JPH0765005A - 文書速読支援表示装置並びに文書処理装置及びディジタル複写装置 - Google Patents

文書速読支援表示装置並びに文書処理装置及びディジタル複写装置

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JPH0765005A
JPH0765005A JP5209506A JP20950693A JPH0765005A JP H0765005 A JPH0765005 A JP H0765005A JP 5209506 A JP5209506 A JP 5209506A JP 20950693 A JP20950693 A JP 20950693A JP H0765005 A JPH0765005 A JP H0765005A
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JP5209506A
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Masayuki Kameda
雅之 亀田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量の文書に対して迅速に目を通すために、
特定部分を識別して表示する。 【構成】 特定部分抽出手段1は、電子化された文書に
対して、文書中の特定部分を抽出する。特定部分識別表
示・印刷手段2は、前記特定部分抽出手段1で抽出され
た特定部分を他の部分と識別して表示あるいは印刷す
る。前記特定部分抽出手段1が文書の速読に適した部分
を識別する。このようにすることにより、文書中の重要
部分を識別表示できるので、文書に迅速に目を通す際の
ポイントとして有用になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子化された文書の文
書速読支援表示装置並びに文書処理装置及びディジタル
複写装置に関し、より詳細には、文書の効率的な閲覧を
支援する文書速読支援装置の他、文書を表示あるいは印
刷する機能が必要な文書編集装置などの文書処理装置及
びディジタル複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来技術を記載した公知文
献としては、例えば、特開昭61−117658号公報
の「文章抄録装置」、あるいは、特開平2−11206
8号公報の「テキスト簡略表示方式」がある。特開平6
1−117658号公報のものは、大量にある文書に迅
速に目を通す際に、文章の要約が有用であり、このため
に、要約を自動生成するものであるが、自然言語文の理
解技術が充分でない現在の技術では、要約が充分適切で
あるとはいえず、重要な部分が欠落する可能性が高い。
【0003】これに対し、特開平2−112068号公
報のものは、テキストの中間言語形式を必須構成要素と
任意構成要素に識別し、必須構成要素に該当する文字列
だけで、本来の文書より短い簡略形の文書を表示する他
に、簡略形の文書表示に連動して原文書を表示したり、
必須構成要素に該当する文字列を他の任意要素に該当す
る文字列と識別して表示することで重要部分の欠落に補
完するとともに、後者の識別表示により速読の効果を挙
げている。なお、この公報に記載された発明では、識別
される中間言語形式における必須構成要素は、主文の述
部の動詞とその必須格パターンに対応する要素となって
いると思われる。
【0004】また、先に提案した特願平3−34967
6号の「文書速読支援表示方式並びに文書処理装置及び
文書検索装置」は、文書中の強調したい文字列に対し、
その他の部分の文字列について、文字のサイズを縮小
し、かつ縮小する文字を原文と同じ位置に表示あるいは
印刷するもので、強調する部分あるいはそれ以外の部分
は、文字種、特定の単語、特定品詞によって判定し、キ
ーワード的な単語を強調するものである。さらに、先に
提案した特願平5−66048号の「文書表示装置及び
文書要約装置並びにディジタル複写装置」は、見出し部
分と本文とからなる文書に対する表示について、見出し
部分に含まれる単語に着目し、本文中の当該単語部分や
当該単語を含む文を識別表示するものである。
【0005】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、大量の文書に対し迅速に目を通すために、特定
の部分を識別して表示することが有効であるが、識別す
るのに適した部分は、必須構成要素やキーワードだけに
限定されるものではないので、文章の流れを追うのに適
した句を抽出し、主題や新情報提示といった読解上の要
句を抽出して、識別表示する文書速読支援表示装置を提
供すること、また、識別表示では、非強調部分は情報欠
落を補完するが、場合によっては、非強調部分も気にな
って読みにくいといった場合も生じるので、強調部分だ
けを表示しつつ、必要に応じて、直ちに原文に戻りやす
くすることで、非強調部分の情報欠落を補完する文書速
読支援表示装置並びに文書処理装置及びディジタル複写
装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
電子化された文書に対して文書中の特定部分を抽出する
特定部分抽出手段と、該特定部分抽出手段で抽出された
特定部分を他の部分と識別して表示あるいは印刷する特
定部分識別表示・印刷手段とを有する文書表示装置にお
いて、前記特定部分抽出手段が、文書の速読に適した部
分を識別すること、更には、(2)目的文書の言語の文
を解析し、構文構造を得る文解析手段を有し、前記特定
部分抽出手段が、前記文解析手段による構文構造から構
文構造ヘッド要素と、述語修飾性の述語要素及び該述語
修飾性の述語要素が修飾する名詞修飾性の述語要素並び
に該名詞修飾性の述語要素が修飾する名詞要素と、形式
的名詞要素及び該形式的名詞要素を修飾する要素と、前
記各要素を直接に修飾する要素との一部あるいはすべて
を抽出すること、更には、(3)目的文書の言語の文を
解析し、構文構造を得る文解析手段を有し、対象文書が
日本語文書の場合には、前記特定部分抽出手段が、前記
文解析手段による構文構造から、係助詞「は」の導く要
素と、主文中の格助詞「が」の導く要素とのいずれかあ
るいは双方を抽出すること、更には前記抽出手段が、前
記文解析手段による構文構造から前記係助詞「は」の導
く要素を含む文全体あるいは文中の主要な要素と、前記
主文中の格助詞「が」の導く要素を含む主文全体あるい
は文中の主要な要素とのいずれかあるいはすべてを抽出
すること、(4)前記(3)において、前記特定部分抽
出手段が、前記文解析手段による構文構造から、前記係
助詞「は」の導く要素を含む文全体あるいは文中の主要
な要素と、前記主文中の格助詞「が」の導く要素を含む
主文全体あるいは文中の主要な要素とのいずれかあるい
はすべてを抽出すること、更には、(5)前記(1)〜
(4)のいずれかにおいて、前記特定部分識別表示・印
刷手段が、原文書と対応をとりつつ、特定部分以外の部
分を隠ぺいし、表示あるいは印刷すること、更には
(6)前記(5)において、前記特定部分識別表示・印
刷手段が、原文書も併せて表示あるいは印刷すること、
或いは、(7)前記(2)〜(6)のいずれかの文書速読支
援表示装置の一部あるいはすべてを含む文書処理装置で
あること、或いは、(8)画像をディジタル画像データ
として読み取る画像データ読取手段と、該画像データ読
取手段によるディジタル画像データやその加工データを
出力する出力手段と、前記画像データ読取手段による文
書のディジタル画像データから文字を認識する文字認識
手段とを有するディジタル複写装置において、前記(1)
〜(6)のいずれかの文書速読支援表示装置の一部あるい
はすべてに基づき、前記文字認識手段により電子化され
た文書データを加工する文書データ加工手段を有し、該
文書データ加工データを前記出力手段により出力するこ
とを特徴としたものである。以下、本発明の実施例に基
づいて説明する。
【0007】図1は、本発明による文書速読支援表示装
置の一実施例(請求項1)を説明するための構成図で、
図中、1は特定部分抽出手段、2は特定部分識別表示・
印刷手段である。電子化された文書に対して、文書中の
特定部分を抽出する特定部分抽出手段1と、該特定部分
抽出手段1で抽出された特定部分を他の部分と識別して
表示あるいは印刷する特定部分識別表示・印刷手段2を
有し、前記特定部分抽出手段1が文書の速読に適した部
分を識別する。
【0008】図2は、本発明による文書速読支援表示装
置の他の実施例(請求項2,3,4,5)を示す図で、
図中、3は文解析手段で、その他、図1と同じ作用をす
る部分は同一の符号を付してある。請求項2,3,4
は、請求項1の他の実施例であり、図2のように、請求
項1の特定部分抽出手段1にさらに文解析手段3が付加
され、該文解析手段3で得られる構文構造をもとにし
て、文章の流れを追うのに適した句(請求項2)、主題
や新情報提示といった読解上の重要句(請求項3,4)
を抽出し、抽出された句を識別して表示あるいは印刷す
る。
【0009】以下、前記文解析手段3は、既に、機械翻
訳システムなどの原言語文の解析部に用いられているも
のである。本発明では、文書の言語を特定しないが、以
下の説明では、日本語文書を例に示す。なお、実施例で
用いる文解析手段により得られる構文構造について、以
下に説明する。 次の例文1 「指定された相手に指定された時刻にメッセージを届け
ること」に対し、文解析した結果、次の表1ような構文
構造情報を得ることができるものとする(構文構造とし
てはさまざまな種類があるが、ここでは、文節の依存構
造を表わす形式としている)。
【0010】
【表1】
【0011】ここで、各行は、文節単位の情報を情報に
示す。第3行を例にとれば、“〔3〕”は、文節番号を
示し、“〔指定{サ変名詞}さ{サ変語尾=未}れ{レ
ル=用}た{タ=体}〕"は、文節内の単語の構成を表
記(“指定”や“さ”等)と“{}”内に示された品詞
(“サ変名詞”や“サ変語尾=未”)の対の並びで示
し、“{動詞句連体形連体}”は、文節の属性を表わす
情報の並びを示し、“→〔4〕”は文節の修飾先の文節
番号を示す。なお:品詞について、“=”の後の“未”
や“用”は“未然形”や“連用形”、“=”の前の“下
ラ”は“ラ行下一段の動詞”の省略形であり、“上
カ”,“五サ”ならば“カ行上一段動詞”,“サ行五段
動詞”の省略形である。また、“=”の前のカタカナ列
は、活用する機能性単語の終止形を示し、たとえば、
“レル”は“助動詞「れる」”を表わす。“:”の前の
“届ける"等は、活用する自立語の終止形を表わす。
【0012】文節の修飾先の情報によれば、次の表2の
ような文節の依存構造木が得られる。
【0013】
【表2】
【0014】また、文節の修飾先の情報により、その文
節を修飾する文節番号は、次の表3のように容易に得ら
れる。
【0015】
【表3】
【0016】次に請求項2について説明する。目的文書
の言語の文を解析し、構文構造を得る文解析手段3を有
し、特定部分抽出手段1が、前記文解析手段3による構
文構造から、構文構造のヘッド要素と、述語修飾性の述
語要素及び該述語修飾性の述語要素が修飾する名詞修飾
性の述語要素並びに該名詞修飾性の述語要素が修飾する
名詞要素と、形式的名詞要素及び該形式的名詞要素を修
飾する要素と、前記各要素を直接に修飾する要素の一部
あるいはすべてを抽出する。
【0017】すなわち、請求項2では、文章の流れを追
うのに適した句として、構文構造に基づき、 a1.構文構造のヘッド要素、 b1.述語修飾性の述語要素、 b2.前記述語修飾性の述語要素(b1)が修飾する名
詞修飾性の述語要素、 b3.前記名詞修飾性の述語要素(b2)が修飾する名
詞要素、 c1.形式的名詞要素と、 c2.前記形式的名詞要素(c1)を修飾する要素、 d.上記各項に示す各要素を直接に修飾する要素 の一部あるいはすべてを特定部分として抽出する。
【0018】請求項2の各項は、ほぼ次のような意味を
もつ。 a1:文の構文構造上のトップである。 b1:「…〜し、…〜して、…」の「〜し(て)」の部
分にあたり、連続する述部をたどることにあたる。 b2:「…〜し…〜して、…する…」の「〜する」の部
分にあたり、連続する述部の終結する部分にあたる。 b3:上記の連続する述部の修飾を受ける名詞句部分
「…」にあたる。 c1:「こと」や準体助詞「の」のように抽象的な概念
を受ける句にあたる。 c2:上記の抽象的な概念のヘッド部分にあたる。 d:「…〜が…〜を、…〜する」での「する」に対する
「が」や「〜を」のように、述部要素等を補足する部分
にあたる。
【0019】これらは、たとえば、次のように抽出する
ことができる。 .全文節を順次調べ、次の条件の(文節)要素を抽出
し、マーク(a1,b1, c1)を付加する。 a1:修飾先が空である文節。 b1:文節属性が“動詞句”,“形容詞句”あるいは
“コピュラ句”で、かつ“連用形連用”あるいは“て連
用”である。 c1:“文節属性”が“形式名詞句”あるいは“準体
句”である、 .引き続き全文節を順次調べ、次の条件の(文節)要
素を抽出し、マーク(b2,c2)を付加する。 b2:b1のマーク付いた文節に修飾され、前記名詞修
飾性の述語要素が修飾する名詞要素と、文節属性が“動
詞句”,“形容詞句”または“コピュラ句”で、かつ
“連体形連体”である文節。 c2:c1のマークの付いた文節を修飾する文節。
【0020】.引き続き全文節を順次調べ、次の条件
の(文節)要素を抽出し、マーク(b3)を付加する。 b3:b2のマーク付いた文節に修飾され、文節属性が
“名詞句”である文節。 .引き続き全文節を順次調べ、次の条件の(文節)要
素を抽出し、マーク(d)を付加する。 d:a1,b1,b2,b3,c1,c2のマーク付い
た文節を修飾する文節。
【0021】なお、文節属性を条件に用いているが、文
節属性は、文解析手段が、文節の修飾先の認定のため
に、文節の単語構成から得たもので、特に本発明のため
に設定されたものではない。上記に現れた文節属性は、
次の表4のような文節に対して与えられたものである。
【0022】
【表4】
【0023】上記の処理でマーク付けされた文節が特定
部分として抽出されたとして、最後に、 .全文節を順次調べ、各文節を構成する単語の表記か
ら文節の表記を得、マークされた文節かそれ以外の文節
に応じて、識別して表示あるいは印刷の出力を行う。
【0024】抽出する要素を選択する場合には、上記の
〜の処理の一部をスキップするか、で対応するマ
ークを無視すればよい。なお、この抽出から表示・印刷
までの処理(〜)は、全文節を1スキャンで行うこ
ともできるが、説明の簡単のために、複数回のスキャン
とした。前記例文1では、 ・第1回目のスキャンで、「こと」の文節に“a1”と
“c1”のマークが付き、 ・第2回目のスキャンで、“c1“の「こと」を修飾す
る「届ける」の文節に“c2”のマークが付き、 ・第3回目のスキャンでは、何もマークが付かず、 ・第4回目のスキャンでは、“c2”の「届ける」を修
飾する「相手に」,「時刻に」,「メッセージを」の各
文節に“d”のマークが付く。 次は、最後のスキャンで、マークされた文節を強調し、
表5のように識別表示した例である。
【0025】
【表5】
【0026】図3〜図6(a),(b)に例文2(公開特
許公報)とその依存構造情報,依存構造木及び本方式に
よる識別表示の例を示す。なお、図6(b)は、特定部
分は通常表示で、他の部分を縮小表示とすることで、特
定部分を強調的に識別している例である。
【0027】次に請求項3,4について説明する。請求
項3では、主題や新情報提示といった読解上の重要句と
して、構文構造に基づき、 h1.係助詞「は」の導く要素、 g1.主文中の格助詞「が」の導く要素、のいずれかあ
るいは双方を特定部分として抽出する。請求項4では、
更に、 h2.前記係助詞「は」の導く要素を含む文全体あるい
は文中の主要な要素 g2.前記主文中の格助詞「が」の導く要素を含む主文
全体あるいは文中の主要な要素の、いくつかあるいはす
べてを特定部分として抽出する。
【0028】請求項3の各項h1,g1は各々、通常、
係助詞「は」が主題を示し、主文中の格助詞「が」が新
情報(未知)を導くという機能に対応する。次の例文3
で、「は」と「が」の機能を簡単に説明する。 「むかしむかし、おじいさんとおばあさんがありまし
た。おじいさんは山へ柴刈に行きました。おばあさんは
川へ洗たくに行きました。おばあさんが川で洗たくをし
ていると、大きな桃がドンブリコドンブリコと流れてき
ました。」
【0029】第1文で、新情報がある「おじいさんとお
ばあさん」が「が」で導かれ、第2文と第3文で各々、
既知情報のうちの「おじいさん」と「おばあさん」を主
題として取り上げ説明し、第4文で、再び、新情報「大
きな桃」を導いている。こうした、主題句や新情報の句
は、言語の伝達という機能上極めて重要であり、それを
識別表示することは、速読や読解の上で有用である。
【0030】請求項3の“h1”と“g1”の文節は、
まず、 h1:文節中の係助詞「は」を含む文節、 g1:文節中の格助詞「が」を含み、その修飾先がヘッ
ド要素である文節、を抽出する(“g1”の「その修飾
先がヘッド要素である文節」は、主文中の文節であるこ
とを求めている。さらに、各々について依存構造上の配
下の文節をすべて抽出する。これは、既に示したよう
に、当該文節を修飾する文節を得ておけば、さらに再帰
的に下位の文節を求めることにより容易に得られる。た
とえば、例文1の“〔6〕”の文節を修飾する文節
“〔2,4,5〕”だが、さらに、これらを修飾する文
節を再帰的に求めれば、最終的に“〔6〕”の配下の文
節“〔1,2,3,4,5〕”が得られる。
【0031】請求項4は、上記の文節を含む文全体ある
いは、その主要な要素であるから、前者では、上記文節
を含めば、全文節を抽出すればよいし、後者は、請求項
2の抽出と組み合わせれば得られる。ただし、“g2”
について、主文の文節は、全文節から、従属文のヘッド
の文節とその配下の文節を除いた文節とすればよい。従
属文のヘッドは、ヘッド要素を修飾し、次の条件の文節
である。 ・文節属性が“連用形連用”あるいは、 ・文節末の単語が“接続助詞”。 図7及び図8に、例文4と請求項3での識別表示例を示
す。
【0032】次に請求項5,6について説明する。特定
部分を強調する識別表示では、他の部分は強調されてい
なくても、速読の妨げになることがある。これに対し、
文書中の強調したい特定文字列に対し、その部分は通常
表示とし、その他の部分の文字列について、文字のサイ
ズを縮小する文字を原文と同じ位置に表示する発明につ
いては、前述した特願平3−349676号の「文書速
読支援表示方式並びに文書処理装置及び文書検索装置」
があり、これは、上記の弊害を緩和するものである。
【0033】請求項5では、原文書の表示があることを
前提に、それと同じ位置関係を保ちながら、他の部分を
隠ぺいし、特定部分だけを表示する。これにより、上記
の弊害を排除し、速読の効果を上げながら、原文の対応
箇所に戻りたい場合は、同じ位置関係を保っていること
から直ちに戻ることができる。なお、隠ペいは、隠ペい
する文字列をその長さと等しい空白やドット(“.”)
で置換すればよい。
【0034】請求項6は、特定部分識別表示・印刷手段
2が、原文書も併せて表示あるは印刷するものである。
すなわち、原文書の表示と対にするものである。図9
(a),(b)は、例文の請求項5,6での表示例を示す
図である。図9(a)ではキーワードらしい単語を特定
部分とした例である。キーワードらしい単語は、3字以
上の漢字列とカタカナ列といった字種に基づいた簡易的
な方法で抽出している。
【0035】次に、請求項7,8について説明する。請
求項7は、本発明による文書速読支援表示装置を文書処
理装置に適用した実施例である。図10は、本発明によ
るディジタル複写装置(請求項8)の構成図で、本発明
による文書速読支援表示装置を文字認識機能の付いたデ
ィジタル複写装置に適用した実施例である。図中、11
は制御手段、12は画像データ読取手段、13は文字認
識手段、14は文書データ加工手段、15は文書速読支
援手段、16は出力手段である。画像データ読取手段1
2は、画像をディジタル画像データとして読み取る。出
力手段16は、前記画像データ読取手段12によるディ
ジタル画像データやその加工データを出力する。文字認
識手段13は、前記画像データ読取手段12により読み
取られた文書ディジタル画像データから文字を認識す
る。文字データ加工手段14は、請求項1〜6記載の文
書速読支援表示装置の一部あるいはすべてに基づき、前
記文字認識手段13により電子化された文書データを加
工する。文書速読支援手段15は、請求項1〜6記載の
文書速読支援表示装置を含むものである。
【0036】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜4に対応する効果:電子化された文書
に対して文書中の特定部分を抽出する特定部分抽出手段
と、該特定部分抽出手段で抽出された特定部分を他の部
分と識別して表示あるいは印刷する特定部分識別表示・
印刷手段と、目的文書の言語の文を解析し、構文構造を
得る文解析手段とを有しており、前記特定部分抽出手段
が文書の速読に適した部分を識別する。このように、文
書中の重要部分を識別表示するもので、文書に迅速に目
を通す際のポイントとして有用である。 (2)請求項2に対応する効果:特許文のように、述語
が連続する長い丈に対し、その骨格部分を追っていく際
に有効である。 (3)請求項3,4に対応する効果:特定部分識別表示
・印刷手段が、原文書と対応をとりつつ、特定部分以外
の部分を隠ぺいし、表示あるいは印刷するとともに、原
文書も併せて表示あるいは印刷するようにする。このよ
うに、主題や新情報といった文章の中心的な項目の展開
を追っていくのに、有効である。 (4)請求項5,6に対応する効果:ポイント部分だけ
を表示して、より効率的に目を通すことができるととも
に、必要に応じて、直ちに原文に立ち戻ることができ
る。 (5)請求項7に対応する効果:文書速読支援機能をも
った文書処理装置を提供できる。 (6)請求項8に対応する効果:画像をディジタルと画
像データとして読み取る画像データ読取手段と、該画像
データ読取手段によるディジタル画像データやその加工
データを出力する出力手段と、前記画像データ読取手段
による文書のディジタル画像データから文字を認識する
文字認識手段と、文書速読支援手段に基づき、前記文字
認識手段により、電子化された文書データを加工する文
書データ加工手段とを有し、該文書データ加工手段によ
る加工データを出力するようにしたので、印刷物から直
ちに速読に有効な印刷出力を得ることができるディジタ
ル複写装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による文書速読支援表示装置の一実施
例(請求項1)を説明するための構成図である。
【図2】 本発明による文書速読支援表示装置の他の実
施例(請求項2〜5)を示す図である。
【図3】 本発明における例文2を示す図である。
【図4】 本発明における例文2の構文構造情報を示す
図である。
【図5】 本発明における例文2の文節依存構造図であ
る。
【図6】 本発明における例文の識別表示例を示す図で
ある。
【図7】 本発明における例文4を示す図である。
【図8】 本発明における例文4の識別表示例を示す図
である。
【図9】 本発明における例文2の表示例を示す図であ
る。
【図10】 本発明によるディジタル複写装置の構成図
である。
【符号の説明】
1…特定部分抽出手段、2…特定部分識別表示・印刷手
段、11…制御手段、12…画像データ読取手段、13
…文字認識手段、14…文書データ加工手段、15…文
書速読支手段、16…出力手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子化された文書に対して文書中の特定
    部分を抽出する特定部分抽出手段と、該特定部分抽出手
    段で抽出された特定部分を他の部分と識別して表示ある
    いは印刷する特定部分識別表示・印刷手段とを有する文
    書表示装置において、前記特定部分抽出手段が、文書の
    速読に適した部分を識別することを特徴とする文書速読
    支援表示装置。
  2. 【請求項2】 目的文書の言語の文を解析し、構文構造
    を得る文解析手段を有し、前記特定部分抽出手段が、前
    記文解析手段による構文構造から、構文構造ヘッド要素
    と、述語修飾性の述語要素及び該述語修飾性の述語要素
    が修飾する名詞修飾性の述語要素並びに該名詞修飾性の
    述語要素が修飾する名詞要素と、形式的名詞要素及び該
    形式的名詞要素を修飾する要素と、前記各要素を直接に
    修飾する要素との一部あるいはすべてを抽出することを
    特徴とする請求項1記載の文書速読支援表示装置。
  3. 【請求項3】 目的文書の言語の文を解析し、構文構造
    を得る文解析手段を有し、対象文書が日本語文書の場合
    には、前記特定部分抽出手段が、前記文解析手段による
    構文構造から、係助詞「は」の導く要素と、主文中の格
    助詞「が」の導く要素とのいずれかあるいは双方を抽出
    することを特徴とする請求項1記載の文書速読支援表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記特定部分抽出手段が、前記文解析手
    段による構文構造から、前記係助詞「は」の導く要素を
    含む文全体あるいは文中の主要な要素と、前記主文中の
    格助詞「が」の導く要素を含む主文全体あるいは文中の
    主要な要素とのいずれかあるいはすべてを抽出すること
    を特徴とする請求項3記載の文書速読支援表示装置。
  5. 【請求項5】 前記特定部分識別表示・印刷手段が、原
    文書と対応をとりつつ、特定部分以外の部分を隠ぺい
    し、表示あるいは印刷することを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の文書速読支援表示装置。
  6. 【請求項6】 前記特定部分表示・印刷識別手段が、原
    文書も併せて表示あるいは印刷することを特徴とする請
    求項5記載の文書速読支援表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれか1項に記載の文
    書速読支援表示装置の一部あるいはすべてを含むことを
    特徴とする文書処理装置。
  8. 【請求項8】 画像をディジタル画像データとして読み
    取る画像データ読取手段と、該画像データ読取手段によ
    るディジタル画像データやその加工データを出力する出
    力手段と、前記画像データ読取手段による文書のディジ
    タル画像データから文字を認識する文字認識手段とを有
    するディジタル複写装置において、請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の文書速読支援表示装置の一部あるいは
    すべてに基づき、前記文字認識手段により電子化された
    文書データを加工する文書データ加工手段を有し、該文
    書データ加工データを前記出力手段により出力すること
    を特徴とするディジタル複写装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255172A (ja) * 1995-03-16 1996-10-01 Toshiba Corp 文書検索システム
WO1999049402A1 (en) * 1998-03-20 1999-09-30 Sharp Kabushiki Kaisha Data displaying device
JP2000003126A (ja) * 1998-03-23 2000-01-07 Xerox Corp 音声部を使用するテキスト要約方法
JP2019105751A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 大日本印刷株式会社 表示制御装置、プログラム、表示システム、表示制御方法及び表示データ

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