JPH0751433Y2 - 自動2輪車のディスクブレーキ - Google Patents

自動2輪車のディスクブレーキ

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JPH0751433Y2
JPH0751433Y2 JP1988071132U JP7113288U JPH0751433Y2 JP H0751433 Y2 JPH0751433 Y2 JP H0751433Y2 JP 1988071132 U JP1988071132 U JP 1988071132U JP 7113288 U JP7113288 U JP 7113288U JP H0751433 Y2 JPH0751433 Y2 JP H0751433Y2
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JP
Japan
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caliper
swing arm
disc
bracket
motorcycle
Prior art date
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JP1988071132U
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JPH01174295U (ja
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顕 北薗
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Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は自動2輪車のディスクブレーキに係り、特に
モトクロッサー等のオフロード車のリヤブレーキに適用
して好適な自動2輪車のディスクブレーキに関する。
(従来の技術) 荒地や起伏の多い地形の山間地等を走行するモトクロッ
サーと称されるオフロード用自動2輪車は、第1図にそ
の一例を示すようにエンジン1を搭載する車体フレーム
2の後部にスイングアーム3が上下方向揺動可能に枢支
され、このスイングアーム3の後端に後車軸4を介して
後輪5が軸承さており、この後輪5にディスクブレーキ
が設けられている。
このディスクブレーキは、従来第5図に示すように、ス
イングアーム3の後端に軸支される後輪5のハブ6にデ
ィスク7が設けられるとともに車軸4にキャリパーブラ
ケット8の基部が支持され、このキャリパーブラケット
8の先端上部にディスク7を挟んで制動するキャリパー
9が設けられており、このキャリパー9はスイングアー
ム3の上部に位置して後輪5のディスク7に係合し、ブ
レーキを掛けるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、従来の自動2輪車のディスクブレーキ構造で
は、キャリパー9がスイングアーム3の上部に位置さて
いるので、自動2輪車が転倒したような場合、このキャ
リパー9が地面や地面に突出する岩石等に衝接して破損
し、キャリパー機能を損うおそれがあった。そのため従
来では、キャリパー9にキャリパーガード等の保護部品
を別に設けるなどにより防護策が講じられているが、こ
れによると部品点数が増え、組立工数も増してコストア
ップとなる。
この考案は上記の点に着目し、従来技術が有する課題を
解決することを目的としてなされたもので、キャリパー
ガード等の別部品を設けることなく自動2輪車が転倒し
てもキャリパーが損傷を受けるのを未然にしかも確実に
防止することができる自動2輪車のディスクブレーキを
提供するものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためこの考案は、車体フレームの後
部にスイングアームが上下方向揺動可能に枢支され、こ
のスイングアームの後端に後車軸を介して後輪およびデ
ィスクを支持し、このディスクを挟圧して制動するキャ
リパーを備えた自動2輪車において、前記キャリパーは
後車軸に支持されたキャリパーブラケットの先端側に設
けられる一方、上記キャリパーブラケットは前記スイン
グアームの内側と後輪との間に位置され、このスイング
アームの内側面に前記キャリパーのスイングアーム側の
一部が嵌入し得る凹部を形成し、この凹部内にキャリパ
ーのスイングアーム側の一部を遊嵌してキャリパーをス
イングアームの内側に隠蔽したものである。
(作用) この自動2輪車のディスクブレーキにおいては、キャリ
パーは後車軸に支持されたキャリパーブラケットの先端
側に設けられるので、チェンの張り調整時に後車軸を前
後方向に移動させても、後車軸の移動に伴ってキャリパ
ーも移動するので、キャリパーとディスクとの相対変位
が生じず、キャリパーの調整が不要となる。
また、キャリパーのスイングアーム側の一部はスイング
アームの内側面に形成された凹部に遊嵌されるので、こ
の凹部によりチェンの張り調整によるキャリパーの前後
方向の移動を許容することでき、さらに、自動2輪車が
転倒した場合には、キャリパーはスイングアームの内側
に隠蔽されているので、キャリパーに直接衝撃が加わら
ず、スイングアームが防護してキャリパーの破損が防が
れる。
(実施例) 以下この考案の実施例を図面について説明する。
第2図はこの考案の実施例の正面を示し、第3図は同一
部を断面とした平面を示している。スイングアーム3の
後端には前後方向に延びる長孔10,10があって、この長
孔10,10部分のスイングアーム3内にはスライド軸受部
材11が前後方向可動に内挿されている。このスライド軸
受部材11に後輪5の後車軸4が長孔10を介して挿通さ
れ、この後車軸4をスイングアーム3の外面側でナット
12により締結して、支持される。後輪5のハブ6にディ
スク7が固定されており、このディスク7とスイングア
ーム3との間の後車軸4にキャリパーブラケット8の基
部が挿通されて片持梁状に支持され、キャリパーブラケ
ット8の先端(自由端)部にキャリパー9が設けられ
る。キャリパー9にはディスク7を両側から挟圧可能な
パッド16が備えられている。
スイングアーム3の後端にはチェンの張りを調整する調
整ボルト13が挿入され、この調整ボルト13の内端の大径
部13aが前記スライド軸受部材11に係合されていて、調
整ボルト13の外端側に螺合されるナット14を回動するこ
とによりスライド軸受部材11をスライドさせてチェンの
張りが調整されるようになっている。
この考案においては、スイングアーム3の内面側に前記
キャリパー9の一部が嵌入し得る凹部15が形成されてい
る。この凹部15は、チェンの張りを調整する際に後車軸
4の前後方向の移動に伴ってキャリパー9の移動を許容
し得る前後方向の巾Lを有している。なおこの凹部15
は、第3図に示したように四方が囲まれた形態の凹部形
状とするほか、第4図に示すようにスイングアーム3の
内面側上方部に上部が開放された形態の凹部15′であっ
てもよい。
第2図および第3図において、16はキャリパー9が有す
るパット、17はキャリパーブラケット8の振れ止め、18
はキャリパー9に接続されるブレーキオイル供給用パイ
プ、19はチェンホイルである。
次に作用を説明する。
ブレーキを掛けるときは、ブレーキ操作により圧送され
るブレーキオイルによりキャリパー9のパット16,16が
ディスク7を両側から挟圧して後輪5に制動が掛けられ
る。チェンの張りを調整することによるキャリパー9の
前後方向の移動は、凹部15の前後方向巾Lにより許容さ
れ、チェンの張りを自由に調整することができる。キャ
リパー9の制動作用に伴ってキャリパーブラケット8は
後輪5の走行方向(回転方向)に振れようとするが、こ
のキャリパーブラケット8の振れは、キャリパーブラケ
ット8の振れ止め17およびスイングアーム3の凹部15に
より規制することができる。
自動2輪車が転倒した場合は、スイングアーム3が地面
あるいは障害物等に衝接することはあっても、キャリパ
ー9はスイングアーム3の内側に隠蔽されているので直
接衝撃が加わることがなく、キャリパー9やキャリパー
ブラケット8が損傷を受けることを防ぐことができる。
〔考案の効果〕
以上に述べたように、この考案に係る自動2輪車のディ
スクブレーキにおいては、キャリパーは後車軸に支持さ
れたキャリパーブラケットの先端側に設けられ、上記キ
ャリパーブラケットがスイングアームの内側と後輪との
間に位置され、かつキャリパーはスイングアームの内側
面に形成された凹部内にスイングアーム側の一部が嵌入
しておかれているので、チェンの張り調整時に後車軸を
前後方向に移動させても、キャリパーが追従して移動
し、キャリパーとディスクとの相対変位が生じず、キャ
リパーの調整が不要となるとともに、キャリパーのスイ
ングアーム側の一部がスイングアームの凹部に遊嵌され
ているので、チェン張り調整によるキャリパーの前後方
向の移動をそのまま許容できる。キャリパーの制動作用
により、キャリパーブラケットは後輪の回転方向に振れ
ようとするが、キャリパーブラケットやキャリパーの振
れはスイングアームの凹部により確実に規制することが
できる。
さらに、自動2輪車が転倒してもキャリパーがスイング
アームによりガードされて直接衝撃を受けることがな
く、キャリパーの損傷を防止することができる。また従
来のようにキャリパーガードを別に設ける必要がないの
で、部品点数が減少し、組立てが簡単となり、安価に得
ることができる。さらにまた、キャリパーのスイングア
ーム側の一部がスイングアームの内側面の凹部に嵌入し
ているので、キャリパーの設置スペースを削減すること
ができるなどの種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した自動2輪車の一例を示す側
面図、第2図はこの考案による自動2輪車のディスクブ
レーキの一実施例を示す正面図、第3図は上記ディスク
ブレーキの一部を断面とした平面図、第4図は凹部の変
形例を示す説明図、第5図は従来の技術を示す説明図で
ある。 2……車体フレーム、3……スイングアーム、4……後
車軸、5……後輪、7……ディスク、8……キャリパー
ブラケット、9……キャリパー、15,15′……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームの後部にスイングアームが上
    下方向揺動可能に枢支され、このスイングアームの後端
    に後車軸を介して後輪およびディスクを支持し、このデ
    ィスクを挟圧して制動するキャリパーを備えた自動2輪
    車において、前記キャリパーは後車軸に支持されたキャ
    リパーブラケットの先端側に設けられる一方、上記キャ
    リパーブラケットは前記スイングアームの内側と後輪と
    の間に位置され、このスイングアームの内側面に前記キ
    ャリパーのスイングアーム側の一部が嵌入し得る凹部を
    形成し、この凹部内にキャリパーのスイングアーム側の
    一部を遊嵌してキャリパーをスイングアームの内側に隠
    蔽したことを特徴とする自動2輪車のディスクブレー
    キ。
JP1988071132U 1988-05-31 1988-05-31 自動2輪車のディスクブレーキ Expired - Lifetime JPH0751433Y2 (ja)

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JPH01174295U JPH01174295U (ja) 1989-12-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH01174295U (ja) 1989-12-11

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