JPH0756070A - 光ファイバコネクタ - Google Patents

光ファイバコネクタ

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JPH0756070A
JPH0756070A JP5228239A JP22823993A JPH0756070A JP H0756070 A JPH0756070 A JP H0756070A JP 5228239 A JP5228239 A JP 5228239A JP 22823993 A JP22823993 A JP 22823993A JP H0756070 A JPH0756070 A JP H0756070A
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JP
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light
optical fiber
capillary tube
optical
connector
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Application number
JP5228239A
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English (en)
Inventor
Migiwa Ando
汀 安藤
Terubumi Okada
光史 岡田
Junichi Tokumoto
淳一 徳本
Tsunetoshi Okura
常利 大蔵
Chie Masuda
千栄 増田
Akemi Takemura
朱 竹村
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバコネクタの入射側端面におけるコ
アファイバ以外でのノイズ光の発生を抑制して微弱な光
信号であっても正確かつ確実に検出装置に伝達すること
ができるようにすること。 【構成】 光を伝播するコアファイバ2の周面をクラッ
ド材3により被覆してなる光ファイバ素線1と、その光
ファイバ素線1が挿通される光ファイバのクラッド径に
整合されたセラミック材料製のキャピラリチューブ5
と、そのキャピラリチューブが挿通されたフェルール6
とを備えた光ファイバコネクタC(又はC´)におい
て、そのコネクタにおける光入射側端面のコアファイバ
2を除いたキャピラリチューブ端面部分に黒色漆材料7
を塗布したり、セラミックキャピラリチューブそのもの
を黒色セラミック材料により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光分岐型結合器等の光
デバイス類に光ファイバを接続するために用いられる光
ファイバコネクタに関し、更に詳細には、光ファイバの
光入射側端面における反射光(ノイズ光)とその光ファ
イバを伝播し戻ってきた測定光との干渉を抑制する機能
を備えた光ファイバコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバを用いた各種光学的計
測機器が、いろいろな分野(例えば、化学工業、食品工
業、環境計測、医療等)において広く用いられている。
これらの光学機器における光の伝達手段として光ファイ
バが多く用いられている理由は、光の伝達経路の変更が
容易であると共に伝達ロスが少ないこと等にある。
【0003】例えば、通常の伝達手段では光を到達させ
ることが困難な装置細部においても光ファイバを伝達手
段として用いることにより容易に伝達経路を変更しつつ
低損失のまま到達させることが可能であり、この他に、
物体表面の凹凸の検出、測定対象物までの距離等を計測
する場合においても、各装置への組み込みが容易になる
等の利点がある。
【0004】このようにして、光計測を行う場合には、
光分岐結合器を間に介して測定対象物へ計測光を、光検
出装置へ検出光を伝達する必要があり、各光ファイバを
光分岐結合器に接続するためのコネクタが必要となる。
このコネクタは、光が伝播するコアファイバをクラッド
材により覆った光ファイバ素線をキャピラリチューブに
挿通し、この光ファイバ素線が挿入されたキャピラリチ
ューブをコネクタフェルールに挿通することにより形成
されている。
【0005】この場合キャピラリチューブは、一般的に
セラミック材料により構成され、光ファイバ素線を保護
するためのものであり、また、フェルールは、一般に金
属管から成り、光ファイバコネクタが光分岐結合器のコ
ネクタとの脱着を繰り返すことにより損傷することを防
ぎ、また接続位置(光軸)のズレを防ぐ働きがある。
【0006】ここで、図5は従来の光ファイバコネクタ
を用いた光計測装置における光の伝達経路を模式的に示
した説明図である。この光分岐結合器30には、光源3
5からの光を光分岐結合器内部に伝達する光源光伝達光
ファイバ31と、光分岐結合器30内部に伝達された光
を測定対象物36に光を伝達すると共に測定対象物36
からの反射光を光分岐結合器30へ伝達する測定光伝達
光ファイバ32と、測定対象物36から反射し光分岐結
合器30に伝達された反射光を光検出装置37へ伝達す
る検出光伝達光ファイバ33の3つの光ファイバが各々
のコネクタにより接続されている。
【0007】また、光分岐結合器30の内部には、例え
ば、互いに直交する光波から一方の光波を抽出したり、
可視光と赤外光を含む白色光から赤外光を抽出するとい
ったように所望の特性を備える光とそうでない光とを分
岐させるためのビームスプリッタ34が配設されてい
る。
【0008】光源35から光源光伝達光ファイバ31を
介して光分岐結合器30内部に伝達された光は、光分岐
結合器30内部に配設されているビームスプリッタ34
に当り、所望の特性を備える光だけがこれを透過し測定
光伝達光ファイバ32におけるコネクタの入射光側端面
に入射される。
【0009】そして、入射された光は測定対象物36ま
で導かれ、測定対象物36に照射され、反射した光が再
び測定光伝達光ファイバ32内を伝播して光分岐結合器
30内部に伝達される。この光は、再びビームスプリッ
タに当り、今度は反射されて検出光伝達光ファイバ33
に入射され、光検出装置37へ伝達され、電気信号等に
変換され制御装置により距離、表面粗さ等が算出され
る。このようにして、従来より光計測が行われてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバコネクタにおいては、コネクタの入射光側端
面に研磨加工処理が施してあり、光を反射し易いことか
ら以下の問題が存在した。すなわち、光源光伝達光ファ
イバ31から照射された光が、コアファイバ径を維持し
つつ測定光伝達光ファイバ32のコネクタの入射光側端
面32aにおけるコアファイバに到達されれば問題ない
が、実際には、光は拡散する性質を有しており、光源光
伝達光ファイバ31のコアファイバから照射された光は
直ちに拡散し始める。
【0011】また、共にコネクタにより光分岐結合器3
0に接続されている光ファイバであるから光軸を完全に
一致させることは容易でなく、光源光伝達光ファイバ3
1と測定光伝達光ファイバ32間の光軸には微差が生じ
てしまう。このような光の拡散、光軸のずれの影響は、
光源光伝達光ファイバ31のコネクタ端面から測定光伝
達光ファイバ32のコネクタの入射光側端面の距離が長
ければ長いほど顕著に現れる。
【0012】更に、光分岐結合器30内部には、所望の
特性を有する光を分岐するためにビームスプリッタ34
が設置されており、これに光が衝突することによっても
光が散乱してしまう。以上の理由から、測定光伝達光フ
ァイバ32のコネクタの入射光側端面32aにおけるコ
アファイバのみによって、入射光を受光することはでき
ず、例えば、コアファイバの周面に被覆されるクラッド
材、あるいはキャピラリチューブの端面に当ることによ
り反射光が発生してしまう。
【0013】従って、測定対象物36からの測定反射光
40(図中、破線で示す)に加えて、測定光伝達光ファ
イバ32の入射光側端面32aにおいて反射したノイズ
光41(図中、一点鎖線で示す)がビームスプリッタ3
4等により反射され、検出光伝達光ファイバ33に入射
してしまいノイズとなり、光検出装置37において正確
な測定値が得られないという問題があった。このノイズ
光41は、特に微弱な光信号を検出する場合には、正確
な測定値が得られない大きな要因となるものである。
【0014】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、光ファイバコネクタの光入射側
端面におけるノイズ光の発生を抑制し、また光計測にお
いて微弱な光信号であっても正確かつ確実に検出装置に
伝達することができる光ファイバコネクタを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る光ファイバコネクタは、コアファイバ
の周面をクラッド材により被覆してなる光ファイバ素線
の光入射側端部がセラミック材料製のキャピラリチュー
ブに挿通され、そのキャピラリチューブの周面部分がフ
ェルールにより覆われてなるものであって、その光ファ
イバコネクタにおける光入射側端面のクラッド材端面若
しくはキャピラリチューブ端面部分に光反射抑制手段が
施されてなるものである。この場合光反射抑制手段は、
光吸収性の黒色漆材料が光ファイバ素線のクラッド材端
面若しくはキャピラリチューブ端面部分に塗布されたも
のであることが望ましい。
【0016】また、第2の発明に係る光ファイバコネク
タは、コアファイバの周面をクラッド材により被覆して
なる光ファイバ素線の光入射側端部が光吸収性の黒色セ
ラミック材料製のキャピラリチューブに挿通され、その
キャピラリチューブの周面部分がフェルールにより覆わ
れてなるものである。
【0017】この場合キャピラリチューブを構成する黒
色セラミック材料は、ジルコニアまたはアルミナを主成
分とし、これに着色材として二酸化マンガン、四三酸化
鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化クロムの一種又
は二種以上を5〜20重量%配合し、焼成することによ
って得られるものが好ましいが、前記主成分としてマグ
ネシア、フォルステライト、スピネル等を用いることも
できる。ただし、これらの黒色セラミック材料の熱膨張
係数はフェルールの金属材料の熱膨張係数に近いことが
望ましい。更に、前記光ファイバコネクタにおける光入
射側端面のクラッド材端面若しくはキャピラリチューブ
端面部分には光吸収性の黒色漆材料が塗布されているこ
とが望ましい。
【0018】
【作用】上記構成を備える本発明の光ファイバコネクタ
によれば、コネクタの光入射側端面より光ファイバ素線
のコアファイバに導入された光は、コアファイバの周面
を被覆するクラッド材との境界面において全反射するこ
とによりコアファイバ中を伝播する。そのときに、コネ
クタの光入射側端面におけるコアファイバ以外の部分に
当たった光は、光ファイバ素線のコアファイバ端面部分
を除いたクラッド材料面若しくはキャピラリチューブ端
面部分に施された光反射抑制手段により吸収され反射が
抑制される。
【0019】従って、例えばその光ファイバを伝播して
その光出射側端面より被測定物に照射され、反射して再
びその光ファイバの中を戻ってきた測定光により被測定
物の特性を評価しようとした場合等において、その測定
光が上述のコネクタの光入射側端面で反射されるノイズ
光によって干渉されその測定が妨げられるといったこと
は回避される。
【0020】また、コネクタの接続に多少の光軸上のズ
レがあってもノイズ光の発生はないから測定に支障が生
じない。
【0021】
【実施例】以下に本発明を具体化した光ファイバコネク
タの実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明の第1実施例における光ファイバコネクタの外観
斜視図であり、図2は、その光ファイバコネクタの断面
を示す図である。この図1および図2に示されるよう
に、この光ファイバコネクタCは、光ファイバ素線1が
中央に位置しており、この光ファイバ素線1は光が伝播
されるコアファイバ2とこのコアファイバ2の周囲に被
覆されるクラッド材3から構成されている。コアファイ
バ2は、石英ガラス、プラスチック等の誘電体により形
成される直径125〜200μmの繊維である。
【0022】クラッド材3は、直径がおよそ300μm
程度のコアファイバ2よりもわずかに屈折率の小さな高
分子材料からなる。この光ファイバ素線1のコアファイ
バ2に導入された光は、そのコアファイバ2とクラッド
材3との境界面での全反射により伝播される。光ファイ
バ素線1の周りには、薄い変性シリコーンによる1次被
覆4がされ、その外側にはジルコニア(ZrO2)ある
いはアルミナ(Al23)等を主成分とするセラミック
材料により外部からの衝撃等を緩衝するセラミック材料
製のキャピラリチューブ5が被覆されている。そして、
このキャピラリチューブ5を金属製のフェルール6が被
覆して光ファイバのコネクタ端部を形成している。
【0023】この光ファイバコネクタCの光入射側端面
には、光ファイバ素線1のコアファイバ2を除いた全て
の部分、すなわち光ファイバ素線1のクラッド材3端面
およびキャピラリチューブ5の端面に黒色漆材料7が塗
布されている。この黒色漆材料7による光反射抑制膜
は、塗布後48時間大気中に放置して乾燥させることに
より形成されるものである。
【0024】次に、本発明に係る光ファイバコネクタを
光測定装置に適用した概略構成について説明する。本測
定には、光源10からの光を伝達する光ファイバL、測
定対象物11に測定光を照射すると共に反射光を伝達す
る光ファイバS、光検出器12へ検出光を伝達する光フ
ァイバMの3つの光ファイバを用いており、いずれもコ
アファイバ直径200μm、クラッド直径300μm、
長さ1m、コアファイバ材質が石英ガラスの光ファイバ
である。
【0025】これら3つの光ファイバは、いずれも光フ
ァイバにおけるフェルール6によって光分岐結合器13
のフェルール受部に接合されている。光分岐結合器13
は、光ファイバからの光を分岐すると共に、各光ファイ
バを結合するものであり、その内部には、光源光の特性
を整えるためのビームスプリッタ14が配設されてい
る。
【0026】しかして、本発明は主として光ファイバS
に適用されるもので、この光ファイバSの先端にはロッ
ドレンズ等(図示せず)が装着されており、測定対象で
ある懸濁液入りガラス容器11に測定光が照射される。
また、光ファイバコネクタの光入射側端面は、前述のよ
うに黒色漆材料7を塗布することにより光反射抑制膜が
形成されている。
【0027】次に、本測定装置における光の伝達経路を
図3を参照にして説明する。光源10から発生する光
は、光ファイバLにより光分岐結合器13に伝達され、
光分岐結合器13内部に配設されているビームスプリッ
タ14に当る。光源10から発せられた光は、光ファイ
バSのコネクタの光入射側端面16に伝達されるが、光
軸がずれていたり、光が拡散していることが多いので光
ファイバ素線のコアファイバ2(図1参照)の端面だけ
に照射されることはない。しかしながら、光ファイバS
のコネクタフェルール6の光入射側端面には、コアファ
イバ2を除いた全ての部分に黒色漆材料7による光反射
抑制膜が形成されており、コアファイバ2以外に入射さ
れた光は、ほとんど吸収され反射されることはない。
【0028】そして、入射された光は、光ファイバSの
先端に装着されたロッドレンズ等により測定対象である
懸濁液入りガラス容器11に照射され、ロッドレンズ対
面のガラス容器外側に配置された反射鏡15により反射
され、再び光ファイバSを通って光分岐結合器13内部
に伝達される。光分岐結合器13内部に入った光は、ビ
ームスプリッタ14により反射され光ファイバMのコネ
クタの入射光側端面に照射される。
【0029】このとき、従来であれば、上述の光ファイ
バSのコネクタの入射光側端面16において反射した光
がビームスプリッタ14に当たりノイズ光として光ファ
イバMのコネクタの入射光側端面に照射されていたが、
本測定においては、光ファイバMには、ノイズ光はほと
んど入射されず、測定対象である懸濁液入りガラス容器
11からの測定反射光のみが入射され、光検出器12に
到達する。光検出器12に到達した光は、電気信号に置
換され各種制御装置(図示せず)に送られる。
【0030】続いて、ノイズ光レベルの測定方法につい
て説明する。本測定は、光ファイバLに接続する光源の
波長を変化させ、本発明に係る光反射抑制手段を施した
光ファイバコネクタと、比較品として光反射抑制手段を
施していない従来品と、光ファイバSを取り外した光分
岐結合器の接続受部に黒キャップを嵌めた場合につい
て、光ファイバMに入射してくるノイズ光のレベルを光
検出器で測定することにより行った。本測定に用いた光
ファイバLに接続する光源10には、波長850μm
光、白色光、および、波長543μm光を各々用いた。
【0031】
【表1】
【0032】表1に上記測定により得られた測定結果を
示す。 (1)波長850μm光を光源として用いた場合。 黒色漆材料を光ファイバコネクタの入射光側端面に塗布
した本発明に係る光ファイバコネクタ(以下「本発明
品」という。)の測定値は、−66.70(dB)であ
るのに対し、従来の光ファイバ(以下「従来品」とい
う。)の測定値は、−66.46(dB)であり、−
0,24(dB)のノイズ光レベルの抑制効果が確認さ
れた。本発明品の−66.70(dB)という測定値
は、光ファイバを接続しないで黒色キャップを接続受部
に嵌合した場合(以下「比較品」という。)の測定値−
66.70(dB)と同じである。従って、本発明品の
光ファイバコネクタによれば、コネクタの光入射側端面
におけるコアファイバ以外の部分を黒色漆材料で被覆し
たことにより、コアファイバに導入されなかった光は、
その黒色漆材料によりほとんど完全に吸収され、ノイズ
光の発生はほとんどないということがいえる。
【0033】(2)白色光を光源として用いた場合。 この場合も、本発明品である黒色漆材料を塗布した光フ
ァイバコネクタの測定値は、−70.02(dB)であ
るのに対し、従来品である光ファイバの測定値は、−6
9.78(dB)であり、また比較品である黒キャップ
を接続受部に嵌合させた場合の測定値は、−70.03
(dB)であり、本発明品は従来品に比べ−0.24
(dB)のノイズ光レベルの抑制効果が確認され、ま
た、ほとんど黒キャップを嵌合させた比較品と同等のレ
ベルであるとの結果が得られた。従って、白色光を光源
とした場合であっても、コアファイバに導入されなかっ
た光は、その黒色漆材料によりほとんど完全に吸収さ
れ、ノイズ光の発生はほとんどないということがいえ
る。
【0034】(3)波長543μm光を光源として用い
た場合。 この場合、本発明品である黒色漆材料を塗布した光ファ
イバコネクタの測定値は、−63.97(dB)である
のに対し、従来品である光ファイバの測定値は、−6
0.02(dB)であり、また比較品である黒キャップ
を接続受部に嵌合させた場合の測定値は、−63.66
(dB)であり、本発明品は従来品に比べ−3.95
(dB)のノイズ光レベルもの抑制効果が確認され、ま
た、本発明品の−63.97(dB)という測定値は、
比較品の場合の測定値、−63.66(dB)をも上回
るとの結果が得られた。従って、コネクタの光入射側端
面におけるコアファイバ以外の部分を黒色漆材料で被覆
したことによるノイズ光抑制の効果は、光の波長が短い
ほど顕著に表れることがいえる。
【0035】以上の測定結果が示すように、波長の異な
る3種光源を用いた全ての場合において、光反射抑制手
段を施した本発明品の光ファイバコネクタは、従来品で
ある光ファイバと比較して、−0.24〜−3.95
(dB)のノイズ光レベルの抑制効果が得られ、また黒
キャップを嵌合した比較品と比較しても同等の光ノイズ
レベルを達成できるという結果が得られた。
【0036】このように上記実施例における光ファイバ
コネクタは、光ファイバコネクタの端面における入射光
の反射を抑止するため黒色漆材料をコアファイバを除く
コネクタの端面に塗布したので、コアファイバ以外の部
分に入射光が当たっても、その光が反射してノイズ光が
光測定器に入射されることは確実に抑止される。
【0037】また、本発明に係る光ファイバコネクタを
備えた光ファイバを光分岐結合器に接続すれば、微弱光
信号を用いて測定する場合であっても光ノイズによる影
響を受けないで正確に測定することができる。なお、こ
の実施例において光検出器に接続される光ファイバMの
コネクタの光入射側端面にも同様に光反射抑制手段とし
て黒色漆材料を塗っておくことは、この光ファイバMの
コネクタ端面での反射光の抑制効果があり、更に測定効
率が向上することが期待される。
【0038】次に、本発明の第2実施例に係る光ファイ
バコネクタについて図4を参照しつつ説明する。図4は
本発明の第2実施例に係る光ファイバコネクタの断面図
である。この図に示した光ファイバコネクタC´は、第
1実施例に係る光ファイバコネクタCのようにキャピラ
リチューブ5の端面に黒色漆材料7を塗布するのではな
く、キャピラリチューブ5aそのものを光吸収性の黒色
セラミック材料により構成してなるものであり、セラミ
ックキャピラリチューブに当たる光を吸収してノイズ光
の発生を抑制するものである。
【0039】かかる光吸収性の黒色セラミックキャピラ
リチューブは、例えば、ジルコニアまたはアルミナを主
成分とし、これに着色材料として5〜20重量%の割合
の二酸化マンガン、四三酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、酸化クロムを単独で、または、2種以上を混合
して焼成することにより得られるものである。
【0040】この光吸収性の黒色セラミック材料を光反
射抑制手段として用いた光ファイバコネクタC´もま
た、第1実施例に係る光ファイバコネクタCと同様にノ
イズ光レベルを抑制する効果を発揮することができる。
そして、この黒色セラミック材料を用いればわざわざ黒
色漆材料を塗布する手間が省ける利点もある。
【0041】以上、実施例に基づいて本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が可能
であることは容易に推察できるものである。すなわち、
本実施例においては、光反射抑制手段として、光ファイ
バコネクタの入射光側端面に黒色漆材料を塗布した場
合、キャピラリチューブに光吸収性の黒色セラミック材
料を用いた場合について説明しているが、要するに、光
ファイバコネクタの入射光側端面における入射光の反射
を抑制できれば足りるものであり、例えば、黒色漆材料
に代えて墨汁を用いても良いし、PVC水溶液にカーボ
ン粉末を分散させたものを用いても良い。
【0042】また、光分岐結合器に光ファイバコネクタ
を接続した場合について説明しているが、光ファイバコ
ネクタにおける入射光側端面における入射光の反射抑制
を必要とする装置には何れにも適用されるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明に係る光ファイバコネクタによれば、光ファイバコ
ネクタの入射光側端面におけるコアファイバ以外の部分
に光反射抑制手段を施したので、光ファイバコネクタの
入射光側端面におけるノイズ光の発生を抑制することが
できる。従って、本発明に係る光ファイバコネクタを各
種光計測器に適用することは、光計測において微弱な光
信号であっても正確かつ確実に検出装置に伝達すること
ができるもので産業上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における光ファイバコネク
タの外観斜視図である。
【図2】図1に示した光ファイバコネクタの断面図であ
る。
【図3】図1に示した光ファイバコネクタを用いた光計
測装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る光ファイバコネクタ
の断面図である。
【図5】従来の光ファイバコネクタを用いた光計測装置
の問題点を指摘するための説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ素線 2 コアファイバ 5、5a セラミックキャピラリチューブ 6 フェルール 7 黒色漆材料 C、C´ 光ファイバコネクタ 12 光検出器 13 光分岐結合器 16 コネクタの入射光側端面 S 光ファイバS
フロントページの続き (72)発明者 大蔵 常利 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 増田 千栄 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 竹村 朱 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアファイバの周面をクラッド材により
    被覆してなる光ファイバ素線の光入射側端部がセラミッ
    ク材料製のキャピラリチューブに挿通され、そのキャピ
    ラリチューブの周面部分がフェルールにより覆われてな
    る光ファイバコネクタにおいて、その光ファイバコネク
    タにおける光入射側端面の光ファイバ素線のクラッド材
    端面若しくはキャピラリチューブ端面部分に光反射抑制
    手段が施されてなることを特徴とする光ファイバコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記光反射抑制手段は、光吸収性の黒色
    漆材料を塗布することにより施されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の光ファイバコネクタ。
  3. 【請求項3】 コアファイバの周面をクラッド材により
    被覆してなる光ファイバ素線の光入射側端部が光吸収性
    の黒色セラミック材料製のキャピラリチューブに挿通さ
    れ、そのキャピラリチューブの周面部分がフェルールに
    より覆われてなることを特徴とする光ファイバコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記黒色セラミック材料は、ジルコニア
    またはアルミナを主成分とし、これに二酸化マンガン、
    四三酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化クロム
    の一種又は二種以上の着色材料を5〜20重量%配合
    し、焼成してなるものであることを特徴とする請求項3
    に記載の光ファイバコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバコネクタにおける光入射
    側端面のクラッド材端面若しくはキャピラリチューブ端
    面部分に光吸収性の黒色漆材料が塗布されていることを
    特徴とする請求項3に記載の光ファイバコネクタ。
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