JPH0772570B2 - ダブル遠心カム式無動力時ブレーキ付低速装置 - Google Patents

ダブル遠心カム式無動力時ブレーキ付低速装置

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JPH0772570B2
JPH0772570B2 JP29202191A JP29202191A JPH0772570B2 JP H0772570 B2 JPH0772570 B2 JP H0772570B2 JP 29202191 A JP29202191 A JP 29202191A JP 29202191 A JP29202191 A JP 29202191A JP H0772570 B2 JPH0772570 B2 JP H0772570B2
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稔 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定速遠心ブレーキ装置に
係り、正しくはダブル遠心カム式無動力時ブレーキ付定
速装置(D.C.N.P.B)である。
【従来の技術】先に本発明人は丈夫なロープつまり命綱
の一端を定着してから、この命綱を巻回してあるドラム
に対して歯車機構を介して遠心ブレーキ構造をもたせる
ようにして一セットの機体に把手と安全ベルト,手動ブ
レーキをつけて携帯に便なる携帯用緊急定速降下装置を
提案した。
【0002】その構成は図3で示しているが、簡単に説
明すると、丈夫なロープつまり命綱1が適当な長さ巻回
されているドラム2があって、命綱1の一端には部屋内
の固定部分に定着するための金具8が固定されている。
又ドラム2の軸2aを軸とする歯車3,歯車3と咬み合
う歯車3’,歯車3’と同軸の歯車4,歯車4の周縁の
歯と咬み合う歯をもつ第3の歯車4’等の歯車群を含む
歯車機構Gが介在している。更に歯車4’と同軸5に円
盤9が取り付けられ、この円盤9には一対の偏心カム6
a,6bが載置されるとともに夫々の偏心軸が回転自在
に定着されている。7は機体で偏心カム6a,6bが回
転に伴う遠心力で拡がろうとするコマを押しつける役目
をする筒状壁7a及び円盤9とでブレーキ装置Bを構成
する。
【0003】従って高層ビルにいて火災にあった時、窓
を開けてから引っ掛け金具8を部屋の一部に引っ掛けて
動かないように確りと固定してから、機体7の把手7b
を握って窓から飛降りると、命綱1は人の重みで引っ張
られて伸びて降りていく。この間に命綱1が引っ張られ
てドラム2に巻かれている命綱1が解きほごされるとと
もに、ドラム2の回転が軸2a,歯車3,3’,4,
4’の歯車機構Gをヘて、軸5に伝えられ、円盤9を命
綱1に懸かる目方に応じて回転させる。この回転により
偏心カム6a,6bのコマが夫々の軸を中心に広がり、
周辺の筒状壁7aに接し、接する力に応じて回転にブレ
ーキが懸かることになる。つまり降下速度が抑えられ、
人の目方に応じたブレーキ力が働いて降下速度を制御
し、急降下による災害を未然にふせぐことができるので
ある。尚図で10は安全ベルト,11は手動ブレーキ,
12はたるみ防止コマ,13はドラム2に巻かれた命綱
1がたるまないように押し付け,乱巻きを防止し円滑な
降下を助けるたるみ防止ストッパである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしてかかる遠心ブ
レーキは、一対の遠心カムの回転力の変化でうける一外
壁部との摩擦力を利用していたため、回転せしめる力,
ここでは体重の大小により得る回転力が予め細かく設定
できないため、平均値の回転摩擦制御で設計されており
極端な体重の大小においては安定した降下速度が得られ
なかった。又降下直後においては、回転力によって摩擦
制御が行われる瞬時の間にかかる急激な引っ張る力によ
って、命綱や歯車等の破損が生じたりする可能性があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような点を考慮して
本発明人は種々試作をしたり実験を繰り返した結果、
2対の上下2段カム16,16,17,17による筒
状外周壁19への2つの異なった回転摩擦と一方の大な
るカム17,17間に一対のスプリング18,18を結
ぶ構成により内周壁を形成する円筒軸15へ締め付け摩
擦を生ぜしめることによる複数の異なる摩擦力を得る構
造により、安定した降下速度を可能としたものである。
【0006】
【作用】かくて本発明ブレーキ装置を含む降下装置をも
って高層ビル等に於いて、緊急事態が起きた場合に取り
出して用いることにより、目方の軽い人でも重い人でも
安定して一定の降下速度で降下することができるのであ
る。尚本発明のブレーキ装置は従来における遠心ブレー
キ装置においての掛かる力の大小変化による速度制御の
バラツキを改善し、定めた一定速度での安定した制御能
力を実現させたものであり、一定した速度制御を必要と
する分野では、幅広く適用できる。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係わるブレーキ装置の分解斜
面図,図2は同上面図である。図で15はブレーキ装置
の内周壁を形成する円筒軸で、出力円盤20の芯軸1
5′の周囲に嵌合し円盤20に軽いブレーキ制御を与え
ている。16,16,17,17はこの円筒軸15を両
側より挟んで,出力円盤20に設けられた軸16a,
6aに回転自在に取り付けられた一対づつの夫々第1と
第2の小と大の上下2段の遠心カム、18,18は遠心
カム17,17間を結ぶ一対のスプリング、19は一対
づつの両遠心カム16,16,17,17を取り囲むブ
レーキ装置の外周壁である。又20は命綱1(図3)に
よる回転を与えられ遠心カム16,16,17,17の
コマを開く働きをする出力円盤である。かかる構成のブ
レーキ装置を図のブレーキ装置Bに置き換えたものと
考えればよい。
【0008】次にこのブレーキ装置の動作について述べ
ると、回転のない状態から軽く命綱1を引く極小力の時
は、円筒軸15が2個のスプリング18,18の助けに
よりカム17,17で締め付けられ、芯軸15’をへて
出力円盤20は軽いブレーキ制御が行われる。次に命綱
1を引く力が少し掛かると、小さなカム16,16だけ
が小さな遠心力でも拡がり外周壁19への拡がり摩擦を
得、カム17,17による締め付け摩擦と共に微妙な回
転の変化を制御する。更に次に命綱1を引く力が中ぐら
い掛かると、小さなカム16,16は大の遠心力を受け
て大きな摩擦力を発生し、カム17,17はスプリング
18,18の力により、内周壁を形成する円筒軸15
の小さな締め付け摩擦から大きな摩擦力を得る外周壁1
9へ移り適度な拡がり摩擦を得て上下一対のカム16,
16,17,17によって回転が制御される。もっと
綱1を引く力が大きくなると、一対のカム16,16
17,17は大きな遠心力を受けて更に摩擦力が加わ
り、出力円盤20の回転力を制御する。かかる命綱1を
引く力の大小変化に於いても上下2対のカム16
6,17,17が受ける遠心力の違いで、外周壁上下と
内周壁の複数箇所に与える連続的な摩擦変化を利用し
て、安定した一定速度の回転を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】このように今迄の遠心ブレーキは命綱1
引く力つまり体重の大小により、ブレーキ装置の出力
円盤の回転数が変化して一定した出力速度が得られなか
ったが、本発明によるブレーキ装置では大小2対のブレ
ーキカム17,17,16,16と,一対のスプリング
18,18とを組み合わせて外周壁19と内周壁として
の円筒軸15への接触摩擦を変化せしめて安定した回転
速度がえられ、体重の大小に拘らず一定の回転数の出力
速度に制御できるのである。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレーキ装置の分解斜面図であ
る。
【図2】同本発明によるブレーキ装置の上面図である。
【図3】先に本発明人が提案したブレーキ装置の簡略斜
面図である。
【符号の説明】
15 内周壁を形成する円筒軸 16 小なる第1のカム 16a カムの回転軸 17 大なる第2のカム 18 スプリング 19 外周壁 20 出力円盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ装置の内周壁を形成する円筒軸1
    5と、該円筒軸15の両側を挟み回転軸16a,16a
    を有する2個の第1の偏心カム16,16と、該第1の
    偏心カム16,16と夫々同軸の2個の第2の偏心カム
    17,17と、該2個の第2の偏心カム17,17間を
    結ぶ2個のスプリング18,18と、前記偏心カム1
    6,16,17,17を取り囲みブレーキ装置の外周壁
    を形成する筒状外周壁19と、芯軸15’を介して円筒
    輔15と,一対の軸16a,16aとを支持する出力
    盤20とを備えることにより、円筒軸15を中心とした
    回転外力を芯軸15’をへて出力円盤20に与えた際に
    安定した回転速度をうることを特徴とするダブル遠心カ
    ム式無動力時ブレーキ付低速装置。
JP29202191A 1991-10-14 1991-10-14 ダブル遠心カム式無動力時ブレーキ付低速装置 Expired - Lifetime JPH0772570B2 (ja)

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JPH05106658A JPH05106658A (ja) 1993-04-27
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KR100939790B1 (ko) * 2009-09-14 2010-02-04 백진현 원심브레이크를 구비하는 수문 권양기
KR101785023B1 (ko) 2016-02-05 2017-10-16 중앙대학교 산학협력단 원심력을 이용한 무전원 제동장치
US10788456B2 (en) 2017-07-21 2020-09-29 Industry-Academic Cooperation Foundation, Chosun University Eddy current inspection device for nondestructive testing
KR101988886B1 (ko) * 2017-08-14 2019-06-13 조선대학교산학협력단 감속과 결함 지시 기능을 구비하는 휴대형 엔코더 장치

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JPH05106658A (ja) 1993-04-27

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