JPH0777279A - 空隙密封用品と空隙密封方法 - Google Patents

空隙密封用品と空隙密封方法

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JPH0777279A
JPH0777279A JP3128378A JP12837891A JPH0777279A JP H0777279 A JPH0777279 A JP H0777279A JP 3128378 A JP3128378 A JP 3128378A JP 12837891 A JP12837891 A JP 12837891A JP H0777279 A JPH0777279 A JP H0777279A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２面間の幅可変の空隙を密封するための単純
な密封用品と密封方法を提供する。 【構造】 細長いボデー部分１２に、チャンバー２８を
含む弾性収縮性部分１４と他のチャンバー３０を含む膨
張性部分１６とを設けた。収縮性部分１４をチャンバー
２８内からの排気により収縮させると共に、膨張性部分
１６を、他のチャンバー３０中への発泡性ウレタン等の
流動性物質の注入により膨張させて、密封用品１０の横
幅を空隙幅に一致させることとした。他のチャンバー中
の物質の硬化等により膨張性部分の膨張状態を維持し、
収縮状態の収縮性部分の弾性によって密封を維持する附
勢作用が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、隣合った２つの面間
の空隙を塞ぎ密封するための密封用品及び密封方法に関
するものである。特にこの発明はコンクリート道路中の
２つの道路部材間、或は車両における間隔をあけた２フ
ランジ部材とか２つの面間の可変の空隙を埋め、閉塞し
て密封するための細長いウエザーストリップ型の密封用
品に関する。
【０００２】
【従来の技術】間隔をあけて隣接する２つの面間を密封
するための有利な方法を提供することについては、従来
から努力がはらわれて来ている。このような密封は例え
ば自動車において、車両内部に対する騒音を減らすと共
に風雨等への緊密な密封を得るためドア口と車両フレー
ム間で必要とされる。他の分野、例えば道路構造におい
ても、道路の寿命を向上させるため、膨張目地のような
特定の接合部を通し破損につながる水の浸出が起きるの
を減らすことが望ましい。
【０００３】道路面中の空隙を塞ぐために従来、数多く
の充填品及び組成物が利用されて来ている。また車両パ
ネル間等の空隙を密封するためにも、数多くのウエザー
ストリップが設計されて来ている。しかし閉塞すべき空
隙はそのように設計された場合にさえ必らずしも標準的
な寸法をもたず、このため空隙の密封は従来からずっと
問題とされて来ている。例えば車両中にみられる様々な
空隙は一定の寸法をもつものに設計されはするが製作公
差、生産中の部品の嵌込み、車両での摩耗及び引張り、
そして車両の使用にさえ起因して、特定の空隙がその長
さ方向に沿って様々に異なった空隙幅をもちうる。また
気象要因によって空隙寸法の拡大或は縮小が起き、これ
により適正な密封性が損なわれる。このような原因から
してウエザーストリップによる密封の有効性が減少す
る。
【０００４】はめ込み式の道路構造において道路を形成
する部材は、環境要因によって収縮したり膨張したりす
る。したがってこれらの動きが生じるときに道路パネル
と一緒に収縮したり膨張したりして接合部を有効に密封
することとする空隙密封品を施すことが、望ましい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】したがって幅寸法可変
の空隙を有効に密封することができる単純な密封用品を
提供することが、本技術分野において目標とされて来て
いる。この発明は本目標の達成を目指し、可変の空隙を
密封することが必要である多くの用途に利用可能である
有利な密封用帯片を提供しようとするものである。
【０００６】
【発明の要約】この発明は、互に間隔をおいた第１の面
と第２の面との間を密封するための空隙密封用品に係
る。この発明に係る密封用品は細長いボデー部分を備え
ている。このボデー部分の横幅方向の一側及び他側に
は、上記した第１の面及び第２の面に対し密封係合する
第１の密封面及び第２の密封面が設けられている。ボデ
ー部分は、弾性的に収縮可能な第１の部分と膨張可能で
あり形状順応性を有する第２の部分とを含む。このうち
第１の部分は圧縮ないし収縮させえ、第２の部分は上記
第２の面に対し形状を順応して密接するように膨張させ
うる。そして第２の部分は膨張し形状を順応した状態に
保持され、それによって上記した第１の面と第２の面間
の空隙を塞ぐと共に第１の部分を収縮状態に保持する。
これからして収縮状態にある第１の部分が空隙密封用品
に、その横幅を拡大する方向の附勢力を加え、第１の面
と第２の面間の密封が確保される。
【０００７】この発明に従った空隙密封方法では上述し
たような空隙密封用品を、間隔をおいて隣合った２面間
の空隙ないし隙間を塞ぐために、該２面間に位置させ
る。次に膨張可能な前記第２の部分を膨張させ収縮可能
な前記第１の部分を収縮させて、隙間を塞ぐと共に第１
の部分を収縮した状態のままにおく。膨張可能な第２の
部分は２面間の各所で異なっている空隙幅に適応して形
状を変更し、その状態に保たれる。これによって空隙が
有効に閉塞され、収縮可能な第１の部分の弾性により密
封用品の横幅を拡大する向きの附勢力が与えられること
によって２面間の陽圧型密封が達成される。
【０００８】この発明の他の特徴と長所は、添付図面を
参照して行なう以下の説明から明白に理解される。
【０００９】
【実施例】図には可変の空隙を密封するための空隙密封
用品を、符号１０で全体を指して図示してある。本密封
用品１０は、互に間隔をおいて隣合った第１の面と第２
の面との間を密封するためのものとされている。
【００１０】この発明に従って密封用品１０は細長いボ
デー部分１２を備え、このボデー部分１２は２面間の空
隙を緊密に埋めるのに適当した横幅を有する。ボデー部
分１２は弾性を有し収縮可能である第１の部分１４、及
び膨張可能であり形状順応性を有する第２の部分１６を
含む。そしてこの発明は、収縮可能な上記第１の部分１
４を収縮させると共に膨張可能な上記第２の部分１６を
該第２の部分が前記第２の面に対し順応するように少な
くとも横幅方向で膨張させその膨張状態を維持すること
とする手段を、設ける。したがって本手段により膨張可
能で形状順応性の第２の部分１６が、第１の面と第２の
面間の空隙を完全に埋めて第２の面に対し形状を順応し
て密接することになる。収縮ないし圧縮された第１の部
分１４の弾性によって密封用品１０に対しその横幅を拡
大する向きの附勢力が及ぼされ、第１の面と第２の面間
の陽圧型密封が達成される。
【００１１】図１，２について述べると、車体フレーム
１８と車両ドア２０との間を密封するために用いられる
空隙密封用品１０を図示してある。本実施例では細長い
ボデー部分１２がＥＰＤＭゴム等のエラストマー材から
作製され、フランジ１８に対し取付けを行なうための取
付部分２２を有する。この取付部分２２は鋼製のＵ字形
芯部材２４を含み、この芯部材２４は、細長いボデー部
分１２をフランジ１８に対し取付けるための取付突起２
６を形成するエラストマー外皮中に埋込まれている。当
業者であれば簡単に気付きうるようにクリップ、テー
プ、その他の取付手段を、取付突起２６に代えて設けて
もよい。本実施例では収縮可能な第１の部分１４が、ボ
デー部分１２の中央部分中にＶ字状の壁２７，２９によ
って形成されている細長いチャンバー２８を有する。Ｖ
字状の壁２７，２９は第１の部分１４の収縮時に内向き
に曲がるものとされ、また弾性を有する。第２のチャン
バー３０が第２の部分１６に対し少なくとも横幅方向で
の膨張性を附与するため、及び後述するようにドア２０
に対する形状順応性を附与するために設けられている。
チャンバー３０を形成する壁部は、同チャンバー３０の
内圧に依存して膨張或は順応するように伸縮性のものと
されている。この伸縮性は図示のように、空隙密封用品
１０の作製時にチャンバー３０のまわりの壁を薄く形成
することによって得ることができる。
【００１２】前述したようにフランジ１８とドア２０と
が互に隣合った状態にあるときにその間の空隙を塞ぐよ
うに、収縮可能な第１の部分１４を収縮させつつ膨張可
能な第２の部分１６を膨張させることが必要である。そ
のためこの発明に従って第１の部分１４を収縮させると
共に第２の部分１６を膨張させて、ドア２０とフランジ
１８間の空隙を埋めると共にドア２０に対し形状を順応
させ、且つ、ドア２０とフランジ１８間の空隙の全長に
わたって陽圧密封が達成されるように弾性的な保持を得
させる最終構造を附与するための手段が、設けられる。
【００１３】そのために本実施例では、チャンバー２８
から排気を行なうための管３２を設けてある。同排気を
行なうと第１の部分１４がボデー部分１２の横幅方向で
収縮せしめられ、次の工程を実施する準備が整う。
【００１４】本発明密封方法の次の工程では、例えば図
２に示すようにドア２０を閉鎖位置にもたらすことでド
ア２０とフランジ１８が隣合っている状態、そしてチャ
ンバー２８の排気状態において、チャンバー３０を膨張
させるように該チャンバー３０中に硬化性物質を注入し
て、膨張可能な第２の部分１６の幅を拡大しチャンバー
３０の壁をドア２０の面に対し順応させる。これは管３
４を通してチャンバー３０に液体を加圧下で注入する
か、発泡性物質を注入するかによって達成でき、それに
よってチャンバー３０が膨張せしめられフランジ１８と
ドア２０間の空隙が埋められる。この膨張過程中に第２
の部分１６は、閉塞すべき空隙の様々な幅寸法及び不整
部に対し適応するように形状を順応する。
【００１５】チャンバー３０に注入する物質は、昇温下
で発泡するワンパート・ウレタン或はポリウレタン発泡
体のようなエラストマー型の発泡材であるのが好まし
い。ＲＴＶシリコーン・シーリング材も利用でき、これ
はチャンバー３０中の充填材料３６の硬化後に部分１６
が順応した形状を保持するように硬化することになる。
【００１６】それに代えてウエザーストリップのチャン
バー３０中に予め液体、ゲル、ビーズ或は前述のポリウ
レタンのような移動可能な物質を充填しておくこともで
きる。ドアを閉じると同物質（液体、ゲル、ビーズ或は
ウレタン）が移動せしめられてドア２０における相手側
の面に対する完全な形状順応が生ぜしめられる。ここで
移動後の物質を、前述のポリウレタン材であれば熱とい
ったふうに物理的、化学的或は電気的な手段の適用によ
って発泡または硬化させて固体化する。硬化後の物質を
含む部分１６は、所期の密接密封を附与する剛性または
剛性と弾性を有する物理的特性のものとなる。
【００１７】したがってチャンバー３０内の物質の硬化
後にチャンバー２８の減圧を解除して該チャンバー２８
内を大気中に開放すると、第１の部分１４の弾性によっ
てウエザーストリップの横幅を拡大する向きの附勢力が
加えられ、ドア２０との緊密な密封係合が確保されてド
ア２０に対する一様な陽圧型密封が達成される。
【００１８】所望の場合には陽圧密封性を、チャンバー
２８中に流体を送り込むことによって高めることができ
る。この流体送り込みによってチャンバー２８が膨張し
ようとして、ドア２０に対する陽圧密封性が高められ
る。この流体送り込みは空気スクープ、ダクト、ベント
等によって車両表面に沿い流動する空気流をチャンバー
２８内へと導くことにより行なえる。こうした場合には
車のスピードが増すほど密封の堅牢さが従来技術による
場合とはちょうど逆に、より高められることになる。
【００１９】本発明密封方法の別の実施態様では管３２
は単に通気口としてのみ利用し、ドア２０がフランジ１
８に対し隣接する閉鎖状態で管３４を用いて物質を加圧
下でチャンバー３０中に給送するか発泡性の物質をチャ
ンバー３０内で発泡させ膨張させるのと同時に管３２を
通してのチャンバー２８からの排気による第１の部分１
４の収縮を得るようにもできる。これによっても部分１
４を先に収縮させ該部分１４に対し予め弾性的に膨張し
ようとする傾向ないし予荷重を与えることとした前述実
施例におけると同様の効果を期待でき、チャンバー３０
に硬化性物質が充填されるのと同時に部分１４が、ドア
２０の面に対する密封係合が得られるようにウエザース
トリップの横幅拡大方向の附勢力を及ぼすこととなる。
【００２０】図３，４には例えば２つの道路パネル１０
２，１０４間の密封を行なうのに好適している、この発
明の他の実施例に係る空隙密封用品１１０を図示してあ
る。この密封用品１１０は道路中の第１の面１１２と第
２の面１１３間の密封を行なうために用いられている。
第１の面１１２に対し密封係合させる第１の密封面１１
４と第２の面１１３に対し密封係合させる第２の密封面
１１６とを、設けてある。
【００２１】本実施例でも密封用品１１０の細長いボデ
ーが、収縮可能な第１の部分１１８と膨張可能な第２の
部分１２０とを含んでいる。本実施例では第１の部分１
１８が、チャンバー１２６を形成するための１対のアコ
ーデオン状の壁１２２，１２４を有する。チャンバー１
２６は通気孔１２８によって大気中に開放させてある。
第２の部分１２０もチャンバ−１３０を含み、第２の部
分１２０はチャンバー１３０中に適当した物質を注入す
るための注入管１３２を有する。
【００２２】本発明密封方法に従って密封用品１１０は
第１の面１１２と第２の面１１３との間に置かれ、その
後にチャンバー１３０が、本用途ではセメント材、ビチ
ューメン或はアスファルト等とされる硬化性物質を該チ
ャンバー１３０中に注入することによって膨張せしめら
れる。硬化性物質はチャンバー１３０を膨張させるよう
に加圧下で該チャンバー１３０に注入され、同チャンバ
ー１３０中で硬化せしめられる。これによってアコーデ
オン状の壁１２２，１２４が圧縮される。したがって膨
張可能な第２の部分１２０の横幅が拡大されると共に収
縮可能な第１の部分１１８が収縮し、面１１２，１１３
間での密封用品１１０の弾性的な膨張性が与えられる。
これからして空隙が完全に密封され、道路パネル１０
２，１０４が膨張及び収縮するときも面１１２，１１３
に対する密封用品１１０の緊密な密封係合が維持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に従ったウエザーストリップ型の空隙
密封用品の一部分を示す斜視図である。
【図２】図１に示した空隙密封用品の典型的な使用状態
を示す斜視図である。
【図３】この発明に従った空隙密封用品の他の実施例
を、２つの道路パネル間で使用している状態で図示した
断面図である。
【図４】図３に示した空隙密封用品を、その膨張可能な
部分を膨張させ収縮可能な部分を収縮させて２道路パネ
ル間の密封を得ている状態で図示した断面図である。
【符号の説明】
１０ 空隙密封用品 １２ ボデー部分 １４ 第１の部分 １６ 第２の部分 １８ フレーム ２０ ドア ２２ 取付部分 ２７，２９ Ｖ字状の壁 ２８ チャンバー ３０ チャンバー ３２ 管 ３４ 管 １０２，１０４ 道路パネル １１０ 空隙密封用品 １１２ 第１の面 １１３ 第２の面 １１８ 第１の部分 １２０ 第２の部分 １２２，１２４ アコーデオン状の壁 １２６ チャンバー １２８ 通気孔 １３０ チャンバー １３２ 注入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス チャーレス ラーセン アメリカ合衆国、48042ミシガン州、ミル フォード、ティプシコ レーク ロード 2911

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 互に間隔をおいた第１の面と第２の面と
    の間の空隙を密封するための空隙密封用品であって、 横幅方向の一側及び他側において前記第１の面に対し密
    封係合する第１の密封面及び前記第２の面に対し密封係
    合する第２の密封面を有すると共に、弾性的に収縮可能
    な第１の部分と膨張可能であり形状順応性を有する第２
    の部分とを備えている細長いボデー部分、及び上記第１
    の部分を収縮させると共に上記第２の部分を、該第２の
    部分が前記第２の面に対し順応するように膨張させその
    膨張状態を維持する手段、を備えており、膨張せしめら
    れた上記第２の部分が、前記した第１の面と第２の面間
    の空隙を塞ぐように横幅を変更すると共に上記第１の部
    分を収縮状態に保持し、また収縮せしめられた上記第１
    の部分が、その弾性によって上記ボデー部分を、横幅を
    拡大するように附勢して前記した第１の面と第２の面間
    の密封をさらに確実とするように構成してある空隙密封
    用品。
  2. 【請求項２】 前記手段が前記第１の部分を収縮させる
    ために前記ボデー部分の長さ方向に沿わせて設けてある
    第１のチャンバー、及び前記第２の部分を膨張させるた
    めに前記ボデー部分の長さ方向に沿わせて設けてある第
    ２のチャンバーを備えている請求項１の空隙密封用品。
  3. 【請求項３】 前記第２のチャンバーに膨張用物質を充
    填してある請求項２の空隙密封用品。
  4. 【請求項４】 前記膨張用物質が昇温下で発泡するワン
    パート・ウレタンを含むものである請求項３の空隙密封
    用品。
  5. 【請求項５】 前記第２のチャンバーを、固体状に硬化
    する圧力流体によって膨張させてある請求項２の空隙密
    封用品。
  6. 【請求項６】 前記ボデー部分中に前記第１のチャンバ
    ーを、互に向い合った１対のＶ字状の壁によって形成し
    てある請求項２の空隙密封用品。
  7. 【請求項７】 前記ボデー部分中に前記第１のチャンバ
    ーを、１対のアコーデオン状の壁によって形成してある
    請求項２の空隙密封用品。
  8. 【請求項８】 互に間隔をおいた第１の面と第２の面と
    の間の空隙を密封するための空隙密封用品であって、 膨張可能なエラストマー質の素材から成り、横幅方向の
    一側及び他側において前記第１の面に対し密封係合する
    第１の密封面及び前記第２の面に対し密封係合する第２
    の密封面を有する細長いボデー部分を備えており、 このボデー部分が第１のチャンバーを区画形成する第１
    の壁部、及び第２のチャンバーを区画形成する第２の壁
    部を含んでおり、 上記第１のチャンバーが、前記した第１の面と第２の面
    間の空隙中に空隙密封用品を位置させた状態の下で自己
    硬化性の物質を充填して膨張させ同物質を硬化させるも
    のに構成されていて、それにより上記第２のチャンバー
    を圧縮して前記した第１の面と第２の面間の空隙を密封
    すると共に前記第２の面に対し形状を順応するものに構
    成してある空隙密封用品。
  9. 【請求項９】 前記第２のチャンバーを区画形成する前
    記第２の壁部が、互に向き合った１対のＶ字状の壁を備
    えている請求項８の空隙密封用品。
  10. 【請求項１０】 前記第２のチャンバーを区画形成する
    前記第２の壁部が、１対のアコーデオン状の壁を備えて
    いる請求項８の空隙密封用品。
  11. 【請求項１１】 互に間隔をおいた第１の面と第２の面
    との間を密封する方法であって、 ａ） 弾性を有するエラストマー質の素材から成る細長
    いボデー部分を備え、細長い第１のチャンバー及び第２
    のチャンバーを含んでいる空隙密封用品であって、第１
    のチャンバーを流体物質の注入によって膨張させるもの
    に構成してある空隙密封用品を用意し、 ｂ） 前記した第１の面と第２の面との間に上記ボデー
    部分を位置させ、 ｃ） 上記第２のチャンバーから空気を抜いて、上記ボ
    デー部分の横幅を減少させ、 ｄ） 上記第１のチャンバーに流体を注入して、上記し
    た第２のチャンバーからの排気によって減少したボデー
    部分の横幅を取戻すように、且つ、前記した第１の面と
    第２の面との間の横幅に合致するように第１のチャンバ
    ーを膨張させ、 ｅ） 上記第２のチャンバーの減圧を解除し上記ボデー
    部分の弾性により第２のチャンバーが膨張する状態とし
    て、前記第２の面に対するボデー部分の密接を得、前記
    した第１の面と第２の面との間の緊密な密封を得る密封
    方法。
  12. 【請求項１２】 前記第１のチャンバーに前記流体を加
    圧下で注入する請求項１１の密封方法。
  13. 【請求項１３】 前記流体として、前記第１のチャンバ
    ー中で発泡する自己発泡性物質を含むものを用いる請求
    項１２の密封方法。
  14. 【請求項１４】 前記空隙密封用品として、前記第２の
    チャンバーを互に間隔をあけた１対のＶ字状の壁によっ
    て形成してあるものを用いる請求項１１の密封方法。
  15. 【請求項１５】 前記空隙密封用品として、前記第２の
    チャンバーを互に間隔をあけた１対のアコーデオン状の
    壁によって形成してあるものを用いる請求項１１の密封
    方法。
  16. 【請求項１６】 前記自己発泡性物質が、昇温下で発泡
    するワンパート・ウレタンを含むものである請求項１３
    の密封方法。
  17. 【請求項１７】 車両において互に隣合った第１の面と
    第２の面との間の空隙を密封するための車両用ウエザー
    ストリップであって、細長いボデー部分を備え、このボ
    デー部分が、該ボデー部分を車両の前記第１の面に対し
    密封的に取付けるための第１の手段、ウエザーストリッ
    プを車両の前記第２の面に沿わせた状態でボデー部分の
    第１の部分を横幅方向で収縮させるための第２の手段、
    及びボデー部分の第２の部分を横幅方向で膨張させると
    共に上記第２の手段の収縮作用解除時に膨張状態を維持
    するための第３の手段を含んでおり、ボデー部分の上記
    第１の部分が、ボデー部分の上記第２の部分を車両の前
    記第２の面に対し順応させて該第２の面での緊密な密封
    を得させるように弾性を有している車両用ウエザースト
    リップ。
  18. 【請求項１８】 前記第２の手段が、前記ボデー部分の
    長さ方向に沿う細長いチャンバーであって真空吸引によ
    って収縮可能なチャンバーを備えている請求項１７の車
    両用ウエザーストリップ。
  19. 【請求項１９】 前記第３の手段が、前記ボデー部分中
    に設けられた細長いチャンバーであって流体の注入によ
    り膨張せしめられるチャンバーを備えている請求項１７
    の車両用ウエザーストリップ。
  20. 【請求項２０】 前記チャンバーを、前記ボデー部分中
    に互に間隔をあけて設けた１対のＶ字状の壁によって形
    成してある請求項１８の車両用ウエザーストリップ。
  21. 【請求項２１】 前記チャンバーを、互に間隔をあけた
    １対のアコーデオン状の壁によって形成してある請求項
    １８の車両用ウエザーストリップ。
  22. 【請求項２２】 前記ボデー部分の横幅を拡大させるよ
    うに前記チャンバー中に圧力流体を導入するための手段
    を備えている請求項１９の車両用ウエザーストリップ。
  23. 【請求項２３】 車両において互に隣合った第１の面と
    第２の面との間の空隙を密封するための車両用ウエザー
    ストリップであって、 横幅方向に沿い取付部分、収縮可能部分及び膨張可能部
    分を順次有する細長いボデー、 車両の前記第１の面に対し上記取付部分を取付けるため
    の取付手段、及び上記収縮可能部分中に形成され該部分
    の横幅を減少する収縮を可能とする細長い第１のチャン
    バー、を備え、上記収縮可能部分がその収縮後に膨張し
    うるように弾性を有するものとされており、また上記膨
    張可能部分中に形成された第２のチャンバーであって、
    上記ボデーの横幅を拡大するように膨張せしめられると
    共にその膨張状態を維持して、上記収縮可能部分を収縮
    状態に拘束したままで、ボデーの横幅を前記した第１の
    面と第２の面間の間隙の幅に合致させると共に前記第２
    の面に対し膨張可能部分を密接させるものに構成されて
    いる第２のチャンバー、を備えていて、上記収縮可能部
    分の弾性によって上記ボデーを横幅拡大方向に附勢して
    前記した第１の面と第２の面間の陽圧密封を得るように
    構成してある車両用ウエザーストリップ。
  24. 【請求項２４】 前記第１のチャンバー中に、陽圧密封
    性を高めるように該チャンバーを膨張させるための圧力
    流体を注入する手段を設けてある請求項２３の車両用ウ
    エザーストリップ。
  25. 【請求項２５】 車両の走行中に前記第１のチャンバー
    中へ空気流の圧力を導入するための手段を設けてある請
    求項２４の車両用ウエザーストリップ。
  26. 【請求項２６】 前記第１のチャンバーを、互に間隔を
    あけた１対のＶ字状の壁によって形成してある請求項２
    ３の車両用ウエザーストリップ。
  27. 【請求項２７】 前記第１のチャンバーを、互に間隔を
    あけた１対のアコーデオン状の壁によって形成してある
    請求項２３の車両用ウエザーストリップ。
  28. 【請求項２８】 互に隣合っている第１の面と第２の面
    との間を密封する方法であって、 ａ） 細長いボデー部分を備えている空隙密封用品であ
    ってその上記ボデー部分が、空隙密封用品の横幅を減少
    可能とすると共に弾性的に拡大可能とする伸縮性部分と
    横幅を拡大するように膨張可能である膨張性部分とを含
    んでいる空隙密封用品を用意し、 ｂ） 前記した第１の面と第２の面間に上記ボデー部分
    を位置させ、 ｃ） 上記伸縮性部分が収縮し上記膨張性部分が膨張状
    態に維持されて前記した第１の面と第２の面間の空隙が
    塞がれるように伸縮性部分を収縮させると共に膨張性部
    分を膨張させて、上記伸縮性部分の弾性により空隙密封
    用品に対し該密封用品の横幅を拡大するように作用する
    陽圧を附与し、前記した第１の面と第２の面間の一定し
    ない横幅の間隔に対し空隙密封用品を順応させて該密封
    用品と前記第１の面間及び前記第２の面間の密封性を向
    上させる密封方法。
  29. 【請求項２９】 車両において第１の面と第２の面との
    間の空隙を密封する方法であって、上記した第１の面と
    第２の面が上記空隙を距てて互に隣合う閉鎖状態と互い
    から離れた開放状態とをとりうるように相対的に移動可
    能である車両において、 ａ） 細長いボデー部分を備え前記間隙の最大の横幅よ
    りも大きな横幅を有する空隙密封用品であって上記ボデ
    ー部分が取付部分、弾性圧縮性部分、及び排除可能であ
    ると共に硬化可能である物質を充填してあるチャンバー
    を含む空隙密封用品を用意し、 ｂ） 前記した第１の面と第２の面を前記開放状態とし
    ておいて、これらの第１の面と第２の面とのうちの一方
    の面に対し上記取付部を取付け、 ｃ） 前記した第１の面と第２の面を、その間に上記空
    隙密封用品を介装した状態で前記閉鎖状態へともたら
    し、上記チャンバーから上記物質の一部分を排除するこ
    とにより、空隙密封用品を第１の面と第２の面とに密接
    させて前記空隙を塞ぎ、 ｄ） 前記チャンバー中で前記物質を硬化させて、上記
    空隙密封用品の形状を固定する、密封方法。
  30. 【請求項３０】 前記物質を前記硬化工程において前記
    チャンバー中で膨張させ、もって前記弾性圧縮性部分の
    弾性によって前記した第１の面と第２の面間の陽圧密封
    を得るようにした請求項２９の密封方法。
  31. 【請求項３１】 前記物質として、昇温下で発泡する発
    泡性ワンパート・ウレタン材を用いる請求項２９の密封
    方法。
  32. 【請求項３２】 前記物質として、昇温下で発泡する発
    泡性ワンパート・ウレタン材を用いる請求項３０の密封
    方法。
  33. 【請求項３３】 前記物質として、硬化性の液状シリコ
    ーンを用いる請求項２９の密封方法。
  34. 【請求項３４】 車両において空隙幅の最大値が予め設
    定されている空隙を形成する第１の面と第２の面であっ
    て、これらの第１の面と第２の面とが上記空隙を隔てて
    互に隣合う閉鎖状態と互いから離れた開放状態とをとり
    うるように相対的に移動可能であるものにおいて、該第
    １の面と第２の面とに形状を順応して上記空隙を密封す
    るための空隙密封用品であって、 前記した空隙幅の最大値よりも大きな値の横幅を有する
    細長いボデー部分であって、横幅方向に沿い取付部分、
    弾性圧縮性部分、及び形状順応性を有する壁部によって
    形成されたチャンバーを順次備え、上記チャンバー中に
    流動性を有する物質を充填してあるボデー部分、 前記した第１の面と第２の面とのうちの一方の面に対し
    上記取付部分を取付けるための手段、 上記チャンバーから上記物質の一部分を排除可能とする
    手段であって、前記した第１の面と第２の面間に空隙密
    封用品を介装し該両面を前記開放状態から前記閉鎖状態
    へともたらすときに上記壁部が第１の面と第２の面との
    うちの他方の面に対し形状を順応することによって上記
    物質の一部分を排除させる手段、及び上記他方の面に対
    する上記壁部の形状順応状態において上記チャンバー中
    で上記物質を固定して、該他方の面に対する密接形状を
    維持し前記空隙の閉塞状態を保持する手段、を備えた空
    隙密封用品。
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