JPH0784219A - 合成画像システム - Google Patents

合成画像システム

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JPH0784219A
JPH0784219A JP26940893A JP26940893A JPH0784219A JP H0784219 A JPH0784219 A JP H0784219A JP 26940893 A JP26940893 A JP 26940893A JP 26940893 A JP26940893 A JP 26940893A JP H0784219 A JPH0784219 A JP H0784219A
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polarizing plate
plate
polarizing
latent image
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JP26940893A
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Akihiro Fujimura
明宏 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 肉眼では見えないが、偏光板を用いた眼鏡
をかけて見れば、色や濃淡の付いた繊細で良質の平面潜
像や立体潜像が見える、比較的安価で、構造が簡素な合
成画像システムを得る。 【構成】 偏光板の前面に潜像を記し、後面にその陰
画像を記し、肉眼では両像が合成されて一様な灰色に見
えるが、偏光眼鏡で見れば潜像だけが見える構成と、そ
のバリエーションである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は肉眼では見えない平
面潜像や立体潜像が、特殊な眼鏡をかければ見えるよう
になる合成画像システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 昭和60年特許願第194051号
「偏光板を用いた潜像を含む絵画」(発明者・出願人藤
村明宏)には、絵を印刷した紙の上に、肉眼では見えな
いが、偏光眼鏡で見れば見える潜像の輪郭を形取った金
型で、例えば、垂直偏光板を打ち抜いた物を張り付け、
その周囲に水平偏光板を張り付け、水平偏光板を用いた
眼鏡を通して見れば、潜像が黒塗りの張り絵のように見
える技術が記されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記の技術では、
量産する場合、高価な金型を用いねばならず、潜像は一
様な濃さの黒色に見えるのみで、濃淡の付いた像や、色
彩の付いた像は表現できず、細書きの文字等も金型の製
作ができないため、表現できない。本発明はそれらの欠
点を解消し、安価に量産でき、濃淡や色彩の付いた、繊
細な潜像を表示できる、肉眼では見えないが、偏光眼鏡
をかければ見える、潜像がが見える画像システム及びそ
のバリエーションを得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 一様な偏光板、また
は異なる偏光方向の複数の小偏光板を1平面に並べて成
る偏光板の前面または後面に潜像を陽画または陰画で記
し、該偏光板の前面または後面の対応部に、潜像の陰画
または陽画を設けて成る画像板と、画像板中の見たい映
像に対応する偏光を通すか、またはそれを遮断する偏光
板とより成るシステムを構成し、中心課題を解決する。
【0005】
【実施例1】 図1は本発明を実施した合成画像シス
テムの左側面図。図2はその合成画像板(マジックパネ
ル)の正面図。図3はその偏光板2、3、4の正面図。
図4は紙5の正面図。図5は眼鏡(マジックグラス・マ
ジックメガネ)の正面図である。1は画像板の前面にか
ぶせた10cm角、厚さ0.1mm程度の透明合成樹脂板
の前面または後面にボールとバットのカラー印刷による
絵と、「中日優勝」の灰色の文字とが印刷されている。
2はその後面に張り付けられた水平偏光板。3はその下
に張り付けられた偏光板で、偏光面の方向を決める偏光
軸は鉛直線に対し、上方が右へ13.5°傾斜してお
り、前面には赤の半透明インクを用いた平版印刷や、赤
の色をよく反射する顔料入りインクを用いたグラビア印
刷、カラー写真フィルムその他を用いて「阪神優勝」の
文字の潜像(陽画)が記されており、後面の対応部には
その補色の緑のインク等を用いて同文字の陰画が記され
ており、前面から見れば、赤と緑の色が合成され、「阪
神優勝」が灰色化する。
【0006】4はその下に張り付けられた偏光板で、偏
光軸は上方が鉛直軸に対し、13.5°左へ傾斜してお
り、前面には黄色で潜像の陽画の「巨人優勝」が記さ
れ、後面にはその補色の青で陰画の同文字が記されてお
り、前面から見れば、「巨人優勝」は灰色になる。5は
偏光板2、3、4の後面に張り付けられた白に近い灰色
の紙。
【0007】6は眼鏡のフレーム。7、8は偏光軸が鉛
直線に対し、上方が45°左へ傾いている、眼鏡の左眼
用と右眼用の偏光板。9、10は眼鏡の柄。11はフレ
ーム6から突出した突起。12は突起と柄9に通された
軸である。次にこの使用法や作用を説明する。
【0008】非偏光の自然光で画像板を照し、肉眼で見
ると、透明板1に記したボールとバットの柄と、「中日
優勝」の文字だけが灰色の背景中に見える。すなわち、
光は前方から、透明板1→偏光板2、3、4→紙5→偏
光板2、3、4→透明板1の経路を経て反射される。例
えば、紙5の灰色の反射光が600ルクスの灰色に、
「中日優勝」の文字が500ルクスの灰色に見え、ボー
ルとバットは600ルクス程度のカラー画像として見え
る。
【0009】偏光板3上の赤い「阪神優勝」は300ル
クス、後面の緑の同文字も300ルクスで、合成の灰色
は600ルクスとなり、紙1の灰色と同じ明るさのた
め、コントラストがつかず、肉眼では読み取れない。偏
光板4上の黄色の「巨人優勝」と、後面の青の同文字
も、共に300ルクスで、600ルクスの灰色になり、
紙5の灰色とのコントラストがなく、見えない。
【0010】次に、眼鏡をかけて見れば、「中日優勝」
の文字は消え、ボールとバットの柄と、赤い「阪神優
勝」の文字が見える。すなわち、眼鏡の偏光板7と8を
通して見ると、「中日優勝」の非偏光光は6/10の3
00ルクスになる。また、水平偏光板2と眼鏡の偏光板
7、8との偏光面は45°の位相差があり、この場合、
後述のように、透過光量は3/6になり、紙5の灰色光
は300ルクスに減少して眼に入り、「中日優勝」の文
字とのコントラストがなくなり、文字は見えなくなる。
【0011】眼鏡の偏光板7、8は非偏光光を6/10
透過するが、偏光軸が平行な偏光板を通った光は5/6
通し、偏光軸の位相差が22.5°なら4/6、45°
なら3/6、67.5°なら2/6、90°なら1/
6、通す材料を用いたものとして説明を進める。また、
眼鏡をかけた状態では、偏光板3前面の「阪神優勝」の
赤い文字は非偏光光であるため、偏光板7、8で6/1
0の180ルクスに減少する。
【0012】偏光板3と、7、8との偏光軸の位相差は
58.5°であり、偏光板3を通った光は2.4/6=
0.4に減少する。従って、紙5の背景光は240ルク
スの灰色になり、偏光板3の後面の緑の「阪神優勝」の
文字は120ルクスになり、この文字の赤の光の方が強
いため、灰色の背景に赤みを帯びた「阪神優勝」の文字
が見える事になる。
【0013】しかし、偏光板4上の「巨人優勝」の文字
は見えない。すなわち、偏光板4上の黄色の「巨人優
勝」の文字は非偏光光であり、眼鏡の偏光板7、8を通
ると6/10に減り、180ルクスになる。また、偏光
板4と、7、8との位相差は31.5°であり、偏光板
4の後面の青い文字の光は3.6/6=6/10にな
り、黄色の文字と同じ明るさになり、灰色となる。ま
た、紙5の灰色も6/10の360ルクスになり、コン
トラストが生ぜず、眼には見えない。
【0014】次に、眼鏡を前後に逆転し、偏光板7を右
眼、8を左眼の前に持ってきて、柄9を右に180°回
すと、突起11と柄9との接触面が前後入れ替わり、平
面同しが接触して、フレーム6と柄9とが直角に保たれ
る。同様に柄10を180°左に回してセットする。こ
の状態では偏光板7、8の偏光軸は右上から、左下に4
5°の傾斜をなす。
【0015】この眼鏡をかけて見れば、「中日優勝」の
文字は前と同様に見えず、「阪神優勝」も見えず、「巨
人優勝」が見える。すなわち、偏光板3上の赤い「阪神
優勝」は6/10の180ルクスになり、偏光板3と、
7、8との偏光軸の位相差は31.5°で、偏光板3の
後面の緑の文字も、6/10の180ルクス、紙5の灰
色の光も6/10の360ルクスになり、「阪神優勝」
の文字は周囲とコントラストのつかない灰色になり、眼
に見えない。
【0016】偏光板4の前面の黄色の「巨人優勝」は6
/10の180ルクスになり、偏光板4と、7、8の位
相差が58.5°のため、偏光板4の後面の青い文字は
2.4/6の120ルクスになり、紙5の灰色も2.4
/6の240ルクスになり、「巨人優勝」の文字が黄色
を帯びて眼に見える。以上の実施例は種々の設計変更が
可能である。以下その概要を記す。
【0017】偏光板3、4の前面に記した文字を透明板
1の前面または後面に記したり、偏光板3、4の後面に
記した文字を紙5に記してもよい。透明板1や偏光板
3、4に記した絵や文字を任意に変更する事ができる。
例えば、透明板1に大仏殿を記しておき、眼鏡をかけれ
ば、その中に大仏の潜像が現われる物、透明板1に数式
が書かれており、眼鏡をかければ、その答が現われる
物、その他である。
【0018】偏光板3、4に記した潜像の色、濃淡、模
様等を任意に選ぶ事ができる。紙5に人物像を描き、偏
光板2等の前面に動物の陽画像、後面に陰画像を記し、
肉眼では人物像が見えており、偏光眼鏡をかけて見れ
ば、人物像と動物の陰画像がカットされ、人間が動物に
変身したように見える等してもよい。偏光板3、4の後
面の陰画は偏光板3、4を2度通過して反射されるの
で、潜像の単純な補色で描く事はできない。そこで、カ
ラーフィルムで撮った陽画の後に偏光板を2枚重ね、そ
の後にネガフィルムを置き、陽画と2枚の偏光板を通し
た光で陰画を撮影したり、陽画をテレビカメラに写し、
その出力信号をコンピューターで処理し、補正し、必要
な色相、彩度、明度の陰画をブラウン管上に表示し、写
真フィルムに撮り、印刷原版を作る等すればよい。
【0019】テレビのブラウン管や液晶ディスプレイの
前に偏光板2、3、4、透明板1等を張り付け、偏光板
3、4の後面の陰画や紙5の色をテレビ画面で表示して
もよい。この場合、自然光や電灯の明るさ等が変わると
陽画、陰画の色や明るさのバランスが崩れるので、画面
の周囲に設けた光センサーや、前方に設けたテレビカメ
ラで照明光の状態や、画像の状態をチェックし、テレビ
信号の補正を行なってもよい。
【0020】偏光板2、3、4、7、8の偏光軸の傾斜
角は必要に応じて任意に変えればよい。眼鏡のフレーム
6と柄9、10とを一つながりの丈夫なボール紙、その
他で作り、両者のつながり部を前後に折り返して右眼と
左眼を反転して用いるようにしてもよい。(つながり部
に金属板や不織布を張り合わせ、補強してもよい。)眼
鏡に液晶を用いた偏光板を取り付け、スイッチの切り替
えで通電状態を変え、偏光角を変えてもよい。
【0021】紙5の前の偏光板の数を任意に変える事が
できる。紙5の前に一様な1枚の垂直偏光板を張り付
け、その前面に紙5と同色の顔料を用い、潜像を抜き文
字等、陰画の形で記し、肉眼では見えないが、水平偏光
眼鏡で見れば、潜像の部分の反射率が非常に減少し、潜
像が黒く見えるようにしてもよい。
【0022】1枚の偏光板の後面に陽画で潜像を記し、
前面にその陰画を記し、その偏光板と同様の偏光眼鏡で
見れば、陰画の光量は6/10等に減少するが、陽画の
光量は5/6になる程度であり、陽画の潜像が見えるよ
うになる等の事もできる。垂直偏光板の前面に、赤い点
の集合(グラビア印刷)で潜像の陽画を記し、各点に隣
接して緑の同じ点の集合による陰画を記し、灰色の地に
赤と緑で潜像の陽画と陰画を記した紙5を偏光板の後に
張り付ければ、肉眼では前面が一様な灰色に見え、赤い
色フィルターのみの眼鏡で見れば、全体が一様な赤に見
え、緑の色フィルターの眼鏡で見れば、一様な緑に見
え、垂直偏光板のみの眼鏡で見れば、画像板前面の潜像
の光量が6/10の灰色になり、紙5の光量は全体に5
/6程度になるので、潜像が暗い灰色で見える。水平偏
光眼鏡で見れば、紙5の光量が著しく減少するため、黒
に近い灰色を背景にして、画像板前面の潜像が灰色に見
える。いずれも不完全にしか見えない。
【0023】ここで、赤いフィルターと水平偏光板を重
ねた眼鏡で見れば、黒に近い赤を背景にして、画像板前
面の赤い潜像が鮮やかに見える事になる。なお、この画
像板から垂直偏光板をはずした場合、肉眼では一様な灰
色に見え、赤い色眼鏡で見れば、背景のほぼ平坦なスペ
クトル反射率を示す灰色は、灰色がかった赤に見え、潜
像の赤は鮮やかな赤に見え、ある程度のコントラストが
ついて潜像が見える。(紙5の地を黄と青の色素を混ぜ
て作った灰色で染める等すれば、赤色フィルターをその
光が通りにくいため、黒っぽく見え、コントラストが付
き易い。)その際、立体の左眼像を赤で、右眼像を緑で
記し、全体が一様な灰色になるようにしておき、左眼に
赤、右眼に緑の眼鏡をかければ、黄と青の背景光がカッ
トされ、立体像が見えるようにしてもよい。)
【0024】
【実施例2】 図6は第2実施例の画像板の正面図。
図7はその左側面図である。13は雲を描いた10cm角
の透明板。14は左右長は透明板13と同長で、上下幅
0.1mm、前後幅は0.3mm、上下面にアルミニウム蒸
着膜等から成る反射面が付き、各奇数行に位置する、多
数の垂直偏光板。15は同様の、偶数行に位置する、多
数の水平偏光板。16は空を飛ぶ鳥の絵等を描いた潜像
の陽画の画素(集合)を垂直偏光板14の後に記し、そ
の陰画の画素を水平偏光板15の後に記した紙である。
【0025】肉眼で見れば、陽画と陰画が合成され、灰
色になるため、雲のみが見えるが、垂直偏光眼鏡で見れ
ば、陰画が遮断され、潜像の鳥が見える。この場合、陽
画をコンピューターに読み込み、偶数行に相当する部分
に奇数行の陰画を計算して、はめ込み、ブラウン管等に
出力し、印刷原版に転写し、紙16に印刷し、垂直偏光
板14と水平偏光板15とが交互に連った1枚の縞状複
合偏光板を張り付けてこれを作る。
【0026】アルミニウム反射層は陽画の光が水平偏光
板15に入ったり、陰画の光が垂直偏光板14に入った
りするクロストークを防ぐ。垂直偏光板14の後に立体
写真等の左眼像を記し、水平偏光板15の後に右眼像を
入れ、左眼に垂直偏光板、右眼に水平偏光板を用いた眼
鏡で見れば、良質の立体画像が見える事になる。
【0027】偏光眼鏡は軽いとはいえ、それをかけれ
ば、ある程度の不快感を生ずるので、画像板の上縁に、
それと同面積の水平な透明板の後縁を、角度が弾性的に
セットできる蝶番でつなぎ、その前縁に、同様の蝶番
で、同面積の下垂する透明板の上縁をつなぎ、その左半
部に垂直偏光板を張り付け、右半部に水平偏光板を張り
付け、眼鏡の代わりに、それを通して画像板を見るよう
にしてもよい。非使用時には蝶番を折り曲げて3者を重
ね、小容積にして保存する。(この画像板を無地の板に
代え、その上に任意の画像板を乗せて見るようにしても
よい。
【0028】垂直偏光板14の後面に左眼の立体像を記
し、その後面には、その陰画像を記し、水平偏光板15
の後面には右眼の立体像を記し、その前面には、その陰
画像を記せば、肉眼では一様な灰色に見えるが、左眼に
垂直偏光板、右眼に水平偏光板をかけた眼鏡で見れば、
前面の両陰画像は光量が6/10になるが、潜像は5/
6になる等のため、立体潜像が見える事になる。
【0029】立体カメラの左眼レンズに垂直偏光板をか
け、反射鏡を介し、縞状複合偏光板の直後に置いたフィ
ルムに写し、右眼レンズに水平偏光板をかけ、反射鏡を
介し、同じ複合偏光板を経て、同じフィルムに写し、紙
16の印刷原版を得てもよい。垂直偏光板14と水平偏
光板15との間に、45°偏光板を挿入し、垂直偏光板
に立体左眼像、水平偏光板に立体右眼像、45°偏光板
に両者の陰画像の合成陰画を入れ、肉眼では灰色に見え
るが、左眼に垂直偏光板、右眼に水平偏光板を用いた眼
鏡で見れば、45°偏光板の光量は半分になるが、偏光
板14と15の光量は5/6になるだけのため、左眼と
右眼に立体像が入り、立体視ができる。
【0030】このような細長い偏光板が交互に並んだ縞
状複合偏光板は容易には作れないが、次のようにすれば
よい。図8は縞状複合偏光板の素材の正面図。図9は中
間製成物の正面図である。Bはヨードを含んだPVA
(ポリビニールアルコール)等の偏光軸が延伸軸に一致
する偏光材料を上下方向に延伸して偏光軸を垂直にした
厚さ、1mm程度の板を数100枚重ねて接着し、直方体
状の一体化物にした物で、これを水平面にそって厚さ
0.1mmにスライスする。
【0031】Vはその結果得られた多数の薄層で、その
上下面にはアルミニウム蒸着層が付けられている。Hは
それらの間に接着剤を付けて挟み込んだ偏光軸が左右方
向の水平偏光板である。両者の一体化物を前面と平行に
厚さ0.3mmにスライスすれば、図6、7に記す垂直偏
光板14と、水平偏光板15から成る縞状複合偏光板が
得られる。(実際には表裏面を別の透明合成樹脂板で被
覆する。)なお、PVA以外の材料を用いたり、アルミ
メッキを水平偏光板側に行なったり、図8に示す直方体
を非常に大きな原料塊を上下方向に延伸し、横断して作
った非接着の物にしたり、厚さ0.01mmの同方向のア
ルミメッキ付偏光板を10枚張り合わせ、厚さ0.1mm
の物にし、それを交互に積み重ね、図9の一体化物にす
る等してもよい。(アルミメッキ層間に対して前後の距
離が長いほど、指向性が増し、テレビ画面の前に置いた
場合等、画面の発光層からある程度距離が離れても、ク
ロストークが起こりにくい。)図10は縞情複合偏光板
の別の製法に用いる素材の平面図。図11はその縦断面
図。図12は製造に用いるローラーの平面図である。
【0032】17は厚さ0.3mm程度の透明硬質合成樹
脂板。18はその上に塗膜した厚さ0.1mm程度のPV
A層で、加熱乾燥されている。19は直径1μm程度の
球形硬質粒子を充填したテフロン等から成る溝付ローラ
ー。20はその表面に多数設けた、前後幅及び深さが
0.1mm程度の溝。21はゴムローラーである。図示し
ない布で被覆した回転ローラーをPVA層18上にあ
て、縦方向にこすり、表面のPVA分子を縦方向に配向
する。
【0033】ついで、溝付ローラー19を高速度で、上
面が左に動く方向に回転させ、ゴムローラー21も同方
向に低速で回転させ、両者の間に、上から、合成樹脂板
17を、PVA層18が溝付ローラー19に接する方向
で入れると、ゴムローラー21は板17に密着し、それ
を下方に送る。その間に、PVA層の表面が、ローラー
19の溝以外の部分でこすられ、先ほど、縦方向に配向
されたPVA分子の一部が、0.1mm幅ずつ、横方向に
配向しなおされ、0.1mmごとに、縦と横に配向された
部分が縞状に並ぶものになる。
【0034】ついで、PVA層の表面をヨード等で染
め、偏光性を与え、縞状複合偏光板を得る。なお、再配
向の際、PVA層18の表面を水その他の溶媒で軽くぬ
らしたり、合成樹脂板17に縦方向に延伸したPVA膜
を張り付けたり、PVA以外の材料を用いたり、PVA
を縦・横に配向した面に、液晶ディスプレイ等に用いる
偏光性の液晶を塗膜し、液晶分子をPVA分子と同方向
に配向し、別の透明板をかぶせて保護する等してもよ
い。
【0035】板17に奇数行のPVA層をまず印刷し、
布ローラーでこすって縦方向に配向し、ホルマリン処理
等で非水溶性にし、分子を固定し、ついで、偶数行にP
VAを印刷し、ついで、布ローラーで全面を横方向にこ
すって偶数行のみを配向させ、ヨードで染める等しても
よい。PVA層18を縦方向に配向し、ヨードで染めた
後、その表面に0.1mmの間隔を隔てて、0.1mm幅の
線状保護膜を、横方向に、エポキシ樹脂系接着剤等、溶
剤をほとんど含まない透明合成樹脂等で印刷し、一様な
布ローラーで横方向にこすり、保護膜のかぶっていない
部分だけを横方向に配向しなおしてもよい。
【0036】PVA層は縦方向に配向しておき、それに
液晶層を重ね、更に、液晶を部分的に横方向に配向する
ための透明電極を設けた透明板をかぶせ、常に通電し、
縞状複合偏光板にしてもよい。
【0037】
【実施例3】 図13は空間潜像を含む実施例の正面
図。図14はその横断面図である。22は台板。23は
それに取り付けた太陽電池。24は台板上に取り付けた
透明な合成樹脂の直方体で、その前面には鳥居が描かれ
ている。25はその内部に設けた神像形の空洞中に収め
られた直方体と同色で、同屈折率の液晶。26はその中
に入れた上下方向に分子が配向し、周囲の液晶の分子を
配向しているPVAの薄板。27は直方体の左側面と上
面をおおう液晶パネルで、通電時には液晶の分子が面と
直角に向き、透過光は非偏光光のままであるが、通電量
が減少すると分子が前後方向に傾き、水平偏光板化す
る。28は直方体の右側面をおおう水平偏光板。29は
垂直偏光板で、前面には、比較的まばらな多数の白点か
ら成る霞と、潜像の社殿の陽画とが描かれ、後面には社
殿の陰画とが描かれている。30はその後面に張り付け
た白に近い灰色の反射板である。
【0038】これを明るい室内に置くと、太陽電池23
の出力電圧が液晶パネル27の透明電極にかかり、透過
光は非偏光のまま、前面からの光と共に、直方体24中
に入る。正面から見ると、液晶から成る神像25やPV
A薄板26は透明で見えず、偏光板29の前面の陽画と
後面の陰画も合成されて一様な灰色に見え、ただ、前面
の霞だけが見える。
【0039】ここで、水平偏光眼鏡で正面から見ると、
垂直偏光板29の後面の光が遮断され、かすかな霞の中
に社殿が見え、社殿の前に彫刻のように、液晶25から
成る黒っぽい神像が見える。また、眼鏡をかけなくて
も、右側面から見ると、水平偏光板28を通して、社殿
と神像を見る事ができる。
【0040】室内が薄暗くなると、太陽電池23の出力
が減少し、液晶パネル27は水平偏光板化し、直方体2
4中に入る大部分の光が水平偏光になり、社殿と神像が
見えてくる。なお、液晶25を入れた空洞の底に有機シ
ランその他の物質を塗膜し、液晶分子を垂直方向に配向
したり、空洞内に透明電極を取り付け、通電して配向し
たり、電気石、PVA、その他の垂直偏光体を彫刻し、
その周囲に透明樹脂をモールドする等してもよい。
【0041】この周囲全体を偏光板と液晶パネルを重ね
て、通電すれば遮光される透光制御板で囲み、明るい室
内ではまったく内部が見えないが、薄暗くなってくると
内部が見えるようにしてもよい。このような薄暗くなれ
ば透光率が増す液晶パネルの後に、幽霊を印刷した紙等
を張り付けてもよい。
【0042】
【実施例4】 図15は前記の縞状複合偏光板等を用
いたテレビジョンシステムの正面図。図16はそのブラ
ウン管付近の拡大縦断左側面図である。31は立体テレ
ビカメラ。32はその出力を情報処理するコンピュータ
ー。33はケーブル。34は受像機。35はブラウン
管。36はそのトリニトロン第1電子銃。37はトリニ
トロン第2電子銃。38は蛍光面。39は厚さ0.05
mm程度のガラス層。40は上下幅0.1mm、左右幅0.
3mm、上下面にアルミニウム反射層付の垂直偏光板と水
平偏光板を、交互に数千枚重ねて一体化した縞状複合偏
光板。41はそれを囲む分厚いガラス板。42はその前
面に取り付けた液晶パネルの後壁。43は液晶。44は
液晶パネルの前壁。45、46は液晶パネルの上下の電
極。47、48は左右の電極。49は受像機に取り付け
た垂直偏光板をかけた光電素子。50は水平偏光板をか
けた光電素子である。
【0043】なお、縞状複合偏光板49をガラス板41
に接着した物を、100℃程度の加熱状態で、真空中に
長期間放置し、発生ガスを充分除去し、蛍光面の付いた
ガラス膜を張り付け、ブラウン管の他の部分に接着する
等する。第1電子銃と第2電子銃の内容を一つのガラス
管中に収めてもよい。液晶43には、ヨード・臭素・ヨ
ー化ナトリウム・臭化カリウム・少量の水等を加え、導
電性を大きくしてもよい。また、後壁42の後面には透
明電極が付けられ、アースされ、ブラウン管の高電圧が
液晶43に及ばないようにする。
【0044】立体テレビカメラ31には2台のハイビジ
ョンカメラが入っており、その左眼像はコンピューター
32を通過し、ケーブル33を経て、受像機34に入
り、第1電子銃36に入り、3原色の電子ビームにな
り、蛍光面38にあたり、1150本の奇数行の垂直偏
光板に順次入り(実際には跳び越し走査をするため、1
・5・9行‥‥、3・7・11行‥‥と水平走査す
る)、垂直偏光になり、非通電時には、偏光性のない液
晶43を通り、外へ出る。
【0045】カメラ31の右眼像も、ほぼ同様の経路を
たどるが、第2電子銃37に入り、縞状複合偏光板40
の偶数行の水平偏光板を通る点が異なる。この画面を左
眼に垂直偏光板、右眼に水平偏光板をかけた立体眼鏡で
見ると、各眼に、省略なしのハイビジョン映像が入り、
鮮明な立体視ができる。かつ、偏光板のみを用いた立体
眼鏡は、ごく軽く、快的に見る事ができる。また、その
価格は、ごく安価である。
【0046】図示しないコンピューター32の切り替え
スイッチを切り替え、テレビカメラ31の左眼像のみを
コンピューター32中で情報処理し、その陰画像を作り
出し、陽画像は第1電子銃36に、陰画像は第2電子銃
37に加えると、陽画像は垂直偏光になり、陰画像は水
平偏光になり、合成像は灰色になり、肉眼では見えない
が、垂直偏光眼鏡で見れば、陽画像が見える事になる。
【0047】また、コンピューター32を切り替え、左
眼像の第1フィールド走査期間に陽画を第1電子銃に送
り、第2フィールド走査期間にメモリーに記憶していた
陰画を同じ第1電子銃に送り、陽画と陰画を時間的に合
成し、一様な灰色に見えるようにする事もできる。これ
は通常の1電子銃式トリニトロン受像機ででも行ない得
る方式である。(走査速度を2倍に上げ、陽画の奇数フ
ィールド走査が終れば、ただちに陰画の奇数フィールド
走査を行ない、ついで、陽画の偶数フィールド走査、陰
画の偶数フィールド走査を行ない、画質を落とさないよ
うにしてもよい。) この画面は一様な灰色に見える物であるが、受像機のフ
ィールド走査に同期して、両眼同時に、奇数フィールド
走査時には光を通し、偶数フィールド走査時には光を遮
断する、偏光板と液晶パネルを重ねたシャッター付眼鏡
で見れば、陽画のみ見る事ができる。(眼鏡には受像機
から赤外線等を用いて送信される垂直同期信号の受信回
路を取り付けるか、フィールド走査にともなう画面の光
量変化や、垂直偏向コイルから出る磁波変化の変換電圧
や、フィールド走査の帰線消去期間を判断する回路とを
設ける。この場合、偶数フィールド走査時にシャッター
が開くミスマッチングを修正するための、ワンタッチで
位相を変えるスイッチを設けるか、陰画の下縁等に明る
い像が発生するようにし、その光の検出後をシャッター
開放にする回路を設ける等する。) 眼鏡をかけない状態で、画面が灰色に見えている際、呪
文を書いた紙に垂直偏光板を張り付けたお札をかざす
と、お札から反射する垂直偏光が垂直偏光板をかけた光
電素子49に入り、出力電圧を発生させ、それがコンピ
ューター32に働き、コンピューター32から液晶パネ
ルの電極47、48に、偶数フィールド走査期間だけ、
直流電圧を送り、液晶43を水平偏光フィルター化し、
陰画を遮断し、陽画の潜像が見えるようにする。
【0048】偏光板を張り付けていないお札では、光電
素子49と50に均等に光が入り、このような動作をし
ない。なお、第2電子銃で陰画を表示した場合には、光
電素子49の出力で電極45、46に連続的に直流がか
かり、縞状複合偏光板40の偶数行を通る陰画像の水平
偏光が遮断され、潜像が見えるようにする。
【0049】光電素子49に出力が生ずれば、コンピュ
ーター32が受像機に対する陰画の送信を押さえるよう
に作動し、潜像のみが画面に現われるようにしてもよ
い。この実施例におけるブラウン管39の代わりに、液
晶ディスプレイを用いてもよい。すなわち、縞状複合偏
光板40の後面に、カラー液晶層と透明モザイク電極を
付け、モザイク電極の任意のセルに通電すれば、微小範
囲の液晶の分子方向が通電量に応じて変化するようにし
た液晶ディスプレイを用い、バックライトで照せばよ
い。(3原色ドットフィルターを縞状複合偏光板40の
前面に設けてもよい。) また、強いバックライトで照し、凸レンズで大型偏光ス
クリーンに投影してもよい。
【0050】潜像の陽画と陰画のほかに、肉眼で見える
潜像の信号を、陽画または陰画の信号に重畳するか、第
3電子銃で表示するようにしてもよい。二つの液晶ディ
スプレイを用い、陽画像と陰画像を重ねて見えなくする
場合、両バックライトの光量のバランスを取らねばなら
ないが、ハロゲンランプ等から成るバックライトへの通
電量を変えれば、その色調も変わるので、光源の前に置
いたしぼりを開閉したり、光源と液晶ディスプレイ間の
距離を変える等して、各液晶ディスプレイに達する光量
を変え、両像の光量バランスを取ってもよい。
【0051】このような映像を見る場合、部屋の窓ガラ
ス等に垂直偏光板と、非通電時には垂直偏光を通し、通
電すれば水平偏光を通すようになる液晶パネルとを重ね
て張り付け、通常は外界の光が室内に入り、室内で映写
する場合には、通電して外界の光を遮蔽し、暗幕を張っ
たと同効果が得られるようにしてもよい。屏風形の透明
板にこのような偏光板と液晶パネルを張り付け、カーテ
ンレールでつり下げ、使用時に窓をふさぎ、必要に応じ
て電流を開閉してもよい。
【0052】本発明はその他種々の設計変更が可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】 本発明を実施すれば、偏光板を金型
で打ち抜いて潜像を作る必要がなく、色彩や濃淡の付い
た良質の平面潜像や立体潜像を様々な形式で表示する事
ができ、偏光板をかけた眼鏡で見る等すれば、潜像が見
える、比較的安価で簡素な合成画像システムが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した合成画像システムの左側面
図。
【図2】 その合成画像板の正面図。
【図3】 その偏光板2、3、4の正面図。
【図4】 紙5の正面図。
【図5】 眼鏡の正面図。
【図6】 第2実施例の画像板の正面図。
【図7】 その左側面図。
【図8】 縞状複合偏光板の素材の正面図。
【図9】 中間製成物の正面図。
【図10】 縞状複合偏光板の別の製法に用いる素材の
平面図。
【図11】 その縦断面図。
【図12】 製像に用いるローラーの平面図。
【図13】 空間潜像を含む第3実施例の正面図。
【図14】 その横断面図。
【図15】 第4実施例の縞状複合偏光板を用いたテレ
ビジョンシステムの正面図。
【図16】 そのブラウン管付近の拡大縦断左側面図。
【符号の説明】
1 絵や文字を記した透明板。 2 水平偏光板。 3 前面に潜像、後面にその陰画を記した偏光軸が右下
がりに傾斜した偏光板。 4 その逆方向に偏光軸が傾斜し、前面と後面に潜像と
その陰画を記した偏光板。 5 灰色の紙。 6 眼鏡のフレーム。 7 偏光軸が右下がりに傾斜した偏光板。 8 偏光軸が左下がりに傾斜した偏光板。 9 眼鏡の柄。 10 眼鏡の柄。 11 フレームの突起。 12 突起と柄をつなぐ軸。 13 雲を描いた透明板。 14 奇数行に位置する多数の垂直偏光板。 15 偶数行に位置する多数の水平偏光板。 16 潜像を記した紙。 B 垂直偏光材料の直方体。 V スライスした垂直偏光材料板。 H 水平偏光板。 17 透明硬質合成樹脂板。 18 PVA層。 19 溝付ローラー。 20 ローラー表面の溝。 21 ゴムローラー。 22 台板。 23 太陽電池。 24 合成樹脂の直方体。 25 液晶。 26 PVAの薄層。 27 液晶パネル。 28 水平偏光板。 29 潜像を記した水平偏光板。 30 反射板。 31 立体テレビカメラ。 32 コンピューター。 33 ケーブル。 34 受像機。 35 ブラウン管。 36 トリニトロン第1電子銃。 37 トリニトロン第2電子銃。 38 蛍光面。 39 ガラス層。 40 縞状複合偏光板。 41 ガラス板。 42 液晶パネルの後壁。 43 液晶。 44 液晶パネルの前壁。 45 液晶パネルの上部の電極。 46 下部の電極。 47 左側の電極。 48 右側の電極 49 垂直偏光板をかけた光電素子。 50 水平偏光板をかけた光電素子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様な偏光板、または異なる偏光方向
    の複数の小偏光板を1平面に並べて成る偏光板の前面ま
    たは後面に、一つまたは複数の潜像を陽画または陰画で
    記し、該偏光板の前面または後面の潜像の対応部に、潜
    像の陰画または陽画を記して成る画像板と、画像板中の
    見たい潜像の偏光を通すか、その偏光を遮断する偏光眼
    鏡とより成る、肉眼では見えない平面潜像または立体潜
    像が、眼鏡をかければ見えるようになる、合成画像シス
    テム。
  2. 【請求項2】 偏光板の前面に特定波長の光を反射す
    るインクで潜像と、それに重ねて陰画を記し、該偏光板
    の後面に、前面とは異なるスペクトル分布を持つが、肉
    眼には、潜像とその陰画の合成色の灰色と同じ灰色に見
    える、異なったスペクトル分布を持つインクで、潜像と
    その陰画の合成像を記して成る画像板と、潜像の波長の
    光を選択的に通す色フィルターと偏光板を併用した眼鏡
    とより成る、合成画像システム。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製等の垂直偏光板を多数重ね
    て接着する等して直方体化し、それを偏光軸(延伸軸)
    に直角な方向にスライスして薄層化し、各薄層の表裏面
    にアルミニウム蒸着膜等から成る遮光層を付け、該薄層
    間に同じ厚みの接着剤付の水平偏光板を挟み込み、それ
    らを一体化して直方体化し、該直方体を垂直偏光軸及び
    水平偏光軸に対して、共に平行になる方向にスライスし
    て成る、細長い垂直偏光板と水平偏光板が交互に並ぶ縞
    状複合偏光板、または、透明板に、ヨードを含むPVA
    (ポリビニールアルコール)等の延伸すれば偏光軸が配
    向される偏光材料を塗膜し、部分的に異なる方向に摩擦
    して配向して成る縞状複合偏光板、または、それら縞状
    複合配向面に液晶層を付けて成る縞状複合偏光板等の後
    方に、平面潜像や立体潜像等を表示した紙、テレビジョ
    ンのブラウン管や液晶ディスプレイ、バックライト等よ
    り成る画像板と、偏光眼鏡とより成る、合成画像システ
    ム。
  4. 【請求項4】 奇数フィールド走査期間中に、潜像の
    陽画を画面に表示すると共に、その陰画をコンピュータ
    ーメモリーに記憶し、偶数フィールド走査期間中にメモ
    リーの内容を読み出して画面に表示し、陽画を見えなく
    するテレビジョン受像機の画面の前に、画面とほぼ同じ
    大きさの透明板間に液晶を挟み、その上下縁と左右縁等
    に偏光面制御電極を設け、奇数フィールド走査時には垂
    直偏光を通し、偶数フィールド走査時には水平偏光を通
    すよう、偏光面制御電極に電圧を加える電気回路を設
    け、受像機外から来る垂直偏光と水平偏光を別個に受け
    る光センサーを設け、両光がアンバランスの場合には、
    陰画の表示を止める回路を設けて成る肉眼では見えない
    が、垂直偏光眼鏡をかけるか、奇数フィールド走査期間
    中にのみ開くシャッター付の眼鏡をかければ、潜像が見
    え、垂直偏光板をかぶせた印刷紙からの反射光等によ
    り、潜像のみが画面に現われる合成画像システム。
  5. 【請求項5】 窓ガラス等に垂直偏光板と、通電時に
    のみ水平偏光を通す液晶パネルとを重ねて張り付けて成
    る通光制御装置と、請求項1〜4に記載の合成画像シス
    テムとより成る、合成画像表示システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000072056A1 (en) * 1999-05-24 2000-11-30 Toppan Printing Co., Ltd. Laminated composite body, information recording medium, and member for imparting counterfeit preventive function
JP2003107406A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Akihiro Fujimura 画像表示システム
JP2013088495A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Dainippon Printing Co Ltd 立体視画像形成体および立体視用具
JP2013097167A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Dainippon Printing Co Ltd 立体視画像形成体および立体視用具
JP2017514552A (ja) * 2014-03-31 2017-06-08 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 特定用量スケールと、設定用量値を明確に表示するための光学フィルタを含む用量表示窓とを有するペン型薬物注射デバイス

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