JPH075911Y2 - 浄化槽用消毒装置 - Google Patents

浄化槽用消毒装置

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JPH075911Y2
JPH075911Y2 JP7657892U JP7657892U JPH075911Y2 JP H075911 Y2 JPH075911 Y2 JP H075911Y2 JP 7657892 U JP7657892 U JP 7657892U JP 7657892 U JP7657892 U JP 7657892U JP H075911 Y2 JPH075911 Y2 JP H075911Y2
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JP
Japan
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purified water
water
septic tank
tube mounting
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JP7657892U
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銑一 宝蔵
道裕 藤井
正浩 岡林
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ベスト工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浄化槽用消毒装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に浄化槽の消毒装置は、図9に示す
如く、沈澱室からの浄化水6を消毒室2へ導入する集水
樋3内に、固形消毒剤4を充填した薬剤筒5を立設して
その下端部を集水樋3を流れる浄化水6内へ浸漬させ、
切欠部5aから内部へ浸入した浄化水6と固形消毒剤4
とを接触させることにより、浄化水6内へ固形消毒剤4
を順次溶解するように構成されている。
【0003】而して、上記図9のような消毒装置に於い
ては、集水樋3内を流れる浄化水6の流量が一定で、薬
剤筒5の下端部が常時一定深さの浄化水6内に漬かって
いる場合には、所定量の固形消毒剤4が浄化水6内へ溶
解され、完全な消毒が行われる。
【0004】しかし、現実の浄化槽に於いては、槽内へ
の汚水の流入は間欠的であり、そのため沈澱室から流出
する浄化水6の流量も常に変動する。その結果、集水樋
3内の浄化水6の水深が時々刻々変化することになり、
固形消毒剤4の溶解量が変化して浄化水6の完全な消毒
が出来なくなると云う問題がある。何故なら、固形消毒
剤4の溶解量は浄化水6との接触の度合いによって決ま
るが、浄化水6の流量が低下した際には浄化水6が集水
樋3内を均等な深さで流れなくなり、浄化水6と固形消
毒剤4との接触の度合いが著しく不安定になるからであ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本願考案は、従前の浄
化槽用消毒装置に於ける上述の如き問題、即ち、浄化槽
への汚水流入量が変動すると集水樋内の浄化水の流量も
変動し、浄化槽の流量が少なくなった場合には、固形薬
剤と浄化水6との接触の度合いが不安定となり、完全な
浄化水の消毒が行えなくなると云う問題を解決せんとす
るものであり、汚水流入量の減少に伴って浄化水の流量
が極端に減少した場合に於いても、ほぼ完全な浄化水の
消毒を達成できるようにした浄化槽用消毒装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上述の通
り、浄化水の低流量時に於いても、浄化水と固形消毒剤
との接触度合いをほぼ一定に保持することにより、浄化
水の完全な消毒を可能とするものであり、請求項1に記
載の考案は、沈澱室からの浄化水を薬剤筒を立設した集
水樋を通して消毒室へ導入するようにした浄化槽用消毒
装置に於いて、集水樋の底面に窪み状の薬剤筒取付部を
形成すると共に、当該薬剤筒取付部の下流側に、これと
連通し且つ同程度の窪み深さを有する細幅流出溝を形成
し、更に、前記薬剤筒取付部とその上流側の集水樋両側
壁との間に、上端面が薬剤筒取付部に向かって下降する
傾斜堰を設けたことを考案の基本構成とするものであ
る。
【0007】また、請求項2に記載の考案は、前記集水
樋の底面を横断面視に於いてほぼU字形若しくは逆八字
形の傾斜面とすると共に、前記底面の中間部に窪み状の
薬剤筒取付部を形成し、更に前記薬剤筒取付部の下流側
に、これと連通し且つ同程度の窪み深さを有する細幅流
出溝を設けたことを考案の基本構成とするものである。
【0008】
【作用】沈澱室から集水樋内へ流入する浄化水の流量が
低下し、その液面高さが傾斜堰の最上位(若しくは集水
樋の傾斜底面の最上位)より低下すると、流入した浄化
水は集水樋の底面に形成された窪み状の薬剤筒取付部へ
案内され、その内部へ落し込まれる。一方、薬剤筒取付
部の下流側には、ほぼこれと同じ窪み深さを有する細幅
状の流出溝が設けられており、前記傾斜堰による薬剤筒
取付部への浄化水の案内集水と、細幅の流出溝による流
出量の制約とが相乗りして、浄化水の低水量時に於いて
も、薬剤筒取付部内の水位が固形消毒剤の溶解に必要な
水深に維持される。薬剤筒取付部に於いて固形消毒剤が
溶解された浄化水は、下流側の消毒室2内へ流入し、排
出口より外部へ放流されて行く。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本願考案の実施例を説
明する。図1は、第1実施例に係る浄化槽用消毒装置の
平面図であり、図2は図1のA−A視断面図、図3は図
1のB−B視断面図、図4は図1のC−C視断面図であ
る。
【0010】図1乃至図4を参照して、1は浄化槽用消
毒装置、2は消毒室、3は集水樋、4は固形消毒剤、5
は薬剤筒、6は浄化水、7はVノッチ堰、8はバッフル
プレート、9は排出口であり、沈澱室や消毒室2、固形
消毒剤4、薬剤筒5、Vノッチ堰7、バッフルプレート
8、排出口9等はその構成や機能が公知であるため、説
明を省略する。
【0011】前記集水樋3は合成樹脂材により一体形成
されており、底面3aのほぼ中央には円形状に窪んだ薬
剤筒取付部10が、また、薬剤筒取付部10の上流側に
は傾斜堰11が、更に薬剤筒取付部10の下流側には細
幅の流出溝12が、夫々形成されている。
【0012】前記薬剤筒取付部10は、断面が円形状で
且つ内径が80〜120mmφ程度の窪部に形成されて
おり、その深さH1 は集水樋3の底面3aより7〜15
mm程度が最適である。尚、本実施例では前記薬剤筒取
付部10の内径を90mmφ、深さH1 を7mmに選定
している。
【0013】前記傾斜堰11は集水樋側壁3bの上流側
端部と薬剤筒取付部10との間に配設されており、その
上端面11aは、側壁3b側より薬剤筒取付部10側へ
向かって下降する傾斜面に形成されている。また、当該
傾斜堰11の集水樋底面3aからの高さは、側壁3b側
の高さH2が10〜20mm、薬剤筒取付部10側の高
さH3 が5〜10mm程度が夫々最適である。尚、本実
施例では、前記H2 =10mm、H3 =5mmに夫々選
定されており、また、集水樋3内に於ける浄化水6の標
準液面レベルH4 は37mmに選定されている。
【0014】前記細幅流出溝12は断面が四角状に形成
されており、その底面12aの深さ寸法は薬剤筒取付部
10の深さ寸法H1 と同じ深さに選定されている。ま
た、当該細幅流出溝12の横幅W1 は、薬剤筒取付部1
0の内径の1/2〜1/3程度が望ましく、本実施例で
はW1 =30mmに選定している。
【0015】沈澱室(図示省略)より流入した浄化水6
は、Vノッチ堰7を介して横幅方向の流量分布が均等化
されたあと、集水樋3内へ流入する。前記集水樋3内へ
流入する浄化水6の流量が減少し、その液面が傾斜堰1
1の両端部の高さH2 より減少すると、浄化水6の流れ
は傾斜堰11によって中央の薬剤筒取付部10側へ順次
集められ、一段低く形成された薬剤筒取付部10内へ落
下する。一方、薬剤筒取付部10の下流側は、一段低く
形成され且つ横幅W1 の小さな流出溝12となってお
り、これによって浄化水6の排出量が適宜に規制される
ことになる。その結果、集水樋3の入口側(即ち、Vノ
ッチ堰7の下流側)に於ける浄化水6の水位が傾斜堰1
1の下方位置の高さH3 の近傍にまで低下した場合で
も、薬剤筒取付部10の近傍の水位は、前記H3 よりも
高位置に保持されることになり、浄化水6の低流量時に
於いても、所定量の固形消毒剤4の溶解に必要な水深が
十分に保持される。
【0016】図5乃至図8は本考案の第2実施例を示す
ものであり、図5は浄化槽用消毒装置1の平面図、図6
は図5のA−A視断面図、図7は図5のB−B視断面
図、図8は図5のC−C視断面図である。
【0017】当該第2実施例に於いては、前記第1実施
例に於ける傾斜堰11の設置に替えて、集水樋3の底面
3aが傾斜面に形成されている。即ち、集水樋3の横断
面形状は図7及び図8に示す如く両側壁3b側から中心
軸線に向かって下降するほぼ逆八字状の傾斜面に形成さ
れており、その傾斜勾配は5〜10程度(当該実施例で
は6.2度)に選定されている。尚、薬剤筒取付部10
の位置やその深さH1 、細幅流出溝12の深さやその横
幅W1 等は、前記第1実施例の場合と同様である。ま
た、本実施例では傾斜面の形状を逆八字状としている
が、逆U字形の傾斜面としてもよいことは勿論である。
【0018】浄化水6の流量が減少し、その水位が底面
3aの最高位H2 より低下すると、集水樋3内へ流入し
て来た浄化水6は、傾斜状の底面3aに沿って薬剤筒取
付部10側へ寄せ集められる。一方、薬剤筒取付部10
の下流側は細幅の流出溝12となっているため、取付部
10内からの浄化水6の流出は制限される。その結果、
薬剤筒取付部10内の水位は、徐々に上昇することにな
り、固形消毒剤4の溶解に必要な水深が常時保持される
ことになる。
【0019】また、浄化水6の水量が増加して、薬剤筒
取付部10内の水位が細幅流出溝12の深さH1 を越え
た場合でも、集水樋3の底面3aが傾斜しているため、
薬剤筒取付部の水位の上昇比率は極端に変化せず、その
結果、固形消毒剤4の溶解量はほぼ一定の適正値に保持
される。
【0020】
【考案の効果】本願考案に於いては、集水樋の底面に窪
み状の薬剤筒取付部を形成し、その下流側に細幅状の流
出溝を設けると共に、請求項1の考案では薬剤筒取付部
の上流側に傾斜堰を設け、また、請求項2の考案では集
水樋の底面を逆八字状若しくはU字状に彎曲させる構成
としている。その結果、浄化水の低流量時には、浄化水
が薬剤筒取付部内へ順次案内集合されると共に、薬剤筒
取付部からの浄化水の流出が制約される。これにより、
薬剤筒取付部の水位の極端な減少が防止され、固形消毒
剤の溶解に必要な水深が常時保持されるため、浄化水の
低流量時に於いても、浄化水の完全な消毒が可能とな
る。本願考案は上述の通り、優れた実用的効用を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の第1実施例に係る浄化槽用消毒装置
の平面図である。
【図2】図1のA−A視断面図である。
【図3】図1のB−B視断面図である。
【図4】図1のC−C視断面図である。
【図5】本願考案の第2実施例に係る浄化槽用消毒装置
の平面図である。
【図6】図5のA−A視断面図である。
【図7】図5のB−B視断面図である。
【図8】図5のC−C視断面図である。
【図9】従前の浄化槽用消毒装置の斜面図である。
【符号の説明】
1は消毒装置、2は消毒室、3は集水樋、3aは底面、
3bは側壁、4は固形消毒剤、5は薬剤筒、5aは切欠
部、6は浄化水、7はVノッチ堰、8はバッフルプレー
ト、9は排出口、10は薬剤筒取付部、11は傾斜堰、
11aは上端面、12aは底面、W1 は横幅、12は細
幅流出溝。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈澱室からの浄化水を薬剤筒を立設した
    集水樋を通して消毒室へ導入するようにした浄化槽用消
    毒装置に於いて、集水樋の底面に窪み状の薬剤筒取付部
    を形成すると共に、当該薬剤筒取付部の下流側に、これ
    と連通し且つ同程度の窪み深さを有する細幅流出溝を形
    成し、更に、前記薬剤筒取付部とその上流側の集水樋両
    側壁との間に、上端面が薬剤筒取付部に向かって下降す
    る傾斜堰を設けたことを特徴とする浄化槽用消毒装置。
  2. 【請求項2】 沈澱室からの浄化水を薬剤筒を立設した
    集水樋を通して消毒室へ導入するようにした浄化槽用消
    毒装置に於いて、集水樋の底面を横断面視に於いてほぼ
    U字形若しくは逆八字形の傾斜面とすると共に、前記底
    面の中間部に窪み状の薬剤筒取付部を形成し、更に、前
    記薬剤筒取付部の下流側に、これと連通し且つ同程度の
    窪み深さを有する細幅流出溝を設けたことを特徴とする
    浄化槽用消毒装置。
JP7657892U 1992-11-06 1992-11-06 浄化槽用消毒装置 Expired - Lifetime JPH075911Y2 (ja)

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JPH0641896U JPH0641896U (ja) 1994-06-03
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JP5787561B2 (ja) * 2011-03-10 2015-09-30 フジクリーン工業株式会社 排水処理装置および消毒装置

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