JPH0767843A - 心電図信号のスペクトル分析方法および装置 - Google Patents

心電図信号のスペクトル分析方法および装置

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JPH0767843A
JPH0767843A JP3078212A JP7821291A JPH0767843A JP H0767843 A JPH0767843 A JP H0767843A JP 3078212 A JP3078212 A JP 3078212A JP 7821291 A JP7821291 A JP 7821291A JP H0767843 A JPH0767843 A JP H0767843A
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JP3078212A
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George J Kelen
ジョージ・ジェイ・ケレン
Raphael Henkin
ラファエル・ヘンキン
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Del Mar Avionics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、心臓の電気的活動度を分析するた
めの方法および装置に関し、特定に急死を含む心臓リズ
ム由々しい擾乱の危険性のある患者を識別するのに重要
であると考えられる心臓内の電気的伝導の異常を示すグ
ラフプロットおよび数値パラメータ得ることができるこ
の種装置および方法に関する。 【構成】 本発明は、ECG信号の短い一部重畳するセ
グメントの周波数分析を採用し、時間、周波数およびパ
ワーの3軸より成る三次元マップ(スペクトロカーディ
オグラム)を生成し、短い時間間隔にわたるECG信号
の周波数含分の変化を明らかにする。本発明はまた、フ
ーリエ分析自体に加えて、使用者により選択可能な信号
の前処理、後処理、表示およびプロットの幅広い選択を
可能にし、通常および異常のスペクトロダイアグラム間
の差を可視的に識別し、定量化するため、周波数スペク
トルについて反復的な数学的な計算を遂行することを可
能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は心臓の電気的活動の分析
方法および装置に関し、特定すると、従来の心電図上に
明らかでない異常を検出することと関連する、高解像度
心電図として周知の分野に関する。本発明により意図さ
れる特定の主たる目的は、心臓の寿命を脅かすような不
整脈のリスクについて患者を臨床的に評価することであ
る。しかしながら、方法および装置とも、心臓の電気的
活動の多種の他の不規則性の研究や診断、脳波図(EE
G)上に記録される信号のような他の生物−電気的信号
の分析に潜在的に適当である。
【0002】
【従来技術、発明の課題】本発明の目的や方法を十分に
理解するためには、特定の標準的生理学的および心電図
に関する用語体系と親しくなることが必要である。医学
的用語に精通していない読者の利益のために、ここでそ
の用語体系の関係する部分について簡単に集約する。
【0003】通常の心臓のポンプ作用は、数百万の個々
の筋肉細胞の規則正しい収縮から生ずる。各心拍は、洞
房結節として知られる構造体のある特種の細胞の自然発
生的な周期的活動により開始される。心筋細胞の賦活
は、洞房結節に発生される電気的ペース信号によって開
始され、心臓の伝導系として集合的に知られる特殊化組
織により伝搬される。細胞レベルでは、活動のプロセス
はデポラリゼーションとして知られる。これは、そのプ
ロセスがイオンの通過によって引き起こされる細胞膜に
掛る電位の過渡的変動を包含するからである。通常の休
止状態への回復のプロセスは、リポラリゼーションと称
される。
【0004】心臓の心房(すなわちプライマポンピング
室)中における電気的デポラリゼーションの波頭の広が
りは、心電図上に「P」波として知られる歪を生じさせ
る。主心臓ポンピング室すなわち心室の収縮は、「QR
Sコンプレックス」として知られるECG波形の2相な
いし多相の歪と関連づけられる。心室中における電気的
回復(レポラリゼーション)の波頭の広がりは、ECG
の「T」波を生じさせる。STセグメントと称されるQ
RSコンプレックスの終了とT波との時間間隔は、通常
電気的活動がないが、「遅延(late) 電位」と称される
小振幅信号を含むことがあり、これは、QRSコンプレ
ックスの終了時を越えて(普通の拡大率で観察される)
STセグメント中に延びでる。ECG波形成分はすべ
て、個々の心臓細胞の活動または回復と関連づけられ
て、数百万の心臓細胞を横切る電気信号の同期的広がり
から生ずる。
【0005】米国においては、年間50,000を越える人々
が、ほとんど常に心室の細動として知られる心臓内にお
ける通常の電気的伝動の破局的不全から来る予測できな
い、すなわち急激な心臓死で死んでいる。血のポンプ作
用が起こるに必要な心筋の通常の規則的かつ同期的収縮
に代って、個々の筋肉細胞がランダムにかつ総体的に混
乱した態様で収縮する。この不整脈(異常心臓リズム)
は、心筋梗塞(心臓発作)と関連して、最初の数分また
は数時間、あるいは時には数箇月ないし数年後に起こる
ことが多いが、心臓の原因に依るほとんどすべての形式
の死に対する最終的な共通の道筋でもある。心室細動は
末期の事象である。何故ならば、リズムが修正されるか
(「脱細動」)、循環がCPRや心臓−肺バイパス
(「心臓−肺機械」)のようなある他の手段により人工
的に支援されない限り、血液は全然ポンプ作用を受け
ず、脳のような生命の機関は酸素の欠乏により死ぬから
である。
【0006】心室の細動によくある直接的な前兆は、心
室の心拍急速(「VT」)として知られる他の不整脈で
あり、その間血液は若干のポンプ作用を受けるが、心拍
は、心臓が有効なポンプとして有効に機能しすることが
できる最大速度よりも普通ずっと急速である。この過剰
の心拍は、意識の損失やふらふら状態のような兆候をも
たらすことが多い。VTは、より平常な心臓リズムに自
発的に戻ることもあり(非持続性)、30秒以上長引く
こともある(「持続性」)。後者の場合、兆候の発展す
なわち心室細動への進展がずっと一般的である。
【0007】心室不整脈の予防や修正のため薬剤療法、
外科手術または植込み可能な細動除去器のような多少と
も成功した各種の処置の存在にかかわらず、それらの使
用はリスクやそれ自体の費用を伴わずにはなし得ない。
数十年間に実施された古典的な心電法は、不幸にして、
このような事象を被るかもしれないものを予測すること
において不幸にして非常に劣っていた。厳しく損傷を受
けた、あるいは膨張した左心室(心臓の主ポンピング
室)のような特定の状態ではリスクが大きいことが知ら
れているけれども、寿命を脅かす心不全のリスクが低く
また積極的な(または高価な)治療法がよいというより
実際には有害であるような大多数の潜在的候補の中か
ら、積極的な治療法から真に利益を受けるかもしれない
かなりの危険性の患者を区分けするためのある種の手段
に対する緊急の必要性が残っている。このような心不全
のリスク選別試験は、好ましくは非侵略的、すなわち、
皮膚表面を破る必要がなく、かつ患者に対してリスクや
不快を与えないようにすべきである。
【0008】致命的な心不全の発生の可能性を予測する
ための現在入手し得るもっとも信頼できる方法は、「電
気生理学的スタディ」(EP)と称される診断的手続き
であるが、この方法にあっては、細いワイヤ(ペーシン
グカテーテル)が皮膚を通して大静脈中に導入され、X
線の案内下において心臓室自体内に送り込まれる。ワイ
ヤに取り付けられて、ペースメーカにより発生される電
気的パルスに類似した電気的パルスを発生するデバイス
を使用すると、心臓の内面は電気的刺激パルスを受け、
VTを発生しようとする。もしも「単一形」(一形状ま
たは一形式よりなる)で「持続性」(自発的に終了しな
い)の心室心拍急速を誘起できることが分かると、患者
は致命的なリズムの不整が自発的に起こる可能性が非常
に高いと認められる。残念ながら、EPスタディは侵入
型であり、患者を病院に収容することを必要とし、うま
く誘起された不整脈から細動が除去されることを必要と
するかも知れない患者を苦しめることが多く、時間や労
働や費用が掛かる。
【0009】現在利用可能な非侵入型不整脈リスク評価
技術の中で、いわゆる「遅延電位分析」が文献において
も商業的にももっとも注目を引いた。Simsonの米国特許
第4,422,459 号、Netravali の米国特許第4,458,691
号、Strickの米国特許第4,492,235 号は、実時間ECG
で現在広く使用されている方法を教示している。この方
法の多くの変形が、医学文献に提唱されている。遅延電
位は、非常に低い振幅の信号であり(主ECG信号自体
に対して40μV 対約1mV 以下)、したがって信号が背景
ノイズ上に識別できるように「信号平均化」として知ら
れる特種の雑音低減技術を採用することを必要とする。
正常のQRSコンプレックスの終了時を越えてそれらが
存在すると、EPスタディにおける持続性単一形VTの
誘導の可能性、したがって由々しい自発的心室不整脈の
発生に対して約70〜80%の予測性である。したがって、
遅延電位分析は、ある比較的一般的形式のECG異常の
存在において全く使用できず、その性格ないし特性およ
び感度はなお所望されるべき多くのものを残している。
【0010】Symsonの方法は、遅延電位の周波数または
スペクトル内容を何ら明瞭に分析しようとせずに、時間
領域のみにおける分析によって遅延電位を識別すること
を教示している。3本の直交表面リードからの双極性E
CG信号が、双方向において濾波され、ついで代数的に
単一の「ベクトルマグニチュード」に加算され、そして
それについて、端末のQRS信号のある種の特性がつい
で測定される。遅延電位は、端末QRS領域の継続時間
および振幅に依存または不存在と認められる。上述した
ように、遅延電位は、完全に普通の健康な個人には見出
されることもまれではない(時間領域技術により)。本
発明は、ほかにもあるが、周波数スペクトルすなわちそ
の「スペクトルカーディオグラフ(スペクトル心電
図)」的特徴に基づいて、由々しい不整脈のリスクと関
連する遅延電位から「偽の正の」遅延電位を識別する新
規な方法を教示するものである。
【0011】Ambos, Cain およびSobel の米国特許第4,
680,708 号号は、端末QRSを越えて位置するECG信
号の単一の比較的長いセグメントのフーリエ分析を使用
して、遅延電位識別のための周波数領域技術を開示して
いる。異常は、二次高周波数ピークの存在および高周波
数対低周波数の比が過度に大きいことによりより表わさ
れると言及されている。
【0012】Kelen の米国特許第4,883,065 号において
は、移動者モニタ例えばHolterモニタ上でなされるEC
Gの長期間記録から遅延電位を分析するための新規シス
テムを開示している。
【0013】
【発明の課題を解決するための手段】本発明は、全QR
Sコンプレックスに跨がり、多数の一部重なるECG信
号セグメントのスペクトルマップを作成することを教示
するもので、異常がCain または本発明者等が知る周知
技術に開示ないし示唆されない、三次元マップの可視的
特徴および計算されたパラメータにより確認し得るもの
である。本発明において使用されるスペクトル特徴分析
による新規な診断方法および装置は、Holterモニタテー
プ上に記録されるECG信号ならびに実時間でのECG
信号の分析に応用できるできる。
【0014】本発明の目的は、由々しい心室不整を経験
する患者をかなり思い切って識別できるECG分析およ
び装置を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、人体を傷つけるこ
と、患者の皮膚に孔を開けること、病院への収容、ある
いは患者に対する相当のリスクや痛みや不快感を与える
ことを必要としない心室不整のリスク分析方法および装
置を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、正常の被検者に生ず
る偽の正信号から由々しい心不全と関連するであろう遅
延電位を識別できるECG信号を周波数分析するための
方法および装置を提供することである。
【0017】本発明の他の目的は、異常心臓機能から正
常心臓機能を識別するのに有用である数値的パラメータ
の計算、および数値的計算が誘導されるスペクトルマッ
プのグラフィック表示およびハードコピーの生成を行な
い、もって記録を分類するための可視的定性的かつ数値
的定量的方法を提供する方法および装置を提供すること
である。
【0018】本発明の他の目的は、その標準のデフォル
トモードの動作において、心室不整のリスクの予測に適
当な可視プロットおよび数値的レポートを発生するに際
して走査者の介入なしにもたらされる固定の予め定めら
れた段階的信号処理プロトコルに従って、単一の命令の
発生にて分析を遂行する周波数分析方法および装置を提
供することである。このデフォルト定常モードの動作に
おいては、本発明は専門家の使用に適当なはずである。
【0019】本発明の他の目的は、メニューから分析プ
ロトコルの個々の段階を注文できるように操作者対話モ
ードの動作を有し、かつ、時間とともに変わるECG信
号の周波数特性の可視化および測定に基づき心電図診断
をなす改善された手段を見出そうとする研究者が使用す
るに適当なように十分の変幻性と便利さを備える周波数
分析方法および装置を提供することである。
【0020】本発明のこれらおよびその他の目的は、図
面を参照して行なった以下の説明を参照するとき一層明
らかとなろう。ここに開示される本発明は上述の諸目的
を達成できかつ上述の利点を提供できるものであるけれ
ど、本明細書に含まれる開示は、単に好ましい具体例に
ついての例示であり、本発明の技術思想はここに記述さ
れる実施例の詳細に限定されるものでなく、前記特許請
求の範囲の記載のみによって限定されるものであること
を理解されたい。
【0021】
【発明の概要】簡単に述べると、本発明は、意図される
目的に適当な前処理および後処理との組合せで、1また
は複数のチャンネルからのECG信号の比較的短く、段
階化され、ただし一部重畳するセグメントについて周波
数分析を遂行して、前記ECG信号の種々の周波数成分
についての振幅および時間推移、すなわちフーリエスペ
クトル、を反映する三次元マップを生成する方法および
装置を包含するものである。マップを生成するのに使用
される同じ周波数成分またはスペクトルデータから、輪
郭の滑らかさや周波数ピークの数や位置のようなマップ
の可視的に現われる形態構造的特徴を定量化する数値パ
ラメータについての計算がなされる。三次元マップは、
若干の異なる配向でプロットし得るのであるが、このマ
ップが数値パラメータのプリントアウトと結合されて、
異常についての可視的な形態構造的かつ定量的評価をな
し得るレポートを生成する。
【0022】
【実施例】第1図は、本発明に従い心電図信号のスペク
トル分析を行なう装置の基本的実施例のブロック図であ
る。第1図の装置の殆どは、マイクロプロセッサシステ
ム上で動作するソフトウェアモジュールとして実施でき
る。技術に精通したものであれば、装置は第1図の種々
のブロックに対して指示される機能を遂行する代わりの
手段で実施できることが認められるであろう。
【0023】第1A図〜第1C図を参照すると、本発明
に従うECG周波数分析システムの簡単化されたブロッ
ク図が示されている。図面に示されるように、処理のほ
とんどは、好ましくは、信号平均化面心電図の3つのチ
ャンネル(X,YおよびZ)の各チャンネル上で、別個
にただし同一の態様で遂行される。簡単にするため、チ
ャンネルX上で実施される処理のみがブロック図に示さ
れている。 ただし、特にブロック22および39にお
ける、1以上のチャンネルからのデータ組合せの存在を
除く。
【0024】第1A図、ブロック1に示されるように、
双極性心電図信号の3つの直交チャンネル(X,Yおよ
びZ)が、数百ビートの時間スパンにわたり、患者に直
接適当な隔絶されたプリアンプを取り付けることにより
実時間で、あるいは適当な走査デバイスを介してプレイ
バックされる先に記録された24時間Holterテープのよ
うなある他のソースから収集される。ブロック3にて、
背景ノイズを従来の時間領域遅延電位分析に対して一般
に容認し得ると考えられるレベル、すなわち25〜250 Hz
にて1μV rms 以下のノイズに減ずるために、信号の平
均化が遂行される。一般に、所望の雑音低減を達成する
ために、約200 〜500 の心拍が平均化されることを必要
とする。本発明で行われる実際の周波数分析は、ブロッ
ク4で開始される。1、2または3チャンネルの平均化
ECG信号が、少なくとも1.5 uV/ ビットの分解能をも
って普通1000Hzでディジタル化され、コンピュータメモ
リまたはある種の恒久記憶媒体上に記憶される。
【0025】標準化された定常的臨床能力と変幻性のあ
る研究応用能力の両方を提供するという二重の目的を遂
行するために、分析は、使用者の選択で2つのモードの
いずれかにおいて遂行できる。自動(デフォルト)モー
ドにおいては、全分析は、あらかじめ定められた1組の
処理パラメータに従って、単一のキーストローク命令の
発生にて実施され、スペクトルマップおよび数値印刷レ
ポートの印刷で完結されることになる。他の場合には、
使用者は、分析の開始前にメニューにアクセスし、その
メニューから、広範囲の順列および組み合わせで代りの
分析パラメータを選択できる。本発明においてこのよう
な任意の使用者の対話が行われる図面上のボックスは、
スイッチ符号で識別され、手動制御の可能性を示してい
る。デフォルトパラメータの使用者による無効化は、本
明細書の以下の記述において「手動」モードとして言及
することにする。
【0026】再度第1A図に戻ると、ブロック4にて、
続いての分析が遂行されるECG信号の領域が決定され
る。デフォルトモードにおいて、QRS領域がコンピュ
ータアルゴリズム(当技術に精通したものには多くの適
当なアルゴリズムが既知である)によりまず見出され、
そしてQRSコンプレックス前25msecで開始されコンプ
レックス後125 msecで終了する信号領域が画定される。
ブロック5で示される手動モードにおいて、使用者は、
マウス作動のカーソルを使用することによって、分析さ
れるべき領域のオンセット(開始点)およびオフセット
(終了点)、ならびにマップのプロットに使用されるべ
き配向を指示する。第2〜4、8および9図に例示され
るように周波数スペクトルプロットの三次元的性質のた
め、関係のある低振幅波形は大きなものの「後ろ」に隠
されることがある。関心が、主としてP波またはHIS 束
のようなQRS 前に起こる信号にある場合、マップは、ず
っと大きなQRS波形自体により邪魔されないようにこ
れらの構造が「前に」あるようにプロットされよう。他
方関心が、主としてQRSの後ろに起こる遅延電位のよ
うな信号にある場合(デフォルト状態)、マップは逆方
向にプロットされ、後で起こる構造が先に起こっている
QRSの前にプロットされる。
【0027】分析の次の段階は信号前(プレ)処理であ
る。デフォルトモードのブロック6において、信号の一
次微分が次の式、すなわち、y[t]=(x(t+1)-x(t-1)/2+(x
[t+2]-x[t-2])/8 。ここで、y[t]はサンプル時における
信号の新しい振幅、x[t+1]は次のサンプル点の古い振
幅、以下そのようになる、に従って計算される。手動モ
ードにおいては、使用者は、ブロック7により指示され
るように、ブロック6における処理の代わりに、全然信
号変更なし、あるいは、上の一次微分式に対するのと同
じ符号体系を使用する式すなわち、y[t]=x[t+1]+x[t-1]
-2(x[t])に従う二次微分を入れるように選択できる。非
微分ECG信号は、時間の関数であるデポラリゼーショ
ン波頭の振幅を表わすから、一次微分は速度に対応し、
他方二次微分は波頭加速度に類似である。デフォルトモ
ードにおける一次微分の使用は、高エネルギ低周波数の
信号成分を含む通常の、ただし傾斜するSTセグメント
が、スペクトルプロットにおける低振幅遅延電位の存在
を隠すような望ましくない影響を最小にする。
【0028】ブロック8にて、関係する信号領域に亙る
時間が、ブロック9のパラメータに従って等しい長さの
一部重畳するセグメントすなわち時間スライスに分割さ
れる。デフォルトモードにおいて、スライスは24 msec
の継続時間より成り、各逐次のスライスは、その直前の
ものより2 msec遅く開始される。例えば、分析されるべ
き信号領域が、240 msecであると、他の処理に提供され
るスライスは、1+(240-24)/2すなわち、109 となろう。
手動モードおいては、セグメント長は5 msec〜150 msec
の範囲とし得るが、ステップ間隔は 1〜20msec.の間で
選択し得る。ついでスライスがブロック10〜18を経
て逐次処理されるたびに、ブロック19にて二次元テー
ブル(第10図)がコンピュータメモリに組み込まれ
る。ここで、各行は、単一時間スライスの複数の周波数
高調波におけるパワースペクトル密度(PSD)を表わし、
各列は、関係する信号領域に跨がる単一の周波数におけ
る全時間スライスのPSD を含む。
【0029】ブロック10におけるデフォルトモードに
おいて、信号の平均値が各時間スライスに対して計算さ
れ、DCオフセットを除去するため、そのスライス内の各
データ点から減算される。手動モードにおけるブロック
11および15に示されるように、平均減算は、全く無
効化されるか、ブロック12における「窓掛け」の後ま
で遅延される。
【0030】ブロック12のデフォルトモードにおい
て、ブロック16の高速フーリエ変換における固有のス
ペクトル漏洩およびエッジ不連続性の影響を最小化する
ため、各時間スライスは、等長の4期間ベックマン−ハ
リスウィンドにより乗算される。方形のハニングまたは
ハンミング窓の選択は、ブロック13に描かれるように
手動モードにおいては置換され得る。
【0031】手動モードにおいては、ブロック14およ
び15により示されるように、DCオフセットを除去する
ように、窓掛けの後に平均減算が行われようが、デフォ
ルトモードにおいては減算は窓掛けの前になされる。
【0032】次の処理段階は、ブロック16における各
時間スライスに関する離散高速フーリエ変換(FFT) の遂
行である。時間スライスデータ値は、メモリアレイの始
点にまず移動され、ついで所望のFFT の長さとなるよう
に0が付加される。デフォルトモードにおいては、64ポ
イントFFT が使用され、手動モードにおいては32〜1024
ポイントが代りに使用される(ブロック17)。25デー
タポイントおよび64ポイントFFT により表される24msec
のデフォルトスライス長に対しては、ポイント26〜6
4がゼロにセットされ、その後二重精密FFT が実施され
る。
【0033】次に、ブロック18にて、パワスペクトル
密度が実数および虚数フーリエ係数の平方の和として計
算され、ブロック19にて、各逐次の時間スライスに対
して、PSD マトリックステーブルの次の行に装入され
る。
【0034】ブロック8〜18の処理は、各時間スライ
ス(および各ECGリードに対して)反復され、関係す
る全信号領域にわたり、ブロック19、20および21
のPCD マトリクスを形成する。これらのPCD テーブル
は、ついで第1C図に見られるようなスペクトルマップ
を生成するように、あるいは第1B図に見られるような
他の数値パラメータを計算するのに使用される。
【0035】第1図、ブロック22にて、X、Yおよび
Zリードマトリクスの平均値を含む第4のPSD マトリッ
クスが計算される。その後、この「X+Y+Z平均」PS
D テーブルは表示され、プロットされ、そして原X、Y
およびZリードに同一の態様で数値量子化のために使用
される。
【0036】第2〜4、8および9図に図示される可視
的プロットに対する後述の論述から明らかなように、異
常被検者のスペクトルマップは明らかに「乱れて」いて
スペクトルの輪郭が通常のもののスペクトルより滑らか
でないことがわかった。第1b図、ブロック23および
35に示される数値的計算は、精確な分類基準の発生を
可能にするように、通常のマップおよび異常マップ間の
差の多くのものを定量化する。各計算されたパラメータ
は、追って論述されるように、正常スペクトルマップお
よび異常スペクトルマップの比較から明らかな可視的な
量的な差に対応している。
【0037】ブロック19におけるリードPSDマトリ
クスの各行は、単一時間スライスの周波数分析を含むこ
とが思い起こされよう。第1B図、ブロック23にて、
「総PSD 列」と称される追加の列が、ここで、各時間ス
ライスに対して全周波数における総計パワースペクトル
密度を表すように各行に対して全高調波にてPSDを加
算することによって、各EDGリードに対してテーブル
に付加される。ブロック24にて、QRSコンプレック
スの標準すなわち基準時間スライスが、今計算された総
PSD列に最高の総PSDをもつ列として識別される。
【0038】次にブロック25にて、平均背景ノイズ値
およびその標準偏差が、最低の平均(総)PSDを有す
る総PSD列内に40msec領域(2msecのデフォルトステ
ップ間隔)にて21の連続する時間スライス)を識別す
ることによって計算される。
【0039】ついで、ブロック26にて、QRS開始お
よび終了に対応する時間スライス行が、もっとも遠い行
として識別され、ブロック24のQRS基準スライスか
ら逐次遠ざかって移動し、ブロック25の平均背景ノイ
ズレベルより少なくとの5標準偏差大きい総PSDを有
する。
【0040】ブロック23にて計算される総PSD列か
ら、下部パワー端末領域が、基準スライスの0.2 %より
小さい総PSDを有する基準QRSスライスに続く最初
の時間スライスにて始まるものとして定義される。この
領域は、従来形式の時間領域分析の遅延電位領域に類似
である。かくして、ブロック26にて画定される総QR
Sコンプレックスは、ブロック29にて「ハイパワー端
末領域」に、ブロック28にて「ローパワー端末」領域
に分割される。
【0041】この間ブロック27にて、ブロック26に
て画定されるQRSコンプレックスの端末40msecに亙る
総PDS の総和が計算される。「PSD40」として知られるこ
のパラメータの値は、時間領域遅延電位を有するものよ
りも正常の被検者の方が高いことが分かった。
【0042】ここで、他の1組の数値計算が、ブロック
28および29で画定されるローパワーおよびハイパワ
ーQRS領域で別個に遂行される。ハイパワー主QRS
領域で遂行される処理は同一であるから、簡潔にするた
め、ここではローパワー領域計算のみを論じる。正常な
被検者と異常被検者のスペクトルマップ間の明らかな差
は、特に高周波数にて、異常マップに明らかなスペクト
ルピークの数の増大である。したがって、ブロック30
にて、6個の別個の基準により、ローパワー端末QRS
領域内のスペクトルピークについての計数がなされる。
最初、ピークは、250Hz(高周波数)以上で起こるか、25
0 Hz(低周波数)以下で起こるかにしたがって分類され
る。ついで、高周波数および低周波数に対して別々に、
PSDマトリクステーブルの行に沿う周波数軸線に起こ
るピーク(周波数軸線ピーク)、PSDテーブルの列に
沿う時間軸において起こるピーク、あるいは両軸線にお
いて起こるピーク(両軸線ピーク)についての計数がな
される。本発明者等は、時間領域遅延電位および心室不
整を有する患者は、遅延電位を有するがVTに対する傾
向をもたない被検者より高いピーク計数値を有すること
を発見した。有意義なことに、異常者のこの特性は、主
ハイパワQRS領域ならびに遅延電位領域において計算
されるピークに対してもし真である。
【0043】ブロック31にて、第2の追加の列が、各
行の直下の行とともにその各行のピアソン相関係数を含
め、各リードのPSDマトリックステーブルに対して計
算される。かくして、この新しい列は、各時間スライス
のスペクトル特性が隣接する時間スライスのスペクトル
に似る程度を表す。このスライス間相関係数列は、第1
C図、ブロック49にて可視表示オプションの1つとし
て後でプロットされ、同時に診断上の重要な数種の他の
数値的基準を生ずる。
【0044】第1B図、ブロック32にて、0.985 以下
の値を有するスライス間相関係数の例証の数が計数され
る。本発明者等は、正常な被検者は相関性の薄い時間ス
ライス対の例証が極僅かであり、他方VTの傾向のある
患者の例証はずっと高いことを観察した。
【0045】ブロック33は、ブロック31にて計算さ
れる列の相関係数の平均および標準偏差の計算を示して
いる。正常な被検者の時間スライスは、異常者のそれよ
り高い平均相関およびより低い標準偏差を有する。
【0046】ブロック34にて、ブロック31にて計算
される列における相関係数の分布の傾斜は、ブロック3
3にて計算される平均値より小さい相関係数の例証の数
をロパワー領域におけるスライスの総数により割ること
によって見出される。正常な被検者においては、相関係
数は、異常の被検者におけるよりもその平均の回りによ
り均等に分布される。
【0047】ブロック35にて、時間スライスの周波数
スペクトルが領域の平均周波数スペクトルと異なる程度
を評価するため、スペクトルエントロピーと称するパラ
メータが計算される。スペクトルエントロピーは下記の
ように計算される。ローパワー領域の時間スライスを表
す行の各高調波周波数にて計算される平均PSDを包含
させるため、追加の行がPSDマトリックステーブルに
加えられる。ついで、各時間スライス行とこの新しい平
均PSD行との平均相関が次に計算され、ついで1から
減算され、領域に対するスペクトルエントロピー統計値
を得る。正常の被検者は異常者より低いスペクトルエン
トロピー値を有することが分かった。
【0048】ブロック36にて、ブロック27ないし3
5にて誘導される数値パラメータは、リードXに対する
数値的パラメータを形成するように一緒に収集され、そ
してこれは、ブロック40にて、リードYおよびZから
同じように誘導された数値および合成されたXYZ平均
マトリックスと結合され、第5図および第6図に例示さ
れる印刷されたレポートを形成する。
【0049】次に、PSDマトリックステーブルを表す
ブロック19,20,21および22を参照すると、第
1C図は、第2図〜第4図および、第8図および第9図
に例示される可視CRT表示および印刷スペクトルマッ
プを生成するのにこれらの表が使用される態様を示して
いる。
【0050】第1C図、マニュアルモードにおけるブロ
ック41にて、使用者、PSDマトリックステーブルに
実際に含まれる値を表示またはプロットするのでなく、
時間に関するそれらの一次または二次微分を表示または
プロットするように任意に選択してよい。デフォルトモ
ードにおいては、ブロック40にて計算または変化はな
されない。もしも、ブロック41にて一次微分(「速
度」)後処理が選択されると、各スライス時に、行がそ
の上の行から減算され、各スライスステップにおけるP
SDの変化を表す。もしも、二次微分誘導後処理(加速
度)が選択されると、各時間スライス列がその直上の列
およびその直下の列の平均から減算される。これらの任
意の後処理ステップは、正常および異常のマップ間の可
視的差のあるものを目立たせる。
【0051】ブロック42にて、表示およびプロット利
得が決定される。デフォルトモードて使用される利得
は、フルスケールが5%PSD、すなわち臨床診断におい
て有用な十分の解像度の可視的特長を得るように実験に
より見いだされる値に対応するように、20である。手動
モードにおいて、使用者はブロック43にて0.01ないし
1000の利得を選択する。
【0052】ブロック44にて、図示および/または表
示されるべきスペクトルマップの配向が決定される。第
2図、第8図および第9図を検討すれば、多数の角度か
らこれらの三次元構造体を観察することができるという
実用性が分かる。何故ならば、潜在的な関係のあるすべ
ての特徴を検査するための理想的な単一の図面はないか
らである。デフォルトモードでは、すべての利用可能な
図面は自動的に印刷されるが、マニュアルモードにおい
ては、ブロック45にてこれが無効化され、図面の単一
または限定された組合せを選択し得る。
【0053】利得および図の選択に加えて、本発明は、
表示またはプロット前に手動モードにおいて任意の非直
線的なスケール圧縮を可能にする。デフォルトモードに
おいては、PSD値が使用されるが、ブロック47に示
されるように、手動モードにおいては、代りに、スペク
トルデータのべき(PSDの平方根)または対数(dB)表
示を選択し得る。
【0054】第2図〜第4図を参照すると、本発明の利
点を有する二三の特定の例が、実際の患者から得られた
記録により示されている。第2図および第3図は、両方
とも、心臓疾患をもたず、心室不整脈の傾向をもたない
正常な有志者からのものである。第4図は、心臓発作を
起こし、寿命を脅かす不整脈の複数回の経験を有した患
者からのものである。第3図の被検者は危険状態にはな
いが、「不完全右束枝ブロックとして知られる心電図の
一般の若干のわずかな通常の変形を有しており、そして
これは、QRSコンプレックスの端部が若干不鮮明とな
った状態をもたらす。この種の不鮮明は、「擬の正の」
遅延電位をもたらし、したがって、第3図の被検者は、
遅延電位の存在に対する試験に基づき危険状態にあるも
のとして分類されよう。遅延電位信号は、第3図および
第4図上で矢印で指示されている。両患者が、如何にQ
RSコンプレックスの端部を越えて延び出る低振幅信号
を有しているかに注目されたい。しかしながら、第3図
において(擬の正)、遅延電位のスペクトル輪郭は滑ら
かであり、第4図において(真の正)、スペクトル輪郭
は乱れており、混乱せしめられている。また、第4図の
真の正の患者においては、全QRSコンプレックス(遅
延電位領域だけでなく)を通じてスペク輪郭が如何によ
り乱れているかにも注目されたい。
【0055】上述の例は、本発明が、従来の技術による
と「危険状態にある」として誤診されたであろう患者に
ついての正しい危険についての分類を決定する手段を如
何に提供するかの1例を示すものである。
【0056】第5図は、第2図に示されるスペクトルプ
ロットから生成される健康な有志者の数値的レポートで
ある。
【0057】第6図は、スペクトルプロットが第3図に
示される「擬の正の」患者から生成される数値レポート
であり、第7図は、第4図の「真の正の」患者からのも
のである。
【0058】スペクトルプロットに可視的に観察される
差がどのようにそれに対応して異なる計算数値データを
もたらしているかに注目されたい。それにより、診断目
的のために異常についての特定の数値基準を生成するこ
とが可能となる。
【0059】第8図および第9図は、第2図および第5
図を発生するのに使用される健康な有志者から得られる
同じ列データから、第1図の装置により発生されるスペ
クトルプロットである。しかしながら、第8図および第
9図においては、装置のでデフォルト分析プロトコル
は、下記のように操作者の介在により変更されている。
【0060】第8図は、直線の垂直または縦座標上に、
3つの直交するリードセットX、YおよびZから得られ
るECG波形のパワースペクトル密度の振幅と、X、Y
およびZリードから得られる信号の総和の第4のスペク
トル心電図を表示している。
【0061】第9図は、第8図と同じリード形態に対す
るパワースペクトル密度を示しているが、パワースペク
トル密度は、直線スケールでなく、対数(db)スケール上
に表示されている。
【0062】第8図および第9図は、本発明の方法およ
び装置により可能とされる表示フォーマットの非常に多
数の変形から2つの例だけを示していることを認識され
たい。これらの変形の中には、偽の正と真に危険状態に
ある患者を区別するという本発明の力を明瞭に示す第3
図および第4図の表示に加えて、ECGまたは生物電気
信号の他の異常の検出に有用であることが分かるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1A〜1C】本発明に従う心電図信号のスペクトル
分析装置の1具体例のブロック図である。
【図2〜図4】デフォルトモードで作動される第1図の
装置により発生される第1図の装置により発生されるス
ペクトルEDGプロットを示す図である(第2図は遅延
電位不存在、スペクトル輪郭滑らか、スペクトル擾乱の
少ない正常有志者、第3図はECGに若干の正常な変
形、「偽の正の」遅延電位を有するが、スペクトル擾乱
が少ない正常有志者、第4図は「真の正の」遅延電位が
存在し、スペクトル擾乱の大きい不整脈の危険状態にあ
る患者に対するものである)、
【図5〜図7】図2〜4のスペクトルプロットに対応す
る図1の装置により発生される印刷レポートを示す図で
ある(第6図は「偽の正の」健康有志者、第7図は危険
状態にある「真の正の」患者に対するものである)。
【図8〜図9】図1の装置により発生されるスペクトル
ECGプロットで、装置のデフォルト分析プロトコルが
操作者の介在により変更されたものである。
【図10】第1図の装置により計算される中間値のテー
ブルを示す概略図である。
【符号の説明】
1,111,211 リード 2 信号平均化装置 3 アナログ−ディジタルコンバータ 4 分析領域選択装置 6 予備処理装置 7 一次微分装置 8 信号セグメンタ 10 平均減算装置 12 窓掛け装置 14 平均減算装置 16 高速フーリエ変換装置 18 パワースペクトル密度減算装置 19 PSDマトリクステーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓内の電気伝導の異常を検出するため
    にECG信号を分析するための装置において、 a)前記ECG信号の単一の信号、または前記サイクル
    の全平均の振幅対時間変動を表わす波形を選択的に記憶
    するための手段と、 b)前記波形内に関係のある時間間隔を見つけるための
    手段と、 c)前記時間間隔を一連の一部重畳するセグメント、す
    なわち時間スライスに分割するための手段と、 d)前記一部重畳する各セグメントの周波数分析を遂行
    し、前記波形が分解され得る離散フーリエ成分すなわち
    パワースペクトル密度成分(PDS)の相対振幅を決定
    するのに有効な、分析遂行手段と、 e)前記周波数分析手段により得られる各周波数成分の
    振幅の数値マトリクステーブルであって、見出しの第1
    のラインが離散周波数値を有し、見出しの直交する第2
    のラインに、各スライスの始点に対応する離散時間間隔
    を有する数値マトリックステーブル生成手段と、 f)前記テーブルを、正常および異常の被検者から得ら
    れる対応するテーブルと比較するための手段とを備える
    ECG信号分析装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数分析を遂行するに先立ち前記
    各時間スライスの時間領域振幅の平均値を計算するため
    の手段と、各スライス内の各データ点値からそのスライ
    スの前記平均時間領域値を減算し、前記時間スライス内
    のDCオフセットを除去するための減算手段を備える請
    求項1記載のECG信号分析装置。
  3. 【請求項3】 前記手段(a)乃至(e)が、複数の別
    個のECGチャンネルについてそれらの指示される機能
    を遂行できる請求項2記載のECG信号分析装置。
  4. 【請求項4】 時間スライス行内の各PSD値を加算し
    て、PSD総和を形成し、PSD総和列を形成するため
    の手段と、該PSD列内の各垂直位置における前記PS
    D総和値を、各他のPSD値と比較し、最高のPSD総
    和値を有する時間スライス行を決定し、それにより前記
    ECG波形のQRSコンプレックスの標準乃至基準時間
    スライスを決定する手段を備える請求項3記載のECG
    信号分析装置。
  5. 【請求項5】 ECG信号の前記QRS部分の開始点お
    よび終了点を見出すための手段と、前記QRSコンプレ
    ックスの末端間隔T1にわたりPDSの総和を計算する
    ための手段と、前記PSDマトリクスの前記QRS部分
    を低パワー端末部分と高パワー部分に分割するための手
    段を含み、前記低パワー端末部分が、前記基準スライス
    のある割合P1より小さいPSD総和を有する前記QR
    Sスライスに続く最初の時間スライスで始まるものであ
    り、前記QRS部分の前記高パワー部分が、PSDマト
    リクスの前記QRS部分の残りである請求項4記載のE
    CG信号分析装置。
  6. 【請求項6】 別個の処理手段として、前記PSDマト
    リクステーブルの周波数軸すなわち行に沿って起こるピ
    ークまたは最大値(周波数軸ピーク)、前記PSDマト
    リクステーブルの時間軸線すなわち列に沿って起こるピ
    ークまたは最大値(時間軸ピーク)、および両軸におい
    て同時に起こるピーク(両軸ピーク)を計数するための
    手段を含む請求項5記載のECG信号分析装置。
  7. 【請求項7】 前記各PSDマトリクステーブルに対し
    て、各行と、該行の直下の行とのピアソン相関係数を計
    算し、該相関係数に対応する追加の1列の数を表示する
    ために記憶するための手段を備える請求項6記載のEC
    G信号分析装置。
  8. 【請求項8】 前記PSDマトリクス表に、前記PSD
    の選択された行の各高調波周波数の計算された平均PS
    Dを含む追加の列を加え、各時間スライス行と平均PS
    Dの新しい行との平均相関を計算し、そして該平均相関
    値を1から減算することによってスペクトルエントロピ
    ーと称される数の表示のため計算し記憶するための手段
    を備える請求項7記載のECG信号分析装置。
  9. 【請求項9】 前記マトリクステーブルの数値から得ら
    れる数値テーブル、および三次元様輪郭プロットで時間
    および周波数に対する前記スペクトル成分の振幅を表示
    するための手段を備える請求項1記載のECG信号分析
    装置。
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