JPH0756289Y2 - コーン紙管の内面構造 - Google Patents

コーン紙管の内面構造

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JPH0756289Y2
JPH0756289Y2 JP2614093U JP2614093U JPH0756289Y2 JP H0756289 Y2 JPH0756289 Y2 JP H0756289Y2 JP 2614093 U JP2614093 U JP 2614093U JP 2614093 U JP2614093 U JP 2614093U JP H0756289 Y2 JPH0756289 Y2 JP H0756289Y2
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JP
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paper tube
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cone
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yarn
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JP2614093U
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JPH0678364U (ja
Inventor
純吉 田中
Original Assignee
田中紙管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紡績糸用または合成長
繊維の加工糸用の糸条巻取り用のコーン紙管に関するも
ので、更に詳しくは、紙管を同軸に多数個差し込む方式
(ネスチング方式)にて使用するのに便利なコーン紙管
の内面構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紡績糸は天然または人造の短繊
維を所謂紡いで撚りを掛け合糸状にしたものであり、ま
た加工糸はナイロン、ポリエステル等の長繊維を延撚し
て嵩高加工したもので、これらの糸を巻取り、解舒する
場合にコーン紙管が使用されている。
【0003】コーン紙管は、一般には円錐状にて頭部を
切断した両切り(図4)のもの、または頭部を内方に折
曲げた先曲げ(図5)のものがある。これらのコーン紙
管の表面部には、糸の巻姿維持または運搬上の巻姿崩れ
防止のために、紡績糸用ではエンボスあるいは植毛加工
等が施され、また加工糸用では糸条解舒の際に支障のな
い程度に微粒子を付着させ、滑り止めとして使用されて
いる。
【0004】コーン紙管の使用に際しては、紡績工程お
よび加工糸工程が近代化、自動化するに従って、糸条を
巻取る際に紙管を同軸に多数個差し込む方式にて供給
し、底部より1個ずつ取り出すようにして、所定の機械
の位置に装着して連続に巻取り作業を行うようになっ
た。
【0005】また、コーン紙管の生産工程上、外装仕上
げ即ち植毛、塗装、印刷等の加工をする場合にも、差し
込み方式にて仕上げ機に供給し、前記と同様に1個ずつ
供給する方式がとられている。供給されるコーン紙管は
前記のように差し込み方式であり、コーン紙管の外周面
と内周面が等しい角度で傾斜しているため、互いに密着
して強い嵌着力となり、引き抜けなくなる現象が発生す
る事があった。
【0006】そうなると、コーン紙管は1個ずつ所定の
機械位置に供給できなくなるので、コーン紙管の生産工
程上の外装仕上げ機械または糸条巻取りの自動機械の運
転を停止せざるを得なくなり、生産性を阻害する原因と
なっていた。
【0007】そこで、このような欠点を解消するコーン
紙管として、実開昭62−150464号公報に開示さ
れている、図6に示すコーン紙管が提案されている。こ
のコーン紙管11は、頭部近傍の内周面に内方に突出す
る突起部12が所定間隔毎に形成されており、この突起
部12によって下方より挿入されるコーン紙管11aの
頭部が当接され、必要以上に下方の差し込みコーン紙管
11aを喰い込ませないようにしたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このコ
ーン紙管の場合は、内方突起部が内周面の同一高さ位置
に形成されているから、下方より挿入されるコーン紙管
は突起部により挾着されて却って強嵌着される結果にな
り引き抜けなくなると共に、コーン紙管の外径寸法のバ
ラツキ等で厚肉になると挿入紙管の頭部が突起部に届か
なくなる場合があり、多数個を嵌着するとスムーズな引
き出しができなかった。
【0009】本考案はこのような問題を解決することを
課題として開発完成されたもので、コーン紙管の生産工
程上の外装仕上機械または糸条の自動巻取り機械に供給
した場合にも、コーン紙管同志の嵌合が、必要以上に強
い嵌着力で嵌合されずに、1個ずつ確実に分離できるコ
ーン紙管の内面構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本考案では、コーン紙管
本体の頭部近傍の内壁面に、頭部方向に向って傾斜する
傾斜突条部を突設したコーン紙管の内面構造を開発し、
採用した。
【0011】また、本考案では、上記のように構成した
コーン紙管の内面構造において、傾斜突条部が略X字状
に形成されているコーン紙管の内面構造、および傾斜突
条部が略山型に形成されているコーン紙管の内面構造を
開発し、採用した。
【0012】
【作用】上記のように構成したコーン紙管の内面構造
は、コーン紙管を同軸に多数個差し込む方式にて使用す
る場合に、各コーン紙管の頭部近傍の内壁面において、
頭部方向に向って傾斜する傾斜突条部が、差し込まれる
コーン紙管の外面頭部付近において接触し、コーン形状
のテーパー角度に従って底部方向に力が作用するので、
強い嵌着力にならず、嵌合の際の抜き取りが容易にな
り、1個ずつ各々コーン紙管を引き抜くことができ、コ
ーン紙管の生産工程上の外装仕上機械または糸条自動巻
取り機械に円滑に供給できる。
【0013】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、図1および図2は本考案の第1実施例を
示すもので、1は先端を内方に折曲げた先曲げ紙管また
は頭部を切断した両切り紙管からなるコーン紙管本体で
ある。2はそのコーン紙管本体1の内壁面の頭部近傍
に、内方側に突出すると共に頭部の方向に向って傾斜す
る略X字状の傾斜突条部である。
【0014】この傾斜突条部2は、頭部近傍の内壁面の
1個所に、或いは適宜の間隔を保って複数個所に、また
は周壁面の全面に亘って連続的に設けられる。この突条
部2は図2に示すように、紙管本体1を構成する原紙3
を部分的に隆条加工して内面側に膨出させており、最内
層の原紙3aと次層紙3bの間に空間部3cが形成され
ている。
【0015】このように構成したコーン紙管本体1に多
数個のコーン紙管1a、1b……1nを順次差し込む場
合について述べると、コーン紙管本体1に挿入コーン紙
管1aがコーン紙管本体1のテーパー角度に従って挿入
されると、外側のコーン紙管1の内面に突設した略X字
状の傾斜突条部2の上方突条2aに内側のコーン紙管1
aの頭部が接触して下方に押し下げることになり、ま
た、下方突条2bにも挿入コーン紙管1aの頭部近傍の
外側が接触して下方に押し下げる力が働くことになる。
2番目以降に挿入される各コーン紙管1b、1c……1
nも順次同様の働きを受ける。
【0016】これは、いずれもコーン紙管1の内壁面に
突設された傾斜突条部2が略X字状に頭部方向に向って
傾斜して形成されているので、各挿入コーン紙管1a、
1b、1c……1nが、下方に押し下げる抵抗力を傾斜
に従って次第に受けるためである。
【0017】また、略X字状の傾斜突条部2の内部には
空間部3cが存在するので、各挿入コーン紙管1a、1
b、1c……1nをクッション効果を伴って受けている
ので、嵌合した場合であっても、各コーン紙管同志が強
固な嵌着力にならないものである。
【0018】図3は他の実施例を示すもので、コーン紙
管本体1の内壁面の頭部近傍に、頭部方向に向かって山
型状に傾斜する傾斜突条部2を形成し、紙管本体1の断
面部において、下方突出部2bのみが設けられたもので
ある。
【0019】このように構成されたコーン紙管1は前記
実施例と同様に、コーン紙管1に多数の挿入コーン紙管
1a、1b……1nが挿入されると、外側のコーン紙管
1の内面の下方突出部2bに挿入コーン紙管1aの頭部
近傍の外側が接触して下方に押し下げる力が働く事とな
る。
【0020】これはコーン紙管本体1の内面に突設され
た傾斜突条部2が略山型状に頭部方向に向かって傾斜し
て形成されているので、挿入コーン紙管1aが下方に押
し下げる抵抗力を傾斜に従って次第に受けるためであ
る。
【0021】なお、上記各実施例では、傾斜突条部2を
連続した線条体で形成した事例について説明したが、こ
の傾斜突条部2は複数の突起を線状に配列した不連続線
条体で形成してもよいものである。
【0022】以上、本考案の主要な実施例について説明
したが、本考案は上記実施例に限定れるものではなく、
考案の目的を達成でき、かつ考案の要旨を逸脱しない範
囲で種々の設計変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0023】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成されている
ので、コーン紙管を生産する場合の生産工程ばかりでな
く、コーン紙管が完成品となり紡績糸や加工糸を巻取る
場合であっても、多数個嵌着されたコーン紙管は容易に
コーン紙管の相互間が分離でき、連続的に1個ずつスム
ーズに供給でき生産性の向上が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すコーン紙管の一部簡略断
面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示すコーン紙管の一部簡
略断面図である。
【図4】両切りコーン紙管を多数個挿入した状態の説明
図である。
【図5】先曲げコーン紙管を多数個挿入した状態の説明
図である。
【図6】従来のコーン紙管の一部簡略断面図である。
【図7】従来のコーン紙管の多数個挿入した状態の断面
図である。
【符号の説明】
1 コーン紙管本体 2 傾斜突条部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン紙管本体の頭部近傍の内壁面に、
    頭部方向に向かって傾斜する傾斜突条部を突設したこと
    を特徴とするコーン紙管の内面構造。
  2. 【請求項2】 傾斜突条部が略X字状に形成されている
    請求項1に記載のコーン紙管の内面構造。
  3. 【請求項3】 傾斜突条部が略山型に形成されている請
    求項1に記載のコーン紙管の内面構造。
JP2614093U 1993-04-20 1993-04-20 コーン紙管の内面構造 Expired - Lifetime JPH0756289Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2614093U JPH0756289Y2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 コーン紙管の内面構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP2614093U JPH0756289Y2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 コーン紙管の内面構造

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Publication Number Publication Date
JPH0678364U JPH0678364U (ja) 1994-11-04
JPH0756289Y2 true JPH0756289Y2 (ja) 1995-12-25

Family

ID=12185250

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JP2614093U Expired - Lifetime JPH0756289Y2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 コーン紙管の内面構造

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