JPH0771186B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0771186B2
JPH0771186B2 JP1342130A JP34213089A JPH0771186B2 JP H0771186 B2 JPH0771186 B2 JP H0771186B2 JP 1342130 A JP1342130 A JP 1342130A JP 34213089 A JP34213089 A JP 34213089A JP H0771186 B2 JPH0771186 B2 JP H0771186B2
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義弘 寺田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリスキャンによりマーカーを読み取って編
集情報を設定し、メインスキャンにより原稿を読み取っ
て画像データを編集して記録する画像記録装置に関す
る。
〔従来の技術〕
デジタルカラー複写機では、原稿をスキャンして読み取
る画像読み取り手段、読み取った画像データを処理・編
集する画像データ処理手段、処理・編集した画像データ
を記録する記録手段、及び画像読み取り、処理・編集、
記録を制御する制御手段を備え、画像データ処理手段に
おいて、画像データに様々な編集処理を施すことができ
る。その1つとしてマーカー編集があり、通常のマーカ
ー編集では、まず、閉領域がマーカーペンで書き込まれ
た原稿をプリスキャンで読み取ってマーキングされてい
る閉領域を認識する。そして、この閉領域に対してトリ
ミングやマスキング、色塗り、メッシュ等の指定された
編集内容の設定を行い、メインスキャンで原稿を読み取
ってその編集処理を行った画像データを記録する。現状
として、マーカー編集は、白黒原稿等の色数の少ない原
稿に帯する色付け等によく利用され、用いられるマーカ
ー色としては、青、ピンク・オレンジ等がある。
上記のようなマーカー編集は、基本的には位置指定によ
る編集方式であるが、デジタルカラー複写機では、この
マーカー編集以外の位置指定編集としてデータタブレッ
トを用いる編集等もある。このデータタブレットを用い
た編集に比較して、マーカー編集は、任意形状が指定で
き、操作性がよいこと、複数色のマーカーを用いること
によって色をコマンドとして認識することもできる等の
長所を有している。反面、原稿がマーカーにより損傷し
たり、マーカーの認識漏れ、消し残しが生じ、マーカー
の色によって原稿も限定されるという欠点がある。
上記マーカー編集、その他の編集機能を備えたデジタル
カラー複写機の概要について本出願人が別途出願(例え
ば特願平1−47088号)しているものを以下に説明す
る。
第8図はデジタルカラー複写機の画像データ処理系の構
成例を示す図である。
第8図において、IIT(イメージ入力ターミナル)100
は、CCDラインセンサーを用いて光の原色B(青)、G
(緑)、R(赤)に分解してカラー原稿を読み取ってこ
れをデジタルの画像データに変換するものであり、IOT
(イメージ出力ターミナル)115は、レーザビームによ
る露光、現像を行いカラー画像を再現するものである。
IIT100とIOT115との間にあるEND変換回路101からIOTイ
ンターフェース110は、画像データの編集処理系(IPS;
イメージ処理システム)を構成するものであり、B、
G、Rの画像データをトナーのY(イエロー)、M(マ
ゼンダ)、C(シアン)、さらにはK(黒又は墨)に変
換し、現像サイクル毎にその現像色に対応するトナー信
号を出力する。
IITでは、CCDセンサーを使いB、G、Rのそれぞれにつ
いて、1ピクセルを16ドット/mmのサイズで読み取り、
そのデータを24ビット(3色×8ビット;256階調)で出
力している。CCDセンサーは、上面にB、G、Rのフィ
ルターが装着されていて16ドット/mmの密度で300mmの長
さを有し、190.5mm/secのプロセススピードで16ライン/
mmのスキャンを行うので、ほぼ各色につき毎秒15Mピク
セルの速度で読み取りデータを出力している。そして、
IITでは、B、G、Rの画素のアナログデータをログ変
換することによって、反射率の情報から濃度の情報に変
換し、さらにデジタルデータに変換している。
IPSでは、IITからB、G、Rのカラー分解信号を入力
し、色の再現性、階調の再現性、精細度の再現性等を高
めるために種々のデータ処理を施して現像プロセスカラ
ーのトナー信号をオン/オフに変換しIOTに出力してい
る。END変換(Equivalent Neutral Density;等価中性濃
度変換)モジュール101は、グレーバランスしたカラー
信号に調整(変換)するものであり、カラーマスキング
モジュール102は、B、G、R信号をマトリクス演算す
ることによりY、M、Cのトナー量に対応する信号に変
換するものである。原稿サイズ検出モジュール103は、
プリスキャン時の原稿サイズ検出と原稿読み取りスキャ
ン時のプラテンカラーの消去(枠消し)処理とを行うも
のであり、カラー変換モジュール104は、領域画像制御
モジュールから入力されるエリア信号にしたがって特定
の領域において指定された色の変換を行うものである。
そして、UCR(Under Color Removal;下色除去)&黒生
成モジュール105は、色の濁りが生じないように適量の
Kを生成してその量に応じてY、M、Cを等量減ずると
共にモノカラーモード、4フルカラーモードの各信号に
したがってK信号およびY、M、Cの下色除去した後の
信号をゲートするものである。空間フィルター106は、
ボケを回復する機能とモアレを除去する機能を備えた非
線形デジタルフィルターであり、TRC(Tone Reproducti
on Control;色調補正制御)モジュール107は、再現生の
向上を図るための濃度調整、コントラスト調整、ネガポ
ジ反転、カラーバランス調整等を行うものである。縮拡
処理モジュール108は、主走査方向の縮拡処理を行うも
のであり、副操作方向の縮拡処理は原稿のスキャンスピ
ードを調整することにより行う。スクリーンジェネレー
タ109は、プロセスカラーの階調トナー信号をオン/オ
フの2値化トナー信号に変換し出力するものであり、こ
の2値化トナー信号は、IOTインターフェースモジュー
ル110を通してIOT115に出力される。そして、領域画像
制御モジュール111は、領域生成回路やスイッチマトリ
クスを有するものであり、編集制御モジュールは、エリ
アコマンドメモリ112やカラーパレットビデオスイッチ
回路113やフォントバッファ114等を有し、多様な編集制
御を行うものである。
領域画像制御モジュール311では、7つの矩形領域およ
びその優先順位が領域生成回路に設定可能な構成であ
り、それぞれの領域に対応してスイッチマトリクスに領
域の制御情報が設定される。制御情報としては、カラー
変換やモノカラーかフルカラーか等のカラーモード、写
真や文字等のモジュレーションセレクト情報、TRCのセ
レクト情報、スクリーンジェネレータのセレクト情報等
があり、カラーマスキングモジュール102、カラー変換
モジュール104、UCRモジュール105、空間フィルター10
6、TRCモジュール107の制御に用いられる。なお、スイ
ッチマトリクスは、ソフトウエアにより設定可能であ
る。
編集制御モジュールは、矩形でなく例えば円グラフ等の
原稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定の
色で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするものであ
り、ビットのエリアコマンドが4枚のプレーンメモリに
書き込まれ、原稿の各点の編集コマンドを4枚のプレー
ンメモリによる4ビットで設定するものである。
上記のようなIPSでは、カラー分解信号(B、G、R信
号)をトナー信号(Y、M、C、K信号)に変換する場
合においては、その色のバランスをどう調整するかやII
Tの読み取り特性およびIOTの出力特性に合わせてその色
をどう再現するか、濃度やコントラストのバランスをど
う調整するか、エッジの強調やボケ、モアレをどう調整
するか等が問題になる。
そこでIPSでは、IIT100で原稿を読み取って得られた
B、G、Rのカラー分解信号について、それぞれ8ビッ
トデータ(256階調)をEND変換モジュール101に入力
し、まずEND変換した後、Y、M、C、Kのトナー信号
に変換(カラーマスキング)する。そして、フルカラー
データの処理の方が効率的な原稿サイズや枠消し、カラ
ーの変換の処理を行ってから下色除去および墨の生成を
して、現像色のトナー信号Xをセレクトしている。しか
し、空間フィルターやカラー変調、、TRC、縮拡等の処
理は、現像色のデータを処理することによって、フルカ
ラーのデータで処理する場合より処理量を少なくし、使
用する変換テーブルの数を1/3にすると共に、その分、
種類を多くして調整の柔軟性、色の再現性、階調の再現
性、精細度の再現性を高めている。
フルカラー(4カラー)の場合には、プリスキャンでま
ず原稿サイズを検出、編集領域の検出、その他の原稿情
報を検出した後、例えばまず初めに現像色のトナー信号
XをYとするコピーサイクル、続いて現像色のトナー信
号XをMとするコピーサイクルを順次実行する毎に、4
回の原稿読み取りスキャンに対応した信号処理を行って
いる。
〔発明の解決しようとする課題〕
しかしながら、マーカー編集では、マーカーの色分布や
その種類、劣化度、マーキングする強さ、紙質の影響を
大きく受ける。例えばマーカーは、メーカーによって色
分布が異なり、また、蛍光タイプやペンキタイプ等の種
類によっても異なる。また、同じマーカーであっても、
PPC用紙、コーティング紙、普通紙等の紙質によって認
識するときの色合いが異なってくる。さらには、マーキ
ング濃度も、領域指定する時のマーカーの濃さ(劣化具
合)、重ね書きの回数によっても異なってくる。そのた
め、マーカー認識の閾値を簡単に特定することができ
ず、認識漏れによる編集ミスや誤認識によるコピーディ
フェクトが発生してしまうという問題がある。
紙質がPPC用紙、コーティング紙、普通紙の場合でマー
カーの濃さに応じた色分布の例を示したのが第9図であ
り、同図(a)はA社(不透明なブルーマーカー)、同
図(b)はB社(半透明なブルーマーカー)の256階調
でのY、M、Cの範囲である。この図から明らかなよう
に例えばYを見ると、同図(a)のコーティング紙では
34〜48であるのに対して、同図(b)のコーティング紙
では6〜12となっている。同様にCを見ると、同図
(b)のコーティング紙(濃度低)で40〜78であるのに
対して、PPC用紙(濃度高)では116〜158となっている
ようにバラツキが大きい。濃度は、マーカーの劣化度、
塗り方の強弱、重ね塗りを有無により変化するが、A社
の場合には、不透明マーカーであるため、これらの影響
がほとんどない。そこで、これらのすべてを認識範囲に
入るように閾値を設定すると、例えばYの閾値は0〜5
4、Mの閾値は0〜50、Cの閾値は40〜255のような範囲
となってしまう。しかし、この閾値の場合には、40〜50
の範囲でいずれの色も入ってしまうので、この範囲でグ
レイ(ハイライトグレイ)が認識されてしまう。すなわ
ち、白黒原稿における中間調画像では、原稿のハイライ
トグレイ部分がマーカーと誤認されてしまうことにな
る。その結果、マーカーのピックアップ・ドロップミス
ガ生じ、ハイライト部でのディフェクトが目立ってしま
う。すなわち、画像データの中でマーカーとの誤認が生
じると共に、マーカー部分では認識漏れが生じる。その
ため、一方では、画像データのハイライト部分がマーカ
ーと誤認されて消去され、或いは編集領域以外の領域が
編集され、他方では、マーカーが部分的に消去されずに
出力(記録)されてしまうという問題が生じる。そこ
で、このハイライトグレイの誤認をなくすためY、Mの
上限部分とCの下限部分を圧縮すると、ピックアップミ
スが生じ例えばエッジ部分の薄くなったマーカーが認識
されず、メインスキャンで記録されてしまうという問題
が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、その目
的は、マーカーのピックアップミス、ドロップミスを少
なくすることである。さらに、本発明の他の目的は、色
分布の異なるマーカーを用いてもマーカーの高い認識精
度を得ることである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
そのために本発明は、第1図(b)に示すようにプリス
キャンにより原稿を読み取って画像データからマーカー
色を検出しマーカー領域に編集情報を設定し、メインス
キャンにより原稿を読み取って画像データからマーカー
色を検出しマーカー領域の画像データを編集して記録す
る画像記録装置において、上限と下限を組とし3原色に
対応する3組の閾値でマーカー色の判定領域を設定する
複数のマーカー色設定手段13〜16と、画像データから複
数のマーカー色設定手段のそれぞれの判定領域によりマ
ーカー色を検出する複数の色検出手段17〜20と、変換色
を発生する変換色発生手段12と、複数の色検出手段のい
ずれかがマーカー色を検出したか否か及びプリスキャン
かメインスキャンかに応じて変換色発生手段の変換色を
用い画像データに対しマーカー処理を行うマーカー処理
手段11,17とを備えたことを特徴とする。このようにす
ることにより各マーカー毎に色分布でマーカー色の検出
を行うことができ、ハイライトグレイの誤認を回避する
ことができる。しかも、マーカー色の判定領域は、不透
明マーカーや濃度の低いマーカー、濃度の高いマーカー
等、種々のマーカーがあっても、3原色の分布が近いマ
ーカーのタイプで層別し、該層毎に上限と下限を組とし
て3原色に対応する3区の閾値を設定することができ
る。したがって、ハイライトグレイの範囲を含まないよ
うな判定領域が設定できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る画像記録装置の1実施例を説明す
るための図、第2図はマーカーの種類別の色分布の分散
例を示す図、第3図は色分布特徴別の分散例を示す図で
ある。
第1図において、IIT1、IPS2、IOT3は、それぞれ先に第
8図で説明したものに相当し、制御装置4は、これら全
体を制御するものである。IPS2における色検出変換部6
は、第8図に示すカラー変換モジュールに相当するもの
であり、編集部8は、第8図に示す編集制御モジュール
に相当するものである。したがって、画像データ処理部
5は、END変換モジュールやカラーマスキングモジュー
ル、原稿サイズ検出モジュールからなり、画像データ処
理部7は、UCR&黒生成モジュールや空間フィルターモ
ジュールTRCモジュール、縮拡処理モジュール等からな
る。編集メモリ9は、マーカーによる閉領域を描画し、
その領域の編集コマンドを描画するものであり、先に説
明したように複数のプレーンメモリからなるものであ
る。
上記構成において、本発明は、色検出変換部6における
マーカー認識のため閾値として例えば不透明マーカー、
濃度の低いマーカー、濃度の高いマーカー、3原色の分
布が近いマーカーのように層別して個別に閾値を設定
し、ぞれぞれの閾値のいずれかによりマーカーを認識す
るものであり、その構成例を示したのが同図(b)であ
る。
第1図(b)において、色指定レジスタ13〜16は、それ
ぞれ層別したマーカーの上限、下限の閾値を保持するも
のであり、色検出回路17〜20は、入力画像データをそれ
ぞれの色指定レジスタに設定された閾値と比較し、マー
カーを検出するものである。オアゲート21は、色検出回
路17〜20の出力を論理和をマーカー検出信号としてセレ
クタ11に出力するものである。変換色発生回路12は、変
換出力する色の画像データを発生するものであり、マー
カーピックアップ時にはマーカーを黒に変換してそれ以
外を白にするための画像データを発生する。また、マー
カードロップ時には、マーカーを白に変換するための画
像データを発生する。セレクタ11は、入力画像データと
変換色発生回路12で発生した画像データとを切り換えて
出力するものであり、オアゲート21出力のマーカー検出
信号とプリスキャンかメインスキャンかのスキャン信号
により切り換え内容が制御される。
セレクタ11における画像データの切り換えは、基本的に
プリスキャンとメインスキャンで異なる。すなわち、プ
リスキャンでは、マーカーピックアップを行い、マーカ
ーのみを黒にして編集部8の編集メモリ9に書き込むた
め、オアゲート21出力のマーカー検出信号がオンの場合
には、変換色発生回路12で発生した黒の画像データを出
力し、マーカー検出信号がオフの場合には、変換色発生
回路12で発生した白の画像データを出力する。したがっ
て、入力画像データは実質的に遮断されたと同じことに
なる。他方、メインスキャンでは、マーカードロップす
るため、マーカーのみを白にし、その他は入力画像デー
タをスルーにする。したがって、この場合には、オアゲ
ート21出力のマーカー検出信号がオンであるときのみ変
換色発生回路12で発生した白の画像データを出力し、そ
れ以外のときには入力画像データをそのまま出力する。
次にマーカー編集の処理概要を説明する。
まず、色検出変換部6にマーカー認識の閾値を複数組セ
ットすると共に、マーカー検出した場合には黒、マーカ
ーを検出しない場合には白を出力(色変換)するように
設定する。そうすると、プリスキャンでは、IIT1で読み
込まれた信号に対して画像データ処理部5でγ補正、色
補正処理を行い、色検出変換部6で閾値との比較を行
う。そして、マーカーと認識された画素は編集メモリ9
に書き込まれ、閉領域を形成する。この閉領域には、メ
インスキャンが始まるまでに、トリミング、マスキン
グ、色塗り、メッシュのいずれかに応じてコマンドの描
画を行い、同時に色検出変換部6のマーカー変換色を白
に設定する。そして、メインスキャンでは、画像データ
処理部5でγ補正、色補正処理を行った画像データから
マーカーのドロップ処理を行い、閉領域内の画像データ
に対してコマンドで指定された編集を行う。
第2図はメーカー、マーカーの種類、紙質等の条件の異
なる21種類のマーカーの色分布例を示す図であり、Aは
全ての分布をカバーするために必要な範囲を示す。この
範囲では、特に斜線の領域がハイライトグレイ領域と認
識ができない。また、第3図は色分布特徴別の分散例を
示す図である。層別を(a)〜(d)として閾値を設定
すると、例えば不透明マーカーの第3図(a)に対して
は、 Y=0〜60 M=0〜60 C=85〜255 YMの濃度の低い同図(b)に対しては、 Y=0〜20 M=0〜25 C=40〜255 Cの濃度の高い同図(c)に対しては、 Y=0〜55 M=0〜55 C=70〜255 YCMの分布が近接している同図(d)に対しては、 Y=20〜40 M=10〜45 C=50〜255 とすることができる。
上記の閾値の設定例から明らかなように、層別に設定し
た上記それぞれの閾値では、いずれもハイライトグレイ
が認識範囲として含まれないような値となっている。し
かし、マーカーは、どのようなものを用いても、これら
いずれかの閾値の範囲に入るので、それぞれの閾値によ
る認識出力を論理和すると、ハイライトグレイを除いた
マーカー認識信号を取り出すことができる。
次に本発明の色検出変換回路に利用できるカラー変換回
路の構成例を示す。
第4図はカラー変換LSIの回路構成を示す図、第5図は
カラー検出部の構成を示す図、第6図はカラー変換部の
回路構成を示す図、第7図はプライオリティ回路の構成
を示す図である。
第4図に示すカラー変換回路は、制御装置(例えばCP
U)から比較色(被変換色)、変換色、変換フラグがセ
ットされ、Y、M、Cの3色により比較色を検出し、変
換フラグの設定内容が一致色変換が不一致色変換かによ
り変換色への変換処理を行う。すなわち、通常は入力画
像データの色をそのまま出力し、一致色変換の場合に
は、比較色との一致信号が得られると変換色を出力し、
不一致色変換の場合には、逆に比較色との一致信号が得
られないと変換色を出力する。比較色は、Y、M、Cの
それぞれの値で一定と幅を持って与えられ、それぞれが
その範囲内にあることを条件として一致信号が生成され
る。変換色の設定は、一致色変換か不一致色変換により
最大4色が可能となっている。
第4図において、CPUインターフェース31にはレジスタ
を有し、変換色についてコントロールレジスタに一致色
変換/不一致色変換の選択、設定を行う。その一致色変
換/不一致色変換の選択信号がICCA、ICCB、ICCC、ICCD
であり、これらのビットには、一致色変換を実行する場
合には「1」が設定され、不一致色変換を実行する場合
には、「0」が設定される。4つの色検出部33A〜33D、
及び色変換部34A〜34Dは、それぞれ第5図及び第6図に
示すように内部にレジスタを有し、制御装置(CPU)か
ら個別に比較する色や変換する色が設定されるようにな
っている。
色検出部33A〜33Dは、それぞれが第5図に示すように
Y、M、Cの3色に対して下限値が設定されるレジスタ
41、43、45と、上限値が設定されるレジスタ42、44、46
を有し、CPUから比較色が設定される。そして、これら
と入力画像データをコンパレータ47〜52で比較し、アン
ドゲート回路網53により3色とも上限値と下限値との間
にあることを条件として「1」の一致検出信号を出力す
るように構成している。
色変換部34A〜34Dは、それぞれが第6図に示すように
Y、M、Cの変換色を保持するレジスタ61〜63を有し、
データWRが書き込み信号NWEにより書き込まれ、読み出
し信号NOEにより読み出される。そして、選択信号CLSEL
によりアンドゲート64を制御して変換色を送出する。
プライオリティ回路35は、第7図に示すように色検出信
号IDTA、IDTB、IDTC、IDTDと一致色変換/不一致色変換
の選択信号ICCA、ICCB、ICCC、ICCDをEXOR回路65に入力
し、いずれかの信号のみが「1」の場合にアンドゲート
66で変換色制御信号CHAE、CHBE、CHCE、CHDEとアンドを
とり、優先処理ゲート回路67で優先処理して変換処理信
号CLSELA、BCOT、CCOT、DCOTの優先順でいずれか1つを
送出する。変換色制御信号CHAE、CHBE、CHCE、CHDEが領
域指定回路で発生されるコマンドF15+〜F0+のうちの
4ビットが割り当てられる。
ビデオデータセレクタ36は、変換処理信号CLSELA、BCO
T、CCOT、DCOTのいずれもが「0」の場合には、入力画
像データTHY、THM、THCをそのまま出力し、いずれかが
「1」の場合には、入力画像データに代えて対応する色
変換部34A〜34Dの出力(AY、AM、AC)、(BY、BM、B
C)、(CY、CM、CC)、(DY、DM、DC)を選択して出力
する。
上記の各色検出部33A〜33D及び色変換部34A〜34Dにおけ
る内部レジスタの設定は、CPUインターフェース31を通
して制御装置から行われる。
上記のように色変換制御信号が「1」(ハイレベル)の
時に、色変換処理が可能となり、「0」(ローレベル)
の時は色変換処理を行わずに入力画像データをそのまま
出力する。そして、色変換処理では、一致色変換/不一
致色変換の選択信号が「1」の一致変換モードで検出信
号が「1」になると変換画像データを出力し、一致色変
換/不一致色変換の選択信号が「0」の不一致変換モー
ドで検出信号が「0」になる変換画像データを出力す
る。この場合において、色変換処理が同時に重複すると
きは、優先順位にしたがって最も優先順位の高い変換画
像データが選択されて出力される。
例えばA色とB色を一致色変換、C色とD色を不一致色
変換とする設定がなされ、それぞれの変換色制御信号CH
AE、CHBE、CHCE、CHDEに領域指定回路のコマンドF15+
〜F12+が割り当てられているとする。そうすると、コ
マンドF15+〜F12+が「0010」の場合には、変換色制御
信号CHCEのみが「1」、その他は「0」となり、その領
域でのカラー変換処理は、C色の不一致変換のみを行う
ことになる。また、コマンドF15+〜F12+が「1111」の
場合には、その領域でのカラー変換処理は、A色とB色
を一致色変換すると共に、C色とD色を不一致色変換す
ることになり、コマンドF15+〜F12+が「1001」の場合
には、その領域でのカラー変換処理は、A色を一致色変
換すると共に、C色を不一致色変換することになる。こ
の場合においても、同時にA色とC色で一致信号が出力
される場合といずれか一方の一致信号が出力される場合
といずれからも一致信号が出力されるない場合がある。
次にそれぞれの組み合わせによる動作を説明する。
まず、設定状態としては、色検出部33Aと33Dのレジスタ
41、43、45にそれぞれの色の下限値が、レジスタ42、4
4、46にそれぞれの色の上限値が書き込まれ、色変換部3
4Aと34Dのレジスタ61〜63にそれぞれY、M、Cの変換
色が書き込まれる。また、一致色変換/不一致色変換の
選択信号ICCAは「1」、ICCDは「0」に設定されてい
る。
そこで、例えば第44図に示す領域でコマンドF15+〜F12
+が「1001」になったとすると、このコマンドに対応し
て変換色制御信号CHAEとCHDEは「1」、CHBEとCHCEは
「0」となる。そうすると、入力画像データが色検出部
33Aと33Dのレジスタに設定された上限値と下限値との間
に入った場合と入らない場合では、 色検出部33Aと33Dの検出信号IDTAとIDTDが共に
「1」、すなわち入力画像データが両方の上限値と下限
値との間に入ったとすると、第7図のアンドゲート66の
一番上の出力のみが「1」となり、変換処理信号CLSELA
が「1」になる。したがって、色変換部34Aから変換色
信号AY、AM、ACが出力され、ビデオデータセレクタ36で
この変換色信号AY、AM、ACとが選択されて送出される。
逆に、色検出部33Aと33Dの検出信号IDTAとIDTDが共
に「0」、すなわち入力画像データが両方の上限値と下
限値との間に入らないとすると、第7図のアンドゲート
66の一番下の出力のみが「1」となる。そうすると、ア
ンドゲート66の一番下以外の出力は「0」のままである
ので、これらの反転信号が反転回路を通して優先処理ゲ
ート回路67の一番したのアンドゲートに入力されるの
で、このアンドゲートのアンド条件が成立した変換処理
信号DCOTのみが「1」になる。したがって、色変換部34
Dから変換色信号DY、DM、DCが出力され、ビデオデータ
セレクタ36でこの変換色信号DY、DM、DCが選択されて送
出される。
また、色検出部33Aの検出信号IDTAが「1」で、色
検出部33Dの検出信号IDTDが「0」の場合には、第7図
のアンドゲート66の一番上と一番下の出力が共に「1」
になる。このような場合、第7図に示す回路構成から明
らかなように優先処理ゲート回路67では、優先度の高い
方の信号が反転回路を通して下位のアンドゲートに入力
されているので、アンドゲート66の一番上が「1」にな
ると、それより下位のアンドゲートの1入力が「0」に
なり、変換処理信号CLSELAのみが「1」になる。したが
って、の場合と同様、色変換部34Aから変換色信号A
Y、AM、ACが出力され、ビデオデータセレクタ36でこの
変換色信号AY、AM、ACが選択されて送出される。
上記の例とは逆に色検出部33Aの検出信号IDTAが
「0」で、色検出部33Dの検出信号IDTDが「1」の場合
には、第7図のアンドゲート66の出力は全て「0」にな
る。したがって、変換処理信号CLSELA、BCOT、CCOT、DC
OTは、いずれも「0」になり、色変換部34A〜34Dから変
換色信号は出力されないので、ビデオデータセレクタ36
から画像入力データ入力画像データTHY、THM、THCがそ
のまま送出される。
上記カラー変換回路は、変換色、被変換色、変換フラグ
の設定により、それぞれ独立に一致色変換/不一致色変
換を行えるように構成したものである。したがって、マ
ーカー編集では、プリスキャン時に変換色をK、被変換
色をマーカーの閾値で設定し、変換フラグを一致変換に
すると、マーカーをKに変換して出力する。したがっ
て、これを第1図に示す編集部8で編集メモリ9に書き
込み、その閉領域内に編集コマンドを設定すればよい。
なお、この場合のマーカー以外の画像データは、カラー
変換回路(例えばビデオデータセレクタ36)でカットす
るか、マーカーとの不一致色変換でY、M、Cが0のW
に変換するように構成すればよい。そして、メインスキ
ャン時に変換色をKからWに変えると、マーカーが白に
変換されるのでマーカーが消し込まれる。そのため、マ
ーカーが消し込まれた原稿の画像データが出力され、編
集部でマーカー領域の画像データに対して編集メモリに
設定された編集処理が行われる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、マー
カーの編集のための閾値をマーカーの種類等の色分布に
対応して層別に設定し、その認識出力の論理和を用いる
ので、マーカーの認識精度を高め、認識できるマーカー
の範囲を広げることができる。したがって、紙質の違い
や使用するマーカーのメーカーや種類の違い等に対して
も誤認を防ぐことができる。しかも、誤認を防ぐための
特別な処理を行うことなく、簡単な構成でマーカー編集
のディフェクトをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る画像記録装置の1実施例を説明す
るための図、第2図はマーカー種類別の色分布の例を示
す図、第3図は色分布特徴別の分散例を示す図、第4図
はカラー変換LSIの回路構成を示す図、第5図はカラー
検出部の構成を示す図、第6図はカラー変換部の回路構
成を示す図、第7図はプライオリティ回路の構成を示す
図、第8図はデジタルカラー複写機の画像データ処理系
の構成例を示す図、第9図は紙質とマーカーの濃さに応
じた色分布の例を示す図である。 1……IIT(イメージ入力ターミナル)、2……IPS(イ
メージ処理システム)、3……IOT(イメージ出力ター
ミナル)、4……制御装置、5と7……画像データ処理
部、6……色検出変換部、8……編集部、9……編集メ
モリ、11……セレクタ、12……変換色発生回路、13〜16
……色指定レジスタ、17〜20……色検出回路、21……オ
アゲート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリスキャンにより原稿を読み取って画像
    データからマーカー色を検出しマーカー領域に編集情報
    を設定し、メインスキャンにより原稿を読み取って画像
    データからマーカー色を検出しマーカー領域の画像デー
    タを編集して記録する画像記録装置において、上限と下
    限を組とし3原色に対応する3組の閾値でマーカー色の
    判定領域を設定する複数のマーカー色設定手段と、画像
    データから複数のマーカー色設定手段のそれぞれの判定
    領域によりマーカー色を検出する複数の色検出手段と、
    変換色を発生する変換色発生手段と、複数の色検出手段
    のいずれかがマーカー色を検出したか否か及びプリスキ
    ャンかメインスキャンかに応じて変換色発生手段の変換
    色を用い画像データに対しマーカー処理を行うマーカー
    処理手段とを備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】マーカー処理手段は、マーカー処理とし
    て、プリスキャンでマーカー色を検出した画像データは
    特定色に変換すると共にマーカー色を検出しなかった画
    像データは白データに変換し、メインスキャンでマーカ
    ー色を検出した画像データは白データに変換してマーカ
    ー色を検出しなかった画像データはそのまま出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
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