JPH0751357A - ドレナージチューブ及びその使用方法 - Google Patents
ドレナージチューブ及びその使用方法Info
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- JPH0751357A JPH0751357A JP5204280A JP20428093A JPH0751357A JP H0751357 A JPH0751357 A JP H0751357A JP 5204280 A JP5204280 A JP 5204280A JP 20428093 A JP20428093 A JP 20428093A JP H0751357 A JPH0751357 A JP H0751357A
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- JP
- Japan
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- sheath
- rear end
- tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内視鏡下外科手術において、体腔内の気密を
保ち気腹ガスの漏れを防ぎながら、良好な視野の下で、
ドレーンチューブを容易に目標とする留置部位に誘導で
きるようにする。 【構成】 長さ方向に貫通し排液の流通路となる内腔を
有する可撓性のドレーンチューブ１と、そのドレーンチ
ューブが挿通できる直線状又は湾曲形状で硬質の管状シ
ース３，３′とから成り、ドレーンチューブの先端部に
は流通路を気密的に閉鎖する封止部２を設け、シースに
は後端部近傍に鍔４及びドレーンチューブを気密的に挿
通できる弁部材５を設ける。
保ち気腹ガスの漏れを防ぎながら、良好な視野の下で、
ドレーンチューブを容易に目標とする留置部位に誘導で
きるようにする。 【構成】 長さ方向に貫通し排液の流通路となる内腔を
有する可撓性のドレーンチューブ１と、そのドレーンチ
ューブが挿通できる直線状又は湾曲形状で硬質の管状シ
ース３，３′とから成り、ドレーンチューブの先端部に
は流通路を気密的に閉鎖する封止部２を設け、シースに
は後端部近傍に鍔４及びドレーンチューブを気密的に挿
通できる弁部材５を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡下外科手術にお
いて、手術後に創部から滲出する血液や体液の排出を行
うドレナージチューブに関するものである。
いて、手術後に創部から滲出する血液や体液の排出を行
うドレナージチューブに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、内視鏡下外科手術において、ドレ
ーンチューブ等の医療用具を体腔内へ導入、留置する場
合、腹壁等に経皮的に刺入、留置されたトラカール等を
通して、気腹されている体腔内等へ挿入し、先端が留置
部位に達するまで手で押込んでいる。このようにしてド
レーンチューブを体腔内へ押込む場合、ドレーンチュー
ブの内腔を通して気腹ガスの漏れが生じ、内視鏡の視野
が悪くなり、ドレーンチューブの留置場所が見え難くな
るという欠点があった。
ーンチューブ等の医療用具を体腔内へ導入、留置する場
合、腹壁等に経皮的に刺入、留置されたトラカール等を
通して、気腹されている体腔内等へ挿入し、先端が留置
部位に達するまで手で押込んでいる。このようにしてド
レーンチューブを体腔内へ押込む場合、ドレーンチュー
ブの内腔を通して気腹ガスの漏れが生じ、内視鏡の視野
が悪くなり、ドレーンチューブの留置場所が見え難くな
るという欠点があった。
【０００３】また、ドレーンチューブの先端部を留置部
位へ誘導する場合には、そのままドレーンチューブをト
ラカール等から挿入して誘導する方法がとられている
が、ドレーンチューブが柔軟性があるため、真直ぐに留
置部位へは行かず、途中で曲がってしまう等の欠点があ
り、別のトラカールから挿入した鉗子でドレーンチュー
ブの先端部を留置部位へ誘導するという技術を必要とし
ている。
位へ誘導する場合には、そのままドレーンチューブをト
ラカール等から挿入して誘導する方法がとられている
が、ドレーンチューブが柔軟性があるため、真直ぐに留
置部位へは行かず、途中で曲がってしまう等の欠点があ
り、別のトラカールから挿入した鉗子でドレーンチュー
ブの先端部を留置部位へ誘導するという技術を必要とし
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、体腔内へド
レーンチューブを挿入、留置する際の前述のような問題
点を解決するために、種々検討した結果なされたもの
で、その目的とするところは、体腔内へドレーンチュー
ブを挿入する際の気腹漏れをなくし、良好な視野の下で
容易に目的部位へ留置できるようにすることである。
レーンチューブを挿入、留置する際の前述のような問題
点を解決するために、種々検討した結果なされたもの
で、その目的とするところは、体腔内へドレーンチュー
ブを挿入する際の気腹漏れをなくし、良好な視野の下で
容易に目的部位へ留置できるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるドレナージチューブは、長さ方向に貫
通し排液の流通路となる内腔を有する可撓性のドレーン
チューブと、該ドレーンチューブが挿通できる直線状も
しくは湾曲形状で硬質の管状シースとから成り、ドレー
ンチューブには後端部に流通路を気密的に閉鎖する封止
部を設け、シースには後端部近傍に鍔を設けると共に、
ドレーンチューブを気密的に挿通できる弁部材を配設し
たことを特徴とする。
めの本発明によるドレナージチューブは、長さ方向に貫
通し排液の流通路となる内腔を有する可撓性のドレーン
チューブと、該ドレーンチューブが挿通できる直線状も
しくは湾曲形状で硬質の管状シースとから成り、ドレー
ンチューブには後端部に流通路を気密的に閉鎖する封止
部を設け、シースには後端部近傍に鍔を設けると共に、
ドレーンチューブを気密的に挿通できる弁部材を配設し
たことを特徴とする。
【０００６】またさらに、前記ドレナージチューブの使
用方法に関し、シースの内腔にドレーンチューブを挿入
し組立てたドレナージチューブを、体壁に予め刺入、留
置されたトラカールの内腔に挿入し、続けてドレーンチ
ューブを目標の部位まで挿入した後、前記シースの後端
側に露出しているドレーンチューブの根元部近傍を押さ
えながら、シース及びトラカールを一緒に後退させ、ド
レーンチューブの後端部がシースの後端側内腔に入った
ら、シースの後端部にプッシングロッドを挿入し、該プ
ッシングロッドでドレーンチューブの後端を押さえなが
ら、シース及びトラカールを更に後退させて抜去する、
ドレーンチューブの留置方法である。
用方法に関し、シースの内腔にドレーンチューブを挿入
し組立てたドレナージチューブを、体壁に予め刺入、留
置されたトラカールの内腔に挿入し、続けてドレーンチ
ューブを目標の部位まで挿入した後、前記シースの後端
側に露出しているドレーンチューブの根元部近傍を押さ
えながら、シース及びトラカールを一緒に後退させ、ド
レーンチューブの後端部がシースの後端側内腔に入った
ら、シースの後端部にプッシングロッドを挿入し、該プ
ッシングロッドでドレーンチューブの後端を押さえなが
ら、シース及びトラカールを更に後退させて抜去する、
ドレーンチューブの留置方法である。
【０００７】以下、図示した実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図１は本発明によるドレーンチューブ
の構成を示す概要図で、図３はその使用状態を示す概要
図である。
詳細に説明する。図１は本発明によるドレーンチューブ
の構成を示す概要図で、図３はその使用状態を示す概要
図である。
【０００８】本発明によるドレナージチューブは、排液
の流通路となる内腔を有する可撓性のドレーンチューブ
（１）と、ドレーンチューブ（１）を挿通できる内腔を
有し、直線状（図１ｂ）もしくは湾曲形状（図１ｃ）で
硬質の管状シース（３，３′）とで基本的に構成されて
いる。そして、ドレーンチューブ（１）の後端または後
端部近傍には、流通路を気密的に閉鎖する封止部（２）
が設けられ、一方、シース（３）の後端部近傍には鍔
（４）を設けると共に、その内腔にドレーンチューブを
挿通したとき気密的にシールするための弁部材（５）が
設けられている。
の流通路となる内腔を有する可撓性のドレーンチューブ
（１）と、ドレーンチューブ（１）を挿通できる内腔を
有し、直線状（図１ｂ）もしくは湾曲形状（図１ｃ）で
硬質の管状シース（３，３′）とで基本的に構成されて
いる。そして、ドレーンチューブ（１）の後端または後
端部近傍には、流通路を気密的に閉鎖する封止部（２）
が設けられ、一方、シース（３）の後端部近傍には鍔
（４）を設けると共に、その内腔にドレーンチューブを
挿通したとき気密的にシールするための弁部材（５）が
設けられている。
【０００９】ドレーンチューブ（１）は、例えば、全長
に亘って均一な外径を有し、内面にはひだが設けられて
いて、後端部には長手方向に沿って細長い側孔の開いて
いる、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマー、軟
質塩化ビニル樹脂等の可撓性のチューブで、屈曲などに
よって内腔がつぶれた場合でも、毛細管現象等により排
液を確実に排出することが可能なものを使用している
が、一方体腔内への挿入操作時には気腹ガスの漏れを防
ぐ必要があるため、後端または後端部近傍に、接着、栓
等の手段により封止部（２）が設けられている。そして
使用時に、ドレーンチューブ（１）を体腔内の目標の留
置部位まで挿入した後、封止部（２）を切断、除去して
留置し、体内創部からの排液が排出できるようにする。
に亘って均一な外径を有し、内面にはひだが設けられて
いて、後端部には長手方向に沿って細長い側孔の開いて
いる、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマー、軟
質塩化ビニル樹脂等の可撓性のチューブで、屈曲などに
よって内腔がつぶれた場合でも、毛細管現象等により排
液を確実に排出することが可能なものを使用している
が、一方体腔内への挿入操作時には気腹ガスの漏れを防
ぐ必要があるため、後端または後端部近傍に、接着、栓
等の手段により封止部（２）が設けられている。そして
使用時に、ドレーンチューブ（１）を体腔内の目標の留
置部位まで挿入した後、封止部（２）を切断、除去して
留置し、体内創部からの排液が排出できるようにする。
【００１０】ドレーンチューブ（１）は可撓性で柔らか
いため、体腔内の留置部位へ誘導する際に取り扱い難く
いことがある。このような場合、適度の硬さを持ったシ
ースを被ぶせ、また図２に示すようなスタイレット
（７）等の硬質中芯をドレーンチューブ（１）の内腔に
挿入することによって、ドレーンチューブの柔軟性に関
係なく容易に留置部位へ誘導することが出来る。スタイ
レット（７）等を挿入する場合は、気密性を保持するた
め、封止部（２）に代えて、スリットを設けた弾性体膜
のような弁部材（６）を設ける。
いため、体腔内の留置部位へ誘導する際に取り扱い難く
いことがある。このような場合、適度の硬さを持ったシ
ースを被ぶせ、また図２に示すようなスタイレット
（７）等の硬質中芯をドレーンチューブ（１）の内腔に
挿入することによって、ドレーンチューブの柔軟性に関
係なく容易に留置部位へ誘導することが出来る。スタイ
レット（７）等を挿入する場合は、気密性を保持するた
め、封止部（２）に代えて、スリットを設けた弾性体膜
のような弁部材（６）を設ける。
【００１１】スタイレット（７）は外径０．５〜３ｍｍ
の丸棒で、ドレーンチューブ（１）の内腔通路を封止し
ている弁部材（６）を容易に通過し、その剛直性を利用
して、ドレーンチューブを折れ曲がり難く、真直にする
役目をするもので、例えば硬質塩化ビニル樹脂、ポリプ
ロピレン、金属線のような硬質で折れ曲がり難く、滑り
の良い材料を選択することが肝要である。
の丸棒で、ドレーンチューブ（１）の内腔通路を封止し
ている弁部材（６）を容易に通過し、その剛直性を利用
して、ドレーンチューブを折れ曲がり難く、真直にする
役目をするもので、例えば硬質塩化ビニル樹脂、ポリプ
ロピレン、金属線のような硬質で折れ曲がり難く、滑り
の良い材料を選択することが肝要である。
【００１２】シース（３）は、トラカールの内腔に挿通
できる外径寸法を持ち、肉厚が０．１〜１．０ｍｍ程度
の硬い管状体であり、その材質としては例えば、フッ素
系樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエチレン樹脂のような比較的硬質で、折れ曲がり難
く、滑りの良い材料を選択することが好ましいが、必ず
しもそのような材質に限定する必要はない。トラカール
の中を通過し、体腔内へドレーンチューブ（１）を誘導
するときに、留置部位へ誘導しやすい硬度と滑りの良い
材質を選択することが肝要である。
できる外径寸法を持ち、肉厚が０．１〜１．０ｍｍ程度
の硬い管状体であり、その材質としては例えば、フッ素
系樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエチレン樹脂のような比較的硬質で、折れ曲がり難
く、滑りの良い材料を選択することが好ましいが、必ず
しもそのような材質に限定する必要はない。トラカール
の中を通過し、体腔内へドレーンチューブ（１）を誘導
するときに、留置部位へ誘導しやすい硬度と滑りの良い
材質を選択することが肝要である。
【００１３】また、シース（３）の後端部近傍には、シ
ースをトラカールの内腔に挿入して操作する際に、シー
ス（３）がトラカール内に落ち込むのを防ぐための鍔
（４）が設けられているが、鍔（４）はシース（３）を
取扱い操作する際の把持部としても機能する。鍔（４）
の後端側には、シース（３）の内腔にドレーンチューブ
（１）を挿通したとき気密的にシールするための弁部材
（５）が設けられているが、弁部材（５）としては挿通
するドレーンチューブの外径に合った孔を設けた弾性体
膜などが適しいてる。その材質としては、天然ゴム、シ
リコーンゴム、ブチルゴムのうよな適度な柔軟性と弾力
性を持つ材料を選択するのが好ましいが、特に、限定す
る必要はなく、ドレーンチューブ（１）との適度な密着
性を有すると共に、ドレーンチューブ（１）を押し込む
際にスムーズに滑るものであることが肝要である。
ースをトラカールの内腔に挿入して操作する際に、シー
ス（３）がトラカール内に落ち込むのを防ぐための鍔
（４）が設けられているが、鍔（４）はシース（３）を
取扱い操作する際の把持部としても機能する。鍔（４）
の後端側には、シース（３）の内腔にドレーンチューブ
（１）を挿通したとき気密的にシールするための弁部材
（５）が設けられているが、弁部材（５）としては挿通
するドレーンチューブの外径に合った孔を設けた弾性体
膜などが適しいてる。その材質としては、天然ゴム、シ
リコーンゴム、ブチルゴムのうよな適度な柔軟性と弾力
性を持つ材料を選択するのが好ましいが、特に、限定す
る必要はなく、ドレーンチューブ（１）との適度な密着
性を有すると共に、ドレーンチューブ（１）を押し込む
際にスムーズに滑るものであることが肝要である。
【００１４】尚、シースの形状は、図１（ｂ）に示すよ
うに直線状でも何ら差しつかえはないが、トラカールの
内腔に挿通可能な範囲で、図１（ｃ）のような湾曲形状
にすれば、ドレーンチューブ（１）を目標の留置部位に
誘導する操作がよりし易くなり好ましい。
うに直線状でも何ら差しつかえはないが、トラカールの
内腔に挿通可能な範囲で、図１（ｃ）のような湾曲形状
にすれば、ドレーンチューブ（１）を目標の留置部位に
誘導する操作がよりし易くなり好ましい。
【００１５】次に、本発明によるドレナージチューブの
使用方法について説明する。先ず、シース（３）の内腔
にドレーンチューブ（１）を挿入して組立て、これを図
３（ａ）に示すように、患者の体壁（８）を通して体腔
（９）内に予め刺入、留置されているトラカール（１
０）の内腔に挿入する。さらに続けて、ドレーンチュー
ブ（１）を押込み、別のトラカールから挿入した内視鏡
で位置を確かめながらその先端部を誘導して目標の部位
（排液すべき創部）に到達したら、シース（３）及びト
ラカール（１０）を一緒に抜去して、ドレーンチューブ
（１）だけをそのまま留置する。ここで、ドレーンチュ
ーブ（１）の内腔にスタイレット（７）等の硬質中芯が
挿通されている場合は、これを抜き取り、ドレーンチュ
ーブ（１）後端部の封止部（２）や弁部材（６）を切
断、除去することにより、創部からの排液がドレーンチ
ューブ（１）の内腔流通路を通って排出される。
使用方法について説明する。先ず、シース（３）の内腔
にドレーンチューブ（１）を挿入して組立て、これを図
３（ａ）に示すように、患者の体壁（８）を通して体腔
（９）内に予め刺入、留置されているトラカール（１
０）の内腔に挿入する。さらに続けて、ドレーンチュー
ブ（１）を押込み、別のトラカールから挿入した内視鏡
で位置を確かめながらその先端部を誘導して目標の部位
（排液すべき創部）に到達したら、シース（３）及びト
ラカール（１０）を一緒に抜去して、ドレーンチューブ
（１）だけをそのまま留置する。ここで、ドレーンチュ
ーブ（１）の内腔にスタイレット（７）等の硬質中芯が
挿通されている場合は、これを抜き取り、ドレーンチュ
ーブ（１）後端部の封止部（２）や弁部材（６）を切
断、除去することにより、創部からの排液がドレーンチ
ューブ（１）の内腔流通路を通って排出される。
【００１６】シース（３）及びトラカール（１０）を抜
去する際に、シースやトラカールを後退させれば、その
ままではドレーンチューブ（１）も一緒に付いて後退し
て来る。そこでシース（３）の後端側に露出しているド
レーンチューブ（１）の根元部近傍を押さえ、ドレーン
チューブ（１）をシース（３）の内腔に押込むようにし
ながら、シースとトラカールを後退させ、抜去する。そ
して、図３（ｂ）に示すように、ドレーンチューブ
（１）の後端部がシース（３）の内腔に入ってしまった
場合は、シースの後退部にプッシングロッド（１１）を
挿入し、弁部材（５）による気密を保つと共に、プッシ
ングロッド（１１）でドレーンチューブ（１）の後端を
押さえながら、シース及びトラカールを更に後退させ
て、抜去する。
去する際に、シースやトラカールを後退させれば、その
ままではドレーンチューブ（１）も一緒に付いて後退し
て来る。そこでシース（３）の後端側に露出しているド
レーンチューブ（１）の根元部近傍を押さえ、ドレーン
チューブ（１）をシース（３）の内腔に押込むようにし
ながら、シースとトラカールを後退させ、抜去する。そ
して、図３（ｂ）に示すように、ドレーンチューブ
（１）の後端部がシース（３）の内腔に入ってしまった
場合は、シースの後退部にプッシングロッド（１１）を
挿入し、弁部材（５）による気密を保つと共に、プッシ
ングロッド（１１）でドレーンチューブ（１）の後端を
押さえながら、シース及びトラカールを更に後退させ
て、抜去する。
【００１７】プッシングロッド（１１）は、弁部材
（５）と密接可能な外径をもっており、ドレーンチュー
ブ（１）を押込むときには、折れ曲がらずスムーズに操
作することのできる材質が良く、例えばプロピレン丸
棒、硬質塩化ビニル樹脂丸棒、又は端部が封止された硬
質塩化ビニル樹脂チューブのような硬質の材質が好まし
い。
（５）と密接可能な外径をもっており、ドレーンチュー
ブ（１）を押込むときには、折れ曲がらずスムーズに操
作することのできる材質が良く、例えばプロピレン丸
棒、硬質塩化ビニル樹脂丸棒、又は端部が封止された硬
質塩化ビニル樹脂チューブのような硬質の材質が好まし
い。
【００１８】
【発明の効果】本発明によるドレナージチューブは、ド
レーンチューブに適度な硬さを持つシースを被ぶせるこ
とにより、体腔内の気密を保ち、内視鏡の視野を保ちな
がら容易に体腔内に挿入、留置することが出来、さら
に、スタイレットをドレーンチューブの内腔に通すこと
によって、ドレーンチューブに剛直性を付与して、目的
部位へ容易に誘導し留置することもできる。また、ドレ
ーンチューブをシース内に挿入しながらシース及びトラ
カールを後退させて行き、シース及びトラカールが体壁
から離れる前にシース内に入り込んだ場合は、プッシン
グロッドで押すことによって確実に体腔内の気密を保ち
ながらシース及びトラカールを後退、抜去させることが
出来、内視鏡下外科手術のためのドレナージチューブ及
びドレーンチューブを留置するための手技として有用で
ある。
レーンチューブに適度な硬さを持つシースを被ぶせるこ
とにより、体腔内の気密を保ち、内視鏡の視野を保ちな
がら容易に体腔内に挿入、留置することが出来、さら
に、スタイレットをドレーンチューブの内腔に通すこと
によって、ドレーンチューブに剛直性を付与して、目的
部位へ容易に誘導し留置することもできる。また、ドレ
ーンチューブをシース内に挿入しながらシース及びトラ
カールを後退させて行き、シース及びトラカールが体壁
から離れる前にシース内に入り込んだ場合は、プッシン
グロッドで押すことによって確実に体腔内の気密を保ち
ながらシース及びトラカールを後退、抜去させることが
出来、内視鏡下外科手術のためのドレナージチューブ及
びドレーンチューブを留置するための手技として有用で
ある。
【図１】本発明の一実施例となるドレナージチューブの
構成を示す概要図である。
構成を示す概要図である。
【図２】本発明におけるドレーンチューブの他の実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図３】本発明によるドレナージチューブの使用状態を
示す概要図である。
示す概要図である。
１ ドレーンチューブ ２ 封止部 ３，３’ シース ４ 鍔 ５，６ 弁部材 ７ スタイレット ８ 体壁 ９ 体腔 １０ トラカール １１ プッシングロッド
Claims (3)
- 【請求項１】 長さ方向に貫通し排液の流通路となる内
腔を有する可撓性のドレーンチューブと、該ドレーンチ
ューブが挿通できる直線状もしくは湾曲形状で硬質の管
状シースとから成り、ドレーンチューブには後端部に流
通路を気密的に閉鎖する封止部を設け、シースには後端
部近傍に鍔を設けると共に、ドレーンチューブを気密的
に挿通できる弁部材を配設したことを特徴とするドレナ
ージチューブ。 - 【請求項２】 ドレーンチューブ後端部の封止部が弁部
材からなり、ドレーンチューブの内腔には、該弁部材を
通して気密的に硬質中芯が挿通されていることを特徴と
する、請求項１記載のドレナージチューブ。 - 【請求項３】 請求項１もしくは請求項２に記載され
た、シースの内腔にドレーンチューブを挿入し組立てた
ドレナージチューブを、体壁に予め刺入、留置されたト
ラカールの内腔に挿入し、続けてドレーンチューブを目
標の部位まで挿入した後、前記シースの後端側に露出し
ているドレーンチューブの根元部近傍を押さえながら、
シース及びトラカールを一緒に後退させ、ドレーンチュ
ーブの後端部がシースの後端側内腔に入ったら、シース
の後端部にプッシングロッドを挿入し、該プッシングロ
ッドでドレーンチューブの後端を押さえながら、シース
及びトラカールを更に後退させて抜去する、ドレーンチ
ューブの留置方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5204280A JP2974893B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ドレナージチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5204280A JP2974893B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ドレナージチューブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0751357A true JPH0751357A (ja) | 1995-02-28 |
| JP2974893B2 JP2974893B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=16487872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5204280A Expired - Fee Related JP2974893B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ドレナージチューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2974893B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997030746A1 (fr) * | 1996-02-21 | 1997-08-28 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Instrument medical facilitant l'insertion |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP5204280A patent/JP2974893B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997030746A1 (fr) * | 1996-02-21 | 1997-08-28 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Instrument medical facilitant l'insertion |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2974893B2 (ja) | 1999-11-10 |
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