JPH0758705A - オーデイオ信号伝送装置 - Google Patents

オーデイオ信号伝送装置

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JPH0758705A
JPH0758705A JP19537193A JP19537193A JPH0758705A JP H0758705 A JPH0758705 A JP H0758705A JP 19537193 A JP19537193 A JP 19537193A JP 19537193 A JP19537193 A JP 19537193A JP H0758705 A JPH0758705 A JP H0758705A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えばオーデイオ信号を高い標本化
周波数でデイジタル信号に変換して磁気テープに記録す
るデイジタルオーデイオテープレコーダ等のオーデイオ
信号伝送装置に関し、周波数特性の良い伝送路の特性を
有効に利用して高品質のオーデイオ信号を伝送する際
に、伝送されたオーデイオデータの品質を損なうことな
くリアルタイムで送出し得るようにする。 【構成】本発明は、再量子化ノイズが可聴周波数帯域で
抑圧されるようにノイズシエーピングして伝送した伝送
デイジタル信号D4について、この伝送デイジタル信号
D4を可聴周波数帯域で帯域制限した後、標本化周波数
を変換して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 (1)実施例の構成(図1〜図11) (2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はオーデイオ信号伝送装置
に関し、例えばオーデイオ信号を高い標本化周波数でデ
イジタル信号に変換して磁気テープに記録するデイジタ
ルオーデイオテープレコーダに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、デイジタルオーデイオテープレコ
ーダにおいては、オーデイオ信号をデイジタル信号に変
換して磁気テープに記録することにより、高音質のオー
デイオ信号を記録再生し得るようになされている。
【0004】すなわちこのデイジタルオーデイオテープ
レコーダは、順次入力されるオーデイオ信号を標本化周
波数48〔kHz〕、又は44.1〔kHz〕でサンプリングして
アナログデイジタル変換処理することにより、このオー
デイオ信号を16ビツトのデイジタル信号に変換する。こ
こで周波数20〔Hz〕から20〔kHz〕の帯域が人間の可聴
周波数帯域と言われていることにより、このように標本
化周波数を選定してデイジタルオーデイオテープレコー
ダは、人間の可聴周波数帯域とほぼ等しい周波数帯域
で、オーデイオ信号をデイジタル信号に変換するように
なされている。
【0005】さらにデイジタルオーデイオテープレコー
ダは、このデイジタル信号を所定ブロツク単位に分割し
た後、このブロツク単位で誤り訂正符号を付加すると共
にインターリーブ処理し、これにより記録データを形成
する。これによりデイジタルオーデイオテープレコーダ
は、この記録データで磁気ヘツドを駆動し、これにより
この記録データを順次磁気テープに記録するようになさ
れている。
【0006】かくしてデイジタルオーデイオテープレコ
ーダは、再生時、磁気ヘツドから出力される再生信号を
2値データに変換した後、記録時と逆の処理手順を実行
して元のオーデイオ信号を復調するようになされ、これ
により記録再生時の音質劣化を有効に回避し得るように
なされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のデイ
ジタルオーデイオテープレコーダにおいては、回転ドラ
ムの回転速度を通常の2倍の回転速度に設定すると共
に、磁気テープ走行速度を通常の2倍の速度に設定する
ことにより、さらに一段と高音質のオーデイオ信号を記
録再生し得るようになされたもの(以下倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダと呼ぶ)が提案さ
れている。
【0008】この倍速録音再生のデイジタルオーデイオ
テープレコーダによれば、標本化周波数を通常のデイジ
タルオーデイオテープレコーダの2倍に設定することが
でき、その分録音再生可能な周波数帯域を通常のデイジ
タルオーデイオテープレコーダの2倍に拡大することが
できる。従つてこの倍速録音再生のデイジタルオーデイ
オテープレコーダによれば、帯域制限に使用するアンチ
エリアシングフイルタの遮断周波数を可聴周波数帯域に
対して十分高い周波数に設定することができ、従来のデ
イジタルオーデイオテープレコーダに比して、可聴周波
数帯域内の過渡特性の劣化を格段的に低減することがで
きる。
【0009】ところがこの倍速録音再生のデイジタルオ
ーデイオテープレコーダにおいて、録音再生可能な量子
化ビツト数は、従来のデイジタルオーデイオテープレコ
ーダと同一のため、周波数特性を改善し得る反面、従来
のデイジタルオーデイオテープレコーダに比して振幅特
性は何ら改善されない欠点がある。この倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダの特性を有効に利
用して振幅特性をも簡易に向上することができれば、こ
の種のデイジタルオーデイオテープレコーダの音質をさ
らに向上することができ、またこの種のデイジタルオー
デイオテープレコーダの使い勝手を向上すると共に、適
用分野も拡大し得ると考えられる。
【0010】ところが倍速録音再生するデジタルオーデ
イオテープレコーダにおいては、再生時データの転送レ
ートも通常のデイジタルオーデイオテープレコーダの2
倍になるため、デイジタルオーデイオ信号について規格
化されたデジタルオーデイオインターフエースで再生デ
ータを転送する場合、転送に要する時間が2倍になる欠
点がある。これでは周波数特性を改善し、さらに振幅特
性を改善し得たとしても、再生したオーデイオデータを
リアルタイムで伝送し得なくなる問題がある。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、周波数特性の良い伝送路の特性を有効に利用して高
品質のオーデイオ信号を伝送する際に、伝送されたオー
デイオデータの品質を損なうことなくリアルタイムで送
出することができるオーデイオ信号伝送装置を提案しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の伝送路2を介して伝送され
た伝送デイジタル信号D4を受信するオーデイオ信号伝
送装置1において、伝送路2は、所定の標本化周波数2
S で、かつ所定ビツト数(16ビツト)の伝送デイジタ
ル信号D4を伝送するように形成され、標本化周波数2
S は、可聴周波数帯域以上の周波数帯域を有する伝送
デイジタル信号D4を伝送し得る周波数でなり、伝送デ
イジタル信号D4は、標本化周波数2fS で、かつビツ
ト数(16ビツト)よりビツト数の多いデイジタルオーデ
イオ信号D2を再量子化して生成され、該再量子化の
際、再量子化ノイズが可聴周波数帯域で抑圧されるよう
に、ノイズシエーピングして生成され、オーデイオ信号
伝送装置1は、伝送路2を介して伝送された伝送デイジ
タル信号D4を可聴周波数帯域で帯域制限して出力する
デイジタルフイルタ20と、デイジタルフイルタ20か
ら出力されるデイジタル信号D5を所定の標本化周波数
S に変換して出力する標本化周波数変換回路21とを
備えるようにする。
【0013】さらに第2の発明において、伝送路2は、
伝送デイジタル信号D4を磁気テープに記録して再生す
る磁気記録再生装置2でなり、伝送路2の標本化周波数
は、可聴周波数帯域の2倍の周波数帯域を記録再生し得
る周波数2fS でなり、標本化周波数変換回路21は、
デイジタルフイルタ20から出力されるデイジタル信号
D5を伝送路2の標本化周波数2fS の1/2の標本化
周波数fS に変換して出力する。
【0014】
【作用】伝送路2を介して伝送された伝送デイジタル信
号D4を可聴周波数帯域で帯域制限した後、所定の標本
化周波数fS に変換して出力すれば、再量子化ノイズが
可聴周波数帯域で抑圧されるようにノイズシエーピング
した効果を維持して、かつ標本化周波数fS に変換して
伝送されたデイジタル信号D4を送出し得る。これによ
りノイズシエーピングして聴感上の分解能を向上し得、
かくして伝送されたオーデイオデータの品質を損なうこ
となくリアルタイムで送出することができる。
【0015】さらに伝送路として磁気記録再生装置を適
用して、例えば倍速録音再生するデジタルオーデイオテ
ープレコーダの特性を有効に使用して、周波数特性、振
幅特性を改善したオーデイオデータを品質を損なうこと
なくリアルタイムで送出することができる。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】(1)実施例の構成 図1において、1は全体としてデイジタルオーデイオテ
ープレコーダを示し、倍速録音再生のデイジタルオーデ
イオテープレコーダ2を用いてオーデイオ信号S1を記
録し、さらに記録したオーデイオ信号S2を再生する。
【0018】すなわちデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ1は、入力端子3を介してアナログオーデイオ信号
S1をローパスフイルタ(LPF)4に入力し、ここで
通常のデイジタルオーデイオテープレコーダの場合に比
して2倍の周波数帯域で帯域制限して出力する。さらに
デイジタルオーデイオテープレコーダ1は、このローパ
スフイルタ4の出力信号をアナログデイジタル変換回路
(A/D)5に入力し、ここでデイジタル信号に変換す
る。
【0019】ここでこの実施例の場合、倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダ2は、標本化周波
数2fS (2fS =96〔kHz〕)のデイジタルオーデイ
オ信号を記録再生し得るように形成され、アナログデイ
ジタル変換回路5の標本化周波数は、このデイジタルオ
ーデイオテープレコーダ2の標本化周波数の32倍の周波
数(すなわち通常のデイジタルオーデイオテープレコー
ダの標本化周波数をfS で表せば、64fS の周波数でな
る)に選定されるようになされている。これによりデイ
ジタルオーデイオテープレコーダにおいては、可聴周波
数帯域の上限周波数に対して、さらには倍速録音再生の
デイジタルオーデイオテープレコーダ2の記録可能な上
限周波数に対して、標本化周波数を充分高い周波数に選
定してオーデイオ信号の音質劣化を有効に回避し得るよ
うになされている。
【0020】さらにデイジタルオーデイオテープレコー
ダ1は、このアナログデイジタル変換回路5の出力デー
タD1をデシメーシヨンフイルタ6に出力し、ここで標
本化周波数を低減すると共に、その分出力データのビツ
ト数を増大し、これによりこのデイジタルオーデイオ信
号D1を標本化周波数2fS 20ビツトのデイジタルオー
デイオ信号D2に変換する。これによりデイジタルオー
デイオテープレコーダ1は、このデシメーシヨンフイル
タ6でデイジタルオーデイオ信号D1の周波数帯域を、
倍速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコーダ2
で記録可能な周波数帯域に低減するようになされてい
る。
【0021】かくして倍速録音再生のデイジタルオーデ
イオテープレコーダ2を使用すれば、標本化周波数2f
S (96〔kHz〕)、16ビツトのデイジタルオーデイオ信
号を記録再生し得、これにより記録再生可能な周波数帯
域を通常のデイジタルオーデイオテープレコーダの2倍
に拡大することができる。これに対してデイジタルオー
デイオテープレコーダ1は、デシメーシヨンフイルタ6
の出力データD2をノイズシエイパー7に出力し、ここ
でこのデイジタル信号のビツト数を16ビツトに低減す
る。
【0022】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダ1は、このノイズシエイパー7の出力データを倍
速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコーダ2に
出力して記録することにより、従来のデイジタルオーデ
イオテープレコーダで記録可能な周波数帯域に比して、
周波数帯域を2倍に拡大してオーデイオ信号S1を記録
する。さらにこの実施例においては、ノイズシエイパー
7でオーデイオデータD2のビツト数を低減する際、い
わゆるノイズシエーピングの手法を適用して聴感上の分
解能を改善する。
【0023】すなわち図2に示すように、ノイズシエイ
パー7は、順次入力される入力データD2を量子化器9
に入力し、ここでこの入力データD2を再量子化して出
力データD3に変換するようになされ、これにより20ビ
ツトの入力データD2を16ビツトの出力データD3に変
換する。このときノイズシエイパー7は、量子化器9で
再量子化する際に発生する量子化誤差データDZを減算
回路10で検出し、ノイズフイルタ11を介してこの誤
差データDZを減算回路12に出力する。さらにノイズ
シエイパー7は、減算回路12において、入力データD
1から誤差データDZを減算し、これにより量子化器9
で再量子化する際の量子化ノイズをノイズフイルタ11
の周波数特性で決まる特性に設定し得るようになされて
いる。
【0024】すなわち図3に示すように、可聴周波数帯
域について振幅特性を抑圧し、その分可聴周波数帯域以
上の周波数帯域で振幅特性を強調するようにノイズフイ
ルタ11の周波数特性を選定すれば、ノイズシエイパー
7の出力データD3においては、可聴周波数帯域の量子
化ノイズを抑圧し得る。すなわちデイジタルオーデイオ
テープレコーダ1においては、量子化ノイズを可聴周波
数帯域以上の帯域に追いやり得、これにより量子化ノイ
ズが可聴周波数帯域の上限周波数以上に分布するように
形成し得る。これにより再量子化の際の量子化のノイズ
を聴感上低減することができる。
【0025】従つてデイジタルオーデイオテープレコー
ダ1においては、入力されたオーデイオ信号S1を単に
標本化周波数2fS 、16ビツトのデイジタルオーデイオ
信号に変換してデイジタルオーデイオテープレコーダ2
で記録する場合に比して、可聴周波数帯域内で記録可能
なビツト数以上の分解能を聴感上得ることができる。こ
れによりデイジタルオーデイオテープレコーダ1は、可
聴周波数帯域の2倍の周波数帯域を記録再生することが
できる倍速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコ
ーダ2の特性を有効に利用して高音質のオーデイオ信号
を記録再生することができる。
【0026】さらにこの実施例において、デイジタルオ
ーデイオテープレコーダ1は、図4に示すように具体的
にノイズシエイパー7を形成し、これにより適応予測符
号化の手法を適用してさらに一段と聴感上のノイズを低
減する。すなわちノイズシエイパー7は、入力データD
2をエネルギー分析器14に入力し、ここで所定の時間
窓関数で入力データD2を累積加算することにより、入
力データD2の周波数分布を検出する。
【0027】係数算出器15は、エネルギー分析器14
の検出結果に基づいて、ノイズフイルタ11の係数を切
り換えることにより、入力データD2の周波数特性に対
応して、出力データD2の量子化ノイズが低減するよう
に、さらにこの量子化ノイズを可聴周波数帯域以上に追
いやるように、ノイズフイルタ11の特性を切り換え
る。すなわち図5に示すように、係数算出器15は、入
力信号でなる入力データD1のエネルギーが低域に集中
している場合、図6に示すように低域の量子化ノイズを
低減するようにノイズフイルタ11の係数を設定し、こ
れにより出力データD2の量子化ノイズを低減し、さら
にこの量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分布するよ
うに設定する。
【0028】これに対して図7に示すように、高域にエ
ネルギーが集中している場合、係数算出器15は、図8
に示すように、低域より中高域の量子化ノイズを低減す
るようにノイズフイルタ11の係数を設定し、これによ
り出力データD2の量子化ノイズを低減し、さらにこの
量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分布するように設
定する。
【0029】これに対して倍速録音再生のデイジタルオ
ーデイオテープレコーダ2は、回転ドラムの回転速度及
び磁気テープの走行速度を通常のデイジタルオーデイオ
テープレコーダの2倍の速度に設定し、さらに全体の信
号処理速度を通常のデイジタルオーデイオテープレコー
ダの2倍の速度に設定するようになされ、これによりノ
イズシエイパー7から出力される標本化周波数96〔kH
z〕、16ビツトのデイジタルオーデイオ信号D3を順次
磁気テープに記録する。
【0030】これに対して再生時、デイジタルオーデイ
オテープレコーダ2は、記録時と同様の処理速度で動作
し、これにより順次磁気ヘツドから出力される再生信号
を処理して標本化周波数96〔kHz〕、16ビツトのデイジ
タルオーデイオ信号D4を出力する。オーバーサンプリ
ングフイルタ17は、このデイジタルオーデイオ信号D
4を帯域制限して出力し、デイジタルアナログ変換回路
18は、このフイルタ17の出力データをアナログ信号
に変換して出力する。
【0031】これによりデイジタルオーデイオテープレ
コーダ1は、このアナログ信号をローパスフイルタ19
を介して出力することにより、オーデイオ信号S2を再
生することができ、このときこのオーデイオ信号S2に
おいては、量子化ノイズが可聴周波数帯域で抑圧するよ
うに、かつ適応予測符号化の手法を適用してこの量子化
ノイズを低減したことにより、単に倍速録音再生のデイ
ジタルオーデイオテープレコーダ2を用いてオーデイオ
信号を記録再生する場合に比して音質を格段的に向上す
ることができる。
【0032】ところでこのようにして再生されたオーデ
イオデータをデイジタル信号の形式で伝送する場合、倍
速録音再生のデイジタルオーデイオテープレコーダ2か
ら出力される再生データD4を伝送したのでは、この種
のデイジタル機器について規格化されたデイジタルオー
デイオインターフエースを使用し得なくなる。このため
この実施例において、デイジタルオーデイオテープレコ
ーダ1は、標本化周波数2fS 、16ビツトのデイジタル
信号D4をデイジタルオーデイオインターフエースの規
格を満足する標本化周波数fS 、20ビツトのデイジタル
信号D6に変換して出力する。
【0033】さらにこの変換の際、デイジタルオーデイ
オテープレコーダ1は、デイジタルフイルタ20を用い
てデイジタル信号D4を帯域制限した後、デシメーシヨ
ンフイルタ21を用いて標本化周波数fS を低減するこ
とにより、デイジタル信号D4の品質を損なうことなく
デイジタル信号D6に変換し得るようになされている。
【0034】すなわちデイジタルフイルタ20は、デイ
ジタルオーデイオテープレコーダ2から出力される標本
化周波数2fS 、16ビツトのデイジタル信号D4を入力
し、順次連続するオーデイオデータ間で畳込み演算処理
することにより、このデイジタル信号D4の帯域を可聴
周波数帯域である周波数24〔kHz〕に帯域制限する。こ
のときデイジタルフイルタ20は、この畳込み演算の際
に得られる演算処理結果の上位20ビツトを続くデシメー
シヨンフイルタ21に出力することにより、デイジタル
信号D4のビツト数を20ビツトに拡大して出力する。
【0035】これにより図9に示すように、可聴周波数
帯域以上に量子化ノイズが分布するデイジタル信号D4
においては、図10に示すように、周波数24〔kHz〕以
上の量子化ノイズが抑圧され、続くデシメーシヨンフイ
ルタ21に出力されることになる。
【0036】デシメーシヨンフイルタ21は、このデイ
ジタルフイルタ20の出力データD5を選択的に出力す
ることにより、この出力データD5をデイジタルオーデ
イオインターフエースに適合した標本化周波数48〔kH
z〕、20ビツトのオーデイオデータD6に変換して出力
する。これによりこのオーデイオデータD6において
は、図11に示すように、周波数48〔kHz〕から量子化
ノイズが折り返すようになり、このとき予めデイジタル
フイルタ20で帯域制限したことにより、可聴周波数帯
域内においては、ノイズシエーピングの効果を維持する
ことができる。
【0037】すなわち単にデイジタルオーデイオテープ
レコーダ2から出力されるデイジタル信号D4を標本化
周波数48〔kHz〕のオーデイオ信号に変換した場合、デ
イジタル信号D4の可聴周波数帯域外に分布する量子化
ノイズまで折り返しノイズとして可聴周波数帯域に混入
することになる。すなわち記録時、ノイズシエーピング
して可聴周波数帯域外に追いやつた量子化ノイズが可聴
周波数帯域に混入することになり、デイジタルオーデイ
オインターフエースを介して伝送するオーデイオデータ
においては、ノイズシーピングの効果が全く得られなく
なる。
【0038】これに対してこの実施例のように、可聴周
波数帯域で帯域制限した後、標本化周波数48〔kHz〕の
オーデイオ信号に変換すれば、ノイズシエーピングの効
果を維持しつつデイジタルオーデイオインターフエース
を介してデイジタル信号D6を伝送することができ、こ
れにより周波数特性の良い伝送路の特性を有効に利用し
て高品質のオーデイオ信号を伝送する際に、伝送された
オーデイオ信号の品質を損なうことなくリアルタイムで
送出することができる。
【0039】かくしてこのようにしてデイジタルオーデ
イオインターフエースを介して伝送されるオーデイオデ
ータD6においても、デイジタルオーデイオテープレコ
ーダ2の記録再生ビツトである16ビツト以上のビツト分
解能を聴感上得ることができる。
【0040】(2)実施例の効果 以上の構成によれば、ノイズシエーピングの手法を適用
して量子化ノイズが可聴周波数帯域以上に分布するよう
に再量子化して記録したオーデイオデータを再生する際
に、再生データを可聴周波数帯域で帯域制限した後、デ
イジタルオーデイオインターフエースの標本化周波数に
変換することにより、ノイズシエーピングの効果を維持
してオーデイオデータを送出することができ、これによ
り再生されたオーデイオ信号の品質を損なうことなくリ
アルタイムで送出することができる。
【0041】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、時間窓関数を使用してデ
イジタル信号D2のエネルギー分布を検出する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、デイジタル信号
D2を帯域分割してエネルギー分布を検出する場合、さ
らには高速フーリエ変換の手法を適用する場合等、種々
のエネルギー分布検出手法を広く適用することができ
る。
【0042】さらに上述の実施例においては、ノイズシ
ーピングするだけでなく、併せて適応予測符号化の手法
を適用してオーデイオ信号を記録する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、これに加えてプリエンフ
アシス回路及びデイエンフアシス回路を使用してさらに
音質を向上するようにしてもよい。
【0043】さらに上述の実施例においては、本発明を
デイジタルオーデイオテープレコーダに適用してデイジ
タルオーデイオ信号を記録再生する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、光デイスク等の記録媒体を
介してデイジタルオーデイオ信号を記録再生する場合、
さらにはこのような記録媒体以外の種々の伝送路を介し
てオーデイオ信号を伝送する場合に広く適用することが
できる。
【0044】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、再量子化
ノイズが可聴周波数帯域で抑圧されるようにノイズシエ
ーピングして伝送した伝送デイジタル信号について、こ
の伝送デイジタル信号を可聴周波数帯域で帯域制限した
後、標本化周波数を変換して出力することにより、伝送
路の特性を有効に利用して伝送した高品質の伝送デイジ
タル信号について、その品質を損なうことなく、所定の
インターフエースを介してリアルタイムで送出すること
ができるオーデイオ信号伝送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデイジタルオーデイオ
テープレコーダを示すブロツク図である。
【図2】そのノイズシエイパーを示すブロツク図であ
る。
【図3】そのフイルタの特性を示す特性曲線図である。
【図4】ノイズシエイパーの具体的構成を示すブロツク
図である。
【図5】エネルギーが低域に集中している場合を示す特
性曲線図である。
【図6】その場合のフイルタの周波数特性を示す特性曲
線図である。
【図7】高域にエネルギーが集中している場合を示す特
性曲線図である。
【図8】その場合のフイルタの周波数特性を示す特性曲
線図である。
【図9】デイジタルオーデイオテープレコーダ2から出
力されるデイジタル信号の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図10】デジタルフイルタの動作の説明に供する特性
曲線図である。
【図11】デシメーシヨンフイルタの動作の説明に供す
る特性曲線図である。
【符号の説明】
1、2、20……デイジタルオーデイオテープレコー
ダ、4、19……ローパスフイルタ、5……アナログデ
イジタル変換回路、6……デシメーシヨンフイルタ、7
……ノイズシエイパー、17……オーバーサンプリング
フイルタ、18……デイジタルアナログ変換回路、9…
…量子化器、11……ノイズフイルタ、14……エネル
ギー分析回路、15……フイルタ係数算出回路、20…
…デジタルフイルタ、21……デシメーシヨンフイル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 誠 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 植木 正明 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の伝送路を介して伝送された伝送デイ
    ジタル信号を受信するオーデイオ信号伝送装置におい
    て、 上記伝送路は、所定の標本化周波数で、かつ所定ビツト
    数の伝送デイジタル信号を伝送するように形成され、 上記標本化周波数は、可聴周波数帯域以上の周波数帯域
    を有する上記伝送デイジタル信号を伝送し得る周波数で
    なり、 上記伝送デイジタル信号は、上記標本化周波数で、かつ
    上記ビツト数よりビツト数の多いデイジタルオーデイオ
    信号を再量子化して生成され、該再量子化の際、再量子
    化ノイズが可聴周波数帯域で抑圧されるように、ノイズ
    シエーピングして生成され、 上記オーデイオ信号伝送装置は、 上記伝送路を介して伝送された上記伝送デイジタル信号
    を可聴周波数帯域で帯域制限して出力するデイジタルフ
    イルタと、 上記デイジタルフイルタから出力されるデイジタル信号
    を所定の標本化周波数に変換して出力する標本化周波数
    変換回路とを具えることを特徴とするオーデイオ信号伝
    送装置。
  2. 【請求項2】上記伝送路は、上記伝送デイジタル信号を
    磁気テープに記録して再生する磁気記録再生装置でな
    り、 上記伝送路の標本化周波数は、上記可聴周波数帯域の2
    倍の周波数帯域を記録再生し得る周波数でなり、 上記標本化周波数変換回路は、上記デイジタルフイルタ
    から出力される上記デイジタル信号を上記伝送路の標本
    化周波数の1/2の標本化周波数に変換して出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のオーデイオ信号伝送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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