JPH0771738A - 衝撃式灰溶融装置 - Google Patents
衝撃式灰溶融装置Info
- Publication number
- JPH0771738A JPH0771738A JP5218648A JP21864893A JPH0771738A JP H0771738 A JPH0771738 A JP H0771738A JP 5218648 A JP5218648 A JP 5218648A JP 21864893 A JP21864893 A JP 21864893A JP H0771738 A JPH0771738 A JP H0771738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting
- ash
- combustion
- accelerator
- injection nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 焼却灰の溶融を効果的に実行する衝撃式灰溶
融装置を提供する。 【構成】 炉体１に、ガスと、酸化剤に灰を混合した混
合物を燃焼しながら噴射する噴射ノズル２を設置し、該
噴射ノズルの対向壁の炉体には、燃焼ガスが、その先端
部に衝突する溶融促進体３を設置した。噴射ノズル内で
は、ガスと酸化剤（酸素又は高温空気）が混合しながら
燃焼を開始し、かかる燃焼初期に於いて、灰を供給し、
更に混合しながら燃焼する。かかる燃焼反応と共に、灰
の粒子は表面より溶融を開始する。かかる反応途中の高
温混合物は、噴射ノズルから高速で噴出し、溶融促進体
の先端部に衝突して燃焼溶融が進行する。
融装置を提供する。 【構成】 炉体１に、ガスと、酸化剤に灰を混合した混
合物を燃焼しながら噴射する噴射ノズル２を設置し、該
噴射ノズルの対向壁の炉体には、燃焼ガスが、その先端
部に衝突する溶融促進体３を設置した。噴射ノズル内で
は、ガスと酸化剤（酸素又は高温空気）が混合しながら
燃焼を開始し、かかる燃焼初期に於いて、灰を供給し、
更に混合しながら燃焼する。かかる燃焼反応と共に、灰
の粒子は表面より溶融を開始する。かかる反応途中の高
温混合物は、噴射ノズルから高速で噴出し、溶融促進体
の先端部に衝突して燃焼溶融が進行する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は衝撃式溶融装置に関する
ものである。
ものである。
【０００２】
【従来の技術】焼却灰等の成分中には揮発成分が含まれ
ており、これは高温で発泡するため、ガス抜きをする必
要がある。従来は、バーナにより焼却灰の表面から順次
溶融して行く方法であり、この方法を実行するための装
置として、傾斜反射炉、旋回溶融炉、電気溶融炉等の種
々のものがある。
ており、これは高温で発泡するため、ガス抜きをする必
要がある。従来は、バーナにより焼却灰の表面から順次
溶融して行く方法であり、この方法を実行するための装
置として、傾斜反射炉、旋回溶融炉、電気溶融炉等の種
々のものがある。
【０００３】
【発明が解決するための課題】前記した炉では、ダスト
が排気等により外部へ飛散することが多い。また、溶融
を輻射伝熱のみに依存しているため、灰表面の面積等の
必要性から設備が大型化せざるを得なかった。また、電
気溶融炉では、ダストの飛散は抑えられるものの、溶融
エネルギコストが非常に高く、且つ電極等の消耗が激し
いため、操業コストの面で大きな課題があった。
が排気等により外部へ飛散することが多い。また、溶融
を輻射伝熱のみに依存しているため、灰表面の面積等の
必要性から設備が大型化せざるを得なかった。また、電
気溶融炉では、ダストの飛散は抑えられるものの、溶融
エネルギコストが非常に高く、且つ電極等の消耗が激し
いため、操業コストの面で大きな課題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、炉体に、ガスと酸化剤に灰を混合した混
合物を燃焼しながら噴射する噴射ノズルを設置し、該噴
射ノズルの対向壁の炉体には、前記燃焼ガスが、その先
端部に衝突する溶融促進体を設置したことを特徴とする
ものである。
に、本発明は、炉体に、ガスと酸化剤に灰を混合した混
合物を燃焼しながら噴射する噴射ノズルを設置し、該噴
射ノズルの対向壁の炉体には、前記燃焼ガスが、その先
端部に衝突する溶融促進体を設置したことを特徴とする
ものである。
【０００５】また、本発明は、溶融促進体は、セラミッ
クス製とし、その先端部の縦断面形状が円形状の構成と
したことを特徴とするものである。
クス製とし、その先端部の縦断面形状が円形状の構成と
したことを特徴とするものである。
【０００６】また、本発明は、溶融促進体は、セラミッ
クス製とし、その先端部の形状は、円柱を斜目に切断し
た構成にしたことを特徴とするものである。
クス製とし、その先端部の形状は、円柱を斜目に切断し
た構成にしたことを特徴とするものである。
【０００７】 また、本発明は、溶融促進体は、回転自
在とすると共に進退自在としたことを特徴とするもので
ある。
在とすると共に進退自在としたことを特徴とするもので
ある。
【０００８】
【作用】噴射ノズル内では、ガスと酸化剤（酸素又は高
温空気）が混合しながら燃焼を開始し、かかる燃焼初期
に於いて、灰を供給し、更に混合しながら燃焼する。か
かる燃焼反応と共に、灰の粒子は表面より溶融を開始す
る。かかる反応途中の高温混合物は、噴射ノズルから高
速で噴出し、溶融促進体の先端部に衝突して燃焼溶融が
進行する。かかる際、溶融促進体の先端部の形状を、そ
の縦断面形状が円形状とすることにより、前記衝突物の
飛散を炉内壁に均一に供給し、溶融燃焼を一層促進させ
ることができる。また、円柱を斜目に切断した形状とす
ることにより、前記衝突物の飛散を炉内壁に自在に方向
性を持たせながら、溶融燃焼を一層促進させることがで
きる。更に、前記溶融促進体を回転させることによって
進退自在とすることにより、噴出ノズルから溶融促進体
までの距離を一定に保持することができる。即ち、材料
の成分や処理量により、また温度や溶融状態から、前記
距離を一定に保つ必要があるが、溶融促進体の先端部は
消耗が激しくこれのコントロールは困難きわまるが、本
発明は、溶融促進体を進退自在として、それの位置制御
を最適位置とすることができる。
温空気）が混合しながら燃焼を開始し、かかる燃焼初期
に於いて、灰を供給し、更に混合しながら燃焼する。か
かる燃焼反応と共に、灰の粒子は表面より溶融を開始す
る。かかる反応途中の高温混合物は、噴射ノズルから高
速で噴出し、溶融促進体の先端部に衝突して燃焼溶融が
進行する。かかる際、溶融促進体の先端部の形状を、そ
の縦断面形状が円形状とすることにより、前記衝突物の
飛散を炉内壁に均一に供給し、溶融燃焼を一層促進させ
ることができる。また、円柱を斜目に切断した形状とす
ることにより、前記衝突物の飛散を炉内壁に自在に方向
性を持たせながら、溶融燃焼を一層促進させることがで
きる。更に、前記溶融促進体を回転させることによって
進退自在とすることにより、噴出ノズルから溶融促進体
までの距離を一定に保持することができる。即ち、材料
の成分や処理量により、また温度や溶融状態から、前記
距離を一定に保つ必要があるが、溶融促進体の先端部は
消耗が激しくこれのコントロールは困難きわまるが、本
発明は、溶融促進体を進退自在として、それの位置制御
を最適位置とすることができる。
【０００９】
【実施例】符号１は炉体であり、この炉体１に、ガスと
酸化剤に灰を混合した混合物を燃焼しながら噴射する噴
射ノズル２を設置する。そして該噴射ノズル２が対向す
る炉内壁には、溶融促進体３を設置する。溶融促進体３
の先端部４の形状は、図示の通り、その縦断面形状が円
形状の構成としてもよく、また円柱を斜目に切断した構
成でもよい。溶融促進体３は回転自在とすると共に進退
自在に構成する。
酸化剤に灰を混合した混合物を燃焼しながら噴射する噴
射ノズル２を設置する。そして該噴射ノズル２が対向す
る炉内壁には、溶融促進体３を設置する。溶融促進体３
の先端部４の形状は、図示の通り、その縦断面形状が円
形状の構成としてもよく、また円柱を斜目に切断した構
成でもよい。溶融促進体３は回転自在とすると共に進退
自在に構成する。
【００１０】しかして、噴射ノズル２内にガスと酸化剤
（高温予熱空気又は酸素）が導入され燃焼が開始すると
共にかかる燃焼ガス中に焼却灰が混入され燃焼する。か
かる燃焼反応と共に、灰の粒子はその表面より溶融を開
始する。かかる反応途中の高温混合物は、噴射ノズル２
から高速で噴出し、溶融促進体３の先端部４に衝突して
燃焼溶融が進行する。かかる際、溶融促進体３の先端部
４の形状を、その縦断面形状が円形状とすることによ
り、前記衝突物即ち、高温混合物の飛散を炉内壁５に均
一に供給し、溶融燃焼を一層促進させることができる。
また、円柱を斜目に切断した形状とすることにより、前
記衝突物の飛散を炉内壁５に対して自在に方向性を持た
せなから衝突させ、溶融燃焼を一層促進させることがで
きる。更に、前記溶融促進体３を回転させることによっ
て進退自在とすることにより、噴出ノズル２から溶融促
進体３までの距離を一定に保持することができる。即
ち、材料の成分や処理量により、また温度や溶融状態か
ら、前記距離を一定に保つ必要があるが、溶融促進体３
の先端部４は消耗が激しくこれのコントロールは困難き
わまる。しかしながら、本発明は、溶融促進体３を進退
自在として、それの位置制御を最適位置とすることがで
容易である。噴射ノズル２からの噴射物の粒度が高い場
合には、耐久性の面及び均一飛散の面から考慮して溶融
促進体３の先端部４の形状は縦断面形状が円形状のもの
がよい。回転軸は、ＧＬに対し、水平でもよいが（図
２）、垂直は、溶融物の観点から無理であり、また噴射
ノズルを下側にすることも避けたいので、ＧＬに対し、
０°〜６０°の間がよい。図１ではほぼ４５°の位置に
設けた。しかして、５００℃以上の高温空気を酸化剤と
して利用する場合、天然ガス１m3当りの灰の処理量３〜
１０ｋｇであり、その時の原単位は１０００〜３０００
ｋｃａｌ／ｋｇとなる。炉温は灰の成分により異なる
が、１２００〜１６００℃である。
（高温予熱空気又は酸素）が導入され燃焼が開始すると
共にかかる燃焼ガス中に焼却灰が混入され燃焼する。か
かる燃焼反応と共に、灰の粒子はその表面より溶融を開
始する。かかる反応途中の高温混合物は、噴射ノズル２
から高速で噴出し、溶融促進体３の先端部４に衝突して
燃焼溶融が進行する。かかる際、溶融促進体３の先端部
４の形状を、その縦断面形状が円形状とすることによ
り、前記衝突物即ち、高温混合物の飛散を炉内壁５に均
一に供給し、溶融燃焼を一層促進させることができる。
また、円柱を斜目に切断した形状とすることにより、前
記衝突物の飛散を炉内壁５に対して自在に方向性を持た
せなから衝突させ、溶融燃焼を一層促進させることがで
きる。更に、前記溶融促進体３を回転させることによっ
て進退自在とすることにより、噴出ノズル２から溶融促
進体３までの距離を一定に保持することができる。即
ち、材料の成分や処理量により、また温度や溶融状態か
ら、前記距離を一定に保つ必要があるが、溶融促進体３
の先端部４は消耗が激しくこれのコントロールは困難き
わまる。しかしながら、本発明は、溶融促進体３を進退
自在として、それの位置制御を最適位置とすることがで
容易である。噴射ノズル２からの噴射物の粒度が高い場
合には、耐久性の面及び均一飛散の面から考慮して溶融
促進体３の先端部４の形状は縦断面形状が円形状のもの
がよい。回転軸は、ＧＬに対し、水平でもよいが（図
２）、垂直は、溶融物の観点から無理であり、また噴射
ノズルを下側にすることも避けたいので、ＧＬに対し、
０°〜６０°の間がよい。図１ではほぼ４５°の位置に
設けた。しかして、５００℃以上の高温空気を酸化剤と
して利用する場合、天然ガス１m3当りの灰の処理量３〜
１０ｋｇであり、その時の原単位は１０００〜３０００
ｋｃａｌ／ｋｇとなる。炉温は灰の成分により異なる
が、１２００〜１６００℃である。
【００１１】
【発明の効果】本発明は以上の通りであるので、次の諸
効果がある。溶融促進体の位置を常に一定にして激突
飛散溶融状態を効果的に実行することができる。溶融
促進体の先端部形状を変化させて材料の諸条件に合致さ
せ、溶融促進状態を最上とすることができる。火炎中
に灰粒子が存在し、溶融を開始するため、火炎温度が下
がり、空気燃焼させる場合、窒素酸化物の濃度が低下す
る。
効果がある。溶融促進体の位置を常に一定にして激突
飛散溶融状態を効果的に実行することができる。溶融
促進体の先端部形状を変化させて材料の諸条件に合致さ
せ、溶融促進状態を最上とすることができる。火炎中
に灰粒子が存在し、溶融を開始するため、火炎温度が下
がり、空気燃焼させる場合、窒素酸化物の濃度が低下す
る。
【００１２】
【図１】本発明実施例を示す断面的説明図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す断面的説明図であ
る。
る。
【図３】溶融促進体の先端部の説明図である。
１ 炉体 ２ 噴射ノズル ３ 溶融促進体 ４ 先端部 ５ 炉内壁 ６ 排気ガス出口 ７ 溜まり部 ８ 受容器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２７Ｂ 14/00 17/00 Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 炉体に、ガスと、酸化剤に灰を混合した
混合物を燃焼しながら噴射する噴射ノズルを設置し、該
噴射ノズルの対向壁の炉体には、前記燃焼ガスが、その
先端部に衝突する溶融促進体を設置したことを特徴とす
る衝撃式灰溶融措置。 - 【請求項２】 溶融促進体は、セラミックス製とし、そ
の先端部の縦断面図形状が円形状の構成としたことを特
徴とする第１項記載の衝撃灰溶融装置。 - 【請求項３】 溶融促進体は、セラミック製とし、その
先端部の形状は、円柱を斜目に切断した構成にしたこと
を特徴とする第１項記載の衝撃式灰溶融装置。 - 【請求項４】 溶融促進体は、回転をすることにより進
退自在に構成したことを特徴とする第１項記載の衝撃式
溶融装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5218648A JP2738807B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 衝撃式灰溶融装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5218648A JP2738807B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 衝撃式灰溶融装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0771738A true JPH0771738A (ja) | 1995-03-17 |
| JP2738807B2 JP2738807B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16723246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5218648A Expired - Fee Related JP2738807B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 衝撃式灰溶融装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2738807B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP5218648A patent/JP2738807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2738807B2 (ja) | 1998-04-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |