JPH0761392A - ブロー成形ボート - Google Patents

ブロー成形ボート

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JPH0761392A
JPH0761392A JP23914793A JP23914793A JPH0761392A JP H0761392 A JPH0761392 A JP H0761392A JP 23914793 A JP23914793 A JP 23914793A JP 23914793 A JP23914793 A JP 23914793A JP H0761392 A JPH0761392 A JP H0761392A
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JP
Japan
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hull
boat
blow
ship hull
molded
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JP23914793A
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Naonari Fukuhara
直成 福原
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Minoru Kasei Co Ltd
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Minoru Kasei Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロー成形ボートの舷側部の強度を材料コス
トや船体重量のアップを伴うことなく高め、舷側部にへ
こみや穴あきが発生するのを防止する。 【構成】 船底部11を含み船体の下方部分を構成する
下部船体12と、下部船体の上に組み付けられ船体の上
方部分を構成する上部船体13からなり、下部船体及び
上部船体はいずれもブロー成形による2重壁構造を有す
る中空体からなるブロー成形ボート。下部船体12の高
さと横幅の比(H1/Y)が小さいので各部の肉厚が均
等化され、舷側部外壁の肉厚が特に薄くなることが防止
されるとともに、下部船体と上部船体を組み付けたとき
は、舷側部中央域の内外壁を2枚の板a、bがつないだ
形になりその部分が強化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体をプラスチックの
ブロー成形体で構成したブロー成形ボートに関する。
【0002】
【従来の技術】海、川、池等でレジャー用などに使用さ
れる小型のボートとして、2重壁構造を有する中空のプ
ラスチック製レジャーボートが知られている(例えば、
特開昭60−121182号公報参照)。この種のボー
ト1(図4参照)はプラスチックをブロー成形すること
により一体成形され、全体として2重壁構造の中空体で
あり、船底部2では該2重壁の所々で内外壁を溶着(溶
着部3)したり、場合によっては外壁の底面に縦リブを
形成して剛性を高めている。
【0003】一方、舷側部4では浮力及び復元力を確保
するため2重壁の壁間隔を広くとっており、内外壁を溶
着して剛性をアップするのは難しい。従って、場合によ
っては外壁に上下方向の凹リブ5を形成して剛性をアッ
プしているが、水面近くは水の抵抗となるため舷側上半
部のみに限られる。
【0004】ところで、このようにブロー成形により一
体成形されたボート1では、舷側部4の外壁の肉厚が相
対的に薄くなっている。つまり、ブロー成形では、プラ
スチック製の円筒状パリソンを対向配置された金型内に
挟み、パリソン内部にエアを吹き込んで膨張させ金型内
面形状に沿わせ所定形状を得るのであるが、成形体の箇
所によりパリソンの延伸の度合が異なり、ボート1のよ
うな形状の成形体では、舷側部4の外壁A、特にA’で
示す箇所の延伸度合が大きくなるためである。この傾向
はボート1の高さhと横幅wの比h/wが大きくなるほ
ど強くなる。そして、舷側部外壁Aの下半部は、前記し
たとおりリブにより剛性を高めることもできず、しかも
岸壁や岩に最も当たりやすい箇所であるので、その衝撃
により容易にへこみや穴あきが発生する。なお、この箇
所の肉厚を厚くして強度を高めようとすると船体全体の
肉厚を厚くする必要があり、材料コスト及び船体重量の
アップにつながる。
【0005】また、ボート1の舷側部4の内外壁はボー
ト1の高さhの全体に渡り外側に傾斜している。これ
は、ブロー成形されたボート1を金型から抜き出すとき
高さhの全体に渡り抜き勾配を必要とするためであり、
ボート1の船底部2の幅w1は横幅wが大きい割に小さ
く、使用可能な床面積も小さくなる。そして、例えば自
動車の屋根に船底を上にし舷側部4の頂部を固定して搬
送するような場合、自動車の屋根の取付幅に制限されて
ボート1の横幅wの大きさも制限され、従ってボート1
の床面積を大きくとることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の問題点に
鑑み、本発明は、舷側部4の強度を材料コストや船体重
量のアップを伴うことなく高め、舷側部にへこみや穴あ
きが発生するのを防止すること、また、横幅の割に床面
積が大きいボートを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に関わるブロー成
形ボートは、船底部を含み船体の下方部分を構成する下
部船体と、下部船体の上に組み付けられ船体の上方部分
を構成する上部船体からなり、下部船体及び上部船体は
いずれもブロー成形による2重壁構造を有する中空体か
らなることを特徴とし、その具体的な態様としては、下
部船体と上部船体は取り外し自在であること、上部船体
が複数の部分から構成され、それらはいずれもブロー成
形による2重壁構造を有する中空体からなること、上部
船体の頂部が船室側に張り出していること等が挙げられ
る。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して、本発明をより
具体的に説明すると、このブロー成形ボート10は、船
底部11を含み船体の下方部分を構成する下部船体12
(横幅Y、高さH1)、及び船体の上方部分を構成する
上部船体13(横幅Y、高さH2)をボルト14等(図
4参照)により組み付けてなり、下部船体12及び上部
船体13はいずれもブロー成形による2重壁構造を有す
る中空体である。そして、上部船体13は下部船体12
の船尾中央部15をカバーせず(従って、上部船体13
は上からみると略C字型をしている)、ここに図示しな
い船外機を設置するようになっている。
【0009】また、下部船体12と上部船体13の舷側
には逆の勾配が付けられていて、両船体12、13のつ
なぎ目での横幅が最も幅広となっている。そして、上部
船体13の頂部16が内側に張り出し、ここに自動車の
屋根への取付座が形成される。内部構造をみると、上下
船体12及び13のつなぎ目において、船体のほぼ全周
(舷側、船首、及び船尾の一部)を取り巻いて2枚の板
a、bが内外壁をつないだ形になっている。船底部11
では、従来例と同様に内外壁が所々溶着されている。
【0010】このボート10では、下部船体12及び上
部船体13の高さと横幅の比H1/Y又はH2/Yを、従
来例のボート1の比h/wに比べ相当小さく設定するこ
とができるので、ブロー成形による各部の延伸の度合が
比較的均一化され、内外壁全体に渡り肉厚の変動が少な
くなり、舷側の外壁肉厚が特別薄くなることが防止され
る。しかも、舷側の最も外に張り出した部分の内外壁を
2枚の板a、bがつないだ形になり、そこが強化されて
いるので衝撃に強く、岸壁や岩に当たって舷側にへこみ
や穴あきが発生するのが防止される。そして、船体のほ
ぼ全周を取り巻いて2枚の板a、bが内外壁をつないで
いるので、船体の構造体としての剛性が非常に高くな
り、その分内外壁の平均肉厚を薄くし船体の軽量化を図
ることができる(従来例と同じ外形寸法であれば、剛性
を落とさずに30%程度の軽量化が可能である)。
【0011】また、このボート10では、下部船体12
と上部船体13の勾配を逆にしているので、従来例と比
較して、船体の横幅Yの大きさの割に船底部の11の幅
1を大きくとることができ、大きい床面積のボートを
得ることができる。加えて、このボートでは舷側頂部1
6を内側に張り出し、これに自動車の屋根への取付座を
形成するので、自動車の屋根の取付幅の割に広い船底部
幅Y1と床面積を有するボートを自動車に載せて搬送す
ることができる。例えば、同一の取付幅を持つボートで
あれば、従来例の1.2倍の重量で2倍の床面積を有す
るボートを得ることも可能である。
【0012】上記実施例のボートは、上部船体が一体成
形されたものであるが、これをいくつかの部分に分割
(例えば船体の縦方向に2つに分割)し、各々をブロー
成形により成形し、使用時に組み立てるようにしてもよ
い。そして、上部船体をC字型でなく、船尾をも完全に
カバーするO字型としてもよい。また、上部船体の傾斜
は上記実施例に限られることなく任意に設定することが
でき、頂部の張り出し形状についてもその有無を含め任
意に設定することができる。さらに、下部船体と上部船
体の組み付け面は、実施例のように一平面で構成しても
よいが、組み付け面のいずれか一方の側に1又は2以上
の凸部を形成し、他方の側にそれに合致する凹部を形成
し、両者をはめ合わせることもできる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、舷側部外壁の肉厚が薄
くなるのが防止されるとともに、舷側部の中間域(上下
船体の組付面)が強化され、舷側部にへこみや穴あきが
発生するのを防止することができ、しかも材料コストや
船体重量のアップを伴うことがない。そして、上下船体
の組付面では、船体の全周又はほぼ全周を取り巻く2枚
の板が内外壁をつないだ形となっているので、船体の構
造体としての剛性が非常に高くなり、その分内外壁の平
均肉厚を薄くし船体の軽量化を図ることができる。ま
た、下部船体の舷側部の傾斜と上部船体の舷側部の傾斜
を別個に設定できるので、横幅の割に船底部の床面積が
大きいボートを得ることができる。さらに、上部船体の
頂部を船室側に張り出すときは、取付幅の割に広い床面
積のボートを自動車の屋根などに取り付けて搬送するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のブロー成形ボートを船尾方向に見た横
断面図である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】下部船体と上部船体の組み付け部の横断面図で
ある。
【図4】従来のブロー成形ボートの横断面図である。
【符号の説明】
10 ブロー成形ボート 12 下部船体 13 上部船体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底部を含み船体の下方部分を構成する
    下部船体と、下部船体の上に組み付けられ船体の上方部
    分を構成する上部船体からなり、下部船体及び上部船体
    はいずれもブロー成形による2重壁構造を有する中空体
    からなることを特徴とするブロー成形ボート。
  2. 【請求項2】 下部船体と上部船体は取り外し自在であ
    ることを特徴とする請求項1に記載されたブロー成形ボ
    ート。
  3. 【請求項3】 上部船体が複数の部分から構成され、そ
    れらはいずれもブロー成形による2重壁構造を有する中
    空体であることを特徴とする請求項1又は2に記載され
    たブロー成形ボート。
  4. 【請求項4】 上部船体の頂部が船室側に張り出してい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載され
    たブロー成形ボート。
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