JPH0752088Y2 - コンベアのベルト構造 - Google Patents

コンベアのベルト構造

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JPH0752088Y2
JPH0752088Y2 JP3858489U JP3858489U JPH0752088Y2 JP H0752088 Y2 JPH0752088 Y2 JP H0752088Y2 JP 3858489 U JP3858489 U JP 3858489U JP 3858489 U JP3858489 U JP 3858489U JP H0752088 Y2 JPH0752088 Y2 JP H0752088Y2
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timing belt
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忠次 野
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トキワ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はワークを載置させて搬送させるための搬送面を
複数配列されたロッドによって形成してなるコンベアの
ベルト構造に関する。
(従来の技術) 従来、この種コンベアのベルト構造としては、循環駆動
自在に設けられた一対の無端状のチェーン間に多数のロ
ッドを取付支持させたものが存在する。
当該ベルト構造では、例えば第12図の如く送りコンベア
40と排出コンベア41との両者間に横シーラ10を配置した
自動包装機に於いて該横シーラ10の設置位置の渡し用コ
ンベア42のベルトとして使用した様な場合には、チェー
ン30,30間に取付けるロッド6…の位置を種々変更し
て、包装機の横シーラ10のシーラ本体13をコンベアの搬
送面の下方側からその上方側に突出させるための空間部
Hを適宜形成できる等、その使用融通性に優れる利点が
ある。また、従来ではロッドの支持手段としてチェーン
が用いられているが、これはその送りピッチが正確に行
えるばかりでなく、チェーンの連結及び連結解除が容易
に行えて、チェーンの交換作業が容易に行えるからであ
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来のものでは、ロッドをチェーン
に取付けてなるために、その運転速度を高速にした場合
には、チェーンとスプロケットとの歯合に原因する騒音
が非常に大きく、高速運転に不向きとなる。特に、この
騒音はスプロケットを小径にすればする程大きくなり、
小径のスプロケットが使用される渡し用のコンベアとし
て利用する様な場合には係る難点が一層顕著となってい
た。
そこで、上記難点を解消する策として、本件考案者は従
来のチェーンに替えてタイミングベルトを用いることに
よりその騒音を解消することを着想した。
しかるに、従来のタイミングベルトは何れも帯状のベル
トの両端部を強固に圧着させる等して、予め無端状(エ
ンドレス)に接続形成して使用されるものであるため
に、実用上に於いて次の様な問題点が生じる。
すなわち、前記第12図を援用して説明すれば、同図の如
く無端状のタイミングベルト1eを包装機の横シーラ10の
支持軸11を取り巻く様に設けた場合には、該支持軸11が
存在するままでは無端状のタイミングベルト1eを取り外
すことができない。該ベルト1eを切断したのでは、その
後の接続が非常に困難で、係る手段は実用上適用できな
い。従って、前記ベルト1eを取り外すには横シーラ10の
支持軸11を大掛かりな作業で前もって取り外す必要が生
じる。その結果、上記のものではタイミングベルト1eの
交換作業が非常に面倒で、その作業性に於いて致命的な
問題点を生じるのである。
この様に、ロッドの支持手段として分離,連結が容易な
チェーンを用いればその着脱交換作業性に優れるが、騒
音等の難点を有し、一方タイミングベルトを用いれば騒
音が解消される反面、その着脱交換作業が困難となって
いた。
それ故、本考案はコンベア運転時の騒音等を解消すべく
タイミングベルトを用いた場合に於いて、該タイミング
ベルトを他の機器類を取り巻いた状態で設ける様な場合
であってもその着脱交換作業が容易に行えるものにする
ことを、その目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は従来のタイミングベルトが何れも予め無端状に
形成されて使用されていたことに鑑み、非無端状のタイ
ミングベルトを用いて、当該ベルトを該ベルトに取付支
持されるロッドを利用して無端状に連結可能なものとし
て、上記従来の課題を解決せんとするものである。
すなわち、第1に本考案は、一対のタイミングベルト1,
1間に取付支持されるロッド6…が、該タイミングベル
ト1,1の長手方向に所定間隔を有して複数設けられてな
るコンベアのベルト構造であって、前記各タイミングベ
ルト1は、各両端部15a,15a,15b,15bが夫々分離された
非無端状の二本のベルト1a,1bがその幅方向に重ね合わ
されて形成され、且つ該ベルト1a,1bの各両端部15a,15
a,15b,15bの分離位置M,Nは、タイミングベルト1,1の長
手方向に位置ずれして設けられ、しかも、各ベルト1a,1
bは、前記分離位置M,Nが互いに同一ロッド6…間に位置
しないように、少なくとも各両端部15a,15a,15b,15bの
部位にロッド6…が両ベルト1a,1bの双方に跨がった状
態に着脱可能に挿通されることにより、無端状に連結保
持されてなる、コンベアのベルト構造である。
また、上記以外の第2の構成として、本考案は、一対の
タイミングベルト1A,1Aの相互間に複数のロッド6…が
取付支持されてなるコンベアのベルト構造であって、前
記各タイミングベルト1Aは、両端部15c,15dが分離状態
に形成された非無端状に形成され、且つ該タイミングベ
ルト1Aは、その両端部15c,15dが幅方向に重ね合わされ
て少なくとも該両端部15c,15dの部位にロッド6が両端
部15c,15dの双方に跨がった状態に着脱可能に挿通され
ることにより無端状に連結保持されてなる、コンベアの
ベルト構造である。
更に、本考案は上記第2の構成に於いて、タイミングベ
ルト1Aの一方側の端部15cが該タイミングベルト1Aの幅
方向中央位置よりも外側部分を切欠除去した細幅状に形
成され、且つ他方側の端部15dがタイミングベルト1Aの
幅方向中央位置よりも内側部分を切欠除去した細幅状に
形成されてなる、コンベアのベルト構造である。
更に、本考案は上記何れかの構成に於いて、各タイミン
グベルトには、ロッド6…の端部を挿入させて各ロッド
6を一対のタイミングベルト間に着脱可能に支持させる
ための孔部が複数箇所設けられてなる、コンベアのベル
ト構造である。
(作用) 上記第1の構成のベルト構造では、二本の非無端状のベ
ルト1a,1bが相互に重ね合わされて各ベルト1a,1bの両端
部15a,15a,15b,15bの各位置に於いてロッド6が両ベル
ト1a,1bの双方に跨がって挿通されることにより、両ベ
ルト1a,1bが一つのタイミングベルト1として無端状に
連結されているために、各タイミングベルト1,1は一般
の無端状のタイミングベルトと同様な使用が行える。
而して、当該タイミングベルト1,1の構造では、二本の
ベルト1a,1bがロッド6を介して無端状に連結されてい
るから、当該ロッド6を各ベルト1a,1bの両端部15a,15
a,15b,15bの位置から抜脱すれば、両ベルト1a,1bの両端
部15a,15a,15b,15bの連結が解除される。その結果各タ
イミングベルト1を非無端状に分解できるのである。
一方、上記第2の構成のベルト構造に於いても、各タイ
ミングベルト1A,1Aの夫々は無端状に形成されてなるも
のの、各タイミングベルト1A,1Aは相互に重ね合わされ
た各両端部15c,15d位置の双方にロッド6が跨がって挿
通されて無端状に連結されているために、やはり前記第
1の構成と同じく、各タイミングベルト1A,1Aは一般の
無端状のタイミングベルトと同様な使用が行える。ま
た、前記タイミングベルト1Aの両端部15c,15dを連結す
るための所定のロッド6を抜脱させれば、該両端部15a,
15bの連結が解除されてタイミングベルト1Aを非無端状
に分解できるのである。
また、前記第2の構成に於いて、タイミングベルト1Aの
両端部15c,15dを中央位置から所定の状態に切欠除去し
た細幅状に形成した構成に於いては、タイミングベルト
1Aの両端部15c,15dを芯合わせ状態で連結できることと
なる。
尚、二本のベルト1a,1bを幅方向に重ね合わせて一本の
タイミングベルト1を構成した前記第1の構成のもので
は、ベルトを所定形状に切欠することなく、ベルト1a,1
bを芯合わせ状態に連結できることとなる。
更に、上記各構成に於いて、各タイミングベルトに設け
た孔部にロッド6の端部を挿入させて該ロッド6を取付
けた手段に於いては、各ロッド6の取付けが非常に簡易
に行え、しかも該ロッド6の取付位置の変更も孔部への
差し込み位置を変更するだけで自在に行えるものとな
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
〔第1実施例〕 第1図中、1,1は左右一組のタイミングベルトで、これ
ら両ベルト1,1は同一構成でよいから一方のタイミング
ベルト1について第2図及び第3図を参照して説明す
る。
1a,1bは一つのタイミングベルト1を構成する合成樹脂
或いは合成ゴム製等の二本のベルト(タイミングベル
ト)で、両端部15a,15a,15b,15bが夫々分離した非無端
状に形成されたものである。2a…,2b…は各ベルト1a,1b
の内面側に一定ピッチで突設された歯合用の突出歯。3a
…,3b…は各ベルト1a,1bの外面側にベルトの長手方向に
沿って一定ピッチで突設された凸部で、各凸部3a,3bに
は孔部4a,4bがベルトの幅方向に貫通した状態に穿設さ
れている。尚、両ベルト1a,1bの突出歯2a,2b,凸部3a,3b
等の各部のサイズやピッチ等は同一寸法に設定されてい
る。よって、両ベルト1a,1bとしては同一ベルトを二本
使用すればよい。
上記二本のベルト1a,1bは、その各両端部15a,15a,15b,1
5bが相互に接近した略リング状に形成された状態でベル
ト幅方向に重ね合わされている。M,Nは各ベルト1a,1bの
両端部15a,15a間と15b,15b間に形成された分離位置で、
両位置M,Nは寸法Laだけタイミングベルト1,1の長手方向
に位置ずれした段違い状態に設定されている。
6…はコンベアの搬送面を形成するための複数本のロッ
ドで、これらロッド6…の各端部は前記二本のベルト1
a,1bの各孔部4a,4bに跨がった状態で嵌脱自在に挿通さ
れている。7は該ロッド6の抜止めを図るためのスナッ
プリングである。
上記二本のベルト1a,1bは、その各両端部15a,15a,15b,1
5bの前記分離位置M,Nが互いに同一ロッド6…間に位置
しないように、ロッド6…が二本のベルト1a,1bに跨が
って挿通されることにより夫々無端状に連結され、当該
二本のベルト1a,1bによって一本のタイミングベルト1
が形成されている。
上記構成のものは、例えば一組のタイミングベルト1,1
を第4図の如く、駆動軸9や従動軸9a,9aに取着された
歯付プーリ8,8a,8aに巻架させて循環移動させて使用さ
れる。
而して、係るコンベアを同図の如く包装機のシーラ10の
設置位置に設けて、その支持軸11を囲む状態に取付けて
使用した場合には、先ず本コンベアはタイミングベルト
1,1を循環移動させるものであるから高速運転を行って
も大きな騒音は生じない。又突出歯2a,2bは一致してい
るから歯付プーリとの噛み合いも適切に行われる。更
に、一本のタイミングベルト1は二本のベルト1a,1bで
構成されてなるものの、該ベルト1a,1bはその幅方向に
重ね合わされて相互に連結されたものであるから、当該
ベルト1の循環移動時に蛇行を生じる様な不都合も何ら
生じない。
次に、前記コンベアの長期の使用によりタイミングベル
ト1,1の交換が生じた場合には、先ずタイミングベルト
1の二本のベルト1a,1bの各両端部15a,15a,15b,15bに位
置する複数本のロッド6のスナップリング7を外し、該
ロッド6を各孔部4a,4bから抜き外せばよい。
これによって、二本のベルト1a,1bはその各両端部15a,1
5a,15b,15bの相互の連結が解除されて非無端状となる。
従って、横シーラ10の支持軸11を取り外すことなく一組
のタイミングベルト1,1を横シーラ10の外方に取り出す
ことができる。尚、その際各両端部15a,15a,15b,15bの
連結機能を有するロッド以外の他のロッド6はタイミン
グベルト1,1間に取付けたままの状態でよい。全てのロ
ッド6を取り外す必要はないのである。
また、同様に新たなタイミングベルト1,1を装着させる
場合にも、各タイミングベルト1の両端部15a,15a,15b,
15bが予め分離した状態のままであれば、横シーラ10の
支持軸11を取り外すことなく両ベルト1,1が支持軸11を
囲んだ状態に配置できる。その後は各両端部15a,15a,15
b,15bの位置に数本のロッド6を挿通させて連結を図る
だけでよいから、その作業は容易に行えるのである。
更に、横シーラ10のシーラー本体部12を上方に突出させ
るための空間部Hを拡げたり或いは縮めたりする場合に
は、タイミングベルト1,1に対するロッド6の取付位置
を変更すればよいが、これはロッド6の両端部を異なる
位置の孔部4a,4bに差し換えるだけで容易に行える。
尚、上記実施例では、一つのタイミングベルト1を構成
する二本のベルト1a,1bを同一構成としたが、本考案は
決してこれに限定されない。例えば二本のベルト1a,1b
の幅寸法が相違するものを使用しても何ら構わない。ま
た、必ずしもベルト1a,1bの双方に突出歯2a,2bを設ける
必要もなく、何れか一方のベルトにのみ突出歯が設けら
れたものであってもよい。
更に、二本のベルト1a,1bの各両端部15a,15a間,15b,15b
間の各分離位置M,Nの具体的な相互間寸法や、各ベルト1
a,1bを無端状に連結するために使用されるロッド6の具
体的な本数等も問わない。要は、各ベルト1a,1bの少な
くとも各両端部15a,15a,15b,15bの各部位にロッド6…
が両ベルト1a,1bの双方に跨がった状態に着脱可能に挿
通されて、各ベルト1a,1bが無端状に連結保持されてい
ればよい。従って、第5図の(イ),(ロ)の如き設計
変更は自在である。
〔第2実施例〕 次に、第2実施例を説明すれば、第6図中、1A,1Aは内
面側に歯合用の複数の突出歯2…を一定ピッチで形成し
てなる二条のタイミングベルトを示す。各タイミングベ
ルト1Aは第7図及び第8図の如くその両端部15c,15dが
分離した状態に形成されて、一方の端部15c側はベルト
1の中心位置Aよりも外側部分が切欠除去されてベルト
の全幅Lの丁度1/2の幅寸法を有する細幅状に形成さ
れ、又他方の端部15d側は中心位置Aよりも内側部分が
一方の端部1aと同幅分だけ切欠除去された細幅状に形成
されている。
3…は各タイミングベルト1の外面側に一定ピッチで突
設された複数の凸部で、各凸部3には貫通孔状の孔部4
がベルトの幅方向に沿って穿設されている。尚、該孔部
4は各タイミングベルト1の細幅状の両端部15c,15dに
も夫々孔部4c,4dとして夫々一定ピッチで形成されてい
る。該孔部4c,4dは他の位置の孔部4と本質的な差異は
ないが、その幅寸法がベルト幅と対応して幅狭である。
本実施例に於いては、各タイミングベルト1Aの両端部15
c,15dはその幅方向に沿って相互に重ね合わされて、ロ
ッド6の端部が該両端部15c,15dの位置の孔部4c,4dの双
方に跨がって挿通されて、抜止め用のスナップリング7
が止着されている。これによって、各タイミングベルト
1Aはその両端部15c,15dがロッド6を介して相互に連結
されて無端状に形成されている。
上記構成のベルト構造に於いても、第1実施例と同様
に、第6図の如く一般のタイミングベルトと同様な使用
が行えるものである。また、タイミングベルト1Aは一本
のベルトの両端部15c,15dが相互に重ね合わされたもの
であるが、該両端部15c,15dは夫々所定の幅狭状に切欠
されているから、該ベルトのセンターAに振れを生じる
こともなく、ベルトの蛇行も生じない。
次に、その取り外しの際にはやはりタイミングベルト1A
の両端部15c,15dの各孔部4c,4dに挿通するロッド6を抜
き外せばよい。このロッド6の抜き外しによってタイミ
ングベルト1Aの両端部15c,15dは元の状態に分離される
から、そのベルト交換は前記第1実施例と同様に容易に
行えるのである。
尚、上記実施例に於いてはタイミングベルト1Aの両端部
15c,15dを所定形状に切欠してベルトのセンター合わせ
を適切に行ってなるが、本考案では必ずしも当該手段を
適用する必要はない。多少の蛇行が許容される条件下で
使用する場合には両端部15c,15dを所定形状に切欠させ
ることなく相互に重ね合わせて連結しても何ら構わな
い。
また、上記実施例では、ベルト1Aの両端部15c,15dを重
ね合わせた位置に三本のロッド6を挿通させて連結を図
ったが、その具体的な本数も限定されない。例えば第9
図の如く一本のロッド6によって連結されていてもよ
い。但し、連結強度を大きくする点では多数のロッド6
を使用することが好ましい。
要は、非無端状のタイミングベルト1Aの両端部15c,15d
が幅方向に重ね合わされて少なくとも該両端部15c,15d
の部位にロッド6が両端部15c,15dの双方に跨がった状
態に着脱可能に挿通されて、ベルト1Aが無端状に連結保
持されていればよい。但し、連結強度を大きくする点で
は多数のロッド6を使用することが好ましい。
〔他の実施例〕
尚、上記各実施例では、各ベルトにロッド6を挿通させ
る手段として、ベルトの外面側に突設した凸部に円形状
の孔部を穿設したが、本考案は決してこれに限定されな
い。矩形状の孔部として形成してもよいことは勿論のこ
と、孔部を必ずしもタイミングベルト自体に穿孔して形
成する必要もない。例えば第10図の如くタイミングベル
ト1の外面側に孔部4を形成した別体の部材14を一体的
に取付けて、当該孔部4にロッドを挿通させてもよい。
また、ロッドは必ずしもベルトの各位置に於いて貫通状
態に取付ける必要はない。例えば第11図の如く、両端部
15c,15dの部位にはロッド6を挿通させて、それ以外の
部位では非貫通状態としてもよい。
更に、本考案ではロッド6の具体的な形状は問わない
他、その取付固定もスナップリング以外の手段を用いて
適宜行え、更にタイミングベルトの材質やその内面側に
設けられる突出歯等の具体的なピッチや形状等、各部の
具体的な構成は全て本考案の意図する範囲内で任意に設
計変更自在である。
その他、本考案では、コンベアの具体的な使用用途も上
記実施例の如く包装機の横シーラ位置に設置して使用さ
れるものに限定されない。複数のロッドを間隔を隔てて
配列させたコンベアはその搬送面が通気性を有するため
に例えば搬送面の下方から搬送対象物に加熱エアを送風
させる様な用途等にも最適であるが、本考案ではそれ以
外の様々な用途に適用できるもので、その用途を一切問
うものではない。
(考案の効果) 叙上の様に、本考案はロッドを支持するためのタイミン
グベルトを、幅方向に重ね合わされた二本の非無端状の
ベルトで形成してその両端部へのロッドの挿通により二
本の各ベルトを無端状に連結保持させたものとし、或い
はタイミングベルトを非無端状に形成してその両端部を
幅方向に相互に重ね合わせて当該端部にロッドを挿通さ
せることにより無端状に連結させたために、その使用に
際しては、従前の無端状のタイミングベルトと同様に騒
音を小さくした適正な使用が行えることは勿論のこと、
タイミングベルトの両端部に挿通されたロッドを抜き外
すだけの作業で該タイミングベルトを非無端状にばらす
ことができることとなった。
その結果、ベルトをコンベア以外の機器を取り囲む様な
状態に設置した場合であっても、無端状のタイミングベ
ルトを用いる場合の如くベルトの取り外しに苦慮する必
要がなくなり、タイミングベルトを非無端状にばらして
その着脱交換作業が極めて容易且つ迅速に行え、その取
扱いが至極利便なものにできるという格別な効果を有す
るに至った。
特に、本考案はタイミングベルトの両端部の連結を、搬
送面を形成するためのロッドを利用して行ってなるため
に、タイミングベルトの連結に要する部品点数の増加を
一切招くことがなく、係る製作費用も非常に安価にで
き、その実用的価値を非常に高いものにできる実益があ
る。
また、本考案のタイミングベルトが一本の非無端状のタ
イミングベルトで構成する手段に於いて、一方側の端部
をベルトの幅方向中央位置よりも外側部分が切欠除去さ
れた細幅状に形成し、且つ他方側の端部をベルトの幅方
向中央位置よりも内側部分が切欠除去された細幅状に形
成する手段によれば、タイミングベルトの両端部を芯合
わせ状態で連結できて、その循環駆動走行に蛇行等を生
じさせず、適正な使用が行える効果が得られる。
更に、本考案の一つのタイミングベルトが二本のベルト
をその幅方向に相互に重ね合わせて構成する手段に於い
ては、上述の如く各ベルトの端部を所定の形状に切欠除
去することなくベルトの芯合わせが行え、タイミングベ
ルトの組立製作の容易化が図れる効果がある。
更に、本考案のタイミングベルトに設けた孔部にロッド
の端部を挿入させて該ロッドを取付ける様にした手段に
よれば、各ロッドの装着脱が非常に簡易となり、しかも
該ロッドの取付位置の変更も孔部への差し込み位置を変
更するだけで極めて容易に行え、その実用性を一層向上
させ得る利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係るベルト構造の第1実施
例を示す、第1図は要部斜視図、第2図は組立前の状態
の要部斜視図、第3図(イ)は組立時の要部平面図、第
3図(ロ)は第1図のX−X線断面図。 第4図はコンベアの設置状態を示す側面図。 第5図(イ),(ロ)はベルトの他の連結例を示す要部
平面図。 第6図乃至第8図は本考案の第2実施例を示し、第6図
は要部斜視図、第7図(イ)は組立時の要部平面図、第
7図(ロ)は第6図のY−Y線断面図、第8図は組立前
の状態の要部斜視図。 第9図乃至第11図は他の実施例を示し、第9図及び第11
図は要部平面図、第10図(イ),(ロ)は要部断面図。 第12図(イ),(ロ)は従来例を示す説明図。 1,1……タイミングベルト 1A,1A……タイミングベルト、4……孔部 6……ロッド、15a,15b,15c,15d……両端部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のタイミングベルト1,1間に取付支持
    されるロッド6…が、該タイミングベルト1,1の長手方
    向に所定間隔を有して複数設けられてなるコンベアのベ
    ルト構造であって、前記各タイミングベルト1は、各両
    端部15a,15a,15b,15bが夫々分離された非無端状の二本
    のベルト1a,1bがその幅方向に重ね合わされて形成さ
    れ、且つ該ベルト1a,1bの各両端部15a,15a,15b,15bの分
    離位置M,Nは、前記タイミングベルト1,1の長手方向に位
    置ずれして設けられ、しかも、各ベルト1a,1bは、前記
    分離位置M,Nが互いに同一ロッド6…間に位置しないよ
    うに、少なくとも各両端部15a,15a,15b,15bの部位にロ
    ッド6…が両ベルト1a,1bの双方に跨がった状態に着脱
    可能に挿通されることにより、無端状に連結保持されて
    なることを特徴とするコンベアのベルト構造。
  2. 【請求項2】一対のタイミングベルト1A,1Aの相互間に
    複数のロッド6…が取付支持されてなるコンベアのベル
    ト構造であって、前記各タイミングベルト1Aは、両端部
    15c,15dが分離状態に形成された非無端状に形成され、
    且つ該タイミングベルト1Aは、その両端部15c,15dが幅
    方向に重ね合わされて少なくとも該両端部15c,15dの部
    位にロッド6が両端部15c,15dの双方に跨がった状態に
    着脱可能に挿通されることにより無端状に連結保持され
    てなることを特徴とするコンベアのベルト構造。
  3. 【請求項3】タイミングベルト1Aの一方側の端部15cが
    該タイミングベルト1Aの幅方向中央位置よりも外側部分
    を切欠除去した細幅状に形成され、且つ他方側の端部15
    dがタイミングベルト1Aの幅方向中央位置よりも内側部
    分を切欠除去した細幅状に形成されてなることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第2項記載のコンベアのベ
    ルト構造。
  4. 【請求項4】実用新案登録請求の範囲第1項乃至第3項
    の何れかの請求項に記載のコンベアのベルト構造に於い
    て、各タイミングベルトには、ロッド6…の端部を挿入
    させて各ロッド6を一対のタイミングベルト間に着脱可
    能に支持させるための孔部が複数箇所設けられてなるこ
    とを特徴とするコンベアのベルト構造。
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