JPH0752990Y2 - 伝動用vベルト - Google Patents

伝動用vベルト

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JPH0752990Y2
JPH0752990Y2 JP1990098879U JP9887990U JPH0752990Y2 JP H0752990 Y2 JPH0752990 Y2 JP H0752990Y2 JP 1990098879 U JP1990098879 U JP 1990098879U JP 9887990 U JP9887990 U JP 9887990U JP H0752990 Y2 JPH0752990 Y2 JP H0752990Y2
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strap
retainer
belt
pulley
clearance
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JP1990098879U
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茂 金原
恵一 羽生
秀昭 吉田
和男 大山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、無端ベルト状のストラップと、このストラッ
プに沿って支持される多数の押し駒と、この押し駒の前
記ストラップからの脱落を防止する無端ベルト状のリー
テナとを備えて駆動プーリおよび従動プーリに巻き掛け
られ、前記ストラップが前記押し駒に形成したストラッ
プ配置溝の底部に収納され、且つ前記ストラップの上面
が前記ストラップ配置溝に形成した段部に係合する前記
リテーナの下面に当接して保持される伝動用Vベルトに
関する。
(2)従来の技術 かかる伝動用Vベルトは、本出願人による実願平1−13
3341号において既に提案されている。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで、かかる伝動用Vベルトにおいては、運転中に
おける各押し駒の左右方向の位置ずれを規制し、それら
押し駒を直線的に整列させることが望ましい。このため
に、従来の伝動用Vベルトは、ストラップの左右両側縁
と押し駒のストラップ配置溝の内壁との間に僅かなクリ
アランスを設定し、このクリアランスによって押し駒の
左右方向の位置ずれを規制していた。
しかしながら、この伝動用Vベルトが巻き掛けられる駆
動プーリと従動プーリ間には変速比の変化に伴うアライ
メントのずれが発生するため、このアライメントのずれ
が増大して前記クリアランスにより吸収できなくなる
と、ストラップの側縁が押し駒のストラップ配置溝の内
壁に強く押し付けられることになる。その結果、ストラ
ップと押し駒の当接部に損傷が生じ、伝動用Vベルトの
耐久性に影響を及ぼす虞れがある。
本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、押し駒を
左右方向に整列させる機能を保ちながらストラップおよ
び押し駒の損傷を防止し得る伝動用Vベルトを提供する
ことを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案は、無端ベルト状の
ストラップと、このストラップに沿って支持される多数
の押し駒と、この押し駒の前記ストラップからの脱落を
防止する無端ベルト状のリテーナとを備えて駆動プーリ
および従動プーリに巻き掛けられ、前記ストラップが前
記押し駒の左右方向中央部に形成したストラップ配置溝
の底部に収納され、かつ前記ストラップの上面が前記ス
トラップ配置溝に形成した段部に係合する前記リテーナ
の下面に当接して保持される伝動用Vベルトにおいて、 d1;ストラップ配置溝の内壁とリテーナの側縁とのクリ
アランス、 d2;ストラップ配置溝の内壁とストラップの側縁とのク
リアランス、 eMAX;駆動プーリと従動プーリのアライメントのずれの
最大値、 の関係を、 d1<d2 2d2>eMAX となるように設定したことを特徴とする。
(2)作用 前述の本考案の特徴によれば、ストラップの両側縁と押
し駒のストラップ配置溝の内面との間に充分なクリアラ
ンスd2が確保されるので、駆動プーリと従動プーリのア
ライメントのずれが最大値eMAXに達しても、前記ストラ
ップの側縁とストラップ配置溝の内面が干渉して損傷を
受けることがない。また、リテーナの両側縁とストラッ
プ配置溝の内面との間のクリアランスd1は前記クリアラ
ンスd2よりも小さく設定されているので、前記アライメ
ントのずれが最大値eMAXに達する以前に、リテーナの側
縁がストラップ配置溝の内面に当接して押し駒を左右方
向に整列される。その際、リテーナには張力が作用して
おらず、且つストラップに比べて薄く柔軟であるため、
そのリテーナや押し駒のストラップ配置溝が損傷するこ
とは無い。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図および第2図に示すように、ベルト式無段変速機
1は駆動軸2に支持した駆動プーリ3と従動軸4に支持
した従動プーリ5を備え、両プーリ3,5間に本考案によ
る伝動用Vベルト6が巻き掛けられる。駆動プーリ3は
駆動軸2に固着された固定側プーリ半体31と、前記駆動
軸2に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持さ
れた可動側プーリ半体32より成り、油圧あるいは遠心力
で前記両プーリ半体31,32の距離が接近すると、その有
効半径が増加してVベルト6が半径方向外側に移動し、
逆に両プーリ半体31,32の距離が離間すると、その有効
半径が減少してVベルト6が半径方向内側に移動する。
また、従動軸4に支持した従動プーリ5も前述の駆動プ
ーリ3と同様にその有効半径が可変とされ、駆動プーリ
3の有効半径の増減に伴って従動プーリ5の有効半径が
逆方向に増減することにより、駆動軸2から従動軸4に
伝達される回転速度とトルクが無段階に変更される。
前記Vベルト6は複数の金属製無端ベルトを重ね合わせ
たストラップ7を備え、そのストラップ7に沿って多数
の金属製の押し駒8が装着される。そして、前記押し棒
8の脱落を防止すべく、ストラップ7の外周には金属製
の無端ベルトよりなるリテーナ10が装着される。
第3図〜第5図に示すように、押し駒8は金属製の板状
ブロックよりなり、その左右両端には前記駆動プーリ3
と従動プーリ5の内面に接触するように外側に向けてV
字状に拡開した接触面11,11が形成される。押し駒8の
前面から後面に貫通する概略U字状のストラップ配置溝
12は、ストラップ7とリテーナ10を挿入すべく前記押し
駒8の上縁に開口する開放端121と、この開放端121から
下方に平行に延びる左右の案内部122,122と、ストラッ
プ7の下面が着座するサドル部123を備え、更に前記両
案内部122,122とサドル部123との間は、左右方向に切
り欠かれてリテーナ10の左右両側縁の上面が係合する一
対の段部124,124が形成される。そして、前記左右の段
部124,124の両端間の間隔L2はリテーナ10の幅Wrよりも
僅かに大きく形成され、そのリテーナ10の両側縁とスト
ラップ配置溝12の内面間には僅かなクリアランスd1が形
成される。ストラップ7の幅Wsは前記左右の案内部1
22,122の間隔L1よりも僅かに小さく形成されるととも
に、そのストラップ7の両側縁とストラップ配置溝12の
内面との間には、前記クリアランスd1よりも可なり大き
いクリアランスd2が形成される。また、前記クリアラン
スd2は、後述の両プーリ3,5のアライメントのずれeの
最大値eMAXに対して、 2d2>eMAX の関係を満たす可及的に小さな値として設定される。
押し駒8の後面と前面の左右両端部には、一対の突起1
3,13と一対の凹部14,14がそれぞれ形成される。これら
突起13,13と凹部14,14は押し駒8の前面および後面の対
応する位置に形成されるとともに相互に補完する形状を
持ち、多数の押し駒8がストラップ7に沿って配置され
た時、隣接する押し駒8の突起13,13の凹部14,14が相互
に係合して押し駒8の位置ずれを規制する。
第4図から明らかなように、押し駒8の前面および後面
の上下方向中央部を左右方向に延びるピボット線16の上
側には、駆動プーリ3と従動プーリ5の間にある押し駒
8を相互に密着させて駆動力を伝達すべく平行面20が形
成される。一方、ピボット線16の下側には、Vベルト6
が駆動プーリ3あるいは従動プーリ5に巻き付いた時、
押し駒8が前記ピボット線16を中心に揺動することを許
容すべく、下向きに先細のテーパ面21が形成される。
次に前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について
説明する。
第6A図および第6B図はベルト式無段変速機1の減速比が
最大になった状態を示す模式図であって、ドライブプー
リ3の固定側プーリ半体31に対して可動側プーリ半体32
が矢印a方向に離間するとともに、従動プーリ5の固定
側プーリ半体51に対して可動側プーリ半体52が矢印b方
向に接近した状態を示している。このとき、駆動プーリ
3の両プーリ半体31,32の中心線CL1と、従動プーリ5
の両プーリ半体51,52の中心線CL2との間には最大のア
ライメントのずれeMAXが発生する。すなわち、第7図か
ら明らかなように、このベルト式無段変速機1は変速比
λが約2.5の位置、すなわち減速比が最大になった位置
において前記アライメントのずれeが約0.5の最大値(e
MAX)を取ることが分かる。
さて第6A図に示すように、前記アライメントのずれeに
より、張力が作用したストラップ7は捩じれ変形を起こ
すことなく押し駒8のストラップ配置溝12に沿って相対
的に左右方向に移動する。すなわち、駆動プーリ3側の
押し駒8のストラップ配置溝12に係合するストラップ7
は、その一側縁がストラップ配置溝12の固定側プーリ半
体31側の内面に接近するとともに、従動プーリ5側の押
し駒8のストラップ配置溝12に係合するストラップ7
は、その他側縁がストラップ配置溝12の固定側プーリ半
体51側の内面に接近する。しかしながら、ストラップ7
の両側縁とストラップ配置溝12の内面との間には予めク
リアランスd2が形成されており、そのクリアランスd2
2倍の2d2がアライメントのずれeの最大値eMAXよりも
僅かに大きくなるように設定されているため、ストラッ
プ7の側縁がストラップ配置溝12の内面に当接すること
が無い。これにより、ストラップ7あるいは押し駒8が
相互に干渉して損傷を受けることが防止される。
一方、リテーナ10の両側縁と押し駒8のストラップ配置
溝12の内面との間のクリアランスd1は、前記ストラップ
7の両側縁と押し駒8のストラップ配置溝12の内面との
間のクリアランスd2に比べて可なり小さく設定されてい
るため、各押し駒8が左右方向に位置ずれしようとして
も、そのストラップ配置溝12の内面がリテーナ10の左右
両側縁に当接して位置決めされる。その際、リテーナ10
はストラップ7に比べて厚さが薄く柔軟であり、しかも
張力が作用していないため、そのストラップ10自体ある
いは押し駒8のストラップ配置溝12が傷付く虞れがな
い。
なお、アライメントのずれeが生じた場合、張力が作用
していないリテーナ10は第6B図のように斜めになること
が可能である。その際、駆動プーリ3の有効半径を
RDR、従動プーリ5の有効半径をRDN、駆動軸2と従動軸
4の距離をlとすると、三角形の相似関係から次式が成
立する。
l:eMAX=RDR:XDR=RDN:XDN したがって、2d1の値が、 2d1>XDR=(eMAX・RDR)/l 2d1>XDN=(eMAX・RDN)/l の両式を満たすだけ充分に大きければ、リテーナ10の側
縁はストラップ配置溝12の内面に圧接せず、該リテーナ
10に捩じれが生じることは無い。また、2d1の値が小さ
くて前記両式を満たさない場合であっても、リテーナ10
が捩じれることによりアライメントのずれeの増大を吸
収することができる。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実
施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範
囲に記載された本考案を逸脱することなく、種々の小設
計変更を行うことが可能である。
C.考案の効果 以上のように本考案の特徴によれば、ストラップの両側
縁と押し駒のストラップ配置溝の内面との間に充分なク
リアランスd2が確保されるので、駆動プーリと従動プー
リのアライメントのずれが増大してもストラップの側縁
とストラップ配置溝の内面が干渉することが無く、これ
によりストラップと押し駒の損傷が防止される。また、
リテーナの両側縁とストラップ配置溝の内面との間のク
リアランスd1は前記クリアランスd2よりも小さく設定さ
れているため、そのリテーナの側縁をストラップ配置溝
の内面に当接させることにより、押し駒を左右方向にタ
イトに整列させることができる。その際、リテーナには
張力が作用しておらず、且つストラップに比べて薄く柔
軟であるため、そのリテーナ自体や押し駒が損傷するこ
とは無い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図はそのVベルトを備えたベルト式無段変速機の全体側
面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3図はVベ
ルトの横断面図、第4図は第3図のIV方向矢視図、第5
図は第3図のV方向矢視図、第6A図および第6B図はベル
ト式無段変速機の減速比が最大になった状態を示す模式
図、第7図は変速比とアライメントのずれの関係を示す
グラフである。 3……駆動プーリ、5……従動プーリ、7……ストラッ
プ、8……押し駒、10……リテーナ、12……ストラップ
配置溝、124……段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大山 和男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭63−72347(JP,U) 特公 昭63−40978(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端ベルト状のストラップ(7)と、この
    ストラップ(7)に沿って支持される多数の押し駒
    (8)と、この押し駒(8)の前記ストラップ(7)か
    らの脱落を防止する無端ベルト状のリテーナ(10)とを
    備えて駆動プーリ(3)および従動プーリ(5)に巻き
    掛けられ、 前記ストラップ(7)が前記押し駒(8)の左右方向中
    央部に形成したストラップ配置溝(12)の底部に収納さ
    れ、且つ前記ストラップ(7)の上面が前記ストラップ
    配置溝(12)に形成した段部(124)に係合する前記リ
    テーナ(10)の下面に当接して保持される伝動用Vベル
    トにおいて、 d1;ストラップ配置溝(12)の内壁とリテーナ(10)の
    側縁とのクリアランス、 d2;ストラップ配置溝(12)の内壁とストラップ(7)
    の側縁とのクリアランス、 eMAX;駆動プーリ(3)と従動プーリ(5)のアライメ
    ントのずれの最大値、の関係を、 d1<d2 2d2>eMAX となるように設定したことを特徴とする、伝動用Vベル
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6340978A (ja) * 1986-08-06 1988-02-22 Yokogawa Electric Corp 図形の塗潰し装置
JPS6372347U (ja) * 1986-10-30 1988-05-14

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