JPH076979A - 電極形成法 - Google Patents

電極形成法

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JPH076979A
JPH076979A JP6014322A JP1432294A JPH076979A JP H076979 A JPH076979 A JP H076979A JP 6014322 A JP6014322 A JP 6014322A JP 1432294 A JP1432294 A JP 1432294A JP H076979 A JPH076979 A JP H076979A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAs表面20上にオーミックコンタクト
を形成するための方法を得る。 【構成】 本方法はGaAs表面20を覆ってInGa
Asの層22を堆積させる工程と、InGaAsの層2
2の上にTiWの層24を堆積させる工程とを含み、そ
れによってGaAs表面20に対して信頼性ある安定な
電気的コンタクトが確立し、そこにおいてTiが一般的
にInと反応しないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的に化合物半導体上
の低抵抗コンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】金属−GaAsの界面には0.8eVの
ショットキー障壁が付随するので、GaAsに対して低
抵抗のオーミックコンタクトを形成することは困難であ
ることが知られている。また、金属−InGaAs界面
には零に近い高さのショットキー障壁が形成され、従っ
て低いコンタクト抵抗が得られることも当業者には知ら
れている。GaAsへのオーミックコンタクトは、Ga
As層と金属コンタクトとの間にInx Ga1-x As層
を挿入して、GaAsとの界面でx=0に選び、金属−
InGaAs界面で
【外1】 に選ぶことによって形成することができる。この構造の
特長は堆積後のコンタクトの合金化が不要であるという
ことである。
【0003】III−V族化合物から半導体回路を作製
する場合、デバイスレベルで電気的コンタクトを形成す
るために最も普通に使用されている金属はAuとAu合
金である。特に、AuGe/Ni/Au、Ti/Pt/
Au、およびAuZnは、InGaAsに対するととも
に、GaAsに対するコンタクトを形成するために用い
られてきた電極方式のうちのいくつかである。しかし、
より優れたデバイス特性を求める傾向が続くとともに、
特にInGaAsに対するより低抵抗のコンタクトの必
要性が明らかになってきた。
【0004】
【発明の概要】上に述べたように、金属とGaAsとの
間にコンタクトを形成するためにInGaAs中間層を
使用することは当業者に既知である。しかし、本発明の
発明者は、AuGe/Ni/AuのようなAuをベース
とする電極方式にはスパイクが発生し易いという問題が
あることを発見した。この問題を克服するために、Ti
/Pt/Auのような、高融点金属をベースとする積層
構造を使用してみた。しかし、この電極は不安定なコン
タクトを形成し、また明らかにTiがInと反応するこ
とのために一般的にコンタクト抵抗が高くなる。実際、
別の、Tiをベースとする金属、すなわちN2 の存在下
でスパッタされたTiWである窒化TiWを、N2 がI
nGaAs中のInとTiとの反応を防止する働きをす
るという期待を持って使用してみた。しかし、これも付
着力が弱く、また高い圧縮応力という問題に悩まされる
ものであった。
【0005】本発明者による更に別の試みとして、In
GaAs上のコンタクトとしてTiWが使用された。驚
いたことに、このコンタクト方式は低抵抗を示し、また
安定であることが分かった。驚くことに、TiW膜中の
TiはWによってしっかり取り囲まれて、それがInG
aAs層中のInと反応することを妨げられているよう
に見える。
【0006】本発明の1つの形態として、GaAs表面
上へオーミックコンタクトを形成する方法であって、G
aAs表面を覆ってInGaAs層を堆積させること、
およびInGaAs層上にTiW層を堆積させること、
の工程を含み、それによって信頼性のある安定な電気的
コンタクトを確立する方法が開示されている。本発明の
別の1つの形態として、GaAs表面へのオーミックコ
ンタクトであって、GaAs表面を覆うInGaAs
層、およびInGaAs層上のTiWを含むオーミック
コンタクトが開示されている。本発明の更に別の1つの
形態として、バイポーラートランジスターが開示されて
いる。本トランジスターはメサ構造を有し、前記メサ構
造は第1の半導体層、前記第1の半導体層の上のInG
aAs層、および前記InGaAs層の上のTiW層を
含んでいる。
【0007】コンタクト抵抗に関する特長に加えて、T
iWは窒化TiWと比べて優れた付着性を示す。これは
多分、通常のエッチャントによってエッチされる時に、
窒化TiWと比べてアンダーカットの程度が小さいせい
であろう。更に、同時譲渡された米国特許第5,05
5,908号に開示されているように、TiWは選択可
能な応力という特長も有している。すなわち、TiW膜
の応力は(圧縮応力から引っ張り応力の広い範囲に亘っ
て)スパッタ堆積圧力に依存することが見い出された。
他方、窒化TiWは圧縮応力状態の膜のみが作成される
ことが分かった。金属膜中の応力を選択できる能力は、
温度サイクルのような条件のもとに置かれる異種材料間
に信頼性高いコンタクトを形成する場合に重要である。
【0008】それぞれの図面において同じ符号は、特に
断らない限り、対応する部品を指す。
【0009】
【実施例】本発明の特長は、InGaAsに対して直接
的に、そしてGaAsに対して間接的に、安定で、信頼
性高く、低抵抗のオーミックコンタクトを形成できるこ
とであろう。当業者には良く知られたように、典型的な
金属−GaAs界面の0.8eVのショットキー障壁の
ためにGaAsに対する安定なコンタクトを形成するこ
とは困難なことから、InGaAsに対するコンタクト
形成は重要な関心事である。これとは対照的に、金属−
InGaAs界面はほぼ高さ零のショットキー障壁が形
成され、従ってより低いコンタクト抵抗が形成される。
コンタクト系の金属を選ぶことは、より低抵抗のコンタ
クトを実現する別の選択肢である。AuGe/Ni/A
uやTi/Pt/Auのような通常使用される電極方式
は、高抵抗のコンタクトを作り、また信頼性にも問題が
ある。AuGe/Ni/AuはInGaAsを貫通して
スパイクを発生し易く、本発明人によれば、Ti/Pt
/Auを高濃度にドープされたInGaAs上に使用す
ると、結果のコンタクトは短時間で腐食を起こし、コン
タクト抵抗は3倍以上に増大した。これの原因としては
TiがInと反応を起こし、高抵抗の金属間化合物を形
成したのであろうと考えられる。従って、Tiを含まな
い(例えば、WSiのような)コンタクト系を使用した
が、これも結果は高抵抗で、アンダーカットの大きいエ
ッチ形状という付加的な欠点をも備えたコンタクトとな
った。
【0010】更に実験を続け、NがTiに結びついてそ
れがInと反応するのを阻止するであろうという期待か
ら、N2 の存在下でTiWがスパッタされた。しかし、
このコンタクトは金属−InGaAs界面での深いアン
ダーカットによる付着性不良という問題に悩まされるも
のであった。しかし、別の実験において、TiがInと
反応しないということには望みは少ないが容易に入手で
きるという理由で、InGaAs上のTiWが試みられ
た。驚いたことに、他の系では抵抗値を改善するために
アニールまたは合金化を必要とするのに対し、このコン
タクトは堆積されただけで低抵抗を示した。この低抵抗
の理由はTiがWによってしっかりと取り囲まれ、Ti
がInとの間で合金を形成することを阻止されたためと
考えられ、またInGaAs上の金属コンタクトをアニ
ールや合金化する必要がないという事実もまた、発生す
る可能性のある望ましくない反応を回避している。
【0011】TiW/InGaAsコンタクトは窒化T
iWよりもアンダーカットの促進程度が少ないことが見
い出された。Fを含むプラズマはTiW−InGaAs
界面よりも窒化TiW−InGaAs界面のほうをより
エッチするように見える。同様なエッチング差の傾向は
湿式の化学エッチにおいても観測されたことを指摘して
おく。
【0012】更に、TiWは、スパッタ堆積時の圧力を
適当な値に選ぶことによって、約5×1010ダイン/c
2 の圧縮応力から、約5×1010ダイン/cm2 の引
っ張り応力まで、その応力を制御された層を形成でき
る。完成した構造において層の持つ応力を選択できると
いう能力は、温度応力を受ける異種材料の層を含む構造
中に層間剥離や亀裂を生じさせないために重要である。
このTiWの特殊な性質は同時譲渡の米国特許第5,0
55,908号にも述べられている。
【0013】図1に示された本発明の好適実施例におい
て、GaAsウエハ20上に堆積されている典型的には
In0.5 Ga0.5 AsであるInGaAs層22の上
に、1750±750オングストロームのTiW合金層
24(一般的には、5−20重量%のTiと80−95
重量%のW、更に詳細には約10重量%のTiと90重
量%のW)がスパッタ堆積される。別の実施例では、ヘ
テロ接合バイポーラートランジスター(HBT)に対す
る低抵抗コンタクトを確立することが望まれる。このコ
ンタクトは、エミッター、コレクター、またはベースに
対して形成されよう。HBTは一般的に、エミッターま
たはコレクターのいずれがメサ構造として周囲の基板よ
りも上方へ突出しているかによって、エミッターアップ
またはコレクターアップのいずれかに分類される。
【0014】本実施例では、エミッターアップ構造につ
いて述べるが、コレクターアップのトランジスターも同
様に作製できることは理解されよう。材料構造は図2に
示されている。本トランジスターは例えば、半絶縁性の
GaAs基板またはウエハ26上に作製され、典型的に
は約1.0ミクロンの厚さで例えばSiを約1.5×1
18cm-3の濃度にドープされたGaAsであるサブコ
レクター層28;典型的には約0.65ミクロンの厚さ
で例えばSiを約8.0×1015cm-3の濃度にドープ
されたGaAsであるコレクター層30;典型的には約
0.05ミクロンの厚さで例えばCを約1.5×1019
cm-3の濃度にドープされたGaAsであるベース層3
2;約0.1ミクロンの厚さで例えばSiを約5×10
17cm-3の濃度にドープされた、本実施例ではAlGa
Asであるが代替えとしてGaInPでもよいエミッタ
ー層34;典型的には約0.15ミクロンの厚さで例え
ばSiを約3×1018cm-3の濃度にドープされたGa
Asであるバッファー層36;および約0.05ミクロ
ンの厚さで例えばSiを約1×1019cm-3の濃度にド
ープされたInGaAsキャップ層38を含んでいる。
第1の好適実施例と同じように、図3に示されたよう
に、TiW層40がInGaAs層38の上にスパッタ
される。
【0015】エミッター形状をリフト−オフ法によって
形成するため、エミッターパターンが反転像のレジスト
膜中に開口部として形成される。付着性を促進するプロ
モーター(図示されていない)がTiW被着ウエハを覆
ってスピン塗布される。次にフォトレジスト42が約
1.8ミクロンの厚さにスピン塗布され、続いて約90
℃で約90秒間のトラック(track)ベーキングが
行われる。ウエハは、次に、365nmの光に約0.7
秒間ブランケット露光され、約125℃で約50秒間ト
ラックベークされ、ステッパー(露光装置)中で露光さ
れ、そしてフォトレジスト現像液と水の1:1の溶液中
で約6分間バッチ現像処理される。正確な条件はレジス
トバッチ毎に変化し、ベーキング、ブランケット露光、
パターン露光、および現像時間も最適な断面形状を得る
ように変化する。この処理によって図4に示すように、
エミッターとして望ましい位置にTiW表面が露出され
る。
【0016】反転像フォトレジストパターンを形成した
後、ウエハは、パターン中に残存するレジストやその他
の有機物を除去するために軽いアッシング(灰化処理)
を施され、表面酸化物を除去するために緩衝HF(例え
ばベルの#2)中に浸され、リンスされて、乾燥され
る。図5に示すように、予め堆積されたTiW上のフォ
トレジスト中の開口部中へ堆積させることによって、A
uをベースとするエミッター電極44がウエハ上へ蒸着
される。フォトレジストが次に、蒸着された金属によっ
て覆われていないそのパターンの側壁領域を溶剤に浸食
させることで、”リフト−オフ”される。蒸着に先だっ
てウエハ表面は金属(TiW)によって完全に覆われて
いるので、金属蒸着源からの放射エネルギーはウエハが
裸のGaAsの場合よりもより効果的に吸収される。こ
のことはフォトレジストの過度の加熱につながり、それ
によって断面形状が変化して、エミッターパターンの側
壁上へ堆積する蒸着金属は、エミッターとベース間を短
絡させる恐れのある望ましくない”ウイング(win
g)”や金属タッグ(tag)を作り出す。本発明の特
定の実施例では、エミッター金属は電子ビーム蒸着によ
って堆積される。このAuをベースとする金属系44は
例えば、Ti(450オングストローム)/Pt(40
0オングストローム)/Au(3800オングストロー
ム)を含む。この蒸着の間に加熱を最小化するために、
Tiの立ち上げ(rise)、ソーク(soak:予備
加熱)、および予備堆積の時間はそれぞれ約5秒間に設
定される。これによって系のシャッターが開く時にはT
iはこれらのプロセスに過大な時間を消費することなし
に蒸着できる準備ができており、それによってTiの蒸
着時に放射熱源から与えられるレジスト断面形状への損
傷が低減されることになる。同様な理由から、Ptの立
ち上げ、ソーク、および予備堆積の時間はそれぞれ約
5、5、15秒間に設定される。
【0017】蒸着に続いて、フォトレジストのリフトオ
フが溶剤中で行われ、図6に示された構造が得られる。
典型的にはアセトンが用いられて、ウエハへのスピン塗
布の間にスプレーされたり、浸して用いられたり、アセ
トン中で超音波振動を与えられて用いられたりする。リ
フトオフ工程の詳細な条件がパターニングの結果に悪い
影響を及ぼす場合には、破片のない表面を得ることので
きるほとんどあらゆる処理方法が利用できる。結果のパ
ターン化された金属44は、TiW中へ、更にその下の
半導体中へエミッター形状をエッチする際のマスクとし
て使用される。
【0018】エミッター形状を形成する別の方法は、ウ
エハを覆ってTiW層とAu層とを逐次スパッタするこ
と、フォトレジストをスピン塗布すること、パターンの
露光と現像、そしてAuおよびTiW層をパターンエッ
チして、エミッター構造を形成するためにInGaA
s、GaAs、およびその他の層を反応性イオンエッチ
ングまたは湿式の化学エッチングによってエッチするた
めのパターンマスクとして用いられるエミッター金属形
状を形成することを含む。この処理工程は次のような特
長:(a)リフトオフの代わりにパターンエッチングを
使用することで、きれいな端部を有するパターンが得ら
れ、またリフトオフされたレジストパターンの側壁上に
堆積する金属から発生する金属タッグの形成が軽減され
ること、および(b)エミッター金属全体が単一の真空
堆積工程で被着されること、を有する。
【0019】トランジスターのエミッターメサ構造を形
成するために、TiW40を通してエッチングが進行し
InGaAs38の表面で停止する選択的反応性イオン
エッチング(RIE)処理が用いられる。結果の構造が
図7に示されている。非選択性の、時間を定めた湿式エ
ッチングによってInGaAs38が加工されて、図8
のような構造が得られている。GaAsバッファー層3
6のエッチングはAlGaAsエミッター層34上で停
止する反応性イオンエッチング処理によって行われ、エ
ミッターの残りの部分をエッチングするための明確な基
準を与え、エミッターの残りの部分では、制御された速
度と制御されたアンダーカット特性を持ち、時間を定め
られたRIEエッチによって、500ないし1000オ
ングストロームの厚さのp+GaAsベース領域32中
で安全に停止する正確な制御が許容される。例えば、I
nGaAs層38はGaAsバッファー層36中までエ
ッチが達するように十分な時間エッチされて、きれいに
取り去られる。GaAsはAlGaAsをエッチしない
ような混合ガス中でRIEエッチされ、従ってこのエッ
チングはAlGaAsエミッター層34の前で停止す
る。薄いp+ベース領域32までの距離はこの時点で正
確に知ることができる。初期のRIEエッチにAlGa
Asに対する選択性がなければ、InGaAs湿式エッ
チおよびGaAsRIEエッチの後に、エッチングがベ
ース領域32中へ進入しているが貫通はしていないこと
を確かめるために、コストのかさむそして不正確な段差
高測定が必要となろう。AlGaAs層の最上部までエ
ッチされた構造が図9に示されている。例えばGaIn
PのようなAlGaAs以外の材料を含むエミッター層
に対しても、同様な選択的エッチ方法が適用できること
は理解されよう。
【0020】上述したエミッターエッチング工程の特定
の実施例では、ウエハは最終的なプラズマアッシング工
程によって厳密に洗浄され、金属エミッターコンタクト
パターン44端部が一般的に清浄で、破片が残っていな
いことを保証され、そしてエッチされていないTiW4
0の表面は一般的にエッチマスクの残存物が全くないこ
とを保証される。最終的なプラズマアッシングは、高周
波プラズマ反応炉中またはマイクロ波周波数プラズマ分
離型(down−stream)応炉中で、O 2
2 :He、またはO2 :N2 O、または同様な混合ガ
ス中で行われるが、TiWコンタクト40のRIEエッ
チングに先だつ重要な最終工程である。
【0021】ウエハは直ちにRIE装置中へ装着され
る。TiW40は例えば、CF4 +8%O2 中で250
ワット、30ミリTorr、40℃において行われ、T
iW層40が除去されたことを目視で確認した後、50
%のオーバーエッチが行われる。エッチングはInGa
As38前で停止し、約1500オングストロームある
いはそれ以下のアンダーカットがTiW層に対して発生
する。TiW40のRIEに続いて、ウエハは水のスピ
ンリンスと乾燥を経て軽く洗浄される。次にInGaA
s層38がH2 SO4 :H2 2 :H2 Oの1:8:1
60の溶液中で約25秒間除去される。この溶液は新た
に混合されたものであって、使用に先立って約30分間
放置されたものが再現性のあるエッチング特性を示す。
ウエハは純水(脱イオン水)の流水中でリンスされ、次
にスピンリンスされて、乾燥される。
【0022】あらゆる有機物残滓が除去されることを保
証するため、ウエハは円筒(barrel)型のアッシ
ング装置中で約150ワット、900ミリTorrにお
いてアッシングされ、40:1のH2 O:NH4 OH中
で30秒間エッチされ、純水の流水中でリンスされ、次
にスピンリンスされ、乾燥されて、その後RIEへ送ら
れてAlGaAsエミッター層34のエッチングが行わ
れる。エッチングのリンスと反応炉への装着との間に約
30分間以上の間隔は許されない。ウエハは、約4.5
%のH2 を含むHeガスが20sccm、CCl4 が1
0sccmの流量の雰囲気中で約80℃、200ワッ
ト、95ミリTorrにおいてRIEエッチされる。エ
ッチ速度は約350オングストローム/分間で、AlG
aAsエミッター層34までエッチングが進み、約50
%のオーバーエッチが行われるように時間を定められ
る。この時間は厳密なものではない。それはこのエッチ
ングがAlGaAsエミッター層34をほとんど侵すも
のでないからである。更に、このエッチされた深さが傾
いたエミッター層34表面に対するものであるので、元
々のHBTエピタキシャル構造から、約1000オング
ストローム厚のp+ベース領域32までの残りのエッチ
深さは正確に知ることができる。プロセスのチェック
と、ベースまでのより厳密な次のエッチングに対する基
準として使用するために、ウエハ上の5点でエッチ段差
高が測定された。この段差はAlGaAsエミッター3
4上の、TiW40、InGaAs38、およびGaA
s36の加算された厚さである。この処理工程の別の好
適実施例では、CCl4 の代わりにBCl3 +SF6
使用することができる。SF6 は、もしSF6 がなけれ
ばそのようになるであろうBCl3 がAlGaAsをエ
ッチするのを阻止する。驚いたことに、GaAsのエッ
チングを行うことに関しては多数のエッチャントが存在
するが、AlGaAsでエッチングが停止するというも
のは少ない。CCl4 は、RIE状況において使用され
た場合に、GaAsをエッチするがAlGaAsでは停
止するというクロロカーボンおよびクロロフッ化カーボ
ンを含む群のうちの1つのガスである。更に、BCl3
もその1つであるが、非Arで、Clをベースとするガ
スはSF6 のようなFの供給源とともに使用された場
合、要求されるエッチングを実現するであろう。(Ar
はスパッタ速度を増大させるように見え、その場合エッ
チングがAlGaAsで停止しなくなる。Heは緩衝ガ
スとしてArよりも優れていると見られる。)非C系の
エッチはまた地球のオゾン層に対する損傷のようなクロ
ロカーボンおよびクロロフッ化カーボンに付随する問題
点を回避できる。
【0023】ここで、非選択的な、再現性あるエッチ速
度を有するBCl3 +Cl2 RIEエッチング法を使用
すれば、完全なエッチングが行え、しかも必要な薄さの
p+ベース領域32中で安全に停止するエッチングが実
現できる。しかし、エッチャントからのClが残存し
て、バイアス状態においてAuコンタクト44を腐食さ
せる原因となる。このClはCF4 中で高周波プラズマ
を照射することで除去することができる。デバイスウエ
ハのエッチングに先だって、試験ウエハをエッチして反
応炉中でのエッチ速度を確認し、再校正する。本発明の
好適実施例では、ベースまでのエッチング工程は次のよ
うに行われる: a.ウエハは40:1のH2 O:NH4 OH中で30秒
間エッチされ、純水の流水中でリンスされ、次にスピン
リンスされて、乾燥される。このエッチ、リンスと反応
炉中への装着との間に30分間以上は許されない。 b.ウエハはRIE反応室中へロードされる。50ミリ
Torrにおいて、ガス流量(BCl3 が200scc
m、4%のH2 を含むHeが30sccm、およびCl
2 が8sccm)が確立される。ウエハは、−45ボル
トの直流バイアス下で、これらのガス雰囲気中で、エッ
チ速度とエッチすべき距離とから算出された時間だけ、
ベース32までRIEエッチされる。ベース32までエ
ッチされたことの確認のために、表面ブレークダウンに
関するプローブが用いられる。
【0024】このエッチプロセス全体(TiW40を通
ってp+ベース32まで)によってエミッターコンタク
トパターンの下にアンダーカットが生じ、図10に示す
ように、TiW−Ti−Pt−Auのエミッター形状パ
ターンの張り出し部分がエミッターメサ構造の側壁を隠
し、垂直入射の蒸着によってベースコンタクトの自己整
合形成が許容される。自己整合されないベースコンタク
トを用いる場合に、エミッターメサ構造のアンダーカッ
トは、近接配置の位置合わせ不正がエミッター−ベース
間の短絡を引き起こすことのないことを保証する。
【0025】本発明の1つの好適実施例では、エミッタ
ーと自己的または光学的に整合されたベースコンタクト
によって、リフトオフによってパターン化されたエミッ
ターコンタクト形状に関して説明したのと同様なプロセ
スで、反転像のフォトレジスト46パターンが生成され
る。光学的または自己的に整合されたいずれのベースコ
ンタクトに関しても、フォトレジスト46のパターンが
異なるだけで、処理は本質的に同じである。厚さ50
0、250、および1500オングストロームのTi−
Pt−Au膜48が逐次的に蒸着され、そしてリフトオ
フされる。膜厚は意図的に薄くして、エミッターに接近
して配置された場合、あるいは自己整合された場合、ベ
ースコンタクトの上部がエミッター金属よりも確実に下
になるようにされる。リフトオフ後の洗浄はエミッター
のTi−Pt−Au工程の場合と本質的に同じである。
ベースコンタクトを備えた構造が図11に示されてい
る。
【0026】ポジ型のフォトレジスト50’の形で定義
され、レジストパターンの端部がベースコンタクト48
の端部と本質的に揃う寸法に形成されたベースメサ構造
が、ベースコレクター間の容量を最小化するように、ベ
ース32を貫通してコレクター層30までエッチされ
る。ベースメサ構造のエッチ工程は本質的にベースのエ
ッチングと同一であるが、エッチ時間はベース層32の
厚さに約1000オングストロームを加えた厚さに対応
するように設定される。図12はベースメサ構造を定義
するフォトレジスト50’を示している。
【0027】ベースメサ構造のエッチ工程の特定の実施
例では、ウエハは40:1のH2 O:NH4 OH中で3
0秒間エッチされ、純水の流水中でリンスされ、スピン
リンスされて、乾燥される。付着性を促進するプロモー
タが取り付けられ、ポジ型のフォトレジストがスピン塗
布され、ベーキングされ、位置合わせされ、露光され、
現像され、円筒型のアッシング装置中で150ワット、
900ミリTorrで3分間アッシングされ、100℃
で30分間ベーキングされる。ウエハは円筒型のアッシ
ング装置中で、150ワット、900ミリTorrで再
び3分間アッシングされる。この時点で、エッチ深さを
決定するための荒い基準として役立つようにレジスト厚
さを測定する。ウエハは次に緩衝HF中に10秒間浸さ
れて自然酸化物を除去され、純水の流水中でリンスさ
れ、スピンリンスされて、乾燥される。ウエハは次にベ
ースエッチのAlGaAs部分の場合と同じようにエッ
チされる。時間は約2000オングストロームを除去す
るために適した値に、エッチ速度から設定される。エッ
チ深さの適正さは段差高測定と表面ブレークダウンに関
するプローブの両方から確認される。ウエハは365n
mの光によってブランケット露光され、フォトレジスト
が軟化させられる。レジストは次にアセトンのスプレー
と、4Torrにおける、6slmのO2 と1slmの
2 Oのガス流中で、150℃、400ワットでのプラ
ズマ分離型アッシング装置中での5分間アッシングとに
よって除去される。次に高圧の水スプレー洗浄中で粒子
汚染が除去される。この時点でウエハはコレクターエッ
チ工程に送ることができる。結果の構造が図13に示さ
れている。
【0028】ポジ型のフォトレジストマスクと、ベース
およびベースメサ構造の両エッチングに関して述べた適
当なアンダーカットとによって、残存するコレクター層
30を通してn+サブコレクター28までコレクターコ
ンタクト領域がエッチされる。フォトレジストはBCl
3 :Cl2 によるRIEによってわずかにアンダーカッ
トされており、コレクターコンタクト52’の蒸着に対
するリフトオフマスクとして所定の位置に残される。ウ
エハを覆ってAuGe/Ni/Auコンタクト電極が蒸
着され、コレクターエッチングのアンダーカットによっ
て残された出っ張りの下側においてフォトレジストを浸
食する溶剤のリフトオフを用いてレジストと過剰な金属
の除去が行われる。ウエハは次にアッシングされて最終
的な有機物残滓の除去が行われる。
【0029】本発明の特定の実施例において、ウエハは
40:1のH2 O:NH4 OH中で30秒間エッチさ
れ、純水の流水中でリンスされ、スピンリンスされ、乾
燥される。付着性促進のためのプロモーターが適用さ
れ、ポジ型のフォトレジストがスピン塗布され、ベーキ
ングされ、位置合わせされ、露光され、現像され、円筒
型のアッシング装置中で、150ワット、900ミリT
orrで3分間アッシングされ、100℃、30分間ベ
ーキングされる。ウエハは再び、円筒型のアッシング装
置中で、150ワット、900ミリTorrで3分間ア
ッシングされる。この時点で、エッチ深さを決定するた
めの荒い基準として役立てるために、レジスト厚さが測
定される。ウエハは次に緩衝HF中に10秒間浸されて
自然酸化物を除去され、純水の流水中でリンスされ、ス
ピンリンスされて、乾燥される。ウエハは次にエミッタ
ーエッチのAlGaAs部分の場合と同じようにエッチ
される。時間はエッチ速度から約7700オングストロ
ームを除去するように設定される。エッチ深さの適正さ
は段差高測定と表面ブレークダウンに関するプローブの
両方で確認される。ウエハは次に円筒型のアッシング装
置中で、150ワット、900ミリTorrでアッシン
グされ、1:8:160(H2 SO4 :H2 2:H2
O)中で10秒間エッチ洗浄されてエッチングの損傷を
除去され、純水の流水中でリンスされ、スピンリンスさ
れて、乾燥される。AuGe−Ni−Auコンタクト電
極が、フォトレジストの表面を覆って、またエッチされ
たコレクターコンタクト領域中へ蒸着される。BCl3
/Cl2 のRIEの間に発生するフォトレジストのアン
ダーカットは、レジスト側壁を越えてコレクターコンタ
クトへ金属がつながることを阻止するために、必要な端
部を隠し、それによってコレクターコンタクトのレジス
トリフトオフによるパターニングが許容される。溶剤リ
フトオフによってレジストと過剰な金属が除去され、円
筒型のアッシング装置中で、150ワット、900ミリ
Torrで5分間アッシングされて、有機物残滓が除去
される。結果の構造が図14に示されている。
【0030】エミッター、ベース、およびコレクター領
域に対して電気的コンタクトおよび相互接続が施され
る。相互接続は部分的に平坦化された誘電体中のビア
(via)を通してこれらの領域へつなぎこまれ、基板
漏れの解消を保証され、高効率で、かつ顕著な低電力消
費で動作するデバイスが得られる。
【0031】本発明の特定の実施例において、部分的に
平坦化された誘電体膜は次のようにして形成される: a.上のアッシング工程に続いて、ウエハはフレオン1
3B1とCF4 +8%O2 との混合ガス中で、15ワッ
ト、50℃、260ミリTorrのプラズマで前処理さ
れて、Si3 4 の接着性が促進され、窒化物および酸
化物堆積時のプラズマ誘起損傷が低減化される。 b.1000オングストロームのSi3 4 とそれに続
く10000オングストロームのSiO2 で構成される
誘電体膜が、平行平板型の反応炉中でウエハを覆ってプ
ラズマ堆積される。 窒化物堆積のおよその条件は次のようである: ガス:10%のNH3 を含むArが260sccm、5
%のSiH4 を含むArが540sccm、N2 が85
0sccm 系の圧力:1000ミリTorr 堆積電力:40ワット 上側電極温度:40℃ 下側電極温度:250℃ 酸化物堆積のおよその条件は次のようである: ガス:5%のSiH4 を含むArが540sccm、N
2 が650sccm系の圧力:650ミリTorr 堆積電力:30ワット 上側電極温度:40℃ 下側電極温度:250℃ Si3 4 はデバイス表面を封止し、GaAsおよびA
u層に対して良好な付着性を提供する。SiO2 は良好
な絶縁性を提供し、またプラズマエッチ可能な相互接続
または抵抗体のための良好なエッチ速度差を提供し、ま
たイオンミリングまたはスパッタエッチングによる平坦
化勾配のための良好なファセットを提供する。 c.ウエハはほぼ垂直入射のイオンミリングによって5
000オングストロームを除去される。本質的に垂直な
酸化物側壁はこのエッチによっておよそ45度の勾配を
持つようになる。イオンミリングの代わりにスパッタエ
ッチングを用いれば、同じ程度の勾配は1750±25
0オングストロームの除去によって達成できる。酸化物
側壁に勾配をつけるために、もしイオンミリングの代わ
りにスパッタエッチを使用するのであれば、初期の酸化
物厚さは約7000オングストロームへ減らすべきであ
る。側壁の勾配は、持ち上げられたエミッターおよびベ
ースと引き下がったコレクターという表面形状を覆って
相互接続を行うための良好なリード線厚さを保証するた
めである。 d.ウエハは付着性促進のプロモーターの高圧スプレー
中で洗浄されて、その後窒化物/酸化物堆積反応炉へ戻
され、2000オングストロームの酸化物堆積が行われ
て、エミッター、ベース、およびコレクター上の酸化物
厚さは約7000オングストロームになる。
【0032】本発明はそれの特定好適実施例に関して説
明してきたが、当業者には数多くの変形および修正が直
ちに思いつかれるであろう。従って、特許請求の範囲に
述べられている本発明はそれらの変形や修正をすべて包
含するように、従来技術の観点からできる限り幅広く解
釈されるべきである。
【0033】例えば、本発明の1つの実施例についてこ
れまでに説明した。この実施例はエミッターアップ型の
HBTであった。すなわち、コンタクトが周囲の基板か
ら突出したエミッターメサ構造に対して設けられてい
る。理解されるように、ここに述べられた本発明はコレ
クターアップ型のHBTにも適用できるものであり、そ
のような1つの例を図15に示した。このトランジスタ
ーは、半導体基板49上に選択的にエッチできる半導体
層の積層構造を含む点でエミッターアップ型と似てい
る。基板49上には、例えばn+GaAsのエミッター
コンタクト層50;例えばn形にドープされたAlGa
AsまたはGaInPのエミッター層52;p+GaA
sのベース層54;例えばGaAsまたはAlGaAs
のバッファー層56;例えばGaAsのコレクター層5
8;および既に述べた実施例のように、InGaAs層
60、TiW層62、および(望ましくはAuをベース
とする)金属を含む層64が配置される。
【0034】しかし、上で述べたエミッターアップのト
ランジスターと違って、この実施例に述べるコレクター
アップ型のトランジスターは、図15の破線で示すよう
に、バッファー層56およびベース層54を通ってエミ
ッター層52中へドーパントを拡散またはイオン打ち込
みした真性ベースを有している。金属コンタクト66に
よってこのイオン打ち込みまたは拡散の領域に対してコ
ンタクトが形成される。イオン打ち込みはBeを用いて
行うことができる。Znは拡散に適したドーパントであ
る。コンタクト66にはAuZnを使用することができ
る。コンタクトは、高濃度にドープされたエミッターコ
ンタクト層50上へ、例えばAuGeNiAuの金属コ
ンタクト70を形成することによってエミッター層52
に対して設けられる。
【0035】コレクターアップ(あるいはエミッターア
ップ)型のトランジスターは論理回路、アナログ線形回
路、およびマイクロ波回路に応用できる。これらのデバ
イスの特長はコレクター−ベース界面に付随する寄生容
量がエミッターアップ型のトランジスターのそれと比べ
て大幅に低減されることである。
【0036】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)半導体表面上にオーミックコンタクトを形成する
方法であって、次の工程:前記半導体表面を覆ってIn
GaAsの層を形成すること、および前記InGaAs
の層の上にTiWの層を形成して、それによって信頼性
のある安定な電気的コンタクトを確立すること、を含む
方法。
【0037】(2)第1項記載の方法であって、前記T
iWの層がスパッタ工程によって形成される方法。
【0038】(3)第2項記載の方法であって、前記T
iWの層の応力が、前記スパッタ工程を特定の圧力で実
施することによって選択できるようになった方法。
【0039】(4)第1項記載の方法であって、更に前
記TiWの層の上に金属を含む層を形成する工程を含
み、前記金属を含む層がAuを含んでいる方法。
【0040】(5)第4項記載の方法であって、前記金
属を含む層がTi、Pt、およびAuを含んでいる方
法。
【0041】(6)第1項記載の方法であって、前記I
nGaAsの層がIn0.5 Ga0.5 Asである方法。
【0042】(7)第1項記載の方法であって、更に前
記InGaAsの層をSiで以て約1×1019cm-3
濃度にドープする工程を含む方法。
【0043】(8)半導体表面に対するオーミックコン
タクトであって:前記半導体表面を覆うInGaAsの
層、および前記InGaAsの層の上のTiWの層、を
含むオーミックコンタクト。
【0044】(9)第8項記載のオーミックコンタクト
であって、更に前記TiWの層の上に金属を含む層を含
み、前記金属を含む層がAuを含んでいるオーミックコ
ンタクト。
【0045】(10)第9項記載のオーミックコンタク
トであって、前記金属を含む層がTi、Pt、およびA
uを含んでいるオーミックコンタクト。
【0046】(11)第8項記載のオーミックコンタク
トであって、前記InGaAsの層がIn0.5 Ga0.5
Asであるオーミックコンタクト。
【0047】(12)第8項記載のオーミックコンタク
トであって、前記InGaAsの層がSiで以て約1×
1019cm-3の濃度にドープされているオーミックコン
タクト。
【0048】(13)バイポーラートランジスターであ
って:メサ構造であって、第1の半導体層、前記第1の
半導体層の上のInGaAsの層、および前記InGa
Asの層の上のTiWの層、を含むメサ構造、を含むバ
イポーラートランジスター。
【0049】(14)第13項記載のバイポーラートラ
ンジスターであって、前記メサ構造がエミッターメサ構
造であり、前記第1の半導体層が広禁止帯幅のエミッタ
ー層であるバイポーラートランジスター。
【0050】(15)第14項記載のバイポーラートラ
ンジスターであって、前記エミッターメサ構造が更に前
記エミッター層と前記InGaAsの層との間にGaA
sの層を含んでいるバイポーラートランジスター。
【0051】(16)第13項記載のバイポーラートラ
ンジスターであって、前記メサ構造がコレクターメサ構
造であり、前記第1の半導体層がコレクター層であるバ
イポーラートランジスター。
【0052】(17)第14項記載のトランジスターで
あって、前記エミッター層がAlGaAsであるトラン
ジスター。
【0053】(18)第14項記載のトランジスターで
あって、前記エミッター層がGaInPであるトランジ
スター。
【0054】(19)第13項記載のトランジスターで
あって、更に前記TiWの層の上に金属を含む層を含
み、前記金属を含む層がAuを含んでいるトランジスタ
ー。
【0055】(20)第13項記載のトランジスターで
あって、前記InGaAsの層がIn 0.5 Ga0.5 As
であるトランジスター。
【0056】(21)一般的に、そして本発明の1つの
形態として、GaAs表面20上にオーミックコンタク
トを形成するための方法が述べられている。本方法はG
aAs表面20を覆ってInGaAsの層22を堆積さ
せる工程と、InGaAsの層22の上にTiWの層2
4を堆積させる工程とを含み、それによってGaAs表
面20に対して信頼性ある安定な電気的コンタクトが確
立し、そこにおいてTiが一般的にInと反応しないよ
うになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の好適実施例の断面図。
【図2】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、スタートの材料構造を示す図。
【図3】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、InGaAsキャップ層の上にTiW層
がスパッタされた段階を示す図。
【図4】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、エミッターのためのTiW表面を露出さ
せたレジストパターン形成後の段階を示す図。
【図5】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、図4の構造上へAuをベースとするエミ
ッター電極を蒸着した段階を示す図。
【図6】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、図5の構造に対してリフトオフを施して
エミッター電極を作製した段階を示す図。
【図7】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、図6の構造に対して選択的反応性イオン
エッチング処理を施してTiW層を掘り込んだ段階を示
す図。
【図8】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、InGaAsを非選的な時間を定めた湿
式エッチングによって加工した段階を示す図。
【図9】第2の好適実施例の各種の製造段階における断
面図であって、AlGaAs層の最上部までRIEによ
ってエッチングを行った構造を示す図。
【図10】第2の好適実施例の各種の製造段階における
断面図であって、非選択的エッチングによってベース層
までのエッチングを行った段階を示す図。
【図11】第2の好適実施例の各種の製造段階における
断面図であって、図10の構造に対してベースコンタク
トを形成するために、レジスト塗布およびパターニング
とコンタクト金属多層膜の堆積を行った段階を示す図。
【図12】第2の好適実施例の各種の製造段階における
断面図であって、ベースメサ構造を定義するフォトレジ
ストを形成して、不要な多層膜およびレジストをリフト
オフした段階を示す図。
【図13】第2の好適実施例の各種の製造段階における
断面図であって、図12の構造からレジストを除去し、
洗浄を行った段階を示す図。
【図14】第2の好適実施例の各種の製造段階における
断面図であって、図13の構造に対してコレクターコン
タクト形成のために、エッチングによって形成されたコ
レクターコンタクト領域中へコンタクト金属の蒸着を行
った段階を示す図。
【図15】本発明の第3の好適実施例の断面図。
【符号の説明】
20 GaAsウエハ 22 InGaAs層 24 TiW層 26 半絶縁性GaAs基板 28 サブコレクター層 30 コレクター層 32 ベース層 34 エミッター層 36 バッファー層 38 InGaAs層 40 TiW層 42 フォトレジスト層 44 エミッター電極 46 フォトレジスト層 48 Ti−Pt−Auベースコンタクト膜 49 半導体基板 50’ ポジ型フォトレジスト 52’ コレクターコンタクト 58’ フォトレジスト層 50 エミッターコンタクト層 52 エミッター層 54 ベース層 56 バッファー層 58 コレクター層 60 InGaAs層 62 TiW層 64 金属を含む層 66 金属コンタクト 70 金属コンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73 (72)発明者 トーマス イー.ナグル アメリカ合衆国テキサス州ダラス,ブラフ デイル ドライブ 9717

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体表面上にオーミックコンタクトを
    形成する方法であって、次の工程:前記半導体表面を覆
    ってInGaAsの層を形成すること、および前記In
    GaAsの層の上にTiWの層を形成して、それによっ
    て信頼性のある安定な電気的コンタクトを確立するこ
    と、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 半導体表面に対するオーミックコンタク
    トであって:前記半導体表面を覆うInGaAsの層、
    および前記InGaAsの層の上のTiWの層、 を含むオーミックコンタクト。
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