JPH0772531A - カメラのファインダ内表示装置 - Google Patents

カメラのファインダ内表示装置

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JPH0772531A
JPH0772531A JP24067193A JP24067193A JPH0772531A JP H0772531 A JPH0772531 A JP H0772531A JP 24067193 A JP24067193 A JP 24067193A JP 24067193 A JP24067193 A JP 24067193A JP H0772531 A JPH0772531 A JP H0772531A
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JP24067193A
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Kaoru Ito
馨 伊東
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で安価に製作でき、標準画面から
パノラマ画面へ切換えたことを周囲が暗い状況下でも明
瞭に撮影者に知らせるようにする。 【構成】 標準画面サイズ用と他の画面サイズ用の光像
枠その前面9aに形成してなる正レンズ9と、これらの
像を観察眼Eの方向に反射する光像枠反射面8aを形成
してなる負レンズ8との間の中間光路40には、観音開
き運動を行う一対の視野変更板41、44が設けてあ
る。一対の視野変更板41、44は、標準画面サイズで
の撮影モード時には全面開放状態時のファインダ視野角
α°に保ち、パノラマ画面サイズでの撮影モード時には
パノラマ画面サイズに対応した狭いファインダ視野角に
制限する。このとき、発光部61で視野変更板41上の
凹凸面41bを照明して、この凹凸面41bの輝きによ
りパノラマ画面サイズでの撮影モードであることをユー
ザーに知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのファインダ内
表示装置に関し、より詳細には、標準画面サイズと標準
画面サイズよりも小さいサイズを有する他の画面サイズ
とを必要に応じて選択し得る形式のカメラのファインダ
内表示装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】標準画面サイズ(例えば36mm×24mm
サイズ)の短辺方向(上下方向)の寸法を短くすること
により、パノラマ画面サイズ(例えば36mm×18mmサ
イズ)を形成し、必要に応じて画面サイズを標準画面サ
イズからパノラマ画面サイズに切換え得るカメラは、既
に広く知られている。
【0003】この場合、画面サイズの切換え動作に応じ
て、ファインダ視野もパノラマ画面サイズに対応した大
きさに切換えなければならないが、このようなファイン
ダ視野変更手段ないしファインダ内表示装置としては、
例えば特開平4−250442号公報に記載されたよう
な構成のものが知られている。
【0004】この公報に記載された技術は、予め標準画
面サイズ時のファインダ視野の上下領域にそれぞれ液晶
板を設け、画面サイズを標準画面サイズからパノラマ画
面サイズに切換えたときに、各液晶板を作動して標準画
面サイズ時のファインダ視野の上下領域を遮光し、これ
によりパノラマ画面サイズ時のファインダ視野を表示す
るように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶板
を使用するファインダ内表示装置では、パノラマ画面サ
イズを選択している間中、液晶板を作動させるための給
電を行わなくてはならない関係で消費電力が大きくなる
という欠点があり、さらに、高価である液晶板を使用す
るためコストが高くなるという欠点もあった。
【0006】一方、このような画面サイズ切換式のカメ
ラに利用し得るファインダとしては、実像式ファインダ
と虚像式(逆望遠式)のファインダとが考えられる。
【0007】この場合、実像式ファインダでは、ファイ
ンダ光学系の途中に設定された実像共役位置に、パノラ
マ画面サイズ用の視野マスクを挿入することが可能であ
ることから、容易にパノラマ画面サイズ用のファインダ
視野を実現することができるという利点があるが、その
反面、ファインダ光学系を構成する光学部品が多くなり
且つ光学系自体も複雑になってコスト的に不利になると
いう問題が生じる。
【0008】一方、虚像式ファインダの場合は、ファイ
ンダ光学系を構成する光学部品が少なく且つその構成も
簡単であることから、コスト的には有利になるが、ファ
インダ光学系の途中に焦点の合う個所(共役位置)がな
いため、パノラマ画面サイズ用の視野マスクを挿入して
もパノラマ視野領域を明瞭に示すことができないという
問題を生じる。
【0009】この問題に対処するには、視野マスクをフ
ァインダ対物レンズの前方に設けるようにすれば、或る
程度の改善を図ることが可能であるが、このように構成
した場合には、ファインダが大型化し、結果的にカメラ
の大型化を招くという携帯上ないし取扱い上の問題を惹
き起すことになる。
【0010】このような問題は、標準画面サイズとパノ
ラマ画面サイズとの切換えのように、標準画面サイズの
短辺方向の長さを変えてサイズ切換えを行うことを目的
とするカメラだけの問題ではなく、例えば標準画面サイ
ズとハーフサイズとの切換えのように、標準画面サイズ
の長辺方向の長さを変えてサイズ切換えを行うカメラの
場合にもいえることである。
【0011】すなわち、標準画面サイズと標準画面サイ
ズよりも小さい他の画面サイズとの切換えを目的とする
カメラ全体に係る問題であるので、その改善策の出現が
望まれていた。
【0012】そのため、本出願人等は、従来のファイン
ダ内表示装置を改良した「カメラのファインダ内表示装
置」を特願平 5-47213号として出願した。以下、この先
行出願に係るファインダ内表示装置の技術を、図4、図
8および図9に示す1つの実施例を用いて説明する。
【0013】この先行出願に係る実施例は、標準画面サ
イズとパノラマ画面サイズとを選択し得るカメラのファ
インダ内表示装置を示すもので、ファインダ光軸O上に
配置された4群4枚構成の虚像式ファインダ光学系6〜
9を具え、接眼レンズである平凸型の正レンズ9の前面
9a上に、図4に示すようなアルバダ式の4種類の光像
枠を有するように構成されている。
【0014】すなわち、標準画面サイズ時のファインダ
視野角α°を表わす標準サイズ光像枠(10a、10
b)と、標準画面サイズ時のファインダ視野角α°にお
ける至近距離の撮影の際に用いるパララックス匡正用の
光像枠(11a、11b)と、例えば測距視野または測
光視野を表示する特殊機能用の光像枠(12a、12
b)と、パノラマ画面サイズ時のファインダ視野角β°
を表すパノラマ画面サイズ光像枠(13a、13b)と
を有するように構成されている。
【0015】そして、正レンズ9の直前に配置された両
凹型の負レンズ8の後面には、この4種類の光像枠10
a、10b〜13a、13bを正レンズ9を通して観察
眼Eの方向に反射させるための光像枠反射面8aが形成
されることになるが、その光像枠反射面8aが、完全反
射面として形成されるときには光像枠反射面8aは負レ
ンズ8の後面の上下の周辺領域に部分的に形成され、ま
た、半透明面として形成されるときには負レンズ8の後
面の全面に亘って形成されるように構成されている。
【0016】さらに、負レンズ8と正レンズ9との間の
ファインダ光路40の部分に、ファインダ視野を標準画
面サイズ時のファインダ視野角α°からパノラマ画面サ
イズ時のファインダ視野角β°に可逆的に切換えるため
の一対のファインダ視野変更板(以下、単に「視野変更
板」と称する)41、44が設けられている。
【0017】この一対の視野変更板41、44は、所定
の色に着色された透明アクリル材や、例えば乳白色の不
透明な材料で作られ、各々の視野変更板41、44の回
転支持軸42、45がファインダ光路40外の個所に位
置するように、しかも、各々の視野変更板41、44の
自由端部の縁線41a、44aが、ファインダ全視野の
短辺方向(図の上下方向)に対応する方向に、ファイン
ダ光路40外から光路40内の所定位置まで、可逆的な
観音開き運動によって入り込めるように構成されてい
る。
【0018】なお、このファインダ内表示装置では、カ
メラが通常状態にあるときには、一対の視野変更板4
1、44がファインダ光路10外の退避位置(図8の位
置)に置かれるように構成されている。
【0019】この状態では、4種類のアルバダ式光像枠
10a、10b〜13a、13bが全てファインダ視野
内に表示されることになるから、ユーザーは、特殊機能
用の光像枠12a、12bにより、例えば測距視野や測
光視野を知り、さらに、標準サイズ光像枠10a、10
bやパララックス匡正用の光像枠11a、11bを用い
て、そのときの撮影視野範囲の確認を行うことができ
る。
【0020】一方、標準画面サイズからパノラマ画面サ
イズに切換えたときには、切換え操作に連動して、一対
の視野変更板41、44が各々の回転支持軸42、45
を中心として、退避位置からファインダ光路10内に向
って互いに閉じる方向に回転し、各々の視野変更板4
1、44の自由端部の縁線41a、44aを所定の閉じ
位置(図9の位置)まで回動させる。
【0021】この状態では、4種類の光像枠の内、標準
サイズ光像枠10a、10bとパララックス匡正用の光
像枠11a、11bは、一対の視野変更板41、44に
より覆われ、パノラマ撮影時に必要な特殊機能用の光像
枠12a、12bとパノラマ画面サイズ光像枠13a、
13bのみがファインダ視野内に表示される。
【0022】この場合、ファインダ視野における視野変
更板41、44で覆われた領域は、着色されて見えるか
ら、ユーザーは、現在の状態がパノラマ撮影の状態にあ
ることを明瞭に知ることができる。なお、これは、一対
の視野変更板41、44が乳白色の不透明の材料で作ら
れている場合でも同じである。
【0023】従って、特殊機能用の光像枠12a、12
bを用いて、例えば測距操作や測光操作をすることが可
能になり、さらに、一対の視野変更板41、44の縁線
41a、44aやパノラマ画面サイズ光像枠13a、1
3bによりパノラマ撮影時の撮影視野範囲の確認を行い
得ることになる。
【0024】なお、パノラマ画面サイズから標準画面サ
イズに切換えたい(復帰させたい)ときには、上述の切
換え操作と逆の切換え操作を行って、一対の視野変更板
41、44をファインダ光路10内の閉じ位置から観音
開き方向に回動させて、一対の視野変更板41、44の
自由端部の縁線41a、44aをファインダ光路10外
に退避させるようにする。
【0025】このように構成された先行出願に係る発明
は、初期の目的を充分に達することができたが、撮影時
に周囲が暗い場合、特に被写界がストロボの使用が必要
になるような暗さの場合には、次に述べるような問題が
生じる。
【0026】すなわち、被写界がストロボの使用を必要
とするような状態にあるときには、ファインダに入射す
る周囲光の量が可成り減少するから、アルバダ式ファイ
ンダの場合には、標準画面サイズでの撮影のときでも、
パノラマ画面サイズでの撮影のときでも光像枠が見え難
くなる。
【0027】この光像枠が見え難くなる現象は、例えば
光像枠の枠線の太さを太くしたり、或いは、枠線の反射
状態を変えたりして光像枠の見え方を変えてみても、そ
れ程効果が挙がらず、ユーザーが気付かない場合が多
い。
【0028】これは、たとえ先行出願に係る発明のよう
に、パノラマ撮影時に視野変更板41、44をもってフ
ァインダ視野の上下領域を覆った場合でも、入射光量の
不足から色の識別が不確実になるので同じ結果となり易
く、カメラに対する熟練度が余り高くないユーザーにと
っては、パノラマ撮影状態であると気付かない可能性が
出て来る。
【0029】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、標準画面サイズ時
の撮影視野範囲と他の画面サイズ時の撮影視野範囲とを
表示し、さらに、他の画面サイズ時のファインダ視野を
表す際には、標準画面サイズ時のファインダ視野の短辺
方向または長辺方向の周辺領域を覆うように、しかも、
被写界の明るさが所定値よりも暗いときには、他の画面
サイズ用の光像枠を照明して、他の画面サイズに対応し
たファインダ視野および撮影視野範囲が明瞭に確認する
ように表示し得るカメラのファインダ内表示装置を提供
することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、標準画面サイズと標準
画面サイズの大きさよりも小さいサイズを有する他の画
面サイズとを必要に応じて選択し得る形式のカメラのフ
ァインダ内表示装置において、虚像式のファインダ光学
系として構成されたファインダ光学系の観察眼に近接し
たファインダ光軸上に配設され、前記標準画面サイズ時
の撮影視野範囲を表示するアルバダ式の標準サイズ光像
枠と、前記標準サイズ光像枠の内側領域において前記他
の画面サイズ時の撮影視野範囲を表示するアルバダ式の
他サイズ光像枠を具えた第1ファインダレンズと、この
第1のファインダレンズの前方のファインダ光軸上に配
設され、前記標準サイズ光像枠の像と前記他サイズ光像
枠の像を、第1ファインダレンズを通して観察眼方向に
反射させる半透明反射面または完全反射面を具えた第2
ファインダレンズと、前記標準画面サイズ時のファイン
ダ視野の短辺方向または長辺方向に位置する周辺領域の
一方の領域、或いは、両方の領域を覆い得る形状・大き
さを有する透明または半透明の部材として形成され、少
なくとも前記標準画面サイズ時のファインダ視野の周辺
領域を覆う板状部分が、使用しようとする画面サイズを
選択する操作に連動して、前記第1ファインダレンズと
前記第2ファインダレンズとの間の中間光路外の退避位
置と前記中間光路内の遮蔽位置との間を変位し得るよう
に設けられ、しかも、前記板状部分の全領域または必要
領域に光を拡散させ得る凹凸面または艶消し面を有する
ように形成されたファインダ視野変更板と、このファイ
ンダ視野変更板が前記遮蔽位置にあるときに、前記中間
光路外に設けられた発光部からの照明光を、前記ファイ
ンダ視野変更板に照射し凹凸面または艶消し面を介し
て、前記視野変更板を明瞭に照明し得る視野変更板照明
手段とを具備し、前記標準画面サイズでの撮影モードを
選択したときには、その選択操作に連動して、前記ファ
インダ視野変更板を前記中間光路外の退避位置に位置さ
せると共に前記視野変更板照明手段を実質的に非照明状
態に保持し、前記他の画面サイズでの撮影モードを選択
したときには、その選択操作に連動して、前記ファイン
ダ視野変更板を前記中間光路内の遮蔽位置に変位させる
と共に前記視野変更板照明手段を照明状態に移行させる
ように構成したことを特徴とするものである。
【0031】また、請求項2に記載の発明は、前記ファ
インダ視野変更板を、前記標準画面サイズ時のファイン
ダ視野の短辺方向または長辺方向に位置する周辺領域の
両方の領域を覆い得る形状・大きさを有する一対の変更
板部材として形成し、各々の前記変更板部材の一端部を
前記中間光路外の個所において回転可能に支持すると共
に、各々の他端部を、前記中間光路外の退避位置と前記
中間光路内の遮蔽位置との間で回動し得る自由端部とし
て構成し、前記標準画面サイズでの撮影モードを選択し
たときには、その選択操作に連動して、前記一対の変更
板部材が同時に前記中間光路外の退避位置に位置するよ
うに、また、前記他の画面サイズでの撮影モードを選択
したときには、その選択操作に連動して、前記一対の変
更板部材が同時に前記中間光路外の退避位置から前記中
間光路内の遮蔽位置に向って、前記標準画面サイズ時の
ファインダ視野の短辺方向または長辺方向の寸法を視野
周辺から視野中心に向って短くするように回動し得るよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0032】また、請求項3に記載の発明は、前記視野
変更板照明手段は、少なくとも発光強度可変の視野変更
板照明手段と被写界輝度を測光し得る被写界輝度測光手
段とを有し、この被写界輝度測光手段からの輝度情報に
基づいて、前記視野変更板照明手段の発光強度ないし発
光量を変更し得るように構成したことを特徴とするもの
である。
【0033】また、請求項4に記載のカメラは、前記視
野変更板照明手段の発光光の色を、前記第1ファインダ
レンズの設置個所の近傍に位置するカメラ表面壁に設け
られたファインダ内表示とは異なる機能に係る発光表示
手段の発光光の色と異ならしめたことを特徴とするもの
である。
【0034】また、請求項5に記載のカメラは、前記中
間光路外に設けられた前記視野変更板照明手段は、前記
中間光路外に設けられた可撓性プリント回路基板上に取
付けられた発光部を含むことを特徴とするものである。
【0035】
【作用】上記のように構成されたカメラのファインダ内
表示装置は、標準画面サイズと標準画面サイズよりも小
さいサイズを有する他の画面サイズとを必要に応じて選
択し得る形式のカメラに適用するものであって、標準画
面サイズでの撮影視野範囲は、全ファインダ視野の上下
または左右の周辺領域に形成されたアルバダ式の光像枠
で表示し、他の画面サイズでの撮影視野範囲は、その内
側領域に形成されたアルバダ式の光像枠により表示して
いる。
【0036】また、標準画面サイズ時のファインダ視野
の上下または左右の周辺領域を、視野の短辺方向或いは
長辺方向から遮蔽し得るように変位可能に設けられた透
明または半透明のファインダ視野変更板に、光を拡散し
得る凹凸面または艶消し面を形成し、さらに、この凹凸
面または艶消し面をファインダ光路外から照明し得る視
野変更板照明手段を設けてある。
【0037】そして、標準画面サイズでの撮影モードの
ときには、撮影モード選択操作に連動して、ファインダ
視野変更板をファインダ光路外の退避位置に保持して、
被写界輝度の明るさの如何に拘らず、標準画面サイズ用
の光像枠を自然光のみにより照明するようにしてある。
【0038】一方、標準画面サイズでの撮影モードから
他の画面サイズでの撮影モードに切換えたときには、そ
の切換え操作に連動して、ファインダ視野変更板を退避
位置からファインダ光路内の遮蔽位置に変位させて、標
準画面サイズ用の光像枠をこのファインダ視野変更板で
覆うようにしてある。
【0039】このとき、ファインダ視野変更板で覆われ
ていないファインダ視野領域(透明領域)には、他の画
面サイズ用の光像枠のみが表示されるから、撮影モード
の切換え操作に連動して視野変更板照明手段を作動させ
て、視野変更板照明手段からの発光光でファインダ視野
変更板の凹凸面または艶消し面を照明するようにしてあ
る。
【0040】この結果、他の画面サイズでの撮影モード
のときは、他の画面サイズに対応するファインダ視野
を、ファインダ視野変更板の自由端部の縁線により明瞭
に確認することができる。
【0041】
【実施例】以下、標準画面サイズとパノラマ画面サイズ
との選択を目的とするカメラのファインダ内表示装置を
例として本発明を説明する。
【0042】図3は、本発明のファインダ内表示装置を
内蔵したカメラの一実施例に係る外観構成を示す斜視図
である。
【0043】図3において、1は標準画面サイズ(例え
ば36mm×24mmサイズ)Ss での撮影と、パノラマ画
面サイズ(例えば36mm×18mmサイズ)Sp での撮影
との選択(切換え)が可能であるように構成されたカメ
ラ本体で、その適宜個所には、公知の構成から成る自動
焦点合せ装置およびストロボ発光装置(いずれも図示な
し)が内蔵されている。
【0044】このカメラの背面には、例えば片開き式の
裏蓋2が設けられ、また、裏蓋2の上部個所には、図1
のような構成のアルバダ式虚像ファインダの接眼開口部
3が設けられている。
【0045】4は標準画面サイズとパノラマ画面サイズ
とを切換えるためのパノラマ選択釦で、カメラ本体1の
背面において上下方向に摺動可能に設けられている。
【0046】すなわち、パノラマ選択釦4が上方操作位
置にあるときには、標準画面サイズSs での撮影を可能
にし、パノラマ選択釦4が下方操作位置に変位させたと
きには、パノラマ画面サイズSp での撮影を可能にする
ように構成されている。
【0047】5a〜5cは、いずれもカメラを使用する
上での必要手段で、5aはカメラ本体1の上面に設けら
れシャッタレリーズ釦である。また、5bは接眼開口部
3の、例えば右側近傍領域に設けられたAF警告表示部
で、例えば緑色の光を発光するLEDにより構成され、
自動焦点合せ装置が正常に作動し得る状態にあるとき
に、緑色発光でこれを報知し得るように構成されてい
る。
【0048】さらに、5cはAF警告発光部と並んで接
眼開口部3の、例えば右側近傍領域に設けられたストロ
ボ充電警告表示部で、例えば赤色の光を発光するLED
により構成され、ストロボ発光装置が規定値に充電され
たときに、赤色発光で充電が完了したことを報知し得る
ように構成されている。
【0049】一方、図1、図2に示すのは、カメラ本体
1内に組み込まれたアルバダ式虚像ファインダの光学系
で、被写体(被写界)側よりファインダ光軸O上に順次
に配列された両凸型の正レンズ6、平凹型の負レンズ
7、両凹型の負レンズ8、接眼レンズでもある平凸型の
正レンズ9の、例えば4枚構成の光学系として構成され
ている。この場合、正レンズ9が特許請求の範囲に記載
された第1ファインダレンズ、負レンズ8が第2ファイ
ンダレンズとなる。
【0050】そして、この光学系6〜9では、正レンズ
9の前面9a上に、図4に示すような4種類のアルバダ
式の光像枠10〜13が、例えばアルミニウムのような
反射性物質の蒸着膜枠として形成されている。
【0051】すなわち、10aおよび10bは、図2に
示すように標準画面サイズSs 時のファインダ視野角α
°内に設定された標準サイズ光像枠、11aおよび11
bは、標準画面サイズSs 時のファインダ視野角α°内
に設定された至近距離撮影の際に用いるパララックス匡
正用の光像枠、12aおよび12bは、例えば測距視野
または測光視野を表示するための特殊機能用の光像枠で
ある。
【0052】さらに、13aおよび13bは、パノラマ
画面サイズSp 時のファインダ視野角β°内に設定され
たパノラマサイズ光像枠で、図示例では、上下側とも一
線上に整列した4本の部分枠として構成されている。
【0053】また、平凸型の正レンズ9の直前に配置さ
れた両凹型の負レンズ8の後面8aには、前述した4種
類の光像枠10〜13を、正レンズ9および接眼開口部
3を通して観察眼Eの方向に反射させるための光像枠反
射面8aが、例えば蒸着膜として形成されている。
【0054】この場合、光像枠反射面8aが完全反射面
として形成される場合には、負レンズ8の後面の上下の
周辺領域に部分的に形成され、また、半透過面として形
成される場合には、負レンズ8の後面の全面に亘って形
成されることになる。
【0055】図5および図6に示すのは、図3に示すカ
メラに内蔵されたファインダ内表示装置の具体的構成例
を説明するための正面図および左側面図である。
【0056】図5、図6において、20はカメラの撮影
レンズの光軸(いずれも図示なし)上に中心点を置いて
形成された画面開口部で、その四周に、標準画面サイズ
Ssの大きさを規定する開口縁線20a、20bを有す
るように構成されている。
【0057】21はパノラマ画面サイズSp の上側縁線
を規定するための上側遮蔽羽根で、その一端部(支持端
部)が、画面開口部20の上側の開口縁20b近傍個所
に回転可能に設けられた上側支持軸22に一体回転可能
に取付けられている。
【0058】この上側遮蔽羽根21は、光束を完全に遮
光し得る材質から作られ、自身が閉じ姿勢にあるとき
に、撮影レンズから出て画面開口部20の上部領域に向
う入射光束を、その自由端部の縁線21aをもって制限
ないし遮蔽(以下、単に「制限」という)し得るように
構成されている。
【0059】23は上側遮蔽羽根21を開閉するための
上側の被押圧レバーで、図6に示すように、上側遮蔽羽
根21に対して所定角度だけ傾く状態で上側支持軸22
に一体回転可能に取付けられている。
【0060】24は上側支持軸22の回りに設けられた
上側の付勢ばねで、上側遮蔽羽根21および被押圧レバ
ー23を、図5において、上側支持軸22の回りに、紙
面の位置から画面開口部20を全開し得る位置(以下、
「上側遮蔽羽根21の開き位置」という)に向う方向
(図6における時計方向)に回転させ得るように付勢す
る如く構成されている。
【0061】25はパノラマ画面サイズSp の下側縁線
を規定するための下側遮蔽羽根で、上側遮蔽羽根21と
対をなすように、その一端部(支持端部)が、画面開口
部20の下側の開口縁20b近傍個所に回転可能に設け
られた下側支持軸26に一体回転可能に取付けられてい
る。
【0062】この下側遮蔽羽根25は、上側遮蔽羽根2
1と同様に、光束を完全に遮光し得る材質から作られ、
自身が閉じ姿勢にあるときに、撮影レンズから出て画面
開口部20の下部領域に向う入射光束を、その自由端部
の縁線25aをもって制限し得るように構成されてい
る。
【0063】27は下側遮蔽羽根25を開閉するための
下側の被押圧レバーで、上側の被押圧レバー23と対称
的に、下側遮蔽羽根25に対して所定角度だけ傾く状態
で下側支持軸26に一体回転可能に取付けられている。
【0064】28は下側支持軸26の回りに設けられた
下側の付勢ばねで、下側遮蔽羽根25および被押圧レバ
ー27を、図5において、下側支持軸26の回りに、紙
面の位置から画面開口部20を全開し得る位置(以下、
「下側遮蔽羽根25の開き位置」という)に向う方向
(図示されていないが、図6における反時計方向)に向
って回転させ得るように付勢する如く構成されている。
【0065】29は画面開口部20の、例えば左側の開
口縁線20aに沿って上下方向に変位可能に設けられた
第1切換スライド部材で、その一端部29aは、前述の
パノラマ選択釦4と一体的に連結されている。
【0066】この第1切換スライド部材29の中間領域
には、上側遮蔽羽根21の上側の被押圧レバー23と係
接して、この被押圧レバー23を、上側支持軸22の回
りに、且つ、図5における上側遮蔽羽根21の開き位置
から紙面位置に向うような回転方向(図6における反時
計方向)に、上側の付勢ばね24の付勢力に抗して押圧
し得る構造の押圧操作部29bが形成されている。
【0067】また、第1切換スライド部材29の一端部
29aと押圧操作部29bとの間の領域には、後述する
S−F同時駆動クランク47を付勢ばね49の付勢力に
抗して枢軸48の周りに押し回すための押し回し段部2
9cが形成されている。
【0068】また、押圧操作部29bの下方の領域に
は、後述のクリックストップ板51の係止部51aと係
合する2つのクリック穴29dおよび29eが形成され
ている。
【0069】一方のクリック穴29dは、パノラマ画面
サイズSp 時における第1切換スライド部材29の半固
定位置を設定し、他方のクリック穴29eは、標準画面
サイズSs 時における第1切換スライド部材29の半固
定位置を設定し得るように構成されている。
【0070】さらに、後述するパノラマ状態検出スイッ
チ69をオン・オフするための始動突起部29fが、パ
ノラマ状態検出スイッチ69の可撓接片の絶縁部69a
と係接し得るような状態で押し回し段部29cに連接的
に設けられている。
【0071】30は画面開口部20の、例えば右側の開
口縁線20aに沿って上下方向に変位可能に設けられた
第2切換スライド部材で、その下方領域には、下側遮蔽
羽根25の下側の被押圧レバー27と係接して、この被
押圧レバー27を、下側支持軸26の回りに、且つ、図
5における下側遮蔽羽根25の開き位置から紙面位置に
向うような回転方向(図示されてはいないが図6におけ
る反時計方向)に、下側の付勢ばね28の付勢力に抗し
て押圧し得る構造の押圧操作部30aが形成されてい
る。
【0072】31は画面開口部20の、例えば下側の開
口縁線20bの近く枢軸32により揺動可能に設けられ
た左右連動レバーで、一端部に植設された左側の連動ピ
ン33を介して第1切換スライド部材29の下端部と相
対回転可能に連結するように、且つ、他端部に植設され
た右側の連動ピン34を介して第2切換スライド部材3
0の下端部と相対回転可能に連結するように構成されて
いる。
【0073】この場合、いずれか一方の連動ピン33ま
たは34と、いずれか一方の切換スライド部材29また
は30の下端部とは、図5において横方向に長い長孔
(図示なし)によって係合するように構成されている。
【0074】この結果、上側遮蔽羽根21と下側遮蔽羽
根25とは、左右連動レバー31で連結された第1切換
スライド部材29と第2切換スライド部材30との上下
スライド運動により、それぞれの開き位置の姿勢(画面
開口部20を全開状態にする姿勢)とそれぞれの閉じ位
置の姿勢(画面開口部20をパノラマ画面サイズSp時
の範囲に制限する姿勢)との間で、観音開き式に開閉さ
れることになる。
【0075】40は負レンズ8と正レンズ9との間に位
置する中間光路で、標準画面サイズSs 時のファインダ
視野角α°とパノラマ画面サイズSp 時のファインダ視
野角β°とを切換えるときに利用する中間光路として設
定されている。
【0076】41はパノラマ画面サイズSp 時のファイ
ンダ視野角β°の上側限界を決定する第1ファインダ視
野変更板(以下、「第1視野変更板」という)で、その
一端部(支持端部)が、適宜のファインダ壁部(図示せ
ず)に回転可能に設けられた第1支持軸42に一体回転
可能に取付けられている。
【0077】この第1視野変更板41は、アクリルのよ
うな光学的性質のよい、例えば黄色やオレンジ色の合成
樹脂から作られ、カメラが標準画面サイズSs での撮影
モードに選択されているときには、中間光路40外の退
避位置(図1の位置)に位置し、また、カメラがパノラ
マ画面サイズSp の撮影モードに選択されたときには、
中間光路40内の遮蔽位置(図2、図5、図6の位置)
に位置するように構成されている。
【0078】そして、第1視野変更板41が退避位置に
あるときには、負レンズ8から出射したファインダ光束
をそのまま正レンズ9に向って通過させ、また、遮蔽位
置にあるときには、負レンズ8から出て正レンズ9の上
部領域に向うファインダ光束を、自身の自由端部の縁線
41aにより制限し得るように構成されている。
【0079】さらに、この第1視野変更板41の図1に
おける下側面には、光線を拡散させるための凹凸面また
は艶消し面(以下、単に「凹凸面」という)41bとし
て形成されている。この凹凸面41bは、第1視野変更
板41が遮蔽位置にあるときに、後述する視野変更板照
明手段60で発光された照明光を拡散状態にして少なく
とも第1視野変更板4の端縁部を明るく照明するために
設けられたものであるが、より好ましくは正レンズ9上
のアルバダ式の光像枠10〜13を照明するようにもし
てある。
【0080】43は第1視野変更板41を開閉するため
の専用駆動レバーで、図6に示すように、第1視野変更
板41に対して所定角度だけ傾いた状態で第1支持軸4
2に一体回転可能に取付けられている。
【0081】44はパノラマ画面サイズSp 時のファイ
ンダ視野角β°の下側限界を決定する第2ファインダ視
野変更板(以下、第2視野変更板という)で、第1視野
変更板41と対をなすように、その一端部が、適宜のフ
ァインダ壁部(図示せず)に回転可能に設けられた第2
支持軸45に一体回転可能に取付けられている。
【0082】この第2視野変更板44も、第1視野変更
板41と同様に、アクリルのような光学的性質のよい例
えば黄色やオレンジ色の合成樹脂から作られ、第1視野
変更板41と連動して、標準画面サイズSs の撮影モー
ドが選択されているときには、中間光路40外の退避位
置(図1の位置)に位置して、負レンズ8からのファイ
ンダ光束をそのまま正レンズ9に向って通過させ、ま
た、パノラマ画面サイズSp の撮影モードが選択された
ときには、遮蔽位置(図2、図5、図6の位置)に位置
して、負レンズ8から出射したファインダ光束を自身の
自由端部の縁線44aにより制限し得るように構成され
ている。
【0083】なお、図示実施例では、第1支持軸42お
よび第2支持軸45が、2つの視野変更板41、44を
ファインダ視野の短辺方向に向って観音開き的に開閉し
得る方向に軸芯を持つような状態に設けられている。
【0084】46は第2視野変更板44を開閉するため
の専用駆動レバーで、図6に示すように、先端部分に長
手方向に延びる連動長孔46aを具えている。
【0085】47は選択された画面開口のサイズSs
(またはSp )とそのときのファインダ視野角α°(ま
たはβ°)とを同時に切換えるためのS−F同時駆動ク
ランクで、枢軸48によって回転可能に軸支されてい
る。
【0086】このS−F同時駆動クランク47は、一方
の支腕の先端部分にフォーク係合部47aを具え、ま
た、他方の支腕には、標準画面サイズSs が選択された
ときに第1切換スライド部材29の押し回し段部29c
と係接する立ち上り係接部47bを有するように構成さ
れ、さらに、枢軸48の周りに設けられた付勢ばね49
により図6において時計方向に回転するように付勢され
ている。
【0087】なお、S−F同時駆動クランク47は、自
由状態では付勢ばね49の付勢力により適宜のストツパ
(図示なし)に当接して、図6の姿勢に保持されるよう
に構成されている。
【0088】50は専用駆動レバー43の先端部に植設
された共通連動ピンで、専用駆動レバー46の連動長孔
46a内を貫通してS−F同時駆動クランク47のフォ
ーク係合部47aに係合するように構成されている。
【0089】この結果、第1視野変更板41と第2視野
変更板44とは、連動長孔46aを貫通した共通連動ピ
ン50で連動された専用駆動レバー43、46の揺動運
動により、それぞれの開き位置の姿勢(ファインダ視野
角α°を実現する姿勢)とそれぞれの閉じ位置の姿勢
(ファインダ視野角β°を実現する姿勢)との間で、観
音開き式に開閉されることになる。
【0090】51は中央領域に図6に示すようなV形状
の係止部51aを有する弾性体のクリックストップ板
で、画面開口部20の左側の開口縁線20aにおいて第
1切換スライド部材29の変位通路に沿って設けられて
いる。
【0091】この場合、クリックストップ板51の一端
部は、適宜の固定部材52により左側の開口縁線20a
の近傍個所に固定され、他端部は、クリックストップ板
51が上下方向(図5上)に所定量だけ変形的に変位し
得るように、長孔51bを介して適宜の変位可能固定部
材53により半固定されている。
【0092】60は第1視野変更板41の凹凸面41b
を拡散照明するための視野変更板照明手段で、次のよう
に構成されている。
【0093】図7において、61は第1視野変更板41
の背面側に位置する中間光路40外の個所に配設された
発光部で、前述のAF警告表示部5bの緑色発光とスト
ロボ充電警告表示部5cの赤色発光とは異なる色、例え
ば黄色やオレンジ色の光を発光するLEDから構成され
ている。
【0094】この発光部61は、図1、図2に示すよう
に、例えば増幅器のような他の回路部品62、63と共
に適宜の可撓性プリント回路基板(FPC)64の一端
領域64a上に取付けられ、この状態で中間光路40外
の個所に設けられている。
【0095】65は被写界の輝度を検出するための、例
えばCd S素子から成る受光部で、例えばカメラの前面
に設けられた集光レンズ66により集光された被写界輝
度を測光して、その時々の被写界輝度情報を後述するC
PU67に出力し得るように構成されている。
【0096】この場合、測光する対象は、被写界輝度に
限定されるものではなく、周囲光の輝度でもよい。
【0097】67は被写体輝度との関係において視野変
更板照明手段60の発光強度制御を行うCPUで、受光
部65からの被写界輝度情報に基づいて、発光部61の
発光強度ないし発光量を変更し得るように構成されてい
る。
【0098】このCPU67は、撮影対象(または、被
写界輝度)が暗い場合には、発光部61からの発光光を
暗くし、撮影対象が明るい場合には、発光部61からの
発光光を明るくするように、発光部61に対する給電電
流を制御する。
【0099】なお、後述の電源68を節電したい場合に
は、CPU67内に発光部61を発光させる必要がある
か否かを定める所定値を設定し、被写体輝度が所定値よ
り明るい場合には、最小または零の給電電流を発光部6
1に給電し、被写体輝度が所定値よりも暗い場合には、
その時々の被写体輝度情報の値に応じた給電電流を発光
部61に給電し得るように構成することも可能である。
【0100】この場合、所定値の設定基準は、例えば被
写界の明るさがストロボ発光を必要とするか否かをもっ
て決定するようにしてもよい。
【0101】なお、このCPU67は、場合によって
は、カメラに搭載された撮影シーケンス制御実行用また
は露出制御用のCPUを利用するような状態で構成する
ことも可能である。
【0102】68はこのCPU67および発光部61に
給電するための電源である。69は視野変更板照明手段
60を作動させるためのパノラマ状態検出スイッチで、
図5に示すように、その可撓接片の絶縁部69aが、第
1切換スライド部材29の始動突起部29fの運動軌跡
内に位置するような状態で設けられている。
【0103】次に、このように構成された図示例のカメ
ラのファインダ内表示装置の動作ないし作用について、
例えばカメラが通常状態にある場合には標準画面サイズ
Ssの撮影モードに設定されているということを前提に
して説明する。
【0104】標準画面サイズSs の撮影モードに設定さ
れた状態において、パノラマ選択釦4を上方操作位置か
ら下方操作位置に変位させてパノラマ画面サイズSp で
の撮影モードに設定すると、カメラの状態は図5および
図6の状態に移行する。
【0105】この状態では、クリックストップ板51の
係止部51aが第1切換スライド部材29の一方のクリ
ック穴29dに係合して、第1切換スライド部材29を
パノラマ画面サイズSp 実現時の位置に半固定してい
る。
【0106】そして、第1切換スライド部材29の押圧
操作部29bが、上側の付勢ばね24に抗して、上側の
被押圧レバー23を押し倒すような状態で押圧するか
ら、上側支持軸22を介してこの被押圧レバー23と一
体化している上側遮蔽羽根21が閉じ姿勢に保持され
る。
【0107】一方、左右連動レバー31により第1切換
スライド部材29と連結された第2切換スライド部材3
0も、このときにはパノラマ画面サイズSp 実現時の位
置に変位していて、その押圧操作部30aにより、下側
の付勢ばね28に抗して、下側の被押圧レバー27を押
し倒すような状態で押圧するから、下側支持軸26を介
してこの被押圧レバー27と一体化している下側遮蔽羽
根25が閉じ姿勢に保持される。
【0108】この結果、画面開口部20は、その上下領
域が上側遮蔽羽根21の自由端部縁線21aと下側遮蔽
羽根25の自由端部縁線25aによって覆われ、パノラ
マ画面サイズSp 時の範囲に制限されることになる。
【0109】すなわち、フィルム(図示なし)の露光面
は、上下の遮蔽羽根21、25の自由端部縁線21a、
25aと、画面開口部20の左右の開口縁線20aとに
よる撮影画面となる。
【0110】さて、第1切換スライド部材29がこの状
態にあるときには、押し回し段部29cがS−F同時駆
動クランク47の立ち上り係接部47bから離れた位置
に位置している関係で、S−F同時駆動クランク47は
自由状態の姿勢に保持されることになる。
【0111】このとき、専用駆動レバー43および46
は、S−F同時駆動クランク47のフォーク係合部47
aで自由状態の位置に保持された共通連動ピン50によ
り、パノラマ画面サイズSp 時の姿勢に保持されるか
ら、第1支持軸42を介して専用駆動レバー43と一体
化された第1視野変更板41と、第2支持軸45を介し
て専用駆動レバー46と一体化された第2視野変更板4
4とは、共に視野角度変更光路40内の遮蔽位置向って
入り込み、それぞれに閉じ姿勢を保持することになる。
【0112】この結果、図4の斜線領域で示すように、
カメラが通常状態にあるときに全面開放状態にあったフ
ァインダ視野の上下領域が、2つの視野変更板41、4
4によりそれぞれ覆われ、各々の視野変更板41、44
の自由端部の縁線41a、44aにより、パノラマ画面
サイズSp でのファインダ視野角β°を実現することに
なる。
【0113】この状態では、全面開放状態におけるファ
インダ視野の上下領域が、例えば黄色やオレンジ色に彩
られると共に、標準サイズ光像枠10a、10bとパラ
ラックス匡正用の光像枠11a、11bとがこの黄色や
オレンジ色領域に覆われ、パノラマサイズ光像枠13
a、13bと特殊機能用の光像枠12a、12bのみが
ファインダ視野内に浮び上がる。
【0114】ところで、第1切換スライド部材29がパ
ノラマ画面サイズSp 実現時の位置に半固定された状態
では、第1切換スライド部材29の始動突起部29fが
パノラマ状態検出スイッチ69の可撓接片絶縁部69a
を押下げて、パノラマ状態検出スイッチ69をオン状態
に移行させているから、パノラマ画面サイズSp でのフ
ァインダ視野角β°が実現されたときには、視野変更板
照明手段60の受光部65が集光レンズ66を介して被
写界輝度ないし周囲光輝度を測光して、その輝度情報を
CPU67に出力することになる。
【0115】このとき、CPU67が受光部65からの
被写界輝度情報に応じた明るさに発光部61を発光させ
るから、少なくとも視野角度変更光路40内の遮蔽位置
に位置する第1視野変更板41の凹凸面41bがそのと
きの被写界輝度情報に応じた明るさに照明されることに
なる。
【0116】この状態では、全面開放状態のファインダ
視野が少なくとも視野変更板41の自由端部の縁線41
aで区切られて、自由端部の縁線41aから上側の領域
が発光部61の発光光により輝いた領域になり、また自
由端部の縁線41aから下側の領域が自然光による領域
となる。
【0117】このとき、標準サイズ光像枠10a、10
bおよびパララックス匡正用の光像枠11a、11b
は、この発光光により輝いた領域に覆われることにな
り、パノラマサイズ光像枠13a、13bと特殊機能用
の光像枠12a、12bとがファインダ視野内に残るこ
とになる。
【0118】そのため、正レンズ9を通してこの状態を
観察するユーザーは、被写界の暗さが、例えばストロボ
発光を必要とする程度に暗い場合、すなわち、2つの視
野変更板41、44の自由端部の縁線41a、44aを
明瞭に判別し得ない暗さである場合であっても、間違う
ことなく、現在のカメラの状態がパノラマ画面サイズS
p の撮影モードにあることを明瞭に確認することが可能
になる。
【0119】このとき、凹凸面41bからの拡散光は、
同時に正レンズ9上の2種類の光像枠(13a、13
b)、(12a、12b)をも照明することになるか
ら、この2種類の光像枠(13a、13b)、(12
a、12b)の像が負レンズ8の光像枠反射面8aで反
射され、且つ、正レンズ9を通って観察眼Eに入射す
る。
【0120】従って、ユーザーは、パノラマ画面サイズ
Sp の撮影モードでの撮影視野範囲等をも同時に知るこ
とができるようになる。
【0121】従って、所定の測距または測光操作等を行
った後に、シャッタレリーズ釦5aの押圧操作を行え
ば、公知の撮影シーケンスに従って露光動作および自動
フィルム巻上げ動作が行われて、パノラマ画面サイズS
p による撮影が実施されることになる。
【0122】さて、標準画面サイズSs での撮影を希望
するときには、このパノラマ画面サイズSp のモードに
おいてパノラマ選択釦4を上方操作位置に変位させるよ
うに操作する。
【0123】このように操作すると、パノラマ選択釦4
と一体化した第1切換スライド部材29が上方に所定量
だけ変位し、左右連動レバー31を介して第1切換スラ
イド部材29と連動している第2切換スライド部材30
も、同時に下方に所定量だけ変位する。
【0124】そして、第1切換スライド部材29の他方
のクリック穴29eがクリックストップ板51の係止部
51aと係合して、第1切換スライド部材29を上方変
位位置に半固定する。
【0125】このとき、今迄、上側の被押圧レバー23
と下側の被押圧レバー27を押圧していた両方の切換ス
ライド部材29、30の押圧操作部29b、30aが、
それぞれの被押圧レバー23、27から離れることにな
るから、上側に位置する被押圧レバー23、支持軸2
2、遮蔽羽根21の3者は、付勢ばね24の付勢力によ
って押し倒された姿勢から開き姿勢に移行し、同時に、
下側に位置する被押圧レバー27、支持軸26、遮蔽羽
根25の3者も、付勢ばね28の付勢力によって押し倒
された姿勢から開き姿勢に移行する。
【0126】すなわち、上下の遮蔽羽根21、25は、
各々の付勢ばね24、28の付勢力により観音開き式に
開くことになり、フィルムの露光面は、画面開口部20
の四周の開口縁線20aおよび20bによる撮影画面
(全面開放状態)に移行することになる。
【0127】このようにして第1切換スライド部材29
が上方に所定量だけ変位すると、押し回し段部29cが
S−F同時駆動クランク47の立ち上り係接部47bに
係接して、S−F同時駆動クランク47を付勢ばね49
の付勢力に抗して図6の反時計方向に押し回すことにな
る。
【0128】そのため、専用駆動レバー43の先端部に
植設された共通連動ピン50が、S−F同時駆動クラン
ク47のフォーク係合部47aにより、第1支持軸42
の回転軸芯を中心として時計方向に回動させられる。
【0129】このとき、他方の専用駆動レバー46の連
動長孔46aと貫通的に係合している共通連動ピン50
が、自身の回動運動の過程で、専用駆動レバー46を連
動長孔46aを介して同時に第2支持軸45の回転軸芯
を中心として反時計方向に回動させるから、第1支持軸
42と一体回転可能に結合した第1視野変更板41およ
び第2支持軸45と一体回転可能に結合した第2視野変
更板44も、それぞれの支持軸42、45の回転軸芯を
中心として時計方向および反時計方向に回動し、各々の
遮蔽位置から退避位置に向って観音開き式に開くことに
なる。
【0130】この結果、2つのファインダ視野変更板4
1、44の自由端部縁線41a、44aは、視野角度変
更光路40外の位置にそれぞれ退避(回動)することに
なり、今迄、パノラマ画面サイズSp 時の視野角β°に
設定されていたファインダ視野が標準画面サイズSs 時
の視野角α°に戻ることになる。
【0131】そのため、ファインダ視野は全面開放状態
となって、全ての光像枠(10a、10b)、(11
a、11b)、(12a、12b)、(13a、13
b)が、いずれもファインダ視野内に表示されることに
なり、現在のカメラの状態が標準画面サイズSs での撮
影モードにあること、並びに、標準画面サイズSs での
撮影視野範囲をユーザーに知らせることになる。
【0132】このとき、第1切換スライド部材29が上
方に変位した状態では、第1切換スライド部材29の始
動突起部29fがパノラマ状態検出スイッチ69の可撓
接片の絶縁部69aから離脱した状態になるため、視野
変更板照明手段60のCPU67が不作動の状態に移行
して発光部61を発光させない状態に保つことになる。
【0133】この結果、たとえ被写界がストロボ発光を
必要とする程度に暗い場合であっても、発光部61によ
る光像枠の照明が行われなくなるが、このときでも、フ
ァインダ光学系を囲繞する光路壁部(ファインダ窓)に
よって全面開放状態のファインダ視野を確認することが
可能になるから、この状態において測距または測光操作
等を行った後に、シャッタレリーズ釦5aを押して露光
し且つフィルムの巻上げ操作を行えば、間違わずに標準
画面サイズSs による撮影を実施することができること
になる。
【0134】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0135】例えば、図示実施例では、標準画面サイズ
Ss を36mm×24mmサイズとなし、この標準画面サイ
ズSs とパノラマ画面サイズSp (36mm×18mmサイ
ズ)とを切換えるように構成しているが、標準画面サイ
ズSs の大きさ或いは切換え対象である画面サイズの大
きさについては、設計の段階で任意に設定することがで
きる。
【0136】また、画面開口部20およびファインダ視
野の上下方向(短辺方向)の部分領域を、上下の遮蔽羽
根21、25および第1、第2の視野変更板41、44
でそれぞれ覆うように構成しているが、画面開口部20
およびファインダ視野の左右方向(長辺方向)の部分領
域を覆うように構成することもできる。
【0137】また、図示実施例では、第1、第2の視野
変更板41、44を所定の色(例えば黄色やオレンジ
色)を有する透明アクリル板で構成しているが、色の選
定および材質の選定は、設計段階で任意のものを選定す
ることができる。これは、視野変更板照明手段60の発
光部61の発光色の場合についても同様である。
【0138】また、色を有する視野変更板の代りに、乳
白色半透明の視野変更板を使用することもできる。
【0139】また、発光部61を含む視野変更板照明手
段60の構成は、図示実施例の構成に限定されることは
なく、適当な構成のものを使用することができる。
【0140】また、図示実施例では、一方の視野変更板
41にのみ凹凸面または艶消し面41bを形成した例を
示したが、他方の視野変更板44にもこれと同様の凹凸
面または艶消し面を形成することもできる。このように
構成した場合には、発光部61の発光光により他方の視
野変更板44もより明瞭に輝くことになる。
【0141】また、図示実施例では、発光部61を一方
の視野変更板41の裏側(上側)に位置する中間光路4
0外にのみ設けているが、他方の視野変更板44の裏側
に位置する中間光路40外にも増設するように構成する
ことも可能である。
【0142】また、図示実施例ではパノラマサイズ光像
枠13a、13bを正レンズ9の前面9aに設けている
が、この光像枠13a、13bの設置を止めて、第1、
第2の視野変更板41、44の自由端部縁線41a、4
4aだけで、パノラマ画面サイズSp 時のファインダ視
野角β°とそのときの撮影視野範囲とを直接決定するよ
うに構成することもできる。
【0143】また同様に、標準サイズ光像枠10a、1
0bの設置を止めて、ファインダ光学系を囲繞する光路
壁部(ファインダ窓)により、標準画面サイズSs 時の
ファインダ視野角α°とそのときの撮影視野範囲とを決
定するように構成することも可能である。
【0144】また、図示実施例では、4枚構成のファイ
ンダ光学系で説明したが、ファインダ光学系の構成は、
アルバダ光像枠が形成し得る範囲内で任意の構成を選定
することができる。
【0145】また、図示実施例では、上下の遮蔽羽根2
1、25および第1、第2の視野変更板41、44をそ
れぞれ観音開き式に開閉する部材として構成したが、上
下または左右方向へのスライド開閉式部材として構成す
ることも、また、視野変更板を可撓性の板部材(例え
ば、幕状部材)として構成することも可能である。
【0146】また、図示実施例では、パノラマ画面サイ
ズでの撮影モードのとき、中間光路40に入り込む第
1、第2の視野変更板41、44の自由端部41aが負
レンズ8の方向を向くように入り込むように構成されて
いるが、逆向きに入り込むように構成すれば、パノラマ
サイズ光像枠13a、13bを照明する際に効率がよ
い。
【0147】また、1個の視野変更板を用いて、標準画
面サイズ時のファインダ視野の上下方向または左右方向
の片側領域のみを覆い得るように構成することもでき
る。但し、この場合には、切換え設定された小画面サイ
ズの画面中心から撮影光学系の光軸が外れることになる
ので、好ましくは撮影光学系の光軸を小画面サイズの画
面中心に変位させるように構成する。
【0148】さらに、上下の遮蔽羽根21、25と第
1、第2の視野変更板41、44との連動機構並びにパ
ノラマ選択釦4等の機構は、図示実施例に示したもの以
外の形式、構造のものを利用することができる。
【0149】また、図示実施例では、標準画面サイズS
s とパノラマ画面サイズSp とを切換えるように構成し
ているが、切換え対象の画面サイズを中間画面サイズと
最小画面サイズの2種類用意し、標準画面サイズと中間
画面サイズの視野範囲は、予めアルバダ式の光像枠で表
示すると共に、第1、第2の視野変更板41、44に3
段階の変位位置を設定して置き、標準画面サイズでの撮
影のときには、2つの視野変更板41、44をファイン
ダ光路外に位置させて標準画面サイズの光像枠が表れる
ようになし、また、中間画面サイズでの撮影のときに
は、2つの視野変更板41、44で標準画面サイズの光
像枠のみを覆うようになし、さらに、最小画面サイズで
の撮影のときには、2つの視野変更板41、44で標準
画面サイズと中間画面サイズの光像枠を覆うと共に、2
つの視野変更板41、44の自由端部縁線で最小画面サ
イズの視野範囲を表示するように構成することも可能で
ある。
【0150】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、標準画
面サイズと標準画面サイズよりも小さい他の画面サイズ
とを切換える際に、コスト的に有利な虚像式ファインダ
を採用すると共に、少なくとも標準画面サイズ時の撮影
視野範囲を決定するのにアルバダ式の光像枠を利用する
ようになし、さらに、他の画面サイズによる撮影モード
のときには、標準画面サイズ用の光像枠をファインダ視
野変更板の有色領域または半透明領域で遮蔽すると共
に、視野変更板照明手段の発光部からの発光光によりフ
ァインダ視野変更板を照明するようにして、他の画面サ
イズ時のモードであることをファインダ視野内に明瞭に
且つ効果的に表示するようになしたので、簡単な機構で
ありながら、被写界の明るさの明暗に拘らず、大きさの
異なる画面サイズに対応するファインダ視野を効果的に
表示することが可能になった。
【0151】この場合、視野変更板照明手段の発光部か
らの発光光の強度を、そのときの被写体輝度に基づいて
決定するように構成したときには、暗くて分り難いと
か、明る過ぎて煩わしいとかいう不具合も解消すること
ができる。
【0152】また、本発明を図示実施例のように、視野
変更板を2つの部材として構成したときには、1つの部
材として構成したときよりも小型化することが可能にな
り、しかも、切換え時の変位運動も小さくすることがで
きるため小さいスペースで足りることになり、カメラの
小型化に有利になるという効果を奏する。
【0153】また、発光部を可撓性プリント回路基板上
に取付け、これを第1視野変更板の裏側に位置する中間
光路外の個所に設けるようにしたときには、組立て作業
が著しく容易になるという効果をも生じる。
【0154】なお、図示実施例のように、他の画面サイ
ズ時の撮影視野範囲を決定するのにアルバダ式の光像枠
を用いたときには、視野変更板照明手段の発光部からの
発光により視野変更板の照明と、同時に他の画面サイズ
用の光像枠をも照明して撮影視野範囲をも明瞭に表示す
ることができるという効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に示すカメラに設けられたアルバダ式ファ
インダの光学系の構成を示す光路図で、標準画面サイズ
時のファインダ視野を実現したときの状態を示す。
【図2】図3に示すカメラに設けられたアルバダ式ファ
インダの光学系の構成を示す光路図で、パノラマ画面サ
イズ時のファインダ視野を実現したときの状態を示す。
【図3】本発明のファインダ内表示装置を内蔵したカメ
ラの一実施例に係る外観構成を示す斜視図である。
【図4】図2および図9におけるパノラマ画面サイズ時
のファインダ視野を実現したときの視野図である。
【図5】図3のカメラに内蔵されたファインダ内表示装
置の具体的構成を示す正面図である。
【図6】図5に示すファインダ内表示装置の左側面図で
ある。
【図7】本発明のファインダ内表示装置に装備された視
野変更板照明手段の一実施例に係る概略構成を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明の先行出願に係るカメラのファインダ内
表示装置に用いられているアルバダ式ファインダの光学
系の構成を示す光路図で、標準画面サイズ時のファイン
ダ視野を実現したときの状態を示す。
【図9】本発明の先行出願に係るカメラのファインダ内
表示装置に用いられているアルバダ式ファインダの光学
系の構成を示す光路図で、パノラマ画面サイズ時のファ
インダ視野を実現したときの状態を示す。
【符号の説明】
Ss 標準画面サイズ(例えば36mm×24mmサイズ) Sp パノラマ画面サイズ(例えば36mm×18mmサイ
ズ) α° 標準画面サイズのファインダ視野角 β° パノラマ画面サイズのファインダ視野角 O ファインダ光軸 1 カメラ本体 2 裏蓋 3 接眼開口部 4 パノラマ選択釦 5a シャッタレリーズ釦 5b AF警告表示部(緑色発光LED) 5c ストロボ充電警告表示部 6 正レンズ 7 負レンズ 8 負レンズ 8a 光像枠反射面 9 正レンズ 9a 前面 E 観察眼 10〜13 アルバダ式の光像枠 10a、10b 標準サイズ光像枠 11a、11b パララックス匡正用の光像枠 12a、12b 特殊機能用の光像枠 13a、13b パノラマサイズ光像枠 20 画面開口部 20a、20b 開口縁線 21 上側遮蔽羽根 21a、25a 自由端部の縁線 23 上側の被押圧レバー 24 上側の付勢ばね 25 下側遮蔽羽根 27 下側の被押圧レバー 28 下側の付勢ばね 29 第1切換スライド部材 29b 押圧操作部 29c 押し回し段部 29d、29e クリック穴 29f 始動突起部 30 第2切換スライド部材 30a 押圧操作部 31 左右連動レバー 40 中間光路 41 第1視野変更板 41a、44a 自由端部の縁線 41b 凹凸面または艶消し面 43、46 専用駆動レバー 44 第2視野変更板 46a 連動長孔 47 S−F同時駆動クランク 47a フォーク係合部 47b 立ち上り係接部 48 枢軸 49 付勢ばね 50 共通連動ピン 51 クリックストップ板 51a 係止部 60 視野変更板照明手段 61 発光部 62、63 他の回路部品 64 可撓性プリント回路基板(FPC) 64a 一端領域 65 受光部 66 集光レンズ 67 CPU 68 電源 69 パノラマ状態検出スイッチ 69a 可撓接片の絶縁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準画面サイズと標準画面サイズの大き
    さよりも小さいサイズを有する他の画面サイズとを必要
    に応じて選択し得る形式のカメラのファインダ内表示装
    置において、 虚像式のファインダ光学系として構成されたファインダ
    光学系の観察眼に近接したファインダ光軸上に配設さ
    れ、前記標準画面サイズ時の撮影視野範囲を表示するア
    ルバダ式の標準サイズ光像枠と、前記標準サイズ光像枠
    の内側領域において前記他の画面サイズ時の撮影視野範
    囲を表示するアルバダ式の他サイズ光像枠を具えた第1
    ファインダレンズと、 この第1のファインダレンズの前方のファインダ光軸上
    に配設され、前記標準サイズ光像枠の像と前記他サイズ
    光像枠の像を、第1ファインダレンズを通して観察眼方
    向に反射させる半透明反射面または完全反射面を具えた
    第2ファインダレンズと、 前記標準画面サイズ時のファインダ視野の短辺方向また
    は長辺方向に位置する周辺領域の一方の領域、或いは、
    両方の領域を覆い得る形状・大きさを有する透明または
    半透明の部材として形成され、少なくとも前記標準画面
    サイズ時のファインダ視野の周辺領域を覆う板状部分
    が、使用しようとする画面サイズを選択する操作に連動
    して、前記第1ファインダレンズと前記第2ファインダ
    レンズとの間の中間光路外の退避位置と前記中間光路内
    の遮蔽位置との間を変位し得るように設けられ、しか
    も、前記板状部分の全領域または必要領域に光を拡散さ
    せ得る凹凸面または艶消し面を有するように形成された
    ファインダ視野変更板と、 このファインダ視野変更板が前記遮蔽位置にあるとき
    に、前記中間光路外に設けられた発光部からの照明光
    を、前記ファインダ視野変更板に照射し凹凸面または艶
    消し面を介して、前記視野変更板を明瞭に照明し得る視
    野変更板照明手段とを具備し、 前記標準画面サイズでの撮影モードを選択したときに
    は、その選択操作に連動して、前記ファインダ視野変更
    板を前記中間光路外の退避位置に位置させると共に前記
    視野変更板照明手段を実質的に非照明状態に保持し、前
    記他の画面サイズでの撮影モードを選択したときには、
    その選択操作に連動して、前記ファインダ視野変更板を
    前記中間光路内の遮蔽位置に変位させると共に前記視野
    変更板照明手段を照明状態に移行させるように構成した
    ことを特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ファインダ視野変更板を、前記標準
    画面サイズ時のファインダ視野の短辺方向または長辺方
    向に位置する周辺領域の両方の領域を覆い得る形状・大
    きさを有する一対の変更板部材として形成し、各々の前
    記変更板部材の一端部を前記中間光路外の個所において
    回転可能に支持すると共に、各々の他端部を、前記中間
    光路外の退避位置と前記中間光路内の遮蔽位置との間で
    回動し得る自由端部として構成し、前記標準画面サイズ
    での撮影モードを選択したときには、その選択操作に連
    動して、前記一対の変更板部材が同時に前記中間光路外
    の退避位置に位置するように、また、前記他の画面サイ
    ズでの撮影モードを選択したときには、その選択操作に
    連動して、前記一対の変更板部材が同時に前記中間光路
    外の退避位置から前記中間光路内の遮蔽位置に向って、
    前記標準画面サイズ時のファインダ視野の短辺方向また
    は長辺方向の寸法を視野周辺から視野中心に向って短く
    するように回動し得るように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載されたカメラのファインダ内表示装置。
  3. 【請求項3】 前記視野変更板照明手段は、少なくとも
    発光強度可変の視野変更板照明手段と被写界輝度を測光
    し得る被写界輝度測光手段とを有し、この被写界輝度測
    光手段からの輝度情報に基づいて、前記視野変更板照明
    手段の発光強度ないし発光量を変更し得るように構成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載されたカメ
    ラのファインダ内表示装置。
  4. 【請求項4】 前記視野変更板照明手段の発光光の色
    を、前記第1ファインダレンズの設置個所の近傍に位置
    するカメラ表面壁に設けられたファインダ内表示とは異
    なる機能に係る発光表示手段の発光光の色と異ならしめ
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    されたカメラのファインダ内表示装置。
  5. 【請求項5】 前記中間光路外に設けられた前記視野変
    更板照明手段は、前記中間光路外に設けられた可撓性プ
    リント回路基板上に取付けられた発光部を含むことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載されたカメ
    ラのファインダ内表示装置。
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