JPH0756402A - 湿度検知機能を備えた画像形成装置 - Google Patents

湿度検知機能を備えた画像形成装置

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JPH0756402A
JPH0756402A JP5222845A JP22284593A JPH0756402A JP H0756402 A JPH0756402 A JP H0756402A JP 5222845 A JP5222845 A JP 5222845A JP 22284593 A JP22284593 A JP 22284593A JP H0756402 A JPH0756402 A JP H0756402A
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JP
Japan
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image forming
humidity detecting
recording paper
measured
humidity
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JP5222845A
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Inventor
Hiroshi Hanzawa
博 半沢
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温湿度等の環境変化の影響を受け易い記録
紙、現像剤、転写ベルト等の現時点における含水率を直
接計測し、該計測結果に基づいて画像形成条件を補正制
御するようにした湿度検知機能を備えた画像形成装置の
提供。 【構成】 複写画像を作成する画像形成部と、装置内部
の適所に配置され被測定対象の含水率を計測する湿度検
知装置13、16、30、31とを備えた電子写真式画
像形成装置において、該各湿度検知装置からの計測結果
と記憶した基準値とを比較することによって画像形成条
件を補正制御する制御部42とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真式画像形成装置
において、大気の湿度により悪影響を受けて画質の低下
の原因となる記録紙、現像剤、転写ベルトの湿度を適確
に計測して、計測値に応じて画像形成条件に補正処理を
施すようにした湿度検知機能を備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の電子写真プロセスを利用した画像形成装置にあって
は、トレイに収納された記録紙、現像部内の現像剤、転
写ベルト等の水分量(含水率)が増加すると、これらが
画像形成条件の不安定要因の一つとなって、画質の低下
をもたらすこととなる。湿度等の環境の変化に左右され
ずに安定した画像品質を維持する為に、感光体の周辺及
び装置の外側に温度及び湿度を検知するセンサを設けて
機器周辺の雰囲気を検知し、該検知結果と予め設定した
基準値とを比較することにより、画像形成条件の補正制
御を行っている。しかし、従来の装置にあってはセンサ
の配置位置が必ずしも適切でなく、しかも測定対象とな
る物体を正しく検知できないために、上記制御が正確に
行われないという欠点があった。
【0003】上記画像形成条件の補正制御方法として
は、まず環境変化に最も影響され易い記録紙について
は、画像形成装置の電源がONされたときに、記録紙ト
レイの底部に設けた10〜30Wの加熱装置を作動させ
て、記録紙の乾燥(除湿)と、吸湿防止を図っている
が、常時加熱装置がON状態にある為、記録紙に蓄熱さ
れた熱が給紙搬送により感光体側に運ばれることとな
り、感光体を異常加熱することになる。また、加熱装置
を常時動作状態にしている為、電力の浪費が少なからぬ
ものとなっている。複写機用の記録紙の含水率として
は、4〜8%が画像を転写する状態としては最適とされ
ており、含水率が10%を越えると、画像の転写及び分
離効率の低下や、給紙搬送での給紙ミス発生の原因や定
着装置における皺や未定着の発生原因となる。そして、
トレイ内の記録紙は一般に最上部から給紙され、トレイ
内に記録紙を補充する場合にも上から補充されるが、必
ずしも給紙された記録紙が最適な含水率の状態にあると
は限らず、このような過湿状態の記録紙に画像を形成す
ると、画質不良等々を起こす原因となる。
【0004】また、湿度の検知装置は、発光素子と受光
素子とから成り、発光又は受光側のいずれか一方に異な
る波長を通すフィルタを設け、また計測毎にフィルタの
交換を行う方法が採用されていた為、移動する検知物体
を計測する場合には、計測位置がその都度異なってしま
うこととなり、移動する物体の計測には不向きであっ
た。また、フィルタの交換に時間と手間がかかる為、操
作性が悪かった。現像装置内部に現像剤の含水率を測定
する湿度検知センサを設けて感光体の帯電電位等をコン
トロールする技術は特開平5−19579号公報に開示
されているが、現像材の含水率の計測とそれに基づいた
感光体の帯電電位の制御だけでは吸湿した記録紙や帯電
ベルトに起因した画質の低下を防止することは不可能で
ある。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、温湿度等の環境変化の影響を受け易い記録紙、現像
剤、転写ベルト等の現時点における含水率を直接計測
し、該計測結果に基づいて画像形成条件を補正制御する
ようにしたので、環境の変化に対応した最適な制御条件
を得ることができる。
【0006】
【発明の構成】上記目的を達成するため本発明は、複写
画像を作成する画像形成部と、装置内部の適所に配置さ
れ被測定対象の含水率を計測する湿度検知装置とを備え
た電子写真式画像形成装置において、該各湿度検知装置
からの計測結果と記憶した基準値とを比較することによ
って画像形成条件を補正制御する制御部とを備えたこ
と、上記湿度検知装置は、投射光を上記被測定対象に照
射する発光部と、該被測定対象からの反射光を所定の角
度で受光する複数の受光部と、各受光部の前面に夫々配
置され且つ夫々の透過波長が異なるフィルターとを備
え、上記制御部は各受光部からの出力同士を比較し、該
比較結果と予め設定した基準値とを基に画像形成条件を
制御すること、上記湿度検知装置の内の一つは給紙装置
から感光体までの記録紙搬送経路に配置され、該湿度検
知装置は、投射光を上記被測定対象に照射する発光部
と、該被測定対象からの反射光を所定の角度で受光する
複数の受光部と、各受光部の前面に夫々配置され且つ夫
々の透過波長が異なるフィルターと、該記録紙搬送経路
を挟んで該発光部とは反対側位置に配置された基準板と
を備え、上記制御部は該被測定対象からの反射出力と該
基準板からの反射出力とに基づいて被測定対象の有無を
判定すると共に、被測定対象が有りの場合には所定時間
後に再度被測定対象の反射出力と基準板の反射出力とを
比較し、該比較結果を予め記憶した基準値と比較するこ
とによって画像形成条件を補正制御すること、上記湿度
検知装置の内の一つは給紙装置を構成する給紙カセット
内に配置されて収納された記録紙の含水率を検知するた
めのものであり、該給紙カセットは収納した記録紙を加
熱して水分を除去する加熱装置を備え、上記制御部は該
湿度検知装置から得た収納記録紙についての含水率に関
するデータに基づいて該加熱装置の作動を制御するこ
と、上記湿度検知装置の内の一つは現像装置内に配置さ
れて現像装置内の現像剤の含水率を検知するものであ
り、上記制御部は現像剤の含水率の多寡に応じて感光体
の帯電電位を補正するための制御情報を記憶しており、
該制御部は複写動作が開始されたときに検知された現像
剤の含水率の値に基づいて該帯電電位を制御すること、
上記画像形成装置の画像形成部には転写ベルト及び該転
写ベルトの含水率を検知する湿度検知装置が設けられ、
上記制御部は予め記憶した基準値と該湿度検知装置から
得たベルトの含水率に関するデータ及び給紙される記録
紙の含水率に関するデータに基づいて、転写及び分離の
ための電位の補正制御を行うこと、上記湿度検知装置
は、投射光を上記被測定対象に照射する発光部と、該被
測定対象からの反射光を所定の角度で受光する複数の受
光部と、各受光部の前面に夫々配置され且つ夫々の透過
波長が異なるフィルターとを備え、上記制御部は各受光
部からの出力と予め定めた基準値とを比較することによ
り該被測定対象の有無を判定することを特徴とする。
【0007】以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に
説明する。図1(a) 及び(b) は本発明を適用する画像形
成装置の画像読取り部の概略構成説明図及び画像形成部
の概略構成説明図である。画像読取り部1においては、
原稿圧板2を開放することによって露出したコンタクト
ガラス3上に原稿4をセットすると、コンタクトガラス
直下に配置した原稿検知センサ5がコンタクトガラス上
の原稿4を検知する。符号6は閉じスイッチであり、こ
の閉じスイッチ6は原稿圧板2の閉じ操作の途中でON
して図示しない制御部に閉じ信号を出力することによ
り、制御部は原稿検知センサ5の出力信号のサンプリン
グを行い、基準値と比較することにより原稿サイズ判定
と、それに対応した記録紙の選択を行う。
【0008】同図(b) において、給紙カセット10は記
録紙11を積層収納しており、カセット底部には加熱装
置12を配置すると共に、最上部の記録紙の上面と対面
する位置には記録紙の湿度を計測する湿度検知装置13
を配置する。給紙カセット10と感光体15との間の搬
送経路にも記録紙の湿度検知装置16を配置する。感光
体ドラム15の外周には帯電チャージャ20、現像装置
21、転写ベルト22、クリーニング部23等が順次配
置されている。符号24は定着装置である。現像装置2
1の内部には現像剤の湿度検知装置30が、転写ベルト
22には転写ベルトの湿度検知装置31が夫々配置され
ている。
【0009】上記各湿度検知装置13、16、30、3
1は、夫々外乱光(特に近赤外光)の影響が少ない適
所、またはカバー等で保護された位置に配置する。各検
知装置は発光部と受光部とから構成され、検知装置の受
光出力サンプリングは、画像形成装置の待機中の所定時
間及び原稿サイズ判定信号に基づいて行われる。各検知
装置から出力された検知結果の判定(含水率の多寡)
は、制御部内に格納された基準値との比較によって行わ
れ、給紙部に設けた検知装置13により収納された記録
紙の含水率が基準値を越えていることが検知された場合
には、制御部は加熱装置12をONして過剰な分の水分
を除去するのに必要な加熱を行わせる。搬送経路と転写
ベルト部に夫々設けられた検知装置16、31が搬送さ
れている記録紙及び転写ベルトの含水率を検知して当該
含水率が基準値を越えていると判定された場合には転写
及び分離電位の制御を行うことにより過湿に起因した画
質低下を防止する。また、現像装置21内の検知装置3
0による現像剤の含水率の検知結果が過剰であるとされ
た場合には、制御部は感光体の帯電電位の制御を行うこ
とにより、トナー付着量を調整する。上記各検知装置に
おいて検知された含水率が過大であり、制御不能な場合
には異常状態であることを操作部内の表示部に表示させ
る。
【0010】次に、図2は上記各検知装置の具体的構成
例を示す略図であり、この検知装置は搬送記録紙の検知
装置16であり、記録紙の含水率計測と記録紙の先端検
知を行うためのものである。検知装置16は、検知対象
に検知光を照射する発光光源35と、該光源光を被測定
対象に導く光ファイバー36とから成る発光部37と、
複数の受光部38と、フィルタ39、基準板40等から
なる。光源35からの投射光は光ファイバー36を通っ
て被測定対象(この図では搬送中の記録紙11)に照射
される。各受光部38は、被測定対象11面からの反射
光の法線に対して所定の角度θ(5〜20度)を有した
線上に配置され、各受光部の感度は例えば0.6〜1.
8μmに設定する。各受光部38の受光面には夫々異な
った波長を通過させる為のフィルタ39が配置され、一
つのフィルタ39が透過させる波長は1.45μm波長
帯であり、他方のフィルタ39は1.4μm以下の波長
帯を透過させるよう構成する。なお、1.45μm波長
帯は、含水量が多い時に被測定対象が最も吸収し易い波
長である。各受光部にフィルタを介して入力された反射
光出力は、各増幅回路41を介して制御部42に夫々デ
ータとして入力され、制御部42内では両反射光出力同
士を比較する。具体的には、一方の受光部から得られた
1.4μm以下の出力と、他方の受光部から得られた
1.45μm波長帯の出力との比較が行われ、両者の比
較結果と制御部に予め格納された基準値との比較が行わ
れて、含水率の判定が行われる。
【0011】なお、上記の実施例では検知装置専用の光
源35を設けたが、検知装置専用の光源ではなく、他の
部位に用いる光源に光ファイバーの端部を近接配置し、
該光ファイバーから被測定対象に投射された光を受光部
に導くように構成してもよい。この実施例では、被測定
対象からの反射光を各受光部により同時に受光するよう
にしたので、被検知対象が停止している場合は勿論、移
動している場合においても同じ位置からの反射出力を受
光できる為、移動物体の計測も可能となる。なお、以上
の構成は搬送記録紙用の検知装置16以外の他の検知装
置13、30、31にも共通の構成である。但し、被測
定対象の相違に応じて含水率の判断のための基準値の設
定等において多少の差異は生じ得る。
【0012】また、図2では、被測定対象の含水率を検
知する方法として、感度が1.45μm波長帯の検知装
置と基準板40を設けているが、この方法によれば基準
板からの反射光の出力と被測定対象からの反射光の出力
を、例えば基準板の出力と/1.45μmの出力と比較
することによって、一つの検知装置であっても被測定対
象の含水率を検知判断することが可能となる。制御部4
2に対する入力信号、制御部からの出力信号の例は図2
に示した如くであり、コピースタートキーがオンされる
ことにより入力されるコピースタート信号、又は以後の
何らかの信号に基づいて基準板40からの反射光の出力
の計測を検知装置にて行い、次いで検知装置の出力の変
化を所定時間ごとに検知判断することにより、搬送され
てきた記録紙の先端の通過を検知する。そして、記録紙
の先端が検知されてから所定時間経過後に同一記録紙の
他の面について反射出力の計測を行う。制御部42で
は、基準板40からの反射出力と記録紙からの反射出力
の比較を行い、予め制御部に記憶されている搬送記録紙
の含水率に関する基準値に基づいて画像形成条件の制御
を行う。換言すれば、制御部40は該被測定対象からの
反射出力と該基準板からの反射出力とに基づいて被測定
対象の有無を判定すると共に、被測定対象が有りの場合
には所定時間後に再度被測定対象の反射出力と基準板の
反射出力とを比較し、該比較結果を予め記憶した基準値
と比較することによって画像形成条件を補正制御するも
のである。各画像形成条件の制御に関する具体的内容に
ついては後述する。
【0013】この方法によれば、検知装置中に基準板が
含まれるので、受光回路の部品構成を少なくして低コス
ト化を図れると共に、記録紙の搬送の有無を検知するこ
ともできるので、センサ数の低減、信号数の低減による
コストダウンを図ることもできる。搬送される記録紙の
検知は、複写機の動作中に行う必要があるが、給紙カセ
ット内の記録紙や、現像装置内の現像剤の含水率の計測
は、主として複写機の待機中に行う。即ち、複写機が待
機中にある時には、制御部が予め設定した所定の時間毎
に、給紙カセット内の記録紙検知用の検知装置13及び
現像装置21内に配置された検知装置30の出力のサン
プリングが行われる。
【0014】給紙カセット10内の検知装置13が光源
光を収納された記録紙11上に投射することによって得
られた反射光の受光出力は、制御部内の基準値と比較さ
れ、基準値を越える水分量を含むものと判定された場合
には、給紙カセット底部の加熱手段12を動作させて発
熱させ、記録紙(束)中の余剰水分を外部に排気させ
る。また、該受光出力が基準値よりも小さい場合には記
録紙の含水率が4〜7%の理想値にあると判断して加熱
装置をオフにする。このように、検知した受光出力(含
水率)に応じて加熱装置をオン、オフ動作させることに
より、記録紙を不必要に加熱させず、複写用紙として最
適な状態を維持することができる。この検知動作は複写
機の動作中に行ってもよいこともちろんである。
【0015】次に、現像装置21内に配置された検知装
置30は、現像装置内の現像剤の含水量を上記と同様の
方法により検知するものである。但し、この場合の検知
対象は記録紙ではなく現像剤である点が異なるが、検知
判定方法は記録紙の場合に準じて行われる。図1(a) に
示した画像読取り装置1による原稿露光走査の開始と共
に、感光体15上には帯電チャージャ20により潜像形
成の為の電位が帯電形成される。感光体15上には露光
走査により静電潜像が形成され、現像装置内の現像スリ
ーブ上のトナーは感光体上に移動し、該潜像を現像す
る。現像剤の移動量は、感光体表面の帯電電位と現像バ
イアス電圧の関係で変動するが、現像剤中の含水率が多
い場合には剤の移動量(帯電量)が低下して濃度低下と
なる傾向にあるので、予め計測された現像在中の含水率
に基づいて感光体表面の帯電電位を補正制御すれば、常
に一定の移動量を確保して画質の低下を防止することが
できる。一般的には、現像剤中の含水率が高い場合に
は、帯電電位の標準値に対してプラス側に電位を補正す
るように制御すれば良い。
【0016】次に、転写ベルト22は感光体上の現像像
を一旦受け取って保持してから、これを記録紙上に転写
し、更に記録紙を分離するための手段であり、この転写
ベルトの(電気的抵抗)像保持力は湿度条件の変化に大
きく左右され、湿度が増大すると転写ベルトの電気的抵
抗が小さくなる為、検知装置31により得られた転写ベ
ルトの含水率に関するデータに基づいて転写ベルトの帯
電電位を制御する必要がある。このとき、転写媒体とな
る記録紙の含水率も考慮すれば、より適正な転写能力を
維持することができる。即ち、複写操作を開始する際に
操作部のキー操作、或は原稿サイズ検知機能により原稿
サイズが選択、検知された時には、制御部はサイズ選
択、検知信号に基づいて選択される給紙カセット内の検
知装置13、及び転写ベルト部の検知装置31の各出力
をサンプリングする。検知装置を構成する複数の受光部
38からの受光出力は制御部において比較判定され、制
御部内に記憶された値を基に転写及び分離電位の補正制
御が行われる。転写ベルトの転写電位のみを制御しても
よい。一般には、記録紙及び転写ベルトの含水率が予め
設定された基準値よりも大きい場合には、転写ベルトの
帯電電位をプラス側に制御する。
【0017】なお、上記各検知装置13、16、30、
31は、何れも被測定対象である記録紙、現像剤の有無
を検知する機能も有する。例えば、各受光部39、39
の出力である1.4μm以下の出力と、1.45μm波
長帯の各出力を比較する時に、1.4μm以下の反射出
力では水の吸収波長帯が変化しないので、含水率の判断
とは無関係に被測定対象の有無を判定することができ、
1.4μm以下の反射出力が低い値を示した時、及び両
出力が共に低い値を示した時には、記録紙、現像剤が無
であると判定できる。その結果、格別な検知手段を設け
ることなく、記録紙や現像剤のないことを検知して、用
紙補給表示、現像剤補給表示等を操作部の表示部に行わ
せて、補給を促すことができ、検知手段数の低減による
コストダウンを図ることができる。また、転写ベルトに
関しては、記録紙の有無、先端検知の他に、ベルトの破
損の有無を検知することもできる。
【0018】次に、図3は図1の画像形成装置に図2の
検知装置を適用した場合における水分量検知、被測定物
の有無検知のための制御フローを示す図であり、画像形
成装置の電源をONすることにより初期設定処理、検知
装置13による用紙水分検知、検知装置30による剤水
分検知、センサ5による原稿サイズ検知が順次行われる
(ステップS1〜5)。スタートキーがONされ、用紙
サイズが選択されると、選択された記録紙を収納した給
紙カセットから記録紙が作像部(転写位置)へ向けて給
紙される(ステップS6、7)。続いて、検知装置16
による用紙搬送検知、検知装置31による転写ベルト検
知が行われる(ステップS8、9)。続いて、複写走査
が開始されると、上記各検知装置13、30、16、3
1による検知結果に基づいて補正された画像形成条件に
基づいて帯電出力制御、転写出力制御等が順次行われる
(ステップ10、11、12)。
【0019】次に、図4は上記ステップ3の用紙水分検
知のサブルーチンを示しており、制御部は検知装置13
を構成する各受光部38からの検知信号を制御部内の基
準値と比較することにより、給紙カセット内の記録紙の
有無、含水率の値を判定し、当該含水率が制御可能な範
囲内であり、且つ基準値を越えていれば具体的な含水率
の値に応じて加熱装置12を動作させ、余剰水分を除去
する為の加熱を行い(ステップS20〜24、27)、
基準値を越えていない場合には加熱装置を作動させない
か或は加熱装置をOFFする(ステップS25)。水分
量が制御可能範囲を超えている場合には、異常処理表示
を行う(ステップS26)。
【0020】図5(a) は図3のステップ4の剤水分検知
のサブルーチンを示しており、制御部は検知装置30を
構成する各受光部38からの検知信号を制御部内の基準
値と比較することにより、現像装置内の現像剤の記録紙
の有無、含水率の値を判定し、必要に応じて帯電出力制
御を行う。図5(b) は帯電出力制御のサブルーチンを示
し、検知装置30から得たデータと基準値との比較によ
り、該含水率が制御可能な範囲内であると判定された場
合には、補正制御の必要の有無を判定し(ステップ34
〜36)、且つ基準値を越えていれば具体的な含水率の
値に応じて感光体の帯電電位を制御し(ステップS3
7)、基準値を越えていない場合には標準値に帯電せし
める(ステップS38)。ステップ61において、制御
不可能な程度の高い含水率である場合にはステップ39
において異常処理表示を行う。
【0021】次に、図6は図3のステップ8の用紙搬送
検知のサブルーチンであり、給紙信号に基づいて検知装
置16は基準板40のリードを開始し、出力が変化した
場合には記録の先端が検知されたことになるので、記録
紙のデータを読み込み、両データを比較する(ステップ
40〜46)。
【0022】次に、図7(a) は図3のステップ9のサブ
ルーチンであり、ベルトからの反射光出力を検知装置3
1にて検出し、これを制御部内の基準値と比較すること
により、含水率、ベルトの損傷の有無、記録紙の有無を
判定する。図7(b) は図3のステップ12のサブルーチ
ンであり、図6における搬送用紙の水分検知結果、及び
図7(a) の転写ベルトの水分検知結果を夫々基準値と比
較するとともに、両検知結果同士を比較することによっ
て得た結果から、転写ベルトの水分量がベルト上の記録
紙の水分量との関係から制御可能な範囲内にある場合に
は、補正の必要の有無を判定する(ステップS53〜5
7)。水分量が基準値を越えている場合にはステップ5
8にて選択された値の補正制御(ベルト転写電位制御)
を行い、補正が不要な場合には標準値にて転写させる。
制御不能な程度の水分量である場合にはステップ60に
て異常処理表示を行う。
【0023】図8は、被測定対象としての記録紙、現像
剤、転写ベルトの有無を判定する手順を示しており、受
光部からの反射光の出力の波長が1.4以下<1.45
である場合には、無しと判定する。なお、本発明は図1
に示した如き構成の画像形成装置以外の画像形成装置、
例えば図1(a) に示した画像読取部を備えずに、図1
(b) に示した画像形成部だけを備えた装置にも適用可能
である。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録紙、
現像剤、転写ベルト等の被測定対象の含水率を直接検知
計測することにより、湿度等の環境が変化した場合にお
いても自動的に画像形成条件を調整して常に安定した画
像を得ることができ、更に被測定対象の有無等を検知す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本発明を適用する画像形成装置
の画像読取り部の概略構成説明図及び画像形成部の概略
構成説明図。
【図2】本発明における検知装置の一例の具体的構成説
明図。
【図3】本発明を適用した画像形成装置による水分量検
知を含む制御の手順を示すフローチャート。
【図4】用紙水分検知の手順を示すサブルーチンのフロ
ーチャート図。
【図5】(a) 及び(b) は現像剤の水分検知及び帯電出力
制御手順を示すフローチャート図。
【図6】用紙搬送検知の制御手順を示すフローチャート
図。
【図7】(a) 及び(b) は転写ベルトの水分検知及び転写
出力制御の手順を示すフローチャート図。
【図8】被測定対象の有無を検知する制御手順を示すフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1 画像読取り部、2 原稿圧板、3 コンタクトガラ
ス、4 原稿、5 原稿検知センサ、6 閉じスイッ
チ、10 給紙カセット、11 記録紙、12 加熱装
置、13 収納記録紙の湿度検知装置、15 感光体、
16 搬送記録紙の湿度検知装置、20 帯電チャージ
ャ、21 現像装置、22 転写ベルト、23 クリー
ニング部、24 定着装置、30 現像剤の湿度検知装
置、31 転写ベルトの湿度検知装置、35 発光光
源、36 光ファイバー、37 発光部、38 受光
部、39 フィルタ、40 基準板、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写画像を作成する画像形成部と、装置
    内部の適所に配置され被測定対象の含水率を計測する湿
    度検知装置とを備えた電子写真式画像形成装置におい
    て、該各湿度検知装置からの計測結果と記憶した基準値
    とを比較することによって画像形成条件を補正制御する
    制御部とを備えたことを特徴とする湿度検知機能を備え
    た画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記湿度検知装置は、投射光を上記被測
    定対象に照射する発光部と、該被測定対象からの反射光
    を所定の角度で受光する複数の受光部と、各受光部の前
    面に夫々配置され且つ夫々の透過波長が異なるフィルタ
    ーとを備え、上記制御部は各受光部からの出力同士を比
    較し、該比較結果と予め設定した基準値とを基に画像形
    成条件を制御することを特徴とする請求項1記載の湿度
    検知機能を備えた画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記湿度検知装置の内の一つは給紙装置
    から感光体までの記録紙搬送経路に配置され、該湿度検
    知装置は、投射光を上記被測定対象に照射する発光部
    と、該被測定対象からの反射光を所定の角度で受光する
    複数の受光部と、各受光部の前面に夫々配置され且つ夫
    々の透過波長が異なるフィルターと、該記録紙搬送経路
    を挟んで該発光部とは反対側位置に配置された基準板と
    を備え、上記制御部は該被測定対象からの反射出力と該
    基準板からの反射出力とに基づいて被測定対象の有無を
    判定すると共に、被測定対象が有りの場合には所定時間
    後に再度被測定対象の反射出力と基準板の反射出力とを
    比較し、該比較結果を予め記憶した基準値と比較するこ
    とによって画像形成条件を補正制御することを特徴とす
    る請求項1記載の湿度検知機能を備えた画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記湿度検知装置の内の一つは給紙装置
    を構成する給紙カセット内に配置されて収納された記録
    紙の含水率を検知するためのものであり、該給紙カセッ
    トは収納した記録紙を加熱して水分を除去する加熱装置
    を備え、上記制御部は該湿度検知装置から得た収納記録
    紙についての含水率に関するデータに基づいて該加熱装
    置の作動を制御することを特徴とする請求項1記載の湿
    度検知機能を備えた画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記湿度検知装置の内の一つは現像装置
    内に配置されて現像装置内の現像剤の含水率を検知する
    ものであり、上記制御部は現像剤の含水率の多寡に応じ
    て感光体の帯電電位を補正するための制御情報を記憶し
    ており、該制御部は複写動作が開始されたときに検知さ
    れた現像剤の含水率の値に基づいて該帯電電位を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の湿度検知機能を備え
    た画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記画像形成装置の画像形成部には転写
    ベルト及び該転写ベルトの含水率を検知する湿度検知装
    置が設けられ、上記制御部は予め記憶した基準値と該湿
    度検知装置から得た転写ベルトの含水率に関するデータ
    及び給紙される記録紙の含水率に関するデータに基づい
    て、転写及び分離のための電位の補正制御を行うことを
    特徴とする請求項1記載の湿度検知機能を備えた画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 上記湿度検知装置は、投射光を上記被測
    定対象に照射する発光部と、該被測定対象からの反射光
    を所定の角度で受光する複数の受光部と、各受光部の前
    面に夫々配置され且つ夫々の透過波長が異なるフィルタ
    ーとを備え、上記制御部は各受光部からの出力と予め定
    めた基準値とを比較することにより該被測定対象の有無
    を判定することを特徴とする請求項1記載の湿度検知機
    能を備えた画像形成装置。
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