JPH076151Y2 - デイスクカ−トリツジの梱包部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばフロッピーディスクを収納したディ
スクカートリッジを梱包する梱包部材に関するものであ
る。

〔考案の概要〕

この考案は、複数の袋体と、箱体とからなるディスクカ
ートリッジの梱包部材において、ディスクカートリッジ
を収納した状態の複数の袋体の底部を揃えて箱体に収納
し、袋体の底部を取手部が設けられている固定部材によ
って固着することにより、ディスクカートリッジを解梱
するときに取手部を持って固定部材を引くことで複数の
袋体を作業性よく一度に取り去ることができるようにし
たものである。

〔従来の技術〕

通常、小物の製品であるディスクカートリッジやテープ
カセット等は、輸送時等に製品が傷付くのを防止するた
め、袋体に収納した後、例えば50個位を単位として箱体
へ収納して梱包する。

第４図（ａ），（ｂ），（ｃ）は一例として従来のディ
スクカートリッジの収納部材および梱包方法を示した斜
視図で、１は合成樹脂で構成されているビニール製の袋
を示し、ディスクカートリッジＫを挿入する開口10が設
けられ、開口10と対向する側が底部1Bとなっている。

２はダンボール製の箱を示し、耳部2Lおよび蓋部2Cが設
けられ、例えばディスクカートリッジＫを50枚収納でき
る大きさとされている。

ディスクカートリッジＫにはセンタコアＣを備えたフロ
ッピーディスクＤが回転可能に収納され、下ハーフの中
央部分に開口部Ｏが設けられている。そして、この開口
部Ｏから記録再生装置のチャッキングテーブルにチャッ
キングされる金属製のセンタコアＣが露出し、ディスク
カートリッジＫの一端には磁気ヘッド（パッド）がフロ
ッピーディスクＤに当接するための窓部Ｗを開閉する摺
動型の金属で構成されているシャッタＳが取り付けられ
ている。

上記した構成の従来の梱包部材で複数のディスクカート
リッジＫを梱包する場合、まず、第４図（ａ）に示すよ
うに、袋１に開口10からディスクカートリッジＫを収納
する。そして、袋１に収納したディスクカートリッジＫ
を、第４図（ｂ）に示すように、例えば10枚位横方向に
密接させて配列する。

次に、横方向に密接させたディスクカートリッジＫの両
端を押圧して持ち上げ、第４図（ｃ）に示すように、箱
２に50枚入れる。この状態で耳部2Lを内側へ折り曲げ、
蓋部2Cを閉成して固定することでディスクカートリッジ
Ｋの梱包が終了する。

上記のようにディスクカートリッジＫをそれぞれの袋１
に収納して梱包すると、輸送時等に金属製のセンタコア
C,シャッタＳが袋１で保護され、傷付くのが防止でき
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このようなディスクカートリッジＫを他
所の工場または会社等に輸送し、梱包を解梱してディス
クカートリッジＫにソフトウェアを記録する場合、また
はラベル印刷等を行う場合、それぞれのディスクカート
リッジＫは袋１毎取り出した後に袋１を取り去り、所定
の作業を行うことになり、作業性が悪いという問題点が
ある。

この考案は、上記したような問題点を解決したディスク
カートリッジの梱包部材を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案のディスクカートリッジの梱包部材は、ディス
クカートリッジを収納する複数の袋体と、袋体に収納さ
れた複数のディスクカートリッジを収納する箱体と、複
数の袋体の底部を固着する取手部が設けられている固定
部材とで構成したものである。

〔作用〕

この考案のディスクカートリッジの梱包部材において
は、ディスクカートリッジを収納した複数の袋体の底部
を揃えた状態で箱体に収納し、底部を固定部材によって
固着できるので、解梱時に取手部を引っ張ることで複数
の袋体を一度に取り去ることができる。

〔実施例〕

第１図（ａ），（ｂ），（ｃ）はこの考案の一実施例で
ある梱包部材および梱包方法を示す斜視図、第２図は解
梱方法を示す斜視図で、第４図と同一符号は同一または
相当部分を示す。

これらの図において、３は前記複数の袋１の底部1Bを固
着する粘着テープ、3Hは前記粘着テープ３の両端部に固
着されている紙等の取手部を示す。

この考案の梱包部材で複数のディスクカートリッジＫを
梱包する場合、前述した従来例と同様に、まず、第１図
（ａ）に示すように、袋１に開口10からディスクカート
リッジＫを収納する。そして、袋１に収納したディスク
カートリッジＫを、第１図（ｂ）に示すように、例えば
10枚位横方向に密接させて袋１の底部1Bを上側にして配
列する。

次に、横方向に密接させたディスクカートリッジＫの両
端を押圧して持ち上げ、第１図（ｃ）に示すように、箱
２に50枚入れる。この状態で50枚の袋１の底部1Bを粘着
テープ３で固着して耳部2Lを内側へ折り曲げ、蓋部2Cを
閉成して固定することでディスクカートリッジＫの梱包
が終了する。

ディスクカートリッジＫを解梱する場合、第１図（ｃ）
に示すように、蓋部2Cを開放して耳部2Lを外側へ折り曲
げた後、取手部3Hを持って上方へ固定部材３を引っ張る
と、第２図に示すように、複数の袋１を一度に取り去る
ことができる。

したがって、ディスクカートリッジＫの解梱時に複数の
袋１を作業性よく一度に取り去ることができる。

第３図はこの考案の他の実施例に用いる袋を示す斜視図
で、11は合成樹脂で構成されている袋を示し、ディスク
カートリッジＫを挿入する開口110が設けられ、開口110
と対向する側の部分が底部1Bとされている。そして、袋
11の深さは、ディスクカートリッジＫのセンタコアC,シ
ャッタＳに傷が付くのを防止できる深さ、すなわちシャ
ッタＳ側の端部から開口部Ｏまでを覆う深さとされてい
る。

第３図のように袋11を構成すると、袋11を構成する合成
樹脂が少なくて済み、省資源化を図ることができる。

上記した実施例は、粘着テープ３の両端に取手部3Hを設
けたが、一端側は取手部3Hを設けずに袋１に固着させて
も同様の効果が得られる。

また、取手部3Hは固着テープ３の中央部分に設けてもよ
く、固着テープ３の粘着面を貼り合わせた部分を取手部
とすることもできる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案のディスクカートリッジ
の梱包部材は、ディスクカートリッジを収納する複数の
袋体と、袋体に収納された複数のディスクカートリッジ
を収納する箱体と、複数の袋体の底部を固着する取手部
が設けられている固定部材とで構成したので、解梱時に
取手部を引っ張ることで、複数の袋体を一度に取り去る
ことができる。

したがって、解梱時の袋体を取り去る作業が、作業性よ
くできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ），（ｂ），（ｃ）はこの考案の一実施例で
ある梱包部材および梱包方法を示す斜視図、第２図は解
梱方法を示す斜視図、第３図はこの考案の他の実施例に
用いる袋を示す斜視図、第４図（ａ），（ｂ），（ｃ）
は従来のディスクカートリッジの収納部材および梱包方
法を示す斜視図である。 図中、１は袋体、10は開口、1Bは底部、２は箱、３は粘
着テープ、3Hは取手部、Ｋはディスクカートリッジを示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方が開放され他方が閉鎖されている袋体
   にディスクカートリッジを収納した有底袋体と、 複数の上記有底袋体の閉鎖されている底部を一体に固定
   する固定部材と、 上記固定部材に設けられている取手部と、 上記有底袋体の複数枚を収容する箱体とを備え、 上記箱体には上記有底袋体の複数枚がその底部を上側に
   して収容されていることを特徴とするディスクカートリ
   ッジの梱包部材。