JPH0773816A - カラー陰極線管用シャドウマスク - Google Patents
カラー陰極線管用シャドウマスクInfo
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- JPH0773816A JPH0773816A JP22117493A JP22117493A JPH0773816A JP H0773816 A JPH0773816 A JP H0773816A JP 22117493 A JP22117493 A JP 22117493A JP 22117493 A JP22117493 A JP 22117493A JP H0773816 A JPH0773816 A JP H0773816A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shadow mask
- perforated region
- perforated
- region
- tube axis
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱膨張に起因するピュリティの劣化を回避す
る。 【構成】 多数の電子ビーム通過開孔を形成した有孔領
域１と、この有孔領域の周囲を取り囲む無孔領域２から
なる曲面部と、前記曲面部の無孔領域２の外周に連接し
て枠状に折曲されたスカート部４とからなり、面方向
（Ｘ−Ｙ）が管軸方向（Ｚ）と直交する方向に配置して
なり、有孔領域１と無孔領域２との間に少なくとも有孔
領域１の面方向の変位を吸収する緩衝部３を設け、有孔
領域１の管軸方向高さを無孔領域２の管軸方向高さより
小さくした。
る。 【構成】 多数の電子ビーム通過開孔を形成した有孔領
域１と、この有孔領域の周囲を取り囲む無孔領域２から
なる曲面部と、前記曲面部の無孔領域２の外周に連接し
て枠状に折曲されたスカート部４とからなり、面方向
（Ｘ−Ｙ）が管軸方向（Ｚ）と直交する方向に配置して
なり、有孔領域１と無孔領域２との間に少なくとも有孔
領域１の面方向の変位を吸収する緩衝部３を設け、有孔
領域１の管軸方向高さを無孔領域２の管軸方向高さより
小さくした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管にかか
り、特に熱変形によるカラーピュリティ劣化を防止した
カラー陰極線管用シャドウマスクに関する。
り、特に熱変形によるカラーピュリティ劣化を防止した
カラー陰極線管用シャドウマスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー映像の表示に用いる陰極線管（カ
ラー陰極線管）は、映像スクリーンであるパネル部、ネ
ック部およびパネル部とネック部とを連接するファンネ
ル部で構成される真空容器から成り、この真空容器の上
記ネック部に電子銃が収容されると共に、上記パネル部
に色選択電極であるシャドウマスクが懸架されている。
なお、上記パネル部の内面には少なくとも３色の蛍光体
が塗布され、また上記ファンネル部の内部には上記シャ
ドウマスクに接続した磁気シールドが内装されている。
ラー陰極線管）は、映像スクリーンであるパネル部、ネ
ック部およびパネル部とネック部とを連接するファンネ
ル部で構成される真空容器から成り、この真空容器の上
記ネック部に電子銃が収容されると共に、上記パネル部
に色選択電極であるシャドウマスクが懸架されている。
なお、上記パネル部の内面には少なくとも３色の蛍光体
が塗布され、また上記ファンネル部の内部には上記シャ
ドウマスクに接続した磁気シールドが内装されている。
【０００３】電子銃から発射された３本の電子ビームは
ネック部とファンネル部の遷移領域に外装された偏向ヨ
ークで偏向され、シャドウマスクに形成された多数の開
孔を通過することにより色選別を受け、所定の蛍光体に
ランディングすることによってスクリーン上に映像を形
成する。
ネック部とファンネル部の遷移領域に外装された偏向ヨ
ークで偏向され、シャドウマスクに形成された多数の開
孔を通過することにより色選別を受け、所定の蛍光体に
ランディングすることによってスクリーン上に映像を形
成する。
【０００４】このシャドウマスクは弾性係数の低い低膨
張率合金の採用や、その曲面部を平面化して行く上で、
機械的強度を高める必要があると共に、熱変形によるピ
ュリティ劣化を防止するために様々な対策がなされてい
る。
張率合金の採用や、その曲面部を平面化して行く上で、
機械的強度を高める必要があると共に、熱変形によるピ
ュリティ劣化を防止するために様々な対策がなされてい
る。
【０００５】図６は熱膨張によるシャドウマスクの変形
に起因するピュリティ劣化を防止する従来構造の一例を
説明する要部断面図であって、１は有孔領域、２は無孔
領域、４はスカート部、３０は緩衝部、１２はフレーム
である。
に起因するピュリティ劣化を防止する従来構造の一例を
説明する要部断面図であって、１は有孔領域、２は無孔
領域、４はスカート部、３０は緩衝部、１２はフレーム
である。
【０００６】同図において、シャドウマスクは多数の電
子ビーム通過孔を有する有孔領域１とこの有孔領域１を
取り巻く無孔領域２および無孔領域に連接してフレーム
１２と固定してシャドウマスク構体を構成するためのス
カート部４を備える。
子ビーム通過孔を有する有孔領域１とこの有孔領域１を
取り巻く無孔領域２および無孔領域に連接してフレーム
１２と固定してシャドウマスク構体を構成するためのス
カート部４を備える。
【０００７】この例では、スカート部４を、内側に折り
返した緩衝部３０で構成し、折り返し端部をフレーム１
２にスポット溶接で固定することによって、有孔領域１
の面方向への熱変形を吸収して当該有孔領域１が蛍光面
側に膨出してピュリティ劣化が生じるのを回避してい
る。
返した緩衝部３０で構成し、折り返し端部をフレーム１
２にスポット溶接で固定することによって、有孔領域１
の面方向への熱変形を吸収して当該有孔領域１が蛍光面
側に膨出してピュリティ劣化が生じるのを回避してい
る。
【０００８】また、図７は熱膨張によるシャドウマスク
の変形に起因するピュリティ劣化を防止する従来構造の
他例を説明する要部断面図であって、図６と同一符号は
同一部分に対応し、４０は緩衝部である。
の変形に起因するピュリティ劣化を防止する従来構造の
他例を説明する要部断面図であって、図６と同一符号は
同一部分に対応し、４０は緩衝部である。
【０００９】同図では、シャドウマスクの無孔領域２と
スカート部４との間にダイヤフラム状の緩衝部４０を備
え、この緩衝部４０によって有孔領域１の面方向への熱
変形を吸収して当該有孔領域１が蛍光面側に膨出してピ
ュリティ劣化が生じるのを回避している。
スカート部４との間にダイヤフラム状の緩衝部４０を備
え、この緩衝部４０によって有孔領域１の面方向への熱
変形を吸収して当該有孔領域１が蛍光面側に膨出してピ
ュリティ劣化が生じるのを回避している。
【００１０】上記従来構造のシャドウマスクは、実開昭
４９−８３９５２号公報に開示されている。
４９−８３９５２号公報に開示されている。
【００１１】なお、シャドウマスクの材質に低膨張係数
の金属板を用いるもの、やシャドウマスクの曲面形状を
修正する構造については、例えば特開昭６０−３００３
８号公報、あるいは特開昭６０−１７７５３４号公報に
開示の技術を挙げることができる。
の金属板を用いるもの、やシャドウマスクの曲面形状を
修正する構造については、例えば特開昭６０−３００３
８号公報、あるいは特開昭６０−１７７５３４号公報に
開示の技術を挙げることができる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、単にスカート部に緩衝構造を備えるだけでは、シャ
ドウマスクの面方向への変形（変位）吸収に限度があ
り、蛍光面方向への膨出を完全に防止することができな
い。
は、単にスカート部に緩衝構造を備えるだけでは、シャ
ドウマスクの面方向への変形（変位）吸収に限度があ
り、蛍光面方向への膨出を完全に防止することができな
い。
【００１３】また、低膨張率の材料でシャドウマスクを
構成するものでは、製作コストが高騰すると共に、カラ
ー陰極線管の高精細化、フラット化に伴うシャドウマス
ク曲面の変位裕度の減少により、熱膨張によるピュリテ
ィ劣化に十分に耐えることができないという問題があっ
た。
構成するものでは、製作コストが高騰すると共に、カラ
ー陰極線管の高精細化、フラット化に伴うシャドウマス
ク曲面の変位裕度の減少により、熱膨張によるピュリテ
ィ劣化に十分に耐えることができないという問題があっ
た。
【００１４】本発明の目的は、材料は従来のものと同様
の低コストのものを用いながら、熱膨張に起因するピュ
リティの劣化を回避することのできるカラー陰極線管用
シャドウマスクを提供することにある。
の低コストのものを用いながら、熱膨張に起因するピュ
リティの劣化を回避することのできるカラー陰極線管用
シャドウマスクを提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多数の電子ビーム通過開孔を形成した有
孔領域と、この有孔領域の周囲を取り囲む無孔領域から
なる曲面部と、前記曲面部の無孔領域の外周に連接して
枠状に折曲されたスカート部とからなり、面方向が管軸
と直交する方向に配置してなるカラー陰極線管用シャド
ウマスクにおいて、前記有孔領域と前記無孔領域との間
に少なくとも前記有孔領域の面方向の変位を吸収する緩
衝部を設け、前記有孔領域の管軸方向高さが前記無孔領
域の管軸方向高さより小さくしたことを特徴とする。
に、本発明は、多数の電子ビーム通過開孔を形成した有
孔領域と、この有孔領域の周囲を取り囲む無孔領域から
なる曲面部と、前記曲面部の無孔領域の外周に連接して
枠状に折曲されたスカート部とからなり、面方向が管軸
と直交する方向に配置してなるカラー陰極線管用シャド
ウマスクにおいて、前記有孔領域と前記無孔領域との間
に少なくとも前記有孔領域の面方向の変位を吸収する緩
衝部を設け、前記有孔領域の管軸方向高さが前記無孔領
域の管軸方向高さより小さくしたことを特徴とする。
【００１６】なお、上記の緩衝部は、有孔領域から管軸
方向に無孔領域と接続する立ち上げ壁、有孔領域と無孔
領域を連結するごとく蛍光体側に開放して成形した凹
溝、あるいは有孔領域と無孔領域を連結するごとく蛍光
体側に開放して成形した折曲等の機構により構成される
が、これに限るものではなく、有孔領域の面方向の熱秒
長に起因する伸びを吸収して少なくともシャドウマスク
の有孔領域部分が蛍光体側に膨出するのを抑制する機構
であればよい。
方向に無孔領域と接続する立ち上げ壁、有孔領域と無孔
領域を連結するごとく蛍光体側に開放して成形した凹
溝、あるいは有孔領域と無孔領域を連結するごとく蛍光
体側に開放して成形した折曲等の機構により構成される
が、これに限るものではなく、有孔領域の面方向の熱秒
長に起因する伸びを吸収して少なくともシャドウマスク
の有孔領域部分が蛍光体側に膨出するのを抑制する機構
であればよい。
【００１７】
【作用】上記本発明の構成により、シャドウマスクの曲
面の有孔領域を周回して設けた緩衝部は、シャドウマス
クの熱膨張による管軸方向（Ｚ方向）へ変位（ドーミン
グ）しようとする伸びを水平方向すなわち管軸方向と直
交する方向（Ｘ−Ｙ方向）に分散させる。これにより、
シャドウマスクの電子ビーム通過開孔の位置が電子ビー
ムの軌道上からずれる量を軽減し、画面上での色ずれを
防止する。
面の有孔領域を周回して設けた緩衝部は、シャドウマス
クの熱膨張による管軸方向（Ｚ方向）へ変位（ドーミン
グ）しようとする伸びを水平方向すなわち管軸方向と直
交する方向（Ｘ−Ｙ方向）に分散させる。これにより、
シャドウマスクの電子ビーム通過開孔の位置が電子ビー
ムの軌道上からずれる量を軽減し、画面上での色ずれを
防止する。
【００１８】また、シャドウマスクの有孔領域の管軸方
向高さを無孔領域の同方向高さより低くすることによ
り、その高さの差分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔
領域の面を蛍光体と離れる方向（−Ｚ方向）に指向する
作用として働く。これによって、シャドウマスクの管軸
方向への変位を軽減することができ、上記の緩衝部の作
用と相まってピュリティ劣化を阻止する。
向高さを無孔領域の同方向高さより低くすることによ
り、その高さの差分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔
領域の面を蛍光体と離れる方向（−Ｚ方向）に指向する
作用として働く。これによって、シャドウマスクの管軸
方向への変位を軽減することができ、上記の緩衝部の作
用と相まってピュリティ劣化を阻止する。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【００２０】図１は本発明によるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクの第１実施例の構成を説明する斜視図であっ
て、１は有孔領域、２は無孔領域、３は緩衝部、４はス
カート部である。
ドウマスクの第１実施例の構成を説明する斜視図であっ
て、１は有孔領域、２は無孔領域、３は緩衝部、４はス
カート部である。
【００２１】シャドウマスクは、多数の電子ビーム通過
開孔を形成した有孔領域１と、この有孔領域１の周囲を
取り囲む無孔領域２からなる曲面部と、この曲面部の無
孔領域２の外周に連接して枠状に−Ｚ方向に折曲された
スカート部４とからなり、かつ有孔領域１と無孔領域２
との間に、少なくとも有孔領域１のＺ方向の変位を吸収
する緩衝部を設け、有孔領域１の管軸方向（Ｚ方向）高
さが無孔領域２の管軸方向高さより小さくなるように構
成する。
開孔を形成した有孔領域１と、この有孔領域１の周囲を
取り囲む無孔領域２からなる曲面部と、この曲面部の無
孔領域２の外周に連接して枠状に−Ｚ方向に折曲された
スカート部４とからなり、かつ有孔領域１と無孔領域２
との間に、少なくとも有孔領域１のＺ方向の変位を吸収
する緩衝部を設け、有孔領域１の管軸方向（Ｚ方向）高
さが無孔領域２の管軸方向高さより小さくなるように構
成する。
【００２２】この構成により、シャドウマスクの電子ビ
ーム通過開孔の位置が電子ビームの軌道上からずれる量
を軽減し、かつ有孔領域と無孔領域の管軸方向高さの差
分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔領域の面を蛍光体
と離れる方向（−Ｚ方向）に指向する作用として働き、
蛍光体への電子ビームのランディング位置の変位を阻止
してピュリティ劣化を防止する。
ーム通過開孔の位置が電子ビームの軌道上からずれる量
を軽減し、かつ有孔領域と無孔領域の管軸方向高さの差
分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔領域の面を蛍光体
と離れる方向（−Ｚ方向）に指向する作用として働き、
蛍光体への電子ビームのランディング位置の変位を阻止
してピュリティ劣化を防止する。
【００２３】図２は本発明によるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクの第１実施例の構成を詳細に説明する断面図
であって、図１と同一符号は同一部分に対応する。
ドウマスクの第１実施例の構成を詳細に説明する断面図
であって、図１と同一符号は同一部分に対応する。
【００２４】同図において、前記緩衝部３は有孔領域１
から管軸方向に無孔領域２と接続する立ち上げ壁３−１
で構成される。
から管軸方向に無孔領域２と接続する立ち上げ壁３−１
で構成される。
【００２５】この立ち上げ壁３−１は、有孔領域１が熱
変形してその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共
に、上記立ち上げ壁３−１も熱によって伸び、上記有孔
領域１がＺ方向に位置変位するのを阻止する。
変形してその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共
に、上記立ち上げ壁３−１も熱によって伸び、上記有孔
領域１がＺ方向に位置変位するのを阻止する。
【００２６】これにより、上記したように蛍光体への電
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。図３は本発明によるカラー陰極線管
用シャドウマスクの第２実施例の構成を詳細に説明する
断面図であって、図２と同一符号は同一部分に対応す
る。
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。図３は本発明によるカラー陰極線管
用シャドウマスクの第２実施例の構成を詳細に説明する
断面図であって、図２と同一符号は同一部分に対応す
る。
【００２７】同図において、緩衝部３は有孔領域１から
管軸方向に無孔領域２を連結するごとくＺ方向に開放し
て成形した凹溝３−２で構成される。
管軸方向に無孔領域２を連結するごとくＺ方向に開放し
て成形した凹溝３−２で構成される。
【００２８】この凹溝３−２は、有孔領域１が熱変形し
てその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共に、上
記凹溝３−２も熱によって伸び、上記有孔領域１がＺ方
向に位置変位するのを阻止する。緩衝部をこのような凹
溝３−２としたことで、管軸Ｚ方向への位置変位抑制効
果が大きくなる。
てその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共に、上
記凹溝３−２も熱によって伸び、上記有孔領域１がＺ方
向に位置変位するのを阻止する。緩衝部をこのような凹
溝３−２としたことで、管軸Ｚ方向への位置変位抑制効
果が大きくなる。
【００２９】これにより、上記したように蛍光体への電
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。
【００３０】図４は本発明によるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクの第３実施例の構成を詳細に説明する断面図
であって、図２，図３と同一符号は同一部分に対応す
る。
ドウマスクの第３実施例の構成を詳細に説明する断面図
であって、図２，図３と同一符号は同一部分に対応す
る。
【００３１】同図において、緩衝部３は有孔領域１から
管軸方向に無孔領域２を連結するごとくＺ方向に開放し
て成形した折曲３−３で構成される。
管軸方向に無孔領域２を連結するごとくＺ方向に開放し
て成形した折曲３−３で構成される。
【００３２】この折曲３−３は、有孔領域１が熱変形し
てその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共に、上
記折曲３−３も熱によって伸び、上記有孔領域１がＺ方
向に位置変位するのを阻止する。緩衝部をこのような折
曲３−３としたことで、上記図３と同様に、管軸Ｚ方向
への位置変位抑制効果が大きくなる。
てその面方向に伸びたとき、これを緩衝すると共に、上
記折曲３−３も熱によって伸び、上記有孔領域１がＺ方
向に位置変位するのを阻止する。緩衝部をこのような折
曲３−３としたことで、上記図３と同様に、管軸Ｚ方向
への位置変位抑制効果が大きくなる。
【００３３】これにより、上記したように蛍光体への電
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。
子ビームのランディング位置の変位を阻止してピュリテ
ィ劣化を防止する。
【００３４】図５は本発明によるシャドウマスクを適用
したカラー陰極線管の一例を説明する断面図であって、
１は前記図１で説明したシャドウマスク、１０はパネ
ル、１１は蛍光体、１２はマスクフレーム（前記実施例
のフレームに相当）、１３は磁気シールド、１４はファ
ンネル、１５はネック、１６は電子銃、１７は陽極端
子、１８は偏向ヨーク、１９はスタッドピン、２０は懸
架スプリング、２１は内部導電膜である。
したカラー陰極線管の一例を説明する断面図であって、
１は前記図１で説明したシャドウマスク、１０はパネ
ル、１１は蛍光体、１２はマスクフレーム（前記実施例
のフレームに相当）、１３は磁気シールド、１４はファ
ンネル、１５はネック、１６は電子銃、１７は陽極端
子、１８は偏向ヨーク、１９はスタッドピン、２０は懸
架スプリング、２１は内部導電膜である。
【００３５】この種のカラー陰極線管は、蛍光体１１を
内面に塗布したパネル１０と、電子銃１６を収容したネ
ック１５、およびパネル１０とネック１５を連接するフ
ァンネル１４とから真空容器を構成している。
内面に塗布したパネル１０と、電子銃１６を収容したネ
ック１５、およびパネル１０とネック１５を連接するフ
ァンネル１４とから真空容器を構成している。
【００３６】シャドウマスク１はマスクフレーム１２に
固定されてシャドウマスク構体を構成し、このシャドウ
マスク構体を懸架スプリング２０でパネル１０の内側壁
に植立したスタッドピン１９に懸架支持して蛍光体１１
に近接して配置される。
固定されてシャドウマスク構体を構成し、このシャドウ
マスク構体を懸架スプリング２０でパネル１０の内側壁
に植立したスタッドピン１９に懸架支持して蛍光体１１
に近接して配置される。
【００３７】マスクフレーム１２には磁気シールド１３
が固定され、ファンネル内に延在して電子ビームに対し
て外部磁界を遮断する。
が固定され、ファンネル内に延在して電子ビームに対し
て外部磁界を遮断する。
【００３８】ネック１５とファンネル１４の遷移部分の
外部には偏向ヨーク１８は装架されており、電子銃１６
から発射した電子ビームを水平と垂直の２方向に偏向
し、蛍光体１１上に映像を再生する。
外部には偏向ヨーク１８は装架されており、電子銃１６
から発射した電子ビームを水平と垂直の２方向に偏向
し、蛍光体１１上に映像を再生する。
【００３９】上記シャドウマスク１は、前記実施例で説
明したように、その有孔領域を取り巻く無孔領域との間
に緩衝部３を有している。
明したように、その有孔領域を取り巻く無孔領域との間
に緩衝部３を有している。
【００４０】この構成により、シャドウマスク１に射突
する電子ビームによって発生する熱に起因して生じるシ
ャドウマスク１の面方向の伸びを上記緩衝部３で吸収
し、上記加熱によるシャドウマスク１の所謂ドーミング
現象を阻止し、良好なピュリティのカラー表示を得るこ
とができる。
する電子ビームによって発生する熱に起因して生じるシ
ャドウマスク１の面方向の伸びを上記緩衝部３で吸収
し、上記加熱によるシャドウマスク１の所謂ドーミング
現象を阻止し、良好なピュリティのカラー表示を得るこ
とができる。
【００４１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャドウマスクの電子ビーム通過開孔の位置が電子ビー
ムの軌道上からずれる量を軽減し、画面上での色ずれを
防止すると共に、シャドウマスクの有孔領域の管軸方向
高さを無孔領域の同方向高さより低くすることにより、
その高さの差分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔領域
の面を蛍光体と離れる方向に指向する作用として働く。
これによって、シャドウマスクの管軸方向への変位を軽
減することができ、上記の緩衝部の作用と相まってピュ
リティ劣化を阻止することができるカラー陰極線管用シ
ャドウマスクを提供できる。
シャドウマスクの電子ビーム通過開孔の位置が電子ビー
ムの軌道上からずれる量を軽減し、画面上での色ずれを
防止すると共に、シャドウマスクの有孔領域の管軸方向
高さを無孔領域の同方向高さより低くすることにより、
その高さの差分が熱膨張時にシャドウマスクの有孔領域
の面を蛍光体と離れる方向に指向する作用として働く。
これによって、シャドウマスクの管軸方向への変位を軽
減することができ、上記の緩衝部の作用と相まってピュ
リティ劣化を阻止することができるカラー陰極線管用シ
ャドウマスクを提供できる。
【図１】本発明によるカラー陰極線管用シャドウマスク
の第１実施例の構成を説明する斜視図である。
の第１実施例の構成を説明する斜視図である。
【図２】本発明によるカラー陰極線管用シャドウマスク
の第１実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
の第１実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
【図３】本発明によるカラー陰極線管用シャドウマスク
の第２実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
の第２実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
【図４】本発明によるカラー陰極線管用シャドウマスク
の第３実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
の第３実施例の構成を詳細に説明する断面図である。
【図５】本発明によるシャドウマスクを適用したカラー
陰極線管の一例を説明する断面図である。
陰極線管の一例を説明する断面図である。
【図６】熱膨張によるシャドウマスクの変形に起因する
ピュリティ劣化を防止する従来構造の一例を説明する要
部断面図である。
ピュリティ劣化を防止する従来構造の一例を説明する要
部断面図である。
【図７】熱膨張によるシャドウマスクの変形に起因する
ピュリティ劣化を防止する従来構造の他例を説明する要
部断面図である。
ピュリティ劣化を防止する従来構造の他例を説明する要
部断面図である。
１ 有孔領域 ２ 無孔領域 ３ 緩衝部 ４ スカート部 １０ パネル １１ 蛍光体 １２ マスクフレーム １３ 磁気シールド １４ ファンネル １５ ネック １６ 電子銃 １７ 陽極端子 １８ 偏向ヨーク １９ スタッドピン ２０ 懸架スプリング ２１ 内部導電膜。
Claims (1)
- 【請求項１】多数の電子ビーム通過開孔を形成した有孔
領域と、この有孔領域の周囲を取り囲む無孔領域からな
る曲面部と、前記曲面部の無孔領域の外周に連接して枠
状に折曲されたスカート部とからなり、面方向が管軸と
直交する方向に配置してなるカラー陰極線管用シャドウ
マスクにおいて、 前記有孔領域と前記無孔領域との間に少なくとも前記有
孔領域の面方向の変位を吸収する緩衝部を設け、前記有
孔領域の管軸方向高さが前記無孔領域の管軸方向高さよ
り小さくしたことを特徴とするカラー陰極線管用シャド
ウマスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22117493A JPH0773816A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | カラー陰極線管用シャドウマスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22117493A JPH0773816A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | カラー陰極線管用シャドウマスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0773816A true JPH0773816A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16762641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22117493A Pending JPH0773816A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | カラー陰極線管用シャドウマスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773816A (ja) |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP22117493A patent/JPH0773816A/ja active Pending
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