JPH0768462B2 - 高分子染料 - Google Patents
高分子染料Info
- Publication number
- JPH0768462B2 JPH0768462B2 JP61172845A JP17284586A JPH0768462B2 JP H0768462 B2 JPH0768462 B2 JP H0768462B2 JP 61172845 A JP61172845 A JP 61172845A JP 17284586 A JP17284586 A JP 17284586A JP H0768462 B2 JPH0768462 B2 JP H0768462B2
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- polymer dye
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Description
【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、動植物性繊維の染料はもちろんのことインク
ジェット記録用等の各種インク、複写機トナー等の着色
剤として有用な高分子染料に関する。
ジェット記録用等の各種インク、複写機トナー等の着色
剤として有用な高分子染料に関する。
[従来技術] 従来高分子染料として、ポリビニルアミンより作られる
ものが知られている。(例えばJ.A.C.S.98,5996P[197
6])本発明はこれとは相違し、ポリアリルアミンより
作成した新規化合物よりなる高分子染料である。
ものが知られている。(例えばJ.A.C.S.98,5996P[197
6])本発明はこれとは相違し、ポリアリルアミンより
作成した新規化合物よりなる高分子染料である。
[目的] 本発明は黄〜赤系の高色調の染顔料を提供することを目
的とし、染料、インクジェット用インク、複写機用トナ
ー等に応用して耐水性等にすぐれたものを得る。
的とし、染料、インクジェット用インク、複写機用トナ
ー等に応用して耐水性等にすぐれたものを得る。
[構成] 本発明は下記一般式で表わされる高分子染料である。
(ただし、XはOH基、SO3M基、COOM基[M:アルカリ金
属、アンモニウムおよびアミン類の中から選ばれる塩
基]およびNHY基[Y:アセチル基、パラトルエンスルホ
ニル基、トルイル基、フェニルスルホニル基、ベンゾイ
ル基]を0〜2ヶ含むナフタレン環、n=80〜130) 上記染料は新規化合物であり、例えば下記の方法により
合成する。
属、アンモニウムおよびアミン類の中から選ばれる塩
基]およびNHY基[Y:アセチル基、パラトルエンスルホ
ニル基、トルイル基、フェニルスルホニル基、ベンゾイ
ル基]を0〜2ヶ含むナフタレン環、n=80〜130) 上記染料は新規化合物であり、例えば下記の方法により
合成する。
ポリ(パラアセトアミド−N−アリルベンゼンスルホ
ンアミド)(1)の合成 市販ポリアリルアミン(日東紡績社製、PAA・HCl−3S)
100ミリモルと水酸化ナトリウム2.7gを水/テトラヒド
ロフラン(重量比2/1)120cc中に溶解する。
ンアミド)(1)の合成 市販ポリアリルアミン(日東紡績社製、PAA・HCl−3S)
100ミリモルと水酸化ナトリウム2.7gを水/テトラヒド
ロフラン(重量比2/1)120cc中に溶解する。
これに室温でパラアセトアミドベンゼンスルホニルクロ
ライド110ミリモルを徐々に添加し、同時にテトラヒド
ロフラン120ccを徐々に添加し、また、8N水酸化ナトリ
ウム溶液でpH9〜11に保つ。
ライド110ミリモルを徐々に添加し、同時にテトラヒド
ロフラン120ccを徐々に添加し、また、8N水酸化ナトリ
ウム溶液でpH9〜11に保つ。
1時間撹拌後、テトラヒドロフランをエバポレーターに
より除きゴム状の白沈を水洗いした後、真空乾燥する。
白沈は真空乾燥により膨脹し、キセロゲル状となる。
より除きゴム状の白沈を水洗いした後、真空乾燥する。
白沈は真空乾燥により膨脹し、キセロゲル状となる。
反応式で示せば下記のとおりである。
ポリスルファニルアミド(2)の合成 化合物(1)100ミリモルを35%塩酸水66g、水350gに分
散させ、モーター撹拌させながら6時間加熱還流する。
冷却後、白沈が生じるのでさらに35%塩酸を溶解するま
で添加する。1部水添加により白沈を作り遠心分離後、
THF/H2Oに再溶解し、イソプロパノールに添加して再沈
し、精製することができる。
散させ、モーター撹拌させながら6時間加熱還流する。
冷却後、白沈が生じるのでさらに35%塩酸を溶解するま
で添加する。1部水添加により白沈を作り遠心分離後、
THF/H2Oに再溶解し、イソプロパノールに添加して再沈
し、精製することができる。
高分子染料の合成 で得た溶液に5NのNaNO2溶液24.1ccを瞬時に添加し、
化合物(3)の黄色溶液を得る。これをあらかじめ27g
の1−ナフトール4−スルホネートを0.6NのNaOH300cc
に溶解した液に5〜10℃で徐々に添加して行く。また、
この際8NのNaOHでpHを13以上に保つ。するとかっ色の溶
液ができる。その後塩酸でpH9〜10まで下げる。これを
市販のセロハンチューブ内に入れ、外部に水を循環し、
透析によりモノマーおよび無機塩を除く。
化合物(3)の黄色溶液を得る。これをあらかじめ27g
の1−ナフトール4−スルホネートを0.6NのNaOH300cc
に溶解した液に5〜10℃で徐々に添加して行く。また、
この際8NのNaOHでpHを13以上に保つ。するとかっ色の溶
液ができる。その後塩酸でpH9〜10まで下げる。これを
市販のセロハンチューブ内に入れ、外部に水を循環し、
透析によりモノマーおよび無機塩を除く。
反応式で示すば下記のとおりである。
上記の合成例で発色団を種々変えることにより、様々な
高分子染料を作製することが可能である。
高分子染料を作製することが可能である。
実施例: 表1に本発明における化合物の一般式中のXを種々変え
た場合の、水溶液での吸収スペクトルの最大吸収波長あ
るいは色調を示し、又、水溶液性および紙面(ボンド
紙)上における耐水、耐光性を示す。
た場合の、水溶液での吸収スペクトルの最大吸収波長あ
るいは色調を示し、又、水溶液性および紙面(ボンド
紙)上における耐水、耐光性を示す。
比較例: 表1の番号4と同一の構造(X)であるが、アリルアミ
ンの部分のみビニルアミンに置き換えた化合物を合成し
た。化合物を実施例と同様に評価したところ、フェード
メーターで3時間照射後の退色率は15%であり、耐光性
の評価は×であった。
ンの部分のみビニルアミンに置き換えた化合物を合成し
た。化合物を実施例と同様に評価したところ、フェード
メーターで3時間照射後の退色率は15%であり、耐光性
の評価は×であった。
このことから、アリルアミンの部分のみビニルアミンに
置き換えた従来知られた高分子材料にくらべて、本願発
明の高分子染料は耐光性に優れていることがわかる。
置き換えた従来知られた高分子材料にくらべて、本願発
明の高分子染料は耐光性に優れていることがわかる。
応用例: 表1のNo.2の染料を使用して下記組成でインクを作成
し、荷電制御型インクジェットで印字した。
し、荷電制御型インクジェットで印字した。
No.2の高分子染料 1 重量% ジエチレングリコール 22.5重量% グリセリン 7.5重量% 防腐防カビ剤(商品名デルトップ、武田薬品製) 0.3重
量% 水 68.7重量% 得られた画像は、耐水、耐光性にすぐれたものであっ
た。
量% 水 68.7重量% 得られた画像は、耐水、耐光性にすぐれたものであっ
た。
比較のため従来のモノアゾ染料を使用して下記組成のイ
ンクを作成し、荷電制御型インクジェットで印字したと
ころ、にじみの点で上記のものより劣っていた。
ンクを作成し、荷電制御型インクジェットで印字したと
ころ、にじみの点で上記のものより劣っていた。
C.I.A.RED 35 1 重量% ジエチレングリコール 22.5重量% グリセリン 7.5重量% 防腐防カビ剤(ソデュウムマジン) 0.3重量% 水 68.7重量% [効果] 本発明染料は、含有無機塩量を少なくすることにより、
アルカリ性の水溶液に溶解あるいは分散させることがで
き、従来の直接染料、酸性染料と同様、木綿、あるいは
動物性繊維に染色可能である。また高分子であるため、
耐水性等良好であり、安全面でもすぐれている。
アルカリ性の水溶液に溶解あるいは分散させることがで
き、従来の直接染料、酸性染料と同様、木綿、あるいは
動物性繊維に染色可能である。また高分子であるため、
耐水性等良好であり、安全面でもすぐれている。
一方、インクジェット記録用インクの染料として利用し
た場合、従来の酸性染料の高色調性を保持しつつ、紙面
上での耐水性を向上させることが可能であり、また、紙
面上でのにじみの発生を防止することができる。また従
来知られているポリビニルアミンから合成した高分子染
料の場合に比べ、工業的規模で製造されているポリアリ
ルアミンを使用して製造するため、製造プロセスが少な
くてすむ。
た場合、従来の酸性染料の高色調性を保持しつつ、紙面
上での耐水性を向上させることが可能であり、また、紙
面上でのにじみの発生を防止することができる。また従
来知られているポリビニルアミンから合成した高分子染
料の場合に比べ、工業的規模で製造されているポリアリ
ルアミンを使用して製造するため、製造プロセスが少な
くてすむ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 永井 希世文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭53−59724(JP,A) 特開 昭52−101291(JP,A) J.Am.Chem.Soc.,98, 5996(1976)
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式で表される高分子染料。 (ただし、XはOH基、SO3M基、COOM基[M:アルカリ金
属、アンモニウムおよびアミン類の中から選ばれる塩
基]およびNHY基[Y:アセチル基、パラトルエンスルホ
ニル基、トルイル基、フェニルスルホニル基、ベンゾイ
ル基]を0〜2ヶ含むナフタレン環、n=80〜130)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61172845A JPH0768462B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 高分子染料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61172845A JPH0768462B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 高分子染料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6330567A JPS6330567A (ja) | 1988-02-09 |
JPH0768462B2 true JPH0768462B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=15949388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61172845A Expired - Fee Related JPH0768462B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 高分子染料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0768462B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3516039B2 (ja) * | 1996-08-01 | 2004-04-05 | 株式会社リコー | 記録用インク及びこれを用いた記録方法 |
WO1998046685A1 (fr) | 1997-04-16 | 1998-10-22 | Seiko Epson Corporation | Composition d'encre a base aqueuse pour ecriture a jet d'encre |
US7265164B2 (en) | 1998-02-23 | 2007-09-04 | Seiko Epson Corporation | Ink composition containing cationic water-soluble polymer |
JP5034513B2 (ja) * | 2007-01-23 | 2012-09-26 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 発色性ポリマー粒子 |
JP5691127B2 (ja) * | 2007-12-19 | 2015-04-01 | 株式会社リコー | 着色重合粒子の製造方法および着色重合粒子、並びにこれを用いたトナー、現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
KR20180098370A (ko) * | 2016-01-29 | 2018-09-03 | 후지필름 가부시키가이샤 | 잉크젯 날염 방법, 잉크젯 잉크, 잉크 카트리지, 및 착색포 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4096134A (en) * | 1975-12-08 | 1978-06-20 | Dynapol | Ethylsulfonate-alkylamine copolymers as colorant backbones |
ZA775619B (en) * | 1976-09-27 | 1978-08-30 | Dynapol Corp | High purity polymeric water-soluble colorants and their production |
-
1986
- 1986-07-24 JP JP61172845A patent/JPH0768462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.Am.Chem.Soc.,98,5996(1976) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6330567A (ja) | 1988-02-09 |
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