JPH0781314B2 - 上下鉄骨柱の接合構造 - Google Patents

上下鉄骨柱の接合構造

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JPH0781314B2
JPH0781314B2 JP61310363A JP31036386A JPH0781314B2 JP H0781314 B2 JPH0781314 B2 JP H0781314B2 JP 61310363 A JP61310363 A JP 61310363A JP 31036386 A JP31036386 A JP 31036386A JP H0781314 B2 JPH0781314 B2 JP H0781314B2
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弘 佐久間
大輔 伊藤
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、同一の閉鎖形断面を有する筒状の上下鉄骨
柱のみをこの上下鉄骨柱間に取り付けられる接合筒体
と、この接合筒体を前記上下鉄骨柱の一方にボルト止め
する複数本の高力ボルトとを備えて接合する上下柱の接
合構造に関する。
〔従来の技術〕
角形鋼管等の閉鎖形断面の上下鉄骨柱を接合する方法に
関する発明については、従来より種々開発され、出願さ
れている。
当出願人も、これまでこの種の発明を種々開発し出願も
しているが、それらは梁と交差する部分において、上下
柱間に接合金物を介在し、上下柱と接合金物とを溶接や
高力ボルトで接合するものであった(例えば、実開昭61
−185805号公報、61−73746号公報記載の考案参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの技術は、建物の例えば2階と3階との
途中において、上下鉄骨柱を接合する場合には、そのま
ま適用することができないという課題があった。このよ
うな鉄骨柱の途中接合においては、柱に加わる横方向の
応力や、壁下地に対する影響等に考慮が必要であること
が明らかになった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもの
で、閉鎖形断面の上下鉄骨柱を簡単にかつ納まりよく、
しかも、確実強固に接合できるようにした上下鉄骨柱の
接合構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る上下鉄骨柱の接合構造は、同一の閉鎖形
断面を有する筒状の上下鉄骨柱1,2のみが接合筒体3に
より対向して接合される上下鉄骨柱の接合構造におい
て、前記接合筒体3は上下鉄骨柱1,2の一方に挿入され
る筒状の挿入部3aと、当該挿入部3aの軸方向先端の周縁
に沿ってそこから半径方向に上下鉄骨柱1,2の外径と同
じかまたはそれより若干突出した寸法に形成された突起
5bを備え、前記挿入部3aは上下鉄骨1,2の板厚より厚い
板厚を有すると共に高力ボルト4を螺合する複数のねじ
孔6を有し、前記突起5bはその表側に半径方向の平坦面
5cが形成されると共に、裏側に溶接用の開先5と筒状の
裏当て部5aが形成され、上下鉄骨柱1,2の一方における
複数のボルト孔7を設けた接合部分に前記挿入部3aが挿
入されて、その接合部分の端面と前記平坦面5cを面接触
した状態でボルト孔7を通して複数の高力ボルト4を前
記ねじ孔6へ螺合することにより、上下鉄骨1,2の一方
が接合筒体3に接合され、上下鉄骨柱1,2の他方はその
端部の内側部に前記裏当て部5aが挿入した状態で開先5
を利用して溶接により前記接合筒体3に接合されている
ことを特徴とする。
〔実施例〕
以下、この発明に係る上下鉄骨柱の接合構造を図示する
一実施例に基いて説明すると、角形鋼管からなる上下鉄
骨柱1,2は接合筒体3と複数本の高力ボルト4とによっ
て接合されている。
接合筒体3はたん造又は鋳造によって上下鉄骨柱1,2の
端部に挿入可能な矩形断面形に形成された筒状の挿入部
3aを有し、かつ、板厚が上下鉄骨柱1,2の板厚より厚く
形成されている。
接合筒体3における挿入部3aの軸方向先端の周縁に沿っ
て突起5bが形成され、その表側に半径方向の平坦面5cが
形成されている。さらに、突起5の裏側にテーパを付け
ることにより下部鉄骨柱1の上端部に溶接するための開
先5が接合筒体3の周方向に連続して形成され、この開
先5の先端部に筒状の裏当て部5aが接合筒体3の周方向
に連続して形成されている。
前記平坦面5cは接合筒体3の挿入部3aが上部鉄骨2の端
部における接合部分2aに挿入された際に、その端面が当
接される。なお、突起5bの外径は上下鉄骨柱1,2の外径
と同じか又はこれより若干突出した寸法に、かつ、接合
筒体3の周方向に連続して形成されている。
そして、接合筒体3は、開先5を下部鉄骨柱1の端部に
突き付け、かつ、裏当て部5aを下部鉄骨柱1端部の内側
部に添え付け、開先5内を全周溶接することにより下部
鉄骨柱1の上端部に一体に取り付けられている。
尚、接合筒体3と下部鉄骨柱1との溶接は工場溶接とす
ることにより溶接精度の向上が図られる。
また、接合筒体3における挿入部3aの四側面部には高力
ボルト4を螺合するための複数個のねじ孔6が形成され
ている。また、上部鉄骨柱2の下端部には複数本の縦ス
リット8が形成されている。
縦スリット8を設けることにより上部鉄骨柱2の下端部
がその径方向に若干変形できるので、接合筒体3を上部
鉄骨柱2の下端部に挿入し易くなるという効果がある。
しかし、その端面は前記平坦面5cと水平面で面接触され
て上部鉄骨柱2の自重が安全に支持される。
そして、接合筒体3の挿入部3aが上部鉄骨柱2の接合部
分2aに挿入された際に、上部鉄骨柱2の接合部分2aの端
面が平坦面5cに当接するので、ねじ孔6と上部鉄骨柱2
の接合部分2aに形成されたボルト孔7との位置合わせが
し易い等の効果がある。
縦スリット8は上部鉄骨柱2の中央部若しくはコーナ部
に設けられる。係る場合、上部鉄骨柱2の縦スリット8
は接合筒体3の挿入部3aより短めに形成するものとす
る。
このように形成された接合筒体3の挿入部3aは上部鉄骨
柱2の接合部分2aに挿入され、かつ、ボルト孔7よりね
じ孔6に高力ボルト4が螺合されることによって上部鉄
骨柱2に一体的に固着され、かくして、下部鉄骨柱1と
上部鉄骨柱2とは接合筒体3と複数本の高力ボルト4と
によって一体的に接合される。
〔発明の効果〕
この発明は、以上の構成からなるので以下の効果を有す
る。
(1)この発明は、従来のように上下鉄骨柱を鉄骨柱と
鉄骨梁との接合部分で接合するものではなく、上下鉄骨
柱のみを接合筒体により接合するものである。
したがって、特に横方向の応力に対しては従来のような
鉄骨梁による支持がないので、横方向の応力に耐える接
合でなければならないが、本発明の構成によれば、 横方向の応力を受けたとき、高力ボルト4には剪断力
が加わるが、ボルト接合されている鉄骨柱の端面が突起
5bの平坦面5dに接触支持されているので、鉄骨柱の軸方
向の移動がその部分で制限され、高力ボルトやその周囲
の剪断による破壊を制御することができる。
突き合わせ溶接部分における筒状の裏当て部5aが接合
相手の鉄骨柱の内側部に挿入接触されているので、溶接
時における溶接金属の流れを防止するほかに、鉄骨柱に
横方向の応力が加わったときの溶接部分における耐応力
性が向上する。
ボルト接合すべき鉄骨柱に接合筒体3を挿入し、鉄骨
柱の端面に突起5bの平坦面5c接触させた状態で高力ボル
ト4が螺合されるので、鉄骨柱のボルト孔7と接合筒体
3のねじ孔6の位置決めが容易に且つ正確になされ、そ
のため均一に各高力ボルト4に負担が分担され、高力ボ
ルト4の特定のもの及びその周辺に無理な負担がかから
なく、横方向の耐応力性の低下を生じることがない。
なお、この構成は本願発明における実施例のように、接
合筒体3の鉄骨柱3の鉄骨柱への挿入を容易にするため
に鉄骨柱の接合部分にスリット8を設けるような場合に
は、さらにその効果が大きく発揮される。
すなわち、現場で接合筒体3へ上方から鉄骨柱を降ろし
たとき、その端面が突起5bの平坦面5cと水平な面接触で
支持されるので、鉄骨柱のスリット8を設けた部分が半
径方向に開くことなく、鉄骨柱の自重をその接触面で安
定に支持できる。
そのため、このような場合においても、鉄骨柱のボルト
7と接合筒体3のねじ孔6の軸方向ずれを生じることな
く、位置決めが正確になされる。
(2).本発明は上下鉄骨柱を鉄骨梁の部分ではなく、
例えば、2階と3階の間のような柱部分の途中で接合す
るものであるから、接合に際して壁下地等に対して邪魔
となる突出物はできるだけ避ける必要がある。
本発明では鉄骨柱の端面を支持する突起5bの外径寸法が
鉄骨柱の外径と同じか又はそれより若干突出して形成さ
れているので、接合筒体3と鉄骨柱を接合した状態では
高力ボルトの頭部以上の突出部分を生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る上下柱の接合部構造の一実施
例を示す分解斜視図、第2図は上下柱の接合部の縦断面
図、第3図は接合筒体の側面図である。 1,2……上下鉄骨柱、2a……接合部分、3……接合筒
体、3a……挿入部、4……高力ボルト、5……開先、5a
……裏当て部、5b……突起、5c……平坦面、6……ねじ
孔、7……ボルト孔、8……縦スリット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の閉鎖形断面を有する筒状の上下鉄骨
    柱1,2のみが接合筒体3により対向して接合される上下
    鉄骨柱の接合構造において、前記接合筒体3は上下鉄骨
    柱1,2の一方に挿入される筒状の挿入部3aと、当該挿入
    部3aの軸方向先端の周縁に沿ってそこから半径方向に上
    下鉄骨柱1,2の外径と同じかまたはそれより若干突出し
    た寸法に形成された突起5bを備え、前記挿入部3aは上下
    鉄骨1,2の板厚より厚い板厚を有すると共に高力ボルト
    4を螺合する複数のねじ孔6を有し、前記突起5bはその
    表側に半径方向の平坦面5cが形成されると共に、裏側に
    溶接用の開先5と筒状の裏当て部5aが形成され、上下鉄
    骨柱1,2の一方における複数のボルト孔7を設けた接合
    部分に前記挿入部3aが挿入されて、その接合部分の端面
    と前記平坦面5cを面接触した状態でボルト孔7を通して
    複数の高力ボルト4を前記ねじ孔6へ螺合することによ
    り、上下鉄骨1,2の一方が接合筒体3に接合され、上下
    鉄骨柱1,2の他方はその端部の内側部に前記裏当て部5a
    が挿入した状態で開先5を利用して溶接により前記接合
    筒体3に接合されていることを特徴とする上下鉄骨柱の
    接合構造。
JP61310363A 1986-12-26 1986-12-26 上下鉄骨柱の接合構造 Expired - Lifetime JPH0781314B2 (ja)

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JP4987059B2 (ja) * 2009-08-07 2012-07-25 シャープ株式会社 構造物設置用架台、構造物設置用架台の施工方法、及び太陽電池システム
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