JPH0762968A - 管体の着脱装置 - Google Patents

管体の着脱装置

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Publication number
JPH0762968A
JPH0762968A JP21618893A JP21618893A JPH0762968A JP H0762968 A JPH0762968 A JP H0762968A JP 21618893 A JP21618893 A JP 21618893A JP 21618893 A JP21618893 A JP 21618893A JP H0762968 A JPH0762968 A JP H0762968A
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JP
Japan
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pipe
piece
rod
lock
cylinder
Prior art date
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Application number
JP21618893A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kashima
昭一 鹿島
Mineo Murata
峰雄 村田
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NIPPON SOIL KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SOIL KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロッド同士の接続・切離しを短時間で効率的に
行う。 【構成】ベース板11の一端部に回動自在に油圧シリン
ダー12を取り付け、この油圧シリンダー12のピスト
ン部に回動自在にロック用連結部材14を取り付け、こ
のロック用連結部材14の他端側に、内周面に管体形状
に沿う円弧状の凹部が形成された管体把持分割片15、
16を回動自在に連設し、前記シリンダーの伸長動作に
より、前記ロック用連結部材14の他端側に形成された
ロック爪片14aによって前記管体把持分割片16の先
端部に形成されたロック受爪片16aを押圧支持し、前
記管体把持分割片15,16内に内包されたロッド3A
を把持するとともに、この把持されたロッド3Aを軸心
回りに回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネジ付管体同士を接続
・切離しする際に使用するリンク式回転レンチ、リンク
式固定クランプとの組合せよりなる管体の着脱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、掘削管または探査管等のロッ
ドを地中に埋設する場合は、予め短尺のロッドを多数用
意しておき、順次貫入済みのドリルロッドの後端に新規
のドリルロッドを接続しながら、地盤深くまでドリルロ
ッドを貫入させている。
【0003】従来より、かかるロッドの接続作業は、パ
イプレンチ、チェーンレンチを用いて人力により一方の
ロッドを回転させてロッド同士の接続・切離しを行っっ
ている。
【0004】また、回転式ドリルロッド等の場合には、
先ずガイドセル上のクランプにより新設ロッドをクラン
プで把持し、ドリフターを前進・回転させて接続した
後、クランプを開放しさらに前進させて、クランプによ
り固定された既設ロッドの後端に新設ロッドの先端を合
わせ、新設ロッドをドリフターにより回転させながら前
進させてロッド同士の接続を行っている。なお、ロッド
の切離しの場合にはこれと逆の手順によっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記パ
イプレンチ、チェーンレンチを用いてロッドの接続等を
行う場合には、これらのレンチのセットに非常に手間が
掛かるとともに、接続部を跨いで固定側ロッドと回転側
ロッドの両方にセットする必要があり、また回転力は人
力によるため、重たいロッドを回転させるのに大変な労
力を要する。
【0006】また、人力により大きなトルクを得ようと
すると、ある程度長いトルク棒としなければならず、そ
れに対応した作業空間を要する。また、その作業のほと
んどを人力に頼るため、危険の多い作業ともなってい
る。さらに、トルクによる力が管外面の一部に局部的に
集中する場合が多いため、ロッド外面の一部に凹みがで
き易いなどの欠点がある。
【0007】一方、回転式ドリルロッドの場合には、前
述したように、クランプ操作とドリフター操作との反復
操作が多くなり、作業が複雑になり、1つのロッドの接
続・切離しに時間が掛かるものとなっている。
【0008】一方、近年、地下空間の利用に伴って、地
下孔内からのボーリング作業も頻繁に行われているが、
狭い地下空間内で頻繁にロッドの着脱作業を行わなけれ
ばならない場合にあっては、かかるロッド着脱作業が大
変負担の掛かる作業となっている。
【0009】そこで、本発明は、管体に対する取付けが
容易で、かつコンパクトで狭隘な作業空間内であっても
円滑に作業ができ、さらにロッド同士の接続・切離しを
短時間で効率的に行い得る管体の着脱装置を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、固定部材の
一端部に回動自在にシリンダーを取り付け、このシリン
ダーのピストン部に回動自在にロック用連結部材を取り
付け、このロック用連結部材の他端側に、内周面に管体
形状に沿う円弧状の凹部が形成された管体把持分割片を
少なくとも2連以上回動自在に連設し、これらの管体把
持分割片群によって管体を包囲した状態から前記シリン
ダーの伸長動作により、前記ロック用連結部材の他端側
に形成されたロック爪片によって前記最端側の管体把持
分割片の先端部に形成されたロック受爪片を押圧支持
し、前記管体把持分割片群内に内包された管体を把持す
るとともに、この把持された管体を軸心回りに回転させ
ることを特徴とするリンク式回転レンチよりなることで
解決できる。ここで、前記リンク式回転レンチは、シリ
ンダーの最伸長状態において、ピストンとロック用連結
部材とを連結する軸と管体中心とを結ぶ線上よりも、前
記ロック用連結部材と管体把持分割片とを連結する軸が
シリンダー寄りに位置する連結状態にあることが望まし
い。
【0011】また、内周面に管体形状に沿う円弧状の凹
部が形成された管体把持分割片を少なくとも2連以上回
動自在に連設し、一方端側の管体把持分割片において、
その一端側に形成された突出延在片に対して回動自在に
シリンダーを軸支するとともに、このシリンダーのピス
トン部に回動自在にロック用連結部材を取り付け、かつ
このロック用連結部材の他端側を前記突出延在部の基端
部に回動自在に軸支し、前記管体把持分割片群によって
管体を包囲した状態から前記シリンダーの伸長動作によ
り、前記ロック用連結部材の他端側に形成されたロック
爪片によって他方端側の管体把持分割片の先端部に形成
されたロック受爪片を押圧支持し、前記管体把持分割片
群内に内包された管体を把持する一方、前記管体把持分
割片に対して回転止め片が一体的に形成され、別途近接
して配置されたストッパー部材に衝突して管体の回転を
阻止するリンク式固定クランプと、前記リンク式回転レ
ンチとの組合せよりなる管体の着脱装置とする。
【0012】
【作用】本発明においては、前記管体把持分割片群によ
って管体を包囲した状態で、シリンダーを伸長させて、
前記ロック用連結部材の他端側に形成されたロック爪片
によって前記最端側の管体把持分割片の先端部に形成さ
れたロック受爪片を押圧支持し、内包された管体を把持
する。この状態からさらにシリンダーを伸長させると、
把持された管体を軸心回りに回転させることができる。
このように、本発明装置の場合には、前記管体把持分割
片を閉じてシリンダーを伸ばすだけで、管体を回転させ
ることができるため、管体に対するセットが容易で、作
業が非常に効率的である。
【0013】また、シリンダーの最伸長状態において、
ピストンとロック用連結部材とを連結する軸と管体中心
とを結ぶ線上よりも、前記ロック用連結部材と管体把持
分割片とを連結する軸がシリンダー寄りに位置する連結
状態にあると、図7に示すように、ロッド3Aを回転さ
せた後のシリンダー最伸長状態からシリンダーを縮める
際、油圧シリンダー12による引き力Pの軸19と軸1
8とを結ぶ直線R方向の分力Pf によって、ロック用連
結部材14のロック爪片14aが開放されることなく、
管体把持分割片15、16が時計方向に回転される。こ
の際、若干前記管体把持分割片15、16によるロッド
3Aのグリップ力が弱まるため、ロッド3Aは共回りし
ないで前記管体把持分割片15、16のみが回転され
る。その後シリンダー12のストロークがL1 に達した
ところ(ラインS)で、ロック用連結部材14の爪片1
4aが開放される動きをするが、ここでストロークを停
止し、次に再度油圧シリンダー12を伸長させると、ロ
ック用連結部材14の爪片14aが管体把持分割片16
の受爪片16aを押圧しロッド3Aをしっかりと把持
し、管体把持分割片15、16を反時計方向に回転させ
るためロッド3Aが回転される。ストロークL1 の範囲
でシリンダー12の伸縮動作を繰り返すことによってロ
ッド3Aを連続的に一定方向(締まる、または緩める)
に回転させることができる。
【0014】ところで、たとえばドリルヘッド式のボー
リングマシン等の場合には、ガイドセル上の固定クラン
プを併用することによって、管体を固定した状態で前記
リンク式回転レンチによって一方側の管体を回転させ接
続、切離しすることもできるが、前記リンク式固定クラ
ンプを用いることによって、簡単に一方側の管体を回転
しないように固定することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳述する。図1〜図4により本発明装置を鉛直削孔のボ
ーリングドマシンに対して適用した場合について述べ
る。図1は本願発明に係る管体着脱装置のロッド3への
取付け状態側面図であり、図2は図1のA部拡大図であ
り、図3はリンク式油圧回転レンチ1の平面図であり、
図4はリンク式油圧固定クランプ2の平面図である。
【0016】図1において、ボーリングマシンは、ガイ
ドセル5上にドリルヘッド6が搭載されており、このド
リルヘッド6による回転・給進力によりガイドセル5上
にセットされたロッド3を地中に貫入させる。
【0017】本発明に係るリンク式油圧回転レンチ1
(以下、単に回転レンチという)およびリンク式油圧固
定クランプ2(以下単に固定クランプという)は、詳細
には図2に示されるように、前記ロッド3の下端側にお
いて、既に地中に貫入済の既設ロッド3Bの後端部に対
して前記固定クランプ2が取り付けられるとともに、新
設ロッド3Aの先端部に対して前記回転レンチ1が取り
付けられる。
【0018】先ず、前記回転レンチ1について図3に基
づいて説明すると、回転レンチ1は、ガイドセル5に対
して固設された固定部材たるベース板11の一端部に対
して支持軸10によって油圧シリンダーに固設された止
め具13が支持され、油圧シリンダー12を回動自在に
保持するとともに、この油圧シリンダー12のピストン
12aの先端部にロック用連結部材14の一端を軸19
によって回動自在に軸支し、前記ロック用連結部材14
の他端に対して、管体把持分割片15の一端が軸18に
よって回動自在に軸支されるとともに、さらにこの管体
把持分割片15の他端側に軸17によって管体把持分割
片16の一端が回動自在に軸支されたものである。
【0019】なお、ここで、ベース板11と連結されて
いるのは、前記油圧シリンダー12のみで、他のロック
用連結部材14、管体把持分割片15、16同士を連結
する軸18、17については、ベース板11とは連結さ
れておらず、ロック用連結部材14、管体把持分割片1
5、16はベース板11上に載置されているだけであ
る。
【0020】前記ベース板11は、ロッド3の貫通部分
がU字状に切り欠かれており、ロッド3の回転させる際
の反力部材である。なお、前記シリンダー12が連結さ
れる部材は、前記ベース板11に限らず、シリンダー1
2の伸長により前記管体把持分割片15、16にトルク
を与えられるように、軸10の位置が不動の固定部材で
あればよい。
【0021】また、前記管体把持分割片15、16は、
半割りのアーチ状部材であり、その内方に着脱式の駒部
材15A、16Aが取り付けられており、把持するロッ
ドのサイズ径に応じて交換できるようになっている。ロ
ッド3Aの片側半分を前記管体把持分割片15が、反対
側の半分を前記管体把持分割片16が包囲し、前記管体
把持分割片16の他端側のロック受爪片16aが前記ロ
ック用連結部材16の他端側に形成されたロック爪片1
6aによって押圧することによって、ロッド3Aのほぼ
全周に渡って接する前記管体把持分割片15、16によ
ってしっかりと把持される。
【0022】次いで、固定クランプ3について図4に基
づいて詳述すると、固定クランプ2は、管体把持分割片
21の一方側端部から外方に突出して延在するシリンダ
ー連結片21Bの先端に軸26によって油圧シリンダー
25が回動自在に連結されるとともに、この油圧シリン
ダー25のピストン25a先端に軸27によってロック
用連結部材24が回動自在に連結され、さらにこのロッ
ク用連結部材24の他端側が軸28によって前記シリン
ダー連結片21Bの基部近傍に回動自在に連結されてい
る。
【0023】一方、管体把持分割片21の他端側には、
軸23によって管体把持分割片22が回動自在に連結さ
れており、前記管体把持分割片21とでロッド3Bを把
持するようになっている。把持の締付け機構は、前記回
転レンチ1の場合と同様に、管体把持分割片16の他端
側に形成されたロック受爪片22aが前記ロック用連結
部材24の他端側に形成されたロック爪片24aによっ
て押圧されることによって、ロッド3Bが前記管体把持
分割片15、16によってしっかりと把持される。さら
に、前記管体把持分割片15の側部に突出して回転止め
片21Cが形成され、ベース板20に一体的に形成され
たストッパー20Aに対して当接することによりロッド
3Bの回転が阻止されるようになっている。
【0024】ここでベース板20との関係では、油圧シ
リンダー25、ロック用連結部材24、管体把持分割片
21、22からなる固定クランプ2は、基本的には前記
ベース板20上に載置されているのみで、ベース板20
上でロッド3Bの回転に追随して回転しようとする。し
かし、ベース板20に固設されたストッパー20Aに対
して管体把持分割片15の回転止め片21Cが衝突して
ロッド3Bの回転が阻止される関係にある。したがっ
て、前記ストッパー20Aは、ベース板20に対して固
設される必要はなく、ボーリングマシン等の一部に固設
されることでもよい。
【0025】以下、前記回転レンチ1および固定クラン
プ2を用いて、ロッド3A、3Bを切り離す際の手順に
ついて説明する。先ず、回転レンチ1側においては、図
5(A)に示すように、ロッド3Aの下端を把持するた
めに、管体把持分割片15を回動させて管体把持分割片
15とでロッド3Aを包囲した後、油圧シリンダー12
を伸長させ、ロック用連結部材14のロック爪片14a
によって管体把持分割片16の先端側のロック受爪片1
6aを押さえ付け、ロッド3Aをしっかりと把持する。
【0026】一方、固定クランプ2側においては、図6
(A)に示すように、ロッド3Bの上端を把持するため
に、管体把持分割片22を回動させて管体把持分割片2
1とでロッド3Bを包囲した後、油圧シリンダー25を
伸長させ、ロック用連結部材24のロック爪片24aに
よって管体把持分割片22の先端側のロック受爪片22
aを押さえ付け、ロッド3Bをしっかりと把持する。
【0027】次いで、回転レンチ1の油圧シリンダー1
2をさらに伸長させると、図5(C)に示すように、ロ
ッド3Aを把持している管体把持分割片15、16全体
が矢印方向に回転しロッド3Aを回転させる。一方、固
定クランプ側では、ロッド3Bに抱き付いている固定ク
ランプ2も前記回転レンチ1によって回転されるロッド
3Aの回転に伴って同方向に回転しようとするが、ベー
ス板20に固設されたストッパー20Aに対して管体把
持分割片15の回転止め片21Cが衝突して固定クラン
プ3の回転を阻止する。回転レンチ1はなおも回転を続
けると、ロッド3Bの回転が阻止されているため、ロッ
ド3Aのみが緩む方向に回転される。
【0028】その後、油圧シリンダー12を最伸した状
態から縮めると、図7に示すように、ピストン部の軸1
9とロッド芯とを結ぶ線Oよりも軸18の位置が上方に
あるため、油圧シリンダー12による引き力Pの軸19
と軸18とを結ぶ直線R方向の分力Pf によって、ロッ
ク用連結部材14のロック爪片14aが開放されること
なく、管体把持分割片15、16が時計方向に回転され
る。この際、若干前記管体把持分割片15、16による
ロッド3Aのグリップ力が弱まるため、ロッド3Aは共
回りしないで前記管体把持分割片15、16のみが回転
される。その後シリンダー12のストロークがL1 に達
したところ(ラインS)で、ロック用連結部材14の爪
片14aが開放される動きをするが、ここでストローク
を停止し、次に再度油圧シリンダー12を伸長させる
と、ロック用連結部材14の爪片14aが管体把持分割
片16の受爪片16aを押圧しロッド3Aをしっかりと
把持した状態で、管体把持分割片15、16を反時計方
向に回転させるためロッド3Aが反時計方向に回転され
る。このようにして、ストロークL1 の範囲でシリンダ
ー12の伸縮動作を繰り返すことによってロッド3Aが
連続的に緩む方向に回転される。
【0029】ここで、鎖線で示すように、管体把持分割
片16の回動中心部分より突出片16Bを形成し、ベー
ス板11に固設した突起11aとの間を押しバネ30で
連結することにより、前記引きストロークの際に、ロッ
ク用連結部材14の爪片14aが開放される動きをする
ラインSを越えてストロークを縮めても前記押しバネ3
0が管体把持分割片16が開くのを押さえるため、スト
ロークL2 の位置まで縮めることができるようになる。
つまり、一回のシリンダー伸縮動作によるロッド3Aの
回転量を多くとることができるため、全体の作業時間を
短縮することができるようになる。
【0030】次に、本発明の他の実施例等について述べ
る。図8に示される本発明に係る回転レンチは、回転機
構については、図2の第1実施例に係る回転レンチ1と
同じであるが、ロッド3Aを把持する管体把持分割片が
3分割片となっている点で相違する。すなわち、ロック
用連結部材14に対して軸18により第1管体把持分割
片30が回動自在に軸支され、この第1管体把持分割片
30の他端側に対して軸33により第2管体把持分割片
31が回動自在に軸支され、さらにこの第2管体把持分
割片31の他端側に対して軸34により第3管体把持分
割片32が回動自在に連結されている。この第3管体把
持分割片32の他端側に形成されたロック受爪片32a
が前記ロック用連結部材14のロック爪片14aによっ
て押圧されることによりロッド3Aがしっかりと把持さ
れる。このように、ロッド3Aを把持する分割片を多く
することにより、ロッド径が大きくなった場合であって
も、ロッド3に作用する押圧力を全体的に分散させ、均
一に作用させることができるため、ロッド3Aに生ずる
凹み等を防止することができる。
【0031】一方、ロッド3の接続、切離しを行う際に
は、好ましくは図9に示されるように、回転レンチ1側
および固定クランプ2側のそれぞれのロッド34A、3
Bに対して芯ズレ防止クランプ7、7を配置することが
望ましい。
【0032】前記回転レンチ1は,ロッド3Aにトルク
を与え、締付けたり、緩めたりするが、ロッド3A自体
の位置を固定してトルクを与えるわけではなく、また固
定クランプ2においてもロッド3Bに対して抱き付くよ
うに固定されるだけでロッド3B自体の位置を固定する
わけではないため、前記回転レンチ12によってトルク
を与えた際に、ロッド3Aとロッド3Bとの中心線とが
芯ズレを起こそうとする。そうすると、与えたトルクが
螺合ネジ部の摩擦力に変換され、接合・切離しに必要な
トルク以上のトルクが必要となるが、前述のように、芯
ズレ防止クランプ7、7を備えることによって、ロッド
3A、3B間の芯ズレが防止され、接合・切離し作業が
容易となる。
【0033】前記芯ズレ防止クランプ7は、詳細には図
10に示されるように、ガイドセル5側に固定された反
割りの把持部材40の一方端に軸42により、もう一方
の把持部材41が回動自在が取り付けられ、前記把持部
材40の他端側に取付けられた回動自在の固定用ネジ4
3が前記把持部材41の一端に係止され、ナット44を
締め付けることによってロッド3A、3Bをしっかりと
把持する。なお、40A、40Bはロッドサイズに応じ
て交換される駒部材である。
【0034】ところで、ロッド3の接続または切離しに
際しては、ロッドの回転方向がぞれぞれ逆方向となる
が、その場合には、回転レンチ1を表裏逆にして使用す
るか、または接続用回転レンチと切離用回転レンチの両
方を用意しておくことによって対応することができる。
【0035】また、本実施例においては、ボーリングロ
ッドを例に採り、その接続・切離し等について説明した
が、管体同士の接続等を必要とする他の工事、たとえば
埋設管の接続等に対しても適用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、管
体に対するセットが容易であるとともに、コンパクトで
狭隘な作業空間内であっても円滑に作業ができ、さらに
ロッド同士の接続・切離しを短時間で効率的に行うこと
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る管体着脱装置のロッドへの取付
け状態側面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】回転レンチの平面図である。
【図4】固定クランプの平面図である。
【図5】(A) 〜(C) は回転レンチの作動順序図である。
【図6】(A) 〜(C) は固定クランプの作動順序図であ
る。
【図7】回転レンチの連続回転作用の説明図である。
【図8】回転レンチの他の例を示す平面図である。
【図9】芯ズレ防止クランプの使用状態図である。
【図10】芯ズレ防止クランプの平面図である。
【符号の説明】
1…回転レンチ、2…固定クランプ、3…ロッド、11
・20…ベース板、12・25…油圧シリンダー、14
・24…ロック用連結部材、15・16・21・22…
管体把持分割片、20A…ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材の一端部に回動自在にシリンダー
    を取り付け、このシリンダーのピストン部に回動自在に
    ロック用連結部材を取り付け、このロック用連結部材の
    他端側に、内周面に管体形状に沿う円弧状の凹部が形成
    された管体把持分割片を少なくとも2連以上回動自在に
    連設し、これらの管体把持分割片群によって管体を包囲
    した状態から前記シリンダーの伸長動作により、前記ロ
    ック用連結部材の他端側に形成されたロック爪片によっ
    て前記最端側の管体把持分割片の先端部に形成されたロ
    ック受爪片を押圧支持し、前記管体把持分割片群内に内
    包された管体を把持するとともに、この把持された管体
    を軸心回りに回転させることを特徴とするリンク式回転
    レンチよりなる管体の着脱装置。
  2. 【請求項2】シリンダーの最伸長状態において、ピスト
    ンとロック用連結部材とを連結する軸と管体中心とを結
    ぶ線上よりも、前記ロック用連結部材と管体把持分割片
    とを連結する軸がシリンダー寄りに位置する連結状態に
    ある請求項1記載のリンク式回転レンチよりなる管体の
    着脱装置。
  3. 【請求項3】内周面に管体形状に沿う円弧状の凹部が形
    成された管体把持分割片を少なくとも2連以上回動自在
    に連設し、一方端側の管体把持分割片において、その一
    端側に形成された突出延在片に対して回動自在にシリン
    ダーを軸支するとともに、このシリンダーのピストン部
    に回動自在にロック用連結部材を取り付け、かつこのロ
    ック用連結部材の他端側を前記突出延在部の基端部に回
    動自在に軸支し、前記管体把持分割片群によって管体を
    包囲した状態から前記シリンダーの伸長動作により、前
    記ロック用連結部材の他端側に形成されたロック爪片に
    よって他方端側の管体把持分割片の先端部に形成された
    ロック受爪片を押圧支持し、前記管体把持分割片群内に
    内包された管体を把持する一方、前記管体把持分割片に
    対して回転止め片が一体的に形成され、別途近接して配
    置されたストッパー部材に衝突して管体の回転を阻止す
    るリンク式固定クランプと、前記請求項1記載のリンク
    式回転レンチとの組合せよりなる管体の着脱装置。
JP21618893A 1993-08-31 1993-08-31 管体の着脱装置 Pending JPH0762968A (ja)

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