JPH0763454B2 - 心拍出量測定用カテーテル - Google Patents

心拍出量測定用カテーテル

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JPH0763454B2
JPH0763454B2 JP2236659A JP23665990A JPH0763454B2 JP H0763454 B2 JPH0763454 B2 JP H0763454B2 JP 2236659 A JP2236659 A JP 2236659A JP 23665990 A JP23665990 A JP 23665990A JP H0763454 B2 JPH0763454 B2 JP H0763454B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、心機能検査を行う場合に用いられる心拍出量
測定装置に接続される心拍出量測定用カテーテルに関す
る。
<従来の技術> 心機能検査のため、右心カテーテル法によって心拍出量
を測定するには、熱希釈法が用いられている。
右心カテーテル法では頚静脈、大腿静脈、肘帯静脈等か
らカテーテルが導管され、上大静脈あるいは下大静脈、
右心房、右心室を経てその先端が肺動脈に位置するよう
留置される。
カテーテルには、右心房に位置するように吐出口と、肺
動脈に位置するように感温素子としてのサーミスタが配
置される。
この場合、吐出口はサーミスタより基端側に設けられて
おり、吐出口から血液温度より高温もしくは低温の液体
が注入される。
このとき、液体の温度が右心房、右心室において拡散さ
れ、希釈される。
この希釈された温度を肺動脈に位置したサーミスタによ
って検知し、その希釈曲線、すなわち検知温度の時間変
化からスチュワート・ハミルトン法により、心拍出量を
算出する。
しかし、この熱希釈法を用いた心拍量測定では、測定を
間欠的にしかできず、連続的な心拍出量の計測には使用
できない。また、複数の回測定しようとすると、注入す
る液体の総量が増え、被検者の負担が増大するととも
に、操作による感染の危険性も増大する。
そこで、特開昭62−207435号公報(米国特許第4841981
号明細書)には、心拍出量の連続的計測が可能な心拍出
量測定用カテーテルが提案されている。
このものは、熱希釈心拍出量測定用および血流速測定用
に適用可能な感温素子を備え、血流速を連続的に測定し
て、これから心拍出量を連続的に算出しようというもの
である。
このようなカテーテルの代表例が、第9図および第10図
に示される。
第9図および第10図に示されるカテーテル1は、カテー
テル本体2内に、4つのルーメンを有するものである。
より詳細には、カテーテル本体2の先端には、圧力口6
と、先端から数mm後方までカテーテルチューブ全体を被
覆するように取付けられた柔軟弾性体からなるバルーン
8とを有する。
また、カテーテル本体2には、バルーン8を拡張、収縮
させるために、バルーン内チューブ側面に設けられたバ
ルーン側孔7と、先端から10〜20mmの位置に設けられた
第2のサーミスタ45と、そこからさらに10〜15mm基端部
側に配置された第1のサーミスタ41と、さらにサーミス
タ41、45より基端部側の位置であって、先端より12〜40
cmの位置に設けられた吐出口5とを有する。
なお、このものは上肢また下肢の静脈から挿入して、肺
静脈に留置して使用するものであるため、吐出口5より
血液の流れの下流側であるカテーテルの先端側に、サー
ミスタ41、45が設けられている。これとは異なり肺静脈
に留置して使用することが可能であるが、そのもので
は、吐出口5より血液の流れの下流側であるカテーテル
の基端側にサーミスタ41、45が配置されることになる。
圧力口6、バルーン側孔7、サーミスタ41、45および吐
出口5は、それぞれ独立した4つのルーメンと連通する すなわち、圧力口6は肺動脈圧等の圧力測定用ルーメン
36と、バルーン側孔7はバルーンルーメン37と、サーミ
スタ41、45はサーミスタルーメン34と、吐出口5は注入
用の指示液注入用ルーメン35と連通している。
さらに、カテーテル本体2の後端部29において、サーミ
スタルーメン34はコネクタ941、945、チューブを介して
それぞれ接続されており、それぞれのサーミスタ41、45
に接続されたリード線は、サーミスタルーメン34からチ
ューブ内を通って、コネクタ941、945と電気的に接続さ
れている。
また、カテーテル本体2の後端部29において、圧力測定
用ルーメン36、指示液注入用ルーメン35、バルーンルー
メン37は、それぞれチューブを介して、コネクタ96、9
5、97と接続されている。
なお、感温素子としての第1のサーミスタ41は、熱希釈
心拍出量測定用のものであり、第2のサーミスタ45は、
自己発熱型ないし傍熱型等の発熱型のサーミスタであ
り、通電加熱やヒータ加熱されるとともに自己の温度を
加熱温度信号として出力して、血流速を検知するもので
ある。
このような場合、上記公報における4つのルーメン34、
35、36、37は、第10図に示されるように、カテーテル本
体2の内腔を隔壁に28にて、中心から扇状に4分割して
形成されており、特に圧力測定用ルーメン36とサーミス
タルーメン34とは相隣り合って配置されている。
<発明が解決しようとする課題> このような心拍出量測定用カテーテルを臨床に使用する
場合、連続測定用であるが故に、特に長時間に亘る測定
に際しては、測定の途中で接続的に輸液する必要が生じ
ることがあり、圧力測定のためのカテーテル先端の圧力
口6の開口から、輸液等の液体を持続的に流す必要性が
生じる。
このような場合、サーミスタルーメン34が、第10図に示
されるように、圧力測定用ルーメン36と隣接しており、
サーミスタ41、45の隣りを液体を通過すると、サーミス
タ41、45がその液体の温度的に影響を受けてしまう。
より詳細には、発熱型サーミスタである第2のサーミス
タ45は、通常定電流の通電で加熱されるとともに自己の
温度を検知する。そして、第1のサーミスタ41の検知温
度と、第2のサーミスタ45の検知温度および加熱電流等
から血流速を求めるものである。
この際、サーミスタルーメン内の温度が圧力測定用ルー
メン36内を流れる流体温度によって大きな影響を受ける
と、加熱温度信号、血液温度信号および通電時の電流値
等が変動し正しい血流速検知ができなくってしまうとい
う不都合がある。
このような影響は、心拍出量測定用の第1のサーミスタ
41のみを用いる場合にも生じることがある。
さらに、上記特開昭63−207495号公報では、サーミスタ
ルーメン34と圧力測定用ルーメン36とを隣接させてい
る。そして、上記公報記載のような隔壁構造では、第10
図において、ルーメン37を圧力測定用ルーメンとして
も、サーミスタルーメン34と圧力測定用ルーメンを隔離
しても、両者の隔壁が接触しているので、特に正しい血
流速測定ができなくなるおそれが出てくることが判明し
た。
本発名の目的は、特に、心拍出量と血流速を測定しなが
ら、カテーテルの先端開口部から輸液剤等の液体を血管
内に注入することができるようにするなど、心拍出量の
測定に悪影響を及ぼさずに液体注入可能な心拍出量測定
用カテーテルを提供することにある。
<課題を解決するための手段> このような目的は、下記(1)ないし(5)の本発明に
より達成される。
(1) カテーテル本体内腔を隔壁にて分割して、 感温素子とそのリード線とを収納する第1のルーメン
と、 開口部に連通し、前記感温素子に温度の影響を与えうる
流体の流路となる第2のルーメンと、 前記感温素子に温度の影響を与えない1つ以上の第3の
ルーメンとを形成した心拍出量測定用カテーテルにおい
て、 前記隔壁のうち第1の隔壁により前記第1のルーメンと
前記第3のルーメンを区画し、 この第1の隔壁と連接しない第2の隔壁により前記第2
のルーメンと前記第3のルーメンを区画し、 前記感温素子を前記開口部よりも基端側に配置したこと
を特徴とする心拍出量測定用カテーテル。
(2) 前記第2のルーメンは、圧力測定または輸液に
用いられるものである上記(1)に記載の心拍量測定用
カテーテル。
(3) 前記第2のルーメンは、熱希釈心拍出量測定用
の指示液を供給する指示液供給用ルーメンである上記
(1)に記載の心拍出量測定用カテーテル。
(4) 前記第3のルーメンは、熱希釈心拍出量測定用
の指示液の吐出口に連通する指示液供給用ルーメンであ
り、この吐出口が、前記感温素子よりも基端側に配置さ
れている上記(1)または(2)に記載の心拍出量測定
用カテーテル。
(5) さらに前記カテーテル本体の先端部に拡張・収
縮自在なバルーンを有し、前記第3のルーメンは、前記
バルーン内に連通するバルーンルーメンである上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の心拍出量測定用
カテーテル。
<具体的構成> 以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
本発明の心拍出量測定用カテーテル1の代表例の外観構
造は第9図に示されるものと同様であり、カテーテル本
体2の内腔の隔壁構造を除いては、その構成、作用等
は、特開昭62−207435号に開示されているものと同様で
ある。
また、場合によっては、本発明の心拍出量測定用カテー
テルは、サーミスタルーメン内に心拍出量測定用の第1
のサーミスタ41のみを有するものであってもよい。
このように、本発明の心拍出量測定用カテーテルは、感
温素子としてのサーミスタを有する。
そして、本発明の心拍出量測定用カテーテルは、カテー
テル本体の内腔内に3つ以上のルーメンを有する。
そのうち、1つ以上のサーミスタルーメンを有し、これ
が第1のルーメンを構成する。
サーミスタルーメンは通常1つであるが、例えば、第1
および第2のサーミスタ41、45とそのリードを別々のル
ーメンに収納するような場合であってもよい。
また、第1のルーメンのサーミスタの少なくとも一方よ
りも先端側に配置した開口部を有する1つ以上のルーメ
ンを第2のルーメンとして有する。
第2のルーメンとしては、肺動脈圧等の圧力測定用の圧
力口6を有する圧力測定用ルーメンが挙げられる。この
ような場合は、肺動脈に先端を留置するカテーテルの場
合である。
この他、輸液用の開口を有するルーメンを別途設けても
よい。
また、肺静脈に先端を留置するカテーテルの場合には、
指示液注入用ルーメンの吐出口がサーミスタより先端側
に配置されるので、圧力測定用ルーメンに加え、この指
示液注入用ルーメンも第2のルーメンである。
さらに、カテーテル内腔には、1つ以上の第3のルーメ
ンが設けられる。
第3のルーメンは、第1および第2のサーミスタ41、45
に温度の影響を与えないようなルーメンであり、その代
表例としては、肺動脈に先端を留置するカテーテルの場
合は、指示液注入用ルーメンである。この場合には、吐
出口5がサーミスタ41、45より基端側に配置されるの
で、通常は、吐出口5より先端側の指示液注入用ルーメ
ンを、サーミスタ41、45より基端側で樹脂等で遮断して
いる。
よって、このときには、サーミスタ部位41、45まで指示
液は、流入せず、指示液がサーミスタに温度の影響を与
えることがなく、また、後述の自己発熱型サーミスタに
よって指示液の温度に影響が生じることもない。
なお、このような場合、ルーメン先端側を樹脂等で遮断
せずに、指示液注入用ルーメンの先端サーミスタ部まで
液体が流入する構造のときには、前記第2ルーメンとす
る。
また、本発明の心拍出量測定用カテーテルにおいて、バ
ルーンは必ずしも必要ではないが、バルーン内に流入さ
せる流体、例えばCO2等の気体には断熱作用があり、熱
的影響を減少させるので、本発明においてはバルーンル
ーメンを設けることが好ましい。
この他、第3のルーメンとしては、薬液注入用のルーメ
ン等を設けることもできる。
このような3つ以上、通常4〜5つのルーメンは、カテ
ーテル本体内腔内を、隔壁によって分割区分けすること
によって形成される。
そして、本発明では、第1図および第2図に示されるよ
うに、カテーテル本体2の内腔内にて、第1のルーメン
としてのサーミスタルーメン24を区画する第1の隔壁21
と、第2のルーメンとしての圧力測定用ルーメン26を区
画する第2の隔壁22とが、互いに連接しないように構成
するものである。
より具体的には、第1図および第2図に示される例で
は、カテーテル本体の内腔は、本体長手方向に延在し、
内腔内壁20に掛け渡され互いにほぼ平行に配置された3
つの平板状の隔壁21、22、23によって、4つの部分に区
画されている。
そして、カテーテル本体の内腔内壁20と第1の隔壁21と
によって、内腔外周よりに、サーミスタルーメン24が第
1のルーメンとして形成されている。
このサーミスタルーメン24は、外側に貫通する側孔28
1、285を有し、この側孔内に液密にサーミスタ41、45が
配置され、サーミスタルーメン24内には、それぞれのリ
ード43、47が収納されている。
なお、これらサーミスタ41、45は、それぞれ前記の熱希
釈心拍出量測定用の第1のサーミスタ41、および血流速
測定用の発熱型、より好ましくは自己発熱型の第2のサ
ーミスタ45である。これらサーミスタ41、45の構成およ
び作動等の詳細については、特開昭62−207435号公報を
参照されたい。
一方、カテーテル本体2の内腔内のこのサーミスタルー
メン24と対向する位置には、第1の隔壁21とほぼ平行に
第2の隔壁22が形成されており、この第2の隔壁21と内
腔内壁20とによって、第2のルーメンとしての圧力測定
用ルーメン26が形成されている。
この圧力測定用ルーメン26は、サーミスタ41、45より先
端部にて開口する開口部としての圧力口6と連通してい
る。そして、この圧力測定用ルーメン26を介して圧力測
定を行うものであるが、この圧力測定用ルーメンを介し
て輸液剤等を持続的に投与できるようにするものでもあ
る。
さらに、カテーテル本体2の内腔の内壁20と、第1およ
び第2の隔壁21、22とで構成される空間には、これらと
ほぼ平行に第3の隔壁23が設けられ、隔壁22、23間にバ
ルーンルーメン27が、また隔壁21、23間に指示液注入用
ルーメン25が形成されている。
バルーンルーメン27は側孔7と連通し、バルーン8の収
縮・膨張を可能としている。
また、指示液注入用ルーメン25は、第9図に示される吐
出口5と連通するものである。なお、図示はしないが、
通常、吐出口5の先端側の指示液注入用ルーメン25は塩
ビ等の樹脂で閉塞されており、吐出される心拍出量測定
用の液体は、サーミスタ41、45の近傍には流入しないよ
うにされている。
このように、第1のルーメンとしてのサーミスタルーメ
ン24と、第2のルーメンとしての圧力測定用ルーメン26
とをそれぞれ区画する第1および第2の隔壁21、22を、
互いに非接触とすることによって、サーミスタ41、45へ
の流体、特に圧力測定用ルーメンに注入する輸液の熱的
影響によって、血流速の測定値が擾乱を受けることがな
くなる。
また、図示の例では、サーミスタルーメン24、圧力測定
用ルーメン26間に形成したバルーンルーメン27には、収
縮・膨張用の気体を収納し、また指示液注入用ルーメン
25先端部は液体の流入を樹脂等で遮断して先端部には空
気等が充填されているので、これらの断熱作用により、
本発明の効果はより一層高いものとなる。
この場合、サーミスタ41、45と吐出口5は、サーミスタ
本体2の外周上比較的近接した位置にある方がよいの
で、指示液注入用ルーメン25とサーミスタルーメン24と
は隣接させることが好ましい。
なお、指示液注入用ルーメン25の先端に液体を流入させ
たり、あるいは前記の肺静脈に先端を留置するカテーテ
ルの場合には、バルーンルーメン27と指示注入用ルーメ
ン25の位置を図示例とは逆にして、隔壁23を第2の隔壁
として機能させれば、これら隔壁21、23は互いに非接触
であるので、このときにも本発明の効果が有効に実現す
る。
さらに、カテーテル本体2の内腔径は0.8〜2.5mm程度で
ある。このため、このような第1の隔壁と第2の隔壁と
は、通常0.4〜1.5mm程度離れていればよい。
第3図および第4図には、それぞれ、別の実施例が示さ
れる。
第3図に示される例は、第1図および第2図に示される
例において、バルーン7およびバルーンルーメン27を省
略した例である。すなわち、内腔内壁20に、第1の隔壁
21およびこれと接しない第2の隔壁22を掛け渡し、3つ
のルーメンをもつ構造とし、先端部への液体の流入を遮
断した指示液注入用ルーメン25をサーミスタルーメン2
4、圧力測定用ルーメン26間に配置した例である。
第4図に示される例は、第1図および第2図に示される
例における第1の隔壁21と同様に、隔壁211を設け、内
腔内壁20と隔壁211との間に隔壁215を掛け渡している。
これにより、サーミスタルーメンが2つに分割され、そ
れぞれ隔壁211の一部と、内腔内壁20と、隔壁215とで区
分けされ、それぞれ第1および第2のサーミスタ41、45
を収納するサーミスタルーメン241、245が設けられてい
る。
この第4図に示される例の場合、区分けされたサーミス
タルーメン241、245は、いずれも本発明における第1の
ルーメンであり、内腔内壁20の一部とともに、このサー
ミスタルーメン241、245を分画する隔壁211、215が第1
の隔壁21として機能しており、これら隔壁211、215は、
いずれも第2の隔壁22と連接していない。
次に、第5図には、さらに別の例が示される。
第5図に示される例では、内腔内壁20に、互いにほぼ平
行に隔壁29、22を設け、さらに内腔内壁20と隔壁28間に
隔壁212を掛け渡している。
そして、隔壁29の一部を構成する隔壁211と、隔壁212
と、内腔内壁20によってサーミスタルーメン24を分画
し、やはり隔壁29の一部を構成する隔壁23と、隔壁212
と、内腔内壁20によってバルーンルーメン27を分画し、
さらに隔壁29、22と、内腔内壁によって、指示液注入用
ルーメン25を分画し、隔壁29と、内腔内壁によって圧力
測定用ルーメン26を分画している。
この場合も、本発明における第1のルーメンであるサー
ミスタルーメン24を分画する隔壁211、212が第1の隔壁
21を構成し、この隔壁21は、第2のルーメンである圧力
測定用ルーメン26を分画する第2の隔壁22とは連接しな
い。
ただし、それぞれ第1および第2のルーメンであるサー
ミスタルーメン24および圧力測定用ルーメン26間には、
第3のルーメンとして指示液注入用ルーメン25とバルー
ンルーメン27とが形成されており、これら2つの第3の
ルーメンは第3の隔壁23によって分割されている。
この場合、第3の隔壁23は、第1の隔壁の一部を構成す
る隔壁211と連接して、直線状に延在する隔壁29を形成
しているが、逆の見方をすれば、第3の隔壁23は、内腔
内壁20と第1の隔壁21間を連結するように配置されてい
ることになる。
このように、内腔内壁20に、第1および第2の隔壁21、
23を互いに連接したり交わらないように配置した上で、
第2図および第4図に示されるように、さらにこれらと
交わったり、接したりしない第3の隔壁23を設けたり、
第5図に示されるように、第1の隔壁21と内腔内壁20と
に接続する第3の隔壁23を設けたりすることによって、
複数の第3のルーメンを形成することができ、いずれも
本発明の効果が発現する。
そして、この際、第3のルーメンとしてのバルーンルー
メン27と指示液注入用ルーメン25は断熱作用を発揮す
る。
このような場合、第3の隔壁23は、内腔内壁20と第2の
隔壁22とを接続するものであってもよい。
また、第3の隔壁23は、第1の隔壁21と第2の隔壁22と
を接続するものであってもよい。
そして、第3の隔壁23は複数存在してもよい。
すなわち、本発明では、カテーテル本体2の内腔内に
て、互いに交わらない第1および第2の隔壁21、22と内
腔内壁20の一部とによって、それぞれ第1および第2の
ルーメンを区画するとともに、内腔内壁20、第1の隔壁
21および第2の隔壁23のうちの任意の位置を1つ以上の
第3の隔壁で接続し、第1および第2の隔壁間に、2つ
以上の第3のルーメンを形成してもよい。
第6図に示される肺動脈に留置するカテーテル用の例で
は、第3図に示される例と同様、互いにほぼ平行な第1
および第2の隔壁21、22により、第1のルーメンとして
のサーミスタルーメン24と、第2のルーメンとしての圧
力測定用ルーメン26とを形成する。
そして、隔壁21、22間に隔壁23を掛渡して接続し、内腔
内壁と、第1および第2の隔壁21、22の一部と、隔壁23
とで、第3のルーメンとしてのバルーンルーメン27と、
先端部への液体の流入を遮断した指示液注入用ルーメン
25とを設け、断熱作用をもたせている。
また、第7図に示される例では、隔壁211、212、213に
より第1の隔壁21を形成して、同心円弧の扇状のサーミ
スタルーメン24を第1のルーメンとして形成し、また隔
壁221、222、223により、第2の隔壁22を形成して、第
1のルーメンと隔離離間したやはり同心円弧の扇状の圧
力測定用ルーメン26を第2のルーメンとして形成する。
そして、これら第1の隔壁21(隔壁211、212、213)と
第2の隔壁22(隔壁221、222、223)間を円弧状の隔壁2
31、235により接続して、第3のルーメン25、27、28を
形成している。
この場合、内腔外周側に位置する同心円弧の扇状のルー
メンが、バルーンルーメン27および指示液注入用ルーメ
ン25であり、これらと中心の円状のルーメン28の内部に
は空気や気体が充満され、断熱作用をもたせている。
この場合、中心のルーメン28は、通常、空気を充満させ
ればよいが、その他ガイドワイヤーをルーメン内に留置
させてカテーテルを体内に挿入する際の押込み性を向上
させるためのルーメン等として使用することもできる。
なお、第7図の場合も、第3の隔壁231、235は、第1の
隔壁21と第2の隔壁22とを接続している。
さらに、第8図には別の例が示される。
第8図に示される例は、第5図に示される例において、
第2の隔壁22の内腔内壁20との接続点を第3の隔壁23の
内腔内壁20との接続点に近づけたものである。
これにより、指示液注入用ルーメン25に吐出口5を開口
させる場合に、圧力測定用ルーメン26の断面積を低減さ
せることなく、より広い開口部を得ることができる。
このため、指示液の注入抵抗を軽減し、さらには開口部
の加工も容易となる。
この場合にも、隔壁211、215で形成される第1の隔壁21
は、第2の隔壁と接しないので本発明の効果が発揮され
る。
なお、カテーテル本体2の材質としては、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂が用いられる。
また、バルーン8の材質としては、ラテックスゴム、シ
リコンゴムなどが用いられる。
また、カテーテル本体2の肉厚は0.1〜0.5mm程度とし、
隔壁21、22、23等の肉厚は0.05〜0.5mm程度とする。
さらに、カテーテル本体2の血管内に留置される場合の
外表面いは、抗血栓性材料を被覆することが好ましい。
これより長時間連続的に心拍出量を測定する際の血栓の
発生を防止することができる。
このような抗血栓材料としては、ハイドロキシエチルメ
タクリレート重合体とスチレン重合体の共重合体が好適
に用いられる。
この他、本発明の心拍出量測定用カテーテルの構成およ
び作用については、前記特開昭62−207435号公報に詳述
されている。
<作用効果> 本発明の心拍出量測定用カテーテルは、感温素子が第2
のルーメンを流れる流体の温度の影響を受けず、よっ
て、例えば第2のルーメンを介して圧力測定用の圧力口
からの輸液を行いながら、感温素子により心拍出量の正
確な測定を同時に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の心拍出量測定用カテーテルの1例に
おける先端部の縦断面図である。 第2図は、第1図のII−II線拡大断面図である。 第3図〜第8図は、それぞれ、本発明の心拍出量測定用
カテーテルの別の例における先端部の拡大横断面図であ
る。 第9図は、従来の心拍出量測定用カテーテルの外観構成
を示す正面図である。 第10図は、第9図のVIII−VIII線拡大断面図である。 符号の説明 1……心拍出量測定用カテーテル 2……カテーテル本体 20……内腔内壁 21……第1の隔壁 22……第2の隔壁 23……第3の隔壁 24……サーミスタルーメン 25……指示液注入用ルーメン 26……圧力測定用ルーメン 27……バルーンルーメン 41、45……サーミスタ 43、47……リード線 5……吐出口 6……圧力口 7……バルーン側孔 8……バルーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61M 25/00 480 9052−4C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カテーテル本体内腔を隔壁にて分割して、 感温素子とそのリード線とを収納する第1のルーメン
    と、 開口部に連通し、前記感温素子に温度の影響を与えうる
    流体の流路となる第2のルーメンと、 前記感温素子に温度の影響を与えない1つ以上の第3の
    ルーメンとを形成した心拍出量測定用カテーテルにおい
    て、 前記隔壁のうち第1の隔壁により前記第1のルーメンと
    前記第3のルーメンを区画し、 この第1の隔壁と連接しない第2の隔壁により前記第2
    のルーメンと前記第3のルーメンを区画し、 前記感温素子を前記開口部よりも基端側に配置したこと
    を特徴とする心拍出量測定用カテーテル。
  2. 【請求項2】前記第2のルーメンは、圧力測定または輸
    液に用いられるものである請求項1に記載の心拍出量測
    定用カテーテル。
  3. 【請求項3】前記第2のルーメンは、熱希釈心拍出量測
    定用の指示液を供給する指示液供給用ルーメンである請
    求項1に記載の心拍出量測定用カテーテル。
  4. 【請求項4】前記第3のルーメンは、熱希釈心拍出量測
    定用の指示液の吐出口に連通する指示液供給用ルーメン
    であり、この吐出口が、前記感温素子よりも基端側に配
    置されている請求項1または2に記載の心拍出量測定用
    カテーテル。
  5. 【請求項5】さらに前記カテーテル本体の先端部に拡張
    ・収縮自在なバルーンを有し、前記第3のルーメンは、
    前記バルーン内に連通するバルーンルーメンである請求
    項1ないし3のいずれかに記載の心拍出量測定用カテー
    テル。
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