JPH0779891A - 吸水用吸込具 - Google Patents

吸水用吸込具

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Publication number
JPH0779891A
JPH0779891A JP22549893A JP22549893A JPH0779891A JP H0779891 A JPH0779891 A JP H0779891A JP 22549893 A JP22549893 A JP 22549893A JP 22549893 A JP22549893 A JP 22549893A JP H0779891 A JPH0779891 A JP H0779891A
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JP
Japan
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elastic body
intake port
roller
floor surface
suction port
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Application number
JP22549893A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yokoyama
隆文 横山
良平 ▲吉▼田
Ryohei Yoshida
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性能と吸水性能を同時に向上させた吸水
用吸込口を提供することを目的とする。 【構成】 吸込口本体1底面に設けた弾性体5の形状・
厚み・硬度・位置を規定すると同時に、その表面の指定
箇所に耐磨耗性樹脂被膜14をコーティングする。また
ローラーの垂直軸線の位置規定を行う構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機の吸水用吸
込具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸水用吸込具は、図5に
示すような構成が一般的であった。以下、その構成につ
いて、図を参照しながら説明する。図5において、20
は、ユカノズル上21、ユカノズル下22、バンパー2
3によって構成された吸込口本体であり、その底部には
ゴムなどの弾性体24を吸気口25の前後に設け、ロー
ラー26により前記吸込口本体20を支持し、掃除機本
体の延長管と結合する接続パイプ27を備えるものであ
った。この時、弾性体24としては、主として、ウレタ
ンゴム等の耐磨耗性に優れたゴムやクロロプレンゴム等
の比較的に耐薬品性に優れたゴムが用いられ、厚さ、硬
さは、吸込口本体20の床面上での走行時に、簡単にた
わむものから、ほとんどたわまないものまで様々である
が、吸気口25の前後の各々の弾性体24は、長さを除
いて同じものを使うものが一般的であった。また吸水用
吸込具ではないが、操作抵抗の軽減および耐磨耗性の向
上のため、弾性体24の表面にナイロンをコーティング
するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記構成方法
において、弾性体の形状・硬度・材質と吸込具本体の、
操作性・吸水性能との間には、密接な関係があり、加え
て一般的に、操作性と吸水性能は、相反する関係にあ
る。弾性体に主として用いられるゴムは水を表面に付着
させた場合を除き一般的に摩擦係数が大きいため、吸水
作業時に、床面が半乾きになって以降は操作抵抗が増大
する。あわせて弾性体は通気性がないため、床面に吸込
口本体底部を接地させた場合、吸気口の前後は、弾性体
によって遮断されるため、通気路は吸込口本体の側面の
みに限定される。そのため、吸気圧も増大し、操作抵抗
の増大を助長する要因となっていた。そのため、弾性体
の厚みを薄くし、硬度を下げて、たわませることにより
通気面積を広げ、減圧するとともに、吸込口本体底部に
新たにローラーを設けることで、弾性体がたわんで後の
吸込口本体の支持を行い、弾性体と床面との接圧を減少
させ、これにより操作抵抗の軽減をはかっているもので
ある。しかし、この場合弾性体と床面との接地が不十分
になるため弾性体による床面表面のワイピング効果が不
十分になり、床面からの水汚れの除去が不完全なものと
なるという問題があった。また弾性体の容易な倒れ込み
は、前方に倒れ込む時と後方に倒れ込む時との移行時
に、弾性体の先端のかえりによる床面とのつっかかり現
象(いわゆるクリック)を生じさせ使用性を低下させる
原因となるおそれがあった。また逆に弾性体の硬度を上
げ、厚みを増やすことによりたわみにくくした場合は、
上記操作抵抗の増大に加えて吸水作業時に弾性体前方に
ある水汚れを吸引する際、床面と弾性体との隙間がほと
んどないため、水汚れの前押しが生じ吸水できないとい
った問題がおこることとなる。そのため吸込口を半分浮
かせた状態にして吸引させるなど余分な作業をしなけれ
ばならなかった。本発明はこれらの問題を解決し、操作
性能と吸水性能を同時に向上させることを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段は、ユカノズル上、ユカノズル
下、バンパーからなる、吸込口本体と、この底部に設け
た弾性体および同底部長手方向の両端近傍に固定したロ
ーラー軸によって支持されたローラーおよび掃除機本体
の延長管に着脱自在に結合される接続パイプとで構成
し、上記弾性体は本体底部の吸気口の前後に設け、その
長さは同底部の長手方向の本体幅とほぼ同等の長さで設
定し、平板とU字状の保持部の接合によって構成するも
のとし、前記吸気口前部の弾性体は、吸気圧で容易にた
わむよう、平板の厚み、硬度を設定し、吸気口後部の弾
性体は、吸気圧で容易にたわまないよう、平板の厚み・
硬度を設定するとともに、その表面に低摩擦係数の樹脂
被膜をコーティングし、その樹脂被膜として、フッソ樹
脂を使用し、そのコーティングは吸込口本体前部および
後部に面する平板の平面上のみに行い、特に平板の底面
側の端面は、素地のままとするものである。
【0005】また、第2の手段として、上記吸気口前部
の弾性体とローラーは、同一高さで床面と接する位置関
係に設定し、前記ローラーの中心は、吸気口前後の弾性
体間または吸気口前部の弾性体の側面方向中心かその近
傍に位置させ、ローラー中心が弾性体間にある場合は吸
気口後部の弾性体は、吸気口前部の弾性体下端とローラ
ー下端を結ぶ線より、出代を長くとるとともに、その吸
気口後部弾性体先端の前後の角は、直角または鋭角と
し、ローラー中心が吸気口前部の弾性体の側面方向中心
かその近傍にある場合は、吸気口後部の弾性体近傍に、
後部ローラーやブラシからなる吸込口本体後部支持部を
設け、吸気口後部の弾性体は上記吸込口本体後部支持部
より出代を長くとり、その吸気口後部弾性体先端の前後
の角は、直角または鋭角とするものである。
【0006】
【作用】上記本発明の第1の手段において、吸気口前部
の弾性体の平板を、吸気圧によって容易にたわむ厚み・
硬度に設定することによって、吸込口本体底部を床面に
接地した時、吸気圧によって弾性体をたわませ、吸気口
前部から吸気させることを可能にし、これにより、吸気
圧を低下させ、床面上での走行時の操作抵抗を軽減させ
ることができるものである。またその一方で吸気口後部
の弾性体の平板を、吸気圧によって容易にたわまない厚
み硬度に設定し、その表面に低摩擦係数の樹脂被膜をコ
ーティングすることによって、吸気口後部の弾性体の床
面に対する接圧を維持したまま床面との摩擦抵抗は軽減
させることを可能ならしめることができるものである。
これによって床面上の水汚れは、吸気口後部の弾性体の
たわみ力を利用して得た、床面との接圧により、きれい
にかき取られ(ワイピングされ)吸水性能を向上させる
ことができ、しかも床面との摩擦抵抗を軽減することも
でき使用性の向上をはかることができるものである。
【0007】また、吸気口後部の弾性体の摩擦抵抗軽減
および、耐薬品性の向上、吸水性能の向上を行うための
具体策として、フッソ樹脂によるコーティングを行うも
のである。低摩擦係数効果により床面との摩擦抵抗の軽
減がはかれ、操作抵抗を軽減することができるととも
に、洗剤、ワックス液に含まれる溶剤、剥離材等を含む
汚水にも侵され難く、弾性体を保護し耐久性の向上をは
かることができる。また水をはじく性質を持つため、弾
性体からの水離れが良く、吸水後に弾性体表面に付着し
た水滴が床面に垂れ落ちることを防止することができる
ものである。
【0008】また、平板全周に樹脂被膜をコーティング
してしまった場合、摩擦抵抗が軽減する反面、弾性体に
柔軟性がなくなり、また水をはじくようになるので、き
れいに床面をワイピングするためには、弾性体先端部の
直線度に厳しい要求が必要となる。そのため、吸込口本
体前部および後部に面する平板の平面上にのみコーティ
ングを行い、特に床面に面する平板の底面側の端面は、
素地のままとすることにより、操作抵抗の軽減を維持し
たまま、弾性体に柔軟性をもたせることができ、弾性体
先端部の直線度が通常公差内であっても、床面と弾性体
先端部全線上を接地させることができ、床面をワイピン
グしながら吸水することができるものである。
【0009】また第2の手段では、吸気口前部の弾性体
とローラーを、同一高さで床面に接する位置関係に設定
し、ローラー中心を、吸気口前後の弾性体間に位置させ
た場合は、吸気口前部の弾性体が吸気圧でたわみやすく
なり、通気路が形成されるので、吸気圧の増大による操
作抵抗の増大を防止することができるとともに、隙間が
あきすぎて、吸水力を低下させることをも防止するもの
である。また同時に吸気口後部の弾性体が床面上の溝等
に引っ掛かった場合に、ローラーで支持して、操作性の
維持をはかることができる。また吸気口後部の弾性体を
吸気口前部の弾性体下端とローラー下端とを結ぶ線よ
り、出代を長くすることにより、吸気口後部の弾性体と
床面との接地圧を確保し、弾性体先端の前後の角を、直
角または鋭角にすることにより、床面との接地時の、接
触面積を少なくすることができ、摩擦抵抗を少なくする
ことができる。また、接圧を線上に集中できるので、床
面の水汚れのワイピング効果を向上させることができ、
操作性の軽減および、吸水性能の向上を行うことができ
るものである。
【0010】また、吸気口前部の弾性体は、意図的にた
わみやすくしているため、操作角度と押し引きによって
後ろにたわんだときと前にたわんだ時の移行時にクリッ
クが生じるおそれがあるが、本構成では、ローラーの中
心を、吸気口前部の弾性体の側面方向中心またはその近
傍に位置させることにより、吸込口本体の操作角度をい
かようにしても、吸気口前部の弾性体と床面との位置関
係を固定することができ、クリックをおこりにくくする
ことができる。またクリックが生じても、ローラーで吸
収することができる。これにより操作性を向上させるこ
とができるものである。
【0011】
【実施例】以下、その実施例を添付図面を参照して説明
する。図1および図2において、1はユカノズル上2、
ユカノズル下3、バンパー4からなる吸込口本体で、そ
の底部に設けた弾性体5および同底部長手方向の両端近
傍に固定したローラー軸6によって支持されたローラー
7および掃除機本体の延長管に着脱自在に結合される接
続パイプ8とで構成し、上記弾性体5は、本体底部の吸
気口9の前後に設け、その長さは、同底部の長手方向の
本体幅とほぼ同等の長さで設定し、ゴム等かなる平板1
0とU字状の硬質塩化ビニール等の樹脂からなる保持部
11の接合によって構成するものである。そして図3に
示すように、本体底部の吸気口9の長手方向に設けた、
断面U字状の連続した溝12と、前記弾性体5のU字状
の保持部11を嵌合させ、前記本体底部の溝12の開口
部の幅を部分的に狭くする(弾性体係止部13)ことに
より、前記弾性体5の保持部11を係止するものであ
る。また前記吸気口9前部の弾性体5は、ゴム平板10
の厚みを、1mm以下、硬度50HS以下とし、吸気口
9後部の弾性体5は、ゴム平板10の厚みを、1.5m
m以上とし、その表面に低摩擦係数の耐磨耗性樹脂被膜
14をコーティングするものである。
【0012】この低摩擦係数の耐磨耗性樹脂被膜14と
して、フッソ樹脂をゴム平板10厚に対して約20分の
1の割合の厚みでコーティングし、そのコーティング方
法として、図3に示すように、吸込口本体1前部および
後部に面するゴム平板10の平面上にのみコーティング
を行い、特に床面に面するゴム平板10の底面側端面
は、素地のままとするものである。
【0013】また吸気口9前部の弾性体5とローラー7
は、同一高さで床面と接する位置関係に設定し、前記ロ
ーラー7の中心線は、吸気口9前後の弾性体5間に位置
させる。また吸気口9後部の弾性体5は、吸気口9前部
の弾性体5下端とローラー7下端を結ぶ線より下へ、約
2mm出代を長くするとともに、その先端の前後の角は
R0.1mm以下の、直角または鋭角とするものであ
る。
【0014】またローラー7の位置設定の別例として、
図4に示すように、吸気口9前部の弾性体5とローラー
7は、同一高さで床面と接する位置関係に設定し、前記
ローラー7の中心線は、吸気口9前部の弾性体5の側面
方向中心または、その近傍に位置させ、吸気口9後部の
弾性体5近傍には、後部ローラーやブラシからなる吸込
口本体1後部支持部15を設け、吸気口9後部の弾性体
5は、前記吸気口本体1後部支持部15より出代を約2
mm長くとるものである。
【0015】以上の構成により、吸気口9前部の弾性体
5のゴム平板10の厚みを、1mm以下にし、その硬度
を、50HS以下とすることによって、吸込口本体1底
部を床面に接地した時、吸気圧によって弾性体5をたわ
ませ、吸気口9前部から吸気させることを可能にし、こ
れにより、吸気圧を低下させ、床面上での走行時の操作
抵抗を軽減させることができるものである。またその一
方で吸気口9後部の弾性体5のゴム平板10の厚みを、
1.5mm以上とし、その表面に低摩擦係数の樹脂被膜
14をゴム平板10表面にコーティングすることによっ
て、吸気口9後部の弾性体5の床面に対する接圧を維持
したまま床面との摩擦抵抗を軽減させることを可能なら
しめることができるものである。これによって床面上の
水汚れは、吸気口9後部の弾性体5のたわみ力を利用し
て得た、床面との接圧により、きれいにかき取られ(ワ
イピングされ)吸水性能を向上させることができ、しか
も床面との摩擦抵抗を軽減することもでき使用性の向上
をはかることができるものである。なお本実施例ではゴ
ム平板10の厚み及び硬度について、明記しているが、
数値については、材料や組合せによって異なり、他の組
合せでも、上記弾性体5の特性を満足すれば、同様の効
果を得ることができるものである。
【0016】また吸気口9後部の弾性体5の摩擦抵抗軽
減を行うための具体策として、フッソ樹脂でコーティン
グを行うものである。
【0017】これにより低摩擦係数効果による床面との
摩擦抵抗の軽減がはかれ、操作抵抗を軽減することがで
きるとともに、洗剤、ワックス液に含まれている溶剤、
剥離材等を含む汚水にも侵され難く、弾性体5を保護し
耐久性の向上をはかることができる。また水をはじく性
質を持つため、弾性体5からの水離れが良く、吸水後に
弾性体5表面に水滴が残ることもなくなるので、付着し
た水滴が床面に落ちることもなくなるものである。また
ゴム平板10全周に樹脂被膜14をコーティングしてし
まった場合、摩擦抵抗が軽減する反面、弾性体5に柔軟
性がなくなり、また水をはじくようになるので、きれい
に床面をワイピングするためには、弾性体5先端部の直
線度に厳しい要求が必要となる。そのため、吸込口本体
1前部および後部に面するゴム平板10の平面上にのみ
コーティングを行い、特に床面に面するゴム平板10の
底面側の端面は、素地のままとすることにより、弾性体
5に柔軟性をもたせ、弾性体5先端部の直線度が通常公
差内であっても、床面と弾性体5先端部全線上を接地さ
せることができ、床面をワイピングしながら吸水するこ
とができるものである。また吸気口9前部の弾性体5と
ローラー7を、同一高さで床面に接する位置関係に設定
し、ローラー7の中心を、吸気口9前後の弾性体5間に
位置させた場合は、吸気口9前部の弾性体5が吸気圧で
たわみやすくなり通気路が形成されるので、吸気圧の増
大による操作抵抗の増大を防止することができるととも
に、隙間があきすぎて、吸水力を低下させることをも防
止するものである。また同時に吸気口9後部の弾性体5
が床面上の溝等に引っ掛かった場合に、ローラー7で支
持して、操作性の維持をはかるものである。また吸気口
9後部の弾性体5は吸気口9前部の弾性体5下端とロー
ラー7下端を結ぶ線より、出代を約2mm長くして、吸
気口9後部の弾性体5と床面との接地圧を確保し、前記
吸気口9後部の弾性体5先端の前後の角を、R0.1m
m以下の直角または鋭角にすることにより、床面との接
地時の接触面積を少なくすることができ、これにより、
摩擦抵抗を少なくすることができる。また、接圧を線上
に集中できるので、床面の水汚れのワイピング効果を向
上させることができ、操作性の軽減および、吸水性能の
向上を行うことができるものである。また吸気口9前部
の弾性体5は、意図的にたわみやすくしているため、操
作角度と押し引きによって、後ろにたわんだ時と前にた
わんだ時の移行時にクリックが生じるおそれがあるが、
本構成では、ローラー7の中心を、吸気口9前部の弾性
体5の側面方向中心またはその近傍に位置させることに
より、吸込口本体1の操作角度をいかようにしても、吸
気口9前部の弾性体5と床面との位置関係を固定するこ
とができ、クリックをおこりにくくすることができる。
またクリックが生じても、ローラー7で吸収することが
できる。これにより操作性を向上させることができるも
のである。
【0018】なお本実施例では吸気口9後部の弾性体5
先端の前後の角を、R0.1mm以下の直角または鋭角
としているが、ワイピング効果が得られるものであれ
ば、これ以上のRであっても同様の効果を有する。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸気口前
部の弾性体の平板を、吸気圧によって容易にたわむ厚み
・硬度に設定することによって、吸込口本体底部を床面
に接地した時、吸気圧によって弾性体をたわませ、吸気
口前部から吸気させることを可能にし、これにより、吸
気圧を低下させ、床面上での走行時の操作抵抗を軽減さ
せることができるものである。またその一方で吸気口後
部の弾性体の平板を、吸気圧によって容易にたわまない
厚み硬度に設定し、その表面に低摩擦係数の樹脂被膜を
コーティングすることによって、吸気口後部の弾性体の
床面に対する接圧を維持したまま床面との摩擦抵抗は軽
減させることを可能ならしめることができるものであ
る。これによって床面上の水汚れは、吸気口後部の弾性
体のたわみ力を利用して得た、床面との接圧により、き
れいにかき取られ(ワイピングされ)吸水性能を向上さ
せることができ、しかも床面との摩擦抵抗を軽減するこ
ともでき使用性の向上をはかることができるものであ
る。
【0020】また、吸気口後部の弾性体の摩擦抵抗軽減
および、耐薬品性の向上、吸水性能の向上を行うための
具体策として、フッソ樹脂によるコーティングを行うも
のである。低摩擦係数効果により床面との摩擦抵抗の軽
減がはかれ、操作抵抗を軽減することができるととも
に、洗剤、ワックス液に含まれる溶剤、剥離材等を含む
汚水にも侵され難く、弾性体を保護し耐久性の向上をは
かることができる。また水をはじく性質を持つため、弾
性体からの水離れが良く、吸水後に弾性体表面に付着し
た水滴が床面に垂れ落ちることを防止することができる
ものである。
【0021】また、平板全周に樹脂被膜をコーティング
してしまった場合、摩擦抵抗が軽減する反面、弾性体に
柔軟性がなくなり、また水をはじくようになるので、き
れいに床面をワイピングするためには、弾性体先端部の
直線度に厳しい要求が必要となる。そのため、吸込口本
体前部および後部に面する平板の平面上にのみコーティ
ングを行い、特に床面に面する平板の底面側の端面は、
素地のままとすることにより、操作抵抗の軽減を維持し
たまま、弾性体に柔軟性をもたせることができ、弾性体
先端部の直線度が通常公差内であっても、床面と弾性体
先端部全線上を接地させることができ、床面をワイピン
グしながら吸水することができるものである。
【0022】また第2の手段では、吸気口前部の弾性体
とローラーを、同一高さで床面に接する位置関係に設定
し、ローラー中心を、吸気口前後の弾性体間に位置させ
た場合は、吸気口前部の弾性体が吸気圧でたわみ易くな
り通気路が形成されるので、吸気圧の増大による操作抵
抗の増大を防止することができるとともに、隙間があき
すぎて、吸水力を低下させることをも防止するものであ
る。また同時に吸気口後部の弾性体が床面上の溝等に引
っ掛かった場合に、ローラーで支持して、操作性の維持
をはかることができる。また吸気口後部の弾性体を吸気
口前部の弾性体下端とローラー下端とを結ぶ線より、出
代を長くすることにより、吸気口後部の弾性体と床面と
の接地圧を確保し、弾性体先端の前後の角を、直角また
は鋭角にすることにより、床面との接地時の、接触面積
を少なくすることができ、摩擦抵抗を少なくすることが
できる。また、接圧を線上に集中できるので、床面の水
汚れのワイピング効果を向上させることができ、操作性
の軽減および、吸水性能の向上を行うことができるもの
である。
【0023】また、吸気口前部の弾性体は、意図的にた
わみやすくしているため、操作角度と押し引きによっ
て、後ろにたわんだときと前にたわんだ時の移行時にク
リックが生じるおそれがあるが、本構成では、ローラー
の中心を、吸気口前部の弾性体の側面方向中心またはそ
の近傍に位置させることにより、吸込口本体の操作角度
をいかようにしても、吸気口前部の弾性体と床面との位
置関係を固定することができ、クリックをおこりにくく
することができる。またクリックが生じても、ローラー
で吸収することができる。これにより操作性を向上させ
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における水用吸込具の側断面図
【図2】同水用吸込具の弾性体をはずした状態の底面図
【図3】同水用吸込具の弾性体係止部の部分断面図
【図4】同水用吸込具の別例の側断面図
【図5】従来例におけるの吸水用電気掃除機の側断面図
【符号の説明】
1 吸込口本体 2 ユカノズル上 3 ユカノズル下 4 バンパー 5 弾性体 6 ローラー軸 7 ローラー 8 接続パイプ 9 吸気口 10 平板 11 保持部 14 樹脂被膜 15 後部支持部 20 吸込口本体 21 ユカノズル上 22 ユカノズル下 23 バンパー 24 弾性体 25 吸気口 26 ローラー 27 接続パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユカノズル上、ユカノズル下、バンパーか
    らなる、吸込口本体と、この底部に設けた弾性体および
    同底部長手方向の両端近傍に固定したローラー軸によっ
    て支持されたローラーおよび掃除機本体の延長管に着脱
    自在に結合される接続パイプとで構成し、上記弾性体は
    本体底部の吸気口の前後に設け、その長さは同底部の長
    手方向の本体幅とほぼ同等の長さで設定し、平板とU字
    状の保持部の接合によって構成するものとし、前記吸気
    口前部の弾性体は、吸気圧で容易にたわむよう、平板の
    厚み、硬度を設定し、吸気口後部の弾性体は、吸気圧で
    容易にたわまないよう、平板の厚み・硬度を設定すると
    ともに、その表面に低摩擦係数の樹脂被膜をコーティン
    グし、その樹脂被膜として、フッソ樹脂を使用し、その
    コーティングは吸込口本体前部および後部に面する平板
    の平面上のみに行い、特に平板の底面側の端面は、素地
    のままとする電気掃除機の吸水用吸込具。
  2. 【請求項2】上記吸気口前部の弾性体とローラーは、同
    一高さで床面と接する位置関係に設定し、前記ローラー
    の中心は、吸気口前後の弾性体間または吸気口前部の弾
    性体の側面方向中心かその近傍に位置させ、ローラー中
    心が弾性体間にある場合は吸気口後部の弾性体は、吸気
    口前部の弾性体下端とローラー下端を結ぶ線より、出代
    を長くとるとともに、その吸気口後部弾性体先端の前後
    の角は、直角または鋭角とし、ローラー中心が吸気口前
    部の弾性体の側面方向中心かその近傍にある場合は、吸
    気口後部の弾性体近傍に、後部ローラーやブラシからな
    る吸込口本体後部支持部を設け、吸気口後部の弾性体は
    上記吸込口本体後部支持部より出代を長くとり、その吸
    気口後部弾性体先端の前後の角は、直角または鋭角とし
    た請求項1記載の吸水用吸込具。
JP22549893A 1993-09-10 1993-09-10 吸水用吸込具 Pending JPH0779891A (ja)

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JP22549893A JPH0779891A (ja) 1993-09-10 1993-09-10 吸水用吸込具

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268045A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機
JP3183535U (ja) * 2013-03-05 2013-05-23 大芦 章 電気掃除機のノズル
US10213078B2 (en) 2015-11-19 2019-02-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Vacuum cleaner

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