JPH0775148B2 - 電子銃 - Google Patents
電子銃Info
- Publication number
- JPH0775148B2 JPH0775148B2 JP60209422A JP20942285A JPH0775148B2 JP H0775148 B2 JPH0775148 B2 JP H0775148B2 JP 60209422 A JP60209422 A JP 60209422A JP 20942285 A JP20942285 A JP 20942285A JP H0775148 B2 JPH0775148 B2 JP H0775148B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- lens hole
- central
- electron gun
- holes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は高解像度ブラウン管用CRTの電子銃の改良に
関し、特に高性能化を目的としたものである。
関し、特に高性能化を目的としたものである。
第４図(a)は従来のインライン型電子銃を示す断面図で
あり、図において(1)はカソード，(2)はカソード(1)の
前面に設けられたG1電極、(3)はG1電極(2)の前面に設け
られたG2電極、(4)はさらにその前面に設けられたG3電
極、(5)はさらにその前面に設けられたG4電極で、G3電
極(4)とG4電極(5)で主レンズ部を構成しており、両電極
(4)，(5)のうちG3電極が低圧側である。(6)は上記の各
電極(2)〜(5)を固定するビードガラスである。(7)はG3
電極(4)の凹部のレンズ孔形成面で、３つのレンズ孔が
直線的に並んで配置されている。
あり、図において(1)はカソード，(2)はカソード(1)の
前面に設けられたG1電極、(3)はG1電極(2)の前面に設け
られたG2電極、(4)はさらにその前面に設けられたG3電
極、(5)はさらにその前面に設けられたG4電極で、G3電
極(4)とG4電極(5)で主レンズ部を構成しており、両電極
(4)，(5)のうちG3電極が低圧側である。(6)は上記の各
電極(2)〜(5)を固定するビードガラスである。(7)はG3
電極(4)の凹部のレンズ孔形成面で、３つのレンズ孔が
直線的に並んで配置されている。
従来の電子銃は上記のように構成され、カソード(1)で
生成された熱電子は、３極部を構成するG1電極(2)とG2
電極(3)に印加された電圧によって引き出され、加速さ
れる。そして、主レンズ部を構成するG3電極(4)とG4電
極(5)に印加された電圧の差によって生じる電界により
電子の軌道が曲げられ、３つの電子ビームはそれぞれ収
束し、１箇所に集中する。
生成された熱電子は、３極部を構成するG1電極(2)とG2
電極(3)に印加された電圧によって引き出され、加速さ
れる。そして、主レンズ部を構成するG3電極(4)とG4電
極(5)に印加された電圧の差によって生じる電界により
電子の軌道が曲げられ、３つの電子ビームはそれぞれ収
束し、１箇所に集中する。
上記のような従来の電子銃では、主レンズ部を構成する
G3電極(4)のビーム通過孔、即ちレンズ孔の大きさが３
個の通過口についてすべて同じであるので、電界の３次
元的効果のためにフォーカス電圧が外側と内側のビーム
について異なっているという問題点があった。また、そ
の結果中央のレンズ孔からの中心ビームと両側のレンズ
孔からの外側ビームのスポット形状が異なり解像度が低
下するという問題点があった。
G3電極(4)のビーム通過孔、即ちレンズ孔の大きさが３
個の通過口についてすべて同じであるので、電界の３次
元的効果のためにフォーカス電圧が外側と内側のビーム
について異なっているという問題点があった。また、そ
の結果中央のレンズ孔からの中心ビームと両側のレンズ
孔からの外側ビームのスポット形状が異なり解像度が低
下するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、中心ビームと外側のビームのフォーカス電
圧差を極小化するとともに、中心ビームと外側ビームの
ビームスポット形状が同一形状を持つ電子銃を得ること
を目的とする。
れたもので、中心ビームと外側のビームのフォーカス電
圧差を極小化するとともに、中心ビームと外側ビームの
ビームスポット形状が同一形状を持つ電子銃を得ること
を目的とする。
この発明に係る電子銃は３個のレンズ孔の並び方向に垂
直な方向の幅が中央のレンズ孔部分で挟まっており、か
つ中央のレンズ孔の孔径を両側のレンズ孔の孔径よりも
小さくしたものである。
直な方向の幅が中央のレンズ孔部分で挟まっており、か
つ中央のレンズ孔の孔径を両側のレンズ孔の孔径よりも
小さくしたものである。
この発明における電子銃は、G3電極のレンズ孔形成面の
３個のレンズ孔の並び方向に垂直な方向の幅が狭ばまっ
ていることにより、中心ビームの縦方向の収束力は増加
し、水平方向の収束力は低下する作用を持つ。さらに中
心ビームの通過孔径即ち中央のレンズ孔の孔径を外側ビ
ームのもの即ち両側のレンズ孔の孔径よりも小さくする
ことによって水平方向の収束力の低下を補正する作用を
持つ。この二つの手段の組み合わせにより、中心ビーム
と外側ビームのフォーカス電圧を同一の値にそろえるこ
とができる。
３個のレンズ孔の並び方向に垂直な方向の幅が狭ばまっ
ていることにより、中心ビームの縦方向の収束力は増加
し、水平方向の収束力は低下する作用を持つ。さらに中
心ビームの通過孔径即ち中央のレンズ孔の孔径を外側ビ
ームのもの即ち両側のレンズ孔の孔径よりも小さくする
ことによって水平方向の収束力の低下を補正する作用を
持つ。この二つの手段の組み合わせにより、中心ビーム
と外側ビームのフォーカス電圧を同一の値にそろえるこ
とができる。
以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第１図(a)はこの発明の一実施例の電子銃を示す断面図
である。第１図(b)は第１図(a)のAB矢視図であり、(8)
はレンズ孔形成面でG3電極(4)の凹部に設けられ、３つ
のレンズ孔を直線的に並んで配置されている。レンズ孔
形成面(8)の形状は、３個のレンズ孔の並び方向に垂直
な方向の幅が中央のレンズ孔部分で狭ばまっており、特
に中央のレンズ孔部分で矩形にへこんでいる。また中央
のレンズ孔の孔径、即ち中心ビームの通過孔径が、両側
のレンズ孔の孔径、即ち外側ビームの通過孔径よりも小
さくなっている。
第１図(a)はこの発明の一実施例の電子銃を示す断面図
である。第１図(b)は第１図(a)のAB矢視図であり、(8)
はレンズ孔形成面でG3電極(4)の凹部に設けられ、３つ
のレンズ孔を直線的に並んで配置されている。レンズ孔
形成面(8)の形状は、３個のレンズ孔の並び方向に垂直
な方向の幅が中央のレンズ孔部分で狭ばまっており、特
に中央のレンズ孔部分で矩形にへこんでいる。また中央
のレンズ孔の孔径、即ち中心ビームの通過孔径が、両側
のレンズ孔の孔径、即ち外側ビームの通過孔径よりも小
さくなっている。
上記のように構成された電子銃においては、主レンズ部
を構成するG3電極(4)の３つのレンズ孔のレンズ孔形成
面(8)の中央部の縦幅、即ちレンズ孔並び方向に垂直な
方向の幅が狭くなっているので、等ポテンシャル面の垂
直方向の曲率が中央部で両側のレンズ孔の部分よりも大
きくなる。それゆえ、中心ビームの縦方向の収束力が大
きくなり、結果的に中心ビームの縦方向の実効的なフォ
ーカス電圧を上げることができる。一方水平方向のフォ
ーカス電圧は下がることになるが、この発明の一実施例
の電子銃では中心ビームの通過孔径が外側の通過孔径よ
りも小さく構成されているので、水平方向のフォーカス
電圧の下がりは補正することができる。これらの効果
は、従来のインライン型電子銃の欠点であった中心ビー
ムと外側ビームのフォーカス電圧特性の相違を補正し、
フォーカス電圧差を極小化することができる。このこと
により、赤，緑，青のそれぞれの色に対応する３本の電
子ビームのフォーカス電圧を同一の値にそろえることが
可能になり、このため中心ビームと外側ビームのビーム
スポット形状を同一にすることができ、高性能電子銃が
実現される。
を構成するG3電極(4)の３つのレンズ孔のレンズ孔形成
面(8)の中央部の縦幅、即ちレンズ孔並び方向に垂直な
方向の幅が狭くなっているので、等ポテンシャル面の垂
直方向の曲率が中央部で両側のレンズ孔の部分よりも大
きくなる。それゆえ、中心ビームの縦方向の収束力が大
きくなり、結果的に中心ビームの縦方向の実効的なフォ
ーカス電圧を上げることができる。一方水平方向のフォ
ーカス電圧は下がることになるが、この発明の一実施例
の電子銃では中心ビームの通過孔径が外側の通過孔径よ
りも小さく構成されているので、水平方向のフォーカス
電圧の下がりは補正することができる。これらの効果
は、従来のインライン型電子銃の欠点であった中心ビー
ムと外側ビームのフォーカス電圧特性の相違を補正し、
フォーカス電圧差を極小化することができる。このこと
により、赤，緑，青のそれぞれの色に対応する３本の電
子ビームのフォーカス電圧を同一の値にそろえることが
可能になり、このため中心ビームと外側ビームのビーム
スポット形状を同一にすることができ、高性能電子銃が
実現される。
なお上記実施例ではG3電極(4)のレンズ孔形成面(8)を中
央のレンズ孔部分で矩形にへこませた際、へこみの両端
部は丸みを持たせたが、第２図に示すような角ばった形
状でも同様の効果を期待できる。
央のレンズ孔部分で矩形にへこませた際、へこみの両端
部は丸みを持たせたが、第２図に示すような角ばった形
状でも同様の効果を期待できる。
また第３図に示したようにレンズ孔形成面(8)の中央の
レンズ孔部分で三角形状にへこませても同様の効果を期
待できる。
レンズ孔部分で三角形状にへこませても同様の効果を期
待できる。
以上のように、この発明によれば主レンズ部を相対向す
る高圧側電極および低圧側電極で構成し、その低圧側電
極の凹部のレンズ孔形成面に、電子ビームの通過する３
個のレンズ孔を直線的に並べて配置し、その凹部のレン
ズ孔形成面の３個のレンズ孔の並び方向に垂直な方向の
幅を中央レンズ孔部分で挟め、かつ３個のレンズ孔の中
央レンズ孔の孔径を両側のレンズ孔の孔径よりも小さく
構成したので、レンズ孔形成面を中央レンズ孔部分で挟
めたことと、中央レンズ孔の孔径を小さくすることによ
り、中央レンズ孔を通過する中心ビームと両側のレンズ
孔を通過する外側ビームとのフォーカス電圧を同一値に
そろえ、ビームスポット形状を同一にすることができ
る。また、そのレンズ孔形成面を主レンズ部の低圧側電
極に構成することにより、偏向し始めた各ビームに対し
て調整できるので、低圧側電極に設けられたレンズ孔形
成面の加工精度を向上させるだけで調整感度を高めるこ
とができると共に、そのレンズ孔形成面の歩留りも向上
させることができる。したがって、その結果、高性能電
子銃が実現でき、高解像度CRTが得られる効果がある。
る高圧側電極および低圧側電極で構成し、その低圧側電
極の凹部のレンズ孔形成面に、電子ビームの通過する３
個のレンズ孔を直線的に並べて配置し、その凹部のレン
ズ孔形成面の３個のレンズ孔の並び方向に垂直な方向の
幅を中央レンズ孔部分で挟め、かつ３個のレンズ孔の中
央レンズ孔の孔径を両側のレンズ孔の孔径よりも小さく
構成したので、レンズ孔形成面を中央レンズ孔部分で挟
めたことと、中央レンズ孔の孔径を小さくすることによ
り、中央レンズ孔を通過する中心ビームと両側のレンズ
孔を通過する外側ビームとのフォーカス電圧を同一値に
そろえ、ビームスポット形状を同一にすることができ
る。また、そのレンズ孔形成面を主レンズ部の低圧側電
極に構成することにより、偏向し始めた各ビームに対し
て調整できるので、低圧側電極に設けられたレンズ孔形
成面の加工精度を向上させるだけで調整感度を高めるこ
とができると共に、そのレンズ孔形成面の歩留りも向上
させることができる。したがって、その結果、高性能電
子銃が実現でき、高解像度CRTが得られる効果がある。
第１図(a)はこの発明の一実施例の電子銃を示す断面
図、第１図(b)は第１図(a)のAB矢視図、第２図はこの発
明の他の実施例を示すG3電極の正面図、第３図はこの発
明のさらに他の実施例を示すG3電極の正面図、第４図
(a)は従来のインライン型電子銃を示す断面図、第４図
(b)は第４図(a)のAB矢視図である。 (1)……カソード、(2)……G1電極、(3)……G2電極、(4)
……G3電極、(5)……G4電極、(6)……ビードガラス、
(8)……レンズ孔形成面 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
図、第１図(b)は第１図(a)のAB矢視図、第２図はこの発
明の他の実施例を示すG3電極の正面図、第３図はこの発
明のさらに他の実施例を示すG3電極の正面図、第４図
(a)は従来のインライン型電子銃を示す断面図、第４図
(b)は第４図(a)のAB矢視図である。 (1)……カソード、(2)……G1電極、(3)……G2電極、(4)
……G3電極、(5)……G4電極、(6)……ビードガラス、
(8)……レンズ孔形成面 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 野阪 英荘 京都府長岡京市馬場図所１番地 三菱電機 株式会社京都製作所内 (72)発明者 吉田 直久 京都府長岡京市馬場図所１番地 三菱電機 株式会社京都製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−18842（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−74570（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】主レンズ部を相対向する高圧側電極および
低圧側電極で構成し、その低圧側電極の凹部のレンズ孔
形成面に、電子ビームの通過する３個のレンズ孔を直線
的に並べて配置した電子銃において、上記凹部のレンズ
孔形成面の上記３個のレンズ孔の並び方向に垂直な方向
の幅を中央レンズ孔部分で挟め、かつ上記３個のレンズ
孔の中央レンズ孔の孔径を両側のレンズ孔の孔径よりも
小さくしたことを特徴とする電子銃。 - 【請求項２】レンズ孔形成面は、３個のレンズ孔の中央
のレンズ孔部分で矩形へこませた特許請求の範囲第１項
記載の電子銃。 - 【請求項３】レンズ孔形成面は、３個のレンズ孔の中央
のレンズ孔部分で三角形状にへこませた特許請求の範囲
第１項記載の電子銃。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60209422A JPH0775148B2 (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 電子銃 |
| CN86105518A CN1029055C (zh) | 1985-09-20 | 1986-07-24 | 电子枪 |
| US06/907,823 US5013963A (en) | 1985-09-20 | 1986-09-16 | In-line type electron gun |
| CA000518520A CA1272503A (en) | 1985-09-20 | 1986-09-18 | In-line type electron gun |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60209422A JPH0775148B2 (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 電子銃 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6269441A JPS6269441A (ja) | 1987-03-30 |
| JPH0775148B2 true JPH0775148B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=16572608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60209422A Expired - Lifetime JPH0775148B2 (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 電子銃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0775148B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007246106A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | 封止ボール付き容器とそれに用いるキャップ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5174570A (ja) * | 1974-12-25 | 1976-06-28 | Hitachi Ltd | Karaajuzokan |
| US4388552A (en) * | 1981-07-10 | 1983-06-14 | Rca Corporation | Color picture tube having an improved expanded focus lens type inline electron gun |
-
1985
- 1985-09-20 JP JP60209422A patent/JPH0775148B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6269441A (ja) | 1987-03-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |