JPH077644U - 哺乳用具 - Google Patents

哺乳用具

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Publication number
JPH077644U
JPH077644U JP4327493U JP4327493U JPH077644U JP H077644 U JPH077644 U JP H077644U JP 4327493 U JP4327493 U JP 4327493U JP 4327493 U JP4327493 U JP 4327493U JP H077644 U JPH077644 U JP H077644U
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JP
Japan
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antibacterial agent
baby
artificial milk
mixed
antibacterial
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Pending
Application number
JP4327493U
Other languages
English (en)
Inventor
良蔵 水口
正光 高橋
Original Assignee
吉野電化工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】哺乳用具に付着したり人工乳に混入したりした
黴菌が繁殖することがなくなり、安心して使用できる哺
乳用具を提供する。 【構成】抗菌剤として銀イオンSi 2 、Al2 3
ZnO等から成る無機質ゲルに担持したもの、又はチア
ゾリン系有機物を金属酸化物等に担持したものを、高分
子化合物に混入する。従って、両者はなじみやすく、成
形後に亀裂等が生じる虞れが少ないとともに、抗菌剤が
緩慢に浸出するから、哺乳びんに詰めた人工乳又は哺乳
用乳首についた人工乳等に、長時間の間に徐々に抗菌剤
が侵出して滅菌作用を奏効し、また短時間に滅菌剤が過
度に浸出することによる、抗菌剤の多量の飲用による弊
害も防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、哺乳びんや哺乳用乳首等の哺乳用具に関するものであり、特にこれ らの哺乳用具に抗菌剤を混入した材料を用いたもの、さらに抗菌剤としては、抗 菌効果のある銀イオンをSi 2 、Al2 3 、ZnO等から成る無機質ゲルに 担持したもの、又はチアゾリン系有機物に金属酸化物を担持したものを用いた上 記哺乳用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
哺乳びんや哺乳用乳首等のような哺乳用具は、乳幼児のための人工乳の哺乳の ために広く用いられているが、その消毒・滅菌方法としては、使用前の充分な洗 浄や煮沸等による滅菌の方法や、哺乳に当たって哺乳用乳首をアルコールを含ま せたガーゼで拭き取る等のことが行われていただけであった。
【0003】 そのため哺乳びんに人工乳を詰めた後に長時間経過したり、又は最初に哺乳び んの中の一部だけを呑ませて、若干時間経過後に残った人工乳によって二度目の 哺乳を行うような場合においては、空気中の黴菌の飛来により、あるいは上記最 初の哺乳のときに哺乳びん内に混入したり、哺乳用乳首に付着したりした僅かの 黴菌等が、人工乳の豊富な栄養環境下で繁殖して、多量の黴菌となってしまい、 上記のような二度目の哺乳によって、これを飲む乳幼児に有害な影響を与えるよ うな事態が生じることがある。
【0004】 そうかと言って、人工乳に抗菌剤を混入するようなことは、その必要量が極め て微量であるため、素人が計量して混入することは極めて危険であるだけでなく 、人工乳に常時抗菌剤を混入して長期間に亘って乳幼児に呑ませることは、未知 の危険をはらんでいるものと考えなければならない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 解決しようとする問題点は、哺乳びんや哺乳用乳首等の哺乳用具には、黴菌が 付着して繁殖し易いものであるのに関わらず、黴菌の繁殖を有効に防止するよう な無害の哺乳用具がなかった点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、ポリエチレン等の やや硬質のプラスチックに、抗菌剤を混入して成形した哺乳びん、及び天然ゴム 系あるいはシリコンゴム系等の柔軟な高分子化合物に、抗菌剤を混入して成形し た哺乳用乳首、さらには抗菌効果のある銀イオンを、Si 2 、Al2 3 、Z nO等から成る無機質ゲルに担持したもの、又はチアゾリン系有機物を金属酸化 物等に担持したものを用いて構成した哺乳用具であって、これによって、哺乳び んの中に人工乳を長時間詰めておいたり、又は哺乳びんの人工乳の一部を乳幼児 に呑ませたあとで、若干時間経過後に残りの人工乳を呑ませるような場合におい ても、哺乳用具に付着したり人工乳に混入したりした黴菌が繁殖することがなく なり、安心して使用できるような哺乳用具を提供するものである。
【0007】
【実施例】
以下本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に使用する抗菌剤の製造の一例を示す模式図であって、Si 2 、Al2 3 、ZnO等の材料を粉砕混合機1に投入して粉砕して充分に混合し 、図示を省略した練り合わせ器で充分に練り合わせたのち、焼結炉2によって焼 結することによって上記材料から成るセラミックを得て、これを第二次粉砕混合 機3によって微細な粉末にまで粉砕・篩分けし、得られたコロイド状のセラミッ クを、抗菌効果のある銀イオン溶液を入れた混合容器4に投入して混合し、抗菌 効果のある銀イオンを担持した無機質ゲルを得るものである。
【0008】 但し、上記のような抗菌効果のある銀イオンをSi 2 、Al2 3 、ZnO 等から成る無機質ゲルに担持した抗菌剤としては、ニッパンの「ケリンP−2」 (商品名)として市販されているので、これを使用してもよい。 また、またチアゾリン系有機物を金属酸化物に担持した抗菌剤としては、大和 化学工業の「アモルデン」(商品名)等が市販されているので、これらの中から 選択して使用してもよい。
【0009】 勿論、抗菌剤としては上記のような抗菌効果のある無機質ゲルや金属酸化物に 担持した有機系抗菌剤に限らず、請求項1ないし2の考案を実施するためには、 その他の周知の抗菌剤を使用してもよいことは言うまでもない。
【0010】 しかし、抗菌剤をそのままプラスチック等に混合したものは、抗菌剤の滲出速 度が早いため、本考案のような哺乳用具の構成素材に使用する場合には、あまり 長時間人工乳等を保管しておくと、抗菌剤の滲出量が多くなるので、注意する必 要があろう。 特に砒素(As)等の有害な物質を含む抗菌剤は使用しないように注意すべき ことはいうまでもない。
【0011】 次に前記のようにして得られ、又は市場から購入した、抗菌効果のある無機質 ゲル若しくは金属酸化物に担持した有機系抗菌剤を、プラスチック等に混入して 成形する工程の、概要を図2の模式図によって示す。
【0012】 未重合のポリエチレンを、攪拌釜5に投入し、これに前記のような抗菌効果の ある銀イオンをSi 2 、Al2 3 、ZnO等から成る無機質ゲルに担持した 抗菌剤を、重量比1%程度混入して攪拌・練り合わせた後、これを射出成形器を 使用して金型6に圧入し、重合させて成形するものである。 チアゾリン系有機物を金属酸化物に担持したものを抗菌剤として使用する場合 も同様である。
【0013】 もちろん、上記のような製造工程そのものは、本考案の要件ではなく、請求項 1又は請求項2の考案にあっては、プラスチック等の中に何らかの方法で抗菌剤 を混入したものを用いればよく、また請求項3の考案にあっては、上記抗菌剤を 上記セラミック又は金属酸化物に担持したものを混入しさえすれば、製造工程は 必ずしも上記のような工程によらなくてもよいことは言うまでもない。
【0014】 そして、哺乳びんの場合には、ポリエチレン等のようなやや硬質のプラスチッ クを使用し、哺乳用乳首としては、天然ゴムあるいはシリコンゴム系のような柔 軟な高分子化合物に、抗菌剤を混入したものを使用すればよい。 但し、この明細書でいう「やや硬質のプラスチック」や「柔軟な高分子化合物 」というのは、必ずしも一般に言われる硬質プラスチックと軟質プラスチックと の区分と一致するものではなく、上記のような各哺乳用具に適した程度の、それ ぞれの硬さのものを呼称するものである。
【0015】 図3は本考案の哺乳用具によって、人工乳中に混入した黴菌が死滅し、又はそ の繁殖が抑制される状態を示す概念図であって、7は哺乳用乳首の一部を拡大し た図であるが、該哺乳用乳首7の中にはSi 2 、Al2 3 、ZnO等の無機 質ゲルに担持した銀イオン9、9′…(+で示す)が多数混入している。そのた め、哺乳用乳首7の表面に付着した人工乳8には、哺乳用乳首7の中に含まれて いる抗菌効果のあるイオン9、9′…が時間の経過に比例して極く緩慢に滲出す る。これによって、上記付着した人工乳8に混入した黴菌は、上記抗菌効果のあ るイオンによって、死滅し、又は繁殖が抑制されるものである。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の哺乳びんはポリエチレン等のようなやや硬質のプ ラスチックに抗菌剤を混入して成形したものを素材として使用しているので、適 度の硬さがある点では従来の哺乳びんと同様に便利であるとともに、素材に抗菌 剤が混入してあるために、哺乳びん内の人工乳等に混入した黴菌等が繁殖するこ となく、むしろ時間の経過とともに上記素材から僅かずつ滲出する抗菌剤の効果 によって死滅させられるので、乳幼児等に黴や黴菌の繁殖した人工乳を呑ませる ような危険がさけられるものである。
【0017】 また本考案の哺乳用乳首は、天然ゴム系あるいはシリコンゴム系等の軟らかい 高分子化合物に、抗菌剤を混入したものを素材として使用しているので、適度の 柔軟性・弾力性を有するとともに、素材に抗菌剤が混入してあるために、哺乳用 乳首に付着し、又は哺乳びんの中に混入した黴や黴菌等の繁殖が抑制され、また は死滅させられるので、たとえ哺乳びんの中の一部だけを呑ませて、残りを若干 時間経過後に呑ませるような場合にも、黴やその他の黴菌による中毒等の被害を 防ぐことができる。
【0018】 さらに、抗菌効果のある銀イオンをSi 2 、Al2 3 、ZnO等から成る 無機質ゲルに担持したもの、又はチアゾリン系有機物を金属酸化物に担持したも のを、素材に混入した哺乳びん又は哺乳用乳首にあっては、抗菌剤をそのまま素 材に混入するのでなく、上記のような各担体に担持したものを混入するものであ るから、本考案の哺乳用具の素材である各高分子化合物に混入したときに、なじ み易いので、成形後に亀裂等が生じる虞れも少ないとともに、抗菌効果のある銀 イオンや、チアゾリン系有機物等は、極めて緩慢に滲出することになり、そのた め乳幼児に過多の抗菌剤を呑ませるような弊害も避けられる。
【0019】 すなわち、通常は哺乳びんに人工乳を詰めた後に、直ちにこれを乳幼児に呑ま せる場合が多いが、そのような短時間では抗菌剤はほとんど人工乳内に混入しな いで、哺乳びんに人工乳を詰めた後に長時間経過してから哺乳したり、又は前記 のように最初の哺乳後の残った人工乳を若干時間経過後に哺乳するような場合に 限って、微量の抗菌剤が徐々に人工乳内に滲出することになるので、必要時に必 要にして充分な抗菌剤が滲出することになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】銀イオンを無機質ゲルに担持した抗菌剤を製造
する工程の模式図である。
【図2】抗菌剤を混入した哺乳用具を成形する工程の模
式図である。
【図3】本考案の哺乳用具の滅菌効果を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 粉砕混合機 2 焼結炉 3 第二次粉砕混合機 4 混合容器 5 攪拌釜 6 金型 7 哺乳用乳首 8 人工乳 9、9′…抗菌性銀イオン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン等のようなやや硬質のプラ
    スチックに、抗菌剤を混入して成形したことを特徴とす
    る哺乳びん。
  2. 【請求項2】 天然ゴム系あるいはシリコンゴム系等の
    柔軟な高分子化合物に、抗菌剤を混入して成形した哺乳
    用乳首。
  3. 【請求項3】 抗菌剤としては、抗菌効果のある銀イオ
    ンを、Si 2 、Al2 3 、ZnO等から成る無機質
    ゲルに担持したもの、又はチアゾリン系有機物を金属酸
    化物等に担持したものを用いた、請求項1ないし2記載
    の哺乳用具。
JP4327493U 1993-07-14 1993-07-14 哺乳用具 Pending JPH077644U (ja)

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