JPH0778484B2 - 空燃比センサの温度制御装置 - Google Patents

空燃比センサの温度制御装置

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JPH0778484B2
JPH0778484B2 JP61110581A JP11058186A JPH0778484B2 JP H0778484 B2 JPH0778484 B2 JP H0778484B2 JP 61110581 A JP61110581 A JP 61110581A JP 11058186 A JP11058186 A JP 11058186A JP H0778484 B2 JPH0778484 B2 JP H0778484B2
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air
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detection cell
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用ガソリンエンジンなどの空燃比制御
に使用される空燃比センサの加熱装置に係り、特に酸素
ポンプ方式の空燃比センサに好適な温度制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
自動車用のガソリンエンジンでは、その排気ガス成分を
監視して燃料供給量を制御し、吸入空気量に対する燃料
量、いわゆる空燃比が常に所定値に保たれるように制御
するのが望ましい。
そこで、このような、空燃比制御の為には、いわゆる空
燃比センサが必要になる。
ところで、このような空燃比センサとしては、従来から
種々の検出原理によるものが開発され、実用化されてい
るが、その一種に酸素ポンプ方式のものがある。
この酸素ポンプ方式の空燃比センサ(以下、単に空燃比
センサという)によれば、空燃比が過濃側から稀薄側ま
での広い範囲にわたって検出が可能であり、広範囲での
空燃比制御を行なうことができるが、反面、その検出動
作に温度依存性があり、このため、使用中、かなり厳密
な温度制御が必要になる。
そのため、このような空燃比センサでは、その検出素子
(セル)にヒータを設け、このヒータに供給すべき加熱
用の電流をセルの温度に応じて制御し、これによりセル
の温度を常に所定値に保って使用するようにしていた。
しかして、このためには、セルの温度を検出する必要が
あるが、そのために従来から、セル自体の内部抵抗が持
つ温度依存性を利用し、この内部抵抗を測定して温度を
検出する方法が広く採用されていた。
例えば、特開昭57−187646号公報によれば、直流電圧に
交流電圧を重畳させた信号を検出セルに印加し、この交
流電圧成分の温度依存性によりセルの温度を検出して制
御を行なう方法が開示されており、同様に、特開昭57−
192852号公報にも交流により検出セルの内部抵抗を検出
する方法が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記した従来例では、検出セルの内部抵抗の測定に交流
を用いているため、セルによる空燃比の測定のための直
流信号と、温度検出のための交流信号とを分離しなけれ
ばならないという問題点があった。
本発明は、上記した従来例の問題点に充分に対処し、交
流信号を用いることなく、簡単な構成で容易に、しかも
正確に空燃比センサの温度制御を行なうことができるよ
うにした装置の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、検出セルの内部起電力を抽出し、これに
よりセルの内部抵抗測定時での内部起電力をキャンセル
することにより解決される。
〔作 用〕
検出セルの内部起電力がキャンセルされるので、セルの
内部抵抗の測定を直流により簡単に行なうことができ
る。すなわち、従来例で交流を用いているのは、検出セ
ルの内部起電力の影響を受けないで内部抵抗の測定を行
なうためであるが、本発明によれば、この内部起電力が
キャンセルされるため、直流を用いて簡単、かつ正確に
セルの内部抵抗を測定することができる。
〔実施例〕
以下、本発明による空燃比センサの温度制御装置につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例で、図において、1は空燃比
センサの検出セル、2〜4はブリッジ回路構成用の抵
抗、5はコンデンサ、6、7は電子スイッチ、8はスイ
ッチ制御回路、9〜11は電圧源として働くオペアンプ、
12、13は比較回路として動作するオペアンプ、14は検出
セル加熱用ヒータ、15はヒータ電流制御用のトランジス
タである。
空燃比センサの検出セル1は第2図に示すように、ジル
コニア固体電解質21を挟んで大気側の白金電極22と排気
側の白金電極23とを設け、さらにジルコニア固体電解質
21の排気側の表面を、白金電極23も含めてガス拡散抵抗
体24で覆った、いわゆる酸素ポンプ型の検出素子(セ
ル)であり、この第2図で(a)は袋管状型のものを示
し、(b)は厚膜プロセス又は薄膜プロセス等により作
製される板状型のものを示す。そして、このようにして
作製された検出セル1にそれぞれ加熱用のヒータ14が配
置される。
第1図に戻り、抵抗2〜4は検出セル1と共にブリッジ
回路を構成し、従って、抵抗2は検出セル1の内部抵抗
R1と等しい抵抗値とし、かつ、抵抗3、4も同じ抵抗値
とするのが一般的である。
コンデンサ5はサンプリング機能をはたすためのもの
で、検出セル1の内部起電力E1を保持する働きをする。
電子スイッチ6、7はFET(電界効果型トランジスタ)
で構成され、回路全体の機能を抵抗測定モードとサンプ
リングモードとに切換える働きをする。
スイッチ制御回路8は電子スイッチ6、7に制御信号を
供給し、第3図に示すタイミングで、これらのスイッチ
6、7を交互にオン・オフさせる働きをする。
オペアンプ9は電圧Vpgの電圧源として働き、オペアン
プ10は同じく電圧Vrの電圧源と、そしてオペアンプ11は
コンデンサ5に保持された電圧E5の電圧源としてそれぞ
れ働く。
オペアンプ12は検出セル1と抵抗3との接続点に現れる
電圧と、オペアンプ10から供給される電圧Vrとを比較
し、検出電圧V0を発生する働きをする。
オペアンプ13は検出セル1と抵抗3の接続点に現れる電
圧と、抵抗2、4の接続点に現れる電圧とを比較して制
御電圧Vhを発生する働きをする。
トランジスタ15は、ヒータ14に流れる電流を、制御電圧
Vhに応じて制御する働きをする。
なお、Vbはバッテリ電圧を、そしてIpは検出セル1に流
れる電流をそれぞれ表わす。
次に、この実施例の動作について説明する。
上記したように、この実施例では、電子スイッチ6、7
により抵抗測定モードと、サンプリングモードとに交互
に順次、時分割で切換られて動作するが、このとき、第
3図における期間t1、すなわちスイッチ6がオフでスイ
ッチ7がオンのときがサンプリングモードであり、期間
t2、すなわちスイッチ6がオンでスイッチ7がオフのと
きが抵抗測定モードである。
そこで、まず、期間t1におけるサンプリングモードでの
動作について説明する。
このモードでは、上記したように、電子スイッチ6はオ
フで電子スイッチ7がオンになっているから、このとき
の等価回路は第4図(a)に示すようになり、コンデン
サ5が検出セル1と並列に接続された形となる。そし
て、この結果、このコンデンサ5は、検出セル1の内部
起電力E1に電圧Vpgを加えた電圧によって充電され、期
間t1が経過する間にその端子電圧E5は(E1+Vpg)に等
しくなる。つまり、このモードでは、検出セル1の内部
起電力E1と電圧Vpgとがコンデンサ5によってサンプリ
ングされることになる。
次に、期間t2における抵抗測定モードでの動作について
説明する。
このモードでは、電子スイッチ6がオンで電子スイッチ
7はオフになるから、このときでの等価回路は第4図の
(b)に示すようになり、検出セル1の内部抵抗R1と抵
抗2、3、4により、電圧V0を電源電圧とする直流ブリ
ッジ回路が形成されることになる。
しかして、このとき、共通電位と検出セル1の上側端子
との間には内部起電力E1と電圧Vpgを加算した電圧が現
れているが、一方、抵抗2と共通電位間には、この期間
t2の直前の期間t1に電圧E5に充電されているコンデンサ
5が接続され、この電圧E5は検出セル1の上側端子の電
圧と等しく保たれている。
この結果、検出セル1の内部起電力E1と電圧Vpgとはコ
ンデンサ5の電圧E5によってキャンセルされ、検出セル
1の内部抵抗R1と抵抗2、それに抵抗3、4によるブリ
ッジ回路のバランス状態とは全く無関係となり、オペア
ンプ13の出力には、直流電圧V0のもとで動作するブリッ
ジ回路により検出セル1の内部抵抗R1の抵抗値を表わす
制御電圧Vthが取り出されることになる。
すなわち、従来例で交流電圧を用いているのは、これら
の電圧E1、Vpgの影響を受けないで内部抵抗R1の抵抗値
を測定するためであるが、この実施例によれば、上記し
たように、これらの電圧をキャンセルした状態で動作さ
せることができるため、交流を用いることなく、直流を
用いて簡単に検出セル1の内部抵抗R1を測定することが
できる。
なお、この実施例で、検出セル1に印加されている電圧
Vpgは、ポテンシャルグラウンドと呼ばれ、検出セル1
による検出電流Ipが双方向に流れることを考慮して与え
られるもので、例えば直流の4Vの電圧が用いられてい
る。
ここで、酸素ポンプ方式の空燃比センサの動作について
説明する。
この実施例では、第2図の(a)、(b)いずれの型式
の検出セルを用いてもよく、これらはいずれも同じよう
に動作するもので、まず、検出すべき排気ガスの状態が
空気過剰率λ>1のリーン域になっているときには、両
白金電極22、23の間に、大気側の電極22を陽極とする励
起電圧Veが印加されるようにする。そうすると、これに
より、酸素ポンプ現象によって排気ガス中の酸素濃度Pe
に対応したポンプ電流Ipが、大気側の電極22に流れてい
る、サンプリングモードでの動作について説明する。
このモードでは、上記したように、電子スイッチ6はオ
フで電子スイッチ7がオンになっているから、このとき
の等価回路は第4図(a)に示すようになり、コンデン
サ5が検出セル1と並列に接続された形となる。そし
て、この結果、このコンデンサ5は、検出セル1の内部
起電力E1に電圧Vpgを加えた電圧によって充電され、期
間t1が経過する間にその端子電圧E5は(E1+Vpg)に等
しくなる。つまり、このモードでは、検出セル1の内部
起電力E1と電圧Vpgとがコンデンサ5によってサンプリ
ングされることになる。
次に、期間t2における抵抗測定モードでの動作について
説明する。
このモードでは、電子スイッチ6がオンで電子スイッチ
7はオフになるから、このときでの等価回路は第4図の
(b)に示すようになり、検出セル1の内部抵抗R1と抵
抗2、3、4により、電圧V0を電源電圧とする直流ブリ
ッジ回路が形成されることになる。
しかして、このとき、共通電位と検出セル1の上側端子
との間には内部起電力E1と電圧Vpgを加算した電圧が現
れているが、一方、抵抗2と共通電位間には、この期間
t2の直前の期間t1に電圧E5に充電されているコンデンサ
5が接続され、この電圧E5は検出セル1の上側端子の電
圧と等しく保たれている。
この結果、検出セル1の内部起電力E1と電圧Vpgとはコ
ンデンサ5の電圧E5によってキャンセルされ、検出セル
1の内部抵抗R1と抵抗2、それに抵抗3、4によるブリ
ッジ回路のバランス状態とは全く無関係となり、オペア
ンプ13の出力には、直流電圧V0のもとで動作するブリッ
ジ回路により検出セル1の内部抵抗R1の抵抗値を表わす
制御電圧Vthが取り出されることになる。
すなわち、従来例で交流電圧を用いているのは、これら
の電圧E1、Vpgの影響を受けないで内部抵抗R1の抵抗値
を測定するためであるが、この実施例によれば、上記し
たように、これらの電圧をキャンセルした状態で動作さ
せることができるため、交流を用いることなく、直流を
用いて簡単に検出セル1の内部抵抗R1を測定することが
できる。
なお、この実施例で、検出セル1に印加されている電圧
Vpgは、ポテンシャルグラウンドと呼ばれ、検出セル1
による検出電流Ipが双方向に流れることを考慮して与え
られるもので、例えば直流の4Vの電圧が用いられてい
る。
ここで、酸素ポンプ方式の空燃比センサの動作について
説明する。
この実施例では、第2図の(a)、(b)いずれの型式
の検出セルを用いてもよく、これらはいずれも同じよう
に動作するもので、まず、検出すべき排気ガスの状態が
空気過剰率λ>1のリーン域になっているときには、両
白金電極22、23の間に、大気側の電極22を陽極とする励
起電圧Veが印加されるようにする。そうすると、これに
より、酸素ポンプ現象によって排気ガス中の酸素濃度Pe
に対応したポンプ電流Ipが、大気側の電極22から排気側
の電極23に向って流れる。このポンプ電流Ipはオペアン
プ12から供給されるもので、その大きさは次式で表わさ
れる。
Ip=(4F/RT)・(DS/1)・Pe ‥‥(1) ここで、Fはファラデー定数、Tは絶対温度、Rは気体
定数、Dはガスの拡散定数、Sはガス拡散孔の断面図、
1はガス拡散孔の長さである。
このとき、大気側電極22には電圧Vrが、そして排気側電
極23には電圧Vpgがそれぞれ印加されているので、結
局、検出セル1には、これらの電圧の差の電圧が上記し
た励起電圧Veとして印加されることになる。
そして、この励起電圧Veは次式で表わされる値をとり実
用上からは約0.5V程度となる。
Ve=Ip・R1+(RT/4F)・1n(Pa/Pe) =Ip・R1+E ‥‥(2) ここで、Raは大気中での酸素濃度、Eはネルンストンの
法則で与えられる起電力であり、従ってこの(2)式の
右辺の第1項は検出セル1による電圧降下を表わすこと
になり、この結果、検出電圧V0は次式のようになる。
V0=Ip・R3+Ve+Vpg ‥‥(3) ここで、R3は抵抗3の抵抗値である。
そして、これら(2)、(3)式から V0=Ip・R3+Ve+Vpg ‥‥(4) となり、従って、排気ガス中の酸素濃度Peに対応して変
化するポンプ電流Ipによって検出電圧V0が定まるため、
この電圧V0により排気ガス中での酸素濃度Pe、つまりλ
>1のリーン域での空燃比を検出することが出来る。
次に、このような空燃比センサの温度依存性について説
明する。
(1)式から明らかなように、検出セル1のポンプ電流
Ipには温度依存性があるため、この補償が不可欠とな
る。第5図はこのような検出セルのV−I特性を示した
もので、この図から明らかなように、セルの特性は、温
度によって限界電流(ポンプ電流Ipの飽和した値のこ
と)が変化するものとなっており、このため、検出電圧
V0が温度依存性をもち、温度の影響を受ることになる。
第1図に戻り、この検出セル1の温度補償は、加熱用ヒ
ータ14に流れる電流をセル1の温度に応じて制御し、こ
れにより、このセル1の温度を一定の高温度に保つよう
にすることによって行なわれる。
しかして、このためには、検出セル1の温度を検出する
必要がある。
そこで、この実施例では、第4図(b)に示すように、
抵抗2、3、4を用い、これにより検出セル1の内部抵
抗R1と共に抵抗ブリッジ回路が構成されるようにし、こ
のとき、上記したように、コンデンサ5にサンプルされ
ている電圧E5により検出セル1の内部起電力E1がキャン
セルされるようにしたものである。
まず、第3図の期間t1においては、電子スイッチ6がオ
フされてポンプ電流Ipがカットされるため、このときに
は、上記(2)式の右辺の第1項は零となり、第4図
(a)に示すようにして、コンデンサ5には起電力E1
電圧Vpbとの和の電圧が保持され、この結果、オペアン
プ10の出力電圧もこの電圧(E1+Vpg)となり、従っ
て、次のt2の期間では第4図(b)のようになる。
そこで、いま、オペアンプ13のプラス入力端子の電圧を
+e、マイナス入力端子の電圧を−eとすると、これら
の電圧は次式のようになる。
+e=〔V0−(E+Vpg)〕R1/(R3+R1) ‥‥(5) −e=〔V0−(E′+Vpg)〕R2/(R4+R2)‥‥(6) そして、オペアンプ12の安定条件により、次式が成立す
る。
〔V0−(E+Vpg)〕R1/(R3+R1) =〔V0−(E′+Vpg)〕R2/(R4+R2) ‥‥(7) ここで、電圧EとE′とが等しいことから、この(7)
式を整理すると、 R4/R2=R3/R1 ‥‥(8) となり、ブリッジ回路の平衡条件が成立する。
なお、ここで、R2,R3,R4はそれぞれ抵抗2、3、4の抵
抗値である。
そこで、このオペアンプ13の出力電圧Thをトランジスタ
15に印加してやれば、ヒータ14に供給される電流が制御
され、これにより、(8)式で表わされるバランス条件
が満足するように、つまり、検出セル1の内部抵抗R1
外部の抵抗R2の抵抗値と等しくなるように、検出セル1
の温度が、たとえば700度以上の所定の高温度に一定に
保たれ、空燃比の検出が常に高精度で得られるような温
度制御が行なわれることになる。
なお、以上の説明から明らかなように、期間t1では、電
子スイッチ6がオフされていてブリッジ回路には電流が
流れないので、上記したバランス条件が成立するのは、
第3図の期間t2においてだけであり、従って、この起電
力測定モード期間t1では、温度制御が一応無制御状態に
なる。
しかしながら、この実施例では、期間t1と期間t2の時間
比を、第3図から明らかなように、t1≪t2になるように
してあり、この結果、加熱用ヒータ14が有する熱時定数
と相俟って、起電力測定モード期間t1での影響は殆ど生
じないようにしてあり、従って、この実施例によれば、
上記したように、検出セルの温度を一定の高温度に保っ
て高精度で空燃比を検出できるのである。
ここで、この期間t1と期間t2の時間比については、加熱
用ヒータ14の熱時定数などに応じて所定の値に設定して
やれば良い。
第7図は上記実施例による温度制御の結果を示したもの
で、実線は本発明を適用した場合を、そして破線はそう
でない場合をそれぞれ示しており、この図から明らかな
如く、本発明の場合には、排気ガス温度が約200度以上
で安定した検出が可能なことが判る。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
自動車のエンジンでは、空燃比領域がλ>1のリーン域
に限らず、λ=1の理論空燃比点、それにλ<1のリッ
チ域でも運転される。
従って、空燃比センサとしても、このような広範囲にわ
たる空燃比の検出が可能なものが望ましい。そして、上
記した酸素ポンプ方式の空燃比センサによれば、このよ
うな広範囲での検出が可能である。
そこで、このような場合でも本発明を適用して温度制御
を行なうことを考えてみると、第2図に示すような酸素
ポンプ方式の検出セルでは、上記したように、λ>1の
リーン域では大気側電極22から排気側電極23に向ってポ
ンプ電流Ipが流れ、λ=1の理論空燃比でポンプ電流Ip
が零になるが、その後、λ<1のリッチ域では、排気側
電極23から大気側電極22に向ってポンプ電流Ipが流れ
る。
そこで、このような広範囲での空燃比センサにおける温
度制御を行なうためには、第1図の実施例のままでは不
向きで、オペアンプ13の動作を切換えてやる必要があ
る。
第8図は、このような広範囲空燃比センサに本発明を適
用した一実施例で、20〜22はオペアンプ、23〜25はダイ
オード、26〜29は抵抗、そして30はコンデンサである。
また、この実施例では、第1図の場合でのオペアンプ13
に代えて2個のオペアンプ13A、13Bが用いられている
が、その他は第1図の実施例と同じである。なお、この
実施例では、電子スイッチ6、7としてFET(電界効果
トランジスタ)を用いている。
オペアンプ20、21、22はいずれも比較器として用いら
れ、このうちオペアンプ20、21は検出セル1のポンプ電
流の反転を検出する働きをし、オペアンプ22は起動時で
のクイックスタート制御用である。
次に、この実施例の動作について説明する。
既に説明したように、電圧Vrはλ=1のときに電圧V0
等しくなり、λ>1のリーン域では電圧Vr<V0となり、
λ<1のリッチ域では電圧Vr>V0となる。そこで、この
関係を利用して、この実施例では比較器の切換を行なう
ようになっている。
まず、上記(3)式から、電圧V0は V0=IpR3+(Vr−Vpg)+Vpg ‥‥(9) と表わされる。
これから、λ>1の領域では電圧V0>Vrとなり、オペア
ンプ20の出力は“H",オペアンプ21の出力は“L"となる
が、反対に、λ<1の領域では電圧V0<Vrとなり、オペ
アンプ20の出力は“H",オペアンプ21の出力は“L"とな
る。
一方、オペアンプ13A、13Bの出力にはブリッジ回路の両
辺の大小関係によって、それぞれ“H",“L"の電圧がオ
ン・オフ的に現われる。
そこで、オペアンプ13A,20を一方の組、オペアンプ13
B、21を他方の組とし、これに抵抗26、28を組合わせる
と、これらは各々アンド回路を構成し、各組のオペアン
プの双方の出力が“H"になったときだけ、その組の出力
が“H"になる。
一方、2個のダイオード23、24はオア回路を構成し、こ
の結果、オペアンプの各組の出力を合成して取り出す働
きをする。
従って、検出セル1による酸素ポンプ電流Ipの方向がい
ずれの向きとなっても、検出セル1の内部抵抗R1、抵抗
2、3、4から構成されるブリッジ回路のバランス状態
は、オペアンプ13A,13Bのいずれかの出力によって検出
され、抵抗29を介してトランジスタ15に供給されること
になり、温度制御を行なうことができる。
従って、この実施例によれば、空燃比状態をリーン域か
らリッチ域の全てにわたって広範囲に検出する空燃比セ
ンサに適用して、検出セルの温度を常に所定の一定の高
温度に制御することができ、精度の高い空燃比センサを
得ることができる。
ところで、この第8図の実施例では、ダイオード25を介
してオペアンプ22の出力もトランジスタ15に供給される
ようになっている。
しかして、このオペアンプ22の+入力には一定の識別電
圧Vthが印加されており、他方、その−入力には抵抗28
とコンデンサ30からなる積分回路の出力が印加されるよ
うになっている。
この結果、自動車のイグニッションスイッチがオンにさ
れたときなどで、回路全体に電源が与えられたときに
は、このオペアンプ22の+入力の電圧は直に立上るが、
その−入力の電圧は所定の時間遅れをもって上昇してゆ
くため、このオペアンプ22は、電源が投入されたときだ
け、そのときから所定の一定時間だけ“H"出力を発生す
ることになる。
従って、この実施例によれば、検出セル1を含むブリッ
ジ回路のバランス状態と無関係に、回路始動時には、必
ずヒータ14に電流が供給されることになり、検出セル1
の温度が所定の一定の高温度に達するまでの時間を充分
に短縮することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、空燃比センサの
検出セルの内部抵抗検出に障害となる内部起電力を確実
にキャンセルすることができるから、従来技術の問題点
に充分に対処し、交流を用いることなく、直流のままで
簡単に、しかも高精度で検出セルの温度を検出し、温度
制御を確実に行なうことができ、空燃比を安定して検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による空燃比センサの温度制御装置の一
実施例を示す回路図、第2図(a),(b)はそれぞれ
検出セルの一例を示す断面図、第3図(a),(b)は
動作説明用のタイミングチャート、第4図(a),
(b)はそれぞれ動作説明用の等価回路図、第5図は空
燃比センサの温度依存性の一例を示す特性図、第6図は
同じくその内部抵抗の温度依存性を示す特性図、第7図
は本発明による効果を説明するための特性図、第8図は
本発明の他の一実施例を示す回路図である。 1……空燃比センサの検出セル、2〜4……ブリッジ回
路構成用の抵抗、5……サンプリング用のコンデンサ、
6、7……電子スイッチ、8……スイッチ制御回路、9
〜11……電圧源用のオペアンプ、12、13……比較回路用
のオペアンプ、14……加熱用のヒータ、15……ヒータ制
御用のトランジスタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気側の電極と排気側の電極とを備えた酸
    素ポンプ型の空燃比検出素子を用い、この検出素子の内
    部抵抗変化により素子自体の温度を検出して加熱用ヒー
    タの電流制御を行なう方式の空燃比センサの温度制御装
    置において、 上記検出素子の内部起電力を取込んで保持するサンプリ
    ング手段と、 上記検出素子の内部抵抗を直流により検出する測定手段
    と、 これらサンプリング手段と測定手段を交互に時分割切換
    動作させる制御手段とを設け、 上記サンプリング手段により保持した電圧により、上記
    測定手段による内部抵抗測定時での上記内部起電力の影
    響をキャンセルするように構成したことを特徴とする空
    燃比センサの温度制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記測定
    手段が直流ブリッジ回路で構成されていることを特徴と
    する空燃比センサの温度制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、上記直流
    ブリッジ回路からの電圧検出動作が、正極性と負極性に
    またがって行なわれるように構成されていることを特徴
    とする空燃比センサの温度制御装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、上記加熱
    用ヒータが起動加熱回を備えていることを特徴とする空
    燃比センサの温度制御装置。
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