JPH0787907A - 粥または雑炊の製造方法 - Google Patents

粥または雑炊の製造方法

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JPH0787907A
JPH0787907A JP5241123A JP24112393A JPH0787907A JP H0787907 A JPH0787907 A JP H0787907A JP 5241123 A JP5241123 A JP 5241123A JP 24112393 A JP24112393 A JP 24112393A JP H0787907 A JPH0787907 A JP H0787907A
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JP
Japan
Prior art keywords
rice
porridge
water
preparation
hotchpotch
Prior art date
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Pending
Application number
JP5241123A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Iwashita
裕志 岩下
Shigeru Toba
茂 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】米粒の壊れがなく適度な歯ごたえと、糊状でな
い適度な流動性を有する、常温保存可能な容器包装詰め
粥または雑炊の製造方法の提供。 【構成】精白米の含水率を5%から30%に調製した
後、常圧蒸煮処理を施して得られる加工精米を気密性の
ある容器内に水または調味液と共に充填密封し、加圧加
熱処理を施すことを特徴とする粥または雑炊の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加圧加熱処理を施した容
器包装詰めの粥または雑炊の製造方法に関する。特に本
発明は保形性が優れ、適度な歯ごたえと流動性を有する
容器包装詰めの粥または雑炊の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、浸漬米を100℃以上で加圧蒸煮
処理した後水と共に炊飯することを特徴とする粥の製造
方法(特開昭58−13355号公報)、洗米を湿熱状
態で米表面が105℃から170℃になるまで加熱した
後に該米を水または調味液と共に加熱加圧処理すること
を特徴とする粥および雑炊の製造方法(特開平2−29
1237号公報)等、炊飯中の米粒の割れ現象を抑制す
る粥及び雑炊の製造方法は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米に十
分吸水させた後蒸煮することにより得た加工精米を水あ
るいは調味液と共に容器内に充填密封し、加圧加熱処理
を施すことにより得た粥及び雑炊は、米粒が過剰に水分
を吸収して軟化し、かつ巨大化してしまう。また、巨大
化した米粒は米に亀裂が入り外観上粥らしさに欠けると
いう欠点があった。
【0004】従って、本発明の目的は、土鍋等を用いて
家庭で炊いた粥または雑炊と同様に、米粒の壊れがなく
適度な歯ごたえと、糊状でない適度な流動性を有する、
常温保存可能な容器包装詰め粥または雑炊を製造する方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
の解決につき、鋭意検討を重ねた結果、蒸煮する直前の
米粒の吸水率を調整することにより、米粒の壊れがなく
適度な歯ごたえと、糊状でない適度な流動性を有する粥
または雑炊が得られることを見いだした。
【0006】すなわち、米中心部の水分量は、米中心部
の澱粉が熱による影響(糊化)を受けない程度のわずか
な水分量とし、米外周部の水分量は米外周部の澱粉が熱
による影響(糊化)を受けるのに十分な水分量とする。
この場合、外周部の水分は米の付着水、あるいは水蒸気
中の水分等である。
【0007】本発明の方法では、蒸煮前の米全体の含水
率が5%から30%、好ましくは15%から25%であ
ればその調整手段は特に限定しない。
【0008】常圧蒸煮の方法も特に限定はしないが、一
般的には開放系で行い、約100℃の飽和水蒸気内に一
定時間米を保持することにより行い、保持時間は、米外
周部が十分に糊化する程度とする。
【0009】上記の様に調整した加工精米は水または調
味液と共に容器内に充填密封し、加圧加熱処理を施すこ
とにより、米粒の壊れがなく適度な歯ごたえと、糊状で
ない適度な流動性を有する粥または雑炊が得られる。
【0010】
【実施例】次に実施例によって更に詳細に説明する。
【0011】実施例1 搗精歩留90%に調整したコシヒカリを1分間洗米した
後、ザルにとり、30分間水きりする操作により、含水
率21%の洗米を得た。次に該洗米500gを98℃で
20分間常圧蒸煮処理し、然る後、常温に30分間放置
することにより、含水率23%、糊化度36.3%、の
蒸煮米を得た。得られた蒸煮米30g(乾燥米重量とし
て23g)と水220gとをアルミパウチ内に充填密封
後、121℃、2.0Kg/cm2で15分間の加圧加
熱処理を施し、粥を得た。
【0012】実施例2 搗精歩留90%に調整したコシヒカリを1分間洗米し、
更に常温の水に5分間浸漬した後、ザルにとり、30分
間水きりする操作により、含水率28%の浸漬米を得
た。次に該洗米500gを98℃で20分間常圧蒸煮処
理し、然る後、常温に30分間放置することにより、含
水率30%、糊化度69.2%、の蒸煮米を得た。得ら
れた蒸煮米33g(乾燥米重量として23g)と水21
7gとをアルミパウチ内に充填密封後、121℃、2.
0Kg/cm2で15分間の加圧加熱処理を施し、粥を
得た。
【0013】比較例1 搗精歩留90%に調整したコシヒカリを1分間洗米し、
更に常温の水に3時間浸漬した後、ザルにとり、30分
間水きりする操作により、含水率35%の浸漬米を得
た。次に該加工精米500gを98℃で20分間常圧蒸
煮処理し、然る後、常温に30分間放置することによ
り、含水率37%、糊化度87.3%、の蒸煮米を得
た。得られた蒸煮米36g(乾燥米重量として23g)
と水214gとをアルミパウチ内に充填密封後、121
℃、2.0Kg/cm2で15分間の加圧加熱処理を施
し、粥を得た。
【0014】本発明品(実施例1)と従来品(比較例
1)について常温で1週間保存した後、10名のパネル
による官能評価をおこなった。官能評価の結果を表1に
示す。尚、各サンプルは沸騰水中で5分間加温した後、
カップに分注してパネルに呈示した。
【0015】
【表1】
【0016】上記官能評価時の本発明品(実施例1)と
従来品(比較例1)の溶出固形分の測定結果を表2に示
す。尚、溶出固形分率の測定は、お粥全量を遠心操作す
ることにより米粒ととろみに分離した後、各々の乾燥重
量を求めることにより行った。また、溶出固形分の測定
は、試作1週間後に行った。
【0017】
【表2】
【0018】また、蒸煮前の米の含水率が21%である
実施例1と、28%である実施例2、及び35%である
比較例1の比較評価を行った。
【0019】
【表3】
【0020】表1、表2及び表3の結果より、本発明品
(実施例1)は従来品(比較例1)に比べ明らかに米粒
の崩れが少なく良好な形状をしており、しっかりとした
食感であることが認められた。また、蒸煮前の米の含水
量は15%から25%程度が最も好ましいことが認めら
れた。
【0021】実施例3 実施例1で得られた加工精米を用い、表4に示した配合
に従って鶏雑炊を試作した。各材料はアルミパウチ内に
充填密封後、121℃、2.0Kg/cm2で15分間
の加圧加熱処理を施し、雑炊を得た。
【0022】
【表4】
【0023】上記方法により得られた雑炊は良好な風味
を有し、米粒の崩れは少なく良好な形状をしており、且
つ適度な歯ごたえを有していた。しかも雑炊に適したさ
らさらとした適度な流動性を有していた。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、土鍋等を用いて
家庭で炊いた粥または雑炊と同様に、米粒の壊れがなく
適度な歯ごたえと、糊状でない適度な流動性を有する、
常温保存可能な容器包装詰め粥または雑炊を製造するこ
とが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精白米の含水率を5%から30%、好まし
    くは15%から25%に調整した後、常圧下で蒸煮処理
    を施して得られる加工精米を気密性のある容器内に水ま
    たは調味液と共に充填密封し、加圧加熱処理を施すこと
    を特徴とする粥または雑炊の製造方法。
JP5241123A 1993-09-28 1993-09-28 粥または雑炊の製造方法 Pending JPH0787907A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006180737A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Ajinomoto Co Inc 品質改良粥
JP2008000086A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 House Foods Corp 米飯の製造方法
WO2008096686A1 (ja) * 2007-02-04 2008-08-14 Yukio Ishida 加水加熱炊飯用吸水米
JP6005822B1 (ja) * 2015-10-21 2016-10-12 義雄 利根川 米類と麦芽のお粥の製造方法

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