JPH0753924B2 - 合成繊維の溶融紡糸用冷却筒 - Google Patents
合成繊維の溶融紡糸用冷却筒Info
- Publication number
- JPH0753924B2 JPH0753924B2 JP60008483A JP848385A JPH0753924B2 JP H0753924 B2 JPH0753924 B2 JP H0753924B2 JP 60008483 A JP60008483 A JP 60008483A JP 848385 A JP848385 A JP 848385A JP H0753924 B2 JPH0753924 B2 JP H0753924B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- cooling
- spinning
- melt spinning
- cold air
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、合成繊維の溶融紡糸用冷却筒に関するもので
ある。
ある。
従来の技術 合成繊維の溶融紡糸法において、5000m/分以上の紡糸引
取速度で紡糸する場合、特開昭59−192711号公報に開示
される様にノズル直下に加熱筒を設け、次いで該加熱筒
に連続させて円筒状冷却筒を設け、糸条全周方向におい
て糸条に対して垂直方向の冷却風を糸走方向に添つて均
一に吹きつける方法及び装置がある。
取速度で紡糸する場合、特開昭59−192711号公報に開示
される様にノズル直下に加熱筒を設け、次いで該加熱筒
に連続させて円筒状冷却筒を設け、糸条全周方向におい
て糸条に対して垂直方向の冷却風を糸走方向に添つて均
一に吹きつける方法及び装置がある。
従来の糸条全周方向において糸条に対して垂直方向の冷
却風を糸走方向に添つて均一に吹きつけると糸ゆれが発
生して安定な紡糸引取りが困難であつた。糸ゆれの発生
機構を検討した結果、溶融紡糸おいて5000m/分以上の紡
糸引取速度で紡糸する場合、従来技術において糸条の変
形過程をゆるやかにする目的の為に紡糸ノズル直下に糸
条廻りの空気温度を高く保つ加熱筒を設け、該筒の下に
冷却装置を置く事が一般的に知られている。上記の紡糸
方法における加熱筒直下の糸条の状態は、糸条にかかる
張力が低く、且つ糸条温度が固化点よりも高為に、糸走
方向に対して垂直方向の横風が糸条に吹きつけられると
糸ゆれを生じる。また5000m/分以上の引取速度で紡糸す
る場合、糸条は加熱筒以降において、ネツキング現象を
伴なう急激な速度変化で変形し、この時糸走方向におい
て糸条廻りの随伴流も急激に増加する。該随伴流とバラ
ンスがとれていない冷風供給を行なつた場合、例えば糸
条廻りの随伴流と無関係に、糸走方向に添つて冷風の吹
出量が一定の時には、特に加熱筒直下において、糸条に
かかる張力が低く、且つ随伴流も小さい為に、横風によ
つて糸がゆらされる。以上、述べた糸条廻りの空気の流
れや、該流れに伴なう糸ゆれについては、実際の紡糸中
の状態で四塩化チタン等の発煙剤を用いて空気の流れを
可視化する事により観察できる。該糸ゆれが大きい場
合、単糸間での接触現象が生じ、単糸間の融着を生じた
り、糸切れの原因になつたりする。
却風を糸走方向に添つて均一に吹きつけると糸ゆれが発
生して安定な紡糸引取りが困難であつた。糸ゆれの発生
機構を検討した結果、溶融紡糸おいて5000m/分以上の紡
糸引取速度で紡糸する場合、従来技術において糸条の変
形過程をゆるやかにする目的の為に紡糸ノズル直下に糸
条廻りの空気温度を高く保つ加熱筒を設け、該筒の下に
冷却装置を置く事が一般的に知られている。上記の紡糸
方法における加熱筒直下の糸条の状態は、糸条にかかる
張力が低く、且つ糸条温度が固化点よりも高為に、糸走
方向に対して垂直方向の横風が糸条に吹きつけられると
糸ゆれを生じる。また5000m/分以上の引取速度で紡糸す
る場合、糸条は加熱筒以降において、ネツキング現象を
伴なう急激な速度変化で変形し、この時糸走方向におい
て糸条廻りの随伴流も急激に増加する。該随伴流とバラ
ンスがとれていない冷風供給を行なつた場合、例えば糸
条廻りの随伴流と無関係に、糸走方向に添つて冷風の吹
出量が一定の時には、特に加熱筒直下において、糸条に
かかる張力が低く、且つ随伴流も小さい為に、横風によ
つて糸がゆらされる。以上、述べた糸条廻りの空気の流
れや、該流れに伴なう糸ゆれについては、実際の紡糸中
の状態で四塩化チタン等の発煙剤を用いて空気の流れを
可視化する事により観察できる。該糸ゆれが大きい場
合、単糸間での接触現象が生じ、単糸間の融着を生じた
り、糸切れの原因になつたりする。
発明が解決しようとする問題点 本発明は従来の冷却筒では防止できなかつた糸ゆれをな
くした溶融紡糸用冷却筒を提供するにある。
くした溶融紡糸用冷却筒を提供するにある。
問題点を解決する為の手段 上記本発明の目的を達成するために、本発明は円筒状冷
却筒の冷風吹出し面の空気通過抵抗が実質的に円周方向
において均一、且つ糸条走行方向において漸減してな
り、走行糸条随伴流に見合う量の冷却空気を供給する、
合成繊維の溶融紡糸用冷却筒にある。
却筒の冷風吹出し面の空気通過抵抗が実質的に円周方向
において均一、且つ糸条走行方向において漸減してな
り、走行糸条随伴流に見合う量の冷却空気を供給する、
合成繊維の溶融紡糸用冷却筒にある。
本発明において、同心円状にノズル孔を配列したノズル
より吐出された糸条に、糸走方向に添つて糸条全周方向
から随伴流に見合う冷風を供給する事により糸ゆれを防
止できる。
より吐出された糸条に、糸走方向に添つて糸条全周方向
から随伴流に見合う冷風を供給する事により糸ゆれを防
止できる。
また冷風の供給量を随伴流に合わせない場合糸ゆれを生
じる。随伴流量は、四塩化チタン等の発煙剤を用いて糸
条廻りの空気の流線を可視化し、該流線に合わせて熱線
風速計により流速を測定する事により求められる。
じる。随伴流量は、四塩化チタン等の発煙剤を用いて糸
条廻りの空気の流線を可視化し、該流線に合わせて熱線
風速計により流速を測定する事により求められる。
実施例 本発明の冷却筒の実施態様の例を図面により説明する。
第１図、第２図は、本発明に係る冷却筒の縦断面図であ
り、第３図（イ），（ロ）は、第１図に示す円筒１の展
開図を示す。
り、第３図（イ），（ロ）は、第１図に示す円筒１の展
開図を示す。
第１図において冷風吹出量を調整する構造として示す円
筒１に冷風吹出穴２のピツチが均一で穴径を糸条の随伴
流に見合う様に変化させた例（第３図（イ））を示す。
筒１に冷風吹出穴２のピツチが均一で穴径を糸条の随伴
流に見合う様に変化させた例（第３図（イ））を示す。
第１図において冷風吹出量を調整する構造として示す円
筒１に冷風吹出穴２の穴径が均一で穴ピツチを糸条の随
伴流に見合う様に変化させた例（第３図（ロ））を示
す。
筒１に冷風吹出穴２の穴径が均一で穴ピツチを糸条の随
伴流に見合う様に変化させた例（第３図（ロ））を示
す。
第２図において冷風吹出量を調整する構造として、冷風
吹出穴２を有する円筒１の廻りに、フエルト状の布３を
捲きつけ、糸条の随伴流に見合う様に該布の厚みを変化
させた例を示す。
吹出穴２を有する円筒１の廻りに、フエルト状の布３を
捲きつけ、糸条の随伴流に見合う様に該布の厚みを変化
させた例を示す。
以上のべた冷風吹出量を調整する構造については、組み
合わせて用いる事も可能である。
合わせて用いる事も可能である。
発明の効果 本発明の冷却筒を合成繊維紡糸装置に組込み紡糸した結
果、従来の冷却装置を用いて紡糸した場合と比較して糸
ゆれがなくなり、捲き取つた糸の毛羽の発生率は10％以
下となつた。
果、従来の冷却装置を用いて紡糸した場合と比較して糸
ゆれがなくなり、捲き取つた糸の毛羽の発生率は10％以
下となつた。
第１図，第２図は、本発明の冷却筒の例を示す縦断面図
である。第３図（イ），（ロ）は、第１図に示す円筒１
の展開図の例を示す。 １……円筒、２……冷風吹出穴、３……布、４……整流
板。
である。第３図（イ），（ロ）は、第１図に示す円筒１
の展開図の例を示す。 １……円筒、２……冷風吹出穴、３……布、４……整流
板。
Claims (4)
- 【請求項１】紡糸ノズル直下の加熱筒の下に取り付けら
れる円筒状の冷却筒の筒壁を通って外側から内側に供給
される冷風の吹出し面の空気通過抵抗が実質的に円周方
向において均一、且つ糸条走行方向において漸減してな
り、走行糸条随伴流に見合う量の冷却空気を供給する、
合成繊維の溶融紡糸用冷却筒。 - 【請求項２】前記の筒壁にあけられる多数の冷風吹出穴
が円周方向に均一に配され且つこれらの合計面積が糸条
走行方向に漸増することによって、前記の空気抵抗が漸
減するものである特許請求の範囲第（１）項の溶融紡糸
用冷却筒。 - 【請求項３】前記の冷風吹出穴の穴径が軸方向に漸増す
るものである特許請求の範囲第（２）項の溶融紡糸用冷
却筒。 - 【請求項４】前記の冷風吹出穴の軸方向のピッチが漸減
するものである特許請求の範囲第（２）項の溶融紡糸用
冷却筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60008483A JPH0753924B2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | 合成繊維の溶融紡糸用冷却筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60008483A JPH0753924B2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | 合成繊維の溶融紡糸用冷却筒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61174411A JPS61174411A (ja) | 1986-08-06 |
| JPH0753924B2 true JPH0753924B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=11694353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60008483A Expired - Lifetime JPH0753924B2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | 合成繊維の溶融紡糸用冷却筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753924B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4712988A (en) * | 1987-02-27 | 1987-12-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Apparatus for quenching melt sprun filaments |
| US5219582A (en) * | 1991-12-06 | 1993-06-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Apparatus for quenching melt spun filaments |
| US5219506A (en) * | 1991-12-06 | 1993-06-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Preparing fine denier staple fibers |
| JP4760441B2 (ja) * | 2006-02-23 | 2011-08-31 | 東レ株式会社 | 溶融紡糸装置および溶融紡糸方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1395942A (en) * | 1972-04-27 | 1975-05-29 | Ici Ltd | Inorganic oxide glasses |
-
1985
- 1985-01-22 JP JP60008483A patent/JPH0753924B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61174411A (ja) | 1986-08-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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