JPH0758837B2 - 電子部品装着機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、チップ状の電子部品をプリント基板の所定位
置に順次装着する電子部品装着機に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の電子部品装着機はたとえば第５図に示す
ような構造になっていた。

101は吸着ノズルユニットであり、部品供給ユニット102
から電子部品103を吸着し、プリント基板104を装着す
る。105は回転テーブルで、前記吸着ノズルユニット101
が複数個取付けてあり、インデックスユニット106によ
り間欠回転運動する。107は円筒カムで、吸着ノズルユ
ニット101の上下位置関係を規正している。108a,108bは
板カムで、バー109a,109bを上下させることにより、吸
着ノズルユニット101を上下に駆動している。

次に第６図のタイミングチャートで動作を説明すると、
まずインデックスユニット106の回転動作により各吸着
ノズルユニット101は１ピッチ回転する。その回転動作
終了と同時に板カム108a,108bが山から谷へ変位するこ
とによりレバー109a,109bが下降し、吸着ノズルユニッ
ト101を下降させ、部品供給ユニット102から電子部品10
3を吸着する。又同時にプリント基板104上に電子部品10
3を装着する。次に、前記板カム108a,108bが谷から山へ
変位することにより、レバー109a,109bが上昇し、吸着
ノズルユニット101は上昇する。この上昇動作完了と共
に、前記インデックスユニット106は１ピッチ回転動作
を開始する。この動作を連続的に繰り返すことにより電
子部品を順次プリント基板上に装着を行なう。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、インデックスユニ
ットの回転が完了してからしか吸着ノズルユニットの下
降が開始できない。又、同じく、吸着ノズルユニットが
上昇完了してからしかインデックスユニットの回転がス
タートできず、電子部品装着機の高速化が図りにくいと
いう問題点を有していた。

そこで本発明は、インデックスユニットの回転途中か
ら、吸着ノズルの下降を開始し、又、吸着ノズルの上昇
途中から次のインデックスユニットの回転を開始し電子
部品装着機の高速化を図ろうとするものである。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決する本発明の手段は、間欠回転動作を
駆動するインデックスユニットと、回転方向全周にわた
って、吸着ノズルユニットの上下位置関係を規正する円
筒カム部材と、各作業ステーションで吸着ノズルユニッ
トを上下動せしめるため前記円筒カム部材の一部が別部
材からなるスライダーと、このスライダーを駆動する駆
動手段からなり、このスライダーの上下動作により電子
部品の吸着，装着等の作業を行なうよう構成したもので
ある。

作用 本発明は上記した構成によって、吸着ノズルユニットを
複数個具備した回転テーブルの間欠回転運動の途中から
円筒カム部材の一部であるスライダーを下降させること
により吸着ノズルユニットは下降し、又スライダーの上
昇途中から回転テーブルの間欠回転運動を開始すること
により、吸着ノズルユニットの上下動作と回転動作をオ
ーバーラップすることができ電子部品装着機の高速化を
実現することができる。

実 施 例 以下、本発明の一実施例について第１図〜第３図にもと
づいて説明する。

１は間欠回転運動を駆動するインデックスユニットであ
り、その出力軸２に回転テーブル３が取付けられてい
る。その回転テーブル３の周縁には、吸着ノズルユニッ
ト４が複数個等間隔で固定されている。

５は円筒カムで全周にわたってカム溝６が設けられてい
る。7a,7bはスライダーで、前記円筒カム５の一部に切
欠きが設けてあり、その中に上下動可能に案内されてい
る。8a,8bはスライダー7a,7bの上下動を伝達するレバー
であり、9a,9bはそのレバー8a,8bを駆動する板カムであ
る。10a,10bはバネで、レバー8a,8bは板カム9a,9bのカ
ム面に付勢するものである。

吸着ノズルユニット４の構成を述べると、11は上下動す
るブロックで、カムフォロワー12が取付けてあり、カム
溝６及びスライダー7a,7bに沿って上下動作可能に取付
けてある。13は吸着ノズルで、部品供給ユニット14から
電子部品を吸着保持し、プリント基板15に装着する。

次に、この一実施例の構成における動作について説明す
る。

インデックスユニット１により出力軸２及び回転テーブ
ル３は間欠回転動作を開始する。その間欠回転動作の完
了前から、板カム9a,9bの変位に沿って、レバー8a,8bは
揺動運動をスタートし、スライダー7a,7bのカム溝６に
入っているカムフォロワー12も下降を開始する。それに
伴なって、吸着ノズル13も下降を開始する。そして出力
軸2,及び回転テーブル３が間欠回転動作を完了した後に
吸着ノズル13は下死点に到達し、部品供給ユニット14か
ら電子部品を吸着保持する。又、同様にしてプリント基
板15に電子部品を装着する。

さらに板カム9a,9bが回転していくと、吸着ノズル13は
上昇を開始し、その上昇途中で、出力軸２及び回転テー
ブル３が間欠回転運動を開始する。

この一連の動作をカムフォロワー12の軌跡で示したもの
が第４図である。

発明の効果 以上のように本発明は間欠回転動作を駆動するインデッ
クスユニットと、回転方向全周にわたって、吸着ノズル
ユニットの上下位置関係を規正する円筒カム部材と、各
作業ステーションで吸着ノズルユニットを上下動せしめ
るため、前記円筒カム部材の一部が別部材からなるスラ
イダーと、このスライダーを駆動する駆動手段からな
り、インデックスユニットの間欠回転動作途中からノズ
ルユニットの下降を開始し、又吸着ノズルユニットの上
昇途中からインデックスユニットが間欠回転動作を開始
するよう構成することにより、吸着ノズルユニットの上
下動作と間欠回転動作をオーバーラップすることがで
き、電子部品装着機の高速化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における回転テーブル部の断
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図はタイミ
ングチャート、第４図はカムフォロワーの回転及び上下
動作の軌跡を描いた図、第５図は従来の回転テーブル部
の断面図、第６図は従来のタイミングチャートである。 １……インデックスユニット、３……回転テーブル、４
……吸着ノズルユニット、５……円筒カム、６……カム
溝、7a,7b……スライダー、8a,8b……レバー、9a,9b…
…板カム、12……カムフォロワー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬野 眞透 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−107600（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】チップ状の電子部品を吸着する吸着ノズル
   ユニットを周縁に複数個具備した回転テーブルを間欠的
   に回転させ、各作業ステーションで各種作業を行ない、
   プリント基板上に前記電子部品を順次装着していく電子
   部品装着機において、間欠回転動作を駆動するインデッ
   クスユニットと、回転方向全周にわたって、前記吸着ノ
   ズルユニットの上下位置関係を規正する円筒カム部材
   と、各作業ステーションで吸着ノズルユニットを上下動
   せしめるため前記円筒カム部材の一部が別部材からなる
   スライダーと、このスライダーを駆動する駆動手段とか
   らなり、このスライダーの上下動作により電子部品の吸
   着，装着の作業を行なうよう構成したことを特徴とする
   電子部品装着機。