JPH074949B2 - ドツトマトリツクス型プリンタ用文字パタ−ン発生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、ドツトマトリツクス型プリンタに適した欧文
文字パターン発生装置に関する。

〔従来技術〕

ワイヤ式ドツトプリンタやインクジエツト式プリンタ、
熱転写式プリンタ等のドツトマトリツクス型プリンタ
は、複数のドツト発生機構を紙送り方向に配設してなる
印字ヘツドを紙幅方向に移動させながらドツトの集合に
より文字や図形を印字する装置で、印字に先立つて文字
コードをドツトパターンに変換しておくことを必要とす
る。

ところで、欧文プリンタにおいては、定ピツチ印字とプ
ロポーシヨナル印字の使い分けが頻繁に行なわれている
ため、定ピツチ印字用とプロポーシヨナル印字用の２種
類のドツトパターンデータをそれぞれ個別に用意せねば
ならず、文字パターン発生装置に大きな記憶容量を持つ
た記憶媒体を必要し、プリンタのコスト上昇を招くとい
う問題がある。

〔目 的〕

本発明はこのような問題に鑑み、欧文文字用ドツトパタ
ーンのデータ数を節減することができる新規な文字パタ
ーン発生装置を提供することを目的とする。

すなわち、本発明が特徴とするところは、プロポーシヨ
ナル印字に使用される字体の中にも定ピツチ印字用の字
体と何ら変りのない文字が多数含まれている点に着目
し、プロポーシヨナル印字時にも定ピツチ印字用ドツト
パターンデータを読出し可能とした点にある。

〔構 成〕

そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。

図は、本発明の一実施例を示すものであつて、図中符号
１は定ピツチ印字かプロポーシヨナル印字かを判定する
印字モード判定部で、文字コード信号とアトリビユート
信号に基づいて定ピツチ印字かプロポーシヨナル印字か
を判定し、後述する第1,第２アドレス部3a,3bのいずれ
かを選択するように構成されている。２は、ドツトパタ
ーンデータ格納部で、定ピツチ印字用のドツトパターン
データ、及びプロポーシヨナル印字の際に特別の字体を
必要とする文字コード信号のドツトパターンデータを格
納して構成されている。３は、前述のアドレス部で、定
ピツチ印字モード時に入力した文字コードに対応して定
ピツチドツトパターンデータをアクセスする第１アドレ
ス部3aと、プロポーシヨナル印字時に特別の字体を必要
とするドツトパターンデータの格納位置を示す第２アド
レス部3bから構成されている。

この実施例において、ホスト装置から出力された文字コ
ード信号は、図示しないバツフアメモリを介して印字モ
ード判定部１に入力する。印字モード判定部１は、文字
コード信号に付随するアトリビユート信号に基づいて定
ピツチ印字か、プロポーシヨナル印字かを判定する。

（１） 定ピツチ印字の場合 印字モード判定部１は、アトリビユート信号に基づいて
入力文字コード信号が定ピツチ印字であると判定する
と、入力された文字コード信号を第１アドレス部3aに転
送する。これにより文字コード信号は、第１のアドレス
部3aを介して定ピツチ用のドツトパターンデータに変換
される。

この定ピツチ用ドツトパターンデータは、図示しないラ
インバツフアメモリに格納された後、印字ヘツドに出力
されて印字される。

（２） プロポーシヨナル印字の場合 印字モード判定部１は、アトリビユート信号に基づいて
入力文字コード信号がプロポーシヨナル印字であると判
定すると、入力された文字コード信号を第２アドレス部
3bに転送する。第２アドレス3bは、入力された文字コー
ド信号の内、定ピツチ字体を流用できる文字コード信号
に対しては定ピツチドツトパターンデータを格納してい
るアドレスにアクセスを掛けて定ピツチ印字用のドツト
パターンデータを出力する。一方、プロポーシヨナル印
字用の特別な字体を必要とする文字コード信号は、第２
アドレス部3bによりプロポシヨナルル用ドツトパターン
データを格納しているアドレスにアクセスを掛けられて
プロポーシヨナル用ドツトパターンデータに変換され
る。

以下、このようにして、プロポーシヨナル印字モードの
文字コード信号が入力する度に、定ピツチ印字用のドツ
トパターンデータが使用可能な文字コード信号に対して
は定ピツチ印字用のドツトパターンデータを転用しつつ
プロポーシヨナル印字用のドツトパターンデータを形成
する。

ここで、プロポーシヨナル印字と、定ピツチ印字につい
て、具体的に説明する。

まず、定ピツチ印字は、第４図に示されるが、空白部分
も含めた文字の幅が、みな同じであり、プロポーシヨナ
ル印字は、第５図に示されるように空白部分を含めた文
字幅及び、文字と文字の間隔を可変にして読みやすく印
字したものである。

又、第６図は、定ピツチの字体を、さらに詳細に示すも
のであり、第７図は、プロポーシヨナルの字体を示すも
のである。ここで、両者を比較すると、例えば「Ｗ」の
場合、プロポーシヨナルでは横にひろがつた字体になつ
ているのがわかる。しかし、「ｑ」及び「ｏ」は、どち
らでも全く同じパターンである。このような文字につい
て、本発明では、パターンを共有化しようとするのであ
る。

次に、本発明の動作をさらに詳細に説明する。まず、第
２図のフローチヤートに示されるように印字が定ピツチ
モードか、プロポーシヨナルのモードかが判定される。
これは、たとえば、図示しない記憶領域に格納された印
字モードのフラグ（例えば、プロポーシヨナルの時は、
１そうでないなら０となるようなフラグが考えられ
る。）の状態を調べることによつて判定される（第２図
＜200＞）。

その後、定ピツチのモードの場合には、定ピツチ用のテ
ーブル40（第３図）をアクセスし、又、プロポーシヨナ
ルのモードの場合は、プロポーシヨナル用のテーブル50
（第３図）をアクセスする。（第２図＜201＞）。

ここで、第３図について説明する。40は定ピツチモード
用のテーブルであり、定ピツチモードの場合には、この
テーブルを参照して文字パターンを作成する。40a〜40d
は、参照しようとする１つの文字・記号コードに対応す
る１組のデータであり、40aは、文字・記号の左側の空
白部の大きさを規定し、40bは、文字・記号のパターン
そのものの幅を規定し、40cは、文字・記号の右側の空
白部の大きさを規定し、40dは、コードに対応する文字
・記号のパターンそのものが格納されている記憶領域60
の該コードに対応するものの先頭アドレスを規定するも
のである。

そして、例えば、アドレス線を16本もつ８ビツトのマイ
クロプロセツサを使つた場合には、40dは２バイト必要
であり、40a〜40cをそれぞれ１バイトで表現すると、１
つのデータに対して５バイトの領域が必要になる。

又、50a〜50dはそれぞれ40a〜40dに対応するデータであ
る。

定ピツチの文字パターンと、プロポーシヨナルの文字パ
ターンで共有化ができるものは、40dのアドレスと50dの
アドレスを同一の値にしてやる。このようにしてやれ
ば、共有のパターンを利用できる。又、文字と文字の間
のスペース間隔については、40a,40c及び50a,50cによつ
て定ピツチとプロポーシヨナルの切換えがなされる。40
b,50bは、パターンそのものの幅を示すものであるが、
これと40d,50dのスタートアドレスによつて記憶領域60
において、１つのコードに対応するパターンがどこから
どこまで格納されているかがわかる。

定ピツチ用テーブル40又は、プロポーシヨナル用テーブ
ル50をアクセスする時には、文字・記号のコードにより
アクセスを行なうのであるが、同じ１つのコードでアク
セスする場所を切り換えるために、先に述べた印字モー
ドのフラグを参照する。そして、たとえば、テーブル40
とテーブル50のスタートアドレスをずらすなどしてや
り、どちらを選択するのかは、印字モードフラグを参照
してやり、その後、コードよりアドレスを算出し、その
値をスタートアドレスに加算してやれば、同じコードで
も印字モードの違う場合には、違うテーブルをアクセス
できる。

又、40a,40c及び50a,50cの値を書き換えてやれば、文字
と文字の間隔のスペース幅を可変的に調整できる。又、
40d,50dのアドレスを書き換えてやれば、例えば、それ
までプロポーシヨナルと定ピツチとで共有化していたパ
ターンを別々のものにしたり、あるいは別々のパターン
であつたものを共有のパターンにすることが容易にで
き、文字編集操作における自由度が増大する。

又、記憶領域60においては、定ピツチのパターントプロ
ポーシヨナルのパターンが、識別子等なしに混在してい
るのでROM等の容量を全く無駄なく使用できる。

〔発明の効果〕

以上、説明したように本発明によれば、プロポーシヨナ
ル印字時に特別な字体を必要とする文字だけのドツトパ
ターンデータを定ピツチ印字用ドツトパターンデータに
追加する形で格納するとともに、プロポーシヨナル印字
時に文字コードのアトリビユート信号に基づいて一方の
ドツトパターンデータ選択するようにしたので、プロポ
ーシヨナル印字時に定ピツチ用のドツトパターン信号を
転用することができ、格納すべきドツトパターンデータ
の数を少なくしてもメモリ容量を小さくすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す装置のブロツク図。 第２図は、本発明の動作を示すフローチヤート。 第３図は、文字コード信号からパターンをアクセスする
際の様子を示すブロツク図。 第４図は、定ピツチの印字例を示す図。 第５図は、プロポーシヨナル印字例を示す図。 第６図は、定ピツチのパターンを示す図。 第７図は、プロポーシナルのパターンを示す図。 １……印字モード判定部 ２……ドツトパターンデータ格納部 3a,ab……アドレス部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字コード信号に対応する定ピッチ印字用
   の第１ドットパターンデータとプロポーショナル印字特
   有の字体を有する文字のプロポーショナル印字用の第２
   ドットパターンデータとを格納したドットパターン格納
   部、第１ドットパターンデータのアドレスを示す第１ア
   ドレス部、プロポーショナル印字時に使用可能な第１ド
   ットパターンデータと第２ドットパターンデータを指定
   する第２アドレス部、及び入力された文字コード信号と
   アトリビュート信号に基づいて前記文字コード信号を前
   記第1,第２アドレス部の一方に選択的に出力する手段か
   らなるドットマトリックス型プリンタ用文字パターン発
   生装置。
2. 【請求項２】定ピッチ印字用パターンとプロポーショナ
   ル印字用パターンが共有化できる文字コード信号の場合
   には、該文字コード信号に対応する第１アドレス部と第
   ２アドレス部は前記ドットパターンデータ格納部内の同
   一のパターン格納先頭アドレスを示すことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のドットマトリックス型プリ
   ンタ用文字パターン発生装置。