JPH0780491A - 廃水等の生物学的処理方法 - Google Patents

廃水等の生物学的処理方法

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JPH0780491A
JPH0780491A JP5227029A JP22702993A JPH0780491A JP H0780491 A JPH0780491 A JP H0780491A JP 5227029 A JP5227029 A JP 5227029A JP 22702993 A JP22702993 A JP 22702993A JP H0780491 A JPH0780491 A JP H0780491A
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activated sludge
reaction tank
tank
separation tank
separation
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JP5227029A
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Sakae Fukunaga
栄 福永
Ryuji Hirata
龍二 平田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁力を利用して強制的に濃縮した活性汚泥を
反応槽の入口側へ効率良く返送し、反応槽の全容積を廃
水処理に有効に利用できる廃水等の生物学的処理方法を
提供する。 【構成】 反応槽2内の活性汚泥液に磁性体粉末16を添
加してその活性汚泥液を反応槽2の出口2a側に設けた分
離槽1へ移送した後、磁気発生体10により分離槽1内に
磁場を印加する。それにより磁性体粉末16を保有した活
性汚泥14が磁気発生体10に捕捉されて強制的に凝集され
る。分離槽2内に凝集した活性汚泥14は、依然処理液中
にあって十分な流動性を有しているので、磁場の印加を
一時的に停止し、その間に配管13を通して凝集活性汚泥
14を含む濃縮活性汚泥液を反応槽2の入口2a側へ返送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、活性汚泥法による有機
性廃水等の処理技術に関し、更に具体的には、反応槽か
らの活性汚泥を磁力を利用して濃縮して反応槽へ返送す
るプロセスを含む廃水等の生物学的処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の技術として、図6に示すよう
に、反応槽である曝気槽35内の活性汚泥液に磁性体粉
末37を添加混合して活性汚泥14に磁性体粉末37を
保有させ、その活性汚泥液を曝気槽35の出口35b側
に設けた分離槽38へポンプ39で導き、分離槽38内
にて磁気を帯びた回転ドラム40に磁性体粉末37を保
有した活性汚泥14を吸着させることにより、自然沈降
によることなく強制的に活性汚泥14を凝集させ、回転
ドラム40の表面に付着した活性汚泥14を掻き取り板
41で掻き落として連続的に曝気槽35へ返送するよう
にした活性汚泥と処理水との分離方法が知られている
(特公昭63-59759号公報)。
【0003】この方法によれば、活性汚泥法による廃水
処理システムにおいて広大なスペ−スを必要としていた
最終沈殿池の小型化乃至省略が可能となり、大幅な省ス
ペ−ス化を実現できる。また、曝気槽35内の活性汚泥
濃度が増加するので流入有機物量許容能力の増大を図る
ことができる。また、バルキング(汚泥膨化)発生時に
おいても、活性汚泥と処理水とを容易に固液分離できる
ので汚泥の流出を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、回転ドラム40に付着させて回収し
た汚泥の流動性が無いためこれを反応槽35の入口35
a側に戻すことができず、大規模な反応槽では常に入口
35a側の活性汚泥濃度が低くなり、出口35b側だけ
が高濃度となって反応槽容積が有効利用できないという
問題があった。
【0005】この発明の目的は、前記した従来技術の欠
点を解消し、磁力を利用して強制的に濃縮した活性汚泥
を反応槽の入口側へ効率良く返送し、反応槽の全容積を
廃水処理に有効に利用できる廃水等の生物学的処理方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明に係る廃水等の生物学的処理方法は、反応
槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添加する第1のプロセ
スと、その活性汚泥液を反応槽の出口側に設けた分離槽
へ移送する第2のプロセスと、分離槽内に磁場を印加
し、磁性体粉末を保有した活性汚泥を所定の部位に捕捉
して強制的に凝集させる第3のプロセスと、磁場の印加
を一時的に停止し、その間に凝集活性汚泥を含む濃縮活
性汚泥液を反応槽の入口側へ返送する第4のプロセスと
を含んでいることを特徴とする。
【0007】また、第2の発明に係る廃水等の生物学的
処理方法は、反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添加
する第1のプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口
に接続した上昇流式の分離槽へ移送する第2のプロセス
と、分離槽内に磁場を印加し、磁性体粉末を保有した活
性汚泥を所定の部位に捕捉して凝集させる第3のプロセ
スと、磁場の印加を一時的に停止し、その間に反応槽か
らの水流を利用して凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液
を反応槽の入口側へ返送する第4のプロセスとを含んで
いることを特徴とする。
【0008】また、第3の発明に係る廃水等の生物学的
処理方法は、反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添加
する第1のプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口
側に設けた分離槽へ移送する第2のプロセスと、分離槽
の周囲に配置した電磁石に通電して分離槽内に磁場を印
加し、磁性体粉末を保有した活性汚泥を分離槽内の所定
の部位に捕捉して凝集させる第3のプロセスと、磁場の
印加を一時的に停止し、その間に凝集活性汚泥を含む濃
縮活性汚泥液を反応槽の入口側へ返送する第4のプロセ
スとを含んでいることを特徴とする。
【0009】また、第4発明に係る廃水等の生物学的処
理方法は、反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添加す
る第1のプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口側
に設けた上昇流式の分離槽へ移送する第2のプロセス
と、分離槽の周囲に配置した電磁石に通電して分離槽内
に磁場を印加し、磁性体粉末を保有した活性汚泥を所定
の部位に捕捉して凝集させる第3のプロセスと、電磁石
の通電を一時的に停止し、その間に反応槽からの水流を
利用して分離槽の上端の下方の位置に設けられた弁を開
けることによって凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を
反応槽の入口側へ返送する第4のプロセスとを含んでい
ることを特徴とする。
【0010】上記第1乃至第4の発明において、上記反
応槽の一部分あるいは全体を無酸素構造としてもよい。
また、上記磁性体粉末の粒径は10μm以下であることが
望ましい。
【0011】
【作用】上記第1の発明に係る方法によれば、第1のプ
ロセスにより反応槽内の活性汚泥に磁性体粉末が取り込
まれ、第2のプロセスにより磁性体粉末を保有した活性
汚泥を含む活性汚泥液が分離槽へ導入され、第3のプロ
セスにより磁性体粉末を保有した活性汚泥が分離槽内の
所定の部位に磁気的に捕捉されて強制的に凝集される。
以上のプロセスを経て分離槽内に凝集した活性汚泥は、
依然処理液中にあって十分な流動性を有している。した
がって、続く第4のプロセスにおいて磁場の印加を一時
的に停止して活性汚泥の捕捉を解き、その間に流体移送
手段によって凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を反応
槽の入口側へ返送することにより、高濃度の活性汚泥を
反応槽の廃水入口側へ効率良く返送することができる。
【0012】また、第2の発明に係る方法によれば、そ
の第4のプロセスにおいて反応槽からの水流を利用して
凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を反応槽の入口側へ
返送することにより、ポンプなどの専用の移送手段を用
いることなく高濃度の活性汚泥を反応槽の廃水入口側へ
効率良く返送することができる。
【0013】また、第3の発明に係る方法によれば、そ
の第3のプロセスにおいて分離槽の周囲に配置した電磁
石に通電して分離槽内に磁場を印加することにより、磁
性体粉末を保有した活性汚泥が分離槽内面の所定の部位
に捕捉される。次いで、第4のプロセスにおいて電磁石
の通電を一時的に停止して活性汚泥の捕捉を解き、その
間に反応槽の入口側へ返送することにより、高濃度の活
性汚泥を反応槽の廃水入口側へ効率良く返送することが
できる。この第3の発明に係る方法によれば、磁場の発
生手段として分離槽の周囲に配置した電磁石を使用する
ので、分離槽内に障害物を設けずに済み、分離槽の全容
積を有効に利用できる。
【0014】また、第4の発明に係る方法によれば、そ
の第4のプロセスにおいて電磁石の通電を一時的に停止
して活性汚泥の捕捉を解き、その間に反応槽からの水流
を利用して凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を反応槽
の入口側へ返送することにより、分離槽の内面に捕捉さ
れていた高濃度の活性汚泥を反応槽の廃水入口側へ効率
良く返送することができる。この第4の発明に係る方法
によれば、磁場の発生手段として分離槽の周囲に配置し
た電磁石を使用するので、分離槽内に障害物を設けずに
済み、分離槽の全容積を有効に利用できると共に反応槽
からの水流による凝集活性汚泥の搬送を効果的に行うこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係る生物学的処理方法を廃
水の処理に適用した好適実施例を図1乃至図5に基づい
て説明する。
【0016】〔実施例1〕図1は本発明の方法により廃
水処理を行うための装置の第1の実施例を示す概略構成
図である。同図に示すように、反応槽2の入口2aには
廃水導入管3,出口2bには流出管4がそれぞれ接続さ
れ、流出管4は最終沈殿池5に接続されている。最終沈
殿池5にはオーバーフロ−した上澄水を流出させる処理
水流出管6と、沈殿物を反応槽2へ返送するための返送
汚泥配管7とが接続されている。返送汚泥配管7の途中
には汚泥返送ポンプ33が設けられている。反応槽2内
の底部には散気板19が設置されており、これにエア配
管20を通して空気が供給されることにより、散気板1
9から気泡が放出されて反応槽2内が曝気されるように
なっている。また、反応槽2内の底部近傍には移送ポン
プ8が設置されており、その吐出口が移送配管9を介し
て分離槽1に接続されている。分離槽1内にはその内部
に磁場を発生するための櫛状または平行板形の磁気発生
体10が設けられている。この磁気発生体10は鉄など
の磁性体からなり、分離槽1の外部に設けられた図示し
ない電磁石などの励磁手段に接続されている。分離槽1
の上部にはそのオーバーフロー水を最終沈殿池5へ送る
ための磁気分離水配管11が接続されている。分離槽1
内の底部近傍には磁気分離汚泥ポンプ12が設けられて
おり、その吐出口は返送用配管13を介して反応槽2の
入口2aの廃水導入管3に接続されている。反応槽2の
上方近傍には磁性体粉末供給装置15が設けられてお
り、ここから反応槽2内に必要に応じて磁性体粉末16
が投入されるようになっている。
【0017】以上のごとく構成されるこの実施例の装置
において、流入廃水は廃水導入管3から反応槽2内に導
入され、通常は流出管4から最終沈殿池5へ送られ、上
澄水が処理水流出管6を通して放出される。このとき反
応槽2内の活性汚泥14は廃水処理に供されたのち最終
沈殿池5で沈殿分離され、汚泥返送ポンプ33の駆動に
より返送汚泥配管7を経て再び反応槽2へ戻される。最
終沈殿池5における生物14の沈降性が悪いときには、
磁性体粉末供給装置15を作動させて反応槽2内に磁性
体粉末16を投入し、所定時間経過したのち、移送ポン
プ8を駆動させて反応槽2内の活性汚泥液を分離槽1へ
移送すると共に磁気発生体10を励磁させる。分離槽1
へ送られる活性汚泥14の大部分は磁性体粉末16を内
部に取り込んだ状態で保有しており、磁力によって磁気
発生体10の表面に捕捉される。これにより、分離槽1
へ送られる活性汚泥14の大部分が回収され、生物濃度
の低い液が磁気分離水配管11を経て最終沈殿池5へ送
られ、ここでさらに沈降分離操作を受けてその上澄液は
処理水流出管6を通して流出され、分離槽1からリーク
した活性汚泥14は返送汚泥配管7を経て再び反応槽2
へ戻される。
【0018】一方、移送ポンプ8および磁気発生体10
の運転は間欠的に停止させ、この停止時間に磁気分離汚
泥ポンプ12を駆動させる。すると磁気発生体10に付
着していた活性汚泥14は磁気発生体10の表面から離
れ、返送用配管13を通して反応槽2へ戻される。分離
槽1で回収した活性汚泥14を反応槽2の入口2a側へ
戻すことができるので、反応槽2内の活性汚泥濃度を均
一に高めることができ、反応槽2の全容積を有効に利用
して廃水処理を行うことができる。また、分離槽1へ送
られる活性汚泥14の大部分が回収されて反応槽2へ返
送されるので、最終沈殿池5の負荷が大幅に軽減され、
活性汚泥14の処理水へのウオッシュアウトがなくな
り、バルキングの問題も解消される。また、分離槽1を
常時可動させるようにすれば、より高濃度の活性汚泥1
4を反応槽2へ返送できるので、反応槽2内の活性汚泥
濃度が向上し、さらに高負荷の廃水の受入れが可能にな
る。
【0019】なお、上記構成において上記移送ポンプ8
および移送配管9を省略し、反応槽2と最終沈殿池5と
を結ぶ流路(流出管4)の途中に図2および図3に示す
ようにU字形の水路17を設けてこれを分離槽1に使用
し、その水路17の上流側部分あるいは下流側部分に櫛
形または平行板形の磁気発生体10を設けるようにして
もよい。水路17の下流側部分に磁気発生体10を設け
た場合、活性汚泥14が付着するにつれて磁気発生体1
0の部分が目詰まりして流路が塞き止められ、上流側の
水位が上昇することになる。そこで、図3に示すように
水路17の上流側部分にレベルスイッチ18を設け、水
位が上昇したら磁気発生体10の励磁が一時的に解除さ
れるように構成する。なお、この構成の場合、活性汚泥
14はU字形の水路17の底に溜ることになるので、回
収した活性汚泥14を反応槽2へ返送するための返送用
配管13は水路17の底部に接続しておくことが好まし
い。
【0020】〔実施例2〕図4は本発明の方法により廃
水処理を行うための装置の第2の実施例を示す概略構成
図である。この実施例では、反応槽2内の出口2b付近
に移送ポンプ8が設けられ、その移送ポンプ8の吐出口
から反応槽2より高位置に設けられた2機の分離槽2
1,22の底部へ配管23が接続されている。分離槽2
1,22は共に有底筒体状に形成され、周囲を取り囲む
ようにして環状の電磁石24,25がそれぞれ設けられ
ている。これら分離槽21,22のオーバーフロー水
は、それぞれ磁気分離水配管29を経て最終沈殿池5へ
送られるようになっている。分離槽21,22の側壁に
は、磁気分離水配管29の接続位置より低い位置に返送
用配管30が接続されている。返送用配管30の途中に
は電磁弁26,27が設けられている。なお、図1と同
符号を付したその他の構成要素については第1の実施例
と同様である。
【0021】以上のごとく構成されるこの実施例の装置
において、通常の運転すなわち分離槽21,22を作動
しないときの運転は第1の実施例と同様になされる。そ
して、最終沈殿池5における活性汚泥14の沈降性が悪
化したときには、磁性体粉末供給装置15を作動させて
反応槽2内に磁性体粉末16を投入し、所定時間経過し
たのち、移送ポンプ8を駆動させて反応槽2内の活性汚
泥液を分離槽21,22へ移送すると共に電磁石24,
25を励磁する。これによって、分離槽21,22の内
面に活性汚泥14が捕捉され、生物濃度の低い液が磁気
分離水配管29を経て最終沈殿池5へ送られる。運転を
継続すると分離槽21,22内に活性汚泥14が蓄積さ
れ、濃縮された状態となる。その場合、電磁石24,2
5の通電を一時的に停止し、その間に電磁弁26,27
を開くことにより、移送ポンプ8によって反応槽2から
送られてくる上昇水流によって活性汚泥14が返送用配
管30を経て反応槽2へ戻される。電磁弁26,27は
一定時間開状態としたのち再び閉じられる。すなわち、
電磁石24,25の通電停止と電磁弁26,27の開作
動は各分離槽21,22において同期させる。分離槽2
1,22が有底筒体状に形成され、その内部には磁気発
生体10などの障害物がないので、分離槽21,22の
全容積を有効に利用できると共に反応槽2からの水流に
よる活性汚泥14の搬送を効果的に行うことができる。
なお、分離槽をさらに多数設ける場合には、タイマを用
いて各分離槽の電磁石および電磁弁の動作タイミングを
ずらすようにすることが好ましい。
【0022】また、この第2の実施例では分離槽21,
22の外側に電磁石24,25を配置した場合について
説明したが、図4の分離槽21,22に代えて図1の分
離槽1を用い、その内部に電磁石を設けるようにしても
よい。その場合、反応槽2に設けた移送ポンプ8の配管
23を分離槽1の底部に接続しておくことにより、移送
ポンプ8によって反応槽2から送られてくる上昇水流を
利用して分離槽1内の活性汚泥を反応槽2へ返送するこ
とができる。
【0023】〔実施例3〕図5は本発明の方法により廃
水処理を行うための装置の第3の実施例を示す概略構成
図である。この実施例は、反応槽2からの水流を利用し
て活性汚泥液を分離槽21,22へ移送するようにした
ものである。ただし、図4の移送ポンプ8は設けられて
おらず、分離槽21,22が反応槽2と同じ高さに配置
されると共に反応槽2の出口2bと分離槽21,22の
底部とが配管28で結ばれている。また、分離槽21,
22の返送用配管30が別途設けられた返送汚泥タンク
31に接続され、その返送汚泥タンク31の底部が返送
汚泥配管32を介して反応槽2の廃水導入管3に接続さ
れている。返送汚泥配管32の途中には汚泥返送ポンプ
33が設けられている。
【0024】この実施例の装置においては、磁性体粉末
供給装置15をタイマなどによって作動し、一定の時間
間隔で磁性体粉末16が反応槽2内に投入されるように
しておき、これにより反応槽2内の活性汚泥液に常時一
定の濃度の磁性体粉末16が混入されるようにしてお
く。また、各分離槽21,22の電磁石24,25は通
常は通電して常時励磁した状態にしておき、タイマなど
によって間欠的に通電が停止されると共にその間だけ電
磁弁26,27が開かれるようにしておく。したがって
この実施例の装置においては、反応槽2からの活性汚泥
液が分離槽21,22へ常時流れ込み、分離槽21,2
2の内面に活性汚泥14が捕捉され、生物濃度の低い清
澄な処理液が磁気分離水配管29を通して放出される。
運転を継続すると分離槽21,22内に活性汚泥14が
蓄積され濃縮された状態となるが、電磁石24,25の
通電が間欠的に停止され、その間に電磁弁26,27が
開かれることにより、分離槽21,22の内面にたまっ
た活性汚泥14が反応槽2からの水流によって返送用配
管30を経て返送汚泥タンク31へ流される。そして、
返送汚泥タンク31に蓄積された活性汚泥14は汚泥返
送ポンプ33の駆動により返送汚泥配管7を経て反応槽
2へ戻される。なお、この実施例では返送汚泥タンク3
1を別途設けることにより最終沈殿池5を省略したが、
返送汚泥タンク31と最終沈殿池5とを併用するように
してもよい。
【0025】なお、以上の実施例において磁性体粉末1
6の粒径は10μm以下とする。磁性体粉末16としては
鉄粉が代表的なものであるが、磁場に引き寄せられる性
質を有するものであればその他のものでもよい。参考ま
でに、粒径10μm以下の鉄粉を活性汚泥液に添加し、永
久磁石によって磁場を印加する模擬実験を行った際のデ
−タを以下に示しておく。
【0026】 活性汚泥のMLVSS 濃度 2880 2880 2880mg/l 鉄粉添加濃度 900 1900 3050mg/l 磁場分離後のMLVSS 濃度 2300 1150 160mg/l また、以上の実施例において、反応槽2の一部分を無酸
素構造とすれば反応槽2に生物学的窒素またはリン除去
機能をもたせることができ、さらに、反応槽2の全体を
無酸素構造とすれば嫌気性活性汚泥処理が実現できる。
また、本発明の方法は廃水処理の目的以外に、有用物質
の生産等を目的とする発酵処理施設にも適用することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下のよ
うな優れた効果が発揮できる。
【0028】(1)請求項1記載の方法によれば、活性
汚泥を磁場によって分離槽内に捕捉し、その後磁場の印
加を一時的に停止してその間に凝集活性汚泥を含む濃縮
活性汚泥液を反応槽の入口側へ返送するので、高濃度の
活性汚泥を反応槽の入口側へ効率良く返送することがで
きる。したがって、反応槽内の活性汚泥濃度を均一に高
めることができ、反応槽内の全容積を有効に利用して廃
水処理を行うことができる。
【0029】(2)請求項2記載の方法によれば、反応
槽からの水流を利用して凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚
泥液を反応槽の入口側へ返送するので、ポンプなどの専
用の移送手段を用いることなく高濃度の活性汚泥を反応
槽の廃水入口側へ効率良く返送することができる。
【0030】(3)請求項3記載の方法によれば、磁場
の発生手段として分離槽の周囲に配置した電磁石を使用
するので、分離槽内に障害物を設けずに済み、分離槽の
全容積を有効に利用できる。
【0031】(4)請求項4記載の方法によれば、磁場
の発生手段として分離槽の周囲に配置した電磁石を使用
するので分離槽内に障害物を設けずに済み、分離槽の全
容積を有効に利用できると共に反応槽からの水流による
凝集活性汚泥の搬送を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により廃水処理を行うための装置
の第1の実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の装置の変形例を示す部分概略図である。
【図3】図1の装置の変形例を示す部分概略図である。
【図4】本発明の方法により廃水処理を行うための装置
の第2の実施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の方法により廃水処理を行うための装置
の第3の実施例を示す概略構成図である。
【図6】従来の方法により廃水処理を行うための装置の
一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 分離槽 2 反応槽(曝気槽) 2a 入口 3 廃水導入管 2b 出口 4 流出管 5 最終沈殿池 6 処理水流出管 10 磁気発生体 13 返送用配管 15 磁性体粉末供給装置 16 磁性体粉末 21 分離槽 22 分離槽 24 電磁石 25 電磁石 26 電磁弁 27 電磁弁 30 返送用配管 31 返送汚泥タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添
    加するプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口側に
    設けた分離槽へ移送するプロセスと、分離槽内に磁場を
    印加し、磁性体粉末を保有した活性汚泥を分離槽内の所
    定の部位に捕捉して強制的に凝集させるプロセスと、磁
    場の印加を一時的に停止し、その間に凝集活性汚泥を含
    む濃縮活性汚泥液を反応槽へ返送するプロセスとを含む
    ことを特徴とする廃水等の生物学的処理方法。
  2. 【請求項2】 反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添
    加するプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口側に
    設けた分離槽へ移送するプロセスと、分離槽内に磁場を
    印加し、磁性体粉末を保有した活性汚泥を分離槽内の所
    定の部位に捕捉して凝集させるプロセスと、磁場の印加
    を一時的に停止し、その間に反応槽からの水流を利用し
    て凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を反応槽へ返送す
    るプロセスとを含むことを特徴とする廃水等の生物学的
    処理方法。
  3. 【請求項3】 反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添
    加するプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口側に
    設けた分離槽へ移送するプロセスと、分離槽の周囲に配
    置した電磁石に通電して分離槽内に磁場を印加し、磁性
    体粉末を保有した活性汚泥を分離槽内の所定の部位に捕
    捉して凝集させるプロセスと、磁場の印加を一時的に停
    止し、その間に凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥液を反
    応槽へ返送するプロセスとを含むことを特徴とする廃水
    等の生物学的処理方法。
  4. 【請求項4】 反応槽内の活性汚泥液に磁性体粉末を添
    加するプロセスと、その活性汚泥液を反応槽の出口側に
    設けた分離槽へ移送するプロセスと、分離槽の周囲に配
    置した電磁石に通電して分離槽内に磁場を印加し、磁性
    体粉末を保有した活性汚泥を分離槽内の所定の部位に捕
    捉して凝集させるプロセスと、磁場の印加を一時的に停
    止し、電磁石の通電を一時的に停止し、その間に反応槽
    からの水流を利用して凝集活性汚泥を含む濃縮活性汚泥
    液を反応槽へ返送するプロセスとを含むことを特徴とす
    る廃水等の生物学的処理方法。
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