JPH0751901Y2 - 魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、釣竿にバッテリ−の
ケ−スを取り付け、ケ−スに接続部を設けてリ−ル本体
に電気的に接続して給電する魚釣用電動リ−ル等に使用
されるバッテリ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、魚釣用電動リ−ルに於いては、魚
釣用電動リ−ルと主電源のバッテリ−間に接続された長
いバッテリ−コ−ドが、魚釣り操作中に邪魔であること
より、電動リ−ル本体にバッテリ−を収容したバッテリ
−ケ−スを着脱可能として、コ−ドレス化を図るように
した提案が実開平３−76465 号公報で知られている。し
かしながら、リ−ル本体にバッテリ−ケ−スを一体的に
装着して電気的に接続する構成のため、使用する電動リ
−ルの大きさ、機種等の形態が限定されてしまい、汎用
性がなく、幅広い対応が出来ない欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、使用する電動リ−ルの大きさ、機種等の形態が限
定されてしまい、汎用性がなく、幅広い対応が出来ない
ことである。

【０００４】本考案の目的は前記欠点に鑑み、どのよう
な形態の電動リ−ルにも給電出来て汎用性が向上し、幅
広い対応が出来る魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッ
テリ−を提供することである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】本考案は、釣竿の下面側
とバッテリ−のケ−スの上面側の何れか一方に係合部
を、他方に該係合部に掛け止めする係止部を設け、前記
ケ−スに接続部を設けて電動リ−ルのリ−ル本体に電気
的に接続して給電することを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】釣竿４に電動リ−ル１が取り付けられると共
に、懸垂環６の係止部6aの孔にバッテリ−ケ−ス５に設
けられた係合部７が挿入されることで掛け止めされて取
り付けられる。その後電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス
５がコ−ド26で接続されてスプ−ル３の胴部3a内に設け
られた図示しないモ−タ−と制御装置20にコ−ド26を介
してバッテリ−ケ−ス５内のバッテリ−24から給電され
て電動巻取りが可能になると共に、ハンドル13の回転で
手動巻取りが可能になる。

【０００７】

【実施例】以下、図示の実施例によって本考案を説明す
ると、図１は釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが
取り付けられた要部断面側面図、図２は釣竿に電動リ−
ルとバッテリ−のケ−スが取り付けられた要部断面背面
図、図３は釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた
要部拡大断面側面図、図４は釣竿にバッテリ−のケ−ス
が取り付けられた要部拡大断面正面図である。

【０００８】図１、図２で魚釣用電動リ−ル１はリ−ル
本体２の左右両側枠2a、2bと複数本の支柱2cとリ−ル脚
10の固定板2dが一体に、かつ左右両側枠2a、2bが平行に
保持されて左右両側枠2a、2bの外側には夫々リ−ル側板
11、12が取り付けられている。 両側枠2a、2b間には公
知の如くスプ−ル３が回転可能に支持されてスプ−ル３
の胴部3a内に設けられた図示しないモ−タ−と、リ−ル
側板12から突出された図示しないハンドル軸に取り付け
られたハンドル13でスプ−ル３が回転される。図１では
モ−タ−の一側が支持された保持具の螺子軸14が保持ケ
−ス15から突出されてナット16で固定されている。前記
リ−ル側板11にはコンセント17が設けられて端子18、1
8′に前記保持ケ−ス15から引き出されたリ−ド線19、1
9′の19とモ−タ−の制御回路が内装された制御装置20
から引き出されたリ−ド線21が接続されている。前記リ
−ル脚10は釣竿４に設けられたリ−ル脚固定装置の固定
フ−ド22と移動フ−ド23のリ−ル脚受入部に夫々挿入さ
れて取り付けられている。

【０００９】電動リ−ル１の後方の釣竿４にはバッテリ
−24のバッテリ−ケ−ス５が取り付けられている。釣竿
４の外周には周溝4aが形成されてその中に懸垂環６が巻
かれ、懸垂環６に孔を有する係止部6aが釣竿４の下面側
に向けて設けられている。バッテリ−ケ−ス５の重心を
通る垂線上の上面側には鈎状の係合部７が設けられて係
合部７は係止部6aの孔に掛け止めされている。バッテリ
−ケ−ス５の下側壁にはコンセントからなる接続部25が
設けられて接続部25と前記コンセント17の間にコ−ド26
が接続されている。

【００１０】前記電動リ−ル１が使用される時は、釣竿
４に電動リ−ル１が取り付けられると共に、懸垂環６の
係止部6aの孔にバッテリ−ケ−ス５に設けられた係合部
７が挿入されることで掛け止めされて取り付けられる。
その後電動リ−ル１とバッテリ−ケ−ス５がコ−ド26で
接続されてスプ−ル３の胴部3a内に設けられた図示しな
いモ−タ−と制御装置20にコ−ド26を介してバッテリ−
ケ−ス５内のバッテリ−24から給電されて電動巻取りが
可能になると共に、ハンドル13の回転で手動巻取りが可
能になる。

【００１１】懸垂環６は係止部6aを釣竿４の下面側に向
けて固定してもよいし、又、釣竿４に係止部6aを一体的
に形成してもよい。更に釣竿４に対し懸垂環６が回動す
るように取り付けてもよい。懸垂環６が回動するように
取り付けられていると、釣竿４が操作されるとき、手で
握った釣竿の角度が変わっても常にバッテリ−ケ−ス５
が垂下されるので操作が行え易い。

【００１２】前記のように構成されると、釣竿４側に係
止部6aを設けてバッテリ−ケ−ス５側の係合部７を掛け
止めすることでバッテリ−ケ−ス５が釣竿４に取り付け
られるので、どのような形態の電動リ−ルにも給電出来
て汎用性が向上し、幅広い対応が出来る。更に電動リ−
ル１及び釣竿４から離れた主電源より長いバッテリ−コ
−ドで給電する必要がないので、魚の当たりの待機や誘
い操作等でバッテリ−コ−ドが邪魔にならなず、釣竿４
の魚釣り操作が容易に行えると共に、他の釣り人の釣糸
と絡んでおまつりした時も迅速に対応できる。

【００１３】前記説明では、釣竿４側に係止部6aが、バ
ッテリ−ケ−ス５側に係合部７が設けられたが、釣竿４
側に係合部７を、バッテリ−ケ−ス５側に係止部6aを設
けてもよい。更に前記説明では、釣竿４の外周には周溝
4aが形成されてその中に懸垂環６が巻かれたが、釣竿４
成形時に釣竿４の外周に複数の小さな突起を周方向と長
手方向に設け、その間に懸垂環６を巻き込んでもよい。
前記説明では、コンセントからなる接続部25をバッテリ
−ケ−ス５の下側の側壁に図示したが、他の側壁に設け
てもよい。又、前記説明では、角形のバッテリ−24をバ
ッテリ−ケ−ス５に収容するように図示したが、バッテ
リ−24は丸形等他の形状でもよい。更にバッテリ−ケ−
ス５の形状は他の形状でもよい。又、バッテリ−24のケ
−スそのものがバッテリ−ケ−ス５であってもよい。

【００１４】

【考案の効果】本考案は前述のように構成されたから、
バッテリ−ケ−スは釣竿に取り付けられるので、どのよ
うな形態の電動リ−ルにも給電出来て汎用性が向上し、
幅広い対応が出来ると共に、長いバッテリ−コ−ドで給
電する必要がないので、魚の当たりの待機や誘い操作等
でバッテリ−コ−ドが邪魔にならなず、釣竿の魚釣り操
作が容易に行えると共に、他の釣り人の釣糸と絡んでお
まつりした時も迅速に対応できる等実用上優れた効果を
奏する魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ−を提
供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが取り
付けられた要部断面側面図である。

【図２】同釣竿に電動リ−ルとバッテリ−のケ−スが取
り付けられた要部断面背面図である。

【図３】同釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた
要部拡大断面側面図である。

【図４】同釣竿にバッテリ−のケ−スが取り付けられた
要部拡大断面正面図である。

【符号の説明】

１ 電動リ−ル ２ リ−ル本体 ４ 釣竿 ５ バッテリ−ケ−ス 6a 係止部 ７ 係合部 24 バッテリ− 25 接続部

フロントページの続き (56)参考文献 実開 平３−31857（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−24858（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−9074（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−127361（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−2265（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−76465（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 釣竿の下面側とバッテリ−のケ−スの上
   面側の何れか一方に係合部を、他方に該係合部に掛け止
   めする係止部を設け、前記ケ−スに接続部を設けて電動
   リ−ルのリ−ル本体に電気的に接続して給電することを
   特徴とする魚釣用電動リ−ル等に使用されるバッテリ
   −。