JPH0782496A - ペルフルオロアルキルスルホニルフェニルアゾ系化合物およびペルフルオロアルキルスルホニルアニリン系化合物 - Google Patents

ペルフルオロアルキルスルホニルフェニルアゾ系化合物およびペルフルオロアルキルスルホニルアニリン系化合物

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JPH0782496A
JPH0782496A JP23190093A JP23190093A JPH0782496A JP H0782496 A JPH0782496 A JP H0782496A JP 23190093 A JP23190093 A JP 23190093A JP 23190093 A JP23190093 A JP 23190093A JP H0782496 A JPH0782496 A JP H0782496A
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JP23190093A
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Hiroshige Muramatsu
広重 村松
Masaki Matsui
正樹 松居
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式〔I〕で示されるアゾ化合物及び
下記一般式〔III 〕で示される該化合物の中間体でもあ
るアニリン系化合物。 【化1】 (式中、Kはアニリン系化合物またはテトラヒドロキノ
リン系化合物からなるカップリング成分の基であり、n
は1から10までの整数を表す。) 【化2】 (式中、pは4から8までの整数を示す。) 【効果】 本発明のアゾ系化合物は分散染料用として、
また昇華型感熱記録用色素、プラスチックス用着色剤等
各種の色素として極めて有用である。また本発明のアニ
リン系化合物は該アゾ系化合物の原料として極めて有用
な化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアゾ化合物および
その原料であるアニリン系化合物に関するものである。
より詳細には、色素、とくに分散染料や昇華型感熱転写
用色素に有用なアゾ化合物およびその中間体として極め
て有用な化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アゾ色素は合成が比較的容易で価格も安
いことから分散染料や昇華型感熱転写用色素として広く
用いられている。アゾ色素を調製する際にジアゾ成分と
して用いるアニリン類としては、吸収波長を深色化し、
分子吸光係数を高くするため、ニトロアニリンやシアノ
アニリンが用いられてきた。しかしながら、これらの置
換基をアゾ色素中に導入するとポリエステル繊維に対し
て染着性が悪くなる、有機溶剤に対する溶解度が低くな
るため加工がしにくくなる、昇華性がわるくなるため感
熱色素としては発色しにくい、などの問題を生じること
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染色
性が悪い、有機溶剤に対する溶解度が低い、昇華性が悪
いなどの問題を解決した新規なアゾ系色素およびその製
造に有益な新規な原料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は請求項1
記載の一般式〔I〕で示されるアゾ化合物及びその原料
である請求項2記載の一般式〔III 〕で示されるアニリ
ン系化合物を提供することにある。以下本発明を詳細に
説明する。
【0005】前記一般式〔I〕においてカップリング成
分の基Kとしては各種の置換基を有するアニリン系化合
物または下記一般式〔IIA〕等で示されるようなテトラ
ヒドロキノリン系化合物の基が挙げられるが特に、前記
請求項2記載の一般式〔II〕で示される基が好ましい。
【0006】
【化4】 (Rはアルキル基を表し、Qは水素原子又は各種置換基
を表す)
【0007】また、本発明のアゾ系化合物において、分
散染料としてポリエステル繊維に染色する場合には下記
式〔IV〕で表わされる化合物が耐光堅牢度が良好な点
で、下記式〔V〕で表わされる化合物が吸収波長が長波
長なため色調に汎用性がある点で、下記式〔VI〕で表わ
される化合物は昇華堅牢度が良好である点で、それぞれ
好ましい。
【0008】
【化5】
【0009】また、本発明における好ましい化合物の例
としては、後記実施例に記載したものの他に次の式〔VI
I 〕〜式〔X〕の化合物をあげる事ができる。
【0010】
【化6】
【0011】本発明のアゾ化合物を分散染料として使用
することによりえられたポリエステル繊維の染布は色調
は鮮明な赤色であり耐光堅牢度、昇華堅牢度が良好であ
る。また本発明のアゾ化合物は各種の有機溶剤に対する
溶解度が高いため光学フィルター、プラスチックス用着
色剤としても有用であり、昇華性が良好であるため昇華
型感熱転写用色素としても有用である。
【0012】本発明の一般式〔III 〕で示されるペルフ
ルオロアルキルスルホニルアニリンの合成法は、下記反
応式の様に式〔XI〕で表されるp−ニトロチオフェノー
ルを原料として、ペルフルオロアルキルチオニトロベン
ゼン(一般式〔XII 〕)およびペルフルオロアルキルス
ルホニルニトロベンゼン(一般式〔XIII〕)を経由する
ことにより合成することができる。この反応は反応式で
表すと下記の通りとなる。
【0013】
【化7】
【0014】p−ニトロチオフェノール〔XI〕よりペル
フルオロアルキルチオニトロベンゼン〔XII 〕を得る反
応は溶媒中で行なうのが好ましく、溶媒としては、特に
制限はないが、好ましくは極性溶媒が用いられ、例えば
ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アルコー
ル等が用いられる。これらの溶媒中でp−ニトロチオフ
ェノールとCp 2p+1Y(式中pは4から8の整数であ
り、Yは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で示され
るハロゲン化アルキル化合物とを炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエ
チルアミン等の適当なアルカリの存在下で反応させる。
反応は−10℃〜40℃で行なうことができるが好まし
くは20℃以下、特に5℃〜10℃で行なうことが望ま
しい。また反応系にクラウンエーテル、相間移動触媒等
の触媒を添加してもよい。
【0015】このCp 2p+1Yで示されるハロゲン化ペ
ルフルオロアルキル化合物を加える前に、予めp−ニト
ロチオフェノールに水素化ナトリウム、金属ナトリウ
ム、ナトリウムアルコラート、ナトリウムアミド等を反
応させてチオアルコラートを形成させ、しかる後にハロ
ゲン化ペルフルオロアルキル化合物を反応させる方法は
合成収率が高いので好ましい。また、反応性の点で特に
水素化ナトリウムを用いる方法が好ましいが、水素化ナ
トリウムの代わりに水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等のアルカリ化合物を用いることもできる。
【0016】ペルフルオロアルキルチオニトロベンゼン
〔XII 〕を酸化してペルフルオロアルキルスルホニルニ
トロベンゼン〔XIII〕を得る反応は溶媒中で過酸化水
素、過マンガン酸カリウム、重クロム酸ナトリウム、無
水クロム酸などの各種の酸化剤を加えることにより行な
うことができる。また、これら酸化剤の代わりに空気酸
化を行っても差し支えない。溶媒は水、各種の有機溶
媒、酢酸、硫酸などの各種の酸等、酸化剤に対して安定
な種々のものを使用することができる。酢酸中で過酸化
水素を用いる反応および、酢酸中で酸化クロムを用いる
反応は収率が良好であるので特に好ましい。
【0017】ペルフルオロアルキルスルホニルニトロベ
ンゼン〔XIII〕を還元してペルフルオロアルキルスルホ
ニルアニリンを得る反応は例えば、小西謙三、黒木宣彦
著「合成染料の化学」槇書店刊64ページに例示がある
各種の還元剤を使用しておこなうことができる。鉄、亜
鉛またはスズと酸、亜鉛または鉄と強アルカリ、亜鉛と
弱アルカリなどが代表例であるが、鉄と濃塩酸を用いる
反応が収率が高く反応速度も速いので特に好ましい。
【0018】本発明のアゾ化合物は上記のpが4〜8の
ペルフルオロアルキルスルホニルアニリン系化合物の
他、p=1〜3及びp=9又は10のペルフルオロアル
キルスルホニル系化合物をジアゾ化し、ついでアニリン
系化合物またはテトラヒドロキノリン系化合物とカップ
リングさせることにより得られる。カップリング成分の
アニリン系化合物は、下記一般式〔XIV 〕(式中、R1
〜R4 は一般式〔II〕と同じ。)等で示されるアニリン
又はアニリンのベンゼン環もしくはアミノ基に置換基を
有する化合物を用い、テトラヒドロキノリン系化合物
は、テトラヒドロキノリン又はテトラヒドロキノリンに
各種置換基を有する化合物が用いられる。
【0019】
【化8】
【0020】ジアゾ化の方法としては塩酸中で亜硝酸ナ
トリウムを作用させる方法、硫酸溶液中でニトロシル硫
酸を作用させる方法など種々の方法を用いることができ
る。原料のジアゾ成分の水に対する溶解度が低い場合に
はジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの
有機溶媒を加えるとジアゾ化反応が効率良く進行するの
で望ましい。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
【0022】実施例1 水素化ナトリウム(22.0mmol,0.88g)を
ジメチルフォルムアミド(DMF、30ml)に懸濁さ
せ、そこへ4−ニトロチオフェノール(20.0mmo
l,3.10g)とDMF(30ml)の混合溶液を窒
素下室温にて攪拌しながらゆっくりと滴下し、ナトリウ
ム塩とした。30分放置した後、その溶液にヨウ化ペル
フルオロブチル(22.0mmol,7.61g)とD
MF(30ml)の混合溶液を滴下し、窒素下室温で1
5時間激しく攪拌した。反応後、溶液を飽和食塩水(1
00ml)に注入した。生成物をエーテル(100m
l)で2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。こ
れを濃縮後ヘキサンより再結晶し、前記一般式〔XII 〕
においてp=4で示される4−ペルフルオロブチルチオ
ニトロベンゼン淡黄色の結晶を得た。
【0023】この4−ペルフルオロブチルチオニトロベ
ンゼンの物性値は以下の通りであった。 収率 83%(6.19g); 融点 40.0〜42.5℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)373(M+ ,100),204(56),12
4(27),108(82),69(92);NMRス
ペクトル 1H−NMR(CDCl3 )δ7.86
(d,J=8.5Hz,2H),8.29(d,J=
8.5Hz,2H). 元素分析:C,33.14;H,1.23;N,3.8
1%(測定値) C104 9 NO2 S:C,32.18;H,1.0
8;N,3.75%(計算値)
【0024】得られた4−ペルフルオロブチルチオニト
ロベンゼン(10.0mmol,3.73g)に酢酸
(30ml)を加え加熱し、還流させた。そこへ30%
の過酸化水素(300.0mmol,34.0g)をゆ
っくりと滴下し、5時間還流させた。反応後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液(250ml)で中和した。生成
物をエーテル(125ml)で2回抽出し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。これを濃縮後、ヘキサン−塩化メ
チレン混合溶媒(ヘキサン:塩化メチレン=1:10)
で再結晶し、前記一般式〔XIII〕においてp=4で示さ
れる4−ペルフルオロブチルスルホニルニトロベンゼン
淡黄色の針状結晶を得た。
【0025】この4−ペルフルオロブチルスルホニルニ
トロベンゼンの物性値は以下の通りであった。 収率 81%(3.28g); 融点 125.0〜126.5℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)186(M+ −C 4 9 ,100),170(2
1),122(93),76(66),50(77);
CI−MS(i−C4 10)m/z(相対強度)406
(MH+ ,100);NMRスペクトル 1H−NMR
(CDCl3 )δ8.28(d,J=8.5Hz,2
H),8.52(d,J=8.5Hz,2H);IRス
ペクトル(KBr) 1545(νas NO2 ),13
78(νs NO2),1352(νas SO2 ),11
37(νs SO2 ). 元素分析:C,29.96;H,1.00;N,3.4
3%(測定値) C104 9 NO4 S:C,29.64;H,0.9
9;N,3.46%(計算値)
【0026】メタノール(30ml)に溶解させた4−
ペルフルオロブチルスルホニルニトロベンゼン(5.0
mmol,2.03g)に濃塩酸(30mmol,2.
5ml)を加え、攪拌させながら還流させた。その溶液
に鉄屑(22.5mmol,1.24g)を少量ずつ加
え1時間攪拌させた。冷却後、吸引濾過し沈澱物をメタ
ノールでソックスレー抽出し、粗生成物を得、ヘキサン
で再結晶し、目的の前記一般式〔III 〕においてp=4
で示される4−ペルフルオロブチルスルホニルアニリン
を得た。
【0027】この4−ペルフルオロブチルスルホニルア
ニリンの物性値は以下の通りであった。 収率 70%(1.31g); 融点 85.0〜86.5℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)375(M+ ,22),156(100),14
0(17),108(50),92(77),69(2
0);NMRスペクトル 1H−NMR(CDCl3
δ4.52(brs,2H,NH2 ),6.75(d,
J=8.8Hz,2H),7.76(d,J=8.8H
z,2H);IRスペクトル(KBr) 3490(ν
aS NH2 ),3385(νs NH2),1354(ν
aS SO2 ),1158(νs SO2 ). 元素分析:C,32.12;H,1.57;N,3.8
7%(測定値) C106 9 NO2 S:C,32.01;H,1.6
1;N,3.73%(計算値)
【0028】実施例2 水素化ナトリウム(22.0mmol,0.88g)を
DMF(30ml)に懸濁させ、そこへ4−ニトロチオ
フェノール(20.0mmol,3.10g)とDMF
(30ml)の混合溶液を窒素下室温にて攪拌しながら
ゆっくりと滴下し、ナトリウム塩とした。30分放置し
た後、その溶液にヨウ化ペルフルオロオクチル(22.
0mmol,12.0g)とDMF(30ml)の混合
溶液を滴下し、窒素下室温で15時間激しく攪拌した。
反応後、溶液を飽和食塩水(100ml)に注入した。
生成物をエーテル(100ml)で2回抽出し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。これを濃縮後ヘキサンより再
結晶し、前記一般式〔XII〕においてp=8で示される
淡黄色の結晶を得た。
【0029】この混合物の物性値は以下の通りであっ
た。 収率 93%(10.6g); 融点 79.0〜81.0℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)573(M+ ,33),204(100),15
8(23),108(47),69(75);NMRス
ペクトル 1H−NMR(CDCl3 )δ7.86
(d,J=8.9Hz,2H),8.29(d,J=
8.9Hz,2H). 元素分析:C,31.83;H,1.03;N,2.7
3%(測定値) C144 17NO2 S:C,29.33;H,0.7
0;N,2.44%(計算値)
【0030】得られた4−ペルフルオロオクチルチオニ
トロベンゼン(10.0mmol,5.73g)に酢酸
(30ml)を加え、さらに酢酸に溶解した酸化クロム
(VI)(100.0mmol,10.0g)を加え、2
4時間還流した。反応後、室温まで冷却した後、水(1
00ml)に注入した。沈澱物が生じたので吸引濾過
し、得られた生成物をヘキサンで再結晶し、前記一般式
〔XIII〕においてp=8で示される化合物の白色の結晶
を得た。
【0031】この化合物の物性値は以下の通りであっ
た。 収率 89%(5.38g); 融点 155.0〜156.0℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)186(M+ −C 4 9 ,100),170(1
7),122(94),92(23),76(42),
69(38);CI−MS(i−C4 10)m/z(相
対強度)606(MH+ ,100);NMRスペクトル
1H−NMR(CDCl3 )δ8.28(d,J=
8.2Hz,2H,Hb ),8.52(d,J=8.2
Hz,2H,Ha );IRスペクトル (KBr)15
42(νasNO2 ),1372(νs NO2 ),135
0(νasSO2 ),1149(νs SO2 ). 元素分析:C,28.93;H,0.70;N,2.2
9%(測定値) C144 17NO4 S:C,27.78;H,0.6
7;N,2.31%(計算値)
【0032】4−ペルフルオロオクチルスルホニルニト
ロベンゼン(5.0mmol,2.88g)を、メタノ
ール(30ml)に溶解させこれに濃塩酸(30mmo
l,2.5ml)を加え、攪拌しながら還流させた。そ
の溶液に鉄屑(22.5mmol,1.24g)を少量
ずつ加え1時間攪拌した。冷却後、吸引濾過し沈澱物を
メタノールでソックスレー抽出し、粗生成物を得、ヘキ
サンで再結晶し、一般式〔XIII〕においてp=8で表わ
される4−ペルフルオロオクチルスルホニルアニリンを
得た。
【0033】この4−ペルフルオロオクチルスルホニル
アニリンの物性値は以下の通りであった。 収率 67%(1.93g); 融点 138.0〜139.0℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)575(M+ ,2),156(100),108
(46),92(70),69(47);CI−MS
(i−C4 10)m/z(相対強度)576(MH+
20),126(100);NMRスペクトル 1H−
NMR(CDCl3 )δ4.51(brs,2H,NH
2 ),6.75(d,J=8.5Hz,2H,Hb ),
7.76(d,J=8.5Hz,2H,Ha );IRス
ペクトル (KBr)3478(νasNH2 ),338
3(νs NH2 ),1335(νasSO2 ),1152
(νs SO2 ). 元素分析:C,28.57;H,0.95;N,2.4
8%(測定値) C146 17NO2 S:C,29.23;H,1.0
5;N,2.43%(計算値)
【0034】実施例3 5−アセチルアミノ−2−メトキシ−4−(4−ペルフ
ルオロブチルスルホニル−フェニルアゾ)−
ジエチルアニリンの合成 DMF(5ml)に溶解した前記実施例1で得られた4
−ペルフルオロブチルスルホニルアニリン(1.33m
mol,0.5g)に濃塩酸(0.4ml)と水(10
ml)を加え3時間攪拌し、さらにその溶液に亜硝酸ナ
トリウム(1.5mmol,0.10g)と水(5m
l)の溶液を0℃で攪拌しながら急速に注加した。その
まま攪拌を5時間行い、ジアゾ化反応をすすめた。この
ジアゾ化溶液をDMF(5ml)に溶解した5−アセチ
ルアミノ−2−メトキシ−−ジエチルアニリン
(1.5mmol,0.36g)に加え、飽和酢酸ナト
リウム水溶液(10ml)で弱酸性にし15時間攪拌さ
せた。反応後水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし
た後、吸引濾過しカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,ヘキサン:アセトン=2:1)で粗生成物を得、更
にヘキサンにて再結晶し下記式(1)で表わされる化合
物を得た。
【0035】
【化9】
【0036】このアゾ系化合物(1)の物性値は以下の
通りであった。 収率 44%(0.36g); 融点 126.0〜130.5℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)622(M+ ,41),607(48),339
(39),324(100),76(26),69(2
8);NMRスペクトル 1H−NMR(CDCl3
δ1.26(t,J=6.7Hz,6H,2xC
3 ),2.28(s,3H,COCH3 ),3.52
(q,J=6.7Hz,4H,2xCH2 ),3.89
(s,3H,OCH3 ),7.32(s,1H,
d ),7.92(d,J=9.2Hz,1H,
b ),8.10(d,J=9.2Hz,2H,
b ),8.21(s,1H,Hc ),10.19
(s,1H,NH);可視吸収スペクトル(エタノール
中)λmax =535nm;ε=27700.
【0037】実施例4 5−アセチルアミノ−2−メトキシ−4−(4−ペルフ
ルオロオクチルスルホニル−フェニルアゾ)−
ジエチルアニリンの合成 DMF(5ml)に溶解した前記実施例2で得られた4
−ペルフルオロオクチルスルホニルアニリン(0.87
mmol,0.5g)に濃塩酸(0.22ml)と水
(10ml)を加え3時間攪拌し、さらにその溶液に亜
硝酸ナトリウム(1.0mmol,0.07g)と水
(5ml)の溶液を0℃で攪拌しながら急速に注加し
た。そのまま攪拌を5時間行い、ジアゾ化の反応をすす
めた。このジアゾ化溶液をDMF(5ml)に溶解した
5−アセチルアミノ−2−メトキシ−−ジエチル
アニリン(1.0mmol,0.24g)に加え、飽和
酢酸ナトリウム水溶液(10ml)で弱酸性にし15時
間攪拌させた。反応後水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性にした後、吸引濾過しカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,ヘキサン:アセトン=2:1)で粗生成
物を得、塩化メチレン−ヘキサン混合溶媒(塩化メチレ
ン:ヘキサン=1:10)にて再結晶し、下記式(2)
で表わされる化合物を得た。
【0038】
【化10】
【0039】このアゾ系化合物(2)の物性値は以下の
通りであった。 収率 43%(0.31g); 融点 114.5〜116.5℃; マススペクトル EI−MS(70ev)m/z(相対
強度)822(M+ ,20),807(12),339
(48),324(100),235(20),76
(20),69(22);NMRスペクトル 1H−N
MR(CDCl3 )δ1.26(t,J=6.9Hz,
6H,2xCH3 ),2.28(s,3H,COC
3 ),3.52(q,J=6.9Hz,4H,2xC
2 ),3.89(s,3H,OCH3 ),7.33
(s,1H,),7.92(d,J=8.7Hz,2
H),8.10(d,J=8.7Hz,2H),8.2
1(s,1H),10.18(s,1H,NH);可視
吸収スペクトル(エタノール中)λmax =533nm;
ε=21400.
【0040】実施例5 DMF(5ml)に溶解した前記実施例1で得られた4
−ペルフルオロブチルスルホニルアニリン(1.5mm
ol,0.207mg)に濃塩酸(0.38ml)と水
(10ml)を加え3時間攪拌し、さらにその溶液に亜
硝酸ナトリウム(1.5mmol,0.1g)と水(5
ml)の溶液を0℃で攪拌しながら加えた。0℃で4時
間攪拌した。このジアゾ化溶液をDMFに溶解したN−
シアノエチル−N−エチルアニリン(1.5mmol,
0.26g)に飽和酢酸ナトリウム水溶液を加えてpH
を4〜6に保ち、0℃に冷却しながら加えた。この反応
混合物をさらに15時間攪拌したのち得られた結晶を濾
過し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロ
ロメタン)で粗精製物を得、さらにヘキサンで再結晶を
行ない、下記式(3)で表わされる化合物を得た。
【0041】
【化11】
【0042】このものの収率及び物性値は以下の通りで
あった。 収率 55% 融点 139〜140℃; NMRスペクトル(CDCl3 ) 1.30(t,J=
7.2Hz,3H),2.71(t,J=6.7Hz,
2H),3.61(q,J=7.2Hz,2H),3.
81(t,J=6.7Hz,2H),6.77(d,J
=9.2Hz,2H),7.95(d,J=9.2H
z,2H),8.04(d,J=8.8Hz,2H),
8.13(d,J=8.8Hz,2H);マススペクト
ル EI−MS(70ev)m/z(相対強度)560
(M+ ,36),520(94),237(100),
173(73);可視吸収スペクトル(エタノール中)
λmax =456nm;ε=21400.
【0043】実施例6 実施例3で得られたアゾ系化合物に10倍量のナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム塩のホルマリン重縮合物と50
倍量の水を加え、この混合物に、総液量の80%の体積
の直径0.8mmから1mmのガラスビーズを加えて3
0℃以下で24時間攪拌し、色素を分散させた。得られ
た分散液に酢酸,酢酸ナトリウム水溶液からなる緩衝液
を加えてpHを5に調整し、水を適量加え、ポリエステ
ル布(テトロンアムンゼン布)を130℃で1時間で染
色した。得られた染布を2%ハイドロサルファイトナト
リウム水溶液で90℃5分間洗浄したのち水洗乾燥し
た。
【0044】得られた染布は鮮明なやや青味がかった赤
色でJIS1/1濃度での耐光堅牢度(JIS L08
42 Carbon Arc)は4−5級、昇華堅牢度
(アイロンテスター 180℃,30sec JIS汚
染グレースケールにより判定)は4−5級であった。
【0045】実施例7〜12 実施例1〜5の方法に準じて合成した下記表1に示され
る本発明のアゾ系化合物を実施例6に準じて染色し、耐
光堅牢度、昇華堅牢度を評価した。構造式、極大吸収波
長、耐光堅牢度、昇華堅牢度を実施例6の結果とともに
表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明のアゾ系化合物は分散染料用とし
て、また昇華型感熱記録用色素、プラスチックス用着色
剤等各種の色素として極めて有用である。また本発明の
アニリン系化合物は該アゾ系化合物の原料として極めて
有用な化合物である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕で示されるアゾ化合
    物。 【化1】 (式中、Kはアニリン系化合物またはテトラヒドロキノ
    リン系化合物からなるカップリング成分の基であり、n
    は1から10までの整数を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1においてKが下記一般式〔II〕
    で示される基であることを特徴とするアゾ化合物。 【化2】 〔式中、R1 は水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、またはNHC
    OX(式中、Xは水素原子、炭素数1から5のアルキル
    基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表
    す。)を表し、 また、R2 は水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ
    基、エトキシ基、塩素原子、または臭素原子を表し、 R3 およびR4 は各々、水素原子、炭素数1から8のア
    ルキル基、またはCm2mZを表わす。前記mは、1か
    ら4の整数を表し、Zはシアノ基、炭素数1から4のア
    ルコキシ基、COOR5 またはOCOR6 を表わす。R
    5 およびR6 はいずれも炭素数1から5のアルキル基を
    表す。〕
  3. 【請求項3】 一般式〔III 〕で示されるアニリン系化
    合物。 【化3】 (式中、pは4から8までの整数を示す。)
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