JPH0753150A

JPH0753150A - エレベータ

Info

Publication number: JPH0753150A
Application number: JP20056993A
Authority: JP
Inventors: Hideya Obara; 英也小原
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1993-08-12
Filing date: 1993-08-12
Publication date: 1995-02-28

Abstract

(57)【要約】【目的】エレベータホールの情報を乗りかごの着床前に
乗りかご内の乗客に伝達して危険を防止すると共に、乗
りかご内の着床前にエレベータホールの乗客に伝達して
乗客の出入りをスムーズ化し、運転効率を向上したエレ
ベータを提供する。【構成】乗りかご１には、天井下面にテレビカメラ２、
かごドア３および幕板７に液晶モニタ８，８を取付け、
エレベータホール４には、天井下面にテレビカメラ２、
ホールドア５および三方枠９に液晶モニタ８，８を取付
ける。また、乗りかご１およびエレベータホール４の両
方に、互いのテレビカメラ２が撮影した映像を光信号で
送・受信するための複数の送信器13，受信器12を上下方
向に沿って取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乗りかごおよびホール
の情報を相互に伝送することができるようにしたエレベ
ータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、防犯対策を施したエレベータの乗
りかごは、図４（ａ），（ｂ）に示すように構成されて
いた。すなわち、乗りかご１の天井に、防犯用のテレビ
カメラ２を取付け、その映像を図示しない建物の管理室
のモニタに映し出し、ここで監視するようにしていた。

【０００３】また、住宅用等では、同図（ａ），（ｂ）
に一点鎖線で示すように乗りかご１内のかごドア３およ
びエレベータホール４のホールドア５にそれぞれガラス
窓６ａ，６ｂを取付け、エレベータホール４および乗り
かご１双方から相手側の状況を直接見ることのできるよ
うにしたものである。

【０００４】一方、エレベータホールにモニタ、乗りか
ご内にテレビカメラを設置し、到着予定の乗りかご内の
映像をエレベータホールのモニタで見ることを可能とし
た構成（特公昭63-26067号）、エレベータホールにテレ
ビカメラ、乗りかご内にモニタを設置し、降りようとす
る階のエレベータホールの映像を乗りかご内のモニタで
見ることを可能とした構成（特公昭63-27265号）が提案
されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た乗りかごにテレビカメラ、管理室にモニタを設けた構
成では、乗りかごの中の情報は管理室だけにしか伝わら
ないため、エレベータホールで待っている乗客や乗りか
ごに乗っている乗客には、相手側の状況が分からないこ
とから不安感をいだくことがある。

【０００６】また、エレベータホール，乗りかごのそれ
ぞれのドアにガラス窓を設ける構成は、住宅用等ではよ
く用いられるが、それ以外のエレベータでは意匠上問題
がある関係上用いられず、このため、乗りかご内とエレ
ベータホールとの間で相互に様子を見ることがきず、防
犯上および乗りかごの乗客の出入りをスムーズ化するこ
との妨げとなることがある。

【０００７】一方、エレベータホールにモニタ、乗りか
ご内にテレビカメラを設置する構成やエレベータホール
にテレビカメラ、乗りかご内にモニタを設置する構成
は、情報が一方側にしか伝達されないので、乗客の出入
りをスムーズ化することは期待できなかった。

【０００８】そこで、本発明の目的は、エレベータホー
ルの情報を乗りかごの着床前に乗りかご内の乗客に伝達
して危険を防止すると共に、乗りかご内の情報をエレベ
ータホールの乗客に伝達して乗客の出入りをスムーズ化
し、運転効率を向上したエレベータを提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、エレベータの乗りかごに設置され内部を撮
影する第１のテレビカメラおよび各階のホールの映像を
表示する第１のモニタと、各階のホールに設置されホー
ルの状況を撮影する第２のテレビカメラ、および第１の
テレビカメラで撮影された映像を表示する第２のモニタ
と、乗りかごおよび各階のホールに設置され、乗かごが
着床する前から第１のテレビカメラの映像を第２のモニ
タに伝送し、第２のテレビカメラの映像を第１のモニタ
に伝送する光伝送装置とを備えたものである。

【００１０】

【作用】乗りかごがホールに着床する前から、乗りかご
にはホールの映像が第１のモニタに表示されるので、危
険が予想される場合には、かごドアが開くのを阻止する
等の手段により危険を回避することができる。また、乗
りかごが着床する前から、ホール側にも乗りかご内の映
像が第２のモニタに表示されるので、互いに相手側の状
況がそれぞれのドアの開く前に分かるので、乗り降りを
スムーズに行うことができ、エレベータの効率を向上す
ることができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の一実施例を示す断面図、図２
は、本発明の一実施例における２方向から見た図で、同
図（ａ）はエレベータホール側の正面図、同図（ｂ）は
乗りかご内の正面図である。図１および図２において、
１は乗りかごで、この乗りかご１には、天井の下面にテ
レビカメラ２が取付けられ、かごドア３の見やすい位置
に液晶モニタ８が取付けられている。４はエレベータホ
ールで、このエレベータホール４には、天井の下面にテ
レビカメラ２が取付けけられ、ホールドア５の見やすい
位置に液晶モニタ８が取付けられている。さらに、かご
ドア３やホールドア５が開いているときにも映像を見る
ことができるようにするため、乗りかご１の幕板７にも
液晶モニタ８、エレベータホール４側の三方枠９にも液
晶モニタ８が取付けられている。なお、液晶モニタ８を
用いることにより、奥行寸法が小さくなるのでかごドア
３，ホールドア５，幕板７，三方枠９にも取付けること
ができる。

【００１２】このような構成において、乗りかご１に取
付けられている液晶モニタ８，８には、エレベータホー
ル４に取付けられているテレビカメラ２で撮影したエレ
ベータホール４の映像が映し出され、エレベータホール
４に取付けられている液晶モニタ８，８には、乗りかご
１に取付けられているカメラ２で撮影した乗りかご１内
の映像が映し出されるようにしている。これらの全体的
な関係は、図３に示すように構成されている。

【００１３】すなわち、乗りかご１には、テレビカメラ
２、このテレビカメラ２の映像を光信号に変換してエレ
ベータホール４側に送信する送信装置10、液晶モニタ
８、この液晶モニタ８にエレベータホール４側の映像を
変換した光信号を受信する受信装置11から成るユニット
を備え、また、各階床のエレベータホール４には、テレ
ビカメラ２、このテレビカメラ２の映像を光信号に変換
して乗りかご１側に送信する送信装置10、液晶モニタ
８、この液晶モニタ８に乗りかご１側の映像を変換した
光信号を受信する受信装置11から成るユニットを備えて
いる。

【００１４】しかして、各階床のエレベータホール４に
おけるユニットと乗りかご１のユニットがそれぞれ独立
しており、乗りかご１が目的の階床に着床する前から自
動的にそれらのユニット間を光信号による無線伝送によ
って映像を送り、互いの状況を液晶モニタに映し出すよ
うにしている。

【００１５】このため、乗りかご１には、乗りかご１が
着床するある程度前にエレベータホール４の状況が伝え
られるようにするため、受信装置11を複数の受信器12で
構成し、これらの受信器12を天井の上部や床の下部、こ
れらの間にも適宜間隔をおいて取付ける。一方、この受
信装置11に対応してエレベータホール４には、送信装置
10を複数の送信器13で構成し、これらの送信器13を三方
枠９、昇降路壁、これらの間にも適宜間隔をおいて送信
器（図示しない）を取付ける。

【００１６】同様にエレベータホール４にも、乗りかご
１が着床するある程度前に乗りかご１の状況が伝えられ
るようにするため、受信装置11を複数の受信器12で構成
し、これらの受信器12を三方枠９、昇降路壁、これらの
間にも適宜間隔をおいて取付ける。一方、この受信装置
11に対応して乗りかご１には、送信装置10を複数の送信
器13で構成し、これらの送信器13を天井の上部や床の下
部、これらの間にも適宜間隔をおいて取付ける。なお、
上記した送信器13，受信器12は、送受信範囲を広くでき
るようにレンズ等を用いる。

【００１７】次に、以上のように構成された実施例の作
用を説明する。乗りかご１が上昇して目的階に着床する
とき、乗りかご１には、エレベータホール４のテレビカ
メラ２で撮影された映像が、エレベータホール４の下方
の送信器13から順次上方の送信器13を介して乗りかご１
の上方の受信器12に光伝送されるので、乗りかご１が着
床するある程度前からエレベータホール４側の状況が液
晶モニタ８に映し出される。そして、着床してからかご
ドア３が開き始めても幕板７に取付けられた液晶モニタ
８に映し続けられているので、乗りかご１内の乗客には
エレベータホール４の状況が開き終るまで完全に伝えら
れる。

【００１８】一方、エレベータホール４には、乗りかご
１のテレビカメラ２で撮影した映像が、乗りかご１の上
方の送信器13から順次下方の送信器13を介してエレベー
タホール４の下方の受信器12に光伝送されるので、乗り
かご１が着床するある程度前から乗りかご１側の状況が
液晶モニタ８に映し出される。そして、着床してからホ
ールドア５が開き始めても三方枠９に取付けられた液晶
モニタ８に映し続けられているので、エレベータホール
４側の乗客には乗りかご１内の状況が開き終るまで完全
に伝えられる。

【００１９】なお、乗りかご１が下降して目的階に着床
するときには、乗りかご１の液晶モニタ８にはエレベー
タホール４の上方の送信器13から順次下方の送信器13を
介して乗りかご１の下方の受信器12に光伝送され、エレ
ベータホール４の液晶モニタ８には乗りかご１の下方の
送信器13から順次上方の送信器13を介してエレベータホ
ール４の上方の受信器12に光伝送される。

【００２０】したがって、以上のように構成された実施
例によれば、乗りかごが着床するある程度前からエレベ
ータホール側の状況が分かるので、防犯対策上安全であ
り、乗客にとってかごドア開く時に感じる不安感を抱か
せることがなくなる。

【００２１】また、かごドアまたはホールドアが開く前
に、相手側の状況が分かるので、乗り降りを円滑に行う
ことができ、エレベータの効率を向上すると共に、混乱
することがないため老人や子供も安心して乗り降りでき
る。

【００２２】さらに、エレベータホール側では乗りかご
が到着した際に液晶モニタに乗りかご内の様子が映し出
されるために、乗りかごの到着をその映し出しによって
知らせることもできる。

【００２３】一方、本システムは、エレベータの全体シ
ステムとは別に組める上に、装置の構成が小さく簡単で
あり、既設のエレベータにも追加で本システムを付ける
ことが容易にできる。また、ホテルや百貨点等のエレベ
ータでは、モニタ情報を用いることにより、乗り降り時
等でよりよいサービス業務を行うことができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
レベータの乗りかごに設置され内部を撮影する第１のカ
メラおよびホールの映像を表示する第１のモニタと、ホ
ールに設置され、このホールを撮影する第２のテレビカ
メラ、および第１のテレビカメラで撮影された映像を表
示する第２のモニタと、乗りかごおよびホールにそれぞ
れ設置され、乗りかごが着床する前から第１のテレビカ
メラからの映像を第２のモニタに伝送し、第２のテレビ
カメラからの映像を第１のモニタに伝送する光伝送装置
を備えているので、乗りかご内の乗客の危険を防止する
と共に、乗客の出入りをスムーズにして運転効率を向上
したエレベータを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図。

【図２】本発明の一実施例における２方向から見た図
で、同図（ａ）はエレベータホール側の正面図、同図
（ｂ）は乗りかご内の正面図。

【図３】本発明の一実施例の要部を示す構成図。

【図４】従来のエレベータの構成を示し、同図（ａ）は
乗りかご内の正面図、同図（ｂ）は断面図。

【符号の説明】

１…乗りかご、２…テレビカメラ、３…かごドア、４…
エレベータホール、５…ホールドア、８…液晶モニタ、
10…送信装置、11…受信装置、12…受信器、13…送信
器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベータの乗りかごに設置され内部を
撮影する第１のテレビカメラおよび各階のホールの映像
を表示する第１のモニタと、前記各階のホールに設置さ
れ、このホールを撮影する第２のテレビカメラ、および
前記第１のテレビカメラで撮影された映像を表示する第
２のモニタと、前記乗りかごおよび前記各階のホールに
それぞれ設置され、前記乗かごが着床する前から前記第
１のテレビカメラの映像を前記第２のモニタに伝送し、
前記第２のテレビカメラの映像を前記第１のモニタに伝
送する光伝送装置とを備えたことを特徴とするエレベー
タ。
【請求項２】光伝送装置を、複数の送・受信器で構成
すると共に乗りかごおよびホール側の複数箇所に対応し
て配設した請求項１記載のエレベータ。