JPH07505299A - 吸収性製品中に使用するため予結合された繊維層を有する弾性網状基板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ｍｍ−２、好ましくは７ｏ乃至１５０ｍｍ−２の範囲内にある事を特徴とする請 求項１乃至１５のいずれかに記載の吸収性製品。

１７、　基板（６２）の両側面が繊維層（６４，６６）によって被覆され、基板 の一方の側面の繊維が他方の側面の繊維に対して横方向に配向されている事を特 徴とする請求項１乃至１６のいずれかに記載の吸収性製品。

１８、　繊維（６４，６６）が相互にからみ合わされている事を特徴とする請求 項１乃至１７のいずれかに記載の吸収性製品。

１９、　弾性部材（６ｏ）の区域においてトップシートとバックシートとを引き 離すカが２Ｎ乃至８Ｎ、好ましくは５Ｎ乃至６Ｎの範囲内にある事を特徴とする 請求項１乃至１８のいずれかに記載の吸収性製品。

はその一部を成し、また前記端部の中間に配置された各吸収性製品中に使用する ため子結合された繊維層を有する弾性網状基板 発明の分野 本発明は、 一トップシートと、 一前記トツブシートに組合わされた不透液性バックシー　ト　と　、 一前記トツブシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアとを含み 、前記吸収性製品の縁は両側の縦縁と前記縦縁に対して横方向に延在する両側の 横縁を含み、 −さらに前記バックシードの身体対向面に連結された弾性部材を含み、前記弾性 部材は相互に連結された弾性ストランドから成る網状基板を含むように成された 吸収性製品に関するものである。

また本発明は、 一不透液性バツクシートを含み、前記バックシートの縁は２つの縦縁と前記縦縁 に対して横方向に延在する２つの横縁とを含み、前記縦縁はそれぞれ第１端部と 第２端部とを含み、前記各縦縁の端部がそれぞれ側面パネル区域において相互に 接続されて無限ウェストバンドまた縦縁の部分がそれぞれ無限脚カフスまたはそ の一部を成し、 一前記バツクシートの身体対向面に配置された吸収性コアと、 一前記バツクシートの身体対向面に連結された弾性部材とを含み、前記弾性部材 は相互に連結された弾性ストランドから成る網状基板を含むように成された吸収 性製品に関するものである。

発明の背景 米国特許ＵＳ−Ａ−４，４０７，２８４からこのような吸収性製品が公知である 。

この米国特許においては、複数の横方向ストランドによって相互に間欠的に連結 された長手力ストランドを有する網状弾性部材が開示されている。この弾性部材 は、吸収性製品、特におしめのバックシートとトップシートとの間に配置される 。弾性基板が、おしめの縦縁の近くに平行に配置されて弾性脚カフスを成し、あ るいはおしめの横縁の近くに平行に配置されて弾性ウェストを成す。

弾性部材はトップシートとバックシートとの間にその延伸状態において配置され 、トップシートは弾性部材の開口区域を通してバックシートに対して積層される 。弾性部材を緩めると、弾性部材の横方向に連結された部分についてのみトップ シートとバックシートが寄せられる。

弾性部材は好ましくは０．　１３ｍｍ乃至０．５０ｍｍの厚さ範囲の任意の延伸 性フィルム材料から成る事ができ、その１００％伸びにおける弾性率は好ましく は１．４乃至１４０Ｋｇｃｎ−２の範囲内にある。

前記の型の吸収性製品は、弾性部材がトップシートとバックシートとの間に配置 された区域において着用者の皮膚に対して比較的不快感を与える可能性がある。

これは、トップシートをバックシートに対して固着する接着剤がトップシートの 柔らかさまたは繊維感触を低減させるからである。さらに、延伸方向が弾性部材 の長手力に限定され、バックシートに対してトップシートが結合されるので長手 力に対して直角方向の延伸が不可能である。

発明の目的 本発明の目的は、優れた流体処理性を有しまた使用快適な弾性部材を含む吸収性 製品を提供するにある。

本発明の他の目的は、使用中の吸収性製品の優れたフィツトを与える弾性部材を 含む吸収性製品を提供するにある。

本発明のさらに他の目的は、バックシートの身体対向側面上にまたはトップシー トとバックシートとの間に非延伸状態で配置する事ができまた比較的小量の接着 剤を使用してトップシートまたはバックシートに対して確実に固着されうる弾性 部材を提供するにある。

本発明のさらに他の目的は、トップシートとノくツクシートとの間に配置された 時にこのトップシートまたはバックシートに対して確実に接着すると同時にこれ らの結合されたトップシートとバックシートの比較的大きな自由度を与える事の できる弾性部材を含む吸収性製品を提供するにある。

発明の要約 本発明による吸収性製品は、基板の身体対向側面に対して少なくとも１つの繊維 層が子結合されている事を特徴とする。

吸収性製品の着用者の皮膚に隣接配置された弾性部材の表面の繊維特性が十分な 弾性とバルクを与えるので、この吸収性製品は着用者とって快適である。トップ シートが弾性構造の開口を通してバックシートに直接に接着されている先行技術 の弾性部材と異なり、バックシートと弾性基板が繊維層によって着用者の皮膚か ら離間される。

本発明による吸収性製品中の弾性部材のバルクは、弾性部材の引張り特性とは関 係なく弾性基板に結合される繊維量を増減する事によって大幅に変動させる事が できる。

本発明によって結合されたバックシートと弾性部材は、これらのバックシートと 弾性部材のシワ形成またはバックリングを伴う事なく比較的種々の方向に延伸性 である。

従って吸収性製品のフィツトが改良され、弾性部材にそった漏れの可能性が低下 する。

また着用者の皮膚とバックシートとの間に繊維層が存在する事により、着用者の 皮膚と弾性部材との間に捕らえられた水分、例えば汗が繊維を通して蒸発させら れる。

従って皮膚刺激の可能性が少なくなり、着用中の快適性が増大する。

ステープルテキスタイル繊維を水ジェツトで絡み合わせた弾性ウェブまたはネッ トから成る弾性基板は米国特許第ＵＳ−Ａ−４，７７５，５７９から公知であり 、これを引例とする。このウェブの弾性ストランドはエチレン−ポリブチレン・ コポリマー、ポリ（エチレン−ブチレン）ポリスチレン・ブロックコポリマー、 ポリアジピン酸エステル、ポリウレタン、ポリエステル・エラストマー重合体な どで作る事ができる。繊維は弾性である必要はなく、綿、レーヨン、ポリオレフ ィン、ポリアミド、ポリエステル、アクリル繊維またはウールから成るできる。

本発明による吸収性製品の１実施態様は、吸収性製品がトップシートとバックシ ートとの間に含まれる事を特徴とする。

おしめなどの１部の吸収性製品の場合、トップシートとバックシートは同延長で あって、共通縁を有する。一般にバックシートがトップシートより大きいトレパ ンまたは成人用失禁ブリーフなどの吸収性製品と異なり、このようなおしめの中 の弾性部材はトップシートとバックシートとの間に含まれる。例えばハイドロ・ エンタングリング法、ニードリング法、または融解結合法または接着結合法など のその他任意の結合手段によって弾性基板に対して子結合された繊維は、その繊 維特性の故にトップシートと相容性であって、比較的小量の接着剤を用いてトッ プシートに対して確実に接着される。トップシートは弾性部材のバックシート側 の第２繊維層の繊維によってバックシートに連結されているので、トップシート とバックシートの一定量の独立運動が可能である。一般に弾性部材を付着する縁 に対して平行な主延伸方向に対して直角の成分を有する方向に吸収性製品を延伸 させる場合、トップシートとバックシートがこの延伸に対してその相対位置を調 整する事ができる。このようにして、トップシートとバックシートのバックリン グが少なくなり、従って弾性部材にそった漏れの機会を低下させる。

本発明による吸収性製品の１実施態様は、その横縁のそれぞれの端部に配置され て横方向に延在する２つの側面パネルを含み、その少なくとも一方の側面パネル が弾性部材を含む事を特徴とする。

吸収性製品の後側横縁を前側横縁と結合する側面パネルは、吸収性製品の使用者 の運動に際して種々の方向の延伸作用を受ける。この運動中に、側面パネルにそ った体液の漏れを防止するため側面パネルが着用者の身体に隣接した位置に留ま る事が重要である。おしめにおいてトップシートと、バックシートと、弾性基板 とがこの弾性基板に子結合された繊維層によって積層されている場合、前記の側 面パネルは種々の方向に比較的小量のバックリングをもって延伸する事ができ、 これは側面パネルにとって特に望ましい特性である。これは、弾性部材がバック シートの身体対向面にのみ連結されるようにしたトレパンまたは失禁ブリーフの 側面パネルについても同様である。

本発明による吸収性製品の他の実施態様は、バックシートが、弾性部材と同延長 区域内において、永久的に延伸されるように機械的に処理される事を特徴とする 。

比較的非弾性のバックシートが、弾性の必要とされる区域において永久的な変形 を備える。弾性部材がバックシートと比較的非弾性のトップシートとに対して積 層される場合には、これらの積層区域においてトップシートも物理的に変形され る。トップシート、バックシートおよび弾性部材から成る積層構造を２つの相互 に係合する加圧ロールの間に通す事により、バックシートとトップシートに対し て永久的変形が加えられる。これらの加圧ロールはトップシートとバックシート をそれぞれの弾性復元範囲を超えて引き延ばす事により永久的に延伸させる。延 伸後の弛緩に際して、トップシートとバックシートは弾性部材によってシワ状に 寄せられる。それぞれの弾性復元範囲を超えて延伸された２枚の非弾性層の間に 挟持された網状弾性部材を含むラミネートの製造法は米国特許第４，５２５．４ ０７号から公知であり、これを引例とする。

あるいは、前記加圧ロールの一方がその軸方向に延在する歯を備え、第２加圧ロ ールが第１加圧ロールの歯を受けるための整合凹部を備える。これらの歯はバッ クシートとトップシートに対して物理的変形を加えて、これらのシートを間欠的 に薄くするので、ある程度引き延ばされうるシワ構造が得られる。米国特許第０ ７／６６２゜５３７号に詳細に記載されたこの延伸方法を使用すれば、トップシ ートとバックシートは破断点まで薄くする事ができるので、バックシートの不透 液性が失われる。前記の特許によれば、弾性部材は、バックシートの破断後にも バックシートを通しての漏れが生じないように、不透液性の天然ゴムフオームに よって形成する事ができる。

このような天然ゴムフオームストリップから成る弾性部材に対して、繊維層を取 付けられた網状弾性構造を含む弾性部材を使用すれば、トップシートと、バック シートと、弾性部材との間の剥離抵抗を増進する事ができる。

トップシートと弾性部材の繊維との間の良好な接着力を生じるためには、比較的 小量の接着剤が必要である。

トップシートが相当に薄くなる区域においては、弾性部材の繊維が着用者の皮膚 に快適な柔らかな感触を与えるに十分なバルクを生じる。弾性部材の繊維特性は 、汗など、着用者の皮膚上の液体を蒸発させる。疎水性繊維を使用する事により 、側面パネルは液体反発性となり、着用者の皮膚と接触した時に乾燥感触を与え る。

本発明のさらに他の実施態様は、基板の両側面がそれぞれ１繊維層によって被覆 され、一方の側面の繊維が他方の側面の繊維に対して横方向に配向される事を特 徴とする。

延伸方向に配向されるように弾性基板に対して結合された繊維は基板の延伸に際 してほぐれる。基板の延伸方向に対して横方向に基板に結合された繊維は基板を 延伸させる際に相互に離間するように引張られるので、繊維間に空隙が生じる。

逆に延伸方向に配向された繊維間には空隙は生じない。空隙が体液によって満た され、着用者が運動する際に圧力が加えられて空隙から体液が漏れる。しかし、 基板の一方の側面において延伸方向に対して全体として平行に繊維をからませ、 基板の他方の側面において延伸方向に対して横方向に繊維をからませる事によっ て、基板は空隙を生じる事なく延伸される。同時に延伸方向に対して横方向に配 向された繊維はトップシート、バックシートおよび弾性部材の結合体の可撓性を 改良するので、基板は延伸方向の面の外部に容易に撓む事ができる。

本発明のさらに他の実施態様は、繊維が相互に結合される事を特徴とする。

弾性基板の一方の側面の繊維が同一側面の他の繊維および他方の側面の繊維に対 して、例えば繊維を熱空気と接触させる事により結合される。この加熱結合は繊 維相互間の接着を増進するので、基板から繊維が離脱する機会が減少し、トップ シートとバックシートの剥離力が増大される。繊維の加熱結合は、弾性基板と繊 維を２つの熱いカレンダリングロールの加圧ニップの中を通す事によって、また は例えば繊維にそって熱空気を通す事によって実施できる。

図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限定 されるものではない。

第１図は本発明による使い捨て吸収性製品の部分的破断された斜視図、 第２図は弾性部材の斜視図、 第３図は第２図の弾性部材を含む弾性側面パネル、弾性ウェスト部分および弾性 脚カフスを有する吸収性製品の平面図、また 第４図は第２図の弾性部材を含むトレパンまたは失禁ブリーフの形の吸収性製品 の斜視図である。

図面の簡単な説明 付図に図示の吸収性製品の実施態様は、−回使用後に本発明は使い捨ておしめに 限定されるものでなく、失禁ブリーフ、トレパンおよび脚の間を引き上げられて ウェスト回りに着用されるその他の吸収性製品にも関連する。

第１図は、おしめ着用者上に配置される前に平坦状態すなわち二次元状態にある 本発明のおしめ１０を示す。

このおしめは透過性トップシート１２と、吸収性コア１４と、不透液性バックシ ート１６と、前記トップシート１２と前記バックシート１６との間に配置された 弾性部材１８．２１．２３とを含む。弾性部材１８は、ここに引例とする米国特 許第３．８６０．００３号に記載されたような公知の構造に組立てられている。

第１図に図示の実施態様において、トップシート１２とバックシート１６は同延 長であり、全体として吸収性コア１４より大きな長さと幅を有する。トップシー ト１２はバックシート１６の上に重ね合わされて、おしめの縁２０を形成する。

縁２０は２つの縦縁２６．２８と２つの横縁２２．２４とを含む。トップシート １２はおしめ製造業界において公知のようにしてバックシート１６に対して固着 する事ができる。バックシート１６の長手力中心線７０に対して平行にバックシ ート１６の全長にそって複数の長手方接着剤バンド３０を被着する事ができる。

トップシート１２と、バックシート１６と、長手方接着剤バンド３０が相互に接 着される点の延長と位置は、接着剤バンド３０の間隔と、トップシート１２とバ ックシート１６が吸収性コア１４を越えて延在する長さに依存するであろう。接 着剤バンド３０として使用するに適したホットメルト接着剤は、テネシー、キン ゲスポート、イーストマン・ケミカル−プロダクツ働カンパニーによって製造さ れ、商標Ｅａｓｔｏｂｏｎｄ　Ａ−３によって販売されている。もちろん、例え ば中間部材などを介して、トップシートとバックシートとを他の方法で固着する 事もできる。

おしめ１０は、それぞれおしめの縁２０の第１横縁２２と第２横縁２４から横方 向中心線３１に向かっておしめ１０の長さの約１１５乃至約１７３の距離延在す る第１ウェスト部分４２と第２ウェスト部分４４とを含む。

ウェスト部分４２はおしめの２つの側面パネル５５を含み、これらのパネルは、 おしめが着用された時にウェスト部分４４の側面部分と共に着用者のウェストを 包囲する。各側面パネル５５は弾性部材２１．２３を含み、これらの弾性部材は ブロクター・アンド・ギャンブル社名義の非公開米国特許第０７／６６２．５３ ７号（当社のケース４３４０）による橋かけ結合された天然ゴムフオーム片から 成る事ができる。本発明による側面パネル５５の中において、弾性部材２１．２ ３は第２図に図示の型の少なくとも１つの繊維層を子結合された弾性基板を含む 。

おしめ１０の股部分４６は第１ウエスト４２と第２ウエスト４４との中間部分で あって、着用した時に着用者の脚の間に配置されて着用者の胴体下部を被覆する おしめ部分を含む。吸収性コア１４は、全体として圧縮性で、形状−成性で、着 用者の皮膚を刺激せず、また液体を吸収して保持する事のできる任意手段とする 事ができる。

好ましい吸収性コアはそれぞれ第１および第２対向面３２と３４を有し、また吸 収性層３６と第１および第２ティシュ層３８．４０とを有する。第１および第２ ティシュ層３８．４０は吸収性層３６の上下側面を覆う。

吸収性層３６は液体を吸収して収容するためのものであり、種々のサイズおよび 形状に形成され（例えば長方形、砂時計型など）、また一般にエアフェルトと呼 ばれる粉砕ウッドパルプなど、一般に使い捨ておしめに使用される各種の液体吸 収性材料から成る。吸収性層３６の製造において、他の液体吸収材料、例えばク レーブト・セルローズ・ワラディングの複数プライ、吸収性ゲル化材、吸収性フ オームまたはスポンジ、あるいはその他適当な材料またはその組合せを使用する 事ができる。しかし吸収性層１６の吸収容量全体はおしめ１０の所期の用途にお ける設計液体装入量に対応しなければならない。

さらに吸収性層３６のサイズと吸収容量は、幼児から成人までの範囲の着用者に 適合するように変動させる事ができる。第１図に図示のおしめ１０の実施態様は 砂時計型吸収性層３６を有し、体重５乃至約１２キログラム（１２乃至約２６ボ ンド）の範囲の幼児によって着用されるためのものである。従って吸収性層３６ は、おしめの長手方中心線にそって約４１ｃｍ（１５インチ）、横縁２２と２４ にそって約３２ｃｍ（１２インチ）、また股部分４６の最狭部の幅約１０ｃｍ（ ４インチ）を有するエアフェルトのバットである。吸収性層３６に使用されるエ アフェルトの吸収容量は、吸収材料ダラムあたり約８乃至約１６グラムの水を吸 収して保持するのに十分である。従って第１図と第２図に示す好ましい実施態様 に使用されるエアフェルトの目方は約３５乃至５６グラムであって、全体として 均一なキャリパ−を有する。しかし、吸収性層３６のサイズ、形状、構造および 全吸収容量は幼児から成人までの着用者に適合するように変動される事を理解し なければならない。従ってこれらのサイズ、形状および構造は可変的である（例 えば吸収性層３６は種々のキャリパ−１または親水グラジェントを有する事がで き、あるいは吸収性ゲル化材を含む事ができる）。

第１および第２ティシュ層３８．４０は吸収性層１４の引張り力を改良しまた吸 収性層３６が濡れた時に割れ、塊状を成しまたはボール状を成す傾向を低下させ るためのものである。これらのティシュ層３８．４０はまた液体の滲透を改良し て、吸収性層３６の中の液体の分布をさらに均等にするのに役立つ。これらのテ ィシュ層３８、４０の製造のために種々の材料および製造技術を使用する事がで きるが、平方メートルあたり約１６グラム（３０００平方フイートあたり１０ボ ンド）の坪量を有し、１３ｍｍ　（０，５インチ）の水圧降下の前後において平 方メートルあたり毎分約３０立方メートル（平方メートルあたり毎分１００立方 フイート）の通気性を有するティシュ・ペーパシートによって満足な結果が得ら れた。これらの第１および第２ティシュ層３８．４ｏは吸収性層３６と好ましく は同延長とするが、相異なるサイズまたは相異なる構造を有する事ができ、また はこれらのティシュ層を完全に省略する事もできる。

吸収性コア１４はバックシート１６の上に重ね合わされ、好ましくはバックシー トに対して業界公知の任意手段によって固着される。例えば吸収性コア１４は、 接着剤の均一な連続層、バタン層、または線列あるいはスポット列によってバッ クシートに対して固着する事ができる。第１図と第２図に図示の好ましい実施態 様において、吸収性コア１４をバックシート１６に固着するために接着剤バンド ３０が使用されている。

バックシート１６は不透液性であって、吸収性コア１４によって吸収された液体 が着用者の下着、衣類、ベッドまたはその他着用者と接触する物品を濡らす事を 防止する。好ましくはバックシート１６は約０．０１２乃至約０．０５１ｍｍ　 （０，０００５乃至約０．０００２インチ）の厚さのポリエチレンフィルムとす るが、他の可撓性の不透液性材料を使用する事もできる。この明細書において、 用語「可撓性」とは、形状合致性であって、人体の形状および輪郭に容易に合致 する材料をいう。予延伸状態で弾性部材と共に使用するに適したポリエチレンフ ィルムは、モンサンド・ケミカル社から製造され商標Ｆｉ１ｍ　Ｎｏ、８０２０ で市販されている。好ましくはバックシートは有様外観を呈するため、エンボス 仕上げまたはマチ仕上げとする。さらに、バックシート１６は、液体の透過を防 止しながら、吸収性手段１４から出る水蒸気を通過させる通路を有する事ができ る。

１つの実施態様において、バックシート１６は、おしめの縁全体２０にそって少 なくとも約１．３ｃｍ（０，５インチ）の最小距離、吸収性層３６から延在する 変形砂時計型を有する。

トップシート１２は形状合致性で、柔らかな感触を有し、着用者の皮膚を刺激せ ず、また着用者が吸収性コア１４と接触する事を防止する。またトップシート１ ２は透液性であって、その厚さを通して液体を容易に透過させる。適当なトップ シート１２は、広範な材料、例えば天然繊維（例えば木材繊維または綿繊維）、 合成繊維（例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン）、あるいはそ の組合せから製造する事ができる。あるいはトップシート１２は、業界公知の網 状化フオームなどのフオームとし、あるいは同じく業界公知の成形フィルムのい ずれかとする事ができる。

トップシート１２の製造のために種々の製造技術を使用する事ができる。例えば トップシート１２は織布、不織布、スパンボンデツド布、カーデッド布または類 似のものとする事ができる。好ましいトップシート１２＆より−デッド布であっ て、不織ファブリック技術にお（１て公知の手段により熱的に結合される。好ま しくはトップシート１２は平方メートルあたり約１５乃至２１グラムの目方と、 マシン方向においてセンチメートルあたり少なくとも約４００グラムの最小乾燥 引張り強さと、クロスマシン方向において少なくとも約５５グラムの湿式弓１張 り強さとを有する。

おしめ１０を着用者の脚に当接するように引張り保持するため、長手方縁部分５ ０にそって弾性部材１８が固着されている。従っておしめ１０が着用された時に 、弾性化された脚開口を有する事になる。このような結果ζよおしめ業界公知の 任意手段によって達成する事ができる０弾性ストリップを含むおしめ構造は米国 特許第３，８６０．００３号に記載されている。さらに弾性脚／くンドを有する 使い捨ておしめの製造に適した方法および装置力ゞ米国特許第４．０８１．３０ １号に記載されており、これを引例として加える。

米国特許第３，８６０，００３号の開示に関連して第１図の実施態様に示すよう に、弾性部材１８は股部分４６の長手方縁部分５０に対して弾性収縮状態で作動 的に結合されているので、非拘束状態においては、弾性部材１８は長手方縁部分 ５０を確実に収縮させまたは寄せる。

第１図に図示の実施態様において、弾性部材１８は縦縁部分５０においてバック シート１６の一部に固着されている。適当な接着剤は可撓性であると共に、この 弾性部材１８を延伸しながらこれをバックシート１６に対して保持するに十分な 接着性を有するものとする。使用時に満足な結果を示した接着剤は、ライスコン シン、エルムグローブ、フィントレー・アトへツシブズ社によってＦｉｎｄｌｅ ７　Ａｄｈｅｓｉｙｅｓ　５８１−３３４−０１として市販されている。

弾性部材１８は縦縁部分５０に対して少なくとも３様に作動的に取付けられる。

例えば、弾性部材１８を延伸させ、この延伸状態において、非圧縮状態または非 延伸状態の縦縁部分５０に対して固着させる。あるいは、縦縁部分５０を（例え ばプリーツによって）圧縮させ、次にこの圧縮された縦縁部分５０に対して非延 伸弾性部材１８を固着する。

トップシート１２とバックシート１５との間に弾性部材１８を挿入する他の方法 は、まず弾性部材１８を非延伸状態においてトップシート１２とバックシート１ ５との間に固着し、次に縦縁部分５０においてトップシ一トとバックシートを機 械的に変形させるにある。この変形は、本来非延伸性のトップシートおよびバッ クシートに対して延伸性を与える。この方法は、弾性部材として、少なくとも１ つの繊維層を子結合された網状弾性基板が使用される場合に特に有利である。ト ップシートが変形されて比較的薄くなった時、第２図に図示のような弾性部材は 、着用者の皮膚に不愉快に圧力を加えない程度に柔らかでバルキーである。網状 基板とトップシートとの間の繊維層の故に、すぐれた呼吸性が保持される。

弾性部材１８は好ましくはその弛緩状態から１００％延伸された時に、約１００ ｇの引張力を生じる。

おしめ１０は、着用された時にその第１ウェスト部分４２と第２ウェスト部分４ ４を重なり合い状態に保持するため、外側ファスナ一手段５６を備える。このよ うにして、おしめ１０が着用者に固着された時に側面閉鎖が形成される。

さらに詳しくは、外側ファスナ一手段５６は第１ウェスト部分４２を第２ウェス ト部分４４に対して固着してこれらの部分を重なり合い状態に保持する。従って ファスナ一手段５６は、着用中にこれらの部分を離間させようとする力に抵抗す るようにまた抵抗できる力をもって１第１ウ工スト部分４２と第２ウェスト部分 ４４に対して固着されなければならない。

外側ファスナ一手段５６はベルクロ（Ｖｅｌｃｒｏ）ストリップまたはパッチ、 ボタンまたはスナップなど、側面閉鎖を実施するための公知の任意手段とする事 ができる。好ましい外側ファスナ一手段５６はおしめ業界公知の接着剤テープと する。

接着剤テープとして任意公知の形状および構造を使用する事ができる。例えば、 接着剤テープは一回使用型テープまたは多回使用型テープ（すなわちリフアース ナブル・テープ）とする事ができる。好ましい接着剤テープは、米国特許第３． ８４８，５９４号に記載のようなＹ型テープとする。この特許を引例とする。外 側ファスナ一手段５６はおしめの両側の側面パネルに備えられる。

第２図は、両側面に繊維層６４．６６を備えた網状弾性基板６２を含む弾性部材 ６０である。基板と繊維をマニホルド列の下を通し、繊維を通して水噴流を送る 事によって繊維を基板に対して結合し、この水噴流の直径は１乃至１０気圧の圧 力で約０．１ｍｍとする。おしめ１０の側面パネル５５の中に弾性部材として使 用するための繊維層６４．６６の所望の剥離強さは２Ｎ乃至８Ｎの範囲内であり 、好ましくは５Ｎ乃至６Ｎの範囲内である。

側面部材５５の中に使用する弾性部材６０は下記の特性を有する事が好ましい。

ｍ；の弾性部材のキャリパ−は１７．１ｇ／ｃｍ２の圧力において約１乃至３ｍ ｍ、好ましくは約１．３乃至１．８ｍｍとする。

−１７，１ｇ／ｃｍ２の圧力における弾性基板のストランドの厚さは長手方にお いて（機械方向において）０．０５乃至２．００ｍｍの範囲、好ましくは０．０ ８乃至１．００ｍｍの範囲とし、横方向（クロスマシン方向）において０．１乃 至２．５０ｍｍ、好ましくは０．１５乃至１．００ｍｍの範囲とする。

−弾性網状基板６２に結合される繊維の坪量は３５乃至１００ｇ／ｍ２、好まし くは５０乃至７０ｇ／ｍ２の範囲内とする。

一弾性基板の坪量は２０乃至２５０ｇ／ｍ２、好ましくは７０乃至１５０ｇ／ｍ ２の範囲内とする。

一基板に対して結合される繊維は、ポリオレフィン、ポリエチレンまたはポリプ ロピレン・コポリマー、ポリエステル、アクリル繊維、レーヨン繊維または木材 パルプ繊維、綿またはビスコースなどの天然繊維あるいはそれらの組合わせとす る。

一弾性基板６２は合成エラストマー、例えばスチレン−ブタジェンゴム、ポリブ タジェン、ポリイソプロペン、ポリクロロプロペン（例えばネオプレン）、エチ レン−プロピレン、フッ素化エラストマー、または熱可塑性エラストマーあるい はそれらの組合わせとする事ができる。

適当な熱可塑性エラストマーはＡ−Ｂ−Ａ’型のスチレン−ジエン・ブロック・ コポリマーであって、ここにＡとＡ“は同一のまたは相異なるブロックである。

この型のコポリマーの例はシェルによって商標Ｋｒａｔｏｎ１１０１によって市 販されるスチレン−ブタジェン−スチレン（Ｓ　Ｉ　Ｓ）　、またはスチレン− イソプレン−スチレン（ＳＩＳ）、またはＳＩＳ／ＳＢＳ混合物である。

−弾性基板６２は長手方（機械方向）においてインチあたり２乃至４０、好まし くは４乃至１５、また横方向（クロスマシン方向）において３乃至４０、好まし くは３乃至２５のストランド数を有する。

−ストランドの交差角度は３０＠乃至１５０°、好ましくは７０°乃至１１０° の範囲とする。

−側面パネル５５に使用される弾性部材６ｏの引張り特性を下記の表１に示す。

使用可能な弾性部材は第３欄に記載の引張り特性を有し、好ましくは特性は第４ 欄に記載の引張り特性を有する。

繊維が存在しない場合と比較して、基板に結合された繊維は、弾性部材をその弛 緩状態から例えば１００％伸びまで延伸する第１延伸に際して（第１負荷サイク ルに際して）はぐれるので、この第１延伸における引張り力は弛緩状態における 引張り力（第１無負荷サイクル）と大きく相違する。また、この第１負荷サイク ルおよび第１無負荷サイクルにおいて弾性部材によって加えられる引張り力は、 次の第２負荷サイクルおよび第２無負荷サイクルにおいて加えられる引張り力よ り大である。第１延伸によって弾性部材が「活性化」されるので、この第２負荷 サイクルと第２無負荷サイクルの引張り力値によって弾性部材の引張り特性がよ りよく表示される。

表に弾性部材６０の引張り特性 好ましい弾性部材についてそのストレッチ・クリープ、パーセンテージ・セット 、通気性、バックリングおよび剥離力を下記の方法によって測定した。テストさ れた弾性部材は下記のサイズを有していた。

キャリパ−・１７．１ｇ／ｃｍ２の圧において１．４−１．５ｍｍ。

１７．１ｇ／ｃｍ２の圧力におけるストランド厚さニー長手力（ＭＤ力方向にお いて０．１０−０．１５ｍｍ。

−横方向（ＣＤ方向）において０．２５−０．３０ｍｍ。

繊維の坪量：６０ｇ／ｃｍ２゜基板の各側面に対して、繊維層を連結した。

網状基板の坪量：１１０ｇ／ｍ２゜ 網状基板の組成：ＳＢＳ／ＳＩＳ混合物、インチあたりストランド数：長手力（ ＭＤ力方向において１２、横方向（ＣＤ方向）において９゜ストランドの交差角 度９０”。

ストレッチ・クリープ 弾性部材のストレッチ・クリープは、３８℃の温度で、２００ｇの重りを弾性部 材に対して取り付け、この弾性部材を引き延ばされた状態で３０分間放置する事 によって測定した。３０分後に重りを除去し、弾性部材を３０秒間弛緩させた。

引張りの前後における弾性部材の長さの増大がクリープ量であって、これは約３ ５％であった。

側面パネルまたは脚弾性部材またはウェスト弾性部材の中に使用される弾性部材 としては、クリープができるだけ小さく（理想的には０％）、３５％以上でない 事が望ましい。

パーセンテージ・セット パーセンテージ・セットは下記のようにして測定された。第１負荷サイクルにお いて、弾性部材を引張りテスターの中で、５００ｍｍ　ｍ１ｎ−１のクロスヘッ ド速度で、１００％伸びまで引張り、３０秒間保持した。その後、第１弛緩サイ クルにおいて弾性部材を同一速度で弛緩させた。無負荷サイクルの末期に、弾性 部材を６０秒間休養させ、その後第２負荷／無負荷サイクル中に前記のプロセス を繰り返した。パーセンテージ・セットは、１つのサイクル後の長さの相対延長 度である。テストされた弾性部材の場合、パーセンテージ・セットは約１５％で あった。理想的にはこのパーセンテージ・セットは０％である。側面パネル、脚 弾性部材またはウェスト弾性部材の中に使用される弾性部材について、パーセン テージ・セットは１５％以下に留まらなければならない。

通気性 弾性部材の通気性は、弾性部材のサンプルをその非延伸状態においてオリフィス の上に締め付け、１２５Ｐａの一定圧力降下において弾性部材を通して空気を吹 き通す事によって測定された。通気性をテストするために使用された装置は、ニ ューヨーク、１２８０１、グレン・フォール、Ｐ、Ｏ，Ｂｏｘ　３１０、アルバ ニー・エンジニアード・システムズによって製造されたポータプル通気テスター 、Ｍｏｄｅｌ　Ｖ、またはＮＪ、０７０３０、ホボケン、１４１５　パーク・ア ベニュー、ＵｎｗｅｄＨａｔｅｓ　Ｔｃｓｊｉｎｇ　Ｃｏ、製造の＾ｔ　Ｆｌｏ ｗ　Ｔｅ５ｔｃｄ、　Ｍｏｄｅｌ　９０２５であった。

前記の特性を有する弾性部材の場合、通気特性はオリフィスサイズ平方メートル あたり、毎分２３．　３２ｍ３（ｍ３　／　（ｍｉｎ、ｍ２　））である事が発 見された。これに対して橋かけ結合された天然ゴムフオームのストリップから成 る弾性部材の場合、通気特性は１．０５ｍ３／（ｍｉｎ、ｍ２）であった。吸収 性製品において使用するためには、弾性部材は好ましくは５乃至４３ｍ３／（ｍ ｉｎ、ｍ２）、最も好ましくは１５乃至３０ｍ３／（ｍｉｎ、ｍ２　）の通気性 を有する事が好ましい。

バックリング 弾性部材のバックリングは、この弾性部材に対して剪断力を加える際にシワの発 生した角度を観察する事によってテストされた。１つのテスト法において、まず 弾性部材が前記の表■に示した第２負荷サイクルおよび第２無負荷サイクルの弾 性特性を示す程度に繊維をほぐすために弾性部材を延伸させた。この弾性部材の １０ｃｍＸ１０ｃｍパッチを水平面にテープで固定しその一方の側面をマシン方 向に対して平行にした。弾性部材の反対側面をその全長にそってマシン方向方向 においてルーラに固着し、クロスマシン方向における自由長を８ｃｍとした。次 に、ルーラをクロスマシン方向にＸセンチメートル移動させて弾性部材を所定パ ーセントだけ伸ばした。

この場合、伸びパーセントΔはΔ＝（Ｌｏ＋ｘ）／Ｌ。

で表わされる。

ここに、ＬＯは弛緩状態におけるクロスマシン方向のサンプルの自由長である。

弾性部材の延伸状態において、前記の伸びパーセントを一定に保持しなからルー ラを距離ｙだけマシン方向に移動させた。弾性部材の中にシワが観察されるまで ルーラをマシン方向に移動させる距離ｙは、与えられた伸びパーセントΔにおけ るバックリング測定値である。またクロスマシン方向と、弾性部材の水平面に固 着された隅部からルーラに固着された反対側隅部まで延在する弾性部材の縁との 成す角度θがバックリングの測定値である。ここに、θはアークタンジェント（ ｙ）／　（Ｌｏ＋ｘ）に等しい。

下記の表ＩＩにおいて、相異なる伸びパーセントΔに対して、本発明の弾性部材 と同一サイズの橋かけ結合された天然ゴムフオームのサンプルとについて角度θ を与ムフォームのサンプルとのバックリング角度θ角度θの測定誤差は３度以上 ではないと考えられる。

側面パネル中に使用する際に、伸びパーセントは１５乃至２０％であって、４０ ％を超えない。この伸びパーセント範囲内において、本発明の弾性部材は橋かけ 結合された天然ゴムフオームの類似パッチよりも低いバックリングを示し、従っ て側面パネルのフィツトが改良され漏れが減少する。吸収性製品の側面パネルの 中に弾性部材を使用するための望ましいバックリング特性は下記である。

一〇％伸びにおいて：　０°くθ〈５５°、好ましくは３０＠〈θく４５°、 −２０％伸びにおいて二〇°くθく６０°、好ましくは３７１〈θ〈５００、 −４０％伸びにおいて二〇＠〈θく７０°、好ましくは３７°〈θ〈６０＠ バックリングは弾性基板のメツシュサイズによって決定される重要なファクタで あるので、このメツシュサイズは側面パネル中の弾性部材について好ましいバッ クリング角度範囲を生じるように選定されなければならない。

剥離力 前記特性を有する弾性部材について剥離テストを実施し、その際に水ジェツトに よるからみ合処理後に、通気結合によって繊維を加熱結合した。テスト法として 、前記の特性を有する弾性部材６０を含む仕上がり側面パネル５５が冷間転写接 着剤を使用してバックシートとトップシートの間に接着される。側面パネル５５ から、クロスマシン方向に２５ｍｍ、マシン方向に７５ｍｍのストリップを切り 出した。その一端において、トップシートとバックシートをマシン方向に５ｍｍ だけ剥離した。次にサンプルを引張テスターの中に配置し、トップシートとバッ クシートをそれぞれテスターの上ジョーと下ジョーの中に配置した。５００ｍｍ ／ｍｉｎのクロスヘッド速度でサンプルを完全に剥離するための平均力を記録し た。

繊維を加熱結合された弾性部材を含む側面パネルの場合、剥離力は５．３Ｎに達 したが、水性からみ合せのほかに繊維を加熱結合しなかった弾性部材を含む同様 の側面パネルの場合、トップシートとバックシートの剥離力は３．２Ｎであった 。

弾性部材の繊維の加熱結合はトップシートとバックシートに対して弾性部材を強 く結合し、加熱結合しなかつ本発明による弾性部材を含む側面パネルにおいて、 トップシートとバックシートの剥離力は好ましくは２Ｎと８Ｎの間にあり、最も 好ましくは５Ｎと６Ｎの範囲内にある。

第３図は第２図に図示の弾性部材を使用する事のできるおしめ１０中の弾性部材 の位置を示す。弾性部材は側面パネル５５の一部とする事ができ、また弾性部材 をおしめの縦縁２６．２８にそって配置して弾性脚カフスを形成する事ができ、 または横縁２４にそって配置して弾性ウェスト部分を成す事ができる。弾性部材 ６０をト・シブシート１２とバックシート１６との間に延伸状態で配置して、弾 性部材を弛緩させてトップシートとバックシートを寄せる事ができる。あるいは 非圧縮状態の弾性部材６０に対してバックシート１６とトップシート１２を圧縮 状態で結合する事ができる。

好ましい実施態様においては、トップシート、バックシートおよび弾性部材の実 質的にゼロ歪状態において弾性部材をトップシートとバックシートとの間に配置 する。

トップシートとバックシートとの間に弾性部材を積層したおしめ１０の区域を積 層後に、例えば側面パネル５５、脚弾性部材６５およびウェスト弾性部材６７の 積層区域を噛み合い歯と接触させる事によって永久的に引き延ばす。このように して特定区域に対して一定の延伸量を加える事ができ、この延伸量は変形の生じ る区域の長さ、噛み合い歯の間隔などによって制御する事ができる。また弾性部 材６０は、弾性側面パネル５５、脚部分６５およびウェスト部分６７のいずれか １つまたはその組合わせの中に、単独でまたは他の公知の弾性手段と共に使用す る事ができる。

第２図の基板のメツシュは長方形であるが、ダイヤモンド型、三角形または平行 六面体など、他のメツシュ形状を使用する事ができる。側面パネルにおいては後 者のメツシュ形状が望ましい。この場合、おしめを幼児に着用した時に、側面パ ネルに対して加えられる力が横縁２２．２４に対して正確に平行とならないから である。

側面パネル５５中に使用される基板は、好ましくは２セツトの平行ストランドか ら成り、一方のストランドセットがおしめの縦縁２６．２８に対して全体として 平行に延在し、他方のストランドセットが第１セツトと６０゜乃至９０°の角度 で交差する。

側面パネル５５においては、縦縁２６．２８に対して全体として平行に延在する ストランドは横縁２２．２４に対して全体として平行に延在するストランドより 比較的低い弾性を有し、３００乃至９００グラムの力を加えた時に１０％以下の 復元伸び率を示す事ができる。

第４図は米国特許ＵＳ−Ａ−５，０’７４，８５４に記載のようなトレパン７５ 、および成人用失禁ブリーフなどの吸収性製品を示す。トレパン７５のバックシ ートは第１図に図示のおしめのバックシート１６と全体として類似の形状を有し 、同一数字で示される。おしめ１０と類似のトレパン７５のその他の構造は同一 数字を使用して示す。トレパン７５においては、各縦縁２６．２８の末端部分４ ２．４４が製造中に側面パネル区域７４．７６において接合される。おしめの横 縁２２．２４は無限ウェストバンド７３を成す。おしめの末端部分４２．４４の 間に配置された縦縁部分は着用者の脚を包囲する２つの脚カフス７８．８０を成 す。

ウェストバンド７３の中に弾性部材６７．６７゛が配置され、脚カフス７８．８ ０の中にそれぞれ弾性部材６５．６５°が配置され、また側面パネル７４．７６ の中にそれぞれ弾性部材２１．２３が配置される。第４図のトレパン７５におい て、吸収性コア８２と前記コアを覆うトップシート１２はバックシート１６より 小であり、バックシート１６はコアとトップシートの縁を越えて延在する。バッ クシート１６の身体対向面８４に連結された弾性部材は着用者の皮膚に対して柔 らかな弾性の繊維触感を与える。この場合、繊維の弾性基板からの脱落を防止す るため、好ましくは繊維は基板に対して加熱結合される。もちろん、トレパンに おいて、弾性部材を覆うために大型のトップシートを使用し、あるいは弾性部材 を単一の被覆層またはそれぞれの被覆層によって被覆する事ができる。この場合 、弾性基板からの繊維の脱落の可能性が減少する。

フロントページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、　ＰＴ、　Ｓ Ｅ）、０Ａ（ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、　ＣＩ、　ＣＭ、　ＧＡ、　ＧＮ、　Ｍ Ｌ、　ＭＲ，ＳＮ、　ＴＤ。

ＴＧ）、　ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　ＣＺ、　ＦＩ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．−トップシート（１２）と、 一前記トップシート（１２）に組合わされた不透液性バックシート（１６）と、 −前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コア（１４） とを含み、前記吸収性製品（１０）の縁（２０）は両側の縦縁（２６、２８）と 前記縦縁に対して横方向に延在する両側の横線（２２、２４）を含み、 −さらに前記バックシート（１６）の身体対向面に連結された弾性部材（１８、 ２１、２３、６０、６７）を含み、前記弾性部材は相互に連結された弾性ストラ ンド（７１、７２）から成る綱状基板（６２）を含むように成された吸収性製品 （１０）において、前記基板（６２）の身体対向面に対して、少なくとも１つの 繊維層（６４、６６）が予結合されている事を特徴とする吸収性製品（１０）。 ２．−不透液性バックシート（１６）を含み、前記バックシートの縁は２つの縦 縁（２６、２８）と前記縦縁に対して横方向に延在する２つの横縁（２２、２４ ）とを含み、前記縦縁（２６、２８）はそれぞれ第１端部（４２）と第２端部（ ４４）とを含み、前記各縦縁の端部（４２、４４）がそれぞれ側面パネル区域（ ７４、７６）において相互に接続されて無限ウエストバンド（７３）またはその 一部を成し、また前記端部（４２、４４）の中間に配置された各縦縁（２６、２ ８）の部分がそれぞれ無限脚カフス（７８、８０）またはその一部を成し、 −前記バックシート（１６）の身体対向面（８４）に配置された吸収性コア（８ ２）と、 −前記バックシート（１６）の身体対向面に連結された弾性部材（１８、２１、 ２３、６０、６７）とを含み、前記弾性部材は相互に連結された弾性ストランド （７１、７２）から成る綱状基板（６２）を含むように成された吸収性製品（７ ５）において、 前記基板（６２）の身体対向面に対して、少なくとも１つの繊維層（６４、６６ ）が予結合されている事を特徴とする吸収性製品（７５）。 ３．前記弾性部材（１８、２１、２３、６０、６７）がトップシート（１２）と バックシート（１６）との間に含まれる事を特徴とする請求項１または２に記載 の吸収性製品。 ４．前記繊維層（６４、６６）の繊維がストランド（７１、７２）とからみ合さ れる事を特徴とする請求項１、２または３のいずれかに記載の吸収性製品。 ５．前記綱状基板（６２）の両側面がそれぞれ繊維層（６４、６６）によって覆 われ、前記基板の一方の側面の繊維層の繊維が基板の他方の側面の繊維層の繊維 とからみ合される事を特徴とする請求項１、２または３のいずれかに記載の吸収 性製品。 ６．前記吸収性製品は、その横縁（２２、２４）のそれぞれの端部に配置され横 縁から横方向に延在する２つの側面パネル（５５）を含み、 少なくとも一方の前記側面パネル（５５）が弾性部材（２１、２３）を含む事を 特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の吸収性製品。 ７．各縦縁（２６、２８）にそってそれぞれ１つの弾性部材（６５）が脚弾性部 材として配置されている事を特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の吸収 性製品。 ８．少なくとも一方の横縁（２２、２４）にそって弾性部材（６７）がウエスト 弾性部材として配置されている事を特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載 の吸収性製品。 ９．バックシート（１６）が、その弾性部材（１８、２１、２３、６０、６７） と同延長区域において永久的に延伸されるように機械的に処理される事を特徴と する請求項１乃至８のいずれかに記載の吸収性製品。 １０．弾性部材（１８、２１、２３、６０、６７）が予延伸状態でバックシート （１６）に固着され、前記弾性部材の弛緩に際してバックシートを寄せる事を特 徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載の吸収性製品。 １１．前記網状基板（６２）は相互に横方向に連結された第１セットおよび第２ セットのストランド（７１、７２）を含み、前記第１セットのストランドは第２ セットのストランドと異なる弾性を有する事を特徴とする請求項１乃至１０のい ずれかに記載の吸収性製品。 １２．前記第１セットと第２セットのストランドは相互に３０°乃至１５０°、 好ましくは７０°乃至１１０°の角度で交差する事を特徴とする請求項１乃至１ １のいずれかに記載の吸収性製品。 １３．前記網状基板のメッシュサイズは０．４ｍｍ２乃至１００ｍｍ２、好まし くは１．７ｍｍ２乃至５１ｍｍ２の範囲内にある事を特徴とする請求項１乃至１ ２のいずれかに記載の吸収性製品。 １４．繊維層（６４、６６）の繊維が疎水性である事を特徴とする請求項１乃至 １３のいずれかに記載の吸収性製品。 １５．前記弾性部材（１８、２１、２３、６０、６７）のキャリバーが１乃至３ ｍｍ、好ましくは１．３乃至１．８ｍｍの範囲内にある事を特徴とする請求項１ 乃至１４のいずれかに記載の吸収性製品。 １６．前記繊維（６４、６６）の目方が３５乃至１００ｇｍ−２、好ましくは５ ０乃至７０ｇｍ−２の範囲内にあり、前記網状基板（６２）の目方が２０乃至２ ５０ｍｍ−２、好ましくは７０乃至１５０ｍｍ−２の範囲内にある事を特徴とす る請求項１乃至１５のいずれかに記載の吸収性製品。 １７．基板（６２）の両側面が繊維層（６４、６６）によって被覆され、基板の 一方の側面の繊維が他方の側面の繊維に対して横方向に配向されている事を特徴 とする請求項１乃至１６のいずれかに記載の吸収性製品。 １８．繊維（６４、６６）が相互にからみ合わされている事を特徴とする請求項 １乃至１７のいずれかに記載の吸収性製品。 １９．弾性部材（６０）の区域においてトップシートとバックシートとを引き離 す力が２Ｎ乃至８Ｎ、好ましくは５Ｎ乃至６Ｎの範囲内にある事を特徴とする請 求項１乃至１８のいずれかに記載の吸収性製品。