JPH0780107A

JPH0780107A - ゴルフ用練習機具

Info

Publication number: JPH0780107A
Application number: JP22881393A
Authority: JP
Inventors: Koichiro Kaneda; 幸一郎金田
Original assignee: SANTORAN KK
Current assignee: SANTORAN KK
Priority date: 1993-09-14
Filing date: 1993-09-14
Publication date: 1995-03-28

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明はゴルフを練習する練習機具であって、
特にゴルフスイングのリズム感と、ゴルフクラブヘッド
の遠心力を利用した打法と、正しい方向性を持ったスイ
ングとを習得することが出来る練習機具を目的としてい
る。【構成】グリップ１と紐３と弾性ボール５とより構成さ
れ、該グリップ１の先端にリング２，４を介して紐３を
取り付け、かつ紐３の先端を弾性ボール５に取り付けら
れたリング６に連結して構成した練習機具の構造であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゴルフ用練習機具に係
り、特にゴルファーがスイング全体を矯正したり、スイ
ングのリズム感を体全体で会得したり、或いは正しいス
イングを習得することが出来るゴルフ用練習機具に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】最近になって、ゴルフブームを反映して
非常に多くのゴルフ用練習機具が開発され販売されるよ
うになって来た。本件出願任が調査した処でも、比較す
る有効な練習機具の技術としては、例えば実公平４ー１
６６９１号公報（第１公知技術）、実公平５ー２７９６
８号公報（第２公知技術）、実公平４ー２１５５６号公
報（第３公知技術）、実公平４ー４５７４５号公報（第
４公知技術）等が公知である。

【０００３】前記第１公知技術は、基端にグリップを有
するシャフトの先端に円盤状のウィンカーを設けると共
に、このウィンカーの両盤面の中心にピンを夫々盤面に
対して直交させて突設し、ウィンカーの傾き具合とピン
の方向によってスイング状態を逐一目視して判断しなが
ら練習する練習機具に関するものである。また、第２公
知技術は、上腕に巻き付ける腕バンドと、この腕バンド
に取り付けられ胸に架け渡されてウエストに取り付ける
弾性を有する胸部バンドと、この胸部バンドに取り付け
る肩かけバンドから構成したものであって、バックスイ
ングの際に上腕と脇の間とが開かず、振りおろす際に
は、腕がインサイドに入って、正確なショットのフォー
ムを習得出来るようにした練習機具の技術である。

【０００４】前記第３公知技術は、クラブヘッドの画く
軌跡をスイングプレーンに沿って正しくガイドするルー
プ状のガイドレールを１つの基枠上に架設し、クラブヘ
ッドをガイドレールに沿って移動させることによって、
正しいスイングを習熟し得るようにした技術である。ま
た、第４公知技術は、ゴルフクラブのグリップ部分に摺
動案内具を嵌着し、該摺動案内具を遊嵌支持し、これ等
を組み合わせることによって、ゴルフスイングに於ける
オーバースイングの矯正と、適正なインパクトの直前で
手首が返って手打ちスイングとなる弊害を解消して、ス
イングのチェックをし得る練習機具に関する技術であ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の従来の
公知技術に係る練習機具は、これを用いて練習しても、
ゴルフスイング全体のリズム感を体全体で会得すること
が困難である問題があった。かつゴルフクラブヘッドが
より大きな遠心力を得て、ゴルフボールをより遠くに飛
ばすことが出来るように、ゴルフクラブヘッドの遠心力
を常に感じながらスイングすることが困難である問題も
あった。更に前述の従来の練習機具は、いずれも構造が
複雑であり、取り扱いに不便であり、ゴルファーがこの
練習機具を正しく使用しているか否かを自分で確認する
ことが困難である問題があった。

【０００６】本発明に係る練習機具は、前述の従来の問
題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特にこ
の練習機具を使用することによって、ゴルフスイングの
リズム感を体全体で会得することが出来、かつ遠心力を
常に感じながらスイングをすることが出来、更に毎回の
スイングが正しいスイングであるか否かをその都度確実
に確認することが出来る全く新しい練習機具の技術を提
供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る練習機具
は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は、グリップの先端部に所定の長さを有す
る紐を介して弾性ボールを一体的に取り付けて構成した
ことを特徴としたゴルフ用練習機具である。

【０００８】

【作用】本発明に係る練習機具は、上述の如く、グリッ
プの先端に紐を介して弾性ボールを取り付けて構成した
ので、グリップを持ってスイングすることによって、弾
性ボールを遠心力によって任意の軌跡で回動せしめ、こ
れによってゴルフスイングのリズム感を体全体で会得す
ることが出来る。弾性ボールが遠心力によって回動され
るので、ゴルフクラブヘッドの遠心力を利用した打ち方
を会得することが出来る。また、スイングと共に弾性ボ
ールを回動してスイングのトップとフィニッシュとに弾
性ボールを身体の一部に当てることによって、その当た
った場所によってスイングの正否を簡単に確認すること
が出来る。

【０００９】

【実施例】図により本発明に係るゴルフ用練習機具の一
実施例を具体的に説明すると、図１は本発明に係るゴル
フ用練習機具の斜視図、図２（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），
（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）は図１の練習機具の使用例を示
す正面説明図、図３は図２の練習時に於ける練習機具の
弾性ボールの軌跡を示す側面説明図、図４は他例の練習
機具を示す一部断面説明図、図５は図４の練習機具の使
用例を示す一部断面説明図である。

【００１０】図１に於いて、１はゴルフ用グリップであ
って、市販されている通常のシャフト用グリップであっ
て、その先端部には第１リング２が取り付け固定されて
いる。３は所定の長さを有する紐であって、その一端は
第２リング４を介して前記ゴルフ用グリップ１の第１リ
ング２に連結されている。５は弾性ボールであって、中
空のゴム製ボールより構成されている。この弾性ボール
５の一部には、第３リング６がその内部に食い込まれた
状態で取り付けられている。また前記紐３の他端は、こ
の第３リング６に連結されている。上記実施例に於いて
は、第１リング２及び第２リング４を介して紐３をゴル
フ用グリップ１に取り付けたが、紐３はこれ等のリング
２，４を使用せずに、その一端部をゴルフ用グリップ１
内に挿入して直接取り付けることも可能である。

【００１１】本発明に係るゴルフ用練習機具は、上述の
ようにグリップ１の先端に紐３を介して弾性ボール５を
取り付けたので、グリップ１を持って、振り廻すことに
よって弾性ボール５を所定の軌跡で回動することが出来
るように構成されている。

【００１２】本発明に係るゴルフ用練習機具を用いてゴ
ルフスイングを練習するに当たっては、図２（Ａ），
（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）及び図３に示
す如く、グリップ１を両手で握ってスイングすることに
よって、弾性ボール５を任意の軌跡を描きながら回動さ
せることが出来る。一定方向にスイングすることによ
り、弾性ボール５がゴルファーＭの身体の一部に当たっ
た後、直ちにスイングを逆方向に切り返すことにより、
今度は弾性ボール５を反対方向の軌跡を描きながら回動
させることが出来る。

【００１３】前述のようにグリップ１を両手で握って左
右方向に連続して切り返しながらスイングすることによ
って、ゴルフ練習で極めて大切なスイングのリズム感を
習得することが出来る。更に弾性ボール５のより大きい
遠心力を感ずるため（得るため）には、特に図２（Ｃ）
に示すように、ゴルファーＭがストップスイングした時
に、弾性ボール５がゴルファーＭの体の左脇下に当た
り、図２（Ｆ）に示すようなフィニッシュをした時に、
今度は弾性ボール５がゴルファーＭの右脇下に当たるよ
うなスイングをするのが理想であり、一番適正なスイン
グプレーンとなる。本発明の練習機具を使用することに
よって、このような正しい理想的なスイングを習得する
ことが出来る。

【００１４】本発明の練習機具を、初めて使用してスイ
ングした場合には、余程上達したゴルファーでないと、
図２及び図３に示す理想的なスイングをすることが困難
であり、一般のゴルファーＭでは、スイングした際に、
弾性ボール５が左右脇の下に当たらず、首や背中或いは
腹に当たってしまう。従って、初心者でも、本発明の練
習機具を毎日のように使用して練習することによって、
前述のような理想的なスイングのリズム感と方向と及び
大きさとを習熟することが出来る。また、本発明の練習
機具で正しいスイングを練習した後で、ゴルフクラブを
持ってゴルフボールを打つことによって、正しい方向に
しかもより遠くにゴルフボールを飛ばすことが出来る。

【００１５】上記実施例に於いては、第１リング２と第
２リング４とを介して紐３をグリップ１に取り付けた
が、必要に応じては紐３をグリップ１に直接取り付ける
ことが出来る。前記弾性ボール５はカラーボールを用い
ることによって、弾性ボール５の軌跡を良く見ることが
出来、スイングプレーンを確認することが出来る。ま
た、前述のように弾性ボール５内に第３リング６を食い
込ませて、弾性ボール５に小さな穴を穿設するこによっ
て、弾性ボール５を柔らかくすると、スイング中にゴル
ファーＭの体に弾性ボール５が当たった際に痛くなく、
心地良い感触を得ることが出来る。更にこの小さな穴を
弾性ボール５に設けることによって、スイング中に弾性
ボール５が風を切る音を大きくし、スイングスピードを
感知することが出来る。

【００１６】上記実施例に於いては、グリップ１に市販
のゴルフシャフト用のグリップを使用したが、図４及び
図５に示すような特殊な構造と作用効果を有するグリッ
プ１１を使用することも出来る。このグリップ１１は、
同図に明らかな如く、伸縮性と吸気性とを有するスチロ
ール等の発泡プラスチック１２をビニール等のプラスチ
ック袋１３で被覆し、かつプラスチック袋１３の先端に
笛１４を取り付け、更にこれ等のプラスチック袋１３及
び笛１４に布地１５を被覆してグリップを構成したもの
である。

【００１７】このグリップ１１の目的は、ゴルファーが
グリップを握ったり、或いは握ったままスイングする際
の握り状態の正否を音によって検地するものである。一
般にゴルファーＭがゴルフシャフトのグリップを握る際
には、出来るだけゆるく握るのが理想であるとされてい
る。初心者やアベレージゴルファーは最初の握りの際
に、或いはゴルフスイングのトップからダウンスイング
に移動する際に、どうしてもグリップを強く握り、その
為に肩に力が入って良いスイングが出来ない原因となっ
ていた。

【００１８】従って、このグリップ１１は、この点に鑑
み開発されたものであって、図４に示す状態のままグリ
ップ１１をゆるく握って、かつそのままスイングした場
合には、グリップ１１内の発泡プラスチック１２が圧縮
されることがないために、プラスチック袋１３の空気が
笛１４を通過して外方に排気されることがない。そのた
めにグリップ１１内で音が出ないので、グリップ１１の
握りが正しいことを確認出来る。次に図５に示すよう
に、このグリップ１１を初めから強く握った場合、或い
はトップスイングからダウンスイングに移動する際の途
中でグリップ１１を強く握った場合には、発泡プラスチ
ック１３が圧縮され、その中に吸気されていた空気が笛
１４を通過してプラスチック袋１３より排気されて笛１
４が鳴るので、これによってグリップの握りが強過ぎて
正しくないことを警告することが出来る。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る練習機具は、上述の如き構
造と作用とを有するので、次のような効果を有してい
る。

【００２０】（１）グリップの先端に紐を介して弾性ボ
ールが取り付けられているので、グリップを握ってスイ
ングすることによって、弾性ボールを任意の軌跡で連続
して回動させ、ゴルフスイングのリズム感を体全体で習
得することが出来る。（２）弾性ボールを常に遠心力に
よって回動させるので、ゴルフクラブヘッドの遠心力利
用による打法を習得することが出来る。（３）スイング
中に弾性ボールをゴルファーの体の任意の部分に当てる
ことによって、その当たる場所でスイングが正しかった
か否かを容易に確認することが出来る。（４）全体の構
造が簡単であるので安価に大量生産することが出来る。
（５）機具全体がコンパクトになるので、携帯に便利で
あり、如何なる場所にも持ち歩くことが出来る。（６）
ゴルフクラブによるスイング練習と併用して練習するこ
とが出来る。（７）家の中等の狭い場所でも練習するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るゴルフ用練習機具の斜視図であ
る。

【図２】図２（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ），
（Ｅ），（Ｆ）は夫々図１の練習機具の使用例を示す正
面説明図である。

【図３】図２の練習時に於ける練習機具の弾性ボールの
軌跡を示す側面説明図である。

【図４】他例の練習機具を示す一部断面説明図である。

【図５】図４の練習機具の使用例を示す一部断面説明図
である。

【符号の説明】

１グリップ 2,4,6 リン
グ３紐５弾性
ボール 11 グリップ 12 発泡
プラスチック 13 プラスチック袋 14 笛 15 布地Ｍゴル
ファー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】グリップの先端部に所定の長さを有する紐
を介して弾性ボールを一体的に取り付けて構成したこと
を特徴としたゴルフ用練習機具。