JPH0756982A - レイアウト方法及びレイアウタビリティ評価装置 - Google Patents

レイアウト方法及びレイアウタビリティ評価装置

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JPH0756982A
JPH0756982A JP5201703A JP20170393A JPH0756982A JP H0756982 A JPH0756982 A JP H0756982A JP 5201703 A JP5201703 A JP 5201703A JP 20170393 A JP20170393 A JP 20170393A JP H0756982 A JPH0756982 A JP H0756982A
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JP5201703A
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English (en)
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Yasuji Shigihara
靖二 鴫原
Yoshinobu Ito
好信 伊藤
Masami Yamazaki
正実 山▲崎▼
Hiroshi Ikuma
宏 伊熊
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設計された回路をLSIに搭載すべく素子や
セルの配置、配線を行なうレイアウト方法及びレイアウ
タビリティ評価装置に関し、設計した回路のレイアウト
の難易性を評価することによりレイアウトの時間の短縮
を可能とすることを目的とする。 【構成】 設計回路データベース15に記憶された回路
データに基づいて各ブロック毎にベーシックセルのブロ
ックに占める割合及びベーシックセルに対する端子数の
割合を求め、ノウハウデータ記憶部17に記憶された過
去のデータと比較し、レイアウトの難易度を評価し(ス
テップS4−2)、その評価に応じて回路を修正した
後、実際のレイアウトを行なう(ステップS4−3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレイアウト方法及びレイ
アウタビリティ評価装置に関し、設計された回路をLS
Iに搭載すべく配置配線を行なうレイアウト方法及びレ
イアウタビリティ評価装置に関する。
【0002】LSIの大規模化が進んでいる現在、LS
Iの設計工程におけるレイアウトが占める割合は非常に
高くなってきている。これはレイアウト処理に要する時
間及びレイアウト回数の増加に起因している。
【0003】レイアウト処理に要する時間はレイアウト
ツールに依存し、例えば、200Kゲート規模のLSI
で一週間以上かかるが、一,二回で済めば、特に問題と
なるものではなく、その回数が問題となっている。
【0004】レイアウト回数は論理設計とフロアプラン
に依存し、回数を減らすためにはレイアウト処理後に回
路の修正等が生じない状態にしておく必要がある。
【0005】
【従来の技術】図14に従来のLSIのレイアウト方法
の説明図を示す。従来、LSIにおいて、レイアウトを
行なう場合にはまず、CAD等により論理設計が行なわ
れる(ステップS1−1)。
【0006】次にステップS1−1で設計された回路を
フロアプランに基づいて配置、配線等のレイアウトの処
理が行なわれる(ステップS1−2)。処理後、レイア
ウトされた回路が論理シミュレーションされ、エラーの
判別が行なわれる(ステップS1−3)。
【0007】ステップS1−3でエラーが判別された場
合において、回路の変更が必要なときにはステップS1
−1に戻って回路が変更され、レイアウトに問題がある
場合にはステップS1−2に戻ってレイアウト処理をや
り直す(ステップS1−4)。ステップS1−3でエラ
ーが検出されなければレイアウトが完了する(ステップ
S1−5)。
【0008】このように、従来のLSIのレイアウトの
工程において論理設計後すぐにフロアプランに基づいて
配置・配線を行なうレイアウト処理が行なわれ、エラー
がなくなるまで、回路修正、レイアウト変更等を行ない
つつ、レイアウト処理をくり返し行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のLS
Iの設計工程におけるレイアウトでは設計した論理回路
の与えられたフロアプランへのレイアウトの容易性にか
かわらず、直接レイアウト処理を行っていたため、回路
に修正が必要となった場合などには回路を修正した後、
再びレイアウト処理が必要となり、レイアウト処理回数
が多くなり、設計に時間がかかってしまう等の問題点が
あった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、実際のレイアウト前に設計した回路のレイアウトの
容易性を評価し、レイアウトの設計時間の短縮を可能と
するレイアウト方法及びレイアウタビリティ評価装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路を設計す
る設計工程と該設計工程で設計された回路に基づいてレ
イアウトを行なうレイアウト工程とを有するレイアウト
方法において、前記設計工程と、レイアウト工程との間
に設けられ、前記設計工程で設計された回路のレイアウ
トの難易の評価を行なうレイアウト難易評価工程を有
し、レイアウト難易評価工程で評価結果に応じて回路を
レイアウト可能に修正した後、レイアウト工程でレイア
ウトを行なう。
【0012】
【作用】実際のレイアウトの前に設計工程により設計さ
れた設計データに基づいてレイアウトの難易度を示す評
価データを求め、レイアウトの難易度を評価することに
より、実際のレイアウトを行なわずに回路の修正の要否
を判別する。
【0013】このため、実際のレイアウト前に回路の修
正が可能となり、レイアウト後に回路の修正を行なう必
要をなくすことができ、実際のレイアウトの回数を低減
させることができる。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例のレイアウト方法の
説明図を示す。ステップS4−1はLSIに搭載する回
路の論理設計を行なう設計工程を示す。論理設計はCA
D等よりなる論理設計用コンピュータ装置により行なわ
れる。次にステップS4−1で設計された回路データに
基づいて、レイアウトの難易性を評価する評価工程(ス
テップS4−2)が実施される。評価工程(ステップS
4−2)は、後述するレイアウタビリティ評価装置によ
り過去の経験に基づいて求められたノウハウデータ等を
用いて設計された回路のレイアウトの容易性が判断され
る。
【0015】ステップS4−2でレイアウトが可能であ
ると判断された場合にはレイアウト工程(ステップS4
−3)が実施される。レイアウト工程(ステップS4−
3)はレイアウト専用のコンピュータ装置等を用いて設
計された回路により実際にバルク上への配置、配線等の
レイアウトを行なう。
【0016】レイアウト終了後、回路のシミュレーショ
ンが行なわれる。シミュレーションの結果エラーが発生
しなければレイアウトOKとなりレイアウトが終了する
(ステップS4−4,S4−5)。
【0017】また、ステップS4−2でレイアウトが困
難であると判断された場合にはレイアウタビリティ評価
装置でレイアウトが可能である判断されるまで、回路の
修正、フロアプランの修正などが行なわれる。
【0018】つまり、ステップS4−4で実際にレイア
ウトが行なわれる際にはレイアウトが可能な状態に回路
の修正等が行なわれた状態の設計回路データによりレイ
アウトが行なわれる。このため、ステップS4−4でエ
ラーが生じることはほとんどない。
【0019】また、ステップS4−4でエラーが生じた
場合には回路の変更があればステップS4−1で回路を
修正し、再び、レイアウタビリティ評価装置でレイアウ
トの容易性を判断した後、レイアウトを行ない、回路の
修正がなければ、レイアウトをやり直す(ステップS4
−6)。
【0020】もし、ステップS4−4でエラーが生じた
場合でも、レイアウタビリティ評価装置によりレイアウ
トの容易性が評価され、回路データが修正された後であ
るため、多くエラーが生じることはなく、レイアウト回
数を低減できる。
【0021】このように、レイアウト工程でレイアウタ
ビリティ評価装置を用いることにより、レイアウト回数
を少なくすることができるため、レイアウトに要する時
間を低減できる。
【0022】例えば、200KクラスのLSIのレイア
ウトを行なう場合、従来であればレイアウト処理を最低
3回行っており、一回のレイアウト処理に要する時間を
1週間とすると3週間以上かかっていたものが、レイア
ウタビリティ評価装置により設計回路のレイアウトの容
易性を評価し、その評価に応じて設計を変更した後にレ
イアウト処理を行うことにより、1回のレイアウト処理
でレイアウトを完了させることができる。
【0023】図2に本発明のレイアウト評価工程(ステ
ップS4−2)で用いられるレイアウタビリティ評価装
置の第1実施例のブロック構成図を示す。同図中、11
はCAD等を構成する論理合成用コンピュータ装置を示
す。
【0024】コンピュータ装置11は主に各種データが
記憶される記憶装置12、記憶装置12に記憶されたデ
ータに基づいて処理を実行するデータ処理部13、デー
タ処理部13で処理された結果を表示する表示装置14
等より構成される。記憶装置12は論理設計用コンピュ
ータ装置により予め設計された論理設計データ、バルク
上へのブロックの配置を決めるフロアプランよりなる設
計用データベース15、設計用データベース15に記憶
された論理設計データに基づいて生成された予測用デー
タベース16、過去のレイアウトに基づいて予め作成さ
れ、レイアウトの容易性の判断基準となるノウハウデー
タが記憶されたノウハウデータに記憶部17よりなる。
【0025】設計用データベース15にはLSIに搭載
すべき、論理回路の論理素子及び接続等の構成が機能別
にブロック毎にわけられて記憶されている。予測用デー
タベース16は設計用データベース15に記憶されたデ
ータに基づいて処理部13により各構成ブロック毎の使
用率、端子数、基本となるセルの数となるBC(Bas
ic Cell)数、ネット数、素子数を求め、これら
のデータに基づいて生成されたレイアウト時の予測デー
タが記憶されている。
【0026】図3に予測データベース16の内部構成図
を示す。予測データベース16はチップ名記憶部18、
ブロック数記憶部19、ブロックデータテーブル20よ
り構成された予測データ管理テーブルより構成される。
【0027】チップ名記憶部18には評価(予測)しよ
うとするチップを区別するためのチップ名が記憶され、
ブロック数記憶部19にはそのチップに搭載されるブロ
ックの数が記憶されているブロックデータテーブル20
はブロック数分だけ用意され、各ブロックデータテーブ
ルはブロック名記憶部21、使用率記憶部22、端子数
記憶部23、BC(Basic Cell)数記憶部2
4、ネット数記憶部25、素子数記憶部26、端子数/
ネット数記憶部27、BC数/素子数記憶部28、端子
数/素子数記憶部29、端子数/BC数記憶部30、ブ
ロック間ネットテーブル31より構成される。
【0028】ブロック名記憶部21には各ブロックデー
タテーブルのブロックを区別するためのブロック名が記
憶される。使用率記憶部22には各ブロックが全体に占
める割合が記憶される。端子数記憶部23にはブロック
の有する端子数が記憶されている。BC数記憶部24に
はフリップフロップやANDゲートなどの基本となるセ
ル(BC)の数が記憶される。ネット数記憶25にはブ
ロック内のネット数が記憶される。素子数記憶部26に
はブロック内で使用されるトランジスタ等の素子数が記
憶される。端子数/ネット数記憶部27にはブロック内
のネット数に対する端子数の比率が記憶される。BC数
/素子数記憶部28には素子数に対するBC数の比率が
記憶される。端子数/素子数記憶部29には素子数に対
する端子数の比率が記憶される。端子数/BC数記憶部
30にはBC数に対する端子数の比率が記憶される。
【0029】また、ブロック間ネットテーブル31はそ
のブロックに接続される各ブロック毎に用意され、その
ブロックに接続される相手方のブロックに対するネット
数が記憶されており、ブロック名記憶部32、及びネッ
ト数記憶部33より構成される。ブロック名記憶部32
にはそのブロックに接続される相手方のブロックを区別
するための相手方ブロック名が記憶される。ネット数記
憶部33にはそのブロックと相手方ブロック間のネット
数が記憶される。
【0030】図4にノウハウデータ記憶部17の内容構
成図を示す。ノウハウデータ記憶部17はノウハウデー
タ管理テーブル34は全体に対するブロックの占める比
率である使用率毎にノウハウテーブル35が設けられて
おり、ノウハウテーブルには各使用率におけるBC数に
対する端子数の比率が記憶されている。
【0031】ノウハウデータは今までのレイアウト処理
によって得た各使用率毎のレイアウト可能となる限界の
BC数に対する端子数の比率を示すものである。
【0032】処理部Bでは設計データに基づいて予測デ
ータの作成を行なった後、予測データ及びノウハウデー
タに基づいて、レイアウトの容易性の判定を行なう。
【0033】図5に処理部13のレイアウトの容易性の
判定の動作説明図を示す。レイアウトの容易性の判定を
行なう場合、処理部13は容易性を判定しようとする予
測ブロックの予測データに記憶された使用率と同一の使
用率のノウハウデータを検索する(ステップS2−
1)。
【0034】次に検索された使用率のノウハウデータの
端子数/BC数と予測ブロックの端子数/BC数との大
小比較を行なう(ステップS2−2)。
【0035】ステップS2−2の大小比較の結果で予測
ブロックの端子数/BC数の値がノウハウデータの端子
数/BC数の値より大きいときは過去のデータより予測
ブロックのレイアウトが困難であることを示しており、
回路の修正が必要となる旨のメッセージを表示装置4に
表示させる(ステップS2−3)。
【0036】また、ステップS2−2の大小比較結果
で、予測ブロックの端子数/BC数の値がノウハウデー
タの端子数/BC数の値より小さいときには過去のデー
タより予測ブロックのレイアウトは可能であると見なし
て、その旨のメッセージを表示装置4に表示させる。次
にブロック間ネットテーブル21よりブロック間ネット
数が最大のものを検索する(ステップS2−4)。ここ
で、ブロック間ネット数が最大となるものは予測ブロッ
クとの接続ネット数が最も多いものであり、互いに近づ
けて配置した方が配線が容易となると共に配線に要する
領域が小さくできるため、レイアウトとして有利なもの
となる。したがって、予測ブロックに対してネット数が
最大となるブロックはどのブロックかを表示装置4に表
示することにより、レイアウトを容易に行なえるように
している(ステップS2−5)。
【0037】以上のステップS2−1〜S2−5をすべ
てのブロックについて実行する(ステップS2−6,S
2−7)。
【0038】以上により、設計データよりLSIに搭載
されるブロック毎にレイアウトの容易性、困難性を容易
に評価できると共に、ブロックの配置も示唆することが
でき、実際にレイアウトを行なう前に回路の修正の要否
及び有利なレイアウトの仕方を知り得、レイアウトをス
ムーズに実行できる。
【0039】図6に本発明のレイアウタビリティ評価装
置の第2実施例の構成図を示す。コンピュータ装置41
は記憶装置42、処理部43、表示装置44より構成さ
れる。
【0040】記憶装置42は、設計回路データベース4
5、仮負荷容量記憶部46、バルクデータライブラリ4
7、フロアプランデータ記憶部48より構成される。設
計回データベース45には論理設計用コンピュータ装置
により予め設計された回路の構成を示すデータが記憶さ
れている。
【0041】フロアプランデータ記憶部48には回路を
構成する各ブロックのバルク上での配置位置を決めるフ
ロアプランデータが記憶されている。
【0042】図7にフロアプランデータの説明図を示
す。図7(A)はバルクの平面図を示す。同図中、49
はバルクを示しており、バルク49上にモジュール5
0,51,52,53,54及びマイクロセル55,5
6を形成するものとする。図7(B)にフロアプランデ
ータを示す。フロアプランデータは矢印X,Y方向の各
成分の座標(x,y)で表わされ、‘1’を所定の単位
長さとし、点aの座標を(x,y)=(1,1)とした
とき、モジュール50は長方形をなすため点b(1,4
01)、点c(100,600)の2点でその配置を表
わすことができる。また、同様にモジュール51は点d
(1,201)、点e(100,400)で表わされ
る。モジュール52は点a(1,1)、点f(100,
200),モジュール53は点g(100,571)、
点h(200,600)、モジュール54は点i(10
0,301)、点j(200,570)で表わされる。
【0043】さらにマイクロセル55,56は形状が予
め決められているため1点の座標で配置を決定でき、マ
イクロセル55は点k(110,130)、マイクロセ
ル56は点l(110,10)で表わされる。
【0044】フロアプランデータは以上のようにバルク
49上でのモジュール50〜54及びマイクロセル5
5,56の領域を決定する座標より構成されている。
【0045】仮負荷容量記憶部46はフロアプランデー
タ記憶部48に記憶されたフロアプランデータに基づい
て各ブロックに生じる配線に付く負荷容量が算出され、
仮負荷容量として記憶されている。この仮負荷容量は各
ブロックの大きさに応じて処理部43で算出される。
【0046】バルクデータライブラリ48は回路を搭載
するバルクの特性に関するデータが記憶されている。図
8にバルクデータライブラリの構成図を示す。バルクデ
ータライブラリ48は各ブロック毎に設けられたバルク
データ管理テーブル57を有し、バルクデータ管理テー
ブル57にはバルクサイズ記憶部58,59、BCサイ
ズ記憶部60,61、ファクタ記憶部62、難易度評価
基準値記憶部63、配線層数記憶部64、配線層テーブ
ル記憶部65より構成される。
【0047】バルクサイズ記憶部58,59には使用す
るバルクの横、縦のサイズが記憶される。BCサイズ記
憶部60,61には使用されるベーシックセルの横縦の
サイズが記憶される。ファクタ記憶部62にはレイアウ
トを行なうレイアウトツールの性能に応じた配線領域を
算出するためのファクタが記憶されている。
【0048】難易度評価基準値記憶部63には、バルク
上へのレイアウトの限度となる基準の使用率が記憶され
ている。配線層数記憶部64には使用される配線層数が
記憶されている。
【0049】配線層テーブル65は配線層毎に設けら
れ、配線方向記憶部66、配線長記憶部67、配線幅記
憶部68、配線可能本数記憶部69、配線専用領域記憶
部70よりなる。
【0050】配線方向記憶部66にはその配線層の配線
方向を示すデータが記憶される。配線長記憶部67には
その配線層の単位容量あたりの配線長を示すデータが記
憶されている。配線幅記憶部68には配線幅を示すデー
タが記憶される。配線可能本数記憶部69にはセル上に
配線可能な配線の本数を示すデータが記憶されている。
配線専用領域記憶部70には配線専用の領域がどれくら
い取れるかを占めてデータが記憶されている。
【0051】処理部43は上記の設計回路データベース
45、仮負荷容量データ記憶部46、フロアプランデー
タ記憶部47、バルクデータライブラリ48にきとるさ
れたデータより必要なデータを読み出して処理すること
によりレイアウトの容易性の評価を行ない、その結果を
表示装置44に表示する。
【0052】図9に本発明の第2実施例の評価動作説明
図を示す。レイアウトの容易性の評価を行なう場合、処
理部43はまず設計回路データベース45、仮負荷容量
データ記憶部46、フロアプランデータ記憶部47、バ
ルクデータライブラリ48から回路データ、仮負荷容
量、バルクデータ、フロアプランデータを入力し、回路
データより回路の配線に付く仮負荷容量を統計的に算出
し、シミュレーションを行ない、チップレベルあるいは
単位モジュール(ブロック)毎の総仮負荷容量等よりな
る設計データ解析用データを作成する(ステップS3−
1)。
【0053】次にフロアプランデータとバルクデータと
からフロアプラン固有のセル配置可能領域と配線可能領
域とよりなるフロアプラン固有データを作成する(ステ
ップS3−2)。このとき、フロアプラン固有データは
各ブロック毎に作成される。
【0054】次に各ブロック毎に以下の処理が実行され
る。まず、配線領域bが算出される(ステップS3−
4)。
【0055】配線領域は以下の式(1),(2)で求め
られる。
【0056】 (仮負荷容量)×(単位容量当りの配線長)×(配線幅)=(配線領域a) ・・・(1) その際レイアウトツールが使用可能な配線領域の全てを
使用するわけではないので、配線領域aにバルクデータ
にレイアウトリールに応じて予め記憶された所定のファ
クタαをかけることでレイアウトツールの性能に合致し
た配線領域bを算出する。
【0057】 a×α=b ・・・(2) 次に配線領域用セル配置可能領域が算出される(ステッ
プS3−5)。ブロック上の配線が可能な領域b、セル
上に配線可能な領域(以下セル上配線可能領域)c及び
配線のみ可能な領域(以下、「配線専用領域」)dがあ
る。
【0058】このため、配線領域bからセル上配線可能
領域c及び配線専用領域dを引いた領域が、実際のレイ
アウト時に必要となる配線領域として使用するセル配置
可能領域eとなる。これは、配線領域上として使用され
るセルを配置できる領域ということになる。
【0059】したがって、 (配線領域用セル配置可能領域e) =(配線領域b)−(セル上配線可能領域c)−(配線専用領域d) ・・・(3) 次にセル配置可能領域fを算出する(ステップS3−
6)。セル配置可能領域fはセル使用領域gにステップ
S3−5で算出した配線領域用セル配置可能領域eを加
算したものとなる。したがって、 (セル使用可能領域f) =(セル使用領域g)+(配線領域用セル配置可能領域e) ・・・(4) 次にセルのブロック上での使用率を求める(ステップS
3−6)。セルのブロック上での使用率hはステップS
3−6で求めたセル使用可能領域fをセル配置可能領域
iで割ることにより算出される。
【0060】セル配置可能領域iはフロアプラン固有デ
ータでブロック毎にすでに求められた値でブロック上に
おけるセル配置可能な領域を示す。
【0061】 (使用率h)=(セル使用可能領域f)/(セル配置可能領域i) ・・・(5) 次にステップS3−7で求めた使用率hに基づいて難易
度評価が実行され、表示装置44に表示される(ステッ
プS3−8)。
【0062】難易度評価はバルクデータ管理テーブル4
7の難易度評価基準値記憶部53に予め記憶された難易
度評価基準値とステップS3−7で求めた使用率hを比
較し、例えば容易なときにはA、可能なときにはB、困
難なときにはCを表示する。
【0063】このとき、使用率hが難易度評価基準値よ
り十分に小さければセルの占める割合が小さいので、配
線が容易であると判断し、A、使用率hが難易度評価基
準値付近のときにはB、使用率hが難易度評価基準値よ
り大きいときにはセルの占める割合が大きいので配線が
困難であると判断し、C、と評価する。
【0064】なお、本実施例では難易度評価基準値との
比較により難易度の評価をA,B,Cとランク分けして
表示したが、これに限ることはなく、使用率hのみを表
示し、設計者自らが使用率hより評価してもよい。
【0065】図10乃至図13に実際の評価例を示す。
図10のLSIは4つのモジュール81〜84で構成さ
れる。モジュール81はBC数が35682個で、エリ
アがX方向に212ベーシックセル分、Y方向に307
ベーシックセル分有し、その総仮負荷容量が8143
8.2(1u:1uはファラッドFと等価な単位)で、
また、BC/エリアが54.8(%)、端子数4000
4(本)、ネット数9391(本)、P/N(端子数/
ネット数)4426で、このようなモジュール81では
使用率hが80.4%と計算され、本装置では難易度は
Bと評価される。レイアウトを行なう設計者にモジュー
ル81の評価をA,B,Cの三段階で行ってもらったと
ころ、やはりBの評価が得られ、本装置の評価と同一で
あった。モジュール82,83,84についても同様に
評価を行ったところ、装置の評価と設計者の評価は同一
であった。
【0066】図11は別のLSIについて図10と同様
な評価を行ったもので、装置と設計者の評価が異なるモ
ジュールもあるが略同じ評価を得ている。
【0067】また、図12,図13も夫々別のLSIに
ついて評価を行ったもので、図10,図11と同様に装
置と設計者との評価は略同一となっていることがわか
る。
【0068】このように、図10乃至図13からもわか
るように本評価装置によれば、高精度に評価が可能で、
これを用いることにより実際にレイアウトを行うことな
く、困難なレイアウトを見いだすことができ、レイアウ
トを行なう前に回路の修正等が可能となる。また、レイ
アウトが失敗する場合には特定ブロックの配線の失敗
(配線不可能なレイアウトによるショート)などが、主
な原因となっているが、上述の実施例の評価装置によれ
ば、ブロック単位での評価が可能となっており不要な回
路修正等を行なうことなく、回路の修正等を迅速に行な
える。
【0069】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、レイアウ
ト処理前に設計した回路のレイアウト容易性を評価し、
実際のレイアウト処理前に回路の修正等が行えるため、
レイアウト処理の回数を低減することができ、したがっ
て、レイアウト工程時間を短縮することができる等の特
長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレイアウト方法の一実施例の動作説明
図である。
【図2】本発明の評価装置の第1実施例の構成図であ
る。
【図3】本発明の評価装置の第1実施例の予測用データ
ベースの構成図である。
【図4】本発明の評価装置の第1実施例のノウハウデー
タの構成図である。
【図5】本発明の評価装置の第1実施例の評価動作説明
図である。
【図6】本発明の評価装置の第2実施例の構成図であ
る。
【図7】本発明の評価装置の第2実施例のフロアプラン
データの説明図である。
【図8】本発明の評価装置の第2実施例のバルクデータ
の構成図である。
【図9】本発明の評価装置の第2実施例の評価動作説明
図である。
【図10】本発明の評価装置の第2実施例による評価結
果を示す図である。
【図11】本発明の評価装置の第2実施例による評価結
果を示す図である。
【図12】本発明の評価装置の第2実施例による評価結
果を示す図である。
【図13】本発明の評価装置の第2実施例による評価結
果を示す図である。
【図14】従来のレイアウト方法の動作説明図である。
【符号の説明】
S4−1 設計工程 S4−2 レイアウタビリティ評価工程 S4−3 レイアウト工程 12,42 記憶装置 13,43 処理部 14,44 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊熊 宏 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士通 ディジタル・テクノロジ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路を設計する設計工程(S4−1)と
    該設計工程(S4−1)で設計された回路に基づいてレ
    イアウトを行なうレイアウト工程(S4−3)とを有す
    るレイアウト方法において、 前記設計工程(S4−1)と、前記レイアウト工程(S
    4−3)との間に設けられ、前記設計工程(S4−1)
    で設計された回路のレイアウトの難易の評価を行なうレ
    イアウト難易評価工程(S4−2)を有し、該レイアウ
    ト難易評価工程(S4−2)の評価結果に応じて前記回
    路をレイアウト可能に修正をした後、前記レイアウト工
    程(S4−3)でレイアウトを行なうことを特徴とする
    レイアウト方法。
  2. 【請求項2】 レイアウトすべき回路の設計データが記
    憶された設計データ記憶手段(15,45)と、 前記設計データ記憶手段(15,45)に記憶された設
    計データに基づいてレイアウトの難易度を表わす評価デ
    ータを作成する評価データ作成手段(13,43)と、 前記評価データ作成手段(13,43)により作成され
    た評価データに基づいて前記回路のレイアウトの難易度
    を評価する評価手段(13,43)とを有することを特
    徴とするレイアウタビリティ評価装置。
  3. 【請求項3】 前記評価データ作成手段(13,43)
    は前記設計データ記憶手段(15,45)に記憶された
    設計データより回路を構成するベーシックセルの数に対
    する端子の数を前記評価データとして算出することを特
    徴とする請求項1記載のレイアウタビリティ評価装置。
  4. 【請求項4】 前記評価データ作成手段(13,43)
    は前記設計データに記憶手段(15,45)に記憶され
    た設計データに基づいて回路が搭載される領域より配線
    に用いられる領域を除いたセルの占める割合を、評価デ
    ータとして算出することを特徴とする請求項1記載のレ
    イアウタビリティ評価装置。
  5. 【請求項5】 前記評価手段(13,43)は過去の回
    路におけるレイアウト可能となる基準評価データが記憶
    された基準評価データ記憶手段(17,63)を有し、
    前記評価データ作成手段(13,43)で作成さた評価
    データを該基準評価データ記憶手段(17,63)に記
    憶された該基準評価データと比較してレイアウトの難易
    の評価を決めることを特徴とする請求項1又は2記載の
    レイアウタビリティ評価装置。
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