JPH078416B2 - 単ベルト式連続鋳造機 - Google Patents

単ベルト式連続鋳造機

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JPH078416B2
JPH078416B2 JP2088193A JP8819390A JPH078416B2 JP H078416 B2 JPH078416 B2 JP H078416B2 JP 2088193 A JP2088193 A JP 2088193A JP 8819390 A JP8819390 A JP 8819390A JP H078416 B2 JPH078416 B2 JP H078416B2
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belt
continuous casting
casting machine
molten metal
thin plate
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一美 安田
紀代美 塩
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は傾斜して走行する無端ベルト上で溶湯(溶融金
属)を冷却・凝固させることにより、金属薄板(以下、
薄板と呼ぶ)を連続的に鋳造する単ベルト式連続鋳造機
(以下、連鋳機と呼ぶ。)に関する。
〔従来の技術〕
近年、溶鋼等の溶融金属から最終形状に近い数mm〜数10
mm程度の厚みを持つ薄板を直接的に連続鋳造する連続鋳
造方法が注目されている。この方法による場合、従来の
ように多段階に亙る圧延等の処理を施す必要がないた
め、工程及び設備の簡略化が図られる。加えてこの方法
によると、各工程の間で材料を加熱する回数が少なくな
ることから省エネルギの点でも有効である。
この連続鋳造方法を達成させる連鋳機の一つに、例えば
特開昭62-97750号公報等に開示された単ベルト式連鋳機
がある。
この単ベルト式連鋳機は、例えば第7図に示すように、
金属製のベルト72が1対のプーリ73及び74に掛け渡され
ており、無限軌道を走行するようになっている。そして
鋳造方向が上昇するようにベルト72を傾斜して走行さ
せ、このベルト72上に固定堰75(後面堰とも呼ばれる)
と、一組のサイズ堰76及び77とによって画成される湯溜
り部78を設け、この湯溜り部78に溶湯79を注湯し、その
溶湯79をベルト下方に配置される冷却装置80によって冷
却・凝固することにより、一方のプーリ74から金属薄板
81が連続的に鋳造されるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで上述した構成による単ベルト式連鋳機におい
て、鋳造される薄板81の巾は湯溜り部78を画成する2つ
のサイド堰76,77間の距離にほぼ一致する。従って、こ
の連鋳機において鋳造される薄板の巾を替えようとした
場合には、それまでの固定堰75を、目的とする薄板巾に
対応した巾寸法を持つ固定堰に変更しなければならず、
またサイズ堰間距離も変えなければならない。従ってこ
の巾替えのためには時間及びコストを要するものであっ
た。
加えてこのようにベルト上に載置されたサイド堰によっ
て湯溜り部を形成する方式の連鋳機においては、第8図
に示すようにサイド堰76,77の湯溜り部側の端面76a,77a
上に溶湯79の凝固シェルが生成され易く、鋳造される薄
板のエッジ部に突起物82が形成され薄板形状の品質を低
下させている。
本発明は係る問題点に鑑み、鋳造される薄板の巾替えが
容易でありかつそのエッジ部に突起物を形成しない薄板
を鋳造可能にする単ベルト式連続鋳造機を提供すること
を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を解決するため本発明によれば、鋳造方向が上
昇するように傾斜して走行する無端ベルト上に固定堰を
載置して、該固定堰より鋳造方向下流側に湯溜り部を形
成し、該湯溜り部に注湯された溶湯を冷却・凝固するこ
とにより金属薄板を連続的に鋳造する単ベルト式連続鋳
造機において、 上記固定堰の上記無端ベルトに摺接する下端面を、鋳造
方向より見て凸状に湾曲形成すると共に、上記無端ベル
トの少なくとも上記湯溜り部を形成する部分を、上記固
定堰下端面形状に相補して凹状に湾曲変形させるベルト
変形手段を設けたことを特徴とする単ベルト式連続鋳造
機が提供される。
〔作 用〕
固定堰下端面の凸状湾曲形成と、無端ベルトの湯溜り部
部分の凹状湾曲変形とによって、湯溜り部の底面は弧状
に湾曲する。この結果、サイド堰が無くとも溶湯はこの
湯溜り部に保持され、また湯溜り部に保持される溶湯量
を変えることにより薄板巾を変えることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明による単ベルト式連鋳機1の概略的構成
を示すものであって、金属製の無端ベルト(以下、ベル
トと呼ぶ)2は、一対のプーリ3及び4に掛け渡されて
いる。
一方のプーリ4は、プーリ3よりも高い位置に保持され
ており、これらのプーリ3,4はモータ等の駆動機構(図
示せず)によって、図中矢印で示した方向に回転駆動さ
れる。従って、ベルト2の上半分は矢印aで示したよう
に、高位置にあるプーリ4に向かって傾斜しながら上昇
することになる。尚、本図においては矢印aが本連鋳機
1の鋳造方向に相当する。
このように移動するベルト2に対して、その上には図示
しない支持機構によって固定堰5が定置される。そして
この固定堰5より鋳造方向a下流側には、ベルト2上方
に配置された注湯装置6からの溶湯7を蓄える湯溜り部
8が形成される。
又、この湯溜り部8を形成するベルト2部分の裏側に
は、注湯された溶湯7を抜熱してベルト2面上に凝固シ
ェル9を生成する冷却装置10が設けられる。
そして形成された凝固シェル9はベルト2の移動に伴っ
て成長しながら搬送され、最終的にはプーリ4において
ベルト2より離反し、薄板11となって連鋳機1より搬出
されることになる。
以下、本発明による連鋳機1の特徴を、第1図II−II線
に沿う断面を示す第2図を参照して説明する。
この図から明らかなように、本発明によれば上述した固
定堰5のベルト2に摺接する下端面5aは、ベルト2に向
かって凸状に湾曲するように形成される。
更に本実施例によれば、第3図に代表されるように、こ
の固定堰5より鋳造方向上流側においては、ベルト2を
その上下より挟み、それまで平坦であったベルト2を徐
々に変形し、最終的には第2図に示すように、固定堰下
端面5aに対してベルト2が隙間なく接触するべくベルト
自体を凹状に湾曲させるロール12及び13が設けられる。
これに加えて本実施例によれば、第1図及び第2図から
も明らかなように、固定堰5より鋳造方向下流側に位置
する湯溜り部8においても、固定堰下端面5aに相補する
ようにベルト2を凹状に湾曲させるロール14がベルト2
の裏側に設けられる。
このように湯溜り部8を形成するベルト2部分を固定堰
下端面5aに倣って湾曲させることにより溶湯7は、湯溜
り部8の側面を仕切るサイド堰を設けなくともベルト2
によって側方流出を抑えられ、また第2図に示すよう
に、湯溜り部8の底では凝固シェル9が湯溜り部底面の
弧状湾曲に倣って凹状に湾曲して生成されることにな
る。
尚、本実施例においては、上述したように凝固シェル9
の湾曲に伴ってプーリ4から搬出される薄板11も湾曲し
ているため、第1図に示すようにプーリ4より下流側
に、薄板11の湾曲を矯正してその平坦にする矯正ロール
15が設けられる。第4図は矯正前の薄板11断面を示し、
第5図はロール15による矯正後の薄板11断面を示してい
る。
以上説明したように、本実施例による連鋳機1の湯溜り
部8は、鋳造方向より見て凹状に湾曲したベルト2によ
って形成されるため、従来からのサイド堰を廃止するこ
とができ、従って従来の連鋳機に見られたような、サイ
ド堰設置に伴う薄板エッジ部での突起物形成はない。
また本実施例では鋳造される薄板11の巾Wは、第2図よ
り明らかなように、湯溜り部8にある溶湯7の深さDに
対応して決まるため、鋳造薄板の巾変更要求に対して
は、注湯装置6(第1図)からの出湯量を制御し、この
溶湯深さDを調節するだけで容易に対処することがで
き、固定堰を取り替える必要がない。
尚、以上説明した実施例において、固定堰の形状はその
下端面についてのみ言及したが、仮に湯溜り部において
ベルトを大きく湾曲させた場合、形成される湯溜り部は
連鋳機上方より見ると、第6図に示すように、湯溜り部
8の鋳造方向下流側の境界線8aが大きく湾曲する傾向に
なる。従ってこのような場合には、湯溜り部8に接する
固定堰5の外周面5bが、上記境界線8aに近似して湾曲す
るように固定堰5を形成し、凝固シェル成長距離Lが、
薄板巾W方向においてほぼ等しくなるようにして鋳造さ
れる薄板の厚みバラツキを少なくすることが好ましい。
加えて、上述した実施例ではベルトを変形させる手段と
してロールを使用したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図示しないが例えば湾曲した開口部を備え
たガイドを固定堰に近接配置し、この開口部にベルトを
通すことで変形させても良く、或は適当なアクチュエー
タによってベルトの両端を変位させるようにしても良
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、固定堰を変える事
なく湯溜り部の溶湯深さを変えるだけで鋳造薄板の巾替
えが容易であり、極めて短時間でかつコストのかからな
い巾変更が可能である。加えて本発明の連鋳機は基本的
にサイド堰を必要としないため、連鋳機自体の構造がシ
ンプルであり、また従来見られたようなサイド堰設置に
伴う薄板エッジ部の突起物形成が無く、薄板形状の品質
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による単ベルト式連続鋳造機の概略的構
成を示す連鋳機側方断面図;第2図は第1図II−II線に
沿った連鋳機断面図;第3図は第1図III−III線に沿っ
た連鋳機断面図;第4図は第1図IV−IV線に沿った薄板
断面図;第5図は第1図V−V線に沿った薄板断面図;
第6図は固定堰の変形例を示す連鋳機上視図;第7図は
従来の単ベルト式連続鋳造機を示す概略的構成図;第8
図は第7図に示す従来連鋳機において薄板巾を変更した
場合の湯溜り部断面図。 1……単ベルト式連続鋳造機、 2……無端ベルト、5……固定堰、 5a……固定堰下端面、 7……溶湯、8……湯溜り部、 11……薄板、12,13,14……ロール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造方向が上昇するように傾斜して走行す
    る無端ベルト上に固定堰を載置して、該固定堰より鋳造
    方向下流側に湯溜り部を形成し、該湯溜り部に注湯され
    た溶湯を冷却・凝固することにより金属薄板を連続的に
    鋳造する単ベルト式連続鋳造機において、 上記固定堰の上記無端ベルトに摺接する下端面を、鋳造
    方向より見て凸状に湾曲形成すると共に、上記無端ベル
    トの少なくとも上記湯溜り部を形成する部分を、上記固
    定堰下端面形状に相補して凹状に湾曲形成させるベルト
    変形手段を設けたことを特徴とする、単ベルト式連続鋳
    造機。
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