JPH07502706A - エンドウッド型シート要素の製造方法及び該方法によって製造された要素 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 エンドウッド型シート要素の製造方法及び該方法によって製造された要素 本発明は、フローリング、カウンター、等の磨耗面として使用できるエンドウッ ド型シート要素の製造方法に関する。

多年にわたり、好ましくは方形の断面領域をもつ木材をのこぎりて切り出した厚 板や木片か、またはのこぎりで切り出した本質的に丸い端面をもつ柱材から成る ことができる、比較的短い木材ブロックの形態をしたエンドウッド木片でてきた 床面を製造することが知られている。このようなブロックの床面にはいくつかの 利点かある。

中でも、その耐水性は高く、また美的に好ましいばかりてなく、その上の歩きご こちもよい。アウトドア用途では、丸い断面の含浸木材ブロックを砂、アスファ ルトまたは他の充填材の中に敷設し、自然の水分によって誘発される動きを木材 の中に吸収させる場合もしばしばある。室内環境では、その用途に応じて、主に 方形の断面形状をしたブロックを継ぎ合わせて複合ブロックまたはシートにし、 それを後にのこぎりでひいて研磨することで、自立性の大きなブロック状の床板 材またはブロック合板床板材用の比較的薄い磨耗層のいずれかにし、それらに突 縁や溝を付けて床を作る板材を敷設し易くしている。

同様にして、方形断面のブロックからカウンターやテーブルを製造することかで きる。

このようなエンドウッド製品はその耐水性や美しい外観によって広く認識されて いるにもかかわらず、水分量の変動に伴い亀裂を起こしたり変形したりする傾向 があるために、汎用されるには至っていない。亀裂の原因は、主として、木材内 部の水分の移動か方向によって異なることにある。すなわち、年輪の接線方向の 水分の移動性か年輪の放射方向の約２倍であるために、木材の内部応力が過剰と なる。この問題に実質的に対処する方法の一つは、各種の薬品によって木材の寸 法を安定化させる方法である。しかしながら、この方法はコストがかかり、また 環境的な観点からは許容できない場合が多い。

亀裂の危険性を低減する別の方法は、のこぎりで三角形断面をもつ木片を切り出 しそれらを継ぎ合わせて複合ブロックにし、次いてそれをその繊維方向に対して 横方向で切り出してシート製品またはおけ板状もしく４よ厚板状の製品にする方 法である（例として、スウェーデン国特許出願公開抜粋第９１００８３０−０号 を参照されたい）。のこぎりで切り出した木片を継ぎ合わせた場合、その断面形 状が三角形であるか他の形状、例えば方形であるかとは無関係に、年輪の方向は 均等に配向されるので、水分の移動（ひいては内部応力）が規則的で且つ予測可 能であるエンドウッド製品を得ることかできる。しかしながら、この場合にも、 年輪の接線方向の水分移動か問題を引き起こすほど大きい場合もある。

本発明の主目的は、エンドウッド型のシート要素の改善された製造方法を提案し 、これによって、磨耗面の平面内での水分移動を実質的に低減させた、とりわけ 、年輪の接線方向の水分移動を低減させたエンドウッド要素が得られるようにす ることである。

本発明によると、この目的は、のこぎりで長手方向に切り出した好ましくは三角 形または方形断面を有する木片を、その長手方向に対して斜めとなる平行な切断 面で切り離して、その切断面積か該木片の断面積よりも大きな板材にし、その後 該板材を互いに隣り合わせて敷設し相補的形状をした縁面て接合してシート状の エンドウッド要素を形成することによって達成される。このことは、優勢な接線 方向の水分移動に摩耗面平面に垂直な方向の成分を与えることができることを意 味し、その結果、摩耗面平面における水分移動が実質的に低減されることになる 。

のこぎりで長手方向に切り出した木片を、該木片の長手方向軸を法線とする平面 に対して約３０〜７５°の角度範囲内の斜めの切断面で適当に切り離す。その角 度は、切り離した板材の表面における水分移動がとの方向でも本質的に均一にな るように、問題の木材の種類について選定する。

本発明は、本発明の方法によって製造された、床、カウンター、テーブル、等の 磨耗面として使用できるエンドウッド型のシート要素をも包含する。本発明によ るシート要素は、のこぎりで長手方向に切り出した木片から、好ましくは三角形 または方形断面を有する斜めに切り離された板材からできていることを特徴とす る。該板材を相補的形状をした縁面て接合してシート状のエンドウッド要素を形 成させる。切り離した板材を、異なるエンドウッドパターンで一緒に敷設し接合 して、磨耗面の平面内の全方向において水分移動が低減または制御されるシート 要素を製作し、よって亀裂の危険性を実質的に低減する。

本発明による要素の一つの実施態様では、比較的厚い板材から要素を製作し、自 立性の大きなエンドウッド型シート、例えばテーブルトップ、を形成することが でき、また比較的薄い板材から要素を製作し、比較的薄いエンドウッド型の磨耗 層を形成させ、これをエンドウッド型の磨耗層を含む床板として使用できる繊維 板、合板、コア合板、等のような支持体に継ぎ合わせることができる。

摩耗面平面において、すなわち主として水分移動が製品にとって問題となる方向 において、水分移動を低減することの他に、本発明は、製品の磨耗面に対して魅 力的な模様を構成する大きな自由度を提供する点で有利である。また、製品の表 面における個々の木片をさらに大きくすることができ、このことは製造効率や外 観に関して好ましい場合が多い。さらに、繊維に対して斜めに切断された木材面 を加工する方が容易であり、また繊維方向に対して垂直に切断された木片を用い るよりも、最終仕上が良くなり、しかもピックアップの危険性も小さくなる。

本発明を添付の図面を参照してさらに詳しく説明する。

第１図は、のこぎりで長手方向に切り出した三角形断面を有する木片の一部の透 視図であり、中の破線はエンドウッド特徴ををする斜めに切断される板材の切断 ラインを示す。

第２図は、三角形の木片と、それから切り離されたエンドウッド特徴を有する板 材との様々な投影図である。

第３図は、第２図の底部に示した種類の斜めに切り離されたエンドウッド型の角 のある複数の板材から構成されたシート要素の一部の平面図である。

第４図は、のこぎりで長手方向に切り出された三角形断面を有する木片の一部の 透視図であり、切断する傾斜が異なる別の態様を示す。

第５図は、第４図の木片と、それがら切り離されたエンドウッド型の三角形板材 との様々な投影図である。

第６図は、第５図の底部に示した種類の斜めに切り離されたエンドウッド型の三 角形の複数の板材から構成されたシート要素の一部の平面図である。

第１図は、のこぎりで長手方向に切り出された三角形断面を有する木片ＩＯの一 例を示しており、これから本発明の概念に従いエンドウッドの特徴をした複数の 板材１２が切り離されることになる。

第１図に示されている木片ＩＯは三角形断面を有するが、その他の断面形状、例 えば方形やその他適当な多角形の形状も考えられることを理解されたい。その上 、のこぎりで長手方向に切り出された木片自体を、所望の年輪配向をした個別の 木片を予め結合させたブロック片によって構成させることもできる。このように 、本明細書及び請求の範囲にある表現「木片」は、のこぎりで長手方向に切り出 された通常の木片と、その複合ブロック片との両方を包含する。しかしなから、 長手方向に切り出された木片は、その心の片側へ切り出されるへきてあり、また 好ましくは若い木材を含まないへきである。というのは、こうした幹の部分はし ばしば内部張力をもたらし、亀裂の原因となるからである。

第１図及び第２図かられかるように、木片１０からその長平方向に対して斜めの 切断部分１４によって板材１２を切り離すと、その板材１２は、底辺１２ａは同 じであるか等脚部１２ｂ及び１２ｃか木片ＩＯの断面よりも長い三角形となる。

斜めに切り離された板材１２には、このように切り離されると、傾斜縁面１２ａ 、＋２ｂ及び１２ｃと平行平面が与えられ、エンドウッドの特徴をした外観を保 持する。次いて、斜めに切り離された板材１２を、第３図に示したように、所望 のパターンで互いに隣接させて敷設し、シート状のエンドウッド要素１６を形成 することができる。傾斜側面１２ａ、＋２ｂ及び１２ｃは、継ぎ合わされる相補 的な拡大された接合面を形成する。完成したシート要素１６は、それが比較的厚 い板材１２ててきている場合、テーブルトップのような大きな自立性シートとし て使用することかでき、或いは、のこぎりでひいて厚板にしたり、また突縁や溝 による線加工をして大きなエンドウッド床を敷設し易くすることができる。シー ト要素１６が薄い場合には、床材合板の磨耗面として使用することができ、該磨 耗層は、合板、パーティクルボード、コア合板、等のような下部支持体にしっか りと継ぎ合わされる。

第４図〜第６図は、のこぎりで長手方向に三角形状に切り出された木片１０から 板材１２′を斜めに切り離す別の代わりの方法を示す。第１図〜第３図に示した 態様とは対照的に、板材１２’　は、底辺１２’ａとその等脚部１２°　ｂ、１ ２°　Ｃがどちらも木片ｌＯの対応する部分よりも実質的に長い板材１２’が得 られるように斜めに配向した切断面１４’　で切り出される。このように縁面１ ２°　ｂ及び１２°　Ｃは傾斜しており、一方で縁面（底辺部）１２°　ａは垂 直である。ここでも、板材の横方向の平行面はエンドウッドの特徴を保持してお り、そして第６図に示したように互いに隣接させて敷設し、これを継ぎ合わせて シート状のエンドウッド要素１６°にする。

板材１２．１２’　の様々な傾斜切断に共通していることは、木片ＩＯの長手方 向軸に垂直な平面に対して約３０〜７５°の角度範囲内で傾斜切断すべき点であ る。これにより、はとんとの場合において、磨耗面の平面内の本質的に小さい成 分と磨耗面の平面に垂直な方向における別の成分とへの優勢な接線方向の水分移 動の適当な分布が得られる。木片におけるこの角度と切断面の配向とを適当に選 定することによって、各種木材の水分移動を、それが磨耗面の平面内の様々な方 向において本質的に同じ大きさになるように制御することができ、その結果、そ うしなければ最終製品中に容易に亀裂を引き起こしつる木材の内部張力を実質的 に低減させることが可能である。

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．のこぎりで長手方向に切り出した好ましくは三角形または方形断面を有する 木片（１０）を、その長手方向に対して斜めとなる平行な切断面（１４；１４′ ）で切り離して、その切断面積が該木片の断面積よりも大きな板材（１２；１２ ′）にし、その後該板材（１２；１２′）を互いに隣り合わせて敷設し相補的形 状をした縁面（１２ａ，１２ｂ，１２ｃ：１２′ａ，１２′ｂ，１２′ｃ）で接 合してシート伏のエンドウッド要素（１６；１６′）を形成することを特徴とす る、床、テーブル、等の磨耗面として使用できるエンドウッド型シート要素の製 造方法。
2. ２．のこぎりで長手方向に切り出した木片（１０）を、その木片（１０）の長手 方向軸に垂直な平面に対して約３０〜７５°の角度範囲内の傾斜切断面（１４； １４′）で切り離すことを特徴とする、請求の範囲１に記載の方法。
3. ３．のこぎりで長手方向に切り出した木片（１０）を、切り離された板材（１２ ；１２′）の表面平面内における水分移動がどの方向でも本質的に同等となるよ うな該木片（１０）の長手方向軸に垂直な平面に対する角度で切り離すことを特 徴とする、請求の範囲２に記載の方法。
4. ４．板材（１２；１２′）を継ぎ合わせて接合することを特徴とする、請求の範 囲１〜３のいずれか一つに記載の方法。
5. ５．テーブルトップのようなエンドウッド型の大きな自立性シートを接合によっ て形成するために、板材（１２；１２′）を比較的厚く切り離すことを特徴とす る、請求の範囲１〜４のいずれか一つに記載の方法。
6. ６．パーティクルボード、合板、コア合板、等のような支持体表面に接着するた めの積層品用のエンドウッド型の比較的薄い磨耗層を形成するために、板材（１ ２；１２′）を比較的薄く切り離すことを特徴とする、請求の範囲１〜４のいず れか一つに記載の方法。
7. ７．シート要素（１６；１６′）の縁面をシート要素の平面に対して垂直にする ことを特徴とする、請求の１〜６のいずれか一つに記載の方法。
8. ８．シート要素の対向する縁面に相補的な実線や溝を設けることを特徴とする、 請求の範囲１〜７のいずれか一つに記載の方法。
9. ９．のこぎりで長手方向に切り出した木片（１０）から斜めに切り離された好ま しくは三角形または方形断面を有する板材（１２；１２′）でできており、前記 板材は相補的形状をした縁面（１２ａ，１２ｂ，１２ｃ；１２′ａ，１２′ｂ， １２′ｃ）で接合されてシート伏のエンドウッド要素（１６；１６′）が形成さ れていることを特徴とする、床、テーブル、等の磨耗面として使用できるエンド ウッド型シート要素。
10. １０．テーブルトップのようなエンドウッド型の大きな自立性シートを形成する ために、比較的厚い板材（１２；１２′）でできていることを特徴とする、請求 の範囲９に記載のシート要素。
11. １１．パーティクルボード、合板、コア合板、等のような支持体表面に接着され るエンドウッド型の比較的薄い磨耗層を形成するために、比較的薄い板材（１２ ；１２′）でできていることを特徴とする、請求の範囲９に記載のシート要素。
12. １２．のこぎりで長手方向に切り出した好ましくは三角形または方形断面を有す る木片（１０）から、その長手方向に対して斜めとなる平行な切断面で切り離さ れたことを特徴とする、請求の範囲９に記載のシート要素を製造するための板材 。