JPH076146Y2 - 提灯一対入り収納箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、一対の提灯を保管する提灯収納箱に関する
ものである。

「従来の技術」 従来、家庭にて提灯を飾る場合は、一対で飾ることが多
く、各個に提灯一個入り収納箱があった。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の収納箱は、内箱と蓋よりなる一個入り箱のため、
通常一対で飾る提灯を収納するには、各個に箱が必要
で、その始末に手間がかかり、価格も高くなった。特に
足つきの提灯を飾る場合は、収納箱を台として、その上
に飾り高級感を出していたが、一対箱の場合は、飾る時
１個の台に２個の提灯を飾ることが出来ないので、一対
箱は利用出来なかった。

この考案は、この問題を解決したものでり、提灯を飾る
にも収納するにも、便利で能率よく、美しく処置出来る
ことを目的としている。

「問題点を解決するための手段」 （イ）足つき提灯の場合、提灯を入れる上下２個の収納
箱の底面を等しくして、下箱の内側上面に、上箱と下箱
とを接合する連続継板を設ける。

（ロ）上下の箱を平面に並べた時、側面の全高が等しく
なるように継板を接着する。

本案は以上の構成よりなる提灯収納箱である。

「実施例」 これを図面について説明すると、 （イ）第１図と第２図にて、同形同大の天板（１）と底
板（２）をもつ２個の提灯箱の下箱の側面板（３）の内
面上端に、連続継板（４）を密着し、上箱の側面板
（５）の断面を重ねれば、合体して２個重ねの提灯収納
箱となる。

（ロ）第３図にて、下箱の底板（２）を上にして上箱と
並べれば、全高が等しいため一対の提灯台となる。

（ハ）第４図及び第５図の通り、一対の吊り下げ提灯入
り横型収納箱を用いれば、横並びの収納箱となる。

（ニ）収納箱の材料には総桐を用い、組立後の防湿、耐
温、害虫の弊害を除き、常に密閉された状態にて提灯を
保管する。

以上が本考案の実施例である。

「作用及び効果」 提灯を飾るには、美観と調和の上に、宗教的、芸術的要
素を必要とする上、その取扱いには、合理的で丁重確実
な方法が求められる。また家庭では一対単位で提灯を飾
ることが多いので、本案は以上の点を考慮した上での考
案である。

これらの効果を機能の面より述べると、提灯を収納する
時は第１図の通り、同等の天板（１）と底板（２）をも
つ上下の２箱を、内箱と蓋として用い、側面板（３）と
側面板（５）の断面を重ね合せると、継板（４）により
結合されて密閉された一体の箱となり、機能的で美しい
上、その始末が迅速確実に出来る。

足つき提灯を飾る時は、上下の箱の天板（１）と底板
（２）を上にして平面に並べると、全高が等しいため揃
いの提灯台となり、上品で美しく統一される。

以上のように、提灯を収納する時も取り出して飾る時
も、箱は常に役に立ち、一対の提灯が一箱に整理されて
便利な上、密閉された総桐箱の中で、気候の変化や害虫
の心配もなく、その管理は万全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の正面断面図 第２図は、本考案の平面図 第３図は、本考案を飾り台として用いる時の正面断面図 第４図は、一対の吊り下げ提灯を横に並べて入れる時
の、本考案の正面断面図 第５図は、第４図の平面図 （１）（１′）は天板、（２）（２′）は底板、（３）
（３′）は下箱の側面板 （４）（４′）は継板、（５）（５′）は上箱の側面板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一対の提灯を一箱に重ねて収納し、下箱の
   上辺に連続継板を設けて下箱と上箱とを重合すると共
   に、各個の全高を等しくした提灯一対入り収納箱。