JPH0748324A - ターフェニル誘導体及びそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

ターフェニル誘導体及びそれを用いた電子写真感光体

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JPH0748324A
JPH0748324A JP5322050A JP32205093A JPH0748324A JP H0748324 A JPH0748324 A JP H0748324A JP 5322050 A JP5322050 A JP 5322050A JP 32205093 A JP32205093 A JP 32205093A JP H0748324 A JPH0748324 A JP H0748324A
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寛 原田
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達郎 河原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R1、R2;水素、置換基を有していてもよいア
ルキル基、R3、R4;置換基を有していてもよいフェニ
ル基)で表わされるターフェニル誘導体及び感光層に該
化合物を含有する電子写真感光体。 【効果】 本発明のターフェニル誘導体は、光導電性材
料としての感度が高く、繰り返し使用時の電気特性安定
性に優れた電子写真感光体を提供する材料として極めて
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電性材料として有
用な、新規なターフェニル誘導体及び感光層に該化合物
を含有する電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体に用いる光導電性材料と
して、ポリ−N−ビニルカルバゾールを始めとする各種
の有機光導電性材料が提案され、研究開発が盛んに行な
われている。
【0003】このような有機化合物系の電子写真感光体
は、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等を用いた無機
化合物系の電子写真感光体に比べて、成膜が容易であ
り、極めて生産性が高く、安価な電子写真感光体を提供
できるという利点を持っている。
【0004】しかしながら、例えば、ポリ−N−ビニル
カルバゾールのような光導電性ポリマーに関しては、ポ
リマー単独では被膜性、可撓性、接着性等が不良であ
り、これらの欠点を改良するために可塑剤、結着剤樹脂
等が添加されるが、このために感度の低下や、残留電位
の上昇を招く等の問題点があった。
【0005】近年、これらの電子写真感光体の欠点や問
題点を解決するために、電子写真感光体の電荷発生機能
と、電荷輸送機能の大部分を各々、別個の物質に分担さ
せて行なう機能分離型の電子写真感光体が提案されてい
る。このような機能分離型の電子写真感光体では、電荷
発生機能を有した電荷発生材料、あるいは、電荷輸送機
能を発揮する電荷輸送材料、各々に選択の範囲が広が
り、その組合せにおいて、帯電特性、暗所での電荷保持
能力、感度、繰り返し安定性、耐久性等の電子写真特性
を制御し、高性能な電子写真感光体を提供することがで
きる。
【0006】即ち、電荷発生材料においては、適当な材
料を選択することで、光源の分光波長に合わせた感光波
長特性を有する電子写真感光体を提供することができ
る。具体的には、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、縮合
多環顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色素、チ
アピリリウム色素、シアニン色素等が提案されている。
【0007】電荷輸送材料としては、これまで多くの有
機化合物が提案されている。例えば、米国特許3,18
0,730号公報には、アルキル基、アルコキシ基、ニ
トロ基、ハロゲン原子等で置換されたトリフェニルアミ
ン誘導体を用いた電子写真感光体が開示されている。米
国特許3,739,000号公報、米国特許3,27
4,000号公報には、アルキルアミノ基で置換された
トリアリールメタン化合物、ジアリールメタン化合物が
開示されている。特開平3−114058号公報、特開
平3−127765号公報には、特定のアルキル基で置
換されたトリフェニルアミン化合物が開示されている。
しかしながら、これらのアリールメタン化合物、トリフ
ェニルアミン化合物を電子写真感光体の電荷輸送材料と
して用いた場合、暗減衰は小さく帯電能に優れるもの
の、残留電位が高く、十分な感度が得られない事や、繰
り返しの使用によって電気特性が変化して安定な特性が
得られない等の欠点がある。
【0008】また、特開平1−280763号公報、特
開平2−36156号公報には、4−ジフェニルアミノ
−1,1’−ビフェニル化合物が開示されており、特開
平2−13463号公報には、置換アミノ基を有するタ
ーフェニル誘導体が開示されているが、この化合物を、
電荷輸送材料に用いた電子写真感光体は、十分な感度が
得られない事や、繰り返しの使用によって電気特性が変
化して安定な特性が得られない等の欠点がある。
【0009】その他、ヒドラゾン系化合物、スチリル系
化合物等の光導電性材料を電子写真感光体に用いること
も提案されているが、感度や繰り返し使用時の特性の安
定化において満足するものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように電荷輸送材
料に於ては、多くの有機化合物が提案されているが、実
際には種々の問題がある。即ち、これらの電子写真感光
体にあっても、必ずしも、感度を始めとした電子写真感
光体に要求される下記特性全般に亙って満足するものは
容易には得られておらず、一層の改良が求められてい
る。
【0011】(1)暗所で適当な電位に帯電できる。 (2)暗所における電荷の保持能力が大きい。 (3)光照射によって速やかに電荷を散逸できる。 (4)適当な面積を持つ電子写真感光体が容易に作れ
る。 (5)繰り返し安定性が良い。 (6)耐久性がある。 (7)安価である。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、(1)
光導電性材料として耐久性に優れた有用な新規なターフ
ェニル誘導体を提供すること、及び(2)従来の無機化
合物系電子写真感光体の欠点を克服し、かつ、これまで
提案されてきた有機化合物系電子写真感光体の欠点を改
良し、十分に実用に供しうる程度の高感度、繰り返し使
用時の電気特性安定性を有する電子写真感光体を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を行なった結果、本発明を
完成するに至った。
【0014】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、(1)一般式(I)
【0015】
【化2】
【0016】(式中、R1及びR2は各々独立的に水素又
は置換基を有していてもよいアルキル基を表わし、R3
及びR4は各々独立的に置換基を有していてもよいフェ
ニル基を表わす。)で表わされるターフェニル誘導体、
及び、(2)導電性支持体上に、感光層を有する電子写
真感光体において、感光層中に前記一般式(I)で表わ
される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体を提供する。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明の一般式(I)で表わされるターフ
ェニル誘導体は、以下の方法により製造することができ
る。
【0019】即ち、一般式(II)
【0020】
【化3】
【0021】(式中、R1及びR2は前記一般式(I)と
同じものを表わす。)で表わされる4’−ヨード−1,
1’:3’,1”−ターフェニル誘導体と、一般式(II
I)
【0022】
【化4】 (式中、R3及びR4は前記一般式(I)と同じものを表
わす。)で表わされるジアリールアミノ化合物とを、無
溶媒あるいは、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルスルホキシド、スルホラン、ニトロベンゼン
等の溶媒中で、銅粉、ハロゲン化銅、酸化銅等の触媒
と、アルカリ金属炭酸塩等の塩基性無機塩存在下で、1
50〜250℃に加熱反応させることにより、製造する
ことができる。
【0023】尚、一般式(II)で表わされる4’−ヨー
ド−1,1’:3’,1”−ターフェニル誘導体は、例
えば「ORGANIC PREPARATIONS AND PROCEDURES INT.」1
978年10巻3号143頁記載の文献に示された方法
と「BULLETIN DE LA SOCIETECHIMIQUE DE FRANCE」19
77年第3−4号276頁記載の文献に示された方法又
は「BULLETIN OF THE CHEMICAL SOCIETY OF JAPAN」 1
966年39巻1号128頁記載の文献に示された方法
を応用して製造することができる。また、必要に応じて
一般式(IV)
【0024】
【化5】
【0025】(式中、R1及びR2は前記一般式(I)と
同じものを表わす。)で表わされる1,1’:3’,
1”−ターフェニル−4’−アミン誘導体と一般式
(V)
【0026】
【化6】
【0027】(式中、R3は置換基を有していてもよい
フェニル基を表わし、 Xはハロゲン原子を表わす。)
のハロゲン化アリール化合物とを、無溶媒あるいは、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルスル
ホキシド、スルホラン、ニトロベンゼン等の溶媒中で、
銅粉、ハロゲン化銅、酸化銅等の触媒と、アルカリ金属
炭酸塩等の塩基性無機塩存在下で、150〜250℃に
加熱、反応することで製造することも可能である。
【0028】しかしながら、本発明のターフェニル誘導
体の製造法は、必ずしもこれに限定されるものではな
い。
【0029】本発明の一般式(I)で表わされるターフ
ェニル誘導体におけるR3又はR4が置換基を有するフェ
ニル基の場合、その置換基としては、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、ハロゲ
ン原子が挙げられる。このうちアルキル基、アルコキシ
基においては、炭素数1から4の場合が光導電性材料と
して特に好ましい。
【0030】本発明のターフェニル誘導体の化合物例を
下記に構造式で示すが、本発明は必ずしもこれらの例に
限定されるものではない。
【0031】なお、以下の構造式において、Meはメチ
ル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、i−Prは
イソプロピル基、Buはブチル基、sec−Buはse
c−ブチル基、t−Buはtert−ブチル基を夫々表
わし、構造式の左側の数字は化合物No. を表わす。
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】本発明の電子写真感光体に用いられる電荷
発生材料としては、種々のものが使用可能であり、例え
ば、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等の
アゾ顔料類;各種金属フタロシアニン、無金属フタロシ
アニン、ナフタロシアニン等のフタロシアニン顔料類;
ペリノン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キ
ナクリドン顔料等の縮合多環顔料類;スクエアリウム色
素類;アズレニウム色素類;チアピリリウム色素類;シ
アニン色素類等を挙げることができる。
【0053】特に、フタロシアニン類は半導体レーザや
発光ダイオード等の長波長光源を用いる電子写真システ
ムにおいては感度が高く好適である。
【0054】電荷発生材料は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
【0055】本発明の電子写真感光体の電荷輸送材料に
は、本発明のターフェニル誘導体と共に、必要に応じて
他の公知の電荷輸送材料を併用することもできる。
【0056】併用が可能である低分子化合物の電荷輸送
材料としては、例えば、ピレン;N−エチルカルバゾー
ル、N−イソプロピルカルバゾール、N−フェニルカル
バゾール等のカルバゾール類;N−メチル−N−フェニ
ルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾー
ル、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−
9−エチルカルバゾール、p−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニ
ルヒドラゾン、p−(N,N−ジフェニルアミノ)ベン
ズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、1−[4−(N,
N−ジフェニルアミノ)ベンジリデンイミノ]−2,3
−ジメチルインドリン、N−エチルカルバゾール−3−
メチリデン−N−アミノインドリン、N−エチルカルバ
ゾール−3−メチリデン−N−アミノテトラヒドロキノ
リン等のヒドラゾン類;2,5−ビス(p−ジエチルア
ミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオ
キサジアゾール類;1−フェニル−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−[キノリル−(2)]−3−(p
−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン
類;トリ−p−トリルアミン、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビ
フェニル−4,4’−ジアミン等のアリールアミン類;
1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4
−ジフェニル−1,3−ブタジエン等のブタジエン類;
4−(2,2−ジフェニルエテニル)−N,N−ジフェ
ニルベンゼンアミン、4−(1,2,2−トリフェニル
エテニル)−N,N−ジフェニルベンゼンアミン等のス
チリル類等が挙げられる。
【0057】また、高分子化合物の電荷輸送材料として
は、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、
ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ
−9−ビニルフェニルアンスラセン、ピレン−ホルムア
ミド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリフェニルアルキ
ルシラン等が挙げられる。
【0058】併用する電荷輸送材料は、ここに記載した
ものに限定されるものではなく、その使用に際しては単
独、あるいは2種類以上を混合して用いることができ
る。
【0059】これらの電荷輸送材料を本発明のターフェ
ニル誘導体と併用して用いる場合は、全電荷輸送材料中
の本発明のターフェニル誘導体の含有量は、重量比で5
%以上、好ましくは10%以上であることが望ましい。
【0060】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上に前記一般式(I)で表わされるターフェニル誘導体
を含有する感光層を形成してなるが、その構成は、種々
の構造を採ることができる。その例を図1から図3に示
した。
【0061】図1及び図2の電子写真感光体は導電性支
持体1の上に電荷発生材料を主体とする電荷発生層2
と、電荷輸送材料と感光層形成上必要に応じて結着剤樹
脂からなる電荷輸送層3とから成る感光層4a又は4b
をそれぞれ設けたものである。図3の電子写真感光体は
導電性支持体1の上に電荷発生材料5を電荷移動媒体6
の中に分散せしめた感光層4cを設けたものである。
【0062】図1及び図2の電子写真感光体の場合に
は、電荷発生層2に含まれる電荷発生材料が電荷を発生
し、一方、電荷輸送層3は電荷の注入を受け、その輸送
を行なう。即ち、光減衰に必要な電荷の生成が電荷発生
材料で行なわれ、また、電荷の輸送が電荷輸送媒体で行
なわれる。図3の電子写真感光体では電荷発生材料が光
に対して電荷を発生し、電荷移動媒体により電荷の移動
が行なわれる。
【0063】図1の電子写真感光体は電荷発生材料の蒸
着、あるいは電荷発生材料の微粒子を必要に応じて結着
剤樹脂を溶解した溶媒中に分散して得た分散液を塗布、
乾燥し、その上に電荷輸送材料を単独、あるいは必要に
応じて結着剤樹脂を併用し溶解した溶液を塗布、乾燥す
ることによって製造することができる。
【0064】図2の電子写真感光体は電荷輸送材料を単
独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解した
溶液を導電性支持体上に塗布、乾燥し、その上に電荷発
生材料の蒸着、あるいは電荷発生材料の微粒子を溶剤又
は結着剤樹脂溶液中に分散して得た分散液を塗布、乾燥
することにより製造することができる。
【0065】図3の電子写真感光体は電荷輸送材料を単
独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解した
溶液に電荷発生材料の微粒子を分散させて、これを導電
性支持体上に塗布、乾燥することによって製造すること
ができる。
【0066】感光層の厚さは、図1及び図2の電子写真
感光体の場合には、電荷発生層の厚さは5μm以下、好
ましくは0.01〜2μmであり、電荷輸送層の厚さは
3〜50μm、好ましくは5〜30μmである。図3の
電子写真感光体の場合には、感光層の厚さは、3〜50
μm、好ましくは5〜30μmである。
【0067】図1及び図2の電子写真感光体における電
荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、5〜100重量%
の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは30〜80重
量%の範囲で選ぶことができる。図1及び図2の電子写
真感光体の電荷発生層中の電荷発生材料の割合は、5〜
100重量%の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは
30〜80重量%の範囲で選ぶことができる。図3の電
子写真感光体において、感光層中の電荷輸送材料の割合
は、5〜99重量%の範囲で適時選ぶことができ、また
電荷発生材料の割合は、1〜50重量%、好ましくは3
〜20重量%である。なお、図1〜図3のいずれの電子
写真感光体の作製においても、結着剤樹脂と共に可塑
剤、増感剤を用いることができる。
【0068】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体としては、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、
ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、モリブデン、
バナジウム、インジウム、金、白金等の金属又は合金、
あるいは、導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性
化合物;アルミニウム、パラジウム、金等の金属又は合
金を塗布、蒸着、あるいはラミネートした紙、プラスチ
ックフィルム、セラミックス等が挙げられ、必要に応じ
て導電性支持体表面は化学的又は物理的な処理を施して
もよい。
【0069】本発明の電子写真感光体の形状は、用いる
支持体によって異なるが、ドラム状、平板状、シート
状、ベルト状等多種の形状が可能である。
【0070】必要に応じて使用することのできる結着剤
樹脂は、疎水性で、電気絶縁性のフィルム形成可能な高
分子化合物を用いるのが好ましい。このような高分子重
合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられる。
【0071】結着剤樹脂はここに記載したものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独あるいは2
種以上の混合物として用いることもできる。
【0072】また、電子写真感光体の成膜性、可撓性、
機械的強度を向上するために、これらの結着剤樹脂と共
に、周知の可塑剤、表面改質剤等の添加剤を使用するこ
ともできる。
【0073】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、
ジブチルフタレート、ジエチルグリコールフタレート、
ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフ
タレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、各種のフルオロ炭化水素等が挙
げられる。
【0074】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッソ樹脂等が挙げられる。
【0075】前記感光層に必要に応じて用いられる増感
剤としては、いずれも周知のものが使用できる。
【0076】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0077】また、本発明の電子写真感光体において
は、保存性、耐久性、耐環境依存性を向上させるため
に、感光層中に酸化防止剤や光安定剤等の劣化防止剤を
含有させることもできる。その例としては、フェノール
化合物、ハイドロキノン化合物、アミン化合物等を挙げ
ることができる。
【0078】更に、本発明においては、導電性支持体と
感光層との接着性を向上させたり、導電性支持体から感
光層への自由電荷の注入を阻止するため、導電性支持体
と感光層との間に、必要に応じて接着層あるいはバリア
ー層を設けることもできる。
【0079】これらの層に用いられる材料としては、前
記結着剤樹脂に用いられる高分子化合物の他、カゼイ
ン、ゼラチン、エチルセルロース、ニトロセルロース、
カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリ
マーラテックス、スチレン−ブタジエン系ポリマーラテ
ックス、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリウレ
タン、フェノール樹脂、酸化アルミニウム、酸化スズ、
酸化チタン等が挙げられ、その膜厚は1μm以下が望ま
しい。
【0080】積層型電子写真感光体を塗工によって形成
する場合、結着剤樹脂を溶解する溶剤は、結着剤樹脂の
種類によって異なるが、下層を溶解しないものの中から
選択することが望ましい。具体的な有機溶剤の例として
は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルセロソル
ブ等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキ
シド及びスルホン類;ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭
化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族類等が挙げられ
る。
【0081】塗工法としては、例えば、浸漬コーティン
グ法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティン
グ法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティン
グ法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング
法、カーテンコーティング法等のコーティング法が挙げ
られる。
【0082】本発明のターフェニル誘導体は、光導電性
材料として耐久性に優れ、この化合物を感光層中に含有
する電子写真感光体は以上のような構成であって、以下
に述べる実施例からも明かなように、電子写真感光体の
高感度と繰り返し使用時の電気特性安定性に優れたもの
である。
【0083】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これにより本発明が実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中、「部」は『重量部』を表わす。
【0084】<実施例1> [N,N−ジ(4−メチルフェニル)−1,1’:
3’,1”−ターフェニル−4’−アミン(化合物No.
4の電荷輸送材料)の製造] 還流冷却管と温度計及び攪拌装置を装着した300ml四
口フラスコ中に、4’−ヨード−1,1’:3’,1”
−ターフェニル 18.0g(0.051モル)、p,
p’−ジトリルアミン 10.0g(0.051モ
ル)、スルホラン150g、炭酸カリウム 7.0g
(0.0826モル)、銅粉1.0gを入れ、220℃
で30時間加熱攪拌した。反応混合物を80℃に冷却し
た後、反応混合物を水300mlを加え、90℃で1時間
攪拌した。攪拌した後、静置し、上澄液をデカンテーシ
ョンで除いた。更に、反応混合物に水300mlを加え、
90℃で1時間加熱攪拌し、静置した後、上澄液をデカ
ンテーションで取り除いた。黒色固体にジクロロメタン
200mlを加え、超音波を印加しながら分散溶解した
後、不溶物を濾過して取り除いた。濾液に無水硫酸ナト
リウムを加えて、濾液を乾燥させた後、シリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィでヘキサン−ジクロロメタン
(3:1)混合溶出液を用いて黒色色素分を除くことに
より、淡い褐色の油状物を得た。再度、シリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィでヘキサン−ジクロロメタン
(5:1)混合溶出液で単離精製することにより、式
【0085】
【化27】
【0086】(式中、Meはメチル基を表わす。)で表
わされる白色固体のN,N−ジ(4−メチルフェニル)
−1,1’:3’,1”−ターフェニル−4’−アミン
(化合物No. 4の電荷輸送材料)6.6gを得た。4’
−ヨード−1,1’:3’,1”−ターフェニルからの
収率は30%であった。
【0087】得られたN,N−ジ(4−メチルフェニ
ル)−1,1’:3’,1”−ターフェニル−4’−ア
ミンを、日本分光工業社製赤外分光光度計IR−810
にて測定した赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法)を図
4に示し、日立製作所社製高速掃引相関核磁気共鳴装置
RS−1200で測定したプロトンNMRスペクトル
(四塩化炭素溶液)を図5に示した。
【0088】<実施例2>α型チタニルフタロシアニン
2部とブチラール樹脂(商品名「エスレックBH−3」
積水化学工業(株)製)1部を、ジクロロメタン52部と
1,1,2−トリクロロエタン78部の混合液に添加
し、サンドミル中で分散、混合して電荷発生材料分散液
を得た。この分散液を塗布、乾燥して得られた塗膜のX
線回折スペクトルを図6に示した。
【0089】この分散液を、アルミニウムを蒸着したポ
リエステルフィルム上に、乾燥後の膜厚が0.1μmの
膜厚となるように塗布して電荷発生層を形成した。次
に、実施例1で得た化合物No. 4の電荷輸送材料10
部、ポリカーボネート樹脂(商品名「ユーピロンZ20
0」三菱瓦斯化学社製)10部を1,1,2−トリクロ
ロエタン36部とジクロロメタン54部に溶解して得ら
れた塗料を上記電荷発生層上に乾燥後の膜厚が20μm
となるように塗布し、電荷輸送層を形成することによっ
て図1に示した層構成を有する電子写真感光体を得た。
【0090】この電子写真感光体について、静電複写紙
試験装置(商品名「SP428」川口電機製作所社製)
を用いて、電子写真感光体を暗所で−6KVのコロナ放
電により帯電し、この時の電子写真感光体の表面電位V
0 (V)を測定した。次に、そのまま暗所で10秒間放
置したときの電子写真感光体の表面電位V10(V)を測
定した。V0 とV10より電子写真感光体の表面電位の電
位保持率(DDR(%):(V10/V0 )×100)を
算出した。更に、表面電位V10に対して波長780nm、
露光エネルギー1μW/cm2 の光で露光を行ない、表面
電位がV10の半分になるまでの時間より半減露光量E
1/2(μJ/cm2)を求めた。更にまた、露光開始15秒
後の表面電位、即ち残留電位VR(V)を測定した。
【0091】この表面電位の暗及び光減衰の測定結果を
表1に示した。また、帯電、暗所放置1秒間、露光1秒
間、白色光による除電0.1秒間のプロセスを1,00
0回繰り返した直後の測定結果も同様に表1に示した。
【0092】<比較例1>実施例2において、化合物N
o. 4の電荷輸送材料に代えて式(VI)
【0093】
【化28】
【0094】(式中、Etはエチル基を表わす。)で表
わされる電荷輸送材料を用いた以外は、実施例2と同様
にして電子写真感光体を作製し、実施例2と同様な方法
で電子写真感光体の評価を行った。その結果を表1に示
した。
【0095】<比較例2>実施例2において、化合物N
o. 4の電荷輸送材料に代えて式(VII)
【0096】
【化29】
【0097】(式中、Meはメチル基を表わし、Etは
エチル基を表わす。)で表わされる電荷輸送材料を用い
た以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製
し、実施例2と同様な方法で電子写真感光体の評価を行
った。その結果を表1に示した。
【0098】
【表1】
【0099】(表中、V0及びVRの値の単位は(−V)
であり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値
の単位は(μJ/cm2)である。)
【0100】表1に示した結果から明かなように、実施
例2において使用した電子写真感光体は、コロナ帯電時
の表面電位が高く、また、その表面電位の保持率が良好
で、しかも半減露光量が小さい感度の良好なものであっ
た。また、1,000回繰り返し運転後においても、良
好な表面電位、表面電位保持率及び感度を有しており、
更には、露光後の残留電位が小さいものであった。
【0101】<実施例3〜8>実施例2において、化合
物No. 4の電荷輸送材料に代えて、式
【0102】
【化30】
【0103】(式中、Meはメチル基を表わす。)で表
わされる化合物No.3の電荷輸送材料、式
【0104】
【化31】
【0105】(式中、Meはメチル基を表わす。)で表
わされる化合物No.17の電荷輸送材料、式
【0106】
【化32】
【0107】(式中、Meはメチル基を表わす。)で表
わされる化合物No.18の電荷輸送材料、式
【0108】
【化33】
【0109】(式中、Etはエチル基を表わす。)で表
わされる化合物No.20の電荷輸送材料、式
【0110】
【化34】
【0111】(式中、Etはエチル基を表わす。)で表
わされる化合物No.21の電荷輸送材料及び式
【0112】
【化35】
【0113】(式中、Meはメチル基を表わし、Etは
エチル基を表わす。)で表わされる化合物No.38の電
荷輸送材料をそれぞれ用いた以外は、実施例2と同様に
して電子写真感光体を作製し、実施例2と同様な方法で
電子写真感光体の評価を行った。その結果を表2に示し
た。
【0114】
【表2】
【0115】(表中、V0及びVRの値の単位は(−V)
であり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値
の単位は(μJ/cm2)である。)
【0116】<実施例9>式(VIII)
【0117】
【化36】
【0118】で表わされるジスアゾ顔料2部を、ジオキ
サン97部で溶解したフェノキシ樹脂(商品名「PKH
H」米国ユニオン・カーバイド(UNION CARBIDE)社
製)1部の溶液中で、振動ミルを用いて電荷発生材料分
散液を調製した。
【0119】この分散液を、アルミニウムを蒸着したポ
リエステルフィルム上に、乾燥後の膜厚が1μmの膜厚
となるように塗布して電荷発生層を形成した。
【0120】次に、実施例1で製造した化合物No. 4の
電荷輸送材料10部及び市販ポリエステル樹脂(商品名
「バイロン200」東洋紡社製)10部を、ジクロロメ
タン40部と1,1,2−トリクロロエタン60部との
混合溶剤に溶解した塗料を、電荷発生層上に乾燥後の膜
厚が20μmとなるように塗布し、電荷輸送層を形成す
ることによって図1に示した層構成を有する電子写真感
光体を得た。
【0121】この電子写真感光体について、静電複写紙
試験装置(商品名「SP428」川口電機製作所社製)
を用いて、電子写真感光体を暗所で−6KVのコロナ放
電により帯電し、この時の電子写真感光体の表面電位V
0 (V)を測定した。次に、そのまま暗所で10秒間放
置したときの電子写真感光体の表面電位V10(V)を測
定した。V0 とV10より電子写真感光体の表面電位の電
位保持率(DDR:(V10/V0 )×100)を算出し
た。更に、表面電位V10に対して5ルックスの白色光で
露光し、表面電位が初期表面電位の半分に減少するまで
の時間(秒)を求め、光感度E1/2 (ルックス・秒)を
求めた。更にまた、露光開始15秒後の表面電位すなわ
ち残留電位VR(V)を測定した。
【0122】この表面電位の暗及び光減衰の測定結果を
下記表4に示した。また、帯電、暗所放置1秒間、露光
1秒間、白色光による除電0.1秒間のプロセスを1,
000回繰り返した直後の測定結果も同様に下記表3に
示した。
【0123】<比較例3>実施例9において、化合物N
o. 4の電荷輸送材料に代えて下式構造式(IX)
【0124】
【化37】
【0125】で表わされる電荷輸送材料を用いた以外
は、実施例9と同様にして電子写真感光体を作製し、実
施例9と同様な方法で電子写真感光体の評価を行った。
その結果を表3に示した。
【0126】
【表3】
【0127】(表中、V0及びVRの値の単位は(−V)
であり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値
の単位は(μJ/cm2)である。)
【0128】表3に示した結果から明かなように、実施
例9において使用した電子写真感光体は、コロナ帯電時
の表面電位が高く、また、その表面電位の電位保持率が
良好で、露光時における半減露光量が小さく、更に、露
光後の残留電位が小さいものであった。また、1,00
0回繰り返し運転後においても、表面電位保持率及び感
度が良好で、残留電位が小さいものであった。
【0129】<実施例10>下記構造式(X)
【0130】
【化38】
【0131】で表わされるジスアゾ顔料35部を、化合
物No. 4の電荷輸送材料275部及びポリカーボネート
樹脂(商品名「ユーピロンZ200」三菱瓦斯化学社
製)275部をジクロロメタン2475部に溶解させた
溶液に加え、振動ミルにより粉砕混合して分散液を得
た。この分散液を、アルミニウムを蒸着したポリエステ
ルフィルム上にワイヤーバーで塗布し、乾燥後の厚さ1
0μmとなるように塗布して、図3に示した層構成を有
する電子写真感光体を得た。
【0132】この電子写真感光体について、静電複写紙
試験装置(商品名「SP428」川口電機製作所社製)
を用いて、電子写真感光体を暗所で−6KV又は+6K
Vのコロナ放電により帯電した以外は実施例9と同様な
方法により電子写真特性を測定した。その結果を下記表
4に示した。
【0133】<比較例4>実施例10において、化合物
No. 4の電荷輸送材料に代えて下記構造式(XI)
【0134】
【化39】
【0135】で表わされる電荷輸送材料を用いた以外
は、実施例10と同様にして電子写真感光体を作製し、
実施例10と同様な方法で電子写真感光体の評価を行っ
た。その結果を表4に示した。
【0136】
【表4】
【0137】(表中、V0及びVRの値の単位は(V)で
あり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値の
単位は(μJ/cm2)である。)
【0138】表4から明かなように、実施例10におい
て使用した電子写真感光体は、コロナ帯電後の表面電位
保持率が良好で、また、露光時の半減露光量が小さく、
しかも、露光後の残留電位の小さいものであった。
【0139】<実施例11> [4,4’’−ジ−ターシャリ−ブチル−N,N−ジフ
ェニル−1,1’:3’,1”−ターフェニル−4’−
アミン(化合物No.70の電荷輸送材料)の製造]容量
2リットルのビーカーに、m−ターフェニル120.0
g(0.521モル)、2,6−ジ−ターシャリ−ブチ
ル−p−クレゾール149.25g(0.677モル)
及びニトロメタン220mlを仕込み、液温15℃で暫時
攪拌した。この混合物に、塩化アルミニウム118.1
1g(0.886モル)をニトロメタン240mlに溶か
した溶液を15分かけて滴下し、滴下終了後、更に30
分攪拌した。反応終了後、反応液を蒸留水1.5リット
ルに注ぎ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層
を、炭酸ナトリウム水溶液、蒸留水の順で洗浄した後、
硫酸ナトリウムで一晩乾燥した後、エバポレーターにて
溶媒を留去し、真空ポンプを用いて減圧乾燥した。これ
によりオイル状の生成物239.9gが得られた。この
オイル状生成物をエタノール620ml中、室温で攪拌す
ることにより、白色結晶が析出し、結晶を吸引ろ過し
た。得られた結晶をエタノール600ml中、還流下で3
0分攪拌した後、放冷し吸引ろ過により結晶を濾別し
た。得られた結晶を少量のエタノールで洗浄した後、減
圧乾燥することにより46.7gの4,4’’−ジ−タ
ーシャリ−ブチル−1,1’:3’,1’’−ターフェ
ニルが得られた。
【0140】このようにして得た4,4’’−ジ−ター
シャリ−ブチル−1,1’:3’,1’’−ターフェニ
ル40.0g(0.117モル)、オルト過ヨウ素酸二
水塩6.43g(0.0282モル)、ヨウ素14.2
5g(0.0561モル)、酢酸470ml、蒸留水94
ml及び濃硫酸15mlを、容量2リットルのナス型フラス
コに仕込み、液温80℃で4時間攪拌することにより、
淡黄色の固体が析出した。反応混合物を放冷した後、反
応液の上澄みをデカンテーションにより除去した。淡黄
色の固体を蒸留水で洗浄した後、塩化メチレン500ml
に溶解し、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、更
に蒸留水で洗浄した。塩化メチレン層を硫酸ナトリウム
で乾燥させた後、エバポレーターにて塩化メチレンを留
去し、更に、真空ポンプにより減圧乾燥して、4’−ヨ
ード−4,4’’−ジ−ターシャリ−ブチル−1,
1’:3’,1’’−ターフェニル59.11gを得
た。
【0141】還流冷却管と温度計及び攪拌装置を装着し
た容量300mlの四口フラスコ中に、上記の方法により
得た4’−ヨード−4,4’’−ジ−ターシャリ−ブチ
ル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル10.0g
(0.0213モル)、ジフェニルアミン5.42g
(0.032モル)、スルホラン90ml、炭酸カリウム
3.14g及び銅粉2.86gを入れ、220℃で30
時間加熱攪拌した。反応終了後、反応混合物を80℃に
冷却した後、反応混合物に蒸留水1.5リットルを加
え、90℃で1時間攪拌し、静置した後、上澄液をデカ
ンテーションで除いた。更に、反応混合物に蒸留水1.
5リットルを加え、90℃で1時間加熱攪拌し、静置し
た後、上澄液をデカンテーションで取り除いた。黒色固
体にトルエン200mlを加え、超音波を印加して分散溶
解し、不溶物を濾過して取り除いた。トルエン溶液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、シリカゲルのカラムク
ロマトグラフィでトルエンを溶出液として用いて黒色色
素分を除くことにより、淡い褐色の油状物が得られた。
淡い褐色の油状物を、再度、シリカゲルのカラムクロマ
トグラフィでヘキサン−ジクロロメタン(5:1)混合
溶出液で単離した後、アセトニトニルから再結晶させ
て、式
【0142】
【化40】
【0143】(式中、t−Buはターシャリーブチル基
を表わす。)で表わされる白色固体の4,4’’−ジ−
ターシャリ−ブチル−N,N−ジフェニル−1,1’:
3’,1”−ターフェニル−4’−アミン(化合物No.
70の電荷輸送材料)2.66gを得た。
【0144】得られた4,4’’−ジ−ターシャリ−ブ
チル−N,N−ジフェニル−1,1’:3’,1”−タ
ーフェニル−4’−アミンを、日本分光工業社製赤外分
光光度計IR−810にて測定した赤外吸収スペクトル
(KBr錠剤法)を図7に示し、日立製作所社製高速掃
引相関核磁気共鳴装置RS−1200で測定したプロト
ンNMRスペクトル(四塩化炭素溶液)を図8に示し
た。
【0145】<実施例12>α型チタニルフタロシアニ
ン2部とブチラール樹脂(商品名「エスレックBH−
3」積水化学工業(株)製)1部を、ジクロロメタン52
部と1,1,2−トリクロロエタン78部の混合溶媒に
添加し、サンドミル中で分散、混合して電荷発生材料分
散液を得た。この分散液を、アルミニウムを蒸着したポ
リエステルフィルム上に、乾燥後の膜厚が0.1μmの
膜厚となるように塗布して電荷発生層を形成した。
【0146】次に、実施例11で得た化合物No. 70の
電荷輸送材料90部、ポリカーボネート樹脂(商品名
「ユーピロンZ200」三菱瓦斯化学社製)100部
を、クロロベンゼン105部及びジクロロメタン420
部から成る混合溶媒に溶解して得られた塗料を、上記電
荷発生層上に乾燥後の膜厚が11μmとなるように塗布
し、電荷輸送層を形成することによって図1に示した層
構成を有する電子写真感光体を得た。
【0147】この電子写真感光体について、静電複写紙
試験装置(商品名「SP428」川口電機製作所社製)
を用いて、電子写真感光体を暗所で−6KVのコロナ放
電により帯電し、この時の電子写真感光体の表面電位V
0 (V)を測定した。次に、そのまま暗所で10秒間放
置したときの電子写真感光体の表面電位V10(V)を測
定した。V0 とV10より電子写真感光体の表面電位の電
位保持率DDR(%)を算出した。更に、表面電位V10
に対して波長780nm、露光エネルギー1μW/cm2
光で露光を行ない、表面電位がV10の半分になるまでの
時間より半減露光量E1/2(μJ/cm2)を求めた。更に
また、露光開始15秒後の表面電位、即ち残留電位VR
(V)を測定した。
【0148】この表面電位の暗減衰及び光減衰の測定結
果を下記表5に示した。
【0149】<実施例13>実施例12において、化合
物No. 70の電荷輸送材料に代えて、式
【0150】
【化41】
【0151】(式中、Meはメチル基を表わし、t−B
uはターシャリーブチル基を表わす。)で表わされる化
合物No.71の電荷輸送材料を用いた以外は、実施例1
2と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例12と
同様な方法で電子写真感光体の評価を行った。その結果
を下記表5に示した。
【0152】<比較例5>実施例12において、化合物
No. 70の電荷輸送材料に代えて式(XII)
【0153】
【化42】
【0154】(式中、Meはメチル基を表わす。)で表
わされる電荷輸送材料を用いた以外は、実施例12と同
様にして電子写真感光体を作製し、実施例12と同様な
方法で電子写真感光体の評価を行った。その結果を下記
表5に示した。
【0155】
【表5】
【0156】(表中、V0及びVRの値の単位は(−V)
であり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値
の単位は(μJ/cm2)である。)
【0157】表5に示した結果から明らかなように、実
施例12及び実施例13において使用した電子写真感光
体は、コロナ帯電時の表面電位が高く、また、その表面
電位の電位保持率が良好で、露光時における半減露光量
が小さく、更に露光後の残留電位が小さいものであっ
た。
【0158】<実施例14>実施例12において、化合
物No.70の電荷輸送材料90部に代えて式(XIII)
【0159】
【化43】
【0160】(式中、Etはエチル基を表わす。)で表
わされる電荷輸送材料36部と式
【0161】
【化44】
【0162】(式中、Meはメチル基を表わし、t−B
uはターシャリーブチル基を表わす。)で表わされる化
合物No.74の電荷輸送材料9部の混合物を用いた以外
は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、
実施例12と同様な方法で電子写真感光体の評価を行っ
た。その結果を下記表6に示した。
【0163】更に帯電、暗所放置1秒間、露光1秒間、
白色光による除電0.1秒間のプロセスを1,000回
繰り返した直後の測定結果も同様に表6に示した。
【0164】<比較例6>実施例12において、化合物
No. 70の電荷輸送材料90部に代えて実施例14で使
用した式(XIII)で表わされる電荷輸送材料45部を用
いた以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を
作製し、実施例12と同様な方法で電子写真感光体の評
価を行った。その結果を下記表6に示した。
【0165】更に帯電、暗所放置1秒間、露光1秒間、
白色光による除電0.1秒間のプロセスを1,000回
繰り返し直後の測定結果も同様に下記表6に示した。
【0166】
【表6】
【0167】(表中、V0及びVRの値の単位は(−V)
であり、DDRの値の単位は(%)であり、E1/2の値
の単位は(μJ/cm2)である。)
【0168】表6から明らかなように、実施例14にお
いて使用した電子写真感光体は、コロナ帯電時の表面電
位が高く、また、その表面電位の電位保持率が良好で、
露光時における半減露光量が小さく、更に露光後の残留
電位が小さいものであった。また、1,000回繰り返
し使用後においても、良好な表面電位、表面電位保持率
及び感度を有しており、更には、露光後の残留電位が小
さいものであった。
【0169】
【発明の効果】本発明のターフェニル誘導体は、光導電
性材料として耐久性に優れ、感度が高く、繰り返し使用
時の電気特性安定性に優れた電子写真感光体を提供する
ための材料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体が取り得る層構成を一
例を示す模式断面図である。
【図4】化合物No. 4のターフェニル誘導体の赤外吸収
スペクトルである。
【図5】化合物No. 4のターフェニル誘導体のNMRス
ペクトルである。
【図6】実施例3で得た電荷発生層塗膜のX線回折スペ
クトルである。
【図7】化合物No. 70のターフェニル誘導体の赤外吸
収スペクトルである。
【図8】化合物No. 70のターフェニル誘導体のNMR
スペクトルである。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4a 感光層 4b 感光層 4c 感光層 5 電荷発生材料 6 電荷移動媒体 7 電子写真感光体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立的に水素又は置換基を有
    していてもよいアルキル基を表わし、R3及びR4は各々
    独立的に置換基を有していてもよいフェニル基を表わ
    す。)で表わされるターフェニル誘導体。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、感光層中に請求項1記載の化合物を
    含有することを特徴とする電子写真感光体。
JP32205093A 1993-06-04 1993-12-21 ターフェニル誘導体及びそれを用いた電子写真感光体 Expired - Fee Related JP3572649B2 (ja)

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