JPH0754097Y2 - オーバーラップロール巻き袋の製造装置 - Google Patents

オーバーラップロール巻き袋の製造装置

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JPH0754097Y2
JPH0754097Y2 JP1224493U JP1224493U JPH0754097Y2 JP H0754097 Y2 JPH0754097 Y2 JP H0754097Y2 JP 1224493 U JP1224493 U JP 1224493U JP 1224493 U JP1224493 U JP 1224493U JP H0754097 Y2 JPH0754097 Y2 JP H0754097Y2
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康治 佐伯
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はオーバーラップロール巻
き袋の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】ゴミ袋で代表される
合成樹脂フィルムからなる袋は、従来一般に、チューブ
フイルムを熱シールし、そのシール部の近傍にミシン目
を設けて帯状にしたものを2つ折りないしは4つ折り
し、それを所要長さ巻回して箱類に装填しており、使用
に際して、箱類の取出し口から引出してミシン目から切
り離して単独の袋を得るようにしていた。しかし、ミシ
ン目を介して袋を連続させることは、ミシン目部分の強
度が弱いと製袋後の移送等において切断するなどのトラ
ブルが発生しやすい。そこでしっかりしたミシン目とす
ることが多いが、こうすると使用時に容易に単体袋とす
ることができず、ミシン目部分を探して引きちぎる作業
に手間取り、往々にして2袋分以上を引出してしまった
りするなど、使い勝手が悪かった。
【0003】この対策として、図9のように独立した袋
体aの多数枚を、順次前後の袋が部分的にオーバーラッ
プした状態でロール状に巻き上げたタイプの集合袋Aが
知られている。このタイプにおいては、各袋が既に切り
離されているため、ミシン目をいちいち探して切り離す
操作を要さず、単に引張り出すだけで単体の袋となり、
すぐに使用に移すことができる大きな利点がある。しか
し、単体の袋の製袋工程と折り工程は高能率で行えるも
のの、折畳まれた各独立袋をオーバーラップさせてロー
ル巻きする関係から、巻回されたロール状袋体を一つず
つスピンドルから抜き取ることが必須であり、このため
製袋工程とうまくマッチングさせることができず、製袋
された袋を一旦ストックして別工程として遅い速度でロ
ール巻きしたり、ロール巻き袋体が作られるたびに一旦
機械の運転を止めて待機するといった機断続生産方式と
なったりし、このため生産能率が低下しコスト高になる
という問題があった。
【0004】本考案は前記のような問題点を解消するた
めに考案されたもので、その目的とするところは、オー
バーラップロール巻き袋を円滑に連続的に製造すること
ができる装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、製袋機の下流に設けた折り機構の排出側に、
折り畳まれた袋体を前後適度にオーバラップ状態で横移
送するためのオーバラップ横送り機構と横送りされたオ
ーバラツプ袋体をロール状に巻回するための巻取りスピ
ンドル機構を左右対称に配するとともに、左右一対のオ
ーバラップ横送り機構より上流側に、折り畳まれた袋が
所定枚数に達するまで左方または右方に送り出し、次い
で右方または左方に送り出す切換送り出し機構を配した
ものである。前記オーバラップ横送り機構は、好ましく
は全部または一部のロールを送り方向と平行なリング状
突起を有するロールで構成するか、あるいは断面円形状
のベルトを複数のロール間に掛け渡する。巻取りスピン
ドル機構は1本以上の巻取りピンを回転させて折り畳ま
れた袋を巻きつける形式のものであってもよいし、折り
畳まれた袋を負圧で吸着しつつ巻きつける形式のもので
もよい。また、好ましくは、巻取りスピンドル機構の近
傍には、巻き始め時にオーバラップ状袋を巻取りスピン
ドル機構にガイドし、以後は該機構により形成されるロ
ール巻き袋体の外面に接触してオーバラップ部分に摩擦
抵抗を与えるプレッシャー機構を設けるものである。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図8は本考案によるオーバーラップロ
ール巻き袋の製造装置の第1実施例を示している。図1
と図2の実施例は、製袋工程から一貫連続してオーバー
ラップロール巻き袋を製造するようにした実施例を示し
ており、1は製袋機、2は本考案装置である。製袋機1
の構成は任意であり、コイル状に巻いたフィルムチュー
ブ原反100を所定ピッチずつ繰り出す繰出し機構10
1と、繰り出されたフィルムチューブbを熱シールして
袋底を作るシール機構102と、シール機構102され
たシール部の近傍から切断して単体袋aを作るカット機
構103と、それらを駆動する機構104,105を備
えている。なお、製袋機1はミシン目形成機構を有して
いてもよく、その場合にはカット機構はナイフ形式でな
く、移送速度に変化を持たせてミシン目部分を引張って
切り離す機構で足りる。
【0007】本考案装置2は、前記カット機構103の
下流に設けられるもので、カット機構103から排出さ
れた単体袋aを1回以上折畳むための折り部と、折り部
から排出された折り畳み単体袋a1を前後オーバラップ
させた状態で巻回するロール巻き部とからなっている。
折り部は、この実施例では第1折り機構3aと第2折り
機構3bからなっており、第1折り機構3aは、カット
機構104の排出口に続く水平状移送ラインの下方に一
対のローラベルト30,30を設け、この一対のローラ
ベルト30,30間の上方に直線折り刃31を配し、こ
の直線折り刃31をフレーム内の第1カム32で動かさ
れる平行リンク33で昇降させるようになっている。ま
た、第2折り機構3bは、前記第1折り機構3aのロー
ラベルト30,30とほぼ90度位相をずらせて配され
た一対のローラベルト34,34と、この一対のローラ
ベルト34,34間に対峙する直線折り刃35を有し、
直線折り刃35はフレーム内の第2カム36で動かされ
る平行リンク37で前後動させられるるようになってい
る。前記第2折り機構3bのローラベルト34,34に
続いては、直線折り刃35の押込みによって得られた折
り畳まれた折り畳み単体袋a1を移送する移送コンベア
38が設けられており、その移送コンベア38は、この
実施例では略L状に立上り、その上端に上下一対からな
る排出コンベアベルト39,39が設けられている。
【0008】ロール巻き部は、図3と図4に示されるよ
うに、排出コンベアベルト39,39の排出口390か
ら平面T状をなすように左右に伸びる前後一対のフレー
ム4,4に設けられており、巻取りスピンドル機構5
a,5bとオーバラップ横送り機構6a,6bと切換送
り出し機構7a,7bとを左右一対に有している。巻取
りスピンドル機構5a,5bはフレーム4,4の左右両
端部に取付けられており、それぞれ巻取りピン50を対
向させた前後一対からなり、巻取りピン50は回転自在
であるとともに巻き終わったロール巻き袋を抜き取るべ
く罷動自在となっている。図6と図7はその構造例を示
しており、巻取りピン50は数本(図では2本)からな
り、付け根側がロッド51に支持され、そのロッド51
はスリーブ54にキー55を介して一体回転可能にかつ
軸方向相対移動可能に内挿され、スリーブ54は機枠5
2,52に軸受53,53で両端部が支持され、外周に
はプーリや歯車などの回転伝達要素56が固定され、図
示しないクラッチやブレレーキ付きの駆動ベルトや駆動
ギヤによってオーバラップ袋横送り機構6a,6bのロ
ールよりも早い周速でかつロール巻き袋の形成具合に応
じた変速量で回転されるようになっている。また、前記
機枠52,52には罷動用のアクチュエータたとえばエ
アシリンダ57,57が固定されており、ロッド51の
後端には軸受58を介して移動板59が取付けられ、そ
の移動板59にアクチュエータ57,57の作動ロッド
570,570が連結され、これによって巻取りピン5
0はロッド51とともに軸線方向に後退できるようにな
っている。これに代えて巻取りピン50が下方に向かっ
て折れる形式の罷動機構としてもよい。前記巻取ピン5
0は複数本である場合、巻取り開始時にピンが折り畳み
袋の進入を妨げないよう位相となるように自動調整され
る。これはスリーブ54の駆動系に微小回転角調整機構
を付けたり、ロッド51の一部に錘りを付けるなどすれ
ばよい。
【0009】オーバラップ横送り機構6a,6bは、図
3と図4のように左右対称に設けられている。詳しく
は、オーバラップ袋横送り機構6a,6bはそれぞれ上
下で1組をなす複数対(この実施例では3組)のローラ6
0,61,62を所定間隔をおいてフレーム4,4に回
転可能に横架してなり、各対ロール60,61,62は
下側のローラが図3で概略的に示すようにベルトとプー
リなどの伝動要素により同期駆動されるようになってお
り、上側のローラはフリー回転ローラとなっている。前
記対ローラ60,61,62のすくなくとも上流側の上
側ローラは、胴部に袋移送方向と平行状のリング状突起
600が間隔的に設けられている。リング状突起600
はたとえば図5に示すようにローラ胴601に溝602
を間隔的に形成し、それら溝602にOリングを嵌着す
るようなことで作られる。この実施例では2番目の対ロ
ーラ61にもリング状突起600が設けられており、そ
のリング状突起600は一番目のローラ61のリング状
突起600よりも数が多く、かつ位置がずれている。最
下流の対ローラ62は図示するものではストレートなゴ
ムローラであるが、リング状突起600を有していても
よい。なお、巻取りスピンドル機構5a,5bの回転速
度は対ロール62よりも若干速くなるように制御され
る。
【0010】次に、切換送り出し機構7a,7bは、排
出コンベアベルト39,39の排出口390の前方に配
されており、前記オーバラップ袋横送り機構6a,6b
における各第1番目のローラ60の下側ロール(駆動ロ
ール)の隣に設けられた駆動ロール70a,70bと、
これと組をなす昇降自在な押えローラ71a,71bか
らなっている。押えローラ71a,71bは、図4のよ
うに保持枠に回転自由に保持され、その保持枠は、フレ
ーム4,4間に渡した架台ないし連結フレーム40,4
0に固定されたエアシリンダなどの直動アクチュエータ
72a,72bの作動ロッド720,720に固定され
ている。押えローラ71a,71bは間隔的にリング7
10の付いたローラが好適であり、駆動ローラ70a,
70bはストレートゴムローラでもよい。
【0011】左右の押えローラ71a,71bは、一方
が作動状態にあるときには他方は上昇位置で待機するよ
うにシーケンスが組まれており、制御手段として排出口
390またはその近傍域に光電管などの検出手段391
が配され、この検出手段391はカウンターと電気的に
接続され、折り畳み単体袋a1が所要枚数たとえば10
枚が排出されたときに、直動アクチュエータ72a,7
2bに信号を送り、一方の押えローラを上昇位置に固定
させる。また、作動状態にある押えローラは昇降動を制
御するため、前記検出手段391よりも下流域すなわち
左右の押えローラ71,71’の中間領域には光電管な
どの検出手段392が設けられており、この検出手段3
92で折り畳み単体袋a1の存在を検出したときに、作
動側の直動アクチュエータ(図4では左側のもの72a)
に下降信号を送り、押えローラ71aを下降させる。そ
の下降状態は駆動ローラと押えローラにより折り畳み単
体袋a1の先端がオーバラップ袋横送り機構6aの一番
目のローラ60にくわえられたときにオフとされ、瞬時
に上昇側に切り替えられ、押えローラ71aは上昇す
る。この切替えは限時リレー等によって行ってもよい
し、あるいは押えローラとオーバラップ袋横送り機構の
一番目のローラ間に光電管などの検出手段を設けて行っ
てもよい。
【0012】前記切換送り出し機構7a,7bからオー
バラップ袋横送り機構6a,6bにかけては下側のロー
ルの所要範囲を露出させるようにテーブル板75が張ら
れており、下側のロールよりも下方には、巻取ピン50
の後退で単体となったロール巻き袋体Aを受け取って移
送するため、巻取りスピンドル機構5a,5bの下側位
置から中央方向に向かって搬送コンベア9a,9bが配
され、搬送コンベア9a,9bの端部下方にはシュート
10が設けられ、その下に収容容器やターンテーブルな
どが配される。また、前記巻取りスピンドル機構5a,
5bの駆動を制御するため、この実施例では、オーバラ
ップ袋横送り機構6a,6bの最下流のロール62,6
2と巻取ピン50,50との間または最下流のロール6
2,62と一つ上流のロール61,61間には、それぞ
れ反射型光電管などからなる検出手段392a,392
bが設けられており、折り畳み単体袋a1が最下流のロ
ール62または1つ上流のロール61を過ぎたことを検
出すると遅延リレー等を介してアクチュエータを駆動さ
せる。そして、当該サイクルの最後の折り畳み単体袋a
1が通過するとアクチュエータの駆動を停止させるよう
になっている。勿論、前記検出手段391と検出手段3
92を利用し、タイマーなどによって巻取りスピンドル
機構5a,5bの駆動制御を行うようにしてもよく、こ
の場合には検出手段392a,392bは省略できる。
【0013】図10ないし図14は本考案の第2実施例
を示している。この第2実施例は、オーバラップ袋横送
り機構6a,6bと巻取りスピンドル機構5a,5b等
の基本構造については前記第1実施例と同様であるが、
巻取りスピンドル機構5a,5bの近傍にオーバラップ
部分の抜けを防止するプレッシャー機構8a,8bを設
けている。該プレッシャー機構8a,8bは、それぞれ
図10と図11に示されるように、巻取りスピンドル機
構5a,5bの近傍のフレーム4,4間に軸受を介して
回転可能に横架された横軸80と、この横軸80に基端
が固定された支持部材81と、支持部材81に固定され
たプレート82とを有し、プレート82は、オーバラッ
プ袋横送り機構6a,6bにおける最下流のローラ62
を通過した折り畳み袋a1を巻取りピン50に誘導する
ガイド面部820と、該ガイド面820に続く後方にあ
ってオーバラップ状のロール巻き袋体の形成と共にこれ
の外面に所定圧力で弾接する押圧面821を有してい
る。
【0014】前記プレート82は、巻取り休止側の巻取
りスピンドル機構5aまたは5bにおいては図13の仮
想線のように後方に待機しており、巻取り開始時に図1
3のように揺動して作動位置に置かれ、巻き終りととも
に再び後方に待機する動作を反復する。そして作動位置
では前記のようにオーバラップ状のロール巻き袋体の外
面に所定圧力で弾接する。このための機構としてはスプ
リングでもよいが、押圧面821による押圧力を容易に
調整できるようにするため、この実施例では、図12の
ように一方のフレーム4にはエアシリンダのようなクッ
ション性のあるアクチュエータ83を取り付け、そのア
クチュエータ83の作動ロッド830を横軸80の延長
部に固定した回動用レバー84に連結している。前記ア
クチュエータ83の作動は、前記した検出手段391,
392あるいは392a,392bによって制御され
る。プレート82による押圧力はロール巻き袋体の径が
増加しても一定であることが望ましく、このため、アク
チュエータ83と加圧流体例えば圧縮エアの供給源を結
ぶ回路には、図示しないが圧力制御弁たとえばアンロー
ド付減圧弁が接続されている。なお、この実施例では、
プレート82と最下流のロール62との間に固定型のフ
イルムガイド85を設けている。このフイルムガイド8
5はプレート82の揺動作動時のストッパとして機能さ
せてもよい。
【0015】図15と図16は本考案の第3実施例を示
している。この実施例は、巻取りスピンドル機構5a,
5bをバキューム形式としたものであり、フレーム4,
4の左右両端部に取り付けられ、それぞれテーパー付き
の中空ピン50’を対向させた前後一対からなり、中空
ピン50’は回転自在であると共に巻き終わったロール
巻き袋を抜き取るべく罷動自在となっている。前記中空
ピン50’は周面に複数個のバキューム孔500を有
し、後部は中空ロッド51’に続いており、その中空ロ
ッド51’は前記第1実施例2の図6や図7と同様にス
リーブ54に図示しないキーを介して一体回転可能かつ
軸方向相対移動可能に内挿され、スリーブ54は機枠に
軸受で両端部が支持され、外周には図示しない回転伝達
要素が固定され、クラッチやブレレーキ付きの駆動ベル
トや駆動ギヤによってオーバラップ袋横送り機構6a,
6bのロールよりも早い周速でかつロール巻き袋の形成
具合に応じた変速量で回転されるようになっている。そ
して、前記中空ロッド51’の後端はホース510が接
続されており、そのホース510は外部のエア源511
例えば給排可逆ポンプや給排可逆ブロワに接続されてい
る。なお、機枠52,52に罷動用のアクチュエータ5
7が固定され、中空ロッド51’の後端が軸受を介して
移動板59に取り付けられ、その移動板にアクチュエー
タ57の作動ロッドが連結されることで中空ロッド5
1’と中空ピン50’が軸線方向に後退できるようにな
っていることは前記第1実施例と同様である。この第3
実施例はプレッシャー機構8a,8bを有しない第1実
施例の巻取りスピンドル機構5a,5bに適用され得る
ことは勿論である。
【0016】第2実施例と第3実施例においては、オー
バラップ袋横送り機構6a,6bのローラは上下で1組
をなす2組のローラ61,62を有し、下側のローラは
伝導要素などにより同期駆動されるようになっており、
上側のローラ61,62の間には断面円形状のベルト
(丸ベルト)600’が所要本数掛け渡されている。詳細
には図5と同様にローラ胴に溝を間隔的に形成し、それ
ら溝に断面円形状のベルト600’をはめこんでいる。
好ましくは、下流側のローラ62における溝の間隔を広
くし、ベルト600’を図11や図15のように末広が
り状にする。こうすることでフイルムが下流に移送され
るのに連れて幅方向に引っ張られ、また内部空気が円滑
に排除されるため、横しわの発生を確実に防止すること
ができる。なお、本考案装置は製袋機に組み込まれても
よいし、製袋機と独立していてもよい。後者の場合には
袋でない大型プラスチックシートの折りとロール巻きに
適用できる。
【0017】
【実施例の作用】次に本考案装置によるオーバーラップ
ロール巻き袋の製造工程と作用を説明する。図1の繰出
し機構101の作動により所定ピッチあてフイルムチュ
ーブ原反100から引出されたフイルムチューブbは、
シール機構102によって熱シールされ、次いでカット
機構103の位置でシール部近傍から切断され、単体袋
aが作られる。その単体袋aは本考案装置2に排出さ
れ、これを確認すると直線折り刃31が下降してローラ
ベルト30,30間に進入し、単体袋aは図8のように
第1折り(半折)される。その半折された単体袋a’は下
方に送られ、これを確認すると直線折り刃35が作動
し、単体袋aの長手方向中央線をローラベルト34,3
4に押し込む。それにより図8のように半折された単体
袋a’はさらに半折(第2折り)され、折り畳み単体袋a
1となる。この折り畳み単体袋a1は搬送コンベア38に
より移送され、排出コンベア39にくわえ込まれてロー
ル巻き部のテーブル板8上に排出される。
【0018】第1実施例においては、ロール巻き部にお
いて、図示しない駆動モータにより左右のオーバラップ
袋横送り機構6a,6bのローラ60,61,62が駆
動回転される。前記のように排出コンベア39からの折
り畳み単体袋a1の排出は検出手段390で検出され、
カウントが開始される。それとともに、左方の切換送り
出し機構7aの直動アクチュエータ72に駆動信号が送
られ、折り畳み単体袋a1がテーブル板8の上に送りこ
まれると、直動アクチュエータ72aは下降し、テーブ
ル板8上の折り畳み単体袋a1は押えローラ71aと下
側の駆動ローラ70aで挟持され、左方に横送りされ
る。すると、折り畳み単体袋a1は左のオーバラップ袋
横送り機構6aの1番目のローラ60にくわえられ、そ
の瞬間、直動アクチュエータ72aは上昇する。折り畳
み単体袋a1の先端はオーバラップ袋横送り機構6aに
より巻取りスピンドル機構5aの2本の巻取ピン50の
間に向かって進入する。このときに検出手段392aが
折り畳み単体袋a1を検出すると、アクチュエータの駆
動によりスリーブ54とロッド51は一体回転し、折り
畳み単体袋a1は巻回され始める。折り畳み単体袋a1
最後のローラの回転速度が巻取ピン50の回転速度より
少し遅いため、テンションがかけられ、巻取ピン50の
回転によりこれの周りにタイトに巻き付けられる。
【0019】この巻き取り中、次の折り畳み単体袋a1
がすでにテーブル板8上に到っており、直動アクチュエ
ータ72aが下降作動し、押えローラ71aと下側の駆
動ローラ70aによって左方への送りを開始している。
このため、後行の折り畳み単体袋a1の先端部は先行折
り畳み単体袋a1の後部に所要長さオーバラップし、こ
のオーバラップ部分がそのまま左方に移動し、巻取ピン
50により巻回される。かかる動作が所定枚数繰り返さ
れ、巻取りスピンドル機構5aにはオーバラップ式のロ
ール巻き袋体Aが作られる。検出手段390によりカウ
ンアップされるまでの間、右側の切換送り出し機構7b
は非作動におかれ、押えローラ70bは上昇位置に保持
される。そして、所定枚数がカウンアップされた瞬間、
検出手段391からは左側の直動アクチュエータ72a
にオフ保持信号が送られ、右側の直動アクチュエータ7
2bにオン信号が与えられる。これにより、次の折り畳
み単体袋a1がテーブル板8上に送り込まれると、右側
の直動アクチュエータ72bが間欠的に昇降し、前記と
同じ動作により右側のオーバラップ横送り機構6bと巻
取りスピンドル機構5bとでオーバラップ式のロール巻
き袋体が作られ始まる。
【0020】前記のようにオーバラップ式のロール巻き
袋体Aが作られ終わる際、最後の折り畳み単体袋a1
ロール62を通過すると検出手段392aからの信号で
左側の巻取りスピンドル機構5aは回転が停止される。
それとともに、アクチュエータ57が作動し、ロッド5
1が後退させられる。それによりロール巻き袋体Aの中
心から巻取ピン50が抜き取られ、ロール巻き袋体Aは
落下する。その落下位置には搬送コンベア9aがあるた
め、ロール巻き袋体Aはこれで移送されシュート10か
ら落下する。この間、ロッド51は再び前進し巻取ピン
50を突出し、次のサイクルまで待機する。そして、右
側の切換送り出し機構7b、オーバラップ袋横送り機構
6bおよび巻取りスピンドル機構5bにより次のロール
巻き袋体が作られると、再び左側の切換送り出し機構7
a、オーバラップ袋横送り機構6aおよび巻取りスピン
ドル機構5aが連携作動され、次のロール巻き袋体が作
られる。以下これを繰り返すため、製袋速度とマッチし
た速度で連続的にロール巻き袋体が作られる。
【0021】上記横送り過程において、折り畳み単体袋
1を単純に平滑なゴムローラで横送りする場合には、
折り畳み単体袋a1内の空気がしごかれて移送方向後方
に集まり、それにより折り畳み単体袋a1の後部が末広
がり状となり、巻取りスピンドル機構5a,5bにより
巻かれたロール巻き袋体の長さが規定よりも長くなった
り、縁部に凹凸が生じる。このため、商品価値が下がっ
たり、収容容器への装填を行いにくくなったりする。し
かし本考案では、切換送り出し機構7bの押えローラ7
0a,70bと少なくともオーバラップ袋横送り機構6
aの1番目のローラ60にリング状突起600を設けて
おり、このため、折り畳み単体袋a1は点接触状態で横
送りされる。このため折り畳み単体袋a1中の空気がし
ごかれて移動したりせず、最終のローラ62において始
めてしごかれて空気抜きされる。このため折り畳み単体
袋a1はきちんと矩形に折られた姿のまま巻取りスピン
ドル機構5a,5bで巻き取られ、規定長さで縁の揃っ
たきれいな形状のロール巻き袋体Aとなる。
【0022】第2実施例においては、各巻取りスピンド
ル機構5a,5bが作動する直前にアクチュエータ83
が作動する。それにより回動用レバー84が傾転して横
軸80が所定回転角回動するため、プレート82は図1
3のように最下流ロール62から巻取りピン50の経路
に到る。この状態で巻取りピン50が回転することによ
り、折り畳み単体袋a1とこれにオーバラップした後続
折り畳み単体袋a1はガイド面820によりスムーズに
巻取りピン50へと誘導され、これの回りにタイトに巻
きつけられることでオーバラップ式のロール巻き袋体が
作られ始まる。供給される折り畳み単体袋a1が増える
ことによりロール巻き袋体の径が増加し、例えば30〜
40枚に達すると、新たに巻かれるオーバラップ部分は
1〜2巻き程度となる。一方、巻取りピン50はタイト
に巻くためロール62よりも常に早い周速で回転してい
る。このため、フイルム材質等によっては、ロール巻き
袋体形成の最終段階ないしそれに近い段階でオーバラッ
プ部分の巻き締め力不足が生じ、横送り機構6a,6b
のロール61,62により逆に上流側に引っ張られるか
たちとなって、後続する折り畳み単体袋のオーバラップ
が抜け出てしまう可能性がある。
【0023】しかしこの実施例では、プレート82が最
下流ロール62から巻取りピン50の経路に到ってお
り、そのプレート82はアクチュエータ83の流体圧に
よって付勢された状態におかれている。このため、オー
バラップ式のロール巻き袋体が作られ始まると、プレー
ト82の押圧面821はロール巻き袋体の外周に弾性的
に接触し、この状態が持続される。このため、オーバラ
ップ部分は半径方向外方から常に押圧され、この部分で
摩擦抵抗が発生するため、図14の巻き終わり時のよう
に巻き外径が大きくなっても、折り畳み単体袋のオーバ
ラップが抜け出すことがなく、確実に所定枚数がタイト
に巻かれたロール巻き袋体Aを作ることができる。前記
押圧面821による押圧力は、ロール巻き袋体の巻き径
の増加に応じてアンロード付減圧弁などによってアクチ
ュエータ83の内圧が制御されるため、常に一定に調整
することができる。
【0024】また、第3表実施例においては、巻取りス
ピンドル機構5a,5bの駆動開始時に給排可逆型エア
源511を作動して中空ロッド51’に吸引力を作用さ
せるものであり、こうすれば中空ピン50’のバキュー
ム孔500を介して折り畳み単体袋a1が吸引されるた
め中空ピン50’に瞬時にタイトに巻き付く。従って巻
回能率を高くすることができる。この吸引は数枚の折り
畳み単体袋a1だけ行えばよく、後は摩擦によって巻回
が行われる。そして、所定の径のロール巻き袋体Aが作
られたときには、給排可逆型エア源511を作動して逆
に中空ロッド51’にエアを吹き込むものであり、こう
すればエアがバキューム孔500から噴出され、ロール
巻き袋体Aの内径部分が膨張されるため、タイト巻きで
あっても瞬時に中空ピン50’から分離され、抜取りを
迅速確実に行うことができる。なお、オーバラップ横送
り機構6a,6bのロール61,62に断面円形状のベ
ルト600’を掛け渡した場合には、ローラ間でも点接
触状態で折り畳み袋を横送りすることができるためしわ
の発生を防止できる。
【0025】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1によると
きには、単独袋をオーバラップさせて連続的にロール巻
きした袋体を連続的に能率よく製造できるというすぐれ
た効果が得られる。また、請求項2によるときには、折
り畳んだ単体袋a1をきちんと畳んだ状態を保持させて
ロール巻き機構へ横送りすることができ、これにより規
定長さ寸法で耳のそろったロール巻き袋体を作ることが
できるというすぐれた効果が得られる。請求項3によれ
ば、ロール巻き開始動作を迅速確実に行うことができ、
能率を高めることができる効果が得られる。請求項4に
よれば、ロール巻き袋体Aの形成時に外周を抑えて摩擦
抵抗を創成するため、オーバラップ部分がズレたり抜け
たりすることがなく、所定枚数がタイトに巻かれたロー
ル巻き袋体Aを作ることができるというすぐれた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるオーバーラップロール巻き袋の製
造装置の第1実施例を示す縦断側面図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】本考案における巻取部の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】横送りローラの部分的断面図である。
【図6】巻取りスピンドル機構の縦断側面図である。
【図7】巻取りスピンドル機構の巻きロール袋体抜取り
時の状態を示す縦断側面図である。
【図8】本考案における袋体の状態変化を示す斜視図で
ある。
【図9】オーバーラップロール巻き袋の断面図である。
【図10】本考案装置の第2実施例を示す縦断正面図で
ある。
【図11】図10における巻取りスピンドル機構とプレ
ッシャー機構部分の拡大平面図である。
【図12】プレッシャー機構部分の縦断側面図である。
【図13】巻き始め時のプレッシャー機構の状態を示す
説明図である。
【図14】巻き終り時のプレッシャー機構の状態を示す
説明図である。
【図15】本考案の第3実施例を示す部分的平面図であ
る。
【図16】第3実施例による巻き始め状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 製袋機 2 本考案装置 3a 第1折り機構 3b 第2折り機構 5a,5b 巻取りスピンドル機構 6a,6b オーバラップ横送り機構 7a,7b 切換送り出し機構 8a,8b プレッシャー機構 600 リング状突起 600’ ベルト a1 折り畳み袋体 A ロール巻き袋体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】製袋機の下流に設けた折り機構の排出側
    に、折り畳まれた袋体を前後適度にオーバラップ状態で
    横移送するためのオーバラップ横送り機構と横送りされ
    たオーバラツプ袋体をロール状に巻回するための巻取り
    スピンドル機構を左右対称に配するとともに、左右一対
    のオーバラップ横送り機構より上流側に、折り畳まれた
    袋が所定枚数に達するまで左方または右方に送り出し、
    次いで右方または左方に送り出す切換送り出し機構を配
    したことを特徴とするオーバーラップロール巻き袋の製
    造装置。
  2. 【請求項2】オーバラップ横送り機構が複数組の上下対
    ローラからなり、そのローラの全部または一部が送り方
    向と平行なリング状突起を有しているか、または断面円
    形状のベルトが複数のロール間に掛け渡されている請求
    項1に記載のオーバーラップロール巻き袋の製造装置。
  3. 【請求項3】巻取りスピンドル機構がバキュームパイプ
    形式のものを含む請求項1に記載のオーバーラップロー
    ル巻き袋の製造装置。
  4. 【請求項4】巻取りスピンドル機構の近傍に、巻き始め
    時にオーバラップ状袋を巻取りスピンドル機構にガイド
    し、以後は該機構により形成されるロール巻き袋体の外
    面に接触してオーバラップ部分に摩擦抵抗を与えるプレ
    ッシャー機構を設けたものを含む請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載のオーバーラップロール巻き袋の製
    造装置。
JP1224493U 1992-11-04 1993-02-25 オーバーラップロール巻き袋の製造装置 Expired - Lifetime JPH0754097Y2 (ja)

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