JPH0773493A - 光ピックアップ及びそれを搭載した光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ及びそれを搭載した光ディスク装置

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JPH0773493A
JPH0773493A JP21966293A JP21966293A JPH0773493A JP H0773493 A JPH0773493 A JP H0773493A JP 21966293 A JP21966293 A JP 21966293A JP 21966293 A JP21966293 A JP 21966293A JP H0773493 A JPH0773493 A JP H0773493A
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light
light beam
emitting element
light emitting
optical pickup
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JP21966293A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Imada
律夫 今田
Toru Shibata
徹 柴田
Yoshitaka Kusano
嘉隆 草野
Masayuki Inoue
雅之 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化ならびに各部品の位置ずれの防止を図
った光ピックアップであって、簡易でかつ安価な光ピッ
クアップを提供する。 【構成】 光検出器6を形成した半導体基板1上に発光
素子3と反射ミラー5とを実装する。半導体基板1を基
板支持部材33上に実装しこれらを透明樹脂のパッケー
ジ13内に封止する。ホログラム素子7に設けた回折格
子9により分離した光束を光検出器6に入射させて信号
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式情報記録媒体に
記録された情報信号の再生を行うための光ピックアップ
及びそれを搭載した光ディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の光学式情報記録媒体に、デ
ィジタルオーディオ信号や映像信号などを情報信号とし
て記録しておき、これの再生を行う光ディスク装置にお
いては、情報信号を再生するための手段として光ピック
アップが用いられる。
【0003】一般に、光ピックアップは、光源である半
導体レーザなどの発光素子と、この発光素子から発射さ
れた光束を情報記録媒体上に照射するための集束光学系
と、情報記録媒体からの反射光束を、情報記録媒体と発
光素子とを結ぶ光束の戻り光路より分離するためのビー
ムスプリッタと、この戻ってきた反射光束からフォーカ
ス誤差信号、トラッキング誤差信号、及び情報信号を検
出するための光検出器とを備えている。
【0004】このような光ピックアップを個別の部品を
用いて構成すると、その小型化には自ずと限界がある。
また、温度変化や振動、衝撃などにより、性能劣化の原
因となる各部品の位置ズレを起こしやすいという問題が
あった。これに対し、発光素子と光検出器とを同一の基
板上に設置して一種のハイブリッド素子とし、この素子
を金属あるいはセラミック等のパッケージに収納し、小
型化ならびに性能安定化を図った光ピックアップの構成
が種々提案されている。
【0005】図11は、かかる提案例の一つとして、特
開平2−52487号公報に記載の光ピックアップ用ハ
イブリッド素子の構成を示す斜視図である。図11に示
した光ピックアップにおいて、半導体レーザ素子93は
光ピックアップの光源である。また、シリコン基板90
の上面に設けられた光検出器91及び92は、情報記録
媒体からの反射光束を検出するためのものである。即
ち、この光ピックアップでは、半導体レーザ素子93を
中間シリコン基板2を介してシリコン基板90の上面に
設けることにより、光源と光検出器とを一体化してハイ
ブリッド素子とし、このハイブリッド素子を金属のパッ
ケージ(カン)94に取り付けて、構成している。
【0006】また、半導体レーザ素子93を支持する中
間シリコン基板2は、シリコン基板90の上面に設けら
れた金属パッド95に取り付けられ、金属パッド95は
金属線96によりボンディングパッド97に接続されて
いる。ボンディングパッド97はボンディングワイヤ9
8によってピン99と接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記既
提案例における光ピックアップでは、ハイブリッド素子
を取り付けている金属のパッケージ94は多数のピン9
9を備える必要があるため、複雑な構成となってしまう
という問題があった。また、金属のパッケージ94と共
に、ハイブリッド素子を気密封止するためのキャップ
(図示せず)が必要であるため、全体として高価なもの
となってしまうという問題があった。
【0008】そこで、本発明では、光源と光検出器とを
同一の基板上に設置することにより小型化ならびに各部
品の位置ずれの防止を図った光ピックアップであって、
複雑な構成でしかも高価な金属のパッケージやキャップ
を用いることなく、ハイブリッド素子を封止した、簡易
でかつ安価な光ピックアップを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ピックアップにおいては、発光素子を光
検出器を形成した半導体基板上に設置するとともに、こ
の基板をリードフレーム上に搭載した上で、素子全体を
透明樹脂で封止した。一般に半導体レーザ素子の発光点
はエネルギー密度が高いため、温度が上昇し封止樹脂の
劣化を発生しやすい。そこで樹脂の劣化を防止するため
の保護層を設けた。
【0010】また、いわゆる3スポット法によるトラッ
キング誤差信号を検出する構成の光ピックアップでは、
透明樹脂パッケージの外形の少なくとも一部が円周の一
部となるような形状とし、これを光ピックアップのシャ
ーシに設けたガイド穴に挿入して回動可能とするととも
に、上記素子から発射された光束の光軸を上記円周の中
心と略一致させることにより、上記基板を回動しても上
記集束光学系に向かう光束の光軸の位置が移動しないよ
うにして、容易にトラッキング調整を行うことができる
ようにした。
【0011】
【作用】本発明の光ピックアップにおいて、発光素子を
発射した光束は収束光学系により情報記録媒体上に照射
される。情報記録媒体からの反射光束は、ビームスプリ
ッタにより媒体と発光素子とを結ぶ光路より分離され、
光検出器に入射する。本発明においては、発光素子を光
検出器を形成した半導体基板上に設置しているので、個
別の部品を組み合わせて構成した場合と比較して発光素
子と光検出器との位置関係が長期間に渡っても安定であ
る。さらに、素子全体を透明樹脂を用いて移送成形、射
出成形等の方法で封止したので安価で大量生産に適した
構成となり、また、発光素子の発光点付近に保護層を設
けたので、発光点の温度上昇による透明樹脂の劣化が防
止される。
【0012】また、トラッキング誤差信号検出方式とし
て3スポット法を用いた構成では、発光素子から発射し
た光束を回折格子によって1本の主光束と2本の副光束
とに分離し、これらの光束を対物レンズなどからなる集
束光学系を用いて情報記録媒体上に3個の光スポットと
して照射し、2本の副光束のスポットを情報記録媒体上
のトラックに対し所定の位置に照射することにより、ト
ラッキング誤差信号を得る。前記基板を回動することに
より回折格子も回動するので、2本の副光束のスポット
の前記トラックに対する位置を容易に調整することがで
きる。このとき、基板を回動しても上記集束光学系に向
かう光束の光軸の位置が移動しないので、前記集束光学
系を通過する光束の光軸ずれが発生せず、前記主光束の
光スポットにはなんら影響を及ぼすことがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例である光ピックアップ
を図を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施例としての光ピ
ックアップの構成を示す構成図である。そのうち、図1
の(a)は本実施例としての光ピックアップの正面図で
あり、図1の(b)は図1の(a)における半導体基板
1上の部品を矢印Aの方向から見て示した側面図であ
り、図1の(c)は図1の(a)におけるパッケージ1
3内の部品を上方から見て示した平面図である。
【0015】まず、本実施例の構成について説明する。
図1において、半導体レーザチップなどの発光素子3が
例えばシリコン等の半導体基板1上に、サブマウント2
を介して取り付けられている。サブマウント2には発光
素子3の光出力を検出するためのフォトダイオード24
が形成されている。また、半導体基板1上には反射ミラ
ー5が取り付けられている他、受光素子としての光検出
器6が形成されている。そして、半導体基板1は基板支
持部材33に取り付けられ、半導体基板1の電極のう
ち、1個はリード線または半導体基板1の裏面電極を通
して基板支持部材33に電気的に接続されている。半導
体基板1の他の電極及び発光素子3、フォトダイオード
24の各電極はそれぞれ端子25〜32に電気的に接続
されている。
【0016】そして、これら発光素子3、サブマウント
2、半導体基板1、反射ミラー5、基板支持部材33及
び端子25〜32は、透明樹脂のパッケージ13内に、
移送成形、射出成形などの方法で一括して封止されてい
る。なお、基板支持部材33及び端子25〜32は、金
属板から、プレスなどの方法により、周縁部で一体的に
連結したいわゆるリードフレームの形で製作され、パッ
ケージ13内に封止された後に、上記周縁部を切断され
て個々の端子に分離される。この方法により、パッケー
ジ13を安価に大量に製作することが出来る。
【0017】一方、パッケージ13にはホログラム素子
7が固定されている。ホログラム素子7は、ガラスまた
は樹脂などの光透過媒体に、第1の回折格子8及び第2
の回折格子9を設けた光学素子である。なお、ホログラ
ム素子7はパッケージ13と一体的に形成しても良い。
【0018】次に、本実施例の動作について説明する。
図1の(a)において、光源である発光素子3から発射
された光束4は、透明樹脂内を進行し反射ミラー5で反
射され、第1の回折格子8によって1本の主光束15と
2本の副光束16、17とに分離される。これらの光束
は第2の回折格子9を透過して対物レンズ10に入射
し、情報記録媒体11上に集光される。情報記録媒体1
1からの反射光束は再び対物レンズ10を通過し、第2
の回折格子9によって回折される。回折された光束35
は光検出器6に入射し、電気信号に変換される。情報記
録媒体11としては光ディスク、光カードなどを用いる
ことができる。また、発光素子3から発射した光束の一
部はサブマウント2に設けられたフォトダイオード24
に入射するので、これにより発光素子3の光出力に比例
した電気信号を検出することができる。この信号を用い
て発光素子3の光出力を制御することが可能である。
【0019】図2は図1における情報記録媒体11の信
号記録面を拡大して示した平面図である。図2におい
て、情報記録媒体11の信号記録面には、情報信号のピ
ット列19が所定のトラックピッチpでらせん状もしく
は同心円状もしくは直線的に記録されている。1本の主
光束15と2本の副光束16、17とは、それぞれ光ス
ポット21、22、23を信号記録面上に結像する。こ
のとき、2本の副光束の光スポット22、23が、主光
束の光スポット21に対しそれぞれトラックピッチpの
4分の1、すなわちp/4だけずれるように照射するこ
とにより、光スポット22、23の光強度信号の差とし
て3スポット法のトラッキング誤差信号が得られる。
【0020】ここで、図3を用いて回折格子9及び光検
出器6の構成と信号検出方法を詳細に説明する。
【0021】図3は図1における回折格子9及び光検出
器6の構成を示す構成図である。そのうち、図3の
(a)は図1におけるホログラム素子7を対物レンズ1
0の位置より見たときの回折格子9を詳細に示した平面
図であり、図3の(b)は図1における光検出器6の受
光部を詳細に示した平面図である。
【0022】図3の(a)に示すように、ホログラム素
子7に形成された回折格子9は、格子ピッチの異なる2
つの領域9a、9bからなっている。一方、図3の
(b)に示すように、光検出器6は、5個の受光領域6
a、6b、6c、6d及び6eに分割されている。
【0023】光スポット21、22、23の反射光束は
それぞれ回折格子9の2つの領域9a、9bによって略
半分に分割され、光検出器6に入射する。すなわち、領
域9aによって回折された光スポット21、22、23
の反射光束は、それぞれ光検出器6上に光スポット10
1、102、103を結像し、領域9bによって回折さ
れた光スポット21、22、23の反射光束は、それぞ
れ光スポット104、105、106を結像する。
【0024】光スポット101は、光検出器6上で焦点
を結んだとき、受光領域6aと6bとの境界線上にほぼ
1点に集束し、焦点から離れるにしたがい半円形となっ
て、焦点ずれの方向に対応して領域6aまたは6bに入
射する。したがって、領域6aと6bとの検出信号の差
をとることにより、フォーカス誤差信号を検出すること
ができる。トラッキング誤差信号は、光スポット22と
光スポット23の光強度の差であるので、領域6dと6
eとの検出信号の差を取ることにより得られる。さら
に、領域6a、6b、6cの検出信号の和が、情報記録
媒体11からの再生信号である。
【0025】また、図4は図1における発光素子3、反
射ミラー5及びパッケージ13を詳細に示した断面図で
ある。なお、パッケージ13に固定されるホログラム素
子7は、本図では省略してある。一般に発光素子の発光
点の大きさは数μm程度であり、エネルギー密度が高く
なるため、透明樹脂で封止した場合、温度が上昇して透
明樹脂の劣化が発生しやすくなる。そこで、本実施例で
は、透明樹脂の劣化を防止するために、保護層41を設
けている。すなわち、図4の(a)に示すように、発光
素子3の発光面に保護層41を設けている。この保護層
41としては耐熱性の樹脂を用いる。あるいは、誘電体
多層膜を設けて発光素子3の発光面から透明樹脂までの
距離を長くしても良い。また、図4の(b)に示すよう
に、保護層41を発光素子3、サブマウント2及び反射
ミラー5を一緒に覆うように設けても良い。
【0026】また、図4の(a)、(b)に示すよう
に、反射ミラー5の反射面には、発光素子3の発射した
光束を効率良く反射するために、反射膜42を設けても
良い。この反射膜42としては例えば誘電体多層膜を用
いることができる。なお、この反射膜42の特性につい
ては、図4の(a)の構成においてはパッケージ13の
透明樹脂の特性に合わせて設定し、図4の(b)の構成
においては保護層41の特性に合わせて設定するように
する。
【0027】なお、本実施例において、第2の回折格子
9と対物レンズ10との間に、ミラー、プリズムなどを
設けて光路を折り曲げた構成としてもよい。
【0028】次に、本発明の第2の実施例を図5を用い
て説明する。図5は本発明の第2の実施例としての光ピ
ックアップの構成を示す構成図である。そのうち、図5
の(a)は本実施例としての光ピックアップにおけるパ
ッケージ13内の部品を上方から見て示した平面図であ
り、図5の(b)は図5の(a)における半導体基板1
上の部品を矢印Bの方向から見て示した側面図である。
なお、本実施例においても、図1に示した構成と同様
に、パッケージ13にはホログラム素子7が固定されて
いるが、簡単のため図示していない。
【0029】ところで、3スポット法によるトラッキン
グ誤差検出を行う光ピックアップでは、トラッキング誤
差検出のための光スポットをトラックに対して所定の位
置に照射するように調整する必要である。そこで、本実
施例では、図5の(a)に示すように、パッケージ13
の4つの側面のうち、互いに向かい合う2つの側面全体
を上方から見て円形とし、その円形側面13aを、光ピ
ックアップのシャーシ(図示せず)に設けたその円形側
面13aが嵌合し得るガイド穴に挿入して、パッケージ
13全体を回動させることにより、光スポットをトラッ
クに対して所定の位置に照射するよう調整し得るように
した。このとき、パッケージ13の円形側面13aによ
って構成される円形の中心と、反射ミラー5で反射した
光束の光軸18と、を略一致させることにより、パッケ
ージ13を回動させても、対物レンズ10に入射する光
束の光軸中心と対物レンズ10の光軸とを常に一致させ
ることが出来る。
【0030】次に、本発明の第3の実施例を図6を用い
て説明する。図6は本発明の第3の実施例としての光ピ
ックアップの構成を示す構成図である。そのうち、図6
の(a)は本実施例としての光ピックアップにおけるパ
ッケージ13内の部品を上方から見て示した平面図であ
り、図6の(b)は図6の(a)における半導体基板1
上の部品を矢印Cの方向から見て示した側面図である。
なお、本実施例においても、図1に示した構成と同様
に、パッケージ13にはホログラム素子7が固定されて
いるが、簡単のため図示していない。
【0031】本実施例では、図6の(a)、(b)に示
すように、パッケージ13の4つの側面のうち、互いに
向かい合う2つの側面の上側の一部分を上方から見て円
形とし、その円形部分13bを、光ピックアップのシャ
ーシ(図示せず)に設けたその円形部分13bが嵌合し
得るガイド穴に挿入して、パッケージ13全体が回動し
得るようにしている。また、このとき、パッケージ13
を回動させても、対物レンズ10に入射する光束の光軸
中心と対物レンズ10の光軸とが常に一致するように、
パッケージ13の円形部分13bによって構成される円
形の中心と、反射ミラー5で反射した光束の光軸と、を
略一致させている。これにより、本実施例においても、
前述の第2の実施例と同様に、光スポットをトラックに
対し所定の位置に照射するよう調整することができる。
【0032】次に、本発明の第4の実施例を図7及び図
8を用いて説明する。図7は本発明の第4の実施例とし
ての光ピックアップの構成を示す構成図である。そのう
ち、図7の(a)は本実施例としての光ピックアップの
正面図であり、図7の(b)は図7の(a)におけるパ
ッケージ13内の部品を上方から見て示した平面図であ
る。
【0033】まず、本実施例の構成について説明する。
図7において、半導体レーザチップなどの発光素子3が
例えばシリコン等の半導体基板51上に、サブマウント
2を介して取り付けられている。サブマウント2には発
光素子3の光出力を検出するためのフォトダイオード2
4が形成されている。また、半導体基板51上には台形
プリズム52が取り付けられている他、受光素子として
の光検出器53が形成されている。台形プリズム52に
は、斜面にハーフミラー膜54が、底面にハーフミラー
膜55が、上面に反射膜56がそれぞれ形成されてい
る。そして、半導体基板51は基板支持部材33に取り
付けられ、半導体基板51の電極のうち、1個はリード
線または半導体基板51の裏面電極を通して基板支持部
材33に電気的に接続されている。半導体基板51の他
の電極及び発光素子3、フォトダイオード24の各電極
はそれぞれ端子25〜32に電気的に接続されている。
【0034】そして、これら発光素子3、サブマウント
2、半導体基板51、台形プリズム52、基板支持部材
33及び端子25〜32は、透明樹脂のパッケージ13
内に、移送成形、射出成形などの方法で一括して封止さ
れている。
【0035】次に、本実施例の動作について説明する。
図7の(a)において、光源である発光素子3から発射
された光束4は、透明樹脂内を進行し台形プリズム52
の斜面にあるハーフミラー膜54で反射され、パッケー
ジ13を出射して対物レンズ10に入射し、情報記録媒
体11上に集光される。情報記録媒体11からの反射光
束は再び対物レンズ10を通過し、ハーフミラー膜54
を透過する。
【0036】ハーフミラー膜54を透過した光束のう
ち、略半分の強度の光束は台形プリズム52の底面にあ
るハーフミラー膜55を透過して光検出器53aに入射
し、残りの半分はハーフミラー膜55で反射され、台形
プリズム52の上面にある反射膜56でさらに反射され
て光検出器53bに入射する。光検出器53a、53b
はそれぞれ2個以上の受光領域に分割されており、入射
した光スポットの大きさ及び強度分布に対応した電気信
号を得ることが出来る。従って、例えば光検出器53
a、53bに入射した光スポットの大きさからフォーカ
ス誤差信号を検出し、強度分布からプッシュプル法によ
るトラッキング誤差信号を検出することが出来る。ま
た、発光素子3から発射した光束の一部はサブマウント
2に設けられたフォトダイオード24に入射するので、
これにより発光素子3の光出力に比例した電気信号を検
出することができる。この信号を用いて発光素子3の光
出力を制御することが可能である。
【0037】また、図8は図7における発光素子3、台
形プリズム52およびパッケージ13を詳細に示した断
面図である。本実施例においても、発光素子3の発光点
の温度上昇による透明樹脂の劣化を防止するために、保
護層41を設けている。すなわち、図8の(a)に示す
ように、発光素子3の発光面に保護層41を設けてい
る。この保護層41としては耐熱性の樹脂を用いる。あ
るいは、誘電体多層膜を設けて発光素子3の発光面から
透明樹脂までの距離を長くしても良い。また、図8の
(b)に示すように、保護層41を発光素子3、サブマ
ウント2および台形プリズム52を一緒に覆うように設
けても良い。
【0038】なお、本実施例において、台形プリズム5
2の斜面に設けるハーフミラー膜54の特性について
は、図8の(a)の構成においてはパッケージ13の透
明樹脂の特性に合わせて設定し、図8の(b)の構成に
おいては保護層41の特性に合わせて設定するようにす
る。
【0039】また、本実施例において、パッケージ13
と対物レンズ10との間に、ミラー、プリズムなどを設
けて光路を折り曲げた構成としてもよい。
【0040】次に、本発明の第5の実施例を図9を用い
て説明する。図9は本発明の第5の実施例としての光ピ
ックアップにおけるパッケージ13内の部品を上方から
見て示した平面図である。そのうち、図9の(a)は反
射ミラー5を用いた構成であり、図9の(b)は台形プ
リズム52を用いた構成である。
【0041】本実施例では、図9の(a)に示すよう
に、基板支持部材33と一体的に放熱フィン61を設け
ている。発光素子3は一般に数十mAの電流を流して使
用するので、動作時に熱を発生する。本実施例によれ
ば、発生した熱をサブマウント2、半導体基板1、基板
支持部材33を経て放熱フィン61から空中に放熱する
ことにより、発光素子3の温度上昇を抑制することが出
来る。放熱フィン61は放熱器、回路基板などに固定ま
たは接触させて放熱効果を高めることもできる。
【0042】また、図9の(b)に示すように、台形プ
リズム52を用いた構成においても、基板支持部材33
と一体的に放熱フィン61を設けることができる。
【0043】次に、本発明の第6の実施例を図10を用
いて説明する。図10は本発明の第6の実施例としての
光ディスク装置の構成を示す構成図である。そのうち、
図10の(a)は本実施例としての光ディスク装置を一
部破断して示した平面図であり、図10の(b)は同じ
く本実施例としての光ディスク装置の断面を示す断面図
である。但し、図10の(b)には、ターンテーブル6
5は図示していない。
【0044】本実施例は、前述の第1の実施例の光ピッ
クアップを搭載した光ディスク装置である。図10にお
いて、第1の実施例で述べたパッケージ13及びそれに
固定されたホログラム素子7が、反射ミラー66、対物
レンズ10、並びにアクチュエータ63と共に光ピック
アップのシャーシ62に設置されている。シャーシ62
はシャフト64により支持され、情報記録媒体11の半
径方向に移動可能となっている。
【0045】情報記録媒体11は、ターンテーブル65
に装着され、モータ(図示せず)により所定の方向に回
転する。アクチュエータ63は、フォーカスアクチュエ
ータ(図示せず)とトラッキングアクチュエータ(図示
せず)を有しており、フォーカス及びトラッキング誤差
信号に基づいて、対物レンズ10を光軸方向及び情報記
録媒体11の半径方向に駆動する。なお、対物レンズ1
0のみをアクチュエータ63で駆動することに代えて、
パッケージ13、ホログラム素子7ならびに反射ミラー
66を駆動しても良い。光路を折り曲げるための反射ミ
ラー66は複数個用いてもよく、また、反射ミラー66
を使用しない構成も可能である。
【0046】ホログラム素子7から発射した光束は、反
射ミラー66で反射されて、対物レンズ10により情報
記録媒体11上に集光して照射される。情報記録媒体1
1からの反射光束は、対物レンズ10、反射ミラー66
を経てホログラム素子7に入射し、パッケージ13内の
光検出器で電気信号に変換されて信号処理される。
【0047】なお、本実施例では、前述の第1の実施例
の光ピックアップを搭載したが、他の実施例の光ピック
アップを搭載しても良い。
【0048】本実施例によれば、前述の各実施例の光ピ
ックアップを搭載することにより、小型、薄型でかつ安
価な光ディスク装置を構成することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、光学式情報記録媒体に
記録された情報信号の再生を行う光ピックアップにおい
て、発光素子と光検出器とを同一の支持部材上に設置す
ることにより、小型化ならびに各部品の位置ずれの防止
を図ることができる。また、発光素子と光検出器と支持
部材とを透明樹脂で封止したことにより、簡易でかつ安
価な光ピックアップを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての光ピックアップ
の構成を示す構成図である。
【図2】図1における情報記録媒体11の信号記録面を
拡大して示した平面図である。
【図3】図1における回折格子9および光検出器6の構
成を示す構成図である。
【図4】図1における発光素子3、反射ミラー5および
パッケージ13を詳細に示した断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例としての光ピックアップ
の構成を示す構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例としての光ピックアップ
の構成を示す構成図である。
【図7】本発明の第4の実施例としての光ピックアップ
の構成を示す構成図である。
【図8】図7における発光素子3、台形プリズム52お
よびパッケージ13を詳細に示した断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例としての光ピックアップ
におけるパッケージ13内の部品を上方から見て示した
平面図である。
【図10】本発明の第6の実施例としての光ディスク装
置の構成を示す構成図である。
【図11】従来の光ピックアップの構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…サブマウント、3…発光素子、5
…反射ミラー、6…光検出器、7…ホログラム素子、8
…回折格子、9…回折格子、10…対物レンズ、13…
パッケージ、33…基板支持部材、41…保護層、51
…半導体基板、52…台形プリズム、67…光ディスク
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光束を発射する発光素子と、該発
    光素子から発射された光束を光学式情報記録媒体上に集
    光させて照射するとともに、該光学式情報記録媒体で反
    射された光束を通過させるレンズと、前記光学式情報記
    録媒体で反射され前記レンズを通過した光束を該レンズ
    と前記発光素子との間を結ぶ光路から分離して光検出器
    へ導く光束分離手段と、該光束分離手段により導かれた
    光束から信号を検出する前記光検出器と、を少なくとも
    具備して成る光ピックアップであって、 前記発光素子と前記光検出器とが同一の支持部材上に設
    置され、該支持部材と前記発光素子と前記光検出器とが
    全て透明樹脂内に封止されていることを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ピックアップにおい
    て、前記発光素子の光束発射面と該発光素子を封止する
    前記透明樹脂との間に耐熱部材が形成されていることを
    特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光ピックアッ
    プにおいて、前記光束分離手段は回折格子から成ること
    を特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の光ピックアッ
    プにおいて、前記光束分離手段は所定の光反射率及び所
    定の光透過率を有する光学薄膜から成ることを特徴とす
    る光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の光ピックアッ
    プにおいて、前記発光素子で発生する熱を外部に放熱す
    るために、前記透明樹脂の内部から外部に突出する放熱
    部材を設けたことを特徴とする光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 レーザ光束を発射する発光素子と、該発
    光素子から発射された光束を所定の方向に反射する反射
    鏡と、該反射鏡によって反射された光束を複数の光束に
    分離する第1の回折格子と、第1の回折格子によって分
    離された光束を光学式情報記録媒体上に集光させて照射
    するとともに、該光学式情報記録媒体で反射された光束
    を通過させるレンズと、前記光学式情報記録媒体で反射
    され前記レンズを通過した光束を該レンズと前記発光素
    子との間を結ぶ光路から分離して光検出器へ導く第2の
    回折格子と、該第2の回折格子によって導かれた光束か
    ら信号を検出する前記光検出器と、を少なくとも具備し
    て成る光ピックアップであって、 前記発光素子と前記反射鏡と前記光検出器とが同一の支
    持部材上に設置され、該支持部材と前記発光素子と前記
    反射鏡と前記光検出器とが全て透明樹脂内に封止されて
    いることを特徴とする光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光ピックアップにおい
    て、前記透明樹脂の外形の少なくとも一部が円形の一部
    を成し、該円形の中心と前記反射鏡によって反射された
    光束の光軸とが一致することを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  8. 【請求項8】 所定の光反射率及び所定の光透過率を有
    し、入射された光束を反射及び透過することにより分離
    する光束分離面と、レーザ光束を発射し、前記光束分離
    面に入射させる発光素子と、前記発光素子から発射され
    た光束のうち、前記光束分離面で反射されて分離された
    光束を光学式情報記録媒体上に集光させて照射するとと
    もに、該光学式情報記録媒体で反射された光束を通過さ
    せて、前記光束分離面に入射させるレンズと、前記光学
    式情報記録媒体で反射され前記レンズを通過した光束の
    うち、前記光束分離面で透過されて分離された光束から
    信号を検出する光検出器と、を少なくとも具備して成る
    光ピックアップであって、 前記発光素子と前記光束分離面と前記光検出器とが同一
    の支持部材上に設置され、該支持部材と前記発光素子と
    前記光束分離面と前記光検出器とが全て透明樹脂内に封
    止されていることを特徴とする光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8に記載の光ピックアップを搭載したことを特徴とす
    る光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09120568A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Nec Corp 記録再生装置用レーザモジュール
US7573800B2 (en) 2004-01-29 2009-08-11 Panasonic Corporation Optical pickup and optical disk apparatus

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