JPH0769140B2 - 走査形トンネル顕微鏡 - Google Patents

走査形トンネル顕微鏡

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JPH0769140B2
JPH0769140B2 JP1160364A JP16036489A JPH0769140B2 JP H0769140 B2 JPH0769140 B2 JP H0769140B2 JP 1160364 A JP1160364 A JP 1160364A JP 16036489 A JP16036489 A JP 16036489A JP H0769140 B2 JPH0769140 B2 JP H0769140B2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、試料に探針を近付けてトンネル電流を検出し
て試料表面の凹凸像を画像表示装置に表示する走査形ト
ンネル顕微鏡に関する。
[従来の技術] 探針先端の原子と試料の原子の電子雲とが重なり合うnm
オーダーまで探針の先端と試料の先端を試料表面に近付
け、この状態で探針と試料との間に一定のバイアス電圧
をかけるとトンネル電流が流れる。このトンネル電流
は、特に、探針と試料との間の距離に敏感であるため、
トンネル電流の大きさを測定することにより試料と探針
との間の距離を超精密測定することができる。
走査形トンネル顕微鏡(STM)は、上記トンネル電流が
一定になるように探針の高さを制御しながら、探針を水
平方向に走査したときの探針の高さの軌跡により試料表
面の凹凸形状を観察するものであり、表面原子配列を観
察する上で注目されている顕微鏡装置である。
また、走査形トンネル顕微鏡は表面原子配列(試料表面
の凹凸)を観察できるばかりでなく、PHYSICAL REVIEW
LETTERS VOLUME56,NUMBER6,PP.608−611,10FEBRUARY198
6に記載されている方法により、試料の特性及び試料の
電子状態を知ることができる。すなわち、試料の特性
は、探針を試料上の任意の位置(x0,y0,z0)に固定した
状態でバイアス電圧VTをマイナスの値からプラスの値に
変化させ、その時のトンネル電流ITを測定し、I−Vカ
ーブを求めることにより知ることができる。第3図
(a)は、試料が金属である場合のI−Vカーブを示
し、同図(b)は、試料が半導体である場合のそれを示
している。また、試料の電子状態は、同じく探針を任意
の位置に固定し、バイアス電圧VTを単位量変化させた場
合のトンネル電流の変化dIT/dVTを求めることにより知
ることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のように試料の任意の1点に探針を固定し
てI−Vカーブを求めた場合、そのI−Vカーブから求
められる試料の特性の信頼性は低く、誤った特性を求め
ることがある。なぜなら、トンネル電流は非常に小さ
く、そのトンネル電流にノイズが混入すると、I−Vカ
ーブはノイズに大きく左右されるからである。
本発明はこのような点に鑑みて成されたもので、その目
的は、トンネル電流にノイズが混入しても試料の特性を
正確に求めることができる走査形トンネル顕微鏡を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、試料面に沿ってXY方向に探針を駆動するXY軸
方向駆動手段、試料面との高さを変えるZ方向に探針を
駆動するZ軸方向駆動手段、探針と試料との間にバイア
ス電圧を印加するための電圧印加手段、探針と試料との
間のトンネル電流検出手段、探針の駆動信号を発生し試
料表面の凹凸像を出力する信号処理手段を備え、試料に
探針を近付けてトンネル電流を検出して試料表面の凹凸
像を画像表示装置に表示する走査形トンネル顕微鏡にお
いて、前記試料像に対応して試料面上の複数の測定点を
指定する手段と、該指定された各測定点上に順次探針を
移動させて探針を固定する手段と、前記指定された各測
定点において前記バイアス電圧を掃引する手段と、前記
各測定点で測定されたトンネル電流の信号を平均化処理
する信号処理手段を設けたことを特徴としている。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明の一実施例による走査形トンネル顕微鏡の構
成を示す図、第2図は試料像の画像表示状態を示す図で
ある。第1図において、1は試料、2は探針、3はバイ
アス電源、4x,4y,4zは圧電素子、5はスキャンジエネレ
ータ、6x,6y,6zは圧電素子駆動高圧回路、7はI/V増幅
器、8はログアンプ、9はコンパレータ、10はインテグ
レータ、11はイメージ増幅器、12はCPUモニタである。
圧電素子4x,4y,4zは夫々X軸、Y軸、Z軸を駆動する3
次元スキャナーを構成するものであり、スキャンジェネ
レータ5は探針2及び画像表示装置12の走査信号を発生
するものである。圧電素子駆動高圧発生回路6x,6yは、
スキャンジェネレータ5で発生した走査信号にしたがっ
て3次元スキャナーの圧電素子4x,4yを駆動するもので
あり、圧電素子駆動高圧発生回路6zは、インテグレータ
10の出力により3次元スキャナーの圧電素子4zを駆動す
るものである。試料に接続された初段のI/V増幅器7
は、トンネル電流ITを電圧に変換し更に増幅するもので
あり、その次の段に接続されたログアンプ8はI/V増張
幅器7の出力信号が探針の高さに対して線形に対応する
ように信号変換(線形化)を行うものである。コンパレ
ータ9は、ログアンプ8の出力値をトンネル電流の設定
値に対応する基準値(DC Source)と比較するものであ
り、インテグレータ10は、コンパレータ7の出力を積分
し、この出力を3次元スキャナーのZ軸電圧素子4zに対
する制御値とするものである。このようにI/V増幅器
7、ログアンプ8、コンパレータ9、インテグレータ10
を通してトンネル電流ITをZ軸圧電素子駆動高圧発生回
路6zフィードバックし、3次元スキャナーのZ軸圧電素
子4zを制御することによって、探針2の高さを制御しト
ンネル電流Itを一定にしている。
また、Z軸圧電素子駆動高圧発生回路6zへフィードバッ
クされる信号はイメージ増幅器11に供給されており、該
イメージ増幅器11からの出力信号がCPUモニタ12に供給
されて輝度変調され、2次元の試料表面像として画像表
示されている。
上述のような構成において、本発明は、CPUモニタ12に
2次元表示された試料像に対応して、試料面上の複数の
測定点を指定する位置指定回路13を設けている。該位置
指定回路13には画面上の任意の点を指定するためのマウ
スやライトペンなどのポインティングデバイス14が接続
されている。操作者が該ポインティングデバイスによっ
て、試料面上の複数の測定点を指定すると、その位置を
示す信号が該位置指定回路13に保持されると共に、該指
定された点が第2図に示すように前記試料像上に表示さ
れる。
第2図においては、シリコン(111)面の7×7構造の
トンネル顕微鏡像が表示されており、該試料像中のダン
グリングポイントa1〜anが測定点として測定されてい
る。
そして、該位置指定回路13に保持された測定点を示す信
号が圧電素子駆動高圧発生回路6x,6yに供給される。圧
電素子駆動高圧発生回路6x,6yは該信号に基づいて3次
元スキャナーの圧電素子4x,4yを駆動し、探針2を試料
面上の測定点に順次移動する。そして、各測定点におい
て、探針フェルミ準位が試料のフェルミ準位の充分下か
ら上まで走査されるようにバイアス電源3が制御され、
バイアス電圧VTがプラス、マイナスで大幅に変化され
る。この時のバイアス電圧VTの変化に伴うトンネル電流
ITが検出され、該検出されたトンネル電流ITがCPUモニ
タ12に供給される。CPU12に供給された測定点a1〜an
のバイアス電圧VTの変化に伴なうトンネル電流ITはCPU1
2において演算処理されて、トンネル電流の平均が求め
られる。そして、バイアス電圧の単位量変化に対するト
ンネル電流の変化を求めることにより、試料の電子状態
を求めることができる。
[効果] 本発明によれば、試料の複数の測定点上に探針を固定
し、各測定点においてバイアス電圧を掃引してトンネル
電流を測定し、各測定点において測定されたトンネル電
流の平均を求めるので、トンネル電流にノイズが混入し
ても試料の特性を正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による走査形トンネル顕微鏡
の構成を示す図、第2図は試料像の画像表示状態を示す
図、第3図は試料の特性を示すI−Vカーブを示す図で
ある。 1:試料、2:探針 3:バイアス電源 4x,4y,4z:圧電素子 5:スキャンジエネレータ 6x,6y,6z:圧電素子駆動高圧回路 7:I/V増幅器、8:ログアンプ 9:コンパレータ、10:インテグレータ 11:イメージ増幅器、12:CPUモニタ 13:位置指定回路 14:ポインティングデバイス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料面に沿ってXY方向に探針を駆動するXY
    軸方向駆動手段、試料面との高さを変えるZ方向に探針
    を駆動するZ軸方向駆動手段、探針と試料との間にバイ
    アス電圧を印加するための電圧印加手段、探針と試料と
    の間のトンネル電流検出手段、探針の駆動手段を発生し
    試料表面の凹凸像を出力する信号処理手段を備え、試料
    に探針を近付けてトンネル電流を検出して試料表面の凹
    凸像を画像表示装置に表示する走査形トンネル顕微鏡に
    おいて、前記試料像に対応して試料面上の複数の測定点
    を指定する手段と、該指定された各測定点上に探針を順
    次移動させて探針を固定する手段と、前記指定された各
    測定点において前記バイアス電圧を掃引する手段と、前
    記各測定点で測定されたトンネル電流の信号を平均化処
    理する信号処理手段を設けたことを特徴とする走査形ト
    ンネル顕微鏡。
JP1160364A 1989-06-22 1989-06-22 走査形トンネル顕微鏡 Expired - Fee Related JPH0769140B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0615970B2 (ja) * 1987-09-01 1994-03-02 三菱重工業株式会社 ロールプロフィール計測方法

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