JPH075897B2 - 炭素質燃料の部分酸化方法 - Google Patents

炭素質燃料の部分酸化方法

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JPH075897B2
JPH075897B2 JP1130894A JP13089489A JPH075897B2 JP H075897 B2 JPH075897 B2 JP H075897B2 JP 1130894 A JP1130894 A JP 1130894A JP 13089489 A JP13089489 A JP 13089489A JP H075897 B2 JPH075897 B2 JP H075897B2
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combustion furnace
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敏男 辻野
勝己 宮地
邦雄 曽我
一夫 岡田
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は炭素質燃料を部分酸化してCOを含む合成ガス、
還元ガスあるいは燃料ガス等を製造するための方法に関
する。
[従来の技術] 炭素質燃料を燃焼炉内にて水蒸気の存在下で酸素により
燃焼させてCO、CO2及びH2を含むガスを発生させる炭素
質燃料の部分酸化方法は従来より知られている。
この炭素質燃料の部分酸化方法により発生したCO、C
O2、H2を含むガスは合成ガス、還元ガス、燃料ガス等と
して使用する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の炭素質燃料の部分酸化方法において発生したガス
からCO2を分離除去することが必要な場合には、分離し
たCO2を大気に放出するのが通常であり、CO2の排出量が
多かった、また、COの収量が少ないという問題があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明は、炭素質燃料を燃焼炉内にて部分酸化させて少
なくともCO、CO2及びH2を含むガスを発生させる炭素質
燃料の部分酸化方法を改良したものである。
本発明では、CO2と他成分とを分離し、分離したCO2ガス
の少なくとも一部を燃焼炉内に戻すものである。
本発明では、分離したCO2ガスの全量を燃焼炉内に戻
し、さらに別のCO2源からのCO2ガスを燃焼炉内に供給す
るようにしても良い。
本発明において、炭素質燃料としては炭素を含む燃料で
あれば良く、液状、気体状、固体状のいずれでもあって
も良い。具体的には原油、燃料油、蒸留残渣油、ピッ
チ、アスファルト、天然ガス、LPG、石炭、石炭コーク
ス、石油コークス等が例示される。
この炭素質燃料を部分酸化させるに際しては、水蒸気、
水、不活性ガス(例えば窒素)等の温度調整剤を燃焼炉
内に供給する。同様に、空気、酸素富化空気又は実質的
に純粋な酸素を燃焼炉内に供給する。
この部分酸化により、CO、CO2、H2、CH4、H2S、N2、水
蒸気等を含むガスが発生する。
[作用] 本発明方法によると、燃焼炉で発生したCO2ガスの少な
くとも一部が燃焼炉に循環させて再度CO生成反応に利用
される。このため、系外に放出されるCO2量が低減され
る。また、発生したCO2のほか、別のCO2源からのCO2
燃焼炉にてCOに転化することができる。
[実施例] 第1図は本発明方法を実施するのに好適な装置の系統図
である。
第1図において、炭素質燃料(本実施例では原油の蒸留
残渣油)、水蒸気及び酸素が燃焼炉1の燃焼器2に供給
される。水蒸気と炭素質燃料とはミキシングティ3にて
混合された後、燃焼器2に供給される。燃焼炉1内の上
部には耐火物4で内張りされて燃焼室5が形成されてい
る。燃焼炉1の下部はガス洗浄室6となっており、燃焼
室5はスロート部7を介してガス洗浄室6に連通してい
る。ガス洗浄室6内には水が中途高さまで張られてお
り、下端がこの水に没するように筒状のディップチュー
ブ8及びドラフトチューブ9が同軸的に設けられてい
る。
図示はしないが、ディップチューブ8の上部内周面に水
を供給し、該内周面に水膜を形成するためのクエンチリ
ングが設けられている。
燃焼炉1に設けられたガス取出口10はベンチュリー式集
塵装置11及びカーボンスクラバ12及び熱回収設備12Aを
介して吸収塔14に接続されている。
この吸収塔14はDEA法を採用したものである。
再生塔15はこの吸収塔14にてCO2、H2Sを吸収したDEAを
再生するためのものであり、その下部にはリボイラー15
aが設けられている。
吸収塔14と再生塔15との間には配管16、17が配設され、
これら配管16、17の途中には熱交換器18が設けられてい
る。配管17にはポンプ19と冷却器20とが設けられてい
る。再生塔15の頂部には循環ライン21が配設され、この
循環ライン21の途中には冷却器22、水とガスとの分離を
行なうセパレータ23及びポンプ24が設けられている。
このセパレータ23からCO2を燃焼炉1に戻すための脱硫
装置30と配管26が設けられている。この配管26の途中に
はCO2の補給ライン27が接続されている。また、配管26
にはコンプレッサ28が設けられている。
このように構成された炭素質燃料の部分酸化方法におい
て、炭素質燃料、水蒸気及び酸素が燃焼器2を介して燃
焼炉1内に供給され、燃焼室5内において炭素質燃料の
部分酸化が行なわれる。この部分酸化反応により、主と
して、CO、H2、CO2よりなり、少量のH2S、N2、CH4を含
み、さらに未燃カーボンや微量のアッシュ分を含むガス
が発生する。このガスはガス洗浄室6内のディップチュ
ーブ8とドラフトチューブ9との間を通り、カーボン、
アッシュの除去処理を受けた後、燃焼炉1からベンチュ
リー式集塵装置11でさらにダスト除去処理を受け、次い
でカーボンスクラバ12にて残存する微量のカーボンも除
去される。
このようにして清浄になったガスは熱回収後吸収塔14の
下部に導入され、H2S及びCO2が低温のDEAに吸収され
る。吸収されずに残ったCOとH2とは取出ライン29により
吸収塔14から系外に取り出される。
吸収塔14の底部からとり出されたDEAは熱交換器18で加
熱された後、再生塔15の塔頂部に供給される。再生塔15
内において、CO2はDEAから分離され、このCO2はセパレ
ータ23から配管26により取り出される。再生されたDEA
は、熱交換器18及び冷却器20で冷却された後、吸収塔14
の塔頂部に戻される。
再生塔15から配管26にて取り出されたCO2は、脱硫装置3
0で脱硫された後、途中で補給ライン27から補給されるC
O2と共に燃焼炉1に供給される。
次に運転実績について説明する。炭素質燃料として、次
の組成(重量%)の残渣油を用いた。
C 84.90(wt%) H 11.90 N 0.23 S 2.67 O 0.285 灰分 0.015 発熱量 10270(kcol/kg) 残渣油、酸素、水蒸気、補給ライン27からの補給CO2
量は次の通りとし、再生塔15から配管26を経て取り出さ
れたCO2の全量を燃焼炉1に供給した。(残渣油及び補
給CO2として系内に供給されるCは489kg/hである。) 残渣油 532kg/h 酸素 413Nm3/h 水蒸気 60Nm3/h 補給CO2 70Nm3/h また、燃焼炉1内の温度は1350℃、圧力は22kg/cm2Gと
した。
この結果、燃焼炉1からの取出ガス組成及び各成分ガス
量は次の通りである。
また、取出ライン29により吸収塔14から系外に排出され
たガス量は1537Nm3/hであり、そのCO2濃度は200ppmであ
ったので、取出ライン29から系外に排出されたCO2量は
0.3Nm3/hであり、Cに換算すると0.16kg/hであった。
このように、本実施例においては、炭素質燃料及び補給
CO2として系内に供給されるC量は489kg/hであり、系外
に排出されるCO2中のCは0.16kg/hであった。従って、
本実施例によると、炭素質燃料及び補給CO2として系内
に供給されたCのうち99.96%がCOに転化され、系外へ
の放出率(未利用率)は0.04%に止まることが認められ
た。
なお、比較のために、再生塔15からの配管26を経たCO2
の戻しを行なわないと共に、補給ライン27からのCO2
補給を停止し、酸素、水蒸気、残渣油のみを次の供給量
にて供給して残渣油の部分酸化を行なった。
残渣油 634kg/h 酸素 486Nm3/h 水蒸気 281Nm3/h その結果、燃焼炉からの取出ガス組成及び各成分ガス量
は次の通りであった。
従って、炭素質燃料として供給されたCのうち90%のみ
がCOに転化され、CO2として系外に放出されるCの割合
は10%にも達することが認められた。
上記実施例では、再生塔15から配管26を経て取り出され
るCO2の全量を燃焼炉1に戻しているが、このCO2の一部
のみを燃焼炉1に戻しても良い。また、本発明では補給
ライン27からのCO2の補給を行なわず、再生塔からのCO2
のみを燃焼炉1に戻すようにしても良い。再生塔からの
CO2は戻さず、必要量の全量を別のCO2源から供給しても
良い。
上記説明ではDEA法によりCO2の回収を行なっているが、
MEA法、カタカーブ法、ベンフィールド法、セレクゾー
ル法、レブチゾール法などその他の方法であっても良
い。
[効果] 以上の実施例からも明らかな通り、本発明によると系外
に排出されるCO2量が大幅に低減される。また、原料と
なる炭素質燃料の単位量当りのCOの収率が大幅に増加す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例方法を示す系統図である。 1……燃焼炉、 12……カーボンスクラバ、 14……吸収塔、15……再生塔、 26……CO2の戻し用の配管、 27……CO2の補給ライン。
フロントページの続き (72)発明者 曽我 邦雄 山口県宇部市大字藤曲2575番地 宇部アン モニア工業株式会社内 (72)発明者 岡田 一夫 山口県宇部市大字藤曲2575番地 宇部アン モニア工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素質燃料を燃焼炉内にて部分酸化させて
    少なくともCO、CO2及びH2を含むガスを発生させる炭素
    質燃料の部分酸化方法において、 前記ガス中のCO2と他成分とを分離し、分離したCO2ガス
    の少なくとも一部を前記燃焼炉内に戻すことを特徴とす
    る炭素質燃料の部分酸化方法。
  2. 【請求項2】炭素質燃料を燃焼炉内にて部分酸化させて
    少なくともCO、CO2及びH2を含むガスを発生させる炭素
    質燃料の部分酸化方法において、 前記ガス中のCO2と他成分とを分離し、分離したCO2ガス
    の全量を前記燃焼炉内に戻すと共に、別のCO2源からのC
    O2ガスを燃焼炉内に供給することを特徴とする炭素質燃
    料の部分酸化方法。
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KR20120064030A (ko) * 2010-12-08 2012-06-18 에스케이이노베이션 주식회사 이산화탄소의 배출이 저감된 가스화 방법

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