JPH0748270Y2 - 食道内留置チューブ - Google Patents

食道内留置チューブ

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JPH0748270Y2
JPH0748270Y2 JP1989065784U JP6578489U JPH0748270Y2 JP H0748270 Y2 JPH0748270 Y2 JP H0748270Y2 JP 1989065784 U JP1989065784 U JP 1989065784U JP 6578489 U JP6578489 U JP 6578489U JP H0748270 Y2 JPH0748270 Y2 JP H0748270Y2
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esophagus
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indwelling
indwelling tube
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護 西島
稔 柴田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、胃癌に対する胃全摘除術後の吻合部再発例
や、食道癌や噴門癌の非手術例等による食道の閉塞もし
くは狭さく時の経口栄養投与、及び食道癌切除術後に発
生したはん痕性狭さくの治療及び経口栄養投与等に関与
することを目的とする食道内留置チューブに関するもの
である。
〔従来の技術〕
癌の胃全摘除術、食道切除術後のはん痕、あるいは癌再
発による吻合部狭さくに対して、近年、経内視鏡的切開
拡大術ないし食道ブジーによる拡大術を行ない、通過障
害の改善を計る場合が多くなっている。
本考案者らは、これらの対処する方式として、先に、食
道内挿管用具を開発し、特願昭59−140570号に開示し、
また食道内留置チューブを改良し実願昭60−173497号に
開示した。
これらの食道内留置チューブに共通する課題として、本
体チューブ部の可撓性が十分ではなく、食道内の湾曲部
に留置する時、食道留置チューブはチューブ本体が食道
湾曲部に充分フィットしないために、納り具合が悪いば
かりでなく、上端部受け口が斜めになり傾いた辺部で食
道壁を圧迫壊死させる恐れがある。特に噴門部は湾曲が
著しく、この様な傾向が強い。更に噴門部の場合、チュ
ーブ本体湾曲にフィットせず充分に曲らぬためにチュー
ブ先端部が胃側湾部に当り、先端開口部が塞がったり、
胃壁に圧迫を加えたりし易い問題がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
かかる現状に鑑み、本考案は、食道内留置チューブの食
道狭さく部への挿入、留置を容易に行なうことができ、
かつ食道内の湾曲部にも充分にフィットする可撓性を有
し、チューブ内の食物の流動状況とチューブ位置がX線
透視出来て、かつ回収を行う場合も食道内組織に与える
損傷を最小限に抑えることが出来る食道内留置チューブ
を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち本考案は、チューブ本体の上端部に杯形状又は漏斗
状に開口した受け口を有し、下端部の外周上には複数個
の裏返し可能な花弁状の翼又は上下テーパ付きのリブを
有し、前記チューブ本体は、線径0.1〜1mmの線材もしく
は繊維を、間隔0.1〜1mmで線径/間隔=0.5〜1.5のコイ
ル状に巻いたら旋状体で埋入補強され屈曲自在に形成さ
れていることを特徴とする食道内留置チューブである。
以下、図面により本考案の食道内留置チューブを詳細に
説明する。
第1図は、本考案の一実施例となる食道内留置チューブ
の全体構造を示す図である。食道内留置チューブは筒状
のチューブ本体(3)の上端部に杯形状に開口した受け
口(1)を有し、下端部には浮上り防止機構として外周
上に裏返し可能な複数個の花弁状の翼(2)が設けられ
ている。上端部の杯形状の受け口(1)は、食道内での
脱落防止及び食道内へ押し込み挿入する時のプッシング
チューブ押圧端の受け皿、さらには留置中食物の受け皿
の役目をするものであり、外径10mm乃至30mmである。外
径が10mm以下では脱落防止効果がほとんど期待出来ない
し、外径が30mm以上では食道内への挿入不可能となるか
らである。また、第3図に示す如くの杯形状の受け口
(1)の縁部は、他の部分より肉薄の方が良い。縁部は
食道に接する部分であり、肉厚であると食道組織が圧迫
壊死し易い。また、底部は肉厚にしてプッシングチュー
ブ(4)等で押込み易くなっている方が良く、その形状
も杯形状に限定されるものではなく、漏斗状等であって
もよい。材質は天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーン
ゴム等のゴム類や、柔軟なプラスチックで形成されてお
り、このうち軟さや生体である食道組織に対する適合性
の点からシリコーンゴムが望ましい。
下端部の花弁状の浮上り防止翼(2)は、食道内に留置
されたチューブが口側へ脱落(浮上り)するのを防ぐ役
目をするもので、外周に複数個断続的に配置されている
ので、全周に突起を設けたものにくらべて断然抵抗が少
なく、挿入も容易である。
また、形状が花弁状となっているので狭さく部下端に良
くフィットして、浮上り防止の機能を効果的に果すこと
が出来る。浮上り防止翼(2)の数は特に限定されるも
のではないが、2〜8個とするのが好ましい。更に、万
一支障が生じて食道内に留置したチューブを回収する際
は、口側から第4図の矢印Aの方向に引張り上げるので
あるが、浮上り防止の抵抗となっている浮上り防止翼
(2)が第4図に示したように裏返しとなり、抵抗が極
く小さくなるので容易に回収することが出来る。また、
本考案における浮上り防止翼(2)は下端部の全周にわ
たるものではないので、小さな力で容易に裏返しにな
り、従って回収時における食道組織の損傷も最小限にと
どめることが出来る。浮上り防止翼(2)を構成する材
質は、チューブ本体(3)と同一でよいが、異なる材質
を用いても何ら差し支えはなく、その肉厚は材質によっ
ても異なるが、ゴム類や柔軟なプラスチックを用いる場
合は0.5〜2mmが好適である。
尚、浮上り防止翼(2)はジ炭酸ビスマス、硫酸バリウ
ム等のX線造影剤を含有している方が好ましいのは言う
までもない。
第5図は浮上り防止翼の他の一実施例で、(a)は花弁
状の一種であり、(b)は浮上り防止リブ(5)を付け
た例で、挿入・回収に抵抗が少なくなるように上下テー
パー付リブを全周に複数個配置したものである。
第4図のように狭さく部(8)に接するチューブ本体
(3)は、機能的には内径が出来るだけ太い方がよく、
また挿入し易いためには外径は細い方が良い。個人差は
あるが、概して内径5〜14mmφ、外径10〜20mmφであ
り、好ましくは内径9〜12mmφ、外径10〜13mmφとする
のが良い。内径が5mmφ以下では食物が通り難くなる
し、外径が20mmφ以上では食道内への挿入が困難になる
からである。
チューブ本体(3)は、天然ゴム、イソプレンゴム、シ
リコーンゴム等のゴム類や、柔軟なプラスチックで形成
されており、このうち生体適合性のよいシリコーンゴム
がより適切である。その肉厚は0.5〜3mmで、湾曲した部
位に挿入留置する時食道内留置チューブが適切にフィッ
トするように柔軟な可撓性を付与するため、補強材
(6)として線径0.1〜1mm、好ましくは0.4〜0.7mmの線
や繊維を間隔0.1〜1mmのコイル状に巻いたら旋状体を埋
入したものを用いるのが良い。線径/間隔=0.5〜1.5、
好ましくは線径/ピッチ≒1の構成とし、第1図、第3
図に示すように、補強材(6)を適度の間隔で埋入する
ことにより、目標とする柔軟な可撓性をより効果的に付
与できる。線や繊維の材質はステンレス鋼、Ni−Ti系の
超弾性合金や合成樹脂等でよく、好ましくは腰と柔軟性
を有するポリアミド樹脂やポリエステル樹脂等の合成樹
脂製の繊維が適切である。更に、これら合成樹脂製の補
強材(6)を使用する場合は、X線造影されず食物等の
流動状況が判る反面、チューブ本体(3)の留置位置が
判り難いので、第2図の如くX線不透過ライン(7)を
複数本縦方向に配置し、多方面からX線透視確認できる
ようにするのが望ましい。
〔考案の効果〕
本考案による食道内留置チューブは、容易に食道内に挿
入、留置することが出来、かつ食道の狭さく部で湾曲部
にも適切にフィットし、更に万一回収が必要になった場
合でも食道組織を損うことなく容易に回収出来るので、
食道の閉塞もしくは狭さくでしかも湾曲している患者に
対しても食道内挿管術をより容易で効果的に施行するこ
とが出来、本チューブを留置することにより患者が経口
的に食事をすることを可能にするので、医療上極めて有
用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例となる食道内留置チューブの
基本的な構造を示す全体図で、右半分は外形を、左半分
は断面及び補強構造を示す。第2図はX線不透過ライン
の配置の一実施例を示す図、第3図は第1図の受け口の
断面図でプッシャーチューブをセットした状態を示す
図、第4図は狭さく部に留置した食道内留置チューブを
回収する際に浮上り防止翼が裏返しになった状態を示す
図で、第5図はチューブ本体の下端部の他の実施例を示
す図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ本体の上端部に杯形状又は漏斗状
    に開口した受け口を有し、下端部の外周上には複数個の
    裏返し可能な花弁状の翼又は上下テーパ付きのリブを有
    し、前記チューブ本体は、線径0.1〜1mmの線材もしくは
    繊維を、間隔0.1〜1mmで線径/間隔=0.5〜1.5のコイル
    状に巻いたら旋状体で埋入補強され屈曲自在に形成され
    ていることを特徴とする食道内留置チューブ。
JP1989065784U 1989-06-07 1989-06-07 食道内留置チューブ Expired - Fee Related JPH0748270Y2 (ja)

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JPH035436U JPH035436U (ja) 1991-01-21
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JPS4893187A (ja) * 1972-03-10 1973-12-03
JPS5944449U (ja) * 1982-09-14 1984-03-23 住友ベークライト株式会社 カテ−テル
JPS61193670A (ja) * 1985-02-23 1986-08-28 株式会社トーキン カテ−テル
JPS6320854U (ja) * 1986-07-24 1988-02-10

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