JPH0784999B2 - 飛翔体の安定翼折畳み展開構造 - Google Patents

飛翔体の安定翼折畳み展開構造

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JPH0784999B2 JP25347592A JP25347592A JPH0784999B2 JP H0784999 B2 JPH0784999 B2 JP H0784999B2 JP 25347592 A JP25347592 A JP 25347592A JP 25347592 A JP25347592 A JP 25347592A JP H0784999 B2 JPH0784999 B2 JP H0784999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機に搭載され飛行
中の航空機から発射される飛翔体の飛行姿勢を安定させ
るための安定翼を折り畳むと共に展開固定する安定翼折
畳み展開構造に関し、特に安定翼の折り畳み及び展開の
機構を簡単かつ小形化できると共に展開した安定翼の固
定を強固にして飛翔体の発射姿勢の自由度を高めること
ができる飛翔体の安定翼折畳み展開構造に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機に搭載され飛行中の航空機から発
射される飛翔体の飛行姿勢を安定させるためには、一般
に該飛翔体の胴体後部に複数枚の安定翼が取り付けられ
る。この安定翼の取り付けは、胴体後部に放射状に突出
して固定する形式と、飛翔体が航空機に搭載されている
間は胴体内部または胴体外周面に沿わせて収納または折
り畳んでおき、航空機から発射された後には胴体外周面
から放射状に展開する形式とがある。
【0003】安定翼を胴体後部に固定する形式のもの
は、その安定翼が常時胴体から放射状に突出しているの
で、飛翔体を航空機の内部に搭載する場合には、広い格
納スペースが必要となり、搭載効率が低下する。
【0004】これに対し、安定翼を胴体に対して折り畳
み及び展開する形式のものは、その安定翼を折り畳むこ
とができるので、航空機側の格納スペースを小さくする
ことができる。従って、主として飛翔体を航空機の内部
に搭載して目的地まで移動する場合に適用される。そし
て、このような飛翔体の従来の安定翼折畳み展開構造
は、特公昭63-64720号公報に記載されているように、胴
体の内部に安定翼を折り畳んで収納する室または空所を
複数個設けると共に、この空所内に入れ子式構造の前側
支柱と後側支柱とを有し両者間に翼の生地覆いを張った
折り畳み展開可能の安定翼を折り畳み状態で収納してお
き、胴体の外周面に中心軸と平行に伸びる複数個の溝孔
を形成し、この溝孔から安定翼を外向きに放射状に伸び
出させるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特公昭63
-64720号公報に記載された安定翼折畳み展開構造におい
ては、飛翔体の胴体内部に安定翼を折り畳んで収納する
と共に、その安定翼の折り畳み展開機構を装備しなけれ
ばならないので、上記胴体内のスペースが安定翼及びそ
の折り畳み展開機構によってとられ、他の装備品等を積
み込むスペースが少なくなることがあった。また、この
ような安定翼折畳み展開構造は、通常、安定翼の展開動
作とその展開状態での保持固定とが別々の機構で構成さ
れるので、部品点数が多くなり構造が複雑となると共
に、大形化するものであった。これらのことから、折畳
み展開形式の安定翼は、ミサイルまたは爆弾等の比較的
大形の飛翔体にしか適用できないものであった。
【0006】さらに、上記の折畳み展開形式の安定翼で
は、一般に、展開状態での構造強度を十分に高めること
が困難であるので、飛行中の航空機から飛翔体を発射す
る方向は、上記安定翼に加わる空気力を軽減するために
気流に対する迎え角を小さくできる方向、すなわち航空
機の飛行方向に平行な方向としなければならなかった。
従って、例えば航空機の飛行方向に対して直角方向に発
射するというような飛翔体の発射姿勢はとれず、その自
由度が制限されるものであった。また、上記のように飛
翔体を航空機の飛行方向に平行な方向に発射する場合
は、航空機の内部に上下に積層して搭載された飛翔体を
順次発射位置へ送り出す搬送機構が必要となり、発射装
置が複雑化すると共に大形化するものであった。従っ
て、上記発射装置によってスペースがとられ、航空機の
搭載効率が低下するものであった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点を解
決し、安定翼の折り畳み及び展開の機構を簡単かつ小形
化できると共に展開した安定翼の固定を強固にして飛翔
体の発射姿勢の自由度を高めることができる飛翔体の安
定翼折畳み展開構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による飛翔体の安定翼折畳み展開構造は、飛
翔体の胴体後部に取り付けられる複数枚の安定翼を胴体
後部の外周面にて胴体中心軸に平行なヒンジ軸を有する
ヒンジ結合とし、その胴体側ヒンジ及び安定翼側ヒンジ
の互いに接する端面形状をヒンジ回転面に対し所定角度
で傾斜する斜面状に形成すると共に、上記安定翼側ヒン
ジを胴体側ヒンジに向けて常時付勢するスプリングを設
けて成り、飛翔体が航空機に搭載されている間は上記安
定翼を折り畳んでおき、航空機から発射された後には胴
体外周面から放射状に展開し固定するようにしたもので
ある。
【0009】また、上記安定翼のヒンジ結合における安
定翼側ヒンジの一端部には、安定翼が展開した状態でそ
のヒンジが胴体側ヒンジから離反しないように保持する
固定用ストッパを設けると効果的である。
【0010】
【作用】このように構成された飛翔体の安定翼折畳み展
開構造は、飛翔体の胴体後部の外周面に取り付けられた
複数枚の安定翼を、胴体中心軸に平行なヒンジ軸を有す
るヒンジ結合により折り畳んだ状態で、該飛翔体を航空
機の内部に搭載しておき、その航空機から上記飛翔体を
発射することにより、安定翼のヒンジ結合における胴体
側ヒンジ及び安定翼側ヒンジの互いに接する斜面状の端
面形状と、上記安定翼側ヒンジを胴体側ヒンジに向けて
常時付勢するスプリングの付勢力とで、上記安定翼がそ
のヒンジ結合のヒンジ軸の回りに回転すると共に上記両
ヒンジの端面が当接して、安定翼が自動的に胴体外周面
から放射状に展開し且つその位置で固定されるように動
作する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による飛翔体の安定翼折
畳み展開構造の実施例を示す一部分解した斜視図であ
る。この飛翔体は、航空機に搭載され飛行中の航空機か
ら発射されるミサイルまたは爆弾、あるいは対電子(E
CM)用の小形飛行体であり、その安定翼折り畳み展開
構造は、上記飛翔体の飛行姿勢を安定させるための安定
翼を折り畳むと共に展開するもので、図1に示すよう
に、飛翔体1の円筒状の胴体3の後部に複数枚、例えば
4枚の安定翼4,4,…が放射状に取り付けられてい
る。そして、上記安定翼4,4,…は、飛翔体1が航空
機(図示省略)に搭載されている間は折り畳んでおき、
航空機から発射された後には胴体3の外周面から放射状
に展開するようになっている。その具体的な取付構造
は、図1及び図2に示すように、胴体3の後部の外周
面、例えば角筒状に形成された各頂点部に胴体中心軸5
に平行なヒンジ軸6,6,…を有するヒンジ結合とさ
れ、そのヒンジ軸6で結合される前後二箇所の胴体側ヒ
ンジ7及び安定翼側ヒンジ8の互いに接する端面形状は
ヒンジ回転面(図2において紙面に直交する面)に対し
例えば45度の角度で傾斜する斜面状に形成されると共
に、上記ヒンジ軸6と同軸上にて前部の胴体側ヒンジ7
と後部の安定翼側ヒンジ8との間に配置され上記安定翼
側ヒンジ8を胴体側ヒンジ7に向けて常時付勢する例え
ば圧縮スプリング9を設けて取り付けられている。
【0012】ここで、上記胴体側ヒンジ7の端面形状
と、安定翼側ヒンジ8の端面形状とは、互いに接する状
態で斜面状に形成されているので、図3に示すように、
ヒンジ軸6を中心として安定翼側ヒンジ8を例えば90度
あるいはそれ以上の角度で回動(実際には約143度回
動)することにより、胴体側ヒンジ7の端面形状の斜面
をあたかもネジのリードとして、このリードとの接触に
より上記安定翼側ヒンジ8は前後に移動することとな
る。すなわち、図3(b)のように胴体側ヒンジ7に安定
翼側ヒンジ8が接した状態から約143度回動すると、同
図(a)に示すように安定翼側ヒンジ8は矢印A方向へ前
進し、この状態から上記と逆方向に143度回動すると、
同図(b)に示すように上記安定翼側ヒンジ8は矢印B方
向へ後退する。このとき、図2に示すように、前部の胴
体側ヒンジ7と後部の安定翼側ヒンジ8との間には圧縮
スプリング9が介装されているので、図3(a)のように
安定翼4を折り畳んで安定翼側ヒンジ8が143度回動し
た状態では、上記圧縮スプリング9は圧縮されて矢印C
方向に常時付勢力が働き、胴体側ヒンジ7の斜面による
「リード角の大きなネジ」の原理によって安定翼4の展
開トルクを得ることができる。そして、上記安定翼4の
折り畳み状態を解除すると、上記圧縮スプリング9の矢
印C方向の付勢力による展開トルクにより、図3(b)に
示すように安定翼側ヒンジ8が矢印B方向に後退しつつ
安定翼4は自動的に展開し、約143度回動して上記安定
翼側ヒンジ8が胴体側ヒンジ7の斜面に全面的に当接す
ることにより、展開動作が停止する。さらに、上記圧縮
スプリング9が安定翼側ヒンジ8を胴体側ヒンジ7の斜
面に押し付けることにより、上記展開した安定翼4が固
定される。
【0013】このとき、安定翼4は、図4及び図5に示
すように、胴体3の外周面から放射状に(例えば十字形
に)展開して固定される。なお、この展開した状態の安
定翼4の固定を確実強固にするため、図2に示すよう
に、安定翼4のヒンジ結合における安定翼側ヒンジ8の
前端部に、そのヒンジ8が胴体側ヒンジ7から離反しな
いように保持する固定用ストッパ10を設けてもよい。
この固定用ストッパ10は、胴体3の外周面にネジ1
0′等で取り付けられた板バネからなり、図3(a)に示
すように、安定翼4を折り畳んで安定翼側ヒンジ8が矢
印A方向に前進した状態では、胴体3の外周面に沿って
前部の安定翼側ヒンジ8の下面のすき間に入っており、
図3(b)に示すように、安定翼4が展開して安定翼側ヒ
ンジ8が矢印B方向に後退した状態で、図2に示すよう
に前部の安定翼側ヒンジ8の下面から起き上がってその
ヒンジ8の前端部に係止するようになっている。これに
より、安定翼側ヒンジ8は、胴体側ヒンジ7と固定用ス
トッパ10とにより前後を挟まれて回動することができ
ず、安定翼4の展開状態での固定が強固となる。
【0014】なお、このように構成された安定翼折畳み
展開構造は、上記安定翼4が折り畳まれた状態において
は、圧縮スプリング9により常時展開方向に付勢力が働
いているので、上記飛翔体1を航空機に搭載している間
は、その安定翼4を折り畳み状態に保持するため、図6
に示すように、カートリッジ11内に収納しておく。こ
のカートリッジ11は、上記のように安定翼4,4,…
が折り畳み及び展開可能とされた飛翔体1を、その安定
翼4をヒンジ結合により折り畳んだ状態で内部に収納す
ると共に発射するもので、図6に示すように、上記飛翔
体1を内部に収納しうる角形の筒状に形成されている。
その内径は、図1に示す円筒状の胴体3の外径よりやや
大とされており、胴体3の後部にて角筒状に形成された
各頂点部に設けたヒンジ軸6を筒状内の四隅部に位置さ
せて、上記飛翔体1を収納するようになっている。そし
て、上記カートリッジ11の後端部には、火薬室12が
設けられると共に、その前方にはスペーサ13を介して
ピストン14が嵌合されている。さらに、カートリッジ
11の先端には、キャップ15が取り付けられる。この
キャップ15は、図6に示すように、カートリッジ11
内に飛翔体1を収納した状態でその飛翔体1が脱抜しな
いように蓋をするもので、図7に示すように、両側面に
は1本ずつの例えば合成樹脂から成るシヤーピン16が
カートリッジ11の筒板17から打ち込まれて仮止めさ
れるようになっている。
【0015】次に、このように構成された飛翔体の安定
翼折畳み展開構造の動作について説明する。まず、図6
において、カートリッジ11の先端のキャップ15は取
り外されており、このカートリッジ11の内部に飛翔体
1を収納する。このとき、飛翔体1の胴体3後部の安定
翼4,4,…は、図1に鎖線で示すように、ヒンジ軸6
を中心として所定方向へ約143度回動し、角形に形成さ
れた胴体外周面に沿わせて折り畳む。この安定翼4,
4,…を折り畳んだ状態で、飛翔体1をその胴体後部側
からカートリッジ11の内部へ挿入する。そして、図6
に示すように、上記カートリッジ11の先端にキャップ
15を嵌合し、図7に示すように、カートリッジ11の
筒板17からシヤーピン16を打ち込んで上記キャップ
15を仮止めする。これにより、上記飛翔体1はカート
リッジ11の内部に収納される。同様にして、必要数の
飛翔体1をそれぞれカートリッジ11の内部へ収納す
る。
【0016】次に、このように飛翔体1を収納したカー
トリッジ11を航空機の内部、例えば胴体底部の適宜の
箇所に必要個数だけ水平または垂直方向に搭載する。こ
の状態で航空機は飛行し、その飛行中に上記飛翔体1を
発射する場合は、機内からの所定の操作により、図6に
示すカートリッジ11の後端部の火薬室12に充てんさ
れた火薬に電気信管等で点火する。すると、上記火薬が
燃焼して膨張ガスが発生し、ピストン14の手前側のス
ペーサ13で囲まれた空間18の圧力が高くなる。この
高圧力により、上記ピストン14は図6において左方向
へ押し出され、このピストン14の動きにより飛翔体1
の後端部が押され、該飛翔体1はカートリッジ11の内
部を左方向へ押し出されて行く。このとき、上記カート
リッジ11の先端に取り付けられたキャップ15は、上
記飛翔体1のノーズで押されて仮止め用のシヤーピン1
6が切断され、カートリッジ11の先端から脱落する。
この状態で、上記空間18の膨張ガスの圧力により、飛
翔体1はカートリッジ11の内部を左方向へ押し出さ
れ、該カートリッジ11から外部へ発射される。
【0017】そして、上記飛翔体1がカートリッジ11
の先端から外部へ打ち出されると、ヒンジ軸6の回りに
折り畳んであった安定翼4,4,…に対する筒板17に
よる拘束が解除される。このとき、図3(a)に示す圧縮
スプリング9による矢印C方向の付勢力により安定翼側
ヒンジ8が押され、胴体側ヒンジ7の斜面による「リー
ド角の大きなネジ」の原理によって安定翼4の展開トル
クが発生し、図3(b)に示すように安定翼側ヒンジ8が
矢印B方向に後退しつつ、図4及び図5に示すように、
4枚の安定翼4はそれぞれ矢印方向に自動的に展開す
る。その後、上記安定翼側ヒンジ8が約143度回動し
て、図3(b)に示すように胴体側ヒンジ7の斜面に全面
的に当接することにより展開動作が停止し、さらに上記
圧縮スプリング9が安定翼側ヒンジ8を胴体側ヒンジ7
の斜面に押し付けることにより、上記安定翼4が展開状
態に固定される。このような状態で、上記飛翔体1は予
め設定された目的動作に従って飛行する。なお、上記安
定翼4が展開し始めてから固定されるまでの間は、該安
定翼4に横風等の空気力が作用してもその安定翼4が風
下側へなびくことによりその力を逃すことができ、ヒン
ジ結合部分に過大な荷重はかからない。
【0018】なお、図4及び図6に示すように、飛翔体
1の胴体3の前半部外周面には、上記胴体3の長手方向
に沿う多数の突条19,19,…が略等間隔で形成され
ているが、これはその胴体3の長手方向に沿って気流が
流れるようにするためである。
【0019】また、図1及び図5においては、胴体3の
後部を角筒状に形成すると共に4枚の安定翼4を取り付
けたものとして示したが、本発明はこれに限らず、胴体
3の後部は断面多角形または円形のいずれでもよく、安
定翼4の枚数は2枚以上いずれの枚数としてもよい。ま
た、圧縮スプリング9の強度は、安定翼4の折り畳み及
び展開動作並びに展開時の固定強度を勘案して、適宜に
決定すればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
飛翔体1の胴体3後部の外周面に取り付けられた複数枚
の安定翼4を、胴体中心軸5に平行なヒンジ軸6を有す
るヒンジ結合により折り畳んだ状態で、該飛翔体1を航
空機の内部に搭載しておき、その航空機から上記飛翔体
1を発射するだけで、安定翼4のヒンジ結合における胴
体側ヒンジ7及び安定翼側ヒンジ8の互いに接する斜面
状の端面形状と、上記安定翼側ヒンジ8を胴体側ヒンジ
7に向けて常時付勢するスプリング(9)の付勢力とで、
上記安定翼4がそのヒンジ結合のヒンジ軸6の回りに回
転すると共に上記両ヒンジの端面が当接して、安定翼4
を自動的に胴体外周面から放射状に展開し且つその位置
で固定することができる。
【0021】従って、従来のように飛翔体自体の胴体内
部に安定翼を折り畳んで収納したり、その折り畳み展開
機構を装備することを要さず、飛翔体1の胴体3内のス
ペースを有効に利用することができる。また、上記安定
翼4の展開及び固定の構造は、同一の機構で実現される
ので、部品点数が少なくその折り畳み及び展開の機構を
簡単かつ小形化することができる。従って、折畳み展開
形式の安定翼を、小形の飛翔体にも適用させることがで
きる。
【0022】さらに、展開状態の安定翼4は、胴体側ヒ
ンジ7及び安定翼側ヒンジ8の斜面状の端面形状とスプ
リング(9)の付勢力とで強固に固定されるので、飛行中
の航空機から発射する飛翔体1の姿勢の自由度を高める
ことができる。例えば、航空機の飛行方向に対して直角
に鉛直下方に発射することもできる。この場合は、上記
飛翔体1を航空機に搭載するのに、単純に鉛直下向きに
並べるだけでよく、発射装置を簡単とすることができる
と共に、航空機の内部スペースを有効に利用してその搭
載効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による飛翔体の安定翼折畳み展開構造
の実施例を示す一部分解した斜視図、
【図2】 飛翔体に対する安定翼の取付構造を示す一部
断面説明図、
【図3】 安定翼のヒンジ結合の状態を示す要部拡大説
明図、
【図4】 図2における飛翔体をノーズ側から見た正面
図、
【図5】 図2のV−V線断面図、
【図6】 飛翔体をカートリッジの内部に収納した状態
を示す一部断面説明図、
【図7】 図6のVII−VII線断面図。
【符号の説明】 1…飛翔体、 3…胴体、 4…安定翼、 5…胴体中
心軸、 6…ヒンジ軸、 7…胴体側ヒンジ、 8…安
定翼側ヒンジ、 9…圧縮スプリング、 10…固定用
ストッパ、 11…カートリッジ。
フロントページの続き (72)発明者 古 井 宏 信 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐 藤 敏 夫 神奈川県横浜市金沢区昭和町3175番地 日 本飛行機株式会社内 (72)発明者 大 塚 幸 雄 神奈川県横浜市金沢区昭和町3175番地 日 本飛行機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛翔体の胴体後部に取り付けられる複数
    枚の安定翼を胴体後部の外周面にて胴体中心軸に平行な
    ヒンジ軸を有するヒンジ結合とし、その胴体側ヒンジ及
    び安定翼側ヒンジの互いに接する端面形状をヒンジ回転
    面に対し所定角度で傾斜する斜面状に形成すると共に、
    上記安定翼側ヒンジを胴体側ヒンジに向けて常時付勢す
    るスプリングを設けて成り、飛翔体が航空機に搭載され
    ている間は上記安定翼を折り畳んでおき、航空機から発
    射された後には胴体外周面から放射状に展開し固定する
    ようにしたことを特徴とする飛翔体の安定翼折畳み展開
    構造。
  2. 【請求項2】 上記安定翼のヒンジ結合における安定翼
    側ヒンジの一端部には、安定翼が展開した状態でそのヒ
    ンジが胴体側ヒンジから離反しないように保持する固定
    用ストッパを設けたことを特徴とする請求項1記載の飛
    翔体の安定翼折畳み展開構造。
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